JPH0337007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、現像装置へトナーを供給するための
スクリユーコンベアが内装されているトナー供給
装置に関するものである。

(ロ) 従来の技術 スクリユーコンベアが内装されているトナー供
給装置は、本願出願人が既に出願しているものが
存在する（実願昭60−15606号参照）。この装置
は、底部にトナー落下口が開設されている樋状の
トナー収納容器と、この容器に内装され、容器内
のトナーを前記落下口に向けて搬送するための、
一部に切欠が形成されている螺旋状帯体を有する
スクリユーコンベアと、このスクリユーコンベア
の搬送方向と反対方向に弾機にて付勢され、前記
螺旋状帯体および切欠に摺動し得る舌片が形成さ
れているトナーかくはん板とが具備され、前記か
くはん板は、スクリユーコンベアの駆動に従つ
て、前記弾機に抗してその舌片が前記螺旋状帯体
にて一旦トナー搬送方向と同方向に移送された
後、前記欠切部を前記弾機によりその付勢方向に
反送されることを特徴とするものである。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 前述のように従来の技術では、トナー収納容器
に落下口が開設されているので、このトナー収納
容器にトナーを収納した状態で、トナー供給装置
が内装されている電子複写機等を運搬すると振動
でトナーが前記落下口から現像室内に落下して、
トナー濃度が異常に高くなるという問題点を有し
ていた。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、底部にトナー落下口が開設されてい
る樋状のトナー収納容器と、この容器に内装さ
れ、容器内のトナーを前記落下口に向けて搬送す
るための、螺旋状帯体が形成されているスクリユ
ーコンベアとが具備され、前記スクリユーコンベ
アの一部に前記落下口を閉塞し得るトナーの落下
防止部材が装着されているトナー供給装置であ
る。

(ホ) 作用 本考案では、トナーの落下口を選択的に閉塞し
得るトナーの落下防止部材が装着されており、本
考案に係るトナー供給装置が内装されている電子
複写機等を運搬する場合には、落下口を落下防止
部材にて閉塞しておけば、振動してもトナーが落
下口から現像室へ落下することはない。

(ヘ) 実施例 第１図は上面カバーを離脱させた状態を示す平
面図、第２図はカバーを装着させた状態を示す
−断面図、第３図Ａ，Ｂは−断面図であ
る。

これらの図において、１はトナーが収納される
樋状の容器で、その底部にはトナーを現像室（図
示せず）へ落下供給するための落下口２が開設さ
れている。３は前記容器１の底部近傍に回転自在
に装着されているスクリユーコンベアで、前記落
下口２に対応する位置から外方に向けて相互に逆
ひねりの螺旋状帯体４，５が設けられている。そ
してスクリユーコンベア３の螺旋状帯体４には切
欠６…が複数個設けられている。

１は前記スクリユーコンベア３が装着されてい
る回転軸で、８，９はその軸受である。この回転
軸７の容器１からの突出端に、ギア１０，１１を
介してモータ１２が接続されている。

また、スクリユーコンベア３の、前記落下口２
に対応する部位には、２枚の羽根１３，１３と落
下口２を選択的に閉塞するトナーの落下防止部材
１８が装着されており、このスクリユーコンベア
３が第２図に矢印で示す方向に回転すると、前記
螺旋状帯体４，５にて左右方向から落下口２の上
部まで搬送されて来たトナーは、この羽根１３…
にて現像室内へ落下供給される。なお、羽根１
３，１３や落下防止部材１８は螺旋状帯体４，５
と一体的に形成されている。

１４は、容器１内に前記スクリユーコンベア３
と平行並設されている支持軸で、トナーかくはん
板１５が摺動自在に装着されている。このかくは
ん板１５には前記切欠６…に対応する舌片１６…
が形成されている。また、かくはん板１５の左端
部には、このかくはん板１５をトナー搬送方向
（左方向）と反対方向（右方向）に付勢する弾機
としての圧縮コイルばね１７が装着されている。

そして、前記スクリユーコンベア３が第４図に
矢印で示す方向に回転すると、スクリユーコンベ
ア３の前記螺旋状帯体４とかくはん板１５の舌片
１６…が当接して、このかくはん板１５は一旦ト
ナー搬送方向と同方向（左方向）に、前記コイル
ばね１７を圧縮しつつ移動する。ところが、前記
舌片１６…が螺旋状帯体４の切欠６…に到ると、
第５図に示すように圧縮されたコイルばね１７の
反発力により、舌片１６…は切欠６…を擦り抜
け、かくはん板１５はトナー搬送方向と反対方向
（右方向）に反送される。

従つて、前記スクリユーコンベア３が回転する
と、前記かくはん板１５は容器１の内側壁に沿つ
て往復動し、この内側壁にトナーがこびりつくこ
とが防止される。

而して、第３図Ａや第６図Ａに示すように、前
記落下防止部材１８が落下口２を閉塞しない位置
にて停止している場合、回転軸７を若干回転さ
せ、第３図Ｂや第６図Ｂに示すように、落下防止
部材１８にて落下口２を閉塞すれば、トナーは落
下口２から現像室へ落下することはない。

なお、トナーの落下防止部材１８が落下口２を
閉塞する位置にあるとき、トナーかくはん板１５
の舌片１６…が螺旋状帯体４の切欠６…内に位置
するように構成されていると、落下防止部材１８
を閉塞位置にロツクすることができる。

(ト) 考案の効果 本考案では、スクリユーコンベアに装着されて
いるトナーの落下防止部材にて、トナー収納容器
の落下口を閉塞し得るので、このトナー供給装置
を搬送する際に落下口を閉塞しておけば、トナー
が現像室に落下してトナー濃度が異常に高くなる
ことはない。

また逆に、現像室内の現像剤がトナー収納容器
内へ逆流することもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面
図、第２図は第１図の−断面図、第３図Ａ，
Ｂは第１図の−断面図、第４図および第５図
はスクリユーコンベアとかくはん板の一部の相異
なる状態を示す斜視図、第６図Ａ，Ｂはスクリユ
ーコンベアとトナー収納容器の相異なる状態を示
す斜視図である。 １……トナー収納容器、２……落下口、３……
スクリユーコンベア、４，５……螺旋状帯体、６
……切欠、１３……羽根、１５……かくはん板、
１６……舌片、１７……コイルばね（弾機）、１
８……落下防止部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 底部にトナー落下口が開設されている樋状の
   トナー収納容器と、この容器に内装され、容器
   内のトナーを前記落下口に向けて搬送するため
   の、螺旋状帯体が形成されているスクリユーコ
   ンベアとが具備され、前記スクリユーコンベア
   に前記落下口を閉塞し得るトナーの落下防止部
   材が装着されているトナー供給装置。 ２ トナーの落下防止部材は、螺旋状帯体と一体
   的に形成されている実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のトナー供給装置。 ３ 螺旋状帯体に切欠が形成され、この切欠と選
   択的に係合する舌片を有するトナーかくはん板
   が容器に内装されている実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のトナー供給装置。