JP3451239B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

トナーカートリッジ

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JP3451239B2
JP3451239B2 JP2000156544A JP2000156544A JP3451239B2 JP 3451239 B2 JP3451239 B2 JP 3451239B2 JP 2000156544 A JP2000156544 A JP 2000156544A JP 2000156544 A JP2000156544 A JP 2000156544A JP 3451239 B2 JP3451239 B2 JP 3451239B2
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toner
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toner cartridge
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリ、プリンタ等の画像形成装置に適用されるトナー
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】本体内に搬送スパイラルと攪拌パドルを
有するトナーカートリッジが提案されている。この種の
トナーカートリッジでは、攪拌パドルを回転させること
により、本体内に収容されたトナーを攪拌し、トナーが
長時間攪拌されず自然に固まった状態になるブロッキン
グを防止する。攪拌されたトナーは、搬送スパイラルに
より取出口へと搬送され、現像装置へと供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記トナーカートリッ
ジでは、攪拌パドルが回転している周辺のトナーは攪拌
されるが、本体内の隅や攪拌パドルの届かない部分のト
ナーに対する攪拌作用が不十分で、トナーの一部が本体
内に残留し、トナーが完全に供給されない場合があっ
た。この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、
本体内のトナーを残らず供給できるトナーカートリッジ
を提供することを目的とする。
【0004】また、この発明は、本体内に搬送スパイラ
ルと攪拌パドルとを有し、攪拌パドルが本体内のトナー
を攪拌し、攪拌されたトナーが残らず搬送スパイラルに
より搬送されるトナーカートリッジを提供することを目
的とする。さらに、この発明は、本体内のトナーがブロ
ッキングや凝集することのないトナーカートリッジを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、トナー搬送用の搬送スパイラルと、ト
ナー攪拌用の攪拌パドルとが、本体内に配置されたトナ
ーカートリッジにおいて、搬送スパイラルには、本体内
に延びる長手の回転軸と、回転軸周面から張出し、回転
軸の長手方向に一定のピッチで螺旋状に連続するスパイ
ラル羽根とが含まれており、攪拌パドルには、搬送スパ
イラルの回転軸と平行に配置された長手の回転軸と、そ
の回転軸から突出された複数の攪拌翼とが含まれてい
て、攪拌パドルが回転することにより攪拌翼の一部がス
パイラル羽根に対して接触するように、攪拌翼にはスパ
イラル羽根約1ピッチ分の幅の接触用突部が備えられて
いることを特徴とするトナーカートリッジである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のト
ナーカートリッジにおいて、上記攪拌翼は、複数個のう
ち任意のものが接触用突部を有することを特徴とするト
ナーカートリッジである。請求項3記載の発明は、請求
項2記載のトナーカートリッジにおいて、上記本体は、
一側面近傍に凹部を有しており、上記攪拌パドルには、
この凹部により攪拌翼を配置不可能な範囲と配置可能な
範囲とが長手方向に存在し、上記攪拌翼は、複数個のう
ち2つが接触用突部を有していて、接触用突部は、攪拌
翼を配置可能な範囲の両端から、それぞれその範囲全体
の10分の3の範囲内で攪拌翼に形成されることを特徴
とするトナーカートリッジである。請求項4記載の発明
は、請求項1ないし3のいずれかに記載のトナーカート
リッジにおいて、上記本体には、上記接触用突部に対応
する形状の突部用凹部が形成されていることを特徴とす
るトナーカートリッジである。
【0007】請求項1の構成によれば、攪拌翼の一部が
スパイラル羽根に対して接触することで、搬送スパイラ
ルに振動を与え、本体内のトナーにも振動を及ぼすの
で、トナーのブロッキングを防止できる。また、攪拌翼
とスパイラル羽根が、約1ピッチ分という狭い幅で接触
するので、スパイラル羽根に対してトナーが押し固めら
れ凝集するのを防ぐことができる。以上のことから、本
体内に残留するトナー量を低減させることができる。
【0008】請求項2の構成によれば、複数の攪拌翼の
うち任意のものがスパイラル羽根と接触するので、接触
範囲を狭くすることができ、スパイラル羽根に対するト
ナーの凝集をさらに低減させることができる。また、複
数の攪拌翼全てに接触用突部を形成する場合と比較し
て、コストが軽減される。請求項3の構成によれば、攪
拌翼とスパイラル羽根の接触部分を、搬送スパイラルに
大きな振動を与え得る2箇所に限定することで、搬送ス
パイラルに効率よく十分な振動を与えることができる。
請求項4の構成によれば、攪拌パドルの回転中、接触用
突部の先端縁を上記突部用凹部の内面に摺接させて、ト
ナーの滞留を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、こ
の発明の一実施形態にかかるトナーカートリッジ1を斜
め上方から見た斜視図である。トナーカートリッジ1
は、トナーを補給するためのものであり、例えば、複写
機などの画像形成装置内の現像装置に装着され、現像装
置に対して随時トナーを供給するものである。
【0010】トナーカートリッジ1は、トナーを収容す
るための本体23を備えている。この本体23は、上面
が開口した箱状の容器2と天板14とからなり、一方の
側面2b近傍(図1で示す左奥側)には凹部が形成され
ている。天板14は、容器2の上面の開口を覆うよう
に、容器2の上方から嵌め合わされる。天板14は、容
器2の上面の開口よりやや大きく形成されていて、開口
と対向する位置に配置される。容器2の底面には、例え
ば側面2b近傍に、本体23内のトナーを現像装置へ落
下させる取出部3が設けられている。取出部3の上面に
は取出口3aが形成されていて、容器2の底面に形成さ
れた開口と連通されている。
【0011】トナーカートリッジ1は、画像形成装置に
対し、図1で示す右奥方向に装着される。装着後、画像
形成装置が運転されると、本体23内のトナーは、取出
部3へと搬送され、現像装置へ落下される。図2は、ト
ナーカートリッジ1を、天板14を取り外した状態で真
上から見た平面図である。また、図3は、攪拌パドル5
を斜め上方から見た斜視図である。図2および図3を参
照して、トナーカートリッジ1の容器2内には、容器2
内に収容されているトナーを搬送するための搬送スパイ
ラル4と、トナーを攪拌するための攪拌パドル5が互い
に平行に延びた状態で配置されている。
【0012】搬送スパイラル4は、回転軸6を備えてい
る。この回転軸6は、容器2の側面2aから側面 2b
まで延びる長手の円柱状である。搬送スパイラル4の回
転軸6の周面からは、容器2内のトナーを取出口3a方
向へ搬送するためのスパイラル羽根7が、回転軸6に沿
って張出している。このスパイラル羽根7は、回転軸6
の長手方向に、一定のピッチで螺旋状に連続的に延びて
いる。攪拌パドル5は、回転軸8を備えている。攪拌パ
ドル5の回転軸8は、搬送スパイラル4の回転軸6と同
様に、容器2の側面2aから側面2bまで延びる長手の
円柱状である。この実施形態においては、搬送スパイラ
ル4の回転軸6および攪拌パドル5の回転軸8は、その
外形が略一致である。この攪拌パドル5の回転軸8の周
面からは、容器2内のトナーを攪拌するための攪拌翼9
が、回転軸8から複数突出されている。この攪拌翼9
は、回転軸8の長手方向に順次隣接するように配列され
ている。しかし、容器2は側面2b近傍に凹部を有して
おり、この凹部近傍には、攪拌翼9を配置できない領域
が存在する。したがって、攪拌パドル5には、側面2b
側の一端近傍の攪拌翼9を配置不可能な範囲15と、そ
の範囲15を除いた攪拌翼9を配置可能な範囲16とが
長手方向に存在する。この配置不可能な範囲15内の回
転軸8の周面には、スパイラル羽根7が設けられていて
もよい。スパイラル羽根7を設けることで、攪拌翼9を
配置できない領域近傍のトナーを搬送することができ
る。
【0013】この実施形態では、攪拌翼9は6枚設けら
れていて、その6枚の攪拌翼9は3対で構成されてい
る。1対の攪拌翼9はそれぞれ180°で対向してい
て、3対の攪拌翼9は回転軸8の断面方向に見てそれぞ
れ60°おきに配置されている。また攪拌翼9は、それ
ぞれ支持アーム10と、その支持アーム10に支持され
たブレード11を有する。支持アーム10は、2本の脚
部17とその連結部18とからなり、連結部18の両端
はそれぞれ脚部17の一端と連結されている。脚部17
の他端は、それぞれ回転軸8の周面に連結され、周面に
対して垂直に突出されている。ブレード11は、例えば
薄い板状で、その幅は連結部18の長さと略一致であ
る。ブレード11は、その一辺を支持アーム10の連結
部18に一定の角度で連結されていて、回転軸8の周面
と一定の間隔をあけて保持されている。したがって、攪
拌パドル5を回転させて容器2内のトナーを攪拌する
際、回転軸8と攪拌翼9との間にトナーが溜まって凝集
することはない。
【0014】また、6枚の攪拌翼9のうち、例えば容器
2の側面2a側から2番目の攪拌翼9と、側面2b側か
ら1番目の攪拌翼9には、攪拌翼9が搬送スパイラル4
のスパイラル羽根7に対して接触するように、接触用突
部12が形成されている。接触用突部12は、例えば薄
い板状で、ブレード11の先端辺に一体形成されてお
り、その幅はスパイラル羽根7の約1ピッチ分である。
接触用突部12は、攪拌翼9を配置可能な範囲16の両
端から、それぞれその範囲16全体の10分の3の範囲
17内で攪拌翼9に形成され、攪拌パドル5が回転する
ことにより搬送スパイラル4に接触する。攪拌翼9とス
パイラル羽根7が接触することにより搬送スパイラル4
に振動が発生し、容器2内のトナーにも振動を及ぼすの
で、トナーが長時間攪拌されず自然に固まった状態にな
るブロッキングや、このブロッキングの状態で搬送スパ
イラル4を回転させることにより搬送スパイラル4周辺
のトナーのみ搬送されるトンネル現象などを防止でき
る。また、攪拌翼9とスパイラル羽根7が、約1ピッチ
分という狭い幅で2箇所だけ接触するので、スパイラル
羽根に対してトナーが押し固められ凝集するのを防ぐこ
とができる。以上に述べた攪拌パドル5の各構成部材
は、例えば比較的強靭なポリプロピレン合成樹脂により
一体形成されていてもよい。ただし、攪拌翼9は、この
形状、数量および材質に限られるものではない。また、
接触用突部12はこの形成位置、数量に限らず、例えば
攪拌パドル5の中央近傍の攪拌翼9に1つだけ形成され
ていてもよいし、全ての攪拌翼9に1つずつ形成されて
いてもよい。
【0015】接触用突部12が設けられた2枚の攪拌翼
9下方の、容器2の底面には、接触用突部12に対応す
る凹部13が形成されている。この凹部13の幅は、接
触用突部12の幅に略一致する。図4は、図2の矢印A
−AおよびB−Bに沿って見たトナーカートリッジ1の
断面図である。図4の(a)は、図2の矢印A−Aに沿
って見たトナーカートリッジ1の断面図である。攪拌パ
ドル5の回転中において、接触用突部12が形成されて
いない攪拌翼9の先端縁は、搬送スパイラル4のスパイ
ラル羽根7には接触しないが、容器2の底部の内面に摺
接するようになっている。これにより、容器2の底部に
トナーが滞留することが防止される。
【0016】図4の(b)は、図2の矢印B−Bに沿っ
て見たトナーカートリッジ1の断面図である。攪拌パド
ル5の回転中において、接触用突部12が形成された攪
拌翼9は、搬送スパイラル4のスパイラル羽根7にその
接触用突部12が接触する。また、接触用突部12の先
端縁は、容器2の底部でのトナーの滞留を防止するべ
く、容器2の凹部13の内面に摺接するようになってい
る。したがって、凹部13は、容器2の底面から外側に
大きく飛び出した形状になっている。
【0017】この発明は、上記の実施形態の内容に限定
されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々
の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるトナーカートリ
ッジを斜め上方から見た斜視図である。
【図2】トナーカートリッジを、天板を取り外した状態
で真上から見た平面図である。
【図3】攪拌パドル5を斜め上方から見た斜視図であ
る。
【図4】図2の矢印A−AおよびB−Bに沿って見たト
ナーカートリッジの断面図である。
【符号の説明】
1 トナーカートリッジ 2 容器 4 搬送スパイラル 5 攪拌パドル 6 (搬送スパイラルの)回転軸 7 スパイラル羽根 8 (攪拌パドルの)回転軸 9 攪拌翼 12 接触用突部 14 天板 23 本体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー搬送用の搬送スパイラルと、トナー
    攪拌用の攪拌パドルとが、本体内に配置されたトナーカ
    ートリッジにおいて、 搬送スパイラルには、本体内に延びる長手の回転軸と、
    回転軸周面から張出し、回転軸の長手方向に一定のピッ
    チで螺旋状に連続するスパイラル羽根とが含まれてお
    り、 攪拌パドルには、搬送スパイラルの回転軸と平行に配置
    された長手の回転軸と、その回転軸から突出された複数
    の攪拌翼とが含まれていて、 攪拌パドルが回転することにより攪拌翼の一部がスパイ
    ラル羽根に対して接触するように、攪拌翼にはスパイラ
    ル羽根約1ピッチ分の幅の接触用突部が備えられている
    ことを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトナーカートリッジにおい
    て、 上記攪拌翼は、複数個のうち任意のものが接触用突部を
    有することを特徴とするトナーカートリッジ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のトナーカートリッジにおい
    て、 上記本体は、一側面近傍に凹部を有しており、 上記攪拌パドルには、この凹部により攪拌翼を配置不可
    能な範囲と配置可能な範囲とが長手方向に存在し、 上記攪拌翼は、複数個のうち2つが接触用突部を有して
    いて、 接触用突部は、攪拌翼を配置可能な範囲の両端から、そ
    れぞれその範囲全体の10分の3の範囲内で攪拌翼に形
    成されることを特徴とするトナーカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のトナ
    ーカートリッジにおいて、 上記本体には、上記接触用突部に対応する形状の突部用
    凹部が形成されていることを特徴とするトナーカートリ
    ッジ。
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