JPH0337273A - 紫外線吸収塗料 - Google Patents
紫外線吸収塗料Info
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- JPH0337273A JPH0337273A JP17189689A JP17189689A JPH0337273A JP H0337273 A JPH0337273 A JP H0337273A JP 17189689 A JP17189689 A JP 17189689A JP 17189689 A JP17189689 A JP 17189689A JP H0337273 A JPH0337273 A JP H0337273A
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Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は酸化亜鉛を用いた紫外線吸収塗料に関する。
一般に、照明ランプからの照射光及び太陽光には紫外線
が含まれており、この紫外線によって食品、その他の物
が変質したり変色する等の悪影響を受ける。そのため、
この紫外線をできるだけカットする必要があり、従来に
あっては例えば、照明ランプのシェードカバーに紫外線
吸収剤を混ぜた塗料を塗ったり、紫外線吸収用のフィル
タを通して照射するようにしていた。
が含まれており、この紫外線によって食品、その他の物
が変質したり変色する等の悪影響を受ける。そのため、
この紫外線をできるだけカットする必要があり、従来に
あっては例えば、照明ランプのシェードカバーに紫外線
吸収剤を混ぜた塗料を塗ったり、紫外線吸収用のフィル
タを通して照射するようにしていた。
従来、透明な紫外線吸収剤としては、例えば、有機系の
ものとして、ベンゾフェノン系やベンゾフェノール系の
ものが知られており、また無機系のものとして酸化チタ
ンや酸化亜鉛等が知られている。
ものとして、ベンゾフェノン系やベンゾフェノール系の
ものが知られており、また無機系のものとして酸化チタ
ンや酸化亜鉛等が知られている。
しかしながら、＊機系の紫外線吸収剤は、紫外線を吸収
しながらそれ自体が劣化して黄色や褐色になり、遂には
飽和して紫外線を吸収しなくなる他、有ｍｓであるため
に衛生面での問題がある。
しながらそれ自体が劣化して黄色や褐色になり、遂には
飽和して紫外線を吸収しなくなる他、有ｍｓであるため
に衛生面での問題がある。
一方、酸化チタンは無機物であるため構造的には安定で
あるが、５元来良好な白色顔料として用いられているよ
うに透明性に劣る他、アナターゼでは紫外線の吸収端が
３６０ｎｍにあるため、３６０ｎｍ〜４００ｎｍの間の
紫外線吸収能力が不十分となり、またルチルでは３７０
ｎｍに紫外線吸収端があるものの紫外線のカットがシャ
ープでないため、吸収の裾が可視光域に入り黄色味を帯
びてしまうといった問題があった。
あるが、５元来良好な白色顔料として用いられているよ
うに透明性に劣る他、アナターゼでは紫外線の吸収端が
３６０ｎｍにあるため、３６０ｎｍ〜４００ｎｍの間の
紫外線吸収能力が不十分となり、またルチルでは３７０
ｎｍに紫外線吸収端があるものの紫外線のカットがシャ
ープでないため、吸収の裾が可視光域に入り黄色味を帯
びてしまうといった問題があった。
これに対して、酸化亜鉛は３８０ｎｍ以下の紫外線をカ
ットすることができ、無機系の紫外線吸収剤としては最
も４００ｎｍに近い紫外線までカットすることのできる
材料であることが知られているが、従来は専ら白色顔料
として用いられていたように透明性に欠けるものであっ
た。
ットすることができ、無機系の紫外線吸収剤としては最
も４００ｎｍに近い紫外線までカットすることのできる
材料であることが知られているが、従来は専ら白色顔料
として用いられていたように透明性に欠けるものであっ
た。
ところで、酸化亜鉛はそれ自体の透明焼結体が既に得ら
れていることからも自明のとおり、木質的には透明性を
有するものと考えられる。
れていることからも自明のとおり、木質的には透明性を
有するものと考えられる。
即ち、上述したように酸化亜鉛が白色を呈するのは、粗
粒中に多結晶粒子が含まれ各結晶粒子の境界面で乱反射
や吸収が起こるのと、酸化亜鉛の粒径が光の波長より大
きいため形状によるレイリーの散乱が起きているものと
考えられる。
粒中に多結晶粒子が含まれ各結晶粒子の境界面で乱反射
や吸収が起こるのと、酸化亜鉛の粒径が光の波長より大
きいため形状によるレイリーの散乱が起きているものと
考えられる。
そこで本発明の技術的課題は、上述した酸化亜鉛の性質
に鑑み、紫外線吸収能の大幅な向上と塗膜の透明性とを
満足させると共に、長期間に亘って安定した紫外線吸収
特性を得られるようにした点にある。
に鑑み、紫外線吸収能の大幅な向上と塗膜の透明性とを
満足させると共に、長期間に亘って安定した紫外線吸収
特性を得られるようにした点にある。
（課題を解決するための手段）
本発明は、上記技術的課題解決のために、屈折率１．４
５〜２．０の範囲のバインダに粒径０．１ｐｍ以下の酸
化亜鉛粒子を１０〜９０ｗｔ％含有させたことを特徴と
する紫外線吸収塗料を手段としている。
５〜２．０の範囲のバインダに粒径０．１ｐｍ以下の酸
化亜鉛粒子を１０〜９０ｗｔ％含有させたことを特徴と
する紫外線吸収塗料を手段としている。
本発明では酸化亜鉛の粒径を０．ＩＩｉ、ｍ以下の微小
に形成して単分散させており、それにより１粒子中に複
数の結晶が存在しないため各結晶粒子の境界面での乱反
射や光の吸収が起こらなくなる。また、酸化亜鉛の粒径
を可視光の波長と同等以下にしたことで光のレイリー散
乱が見られなくなり、その点においても透明性が良好と
なる。
に形成して単分散させており、それにより１粒子中に複
数の結晶が存在しないため各結晶粒子の境界面での乱反
射や光の吸収が起こらなくなる。また、酸化亜鉛の粒径
を可視光の波長と同等以下にしたことで光のレイリー散
乱が見られなくなり、その点においても透明性が良好と
なる。
一方、本発明では上記酸化亜鉛を含有する塗料バインダ
の屈折率を１．４５〜２．０の範囲としている。これは
バインダの屈折率が１．４５より小さいと酸化亜鉛の屈
折率（＝２．０）との差が大きくなり過ぎてヘイズ（曇
価）が高くなり、透明性が低下して白濁するおそれがあ
るからである。従って、バインダの屈折率は１．４５以
上、特に１．５以上が好ましく、良好な透明性が確保さ
れる。また、バインダの屈折率が２．０よりも大きい場
合、即ち酸化亜鉛の屈折率より大きい場合には、結晶粒
子の境界面で全反射が起こり易くなりヘイズが大きくな
ってしまうので好ましくない。そこで本発明ではバイン
ダの屈折率を上述の範囲に限定し、酸化亜鉛の屈折率と
の差を小さく保つことで、透明性を確保している。尚、
バインダの種類には限定されず、右機物バインダのみな
らず無機物バインダも広く使用することができる。
の屈折率を１．４５〜２．０の範囲としている。これは
バインダの屈折率が１．４５より小さいと酸化亜鉛の屈
折率（＝２．０）との差が大きくなり過ぎてヘイズ（曇
価）が高くなり、透明性が低下して白濁するおそれがあ
るからである。従って、バインダの屈折率は１．４５以
上、特に１．５以上が好ましく、良好な透明性が確保さ
れる。また、バインダの屈折率が２．０よりも大きい場
合、即ち酸化亜鉛の屈折率より大きい場合には、結晶粒
子の境界面で全反射が起こり易くなりヘイズが大きくな
ってしまうので好ましくない。そこで本発明ではバイン
ダの屈折率を上述の範囲に限定し、酸化亜鉛の屈折率と
の差を小さく保つことで、透明性を確保している。尚、
バインダの種類には限定されず、右機物バインダのみな
らず無機物バインダも広く使用することができる。
酸化亜鉛の含有量を１０〜９０ｗｔ％としたのは、塗膜
の厚さが通常１〜１０ ｇｍと薄いので、含有量が１０
ｗｔ％未満の場合には塗膜を通過する光が酸化亜鉛によ
って吸収されるチャンスが少なくなって紫外線遮蔽力が
満足されず、また酸化亜鉛の含有量が９０ｗｔ％を越え
るとバインダの量が不足して、塗膜としての強度が小さ
くなってしまうからである。尚、好ましくは２０〜６０
ｗｔ％の範囲である。
の厚さが通常１〜１０ ｇｍと薄いので、含有量が１０
ｗｔ％未満の場合には塗膜を通過する光が酸化亜鉛によ
って吸収されるチャンスが少なくなって紫外線遮蔽力が
満足されず、また酸化亜鉛の含有量が９０ｗｔ％を越え
るとバインダの量が不足して、塗膜としての強度が小さ
くなってしまうからである。尚、好ましくは２０〜６０
ｗｔ％の範囲である。
〔実施徊−１〕
粒径０．０５ＪＬｍ以下の酸化亜鉛４０重量部、屈折率
１．５３のアクリル樹脂（大日本インキ製ウォーターゾ
ル５７４４ ） ６０重量部およびイソプロピルアルコ
ール１５０重量部を、サイドミル及び超音波処理によっ
て混合分散し、酸化亜鉛が単分散していることを顕微鏡
による電気泳動法にて確認した。次いで、この塗料をア
クリル板上にドクタブレードによって塗布し、１１０’
Ｃで約１５０分間焼き付けて３ｐｍ厚の透明紫外線吸収
膜を得た。
１．５３のアクリル樹脂（大日本インキ製ウォーターゾ
ル５７４４ ） ６０重量部およびイソプロピルアルコ
ール１５０重量部を、サイドミル及び超音波処理によっ
て混合分散し、酸化亜鉛が単分散していることを顕微鏡
による電気泳動法にて確認した。次いで、この塗料をア
クリル板上にドクタブレードによって塗布し、１１０’
Ｃで約１５０分間焼き付けて３ｐｍ厚の透明紫外線吸収
膜を得た。
測定の結果、膜自体の全光線透過率は９５％、ヘイズは
０．７％であり、３８０ＪＬｍ以下の紫外線を吸収カッ
トすることができた。
０．７％であり、３８０ＪＬｍ以下の紫外線を吸収カッ
トすることができた。
〔実施例−２〕
粒径０．０５ＪＬｍ以下の酸化亜鉛４０重量部、屈折率
１．５０のテトラエトキシシラン１４０重量部、塩酸５
重量部、水１５０重量部およびエタノール３００重量部
を、サイドミル及び超音波処理によって混合分散し、酸
化亜鉛が単分散していることを確認してからソーダガラ
ス板上にバーコードで塗り、乾燥後２５０°Ｃで５分間
加熱して透明紫外線吸収膜を得た。
１．５０のテトラエトキシシラン１４０重量部、塩酸５
重量部、水１５０重量部およびエタノール３００重量部
を、サイドミル及び超音波処理によって混合分散し、酸
化亜鉛が単分散していることを確認してからソーダガラ
ス板上にバーコードで塗り、乾燥後２５０°Ｃで５分間
加熱して透明紫外線吸収膜を得た。
測定の結果、膜自体の全光線透過率は９８％、ヘイズは
０．４％であり、３８０ＪＬｍ以下の紫外線を吸収カッ
トすることができた。
０．４％であり、３８０ＪＬｍ以下の紫外線を吸収カッ
トすることができた。
（効果）
以上説明したように、本発明に係る紫外線吸収塗料によ
れば、紫外線の吸収が良好に行なわれる他、高い透明性
を得ることができ、加えて紫外線吸収特性を長期間に亘
って保つことができる。
れば、紫外線の吸収が良好に行なわれる他、高い透明性
を得ることができ、加えて紫外線吸収特性を長期間に亘
って保つことができる。
従って、本発明に係る塗料を例えば照明ランプのシェー
ドカバーに塗布したり、農業用ハウスのビニールフィル
ム等に塗布して使用することができる。そして、照明ラ
ンプのシェードカバーに利用した場合には、紫外線が吸
収されるために照明ランプに照射された食品その他の物
の変色、劣化を効果的に防止できる。一方、農業用ハウ
スに用いられる透明のビニールシートに上記紫外線吸収
塗料を塗布した場合には、農業用ハウス内への紫外線を
カットして害虫の発生を防止すると共に、土壌中の硝酸
化成苗の増殖を促し、 植物の生育に 好ましい結果を与えることができる。
ドカバーに塗布したり、農業用ハウスのビニールフィル
ム等に塗布して使用することができる。そして、照明ラ
ンプのシェードカバーに利用した場合には、紫外線が吸
収されるために照明ランプに照射された食品その他の物
の変色、劣化を効果的に防止できる。一方、農業用ハウ
スに用いられる透明のビニールシートに上記紫外線吸収
塗料を塗布した場合には、農業用ハウス内への紫外線を
カットして害虫の発生を防止すると共に、土壌中の硝酸
化成苗の増殖を促し、 植物の生育に 好ましい結果を与えることができる。
Claims (1)
- 屈折率１．４５〜２．０の範囲のバインダに粒径０．１
μｍ以下の酸化亜鉛粒子を１０〜９０ｗｔ％含有させた
ことを特徴とする紫外線吸収塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17189689A JPH0337273A (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 紫外線吸収塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17189689A JPH0337273A (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 紫外線吸収塗料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0337273A true JPH0337273A (ja) | 1991-02-18 |
Family
ID=15931820
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17189689A Pending JPH0337273A (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 紫外線吸収塗料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0337273A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5792994A (en) * | 1995-08-09 | 1998-08-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Device for mounting a component |
| JP2008163339A (ja) * | 2006-12-29 | 2008-07-17 | Eternal Chemical Co Ltd | 抗ｕｖコーティング組成物及びその使用 |
| JP2018053097A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 住友大阪セメント株式会社 | 塗料、塗膜 |
-
1989
- 1989-07-05 JP JP17189689A patent/JPH0337273A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5792994A (en) * | 1995-08-09 | 1998-08-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Device for mounting a component |
| JP2008163339A (ja) * | 2006-12-29 | 2008-07-17 | Eternal Chemical Co Ltd | 抗ｕｖコーティング組成物及びその使用 |
| JP2018053097A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 住友大阪セメント株式会社 | 塗料、塗膜 |
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