JPH0337850A - テープ貼り付き防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、テープローディング状態のままでテープ走
行を停止させたストップモードへ移行可能なＶＴＲのス
トップモード時におけるテープ貼り付き防止方法に関す
る。

従来の技術 最近、ＶＴＲにおいて、テープをカセットから引き出し
、走行経路に沿って張り渡し走行系部品に添接させたロ
ーディング状態のままでストップモードに移行可能な機
種が出現している。このようなＶＴＲは、一般にカセッ
トを装填すると、テープがカセノトから自動的に引き出
され、回転ドラムの周面に巻き付けられ、かつ、走行経
路に張り直されるようになっている。

該種のＶＴＲにおいて、テープを回転ドラムの周面に巻
き付けた状態、いわゆるフルロ−ディング状態とした後
、テープ走行を停止させてストップモードに切り換え、
このストップモードで待機させ、以後の再生命令に対し
て素早く再生動作を開始できるようにしたものがある。

このＶＴＲでは、テープのフルロ−ディング状態でスト
、ブモードに移行すると、リール台の回転が即時停止し
、テープがバックテンションを与えられた状態で走行を
停止する。このようにバックテンションを与えられた状
態で、テープをフルロ−ディング状態に長時間待機させ
おくと、ＶＴＲの設置場所の湿度が高い場合、あるいは
ＶＴＲが冷たい所から暖かい所へ急に持ち運ばれた場合
に、ＶＴＲ周面に生じた結露によってテープがドラム周
面に貼り付いてしまい、以後の再生命令等によってテー
プを走行させようとしても、再度のテープ走行が行えず
、動作不能となる不具合が生じる。

その対策として、従来、テープが巻き付けられたドラム
を回転させたままにしたり、セントに結露（湿度）セン
サを取付け、ドラム周面の湿度を検知して作動を停止さ
せたり、結露防止用ヒータを用いたり、テンションポス
トを動作制御し、テープに与えたテンションを緩めたり
していた。

発明が解決しようとした課題 従来のテープ貼り付き防止策の中で、ドラムを回転させ
たままにしておく方法は、テープが巻き付けられた状態
でヘッドならびにドラムと摩擦接触するので、ヘッドの
摩擦やテープの痛みを生しさせる原因となる。また、結
露センナによって湿度を検出したり、ヒータを作動させ
る方法は、結露センサやヒータ、及びそのための回路が
必要となり、全体的にコストアップになる問題がある。

この発明は以上の点に鑑み提案されたもので、テープロ
ーディング状態でテープ走行を停止させ、ストップモー
ドに移行した際、テープの回転ドラム周面への貼り付き
を確実に防止できるようにすると共に、テープがフルロ
−ディング状態で待機中は再生命令に対して素早く再生
動作を開始できるようにすることを目的とした。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明は、テープを回転
ドラムに巻き付けたフルロ−ディング状態でテープ走行
を停止させ、このストップモードの待機開始時から予め
設定した所定時間タイマ動作を行わせ、該タイマ動作期
間中に外部命令による動作指令が無しのとき、タイマ動
作を終了し、モード切り換え指令により前記テープをフ
ルロ−ディング状態からハーフローディング状態に移行
させ、かつ、同時に回転ドラムの回転を停止させてテー
プをハーフローディング状態で待機させるテープ貼り付
き防止方法を採用した。

また、本発明の第２の特徴は、予め設定された所定時間
のタイマ動作期間中に外部命令による再生開始等の動作
指令が有りのとき、タイマ動作を解除し、当該動作を行
わせる方法である。

作用 テープがフルロ−ディング状態で待機しているタイマ動
作期間は回転ドラムが回転を続けている。

この動作期間中に外部命令による動作指令が無しのとき
、タイマ動作の終了に至る所定時間後、テープはハーフ
ローディング状態に自動的に移行し、ドラムの停止と共
にテープはストップモードで待機する。したがって、結
露又はそれに近い状態におけるテープのドラム周面への
貼り付きが防止される。また、テープは回転ドラムの周
面一部と接触しているのみであり、しかも、回転ドラム
は回転を停止した状態に保持されているので、テープの
痛みやヘッドの摩耗の原因がなくなる。また、湿度セン
サや結露防止用ヒータが不要になる。

一方、テープがフルロ−ディング状態で待機しているタ
イマ動作期間中に外部命令による動作指令が有ったとき
、タイマ動作の解除後、当該動作がテープのフルロ−デ
ィング状態で直ちに開始するので、例えば、再生命令に
対して再生動作を素早く開始させ、再生画像を素早く取
り出すことができる。したがって、外部命令に対して当
該動作開始に要する時間を短縮できる。

実施例 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明を
する。

第１図は本発明方法の処理・操作の手順、動作を説明す
るフローチャートを示し、第２図、第３図は本発明が適
用されるＶＴＲのテープ走行系の概略構成を示すもので
、第２図はテープがフルロ−ディング状態でテープ走行
経路に張り渡された状態、第３図は、テープがフルロ−
ディング状態からハーフローディング状態に移行した状
態を夫々表している。

第２、第３図において、シャーシベース１０上の前面側
に供給リール台１１と巻取リ−ル台１２とが配設されて
おり、その上にカセット１００が装填されている。リー
ル台１１．１２の後方のシャーシベース１０上に磁気ヘ
ッドを有する回転ドラム１３がベース面に対して斜めに
傾けて配置されている。

供給リール台１１から回転ドラム１３に至るドラム入口
側のテープ走行経路に沿ってテンションポスト１４、イ
ンピーダンスローラ１５、フルイレーズヘノド１６、入
口側ガイドローラポスト１７及び人口側傾斜ボスト１８
が配設され、走行経路に張り渡されたテープＴに夫々添
接されるようになっている。また、回転ドラム１３から
巻取リール台１２に至るドラム出口側のテープ走行経路
に沿って、出口側傾斜ボスト２１、出口側ガイドローラ
ポスト２２、ＡＣＥヘッド２３、ピンチローラ２４、キ
ャプスタン軸２５が配設され、走行経路に張り渡された
テープＴに夫々添接されるようになっている。

第２図に示すテープＴのフルロ−ディング状態で、回転
ドラム１３を回転させ、ピンチローラ２４とキャプスタ
ン軸２５との間にテープＴを圧着し、キャプスタン軸２
５を回転駆動すると、テープが供給リール台１１から巻
取リール台１２の方向に走行し、その間に回転ドラムの
ヘッドによって記録又は再生が行われる。また、第３図
のテープのハーフローディング状態で、回転ドラム１３
を回転させ、テープを高速走行させて、キューレビュー
、あるいは高速サーチ動作が行われる。

第２図、第３図において、符号２６はハーフロードポス
トで、ＶＴＲのモード切り換え動作に応して第２図に示
す位置と第３図に示す位置とのどちらか一方の位置に移
動し、テープＴを第２図のフルロ−ディング状態と第３
図のハーフローディング状態に切り換える。

次に、本発明方法の動作手順を説明する。

第１図のステップ（イ）において、カセット１００がＶ
ＴＲ本体内に挿入され、供給リール台１１と巻取リール
台１２の上に装填されると、第４図に示すＶＴＲ内蔵の
マイクロコンピュータより成る制御回路３０の動作指令
により、ローディングモータ３１が駆動され、ローディ
ングメカ３２か作動する。そして、テープＴが入口側ガ
イドローラポスト１７、傾斜ポスト１８、及び出口側傾
斜ポスト２１、ガイドローラポスト２２によってカセｙ
トｔｏｏから自動的に引き出され、第２図に示すように
、テープ走行経路上に張り渡されると共に、回転ドラム
１３の周面に巻き付けられてフルロ−ディング状態にロ
ーディングされる。このとき、ハーフロードポスト２６
がテープＴのフルロ−ディングと共に第３図の位置から
第２図に示す位置に移動し、フルロ−ディング状態のテ
ープＴに添接される。同時に、制御回路３０からの動作
指令によりドラムモータ３３が駆動され、回転ドラム１
３がテープ走行方向に回転される。かつ、同時に、制御
回路４０の動作指令によりキャプスタンモータ３４が駆
動され、キャプスタン軸２５と供給リール台１１の回転
駆動により、テープＴが供給リール台１１から巻取リー
ル台１２の方向にドラム周面と接しながら送られる。そ
して、回転ドラム１３のヘッドにより記録又は再生が行
われる。

次に、第１図のステップ（ロ）において、ＶＴＲがスト
ップモードに切り換えられると、その外部命令により、
制御回路３０から動作指令が与えられ、この動作指令に
よってキャプスタンモータ３４が駆動を停止する。これ
によって、第１図のステップ（ハ）のように、テープＴ
が回転ドラム１３に巻き付けられたフルロ−ディング状
態で走行を停止する。一方、回転ドラム１３は、ドラム
モータ３３の駆動により、テープＴが巻き付けられた状
態で回転を続ける。そして、回転ドラム１３が回転を続
けた状態で、テープＴがフルロ−ディング状態の待機を
開始する。

第１図のステノブ（ハ）において、テープＴがフルロ−
ディング状態で待機を開始すると、その待機開始と同時
に制御回路３０から信号が送られる。この入力信号を受
けてタイマ回路４０が作動し、限時動作を開始する。そ
して、予め設定した一定時間ｔが経過するまでタイマ動
作を続ける（第１図のステップ（ニ））。このタイマ動
作の時間ｔは、例えば５〜１０分間程分間段定される。

テープがフルロ−ディング状態で待機を開始した時から
一定時間ｔが経過するタイマ動作期間中に、記録、再生
等の外部命令が無かった場合は、第１図のステップ（ホ
）、（へ）において、外部命令無しが検知され、かつ、
タイマ動作の終了により、タイマ回路４０から制御回路
３０に復帰の出力信号が送られる。この復帰の出力信号
を受けて制御回路３０からローディングモータ３１とド
ラムモータ３３とにモード切り換えに応じた動作指令が
与えられる。この動作指令を受けてローディングモータ
３１が作動する。同時に、ドラムモータ３３が駆動を停
止する。ローディングモータ３１が作動すると、ローデ
ィングメカ３２の駆動によって、テープＴが第２図のフ
ルロ−ディング状態から第３図のハーフロードポスト２
６を介在させ、かつ、ドラム周面の一部と接触したハー
フローディング状態に移行する。ハーフロードポスト２
６は第２図の位置から第３図に示す位置に移動し、ハー
フローディング状態のテープＴに添接される。そして、
ローディングモータ３１か停止する。テープがハーフロ
ーディング状態に移行すると同時に、ドラムモータ３１
の駆動停止により、回転ドラム１３が回転を停止する。

これにより、第１図のステップ（へ）におけるタイマ動
作の終了後、回転ドラム１３が停止した状態で、テープ
Ｔが第３図のハーフローディング状態に自動的に移行す
る。そして、テープＴは、第１図のステップ（ト）のよ
うに、ハーフローディング状態で待機を開始する。すな
わち、テープＴは第１図のステップ（へ）におけるタイ
マ動作の終了後、第２図のフルロ−ディング状態から第
３図のハーフローディング状態に自動的に移行し、第１
図のステ、ブ（ト）（こおいて、ハーフローディング状
態で待機する。このステップ（ト）の待機状態では、回
転ドラムが停止しているので、テープＴと回転ドラム周
面及びヘッドとが摩擦摺接することはない。

一方、第１図のステップ（ニ）において、タイマ回路４
０によるタイマ動作期間中に記録又は再生等の外部命令
が有りの場合は、第１図のステノブ（チ）のように、タ
イマ回路４０によるタイマ動作が即時解除される。すな
わち、第４図のように外部命令が制御回路に与えられる
と、その外部命令の入力に応答してタイマ回路４０の限
時動作か解除される。同時に、制御回路３０からキャプ
スタンモータ３４等に外部命令に応じた動作指令が与え
られる。例えば、外部命令が再生命令である場合は、制
御回路３０からの動作指令により、キャプスタンモータ
３４が駆動され、テープＴか供給リール台１１から巻取
リール台１２の方向へ走行される。この場合、第１図ス
テソプ（ニ）のタイマ動作期間中は、回転ドラム１３が
回転状態に保持され、そのドラム周面にテープＴがフル
ロ−デイ・ングで巻き付けられているので、テープが走
行を開始すると、わずかの時間、例えばｌ５ｅＣ程度の
短い時間の内に再生動作が開始される。

したがって、再生命令に対して素早く映像を映し出すこ
とができる。

第１図のステップ（チ）においてタイマ動作か解除され
ると、第１図のステップ（す）において、外部命令に応
じた当該動作、例えば、回転ドラム１３のヘッドによる
記録又は再生が行われる。

発明の効果 以上の説明で明らかなとおり、本発明によれば、次の通
りの効果を奏することができる。

■ＶＴＲがストップモードに移行した際、回転ドラムは
回転を続け、この回転中のドラムにテープがフルロ−デ
ィング状態で巻き付けられ、このフルロ−ディング状態
で一定時間のタイマ動作が終了するまで待機する。そし
て、外部命令無しでタイマ動作が終了すると、テープは
フルロ−ディング状態からハーフローディング状態に自
動的に移行し、回転を停止したドラムに対してハーフロ
ーディング状態で待機する。したがって、フルロ−ディ
ング、ハーフローディングのいずれのローディング状態
の待機中であっても、テープのドラム周面への貼り付き
を有効確実に防止できる。

■ストップモード移行後、タイマ動作期間中は、テープ
が回転中のドラムにフルロ−ディング状態で巻き付けら
れているので、タイマ動作期間中に外部命令灯りの場合
、外部命令に応した動作指令により当該動作を素早く開
始させることができる。

例えば、外部命令が再生命令である場合は、テープ走行
開始後に再生動作を素早く開始させ、従来４Ｓｅｃ程度
要していたのに対してｌ５ｅｃ程度で１４生画像を映し
出すことができる。

■湿度センサや結露防止用ヒータが不要であるので、そ
れらの部品を用いた貼り付き防止構造に比べてコストを
削減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の動作手順を示すフローチャート図
、第２図、第３図は本発明方法が適用されるＶＴＲのテ
ープ走行系の概略構成を示す平面図、第４図は本発明実
施に用いられる回路構成を示すブロソク図である。 １００・・　・カセソ　ト、 Ｔ・・・テープ、 １３・・・回転ドラム、 ２６・・・ハーフロードポスト、 ３０・・・制御回路、 ４０・・・タイマ回路。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）カセットからテープを引き出し走行経路に張り渡
   し、かつ、回転ドラムに巻き付けたフルローディング状
   態と、ハーフロードポストを介在させてテープの巻き付
   けを緩め、前記回転ドラムの周面一部に添接させたハー
   フローディング状態とにテープローディング状態のモー
   ドを切り換え可能に構成されたＶＴＲにおいて、 前記フルローディング状態でテープ走行を停止させ、こ
   のストップモードの待機開始時から予め設定した所定時
   間タイマ動作を行わせ、該タイマ動作期間中に外部命令
   による動作指令が無しのとき、前記タイマ動作を終了さ
   せ、モード切り換え指令により前記テープをフルローデ
   ィング状態からハーフローディング状態に移行させ、前
   記回転ドラムを停止させて前記テープを前記ハーフロー
   ディング状態のストップモードで待機させることを特徴
   としたテープ貼り付き防止方法。
2. （２）予め設定された所定時間のタイマ動作期間中に外
   部命令による動作指令が有りのとき、前記タイマ動作を
   解除し、当該動作を行わせることを特徴とした請求項（
   １）に記載のテープ貼り付き防止方法。