JP3543302B2 - トナーカートリッジ及びこれに使用されるトナー搬送手段 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電式印刷機、複写機及びファクシミリの如き静電式画像形成機において、現像装置にトナーを補給するために使用されるトナーカートリッジ、及びかかるトナーカートリッジに使用されるトナー搬送手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、静電式画像形成機においては、静電潜像にトナーを施してトナー像に現像する現像装置が配設されている。現像装置は、現像剤(トナーのみから成る一成分現像剤又はトナーとキャリア粒子とから成る二成分現像剤)を収容した現像室を有するハウジングを含んでいる。このハウジングには現像すべき静電潜像に現像剤を適用するための現像剤適用手段が配設されている。更に、ハウジングには、現像の遂行によって消費されるトナーを現像室内に補給するためのトナーカートリッジが着脱自在に装着されている。
【0003】
トナーカートリッジの典型例は、底壁、底壁の両側縁から上方に延びる両側壁、底壁の両端縁から上方に延びる両端壁、及び上面を閉じる上壁によって規定された、カートリッジケースを具備している。このカートリッジケース内にはトナーが収容される。カートリッジケースの底壁には並列して延びる第一の溝部と第二の溝部とを有する。第一の溝部の横断面形状は下方に突出する弧状であり、第二の溝部の横断面形状も下方に突出する弧状である。第一の溝部には片端縁に偏らせて形成された排出開口が配設されている。カートリッジケース内には、第一の溝部上に存在するトナーを他端縁から上記片端縁に向かう方向にトナーを搬送するための第一のトナー搬送手段と、第二の溝部上に存在するトナーを第一の溝部上に向けて搬送する第二のトナー搬送手段とが配設されている。第一のトナー搬送手段は第一の溝部に沿って延在する回転軸とこの回転軸上に形成された螺旋羽根とから構成されている。第二のトナー搬送手段は第二の溝部に沿って延在する回転軸とこの回転軸に固定された搬送片とから構成されている。合成樹脂シート又はフィルムの如き柔軟な材料から形成される搬送片は、その基縁部が回転軸に固定された細長い矩形状である。回転軸が所定方向に回転せしめられると、搬送片の先端部が第二の溝部上を摺擦して、第二の溝部上のトナーを第一の溝部上に強制する。第二の溝部上から第一の溝部上に搬送され、そして第一の溝部上を他端縁から片端縁に向けて搬送されたトナーは、排出開口から排出されて現像室に送給される。カートリッジケース内のトナーが枯渇すると、新しいトナーカートリッジに交換される。カートリッジケース内のトナーの枯渇は、現像装置本体に或いはトナーカートリッジ自体に配設したトナー検出器によって検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した形態の従来のトナーカートリッジには、次のとおりの解決すべき問題が存在する。即ち、トナー検出器は、通常、排出開口近傍にて、例えば第二の溝部上の、トナー排出開口に隣接した位置にて、トナーが残留しているか否かを検出する。然るに、第二の溝部及び/又は第一の溝部における他端縁近傍、即ち排出開口及びトナー検出位置から離隔した部位、には未だ相当量のトナーが残留しているにもかかわらず、排出開口及びトナー検出位置近傍にはトナーが殆ど残留していない故に、トナー検出器がトナー枯渇を誤検出してしまう傾向がある。トナー枯渇が誤検出されると、未だ相当量のトナーが残留しているトナーカートリッジが破棄されることになる。
【0005】
本出願人の出願にかかる特願2000−42712の明細書及び図面には、上述した形態の現像装置において、製造コストの低下等のためにトナーカートリッジにおける第一のトナー搬送装置及び第二のトナー搬送装置のための専用駆動源の配設を省略して、現像装置における現像剤適用手段を駆動するための駆動源を利用して第一のトナー搬送装置及び第二のトナー搬送装置をも駆動する、従って現像剤適用手段が駆動されるとこれに応じて第一のトナー搬送装置及び第二のトナー搬送装置も駆動されるように構成することが開示されている。本発明者等の経験によれば、かかる構成の現像装置の場合には、特に、上述したトナー枯渇の誤検出が発生する傾向が少なくない。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、上述した形態のトナーカートリッジに改良を加えて、第一のトナー搬送装置及び第二のトナー搬送装置のための専用駆動源の配設を省略した場合でも、トナー枯渇の誤検出を充分に回避乃至抑制することができるようにせしめることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、第二のトナー搬送手段を構成する搬送片に、特定のスリットを形成して、第二のトナー搬送手段が第二の溝部上に存在するトナーを第一の溝部上に向けて搬送する機能と共に、第二の溝部上に存在するトナーを他端縁から片端縁に向かう方向に搬送する機能をも有するようになすことによって、上記主たる技術的課題を解決することができることを見出した。
【0008】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決するトナーカートリッジとして、底壁、該底壁の両側縁から上方に延びる両側壁、該底壁の両端縁から上方に延びる両端壁、及び上面を閉じる上壁によって規定され、該底壁は並列して延びる第一の溝部と第二の溝部とを有し、該第一の溝部には片端縁に偏らせて形成された排出開口が配設されており、該第二の溝部の横断面形状は下方に突出する弧状であるカートリッジケースと、
該底壁の該第一の溝部上に存在するトナーを他端縁から該片端縁に向かう方向に搬送するための、該底壁の該第一の溝部に沿って延在せしめられた第一のトナー搬送手段と、
該底壁の該第二の溝部に沿って延在する回転軸、及び該回転軸に固定された基縁部から半径方向に延出する柔軟な搬送片から構成され、該回転軸の回転に応じて該搬送片の先端部が該底壁の該第二の溝部上を摺擦して、該第二の溝部上に存在するトナーを該第一の溝部上に向けて搬送する第二のトナー搬送手段と、
を具備するトナーカートリッジにおいて、
該第二のトナー搬送手段の該搬送片には、その先端縁から該基端縁に向かって該他端縁側に傾斜して延びる複数個のスリットが、該回転軸の中心軸線方向に間隔をおいて形成され、
該搬送片の他端縁には、半径方向中間部から外方に突出する突出部が形成され、該基縁部から該突出部までの領域においては該他端縁は該中心軸線に対して実質的に垂直に延び、該突出部から該先端縁までの領域においては該先端縁から該基端縁に向かって該他端縁側に傾斜して延びている、
ことを特徴とするトナーカートリッジが提供される。
【0009】
また、上記主たる技術的課題を達成するためのトナーカートリッジにおいて第二のトナー搬送手段として使用されるトナー搬送手段として、回転軸、及び該回転軸に固定された基縁部から半径方向に延出する柔軟な搬送片から構成された、トナーカートリッジに使用されるトナー搬送手段において、
該搬送片には、その先端縁から該基端縁に向かって片端側に傾斜して延びる複数個のスリットが、該回転軸の中心軸線方向に間隔をおいて形成され、
該搬送片の他端縁には、半径方向中間部から外方に突出する突出部が形成され、該基縁部から該突出部までの領域においては該他端縁は該中心軸線に対して実質的に垂直に延び、該突出部から該先端縁までの領域においては該先端縁から該基端縁に向かって該他端縁側に傾斜して延びている、
ことを特徴とするトナー搬送手段が提供される。
【0010】
該搬送片は合成樹脂製シート又はフィルムから形成されているのが好都合である。好ましくは、該搬送片の、少なくとも該スリット間に存在する先端縁は、該片端縁に向かって該回転軸側に傾斜せしめられている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成されたトナーカートリッジの好適実施形態について、更に詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図4を参照して説明すると、本発明に従って構成されたトナーカートリッジはカートリッジケース2を含んでいる。このカートリッジケース2はケース本体4と蓋体6とから構成されている。上面が開口された箱状であるケース本体4は底壁8、両側壁10及び12並びに両端壁14及び16を有する。片側壁10は底壁8の片側縁から略鉛直に上方に延び、他側壁12は底壁8の他側縁から上方に向かって外方に幾分傾斜して延びている。片端壁14は底壁8の片端縁から実質上鉛直に上方に延び、他端壁16は底壁8の他端縁から実質上鉛直に上方に延びている。図2及び図3を参照することによって明確に理解される如く、底壁8は並列して延びる第一の溝部18と第二の溝部20とを有する。第一の溝部18の横断面形状は下方に突出する弧状であり、その曲率半径は比較的小さい。第二の溝部20の横断面形状も下方に突出する弧状であり、その曲率半径は比較的大きい。底壁8の第一の溝部18には、その片端縁(図4において左端縁)に偏らせて、下方に突出せしめられた突出域22が配設されている。この突出域22の横断面形状も下方に突出する弧状であり、非突出域と同心状である。第一の溝部18にその片端縁に偏らせて形成された突出域22には、長方形でよい排出開口24が形成されている。片端壁14には円形開口(図示していない)が形成されていると共に、この円形開口の周縁から外方に突出する円筒状突起26(図3)が形成されている。円筒状突起26及び円形開口を通してカートリッジケース2内にトナーが充填され、所要量のトナーが充填された後に円筒状突起26に閉鎖部材28が固着され円形開口が閉鎖される。蓋体6は超音波溶接の如き適宜の手段によってケース本体4に固定され、上面を閉じる上壁29を規定する。
【0013】
図1、図2及び図4を参照して説明を続けると、カートリッジケース2内には、底壁8の第一の溝部18に沿って延在せしめられている第一のトナー搬送手段30と、底壁8の第二の溝部20に沿って延在せしめられている第二のトナー搬送手段32とが配設されている。第1のトナー搬送手段30は中心軸部34と螺旋羽根36とを有する回転螺旋羽根部材から構成されており、ケース本体4の両端壁14及び16間に回転自在に装着されている。中心軸部34の一端部には非螺旋部38が形成されている。中心軸部34の一端は端壁16を貫通して突出せしめられており、突出端部には入力歯車40が固定されている。第二のトナー搬送手段32は回転軸42とこの回転軸42に固定された搬送片44とから構成されており、回転軸42はケース本体4の両端壁14及び16間に回転自在に装着されている。回転軸42の一端は端壁16を貫通して突出せしめられており、突出端部には入力歯車46が固定されている。この入力歯車46は上記入力歯車40に噛み合わされている。
【0014】
上記第二のトナー搬送手段32について更に詳述すると、図2及び図5を参照することによって理解される如く、回転軸42の主部は略矩形状の横断面形状を有する。回転軸42の片面には片側縁及び両端縁を連続して延びる突条47が形成され、かかる突条47内には実質上平坦な取付面48が規定されている。一方、柔軟な板状片から形成することができる搬送片44は、回転軸40の取付面48上に位置せしめられる基縁部50と、この基縁部50から半径方向に延出する主部52とを有する。搬送片44を形成する好適材料としては、例えばポリエチエレンテレフタレート製シート又はフィルムでよい合成樹脂製シート又はフィルムを挙げることができる。搬送片44の基縁部50には回転軸40の中心軸線方向に間隔をおいて4個の孔49が形成されており、かかる孔49を通して締結部材51(図4も参照されたい)を回転軸40の取付面48に固定することによって、搬送片44の基縁部50が回転軸40の取付面48に固定される。搬送片44の主部52の片端縁54は回転軸40の中心軸線に対して実質上垂直に延びている。主部52の他端縁56には、その半径方向中間部から外方に突出する矩形状の突出部58が形成されており、基縁部50から突出部58までの領域においては他端縁56は回転軸40の中心軸線に対して実質上垂直に延び、突出部58から先端縁までの領域においては先端縁に向かって片端縁54側に傾斜して、換言すれば先端縁から基端縁に向かって他端縁56側に傾斜して延びている。図4に図示するとおり、搬送片42の他端縁56に形成されている突出部58は、第一のトナー搬送手段30を構成する回転螺旋羽根部材の端部に形成されている非螺旋部38に対応せしめられている。
【0015】
本発明に従って構成されたトナーカートリッジにおいては、第二のトナー搬送手段32の搬送片44には、その先端縁から基端縁に向かってその他端縁56側に傾斜して延びる複数個のスリット60が回転軸42の中心軸線方向に適宜の間隔をおいて形成されていることが重要である。図示の実施形態においては、傾斜して延びる4個のスリット60が形成されており、スリット60の各々は先端縁から基縁部50近傍まで延びている。回転軸42の中心軸線に対するスリット60の各々の傾斜角度αは50乃至70度程度でよい。搬送片44の他端縁56の先端側における傾斜角度αも同様に50乃至70度程度でよい。図示の実施形態においては、傾斜して延びる4個のスリット60に加えて、回転軸40の中心軸線に対して実質上垂直に延びる1個のスリット62が片端縁54に隣接せしめて形成されている。図示の実施形態においては、搬送片44の先端縁は回転軸40の中心軸線と実質上平行に延びているが、所望ならば、図5に二点鎖線で示す如く、傾斜して延びる4個のスリット60間の各々及び傾斜して延びるスリット60と垂直に延びるスリット62との間において、搬送片44の先端縁を片端縁54に向かって回転軸42側に傾斜せしめることもできる。後に更に言及する如く、本発明に従って構成されたトナーカートリッジにおいては、回転軸42と共に搬送片44が所定方向に回転せしめられると、搬送片44は底壁8の第二の溝部20上を摺擦し、第二の溝部20上に存在するトナーを第一の溝部18上に向けて搬送すると共に、他端縁(他端縁56側)から片端縁(片端縁54側)に向かう方向に搬送するが、搬送片44の先端縁を上述した如く傾斜せしめると、他端縁から片端縁に向かう方向への搬送能力が助長される傾向がある。搬送片44の先端縁の傾斜角度βは20乃至40度程度でよい。回転軸42と共に搬送片44が所定方向に回転せしめられると、搬送片44が底壁8の第二の溝部20の上面を所要とおりに摺擦するようになすためには、回転軸42の中心軸線から搬送片44の先端縁までの長さをL1とし、回転軸42の中心軸線から底壁8の第二の溝部20までの長さをL2とすると、L1−L2は7乃至20mm程度であるのが好都合である。
【0016】
図2及び図4と共に図6を参照して説明を続けると、カートリッジケース2内にはカートリッジシャッタ64が配設されている。図6に明確に図示する如く、カートリッジシャッタ64はシャッタ部材66と連結部材68とから構成されている。シャッタ部材66は円筒形状である両端部70及び72を有する。片端部70には略三角形状の突出部を有する2個のフランジ74が形成されている。シャッタ部材66の主部76は横断面形状が略200度の角度範囲に渡る弧状である。シャッタ部材66の主部76には、長方形でよい通過開口78が形成されている。この通過開口78の大きさはケース本体4に形成されている上記排出開口24と実質上同一でよい。シャッタ部材66の主部76の外周面には、通過開口78に沿って延びる長方形状でよいシール部材80(図2)が貼着されている。スポンジの如き柔軟な材料から形成することができるシール部材80の寸法は、上記排出開口24よりも幾分大きいのが好都合である。連結部材68の一端部は比較的小径にせしめられており、その外周面には複数個の係止片82が形成されている。連結部材68の他端部には直径状に延びる係止溝84が形成されている。図4を参照することによって理解される如く、シャッタ部材66は底壁8の第一の溝部18における突出域22に配置され、上記第一のトナー搬送手段30はシャッタ部材66の両端部を貫通して延びる。連結部材68は、その一端部がケース本体4の片端壁14に形成されている貫通穴を通してシャッタ部材66の片端部70内に進入せしめられる。シャッタ部材66の片端部70内には、連結部材68の係止片82に対応した係止片(図示していない)が形成されており、シャッタ部材66の片端部70内に連結部材68の一端部が挿入されると、連結部材68の係止片82とシャッタ部材66の係止片とが弾性的に変形せしめられて相互に連結せしめられ、かくしてシャッタ部材66に連結部材68が固定される。連結部材68の他端部、即ち係止溝84が形成されている端部は、ケース本体4の片端壁14から外方に突出する。
【0017】
図3に明確に図示する如く、ケース本体4の片側壁10には幅方向に間隔をおいて一対の被ロック手段86が配設されている。被ロック手段86の各々はフック形状でよい。
【0018】
上述したとおりのトナーカートリッジは、その第二の搬送手段32の搬送片44の形態を除いて、本出願人の出願にかかる上記特願2000−42712の明細書及び図面に開示されている現像装置におけるトナーカートリッジと実質上同一であり、上記特願2000−42712の明細書及び図面に開示された現像装置の現像装置本体に好都合に適用される。現像装置本体の所要位置にトナーカートリッジを装着すると、現像装置本体に配設されているロック手段(図示していない)がカートリッジケース2に配設されている被ロック手段86に係合し、これによってトナーカートリッジが装着位置にロックされる。また、現像装置本体に配設されている操作レバー(図示していない)に連結されている部材が、トナーカートリッジにおけるカートリッジシャッタ64の連結部材68の係止溝84に係合せしめられる。しかる後に、操作レバーが所要とおりに操作されると、カートリッジシャッタ64はシャッタ部材66に形成されている通過開口78がケース本体4に形成されている排出開口24に整合する角度位置に回転せしめられる。従って、排出開口24及び通過開口78を通してカートリッジケース4内からトナーが排出され、現像装置本体に供給される。現像装置本体には、カートリッジケース4の底壁8における第二の溝部20の所定部位、例えば排出開口24に隣接した部位、にトナーが存在するか否かを検出するトナー検出器(図示していない)も配設されている。かかるトナー検出器は当業者には周知の磁気検出型のものでよい。
【0019】
更に、現像装置本体の所要位置にトナーカートリッジが装着されると、現像装置本体に配設されている連動歯車(図示していない)がトナーカートリッジの入力歯車46に噛み合わされ、第二のトナー搬送手段32が入力歯車46及び連動歯車を介して駆動源(図示していない)に連結せしめられると共に、第一のトナー搬送手段30が入力歯車40、入力歯車46及び連動歯車を介して駆動源に連結される。従って、現像装置に配設されている現像剤適用手段(図示していない)を回転せしめるために駆動源が付勢されると、図2及び図4に矢印で示す如く、トナーカートリッジにおける第一のトナー搬送手段30が図2において反時計方向に回転せしめられると共に、第二のトナー搬送手段32が図2において時計方向に回転せしめられる。第一のトナー搬送手段30が図2において反時計方向に回転せしめられると、その螺旋羽根36の搬送作用により第一の溝部18上に存在するトナーが他端縁から片端縁に向かう方向、即ち図4において右から左に向かう方向、に搬送される。また、第二のトナー搬送手段32が図2において時計方向に回転せしめられると、搬送片44が第二の溝部20上を摺擦して第二の溝部20上に存在するトナーを第一の溝部18上に向けて搬送する。加えて、搬送片44には先端縁から基端縁に向かって他端縁側に傾斜して延びる複数個のスリット60が形成されている故に、第二の溝部20上を摺擦する際にスリット60間にて搬送片44は、図4に図示する如くスリット60に対して垂直な方向を撓み線として撓み、第二の溝部20上に存在するトナーを端端縁から片端縁に向かう方向、即ち図4において右から左に向かう方向、にも搬送する。本発明者等の経験によれば、第二のトナー搬送手段32が第二の溝部20上に存在するトナーを第一の溝部18上に向けて搬送する機能と共に、第二の溝部20上に存在するトナーを他端縁から片端縁に向かう方向に搬送する機能をも有すると、第一の溝部18及び第二の溝部20の片端部(即ち排出開口24が掲載されている端部)には実質上トナーが存在しないにもかかわらず、第一の溝部18及び第二の溝部20の他端部には相当量のトナーが残留しているという事態の発生が回避乃至抑制される。従って、カートリッジケース4内のトナーの枯渇を排出開口24の近傍にて検出するトナー検出器が、カートリッジケース4内に相当量のトナーが存在しているにもかかわらずトナー枯渇を誤検出してしまうことが回避乃至抑制される。
【0020】
【発明の効果】
本発明のトナーカートリッジにおいては、排出開口(及びトナー検出位置)から離隔した部位には未だ相当量のトナーが残留しているにもかかわらず、排出開口(及びトナー検出位置)近傍にはトナーが殆ど残留していないという事態の発生が充分に回避乃至抑制され、それ故にトナー枯渇が誤検出される虞が充分に回避乃至抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたトナーカートリッジの好適実施形態を示す斜面図。
【図2】図1のトナーカートリッジの横断面図。
【図3】図1のトナーカートリッジを下方から見た状態で示す斜面図。
【図4】図1のトナーカートリッジを、蓋部材を省略した状態で示す平面図。
【図5】図1のトナーカートリッジの第二のトナー搬送手段に使用されている搬送片を示す平面図。
【図6】図1のトナーカートリッジのカートリッジシャッタを示す分解斜面図。
【符号の説明】
2:カートリッジケース
4:ケース本体
6:蓋体(上壁)
8:底壁
10:片側壁
12:他側壁
14:片端壁
16:他端壁
18:第一の溝部
20:第二の溝部
24:排出開口
29:上壁
30:第一のトナー搬送手段
32:第二のトナー搬送手段
40:第二のトナー搬送手段の回転軸
44:第二のトナー搬送手段の搬送片
60:傾斜して延びるスリット
Claims (4)
- 底壁、該底壁の両側縁から上方に延びる両側壁、該底壁の両端縁から上方に延びる両端壁、及び上面を閉じる上壁によって規定され、該底壁は並列して延びる第一の溝部と第二の溝部とを有し、該第一の溝部には片端縁に偏らせて形成された排出開口が配設されており、該第二の溝部の横断面形状は下方に突出する弧状であるカートリッジケースと、
該底壁の該第一の溝部上に存在するトナーを他端縁から該片端縁に向かう方向に搬送するための、該底壁の該第一の溝部に沿って延在せしめられた第一のトナー搬送手段と、
該底壁の該第二の溝部に沿って延在する回転軸、及び該回転軸に固定された基縁部から半径方向に延出する柔軟な搬送片から構成され、該回転軸の回転に応じて該搬送片の先端部が該底壁の該第二の溝部上を摺擦して、該第二の溝部上に存在するトナーを該第一の溝部上に向けて搬送する第二のトナー搬送手段と、
を具備するトナーカートリッジにおいて、
該第二のトナー搬送手段の該搬送片には、その先端縁から該基端縁に向かって該他端縁側に傾斜して延びる複数個のスリットが、該回転軸の中心軸線方向に間隔をおいて形成され、
該搬送片の他端縁には、半径方向中間部から外方に突出する突出部が形成され、該基縁部から該突出部までの領域においては該他端縁は該中心軸線に対して実質的に垂直に延び、該突出部から該先端縁までの領域においては該先端縁から該基端縁に向かって該他端縁側に傾斜して延びている、
ことを特徴とするトナーカートリッジ。 - 該搬送片は合成樹脂製シート又はフィルムから形成されている、請求項1記載のトナーカートリッジ。
- 該搬送片の、少なくとも該スリット間に存在する先端縁は、該片端縁に向かって該回転軸側に傾斜せしめられている、請求項1又は2記載のトナーカートリッジ。
- 回転軸、及び該回転軸に固定された基縁部から半径方向に延出する柔軟な搬送片から構成された、トナーカートリッジに使用されるトナー搬送手段において、
該搬送片には、その先端縁から該基端縁に向かって片端側に傾斜して延びる複数個のスリットが、該回転軸の中心軸線方向に間隔をおいて形成され、
該搬送片の他端縁には、半径方向中間部から外方に突出する突出部が形成され、該基縁部から該突出部までの領域においては該他端縁は該中心軸線に対して実質的に垂直に延び、該突出部から該先端縁までの領域においては該先端縁から該基端縁に向かって該他端縁側に傾斜して延びている、
ことを特徴とするトナー搬送手段。
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