JPH0336470Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、前輪の中心部に連結するブレーキ
ケーブル、スピードメーターケーブル等をガイド
するスクーター等の自動二輪車のケーブルガイド
に関する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

スクーター等の自動二輪車では、前輪のブレー
キとハンドルレバーをケーブルで連結して操作す
る。又、スピードメーターは、前輪中央のギヤー
ボツクスからケーブルで回転を取出して表示して
いる。前輪には、クツシヨンが取付けられてお
り、ケーブルは、クツシヨンストロークの余裕を
見て、弛みを持たせて連結してあり、クツシヨン
によつてケーブルが振れて前輪に当つて擦れるの
をさけるため前輪泥除けに、針金をループ状にし
たガイドリングをボルトで取付け、このガイドリ
ング内を通して保持させており、部品点数が多
く、製造コストが高くつき、組立て作業も面倒で
ある。

〔考案の目的〕 この考案は、かかる点に鑑み、合成樹脂を用い
て型成形する前輪泥除けの内側にケーブルをガイ
ドする隔壁を一体に設けて、部品点数を少く、安
価にできる自動二輪車のケーブルガイドを得るこ
とを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

前輪１の上側を覆う前輪泥除け２は、合成樹脂
を材料にして型成形して製作するものである。前
輪泥除け２は、前部と後部に分けて成形され、前
部を前ホーク３に取付け、前部に後部が連結され
るようになつている。前輪泥除け２の後部には、
外壁４の内側に間隙５を設けて隔壁６を一体的に
成形する。そして、隔壁６の前上部に挿通孔７を
設ける。前輪１のブレーキケーブル８及びスピー
ドメーターケーブル９は、挿通孔７を通し、隔壁
６と外壁４の間の間隔５内を通して、下端をブレ
ーキレバー１０ギヤーボツクス１１に各々連結す
る。

ブレーキケーブル８及びスピードメーターケー
ブル９は、後輪泥除け２の後部外壁４の内側に並
設した隔壁６によつて作られた間隙５内を通され
て、横方向に振れるのを防止され、前輪１に当る
のを防止できる。隔壁６は、後輪泥除け２の成形
時に一体成形され、製作に手間を要さず安価にで
きる。

〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案は、前輪の上側
を覆う前輪泥除けの後部に、外壁の内側に間隙を
設けて隔壁を並設し、隔壁の前上部に挿通孔を設
け、外壁と隔壁の間の間隙に前輪ブレーキ、スピ
ードメーター等のケーブルを通すようにしたの
で、間隙でケーブルの横振れを防いで前輪に当る
ことを防げる。そして、隔壁は前輪泥除けと一体
成形されて、製作手間が少く、部品点数も増すこ
とがなく、安価にできて、組付け時間も短くでき
る。又、隔壁が外壁の内側にあつて見えることが
なく、体裁もよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は前輪泥除け後部を斜め下から見た斜
視図である。 １……前輪、２……前輪泥除け、４……外壁、
５……間隙、６……隔壁、７……挿通孔、８……
ブレーキケーブル、９……スピードメーターケー
ブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前輪の上側を覆う前輪泥除けの後部に、外壁の
   内側に間隙を設けて隔壁を並設し、隔壁の前上部
   に挿通孔を設け、外壁と隔壁の間の間隙に前輪ブ
   レーキ、スピードメーター等のケーブルを通すよ
   うにしたことを特徴とする自動二輪車のケーブル
   ガイド。