JPH0335880Y2 - - Google Patents

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JPH0335880Y2
JPH0335880Y2 JP9126787U JP9126787U JPH0335880Y2 JP H0335880 Y2 JPH0335880 Y2 JP H0335880Y2 JP 9126787 U JP9126787 U JP 9126787U JP 9126787 U JP9126787 U JP 9126787U JP H0335880 Y2 JPH0335880 Y2 JP H0335880Y2
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reel
starter
unit
starter unit
ratchet
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は小型エンジン用起動装置に関し、さ
らに詳しくは、リコイルスタータと、スタータモ
ータとを備え、両スタータの共働作用で起動する
小型エンジンの起動装置に関する。
【従来の技術】
動力噴霧機や、刈払機等の動力源として使用さ
れる小排気量のエンジン、いわゆる小型エンジン
の多くは、起動装置としてリコイルスタータない
しスタータモータを備えており、エンジンの起動
作業時にリコイルスタータのロープを勢いよく引
き出すか、スタータモータを作動させることで、
クランク軸を回転させて、起動を行うようになつ
ている。
【考案が解決しようとする問題点】
この起動装置はエンジン固有のものであり、エ
ンジン組立て時からリコイルスタータ形式或いは
スタータモータ形式の何れかの起動装置が取り付
けられている。 リコイルスタータ形式の起動装置では、エンジ
ン起動時にリコイルスタータのロープを勢いよく
引つ張ることが必要である。そのため、作業負担
が大きく、非力な婦女子等に不向きである。 他方、スタータモータ形式の起動装置を使用す
る場合には、圧縮工程の負荷を超えてクランク軸
を回す必要がある。そのため、大容量、すなわち
大きく重たいスターターモータが必要となる。こ
の点で、動力噴霧器や刈払機等の携帯作業機に搭
載される小排気量の小型エンジンにスタータモー
タを装備するには制約があつた。 本考案は、このような問題を解消すべく案出さ
れたものであり、リコイルスタータ及びスタータ
モータを共働させることにより、起動時の作業負
担及び携帯負担を軽減させた起動装置を提供する
ことを目的とする。 本考案の小型エンジン用起動装置は、その目的
を達成するために、リールに捲回されたロープを
引き出すことによつて回転するリコイルスタータ
ユニツトと、前記リールに嵌挿された軸と、セル
モータの出力を減速して回転するセルスタータユ
ニツトと、クランク軸に対して回転一方向に回転
トルクを伝達するラチエツト機構と、前記軸に嵌
挿され、前記リコイルスタータユニツトの回転に
伴つて前記ラチエツト機構を軸方向に繰り出す回
転体と、前記リールの回転に伴つて半径方向に移
動して、前記回転体を前記リールに接続する係止
爪と、前記セルスタータユニツトの出力軸と前記
回転体との間に介在された歯車及び一方向クラツ
チと、前記回転体の回転による前記ラチエツト機
構の前進運動が伝達されてスイツチオンになる操
作接点を備えた前記セルモータ始動用のスイツチ
とを備えており、前記リコイルスタータユニツト
のロープを引き出すことにより前記リールが前記
係止爪を介して前記回転体に接続され、且つ前記
ラチエツト機構の前進により前記スイツチを閉じ
て、前記リコイルスタータユニツト及び前記セル
モータユニツトの同時共働により前記クランク軸
を回動させることを特徴とする。
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付した図面に沿つ
て説明する。先ず、第2図において符号10はエ
ンジンユニツト、符号20はリコイルスタータユ
ニツト、符号30はセルスタータユニツトをそれ
ぞれ示し、リコイルスタータ20とセルスタータ
ユニツト30とによつてスタータアツセンブリユ
ニツトを構成して、エンジンユニツト10にボル
ト固定できるようになつている。 エンジンユニツト10は、クランク軸11の一
端部が一方向回転だけの動力伝達が行われるワン
ウエイクラツチの機能をもつラチエツト12をも
つている。 リコイルスタータユニツト20は、エンジンユ
ニツト10に取付けられるスタータケース21の
中心部に設けた軸22に回転自在にリール23が
取付けられ、このリール23に一端部が係止さ
れ、他端部が前記スタータケース21に係止され
たリコイルばね23Bで、リール23に対して、
これに巻装されたロープ25の巻込み方向に回転
習性を与えている。ロープ25の端部にはエンジ
ン始動時の握りとなるグリツプ25Aが固定され
ており、このロープ25を引張ることでリール2
3をコイルばね23Bに抗して回転できるように
なつている。このリール23は中心部に筒形のボ
ス部23Aをもち、このボス部23Aに前記軸2
2が嵌まり、押ばね22Aにより回転板24を押
し、この回転板24とリール23との間のフリク
シヨンで回転板24の回転は抑制されるが、リー
ル23に支軸24Bで支持されている係止爪24
Aはリール23の回転により共働しようとして回
転板24に穿けられた長孔24Xに沿つてガイド
突起24Yが外周に移動することを余儀なくさ
れ、係止爪24Aは遂に外方へ突出するようにな
つている。 軸22には更に回転体26が装着されており、
回転体26の一側面から軸方向に延びた突起26
Aが回転板24の外周に配置されている。回転体
26の内周側には、螺旋歯26Yが形成されてい
る。軸22に嵌挿されたラチエツト27のボス部
27Bには螺旋歯27Aが形成されており、この
螺旋歯27Aが回転体26の螺旋歯26Yと噛み
合う。また、ラチエツト27の先端部には、ラチ
エツト歯27Xが形成されている。 ラチエツト27のボス部27Bの内周にはガイ
ド溝27Yが形成されており、前記軸22の端部
に回転自在に取付けられた回転子28の突条28
Aが嵌つている。回転子28は、ばね28Bと、
軸22に固定された円板28Xによりフリクシヨ
ンが与えられ、ラチエツト27の軸方向の移動を
許容している。 前記回転体26の外周ボス26Xには、一方向
クラツチ29Aを介して大歯車29のボス29B
が取付けられ、回転体26に対して一方向だけの
回転を伝達できるようになつている。 そして、大歯車29には、スタータケース21
の下部に取付けたセルスタータユニツト30のケ
ース31中に納められたセルモータ32の出力軸
32Aに連結されたピニオン軸33Aのピニオン
33が噛合つており、作業者が携えた外部電源で
ある充電型電池に接点32Bを介して接続される
ことでこれを電源としてセルモータ32が回転
し、大歯車29に対して回転トルクを伝達できる
ようになつている。前記セルモータ32は、スタ
ータケース21のエンジン側の内側に設けたスイ
ツチによりオン・オフが制御されるもので、この
スイツチ34のもつ操作接点34Aがスイツチ3
4に枢支された操作子35のてこ運動で操作さ
れ、この操作子35はその下端部の前記ラチエツ
ト27の繰出し操作でフランジ27Fに当つて連
出されるようになつたスイツチ機構が構成されて
いる。 次に、この考案による小型エンジン用起動装置
によるエンジン始動作業について説明する。先
ず、リコイルスタータユニツト20を構成するロ
ープ25をグリツプ25Aを握つて勢いよく引き
出し、リール23をリコイルばね23Bに抗して
回転させる。リール23の回転に伴い押ばね22
Aでフリクシヨンが与えられた回転板24は最初
回転が抑制されることで、回転板24とリール2
3に係わつている係止爪24Aはガイド突起24
Yが長孔24Xに沿つて移動することで外側に突
出し、第4図に示すように、その先端部が回転体
26の突起26Aを連れて回す。この回転体26
の螺旋歯26Yに噛合つているラチエツト27の
螺旋歯27Aに回転が与えられるが、ラチエツト
27のボス部27Bの内周にはガイド溝27Zが
形成されていて、このガイド溝27Zに回転が抑
制されている回転子28の突条28Aが嵌つてい
るので、ラチエツト27は直線運動をしてラチエ
ツト27の僅かな繰出しにより操作子35がラチ
エツト27のフランジ27Fによつて連出され、
操作子35のてこ運動で操作接点34Aが押込ま
れるこでスイツチ34が閉じられ、スタータモー
タ32は電源である電池から電流供給を受けて回
転し、出力軸32Aに設けたピニオン33を介し
て大歯車29に回転トルクを伝達し、リコイルス
タータユニツト20のロープ操作による回転トル
クと、大歯車29の回転トルクとの共働トルクに
よりラチエツト27は繰り出される。ラチエツト
27の繰出しが進行しクランク軸11のラチエツ
ト12とラチエツト27が噛み合つた状態では、
回転子28は、ばね28Bに抗してラチエツト2
7と共に回転し、クランク軸11のラチエツト1
2に噛合つてクランク軸11を回してエンジンを
起動させる。 エンジンの始動後、リコイルスタータユニツト
20のロープ25に加えた力を除くことで、リコ
イルばね23Bの弾性でリール23はロープ引出
しと逆に回転してロープ25を巻込むと共に、ク
ランク軸11の回転数が大きくなることでラチエ
ツト12がラチエツト歯27Xを押込むことにな
り、クランク軸11のラチエツト12との噛合い
を解除すると共に、操作子35による操作接点3
4Aの押込みが解除されてセルモータ32への通
電が解除され、大歯車29の回転は停止させられ
る。 クランク軸11の回転は、ラチエツト12とラ
チエツト歯27Xとの噛合いが解除されているの
で大歯車29に伝達されない。 また、ロープ25の引出し力を解除すれば、リ
コイルばね23Bによりリール23は回転(反引
出し方向へ)させられ、このとき回転板24はフ
リクシヨンにより回転せず、係止爪24Aは長孔
24Xに沿つて収納されるので、回転体26の突
起26Aと係止爪24Aとの係合は解除される。 なお、以上の説明では、セルモータ32の駆動
電源に外部電源を用いたものを示したが、ケース
31中に電池を収容するようにしたものであつて
もよく、また、この考案の小型エンジン用起動装
置を刈払機に装備した例を挙げたが、刈払機に限
定されることなく、動力噴霧機などの種々の携帯
作業機搭載用小型エンジンに適用できること勿論
である。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、この考案の小
型エンジン用起動装置によれば、リコイルスター
タを備え、その回転力をラチエツトを介してクラ
ンク軸を駆動する小型エンジン用起動装置におい
て、反エンジン側にセルスタータユニツトを設
け、リコイルスタータユニツトの操作によるラチ
エツト機構の繰出しにより操作されるスイツチ機
構を介してセルスタータユニツトの電源がオンさ
れる。すなわち、起動装置が実質的にワンスター
タアツセンブリになつて、リコイルスタータユニ
ツトによる駆動トルクと、セルスタータユニツト
の駆動トルクとの共働によりクランク軸を回転さ
せ得、リコイルスタータユニツトの作業力は小さ
くてよく、容易に始動作業を行うことができ、ま
た、共働トルクで起動するので、両者ともコンパ
クト化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による小型エンジン用起動装
置で、クランク軸を離して示す側断面図、第2図
は同全体側面図、第3図は第1図−線に沿う
断面図、第4図は第3図に対応する係止爪の動き
を説明する断面図、第5図は第1図−線に沿
う断面図、第6図はラチエツトの側面図である。 10……エンジンユニツト、11……クランク
軸、12……ラチエツト、20……リコイルスタ
ータユニツト、21……スタータケース、22…
…軸、23……リール、23A……ボス部、23
B……リコイルばね、24……回転板、24A…
…係止爪、24B……支軸、24X……長孔、2
4Y……ガイド突起、25……ロープ、25A…
…グリツプ、26……回転体、26A……突起、
26B……内周ボス、26X……外周ボス、26
Y……螺旋歯、27……ラチエツト、27A……
螺旋歯、27B……ボス部、27X……ラチエツ
ト歯、27Y……ガイド溝、28……回転子、2
8A……突条、29X……円板、29……大歯
車、29A……一方向クラツチ、30……セルス
タータユニツト、32……セルモータ、33……
ピニオン、34……スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リール23に捲回されたロープ25を引き出す
    ことによつて回転するリコイルスタータユニツト
    20と、前記リール23に嵌挿された軸22と、
    セルモータ32の出力を減速して回転するセルス
    タータユニツト30と、クランク軸11に対し回
    転一方向に回転トルクを伝達するラチエツト機構
    27と、前記軸22に嵌挿され、前記リコイルス
    タータユニツト20の回転に伴つて前記ラチエツ
    ト機構27を軸方向に繰り出す回転体26と、前
    記リール23の回転に伴つて半径方向に移動し
    て、前記回転体26を前記リール23に接続する
    係止爪24Aと、前記セルスタータユニツト30
    の出力軸32Aと前記回転体26との間に介在さ
    れた歯車29及び一方向クラツチ29Aと、前記
    回転体26の回転による前記ラチエツト機構27
    の前進運動が伝達されてスイツチオンになる操作
    接点34Aを備えた前記セルモータ32始動用の
    スイツチ34とを備えており、前記リコイルスタ
    ータユニツト20のロープ25を引き出すことに
    より前記リール23が前記係止爪24Aを介して
    前記回転体26に接続され、且つ前記ラチエツト
    機構27の前進により前記スイツチ34Aを閉じ
    て、前記リコイルスタータユニツト20及び前記
    セルモータユニツト30の同時共働により前記ク
    ランク軸11を回動させることを特徴とする小型
    エンジン用起動装置。
JP9126787U 1987-06-13 1987-06-13 Expired JPH0335880Y2 (ja)

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JP9126787U JPH0335880Y2 (ja) 1987-06-13 1987-06-13

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JP9126787U JPH0335880Y2 (ja) 1987-06-13 1987-06-13

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JPS63200671U JPS63200671U (ja) 1988-12-23
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JP9126787U Expired JPH0335880Y2 (ja) 1987-06-13 1987-06-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2662892B2 (ja) * 1989-03-20 1997-10-15 ヤンマーディーゼル株式会社 エンジンの始動装置

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JPS63200671U (ja) 1988-12-23

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