JPH0334995Y2 - - Google Patents

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JPH0334995Y2
JPH0334995Y2 JP10217685U JP10217685U JPH0334995Y2 JP H0334995 Y2 JPH0334995 Y2 JP H0334995Y2 JP 10217685 U JP10217685 U JP 10217685U JP 10217685 U JP10217685 U JP 10217685U JP H0334995 Y2 JPH0334995 Y2 JP H0334995Y2
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pedestal
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【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、小屋裏の自然換気を行なうために棟
に設置する屋根換気装置の構造に関するものであ
る。
更に述べると、小屋裏に留まる熱気・湿気によ
りカビ・シミを生じたり、結露することによつて
木材が痛むのを防ぐことを第一の目的とする換気
装置に関するものである。
(b) 従来の技術 小屋裏は、夏期の高温空気・雨季の湿空気等の
逃げ場のない構造であるので、何らかの換気機構
が設けられるべきであることは言うまでもない。
切妻屋根や入母屋屋根の場合は、小屋裏は屋根
と共に壁部にも通じているので、該壁部に第7図
の如く換気口31を設けることによつて換気機能
を具備させることも可能である。但し、屋根が大
型のものであると、上記切妻屋根・入母屋屋根等
であつても充分な換気は行ない難くなる。
寄棟屋根の場合は、小屋裏はすべて屋根部の下
部に相当するので、屋根自体に換気装置を設けな
い限り小屋裏の換気は不可能である。そこで、第
8図のように軒裏に換気口32を設けたり、軒天
に孔のあいた合板やボード等を取り付ける等の方
策が採られている。或いは第9図で示すように、
葺設する瓦の中に換気瓦33を一部入れるように
する方法もある。この換気瓦33は、上下に貫通
する孔を有しており、該孔が小屋裏と連絡してい
るという構造のものである。
(c) 考案が解決しようとする問題点 このように、小屋裏の換気に対応するために
種々の工夫が成されているが、効果的なものは未
だないのが実情である。
前に図面に示した従来例について更に述べてみ
ると、第7図の如く壁面に貫通させた換気口31
による換気は、そもそも該換気口31を大きく取
ることは雨仕舞等の関係から困難であることもあ
り大型屋根の場合不充分である。また、棟直下は
小屋裏の最高部であり、温度の高い空気は該位置
に長く留まつているが、換気口31の位置は構造
上これより上方にはあり得ず、よつてこの意味に
おいても換気効果は小さい。
次に第8図に示す換気口32の場合は、該換気
口32が軒裏という屋根の最下部に在るので、換
気効果は非常に小さく、雨期の結露等を防止し得
るだけの能力を備えたものではない。
次に第9図に示した換気瓦33は、棟近くまで
取り付け可能である(但し棟から屋根斜面に沿つ
て1m程度付近までである)が、積雪地帯にあつ
ては雪の負荷によつて落下或いは破損の危険性を
有するものであるし、また瓦屋根の美観を損なう
という欠点を有している。
(d) 問題点を解決するための手段 そこで本考案者は、上記諸点に鑑み鋭意研究の
結果、棟部に設置することによつて小屋裏の換気
を可能なものとする装置を開発することに成功し
た。手段として、まず外観を損なうことがないよ
うに、換気用通気口は、桟瓦最高段と熨斗瓦との
間の面戸部分に設けた。なお、葺設する桟瓦の配
設位置は、葺設が屋根斜面ごとに行なわれその面
戸部分は必ずしも棟を軸に対称の位置にあるとは
限らないので、棟稜線部分で通風室を分割した。
更に棟部に固設する台座部は、いかなる屋根勾配
のものにも対応できるように、棟稜線部位で回動
可能なものとした。また、通風室の面戸部分に設
けられた換気窓は、雨混じりの風を該通風室内に
流入させないように、風を受けると閉じるという
特徴を有している。
(e) 作用 本考案に係る屋根換気装置は、棟稜線部を軸と
して回動自在な台座部と、該台座部に摺動自在に
設けられた該稜線部に相当する部位で分割された
通風室とにより成り、且つ該各通風室は、下面に
は屋根下と連絡する換気口、また通風室同志の対
向面には連絡通風開口、また棟面戸部分となる外
側面には換気窓を有し、且つ該換気窓には、その
上端部が該換気窓上端部に可回動に固定された風
雨除けカバーを有するものであり、小屋裏の空気
は換気口から換気窓を経て排出される。また、棟
両側の換気窓を通じる空気は、各通風室に設けら
れた連絡通風開口を通る。
強風の場合は、風雨除けカバーのうち、風を受
けている方が閉じて雨の浸入を防ぐ。
なお本考案に係る屋根換気装置は、棟部に載置
するものであるが、棟全体に連設する必要はなく
例えば2〜4mおき程度ごとに設置すれば足りる
ものである。そして、熨斗瓦等は本考案屋根換気
装置の上に載置するようにする。
(f) 実施例 以下図面に基づいて本考案に係る屋根換気装置
の実施例を示す。
第1図は、実施例の一つを示すものである。図
より明らかなように屋根換気装置1は、蝶番4…
…によつて回動自在に固定された台座2,2と、
該台座2,2に摺動自在に設けられた通風室3,
3とにより構成されるものである。屋根勾配は、
屋根によつて3寸5分、4寸等種々あるが、台座
が回動自在であることによりほとんど総ての屋根
に対応し得る。
通風室3,3の摺動方向は、棟長手方向に沿う
ものであり、桟瓦の葺設状況により例えば図中鎖
線で示した如き位置まで移動可能である。
次に第2図は、第1図で示した屋根換気装置1
の分解斜視図である。
台座2には通風室3の摺動方向とその範囲を制
御すると共に雨水の浸入も阻止する隔壁5が設け
られている。また、隔壁5の内部底面には台座底
面孔6があり、小屋裏と通じる。
通風室3は、台座底面孔6と通じる換気口7を
下面側に有し、また各通風室3,3が対向する面
には連絡通風開口8を有し、外側たる面戸部分に
は面戸9と共に換気窓10を有している。これら
換気口7・連絡通風開口8・換気窓10は総て網
15で覆つているが、これは本考案に不可欠のも
のではない。また、面戸9についても必ずしも必
要なものではない。
第3図a,bは、換気窓10付近を示すもので
ある。換気窓10は、ヒサシ11と風雨除けカバ
ー12によつて雨水の浸入が防止されている。ま
た図より明らかなように、本例は屋根換気装置1
上に熨斗瓦13……・伏間瓦14を載置して棟部
を形成するものである。
該風雨除けカバー12は、ヒサシ11の先端側
に回動自在に設けられたものであり、同図bから
も明らかなように風Wによつて開閉する。
但し、第3図の如き形状の風雨除けカバー12
であると、その開閉は、風Wの強さだけでなくそ
の方向にも影響を受けることになる。つまり棟の
長手方向に対して直角の方向に吹く風の場合には
閉じ易いが、これから偏るにつれて、余程の強風
以外は作動しないということになる。そこで第4
図に示すように、風雨除けカバー12の形状を中
央部が突出した「寄棟屋根」状として、風の方向
の違いによる影響を小さくしてもよい。
第5図は、屋根換気装置1……を実際に屋根L
に設置した状態を示す概略断面図である。
図より明らかなように、小屋裏Uに停滞する空
気は、台座底面孔6、換気口7を経て通風室3内
に入り、続いて換気窓10から排出される。
強風Wを受ける場合については、例えば図左側
から右側の風の場合、風雨除けカバー12のうち
左側は閉じることになるが、棟の右側には気圧の
幾分低い負圧域Zを作ることになるので該右側の
換気窓10から換気される空気の量は増え、換気
効果が減少することはない。
第6図は、実際に屋根Lに取りつけたものの正
面図である。本図の例では、風雨除けカバー12
として第4図のものを使用した。
尚、本考案の屋根換気装置1は、既述した通り
寄棟造りの屋根に使用して顕著な効果を示すもの
であるが、勿論どのような瓦屋根にも使用可能な
ものである。
(g) 考案の効果 以上詳細に説明したように、本考案に係る屋根
換気装置は、瓦屋根の種類や棟の大きさ等にかか
わらず設置可能であり、その換気能力は該装置の
設置基数によつて相当高いものとし得、また葺設
する桟瓦の位置がズレていても通風室が分割され
ており且つ摺動自在であるので既存の屋根にも設
置可能であり、通風窓が棟下の面戸部分にあるの
で瓦屋根本来の美観を損なうこともない等々種々
の利点を有する実用上極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る屋根換気装置の実施例の
一つを示す斜視図、第2図は第1図で示したもの
の分解斜視図、第3図a,bは換気窓付近を示す
ものであり同図aは斜視図、同図bはその概略断
面図、第4図は風雨除けカバーに関する本考案の
他の実施例を示す斜視図、第5図・第6図は本考
案に係る屋根換気装置を実際に屋根に設置した状
態を示すもので第5図は概略断面図、第6図は斜
視図、そして第7図・第8図・第9図はそれぞれ
異なる従来例を示すもので、第7図は概略斜視
図、第8図は要部拡大断面図を含む概略斜視図、
第9図は要部拡大斜視図を含む概略斜視図であ
る。 1……屋根換気装置、2……台座、3……通風
室、4……蝶番、5……隔壁、6……台座底面
孔、7……換気口、8……連絡通風開口、9……
面戸、10……換気窓、11……ヒサシ、12…
…風雨除けカバー、13……熨斗瓦、14……伏
間瓦、15……網、W……風、L……屋根、U…
…小屋裏、Z……負圧域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 屋根の棟部分に設置するものであつて、該台
    座部に摺動自在に設けられた棟稜線部を軸とし
    て回動自在な台座部と、該稜線部に相当する部
    位で分割された通風室とにより成り、且つ該各
    通風室は、下面には屋根下と連絡する換気口、
    また通風室同志の対向面には連絡通風開口、ま
    た棟面戸部分となる外側面には換気窓を有して
    おり、且つ該換気窓には、その上端部が該換気
    窓上端部に可回動に固定された風雨除けカバー
    を有するものであることを特徴とする屋根換気
    装置。 2 風雨除けカバーの外表面は、中央部分が突出
    するような傾斜面を有しているものである実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の屋根換気装
    置。
JP10217685U 1985-07-03 1985-07-03 Expired JPH0334995Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10217685U JPH0334995Y2 (ja) 1985-07-03 1985-07-03

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JP10217685U JPH0334995Y2 (ja) 1985-07-03 1985-07-03

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JPS629627U JPS629627U (ja) 1987-01-21
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0617619B2 (ja) * 1988-05-06 1994-03-09 石野瓦工業株式会社 屋根における換気構造
JP2610342B2 (ja) * 1989-04-12 1997-05-14 宇部興産株式会社 棟カバー材

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JPS629627U (ja) 1987-01-21

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