JP2008134483A - トナー供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】保管中のトナーの凝縮を防止し、また凝縮した場合であっても使用時に簡単に凝縮を解消することができるトナー供給装置を提供する。
【解決手段】ホッパ部11と攪拌部12とを備えたトナー容器13は、内側の上側の収納部室18と下側の攪拌室30とがそれぞれの開口部20,33を介して連通されている。攪拌シート35は、連結部材36を介して回転軸34に連結されており、使用前には、櫛歯状の保持部材21とガイド部材24との間の仕切り位置M1に配置されて開口部20を閉鎖している。使用に際して、回転軸34が矢印方向に回転されると、連結部材36が回転軸34に巻き取られ、攪拌シート35は左方にスライドして、開口部20を開放する。これにより、収納室18内のトナーが攪拌室30に落下する。
【選択図】図7
【解決手段】ホッパ部11と攪拌部12とを備えたトナー容器13は、内側の上側の収納部室18と下側の攪拌室30とがそれぞれの開口部20,33を介して連通されている。攪拌シート35は、連結部材36を介して回転軸34に連結されており、使用前には、櫛歯状の保持部材21とガイド部材24との間の仕切り位置M1に配置されて開口部20を閉鎖している。使用に際して、回転軸34が矢印方向に回転されると、連結部材36が回転軸34に巻き取られ、攪拌シート35は左方にスライドして、開口部20を開放する。これにより、収納室18内のトナーが攪拌室30に落下する。
【選択図】図7
Description
本発明は、画像形成装置、例えば、複写機,プリンタ,ファクシミリ等の現像装置にトナーを補給するトナー供給装置に関する。
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置において、現像器内に収納された粉体のトナーによって画像を形成するものが知られている。現像器内のトナーは、画像形成枚数の増加に伴って消費量が増え、なくなった場合には、補給することが必要となる。
現像器に対するトナーの補給は、一般に、トナーホッパによって行われる。トナーホッパは、現像器にトナーを補給するためのユニットであると同時に、消耗品としてのトナーを収納する容器でもある。このため、画像形成装置が設置された事務所内や、業者の保管庫等で長期間にわたって保管されることがある。この長期間の保存によってトナーホッパ内のトナーが凝縮するおそれがある。また、保管状態が悪い場合、例えば、本来、長手方向を水平にして保存しなければならないところ、長手方向をほぼ上下にして立てかけるように保存されたりすると、トナーホッパ内でトナーが不当に偏って自重により凝縮するおそれがある。そして、トナーの凝縮が発生したトナーホッパを画像形成装置に取り付けると、トナーホッパ内のトナーを攪拌する攪拌部材を回転させるためのモータに大きな負荷かがかかり、モータがトルク不足で停止したりする。
トナーホッパあるいは現像器内のトナーの凝固を防止するための技術が、例えば、特許文献1〜3等に提案されている。
このうち、特許文献1は、保管時に、現像ユニットを使用時とは逆に保管し、使用時に現像ユニットを上下逆転させることで、トナーの凝縮を解消するものである。
また、特許文献2は、攪拌翼を支持するシャフトの一方の端部と駆動部のクラッチとの間に冠歯車状のクラッチを介装し、シャフトの端部に配置した圧縮ばねで、シャフトをクラッチ側に付勢している。攪拌翼の抵抗が大きくなるとシャフトは圧縮ばね側に移動するが、クラッチの山を越えると、クラッチ側に移動する。このときのシャフト方向の移動によりトナーの凝縮とほぐす。
また、特許文献3は、現像器内やトナーホッパ内の攪拌部材を動作させるハンドルを設け、このハンドルを手動で回すことでトナーをほぐすものである。
特開2001−278342号公報
特開2000−181207号公報
特開平5−165323号公報
しかしながら、上述の従来技術(特許文献1〜3)によると、以下のような問題があった。
特許文献1においては、現像ユニットは、使用時に上側に位置する部分、すなわち保管時には下側に位置する部分には、現像ローラ、トナー塗布ローラ等があって、複雑な構造となっている。保管時には、この複雑な構造の部分にトナーが収納されていることになる。このため、保管時にトナーが凝縮しやすく、使用時に上下を逆にしただけでは、トナーを十分にほぐすことができないという問題がある。
特許文献2,3のものは、いずれも既に凝縮したトナーをほぐすものであり、凝縮の状態によっては、トナーを十分にほぐすことができないおそれがある。
そこで、本発明は、トナーが凝縮すること自体を防止し、また、たとえ凝縮した場合であっても、駆動手段に負担をかけることなく、その凝縮を簡単に解消することができるトナー供給装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、トナーを供給先に供給するトナー供給装置に関する。この発明に係るトナー供給装置は、トナーを収納するとともに下部に開口部が設けられた収納室を有するホッパ部と、前記開口部を介して前記収納室の下方に連通する攪拌室を有する攪拌部と、前記攪拌室に配設されてトナーを攪拌する攪拌手段と、前記攪拌室に形成されたトナー供給口と、前記攪拌手段によって攪拌されたトナーを前記トナー供給口に搬送する搬送手段と、を備え、前記攪拌手段は、回転軸と、前記回転軸の回転によりトナーを攪拌する可撓性の攪拌シートと、を有し、前記攪拌シートは、回転軸の使用開始前には前記開口部を閉鎖する仕切り位置に配置され、前記回転軸の使用開始に伴って前記開口部を開放するとともに前記攪拌室へ落下したトナーを攪拌する攪拌位置に配置される、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るトナー供給装置において、前記攪拌部材は、前記回転軸と前記攪拌シートの基端側とを連結するとともに前記回転軸の回転に伴って前記回転軸に巻き取られることで前記攪拌シートを前記仕切り位置から前記攪拌位置に移動させる連結部材を有する、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係るトナー供給装置において、前記攪拌シートを前記仕切り位置に保持する保持部材を有し、前記保持部材は、前記仕切り位置に配置された攪拌シートの基端部近傍に、前記連結部材によって引っ張られた攪拌シートが前記基端部側から順に前記攪拌室側に引き抜かれる出口を有する、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係るトナー供給装置において、前記攪拌シートが引き抜かれる際の前記攪拌シートのスライド動作をガイドするガイド部材を有する、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係るトナー供給装置において、前記トナー供給口が、前記仕切り位置に配置された前記攪拌シートの基端部の下方に配置されている、ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に係るトナー供給装置において、前記連結部材は、前記回転軸の回転開始に遅れて前記攪拌シートが移動開始するように余裕部分を備えている、ことを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に係るトナー供給装置において、前記連結部材が、シート状の部材によって形成されている、ことを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に係るトナー供給装置において、前記連結部材が、複数の短冊状の部材によって形成されている、ことを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に係るトナー供給装置において、前記保持部材が、櫛歯状に形成されている、ことを特徴としている。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に係るトナー供給装置において、前記回転軸及び前記搬送手段は、前記ホッパ部及び前記攪拌部が画像形成装置本体の装着位置に装着された際に、前記画像形成装置本体側の駆動源に接続されるカップリングを有する、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、攪拌シートは、回転軸の使用開始前には、仕切り位置に配置されて開口部を閉鎖しているので、収納室内のトナーが攪拌室に落下することはない。一方、攪拌シートは、回転軸の使用開始(回転開始)に伴って開口部を開放するとともに攪拌位置に配置されるので、攪拌シートの開放によって収納室から攪拌室に落下したトナーを攪拌することができる。攪拌シートによって攪拌されたトナーは、搬送手段によってトナー供給口に搬送され、トナー供給口から供給先、例えば現像器に供給される。請求項1の発明によれば、使用前のトナー供給装置は、収納室の開口部を閉鎖する攪拌シートによって、上側の収納室と下側の攪拌室とに分離されているので、例えば、収納室自体の形状を凝縮が発生しにくい形状に形成することが可能である。また、開口部を閉鎖している攪拌シートが開放されると、収納室に収納されていたトナーは、収納室から攪拌室に落下するので、この落下によって凝縮が解消される。また、落下によって凝縮が解消されない場合であっても、攪拌シートによって攪拌されることで、凝縮は解消される。さらに、本実施形態によれば、回転軸の回転開始時には、回転軸が収納されている攪拌室内には、トナーがなく、回転軸の回転後に攪拌シートが開口部を開放した後に、攪拌室にトナーが落下してくるので、回転軸の回転開始時に大きな負荷が作用するおそれがない。
請求項2の発明によれば、回転軸が回転することで、連結部材が巻き取られ、攪拌シートが仕切り位置から攪拌位置に移動する。これにより、開口部が開放されて収納室のトナーが攪拌室に落下するとともに、この落下したトナーを攪拌シートによって攪拌することができる。
請求項3の発明によれば、攪拌シートは、保持部材によって仕切り位置に保持されており、回転軸の回転に伴って、連結部材が連結されている基端側から順に、出口から攪拌室側に引き抜かれる。これにより、開口部は、攪拌シートの先端の移動に伴って、徐々に開口面積が大きくなっている。つまり、開口部におけるトナーが落下する部分の面積が徐々に大きくなっていく。
請求項4の発明によれば、攪拌シートは、出口から引き抜かれる際に、ガイド部材によってガイドされるので、そのスライド動作が円滑なものとなる。
請求項5の発明によれば、トナー供給口が、仕切り位置に配置された状態の攪拌シートの基端部の下方に配置されている、すなわち、攪拌シートの先端側とは逆側に配置されているので、攪拌シートの先端側から順に開口部を開放していく際に、収納室から攪拌室に落下したトナーが、トナー供給口に入りにくい。つまり、十分に攪拌されていないトナーがトナー供給口に入る可能性が少ない。
請求項6の発明によれば、連結部材に余裕部分が設けてあるので、回転軸が回転開始したときに、仕切り位置にある攪拌シートが直ちに、開口部の開口を開始するようなことがない。つまり、回転軸が回転を開始してから、攪拌シートが移動して開口部の開口を開始するまでの間に、余裕部分に対応したタイムラグが発生する。したがって、トナーが収納室から攪拌室に落下を開始する際には、回転軸の回転は安定している。また、余裕部分を設けることで、組立時に攪拌シートを、仕切り位置に配置しやすくなる。
請求項7の発明によれば、連結部材がシート状の部材によって形成されており、また、請求項8の発明によれば、連結部材が複数の短冊状の部材によって構成されており、いずれの場合も、回転軸の回転に伴って、回転軸に巻き取られて攪拌シートを攪拌位置に配置することができる。
請求項9の発明によれば、保持部材が櫛歯状に形成されているので、収納室のトナーに凝縮が発生している場合であっても、このトナーが収納室から攪拌室に落下する際にこの櫛歯状の保持部材を通過することで、ある程度、凝縮が解消されることになる。
請求項10の発明によれば、トナー供給装置側に駆動源を設ける必要がないので、その分、構成を簡略化することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図8参照して、本発明に係るトナー供給装置1について説明する。このうち、図1は、トナー供給装置1の全体の外観を前側右斜め上方から見た斜視図である。なお、トナー供給装置1の前後左右上下は、同図中の右側にそれぞれ矢印で示す方向とする。図2は、トナー供給装置1の上面図(上方から見た図)である。図3は、トナー供給装置1の正面図(前側から見た図)である。図4は、図2中のA−A線矢視図である。図5は、回転軸34、攪拌シート35、連結部材36を説明する斜視図である。図6は、攪拌シート35が仕切り位置M1(図7参照)に配置された状態の、回転軸34、攪拌シート35、連結部材36の位置関係を説明する斜視図である。図7は、回転軸34が回転開始する前の状態、すなわち攪拌シート35が仕切り位置M1に配置された状態を、図2中のA−A線矢視方向から見た図である。図8は、攪拌シート35がトナーtを攪拌する状態、すなわち攪拌シート35が攪拌位置M2に配置された状態を、図2中のA−A線矢視方向から見た図である。なお、図4,図7,図8中において、符号tは、トナーを示している。
図1〜図8参照して、本発明に係るトナー供給装置1について説明する。このうち、図1は、トナー供給装置1の全体の外観を前側右斜め上方から見た斜視図である。なお、トナー供給装置1の前後左右上下は、同図中の右側にそれぞれ矢印で示す方向とする。図2は、トナー供給装置1の上面図(上方から見た図)である。図3は、トナー供給装置1の正面図(前側から見た図)である。図4は、図2中のA−A線矢視図である。図5は、回転軸34、攪拌シート35、連結部材36を説明する斜視図である。図6は、攪拌シート35が仕切り位置M1(図7参照)に配置された状態の、回転軸34、攪拌シート35、連結部材36の位置関係を説明する斜視図である。図7は、回転軸34が回転開始する前の状態、すなわち攪拌シート35が仕切り位置M1に配置された状態を、図2中のA−A線矢視方向から見た図である。図8は、攪拌シート35がトナーtを攪拌する状態、すなわち攪拌シート35が攪拌位置M2に配置された状態を、図2中のA−A線矢視方向から見た図である。なお、図4,図7,図8中において、符号tは、トナーを示している。
図1〜図4に示すように、トナー供給装置1は、ホッパ部11と攪拌部12とを有するトナー容器13と、攪拌手段14と、トナー供給口15と、搬送スクリュー(搬送手段)16とを備えている。
このうちホッパ部11は、額縁状のフランジ部17を有する直方体状に形成されていて、内側には、トナーtを収納するための収納室18が形成されている。収納室18における下端には、下方に向けて開口する長方形状の開口部20が設けてある。開口部20には、後述する攪拌シート35を下方から支持する保持部材21が設けてある。保持部材21は、本実施形態では、櫛歯状に形成されている。つまり、左右方向に向けた棒状部材22が、前後方向に適宜な間隔で、複数配設されている。各棒状部材22は、基端部22aが開口部20の右周縁部20aに位置し、先端部22bが左方に向かって延びて、開口部20の左周縁部20b近傍に位置するように形成されている。この先端部22Bと左周端部との間の間隙が、後述する攪拌シート35の出口23となる。また、保持部材21の少し上方には、ガイド部材24が設けられている。ガイド部材24は、本実施形態では、櫛歯状に形成されている。つまり、左右方向に向けた棒状部材25が、前後方向に適宜な間隔で、複数配設されている。各棒状部材25は、基端部25aが開口部20の左周縁部20bの少し上に位置し、先端部25bが右方に向かって延びて、開口部20の右周端部20a近傍に位置するように形成されている。図2に示すように、保持部材21の棒状部材21と、ガイド部材24の棒状部材25とは、前後方向に交互に並べられている。また、図4に示すように、上下方向の位置については、保持部材21とガイド部材24との間には、後述する攪拌シート35が、容易に左方にスライドできる程度の間隙が設けられている。
ホッパ部11の内側には、トナーtを収納するための収納室18が形成されている。図1〜図3に示すように、ホッパ部11の前壁26には、トナーtを投入するための投入口(不図示)が形成されていて、この投入口(不図示)にはキャップ27が嵌められている。
攪拌部12は、下に向けて凸状の「かまぼこ」形に形成されていて、上部には額縁状のフランジ部28を有している。このフランジ部28は、上述のホッパ部11のフランジ部17の外周側に下方から密着されている。ホッパ部11及び攪拌部12は、合成樹脂によって形成されていて、両者は、それぞれのフランジ部17,28が溶着されることで、一体的に組み立てられている。攪拌部12の内側には、トナーtを攪拌するための攪拌室30が形成されている。この攪拌室30は、図4に示すように、前後方向に直交する方向の縦断面形状が、半円部31の上に横長の長方形部32を合成したような形状となっている。攪拌室30の上端には、上方に向けて開口する長方形状の開口部33が形成されている。この攪拌室30側の開口部33は、上述の収納室18側の開口部20よりも大きく形成されていて、後述するように、収納室18内のトナーtが攪拌室30に落下する際に、トナーtが収納室18内に残らないようにしている。上述のホッパ部11の内側の収納室18と、攪拌部12の内側の攪拌室30とは、開口部20,33を介して連通されている。
攪拌手段14は、回転軸34と、攪拌シート35と、これらを連結する連結部材36とによって構成されている。回転軸34は、本実施形態では、図4〜図6に示すように、前後方向に長いボックス状の軸本体37と、この軸本体37から前方に突設された前軸部38と、後方に突設された後軸部40とを有している。回転軸34は、回転中心となる前軸部38及び後軸部40の中心が、上述の半円部31の基準点Pを通るように配置されて、前軸部38が、攪拌部12の前壁39により、また後軸部40が攪拌部12の後壁(不図示)によって回動自在に支持されている。この状態で、回転中心Cは、図4に示すように、軸本体37の中心からはずれている。このため、後述するように回転軸34が回転して連結部材36を巻き取って、攪拌シート35をスライドさせる際に、スライド動作を積極的に不規則にして、攪拌シート35に振動を与え、これにより、トナーtが収納室18から攪拌室30に落下する際に、トナーtの凝縮を解消しやすいようになっている。後軸部40の後端は、二股に割れたカップリング42を構成している。
連結部材36は、本実施形態では、図5,図6に示すように、複数(3本)の短冊状部材43によって形成されている。3本の短冊状部材43は、それぞれの基端部43aが、軸本体37の前端側、中央、後端側に連結されている。また、3本の短冊状部材43の先端部43bは、それぞれ攪拌シート35の基端部35aにおける前端側、中央、後端側に連結されている。短冊状部材43は、後述するように、攪拌シート35が図7に示す仕切り位置M1に配置されたときに、その先端部43bが上述の出口23近傍に位置し、かつ先端部43bと基端部43aとの間に余裕部分43cが形成される長さに設定されている。短冊状部材43は、図7,図8を参照して後述するように、回転軸34の矢印方向(時計回り)の回転に伴って、この回転軸34に巻き取られるが、この際、上述のように余裕部分43bを設けておくことで、回転開始時の回転軸34に大きな負荷が作用しないようにしている。また、回転軸34が回転した後に、余裕部分43cに相当する時間だけ遅れて、攪拌シート35がスライド動作を開始するようになっている。
攪拌シート35は、長方形状に形成されていて、上述のホッパ部11の開口部20を覆うことができる大きさに形成されている。攪拌シート35の基端部35aには、上述の3本の短冊状部材43の先端部43bが接続されている。攪拌シート35は、トナー供給装置1の使用前は、図4,図7に示すように、保持部材21に下方から支持されて、仕切り位置M1に配置されている。この状態で、攪拌シート35は、その先端部35bが上述の保持部材21の棒状部材22の基端部22a近傍に位置し、また基端部35aが上述の出口23近傍に位置するようになっている。
上述の短冊状部材43及び攪拌シート35は、材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)によって形成することができる。この場合、厚さについては、回転軸34の回転によって、短冊状部材43は回転軸34に巻き取られるが、攪拌シート35は巻き取られない程度の可撓性を有するようにする。これにより、攪拌シート35は、短冊状部材43が回転軸34に巻き取られた後、巻き取られることなく、図8に示すトナーtを攪拌するための攪拌位置M2に配置されるようになっている。
トナー供給口15は、攪拌室30に形成されている。トナー供給口15は、攪拌室30における左端側、つまり仕切り位置M1に配置された状態の攪拌シート35の基端部35aの下方に配置されている。また、トナー供給口15は、前後方向の位置は、ほぼ中央に設定されている。
搬送手段としての搬送スクリュー16は、トナー供給口15の上方において、回転軸34と平行になるように配設されている。搬送スクリュー16は、前端側の前軸部44及び後端側の後軸部45が、それぞれ上述の攪拌部12の前壁39及び後壁(不図示)によって回転自在に支持されている。後軸部45は、二股に割れていてカップリング46を構成している。搬送スクリュー16は、図4に示す断面形状がほぼ半円状で前後方向に長いガイド溝47に配設されている。ガイド溝47は、攪拌室30の最も低い部分よりも高い位置に配置されていて、後述するように、攪拌シート35によって、搬送スクリュー16に向けて搬送されたトナーtは、一旦、攪拌室30とガイド溝47との間の頂部48を乗り越えてから、ガイド溝47に供給されるようになっている。これにより、ガイド溝47の入れられたトナーtが、不要に攪拌室30に戻ることを防止している。また、搬送スクリュー16は、トナー供給口15を境にこれよりも前側と後側とでは、スクリューの向きが逆方向に形成されていて、一方方向の回転により、前端側にあるトナーt及び後端側にあるトナーtの双方を、トナー供給口15に向けて搬送することができるようになっている。
上述構成のトナー供給装置1は、使用前は、図7に示すように、攪拌シートが仕切り位置M1に配置されて、収納室18の開口部20を閉鎖し、収納室18と攪拌室30とを分離している。この状態で、収納室18には、トナー投入口からトナーtが投入される。収納室18に投入されたトナーtは、攪拌シート35の上に載り、攪拌室30には侵入することができない。ここで、収納室18は、単純な直方体状に形成されているので、トナー供給装置1が図7に示す正常な姿勢で保存されないで、例えば、上下が逆に保存されたり、あるいは、長手方向(前後方向)を立てた状態で保存されたりしたとしても、トナーtの自重に起因する凝縮は比較的発生しにくい。また、短冊状部材43には、余裕部分43cが設けてあるので、攪拌シート35や回転軸34の組立が容易となる。
トナー供給装置1のトナーtの供給先となる、複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置の現像器のトナーtが不足して、トナーtの補給が必要になると、画像形成装置の表示部にその旨が表示される。そこで、トナー供給装置1を画像形成装置本体の装着位置に装着する。この装着により、画像形成装置本体側の駆動源に、回転軸34及び搬送スクリュー16のカップリング42,46が接続され、これら回転軸34及び搬送スクリュー16が回転される。回転軸34が矢印方向に回転すると、短冊状部材43が回転軸34によって順次に巻き取られ、余裕部分43cがなくなると、今度は、攪拌シート35がその基端部35a側から出口23を介して、攪拌室30側に引っ張り出される。これにより、攪拌シート35は、保持部材21とガイド部材24とにガイドされ、左方にスライド移動する。これにより、攪拌シート35の先端部35bが左方に移動し、開口部20が右側から徐々に開口されていく。そして、開口された部分から、収納室18内のトナーtが攪拌室30に落下する。トナーtは、収納室18から攪拌室30に落下する際、櫛歯状の保持部材21及びガイド部材24を通過するので、このときトナーtの凝縮が解消される。また、収納室18から攪拌室30に落下することによっても凝縮が解消される。回転軸34が回転して、短冊状部材43がすべて回転軸34によって巻き取られ、さらに回転軸34が回転すると、攪拌シート35は、その先端部35bが出口23を抜け、全体が攪拌室30に入る。この状態でさらに回転軸34が回転しても、攪拌シート35は、回転軸34に巻き取られないで、図8に示すように、基端部35aが回転軸34の近傍に位置する攪拌位置M2に配置される。この状態で回転軸34が回転すると、攪拌シート35は、トナーtを攪拌しながら、ガイド溝47に向けて搬送する。ガイド溝47に入れられたトナーtは、搬送スクリュー16の回転によって、トナー供給口15に搬送され、トナー供給口15から現像器に供給される。本実施形態によると、回転軸34が回転を開始する時点では、攪拌室30にはトナーtはないので、トナーtの凝縮が発生している状態で回転軸34を回転させる場合と異なり、回転軸34の大きな負荷が作用するおそれはない。また、回転軸34が、円柱形ではなく、四角柱状でしかも中心が偏心しているので、短冊状部材43を巻き取って攪拌シート35をスライド移動させる際に、攪拌シート35の動作を積極的に円滑でないものとして、その振動で、収納室内18のトナーtを攪拌室30に確実に落下させることができる。
以上の説明では、連結部材36が、複数の短冊状部材43によって構成されている場合を例に説明したが、これに代えて、シート状の部材で構成することもできる。例えば、攪拌シート35及び連結部材36を同じ材質の厚さが異なる部材によって形成し、回転軸34の回転によって、連結部材36は巻き取られるが、攪拌シート35は巻き取られないような厚さにそれぞれを設定する。これにより、短冊状部材43を使用した場合と同等の効果を奏することができる。
<実施形態2>
上述の実施形態1では、保持部材21を構成する棒状部材22及びガイド部材24を構成する棒状部材25が、ホッパ部11と一体に構成された場合について説明した。本発明は、これに限定されるものではなく、これら保持部材21及びガイド部材24を、ホッパ部11とは別部材として構成することもできる。
上述の実施形態1では、保持部材21を構成する棒状部材22及びガイド部材24を構成する棒状部材25が、ホッパ部11と一体に構成された場合について説明した。本発明は、これに限定されるものではなく、これら保持部材21及びガイド部材24を、ホッパ部11とは別部材として構成することもできる。
例えば、額縁状の枠体(不図示)に、適宜な間隔で保持部材21及びガイド部材24を設ける。一方、攪拌室30の上部に段差部を設ける。保持部材21とガイド部材24との間に攪拌シート35を挿入した後、枠体を段差部に嵌める。その後、攪拌部12にホッパ部11を取り付ける。
本実施形態によると、部品点数は増加するが、組立性を格段に向上させることができる。
本発明は、トナーを現像器等の供給先に供給するためのトナー供給装置に本発明を適用する場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、トナーと同等の粉体を供給先に供給するための技術にも広く適用することができる。
1……トナー供給装置、11……ホッパ部、12……攪拌部、13……トナー容器、14……攪拌手段、15……トナー供給口、16……搬送スクリュー(搬送手段)、18……収納室、20……開口部、21……保持部材、23……出口、24……ガイド部材、30……攪拌室、34……回転軸、35……攪拌シート、35a……攪拌シートの基端側、36……連結部材、42,46……カップリング、43……短冊状部材、43c……余裕部分、M1……仕切り位置、M2……攪拌位置、t……トナー
Claims (10)
- トナーを供給先に供給するトナー供給装置において、
トナーを収納するとともに下部に開口部が設けられた収納室を有するホッパ部と、
前記開口部を介して前記収納室の下方に連通する攪拌室を有する攪拌部と、
前記攪拌室に配設されてトナーを攪拌する攪拌手段と、
前記攪拌室に形成されたトナー供給口と、
前記攪拌手段によって攪拌されたトナーを前記トナー供給口に搬送する搬送手段と、を備え、
前記攪拌手段は、回転軸と、前記回転軸の回転によりトナーを攪拌する可撓性の攪拌シートと、を有し、
前記攪拌シートは、回転軸の使用開始前には前記開口部を閉鎖する仕切り位置に配置され、前記回転軸の使用開始に伴って前記開口部を開放するとともに前記攪拌室へ落下したトナーを攪拌する攪拌位置に配置される、
ことを特徴とするトナー供給装置。 - 前記攪拌部材は、前記回転軸と前記攪拌シートの基端側とを連結するとともに前記回転軸の回転に伴って前記回転軸に巻き取られることで前記攪拌シートを前記仕切り位置から前記攪拌位置に移動させる連結部材を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のトナー供給装置。 - 前記攪拌シートを前記仕切り位置に保持する保持部材を有し、前記保持部材は、前記仕切り位置に配置された攪拌シートの基端部近傍に、前記連結部材によって引っ張られた攪拌シートが前記基端部側から順に前記攪拌室側に引き抜かれる出口を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載のトナー供給装置。 - 前記攪拌シートが引き抜かれる際の前記攪拌シートのスライド動作をガイドするガイド部材を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載のトナー供給装置。 - 前記トナー供給口が、前記仕切り位置に配置された前記攪拌シートの基端部の下方に配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のトナー供給装置。 - 前記連結部材は、前記回転軸の回転開始に遅れて前記攪拌シートが移動開始するように余裕部分を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトナー供給装置。 - 前記連結部材が、シート状の部材によって形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトナー供給装置。 - 前記連結部材が、複数の短冊状の部材によって形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトナー供給装置。 - 前記保持部材が、櫛歯状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のトナー供給装置。 - 前記回転軸及び前記搬送手段は、前記ホッパ部及び前記攪拌部が画像形成装置本体の装着位置に装着された際に、前記画像形成装置本体側の駆動源に接続されるカップリングを有する、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のトナー供給装置。
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JP2006321114A JP2008134483A (ja) | 2006-11-29 | 2006-11-29 | トナー供給装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-11-29 JP JP2006321114A patent/JP2008134483A/ja active Pending
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