JPH0334883A - インクリボン用基布 - Google Patents

インクリボン用基布

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JPH0334883A
JPH0334883A JP17047789A JP17047789A JPH0334883A JP H0334883 A JPH0334883 A JP H0334883A JP 17047789 A JP17047789 A JP 17047789A JP 17047789 A JP17047789 A JP 17047789A JP H0334883 A JPH0334883 A JP H0334883A
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廣江 暢威
Mitsutoshi Ueda
植田 益年
Kiyoshi Soya
征矢 潔
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野」 本発明は、インパクトタイプのシリアルドツトプリンタ
ーやラインプリンター等の各種プリンターに使用するイ
ンクリボン用の基布に関する。
[従来の技術] 従来からインクリボン用基布としては、通常の平織物、
すなわち織糸1.木を1単位として浮き沈みさせた平織
組織のものが使用されている。
かかるインクリボンにおいて、近年、インパクトタイプ
のプリンターに使用されるインクリボンは、従来のスプ
ールタイプが減少し、カセット内に長いテープ状のイン
クリボンを折り曲げて収納したカセットタイプのものが
増加してきている。
[発明が解決しようとする課題] かかるカセットタイプのインクリボンをプリンターで印
字すると、その折れ曲り部分が濃く印字されるグラフィ
ック斑といわれる印字斑が発生ずるという欠点があった
かかるグラフィック斑は、インクリボンのインク吸収性
を向上させると、改善される傾向を有するものであるが
、前述の通常の平織組織からなる織物を基布とするイン
クリボンでは、インクリボンの厚さをかなり厚くしなけ
れはインク吸収性を改善することはできず、結局かかる
問題を解決するためには厚さの厚い基布を用いざるを得
ないのが現状である。
しかし、近年、プリンターの印字速度はまずまず速くな
る−・方であり、かかる高速印字のためには印字時用1
を短縮することが不可欠であり、そのためにはプリンタ
のヘッドとプラテンの間隙は必然的に狭くしなければな
らない。
かかる狭い間隙を通過させるインクリボンは、薄くなけ
ればならないし、薄い生地であれは印字時間も短縮でき
る性質があるか、前述の通常の平織組織の基布ではイン
ク吸収性を改善するために基布の厚みを厚くしなければ
ならない。しかし、厚みの厚い基布では、高速プリンタ
ーに使用することができず、実用的なものではなくなっ
てしまう。結局、前述の通常の手織組織の基布てはかか
る問題を解決できないのである。
本発明者らは、かかる業界の技術背景に鑑み、薄くて、
かつグラフィック桝の発生しにくいインクリボンを提供
するための基布について鋭意検討し、その結果、織物の
織組織がグラフィック斑の改善に関係があることを究明
したものである。
[課題を解決するための手段] 本発明はかかる課題を解決するために、次のような手段
を採用する。
すなわち、水弁HJJのインクリボン用基布は、合成繊
維フィラメント糸からなる織糸を複数本引揃えて、これ
を1単位として浮き沈みさせた誘導手織組織によって形
成されている織物よりなることを特徴とするものである
1作用] 本発明によれば、誘導平織組織という特定な織組織をイ
ンクリボンの基布として採用することにより、薄いにも
拘らず、グラフィック斑が発生しにくいという優れた機
能を有するインクリボンを提供し得るものである。
本発明でいう誘導手織組織とは、第1〜6図に紹織因を
示したように、合成繊維フィラメント糸からなる織糸を
複数本引揃えて、これを1中付として浮き沈みさせた織
組織であり、一般に変化平織組織とも呼ばれるものであ
って、具体的には畝織、斜子織、変化畝織、変化斜子織
、向斜子織などと呼ばれる織組織のものを奮う。
かかる複数本の織糸を用いる方向は、第1−〜4図のよ
うに、織物の少なくとも一方向に形成されていればよい
が、第5〜6図のように、経糸ならびに緯糸方向に形成
されている方が最も奸ましい。
かかる誘導平織組織において、織糸の引揃え本数は、基
布厚みならびにグラフィック斑の発’4=率を同時に押
えるために、2本星1−′の複数であることが必須であ
る。
本発明の上述の特定な組織からなる織物は、通常の従来
の平織組織からなる織物に比して薄地となり、しかもグ
ラフィック斑が発生しにくく、また、1−単位として複
数本の織糸が引揃えられている織糸部分には、表面がよ
りブlノーンであるとともに面積もより広いものである
ために、インクが非常にのり易く (吸収され易く)、
通常の平織のものと比べてインク吸収性において優れた
性質を示ず基布を提供し得るものである。特に誘導手織
組織を構成する織糸本数か2〜3本である場合に、イン
クリボンとしての性能が極めてバランスのとれたものと
なるので好ましい。1−単位として引揃えられる織糸本
数が多くなるほど、グラフィック斑の発生しにくさなら
びにインク吸収性はまずまず改善されて好ましいが、逆
に織組織による拘束力はルーズになってくるので、たと
えばプリンターヘッドのワイヤーが基布を突き抜けると
きに力を必要としなくなるほど容易に突き抜け(耐ピン
抜は性)でしまうことや、該ワイヤーに基布の織糸が絡
みついたり、ひっかかってしまったりして、ついには該
ワイヤーが折れるなどの問題が起こり易くなる傾向がで
てくるので注意を要し、特に、引揃え本数が4本以上く
らいからは十分にかかる注意をすることが望ましい。
かかる誘導手織組織は、経糸ならびに緯糸方向に形成さ
れているのがよいが、経糸方向よりも緯糸方間に形成さ
れている場合の方が、効果的には優れた結果を示す傾向
がある。
本発明における合成繊維フィラメント糸としては、繊維
形成性合成樹脂からなる繊維を使用することができるか
、ナイロン66、ナイロン6などのポリアミドやポリエ
ステルなどからなる繊維が奸ましく使用される。これら
の中でも、ナイロン66がインクリボンの耐久性がよい
ので奸ましい。
かかる合成繊維フィラメント糸は、中糸繊度や織糸繊度
はl(b!定されるものではないが、たとえば中糸繊度
としては、好ましくは0.5〜4デニル、さらに奸まし
くは0.8〜3デニ一ル程度のものが、また、織糸繊度
としては、奸ましくは王O〜130デニール、さらに奸
ましくは15〜90デニ一ル程度のマルチフィラメント
糸条が、基布の厚さ、グラフィック斑の発生率ならびに
インク吸収性などのバランスのよいものを提供すること
ができるのでよい。また、該フィラメント糸には、50
01? / ITI以下程度の1」めの撚りが入ってい
るのがよい。
かかるマルチフィラメント糸条は、使用する糸のデニー
ルによって異なるが、一般に、経糸密度としては、好ま
しくは1−50〜280本/インヂ程度、緯糸密度とし
ては、好ましくは80〜160本/インチ程度の織密度
の誘導平織組織で織物が形成され、インクリボン用基布
とする。
本発明のインクリボン用基布は、誘導平織組織としたこ
とにより、従来の通常の平織組織で形成されるものより
も厚みを薄く形成でき、概して王30μ以下、さらには
128μ程度未満という薄い生地を提供することができ
、これは、近年の高速印字型プリンターに非常に好適で
有利なものである。
たとえは、従来の通常の手織組織において、単に太い糸
使いで粗い織密度にて基布を形成して空隙を設けても、
基布厚みが厚くなるばかりで、グラフィック斑も改善さ
れず、またインク吸収性も改善されない。すなわち、本
発明は、基布を構成する織組織によって、前述のインク
リボン特性も基布厚みも大きく左右されることを究明し
て完成されたものである。
本発明のインクリボン用基布は、このように基布厚みが
薄いにも拘らず、一方では前述の如く、り′ラフイック
斑が発生しにくく、かつインク吸収性に優れた特徴を有
するので、例えは、前述の通常の手織組織からなるイン
クリボン用基布では考えられなかったカセットタイプの
インクリボンにおいて、グラフィック斑なしで、しかも
高速印字プリンターに使用できるインクリボン用基布を
提供し得たものである。
本発明にかかるインクリボン用基布は、さらに通常の油
性インク等のインク材料が適宜量付着せしめられてイン
クリボンに形成される。
本発明にかかるインクリボン用基布は、樹脂加Eやプラ
ズマ処理などの適宜の後加工をされていても、もちろん
よい。
かくして得られる本発明の基布を用いたインクリボンは
、基布厚みが薄いにも拘らず、グラフィック斑の発生率
が著しく低く、しかもインク吸収性や耐ピン抜は性に優
れた特徴を有し得るものである。
[実施例] 以ドに本発明を実施例によって詳しく説明する。
本発明で使用する評価方法は次の通りである。
[グラフィック斑] リボンを9ビンドツトプリンター(東京電気製M−1−
550)用カセットに、前記で作成されたインクリボン
(長さ1.Om)を収納し、このカセットを上記プリン
ターにセットしてベタ打ち印字し、肉眼でグラフィック
斑の発生状態を評価した。
(評価基準) ◎:斑が全く発生しない ○ 班がほとんど発生しない △ 斑が所々に少し発生ずる ×:斑か等間隔に多数発生ずる(比較例1−のレベル) [インク吸収性] 試験用基布を10cmX10cmに溶断して試験片を形
成した後、この試験片の重量(A)を測定する。この試
験片を油性インク中に浸漬し、真空乾燥機で脱泡して該
インクをよく試験片中に浸透さ」−〇 せる。
次いでインクを含有せしめた試験片の表面のインクを取
除き、さらに試験片を濾紙に挟んでマングルに通して余
剰インクを取除く。更に濾紙を交換して2回マングルに
通して余剰インクをさらに取除いた後、このインク含有
リボンの重量(B)を測定する。
インク吸収性(IK:  g/ff1)は次式により算
出する。
1 K= (B−A) X 1−00 [耐ビン抜は性] 試験用基71Jを1.3mm幅に溶断してインクリボン
用基布を作成した後、20 g/ (13mJ)の張力
をかけて、その士、から24ビンドツトプリンター用ヘ
ツドのワイヤー(直径 0.2mmφ)土木で押え、ワ
イヤーが該基布を突き抜けるときの力を測定した。この
値は大きいほどよく、評価は、n30の最小値を採用し
た。
実施例1−〜5、比較例1−〜2 40デニール/34フィラメント及び80デニ1 ル/68フィラメントのナイロン66マルチフィラメン
ト糸を用い、各々、撚数を280T/rn。
198T/mとして、表−1−に示した糸使いからなる
織物を製織した。
これらの織物を、通常の方法により、製織、精練、仕上
げセットし、表−1に示したような織物を作成した。
これらの織物を1.3mm幅に溶断し、インクリボン用
基布を作成した。
これらの基布に、基布重量に刻し曲性インクを22重量
%塗付して、ドツトプリンター用インクリボンを作成し
た。
これらのインクリボンについて、グラフィック斑、イン
ク吸収性、耐ピン抜は性を測定した。
その結果を表−1−に示ず。
−2 −3 表−王から明らかなように、実施例1.〜5のものは、
比較例1のものに比して、基布厚みが薄く、グラフィッ
ク斑が著しく改善されており、しかもインク吸収性もよ
いことがわかる。
比較例2のものは、織糸繊度を大きくとり、その分、織
密度を小さく(7た平織物であるが、比較例1のものに
比して、厚みが大幅に増大してしまっており、実用的な
ものではなかった。
[発明の効果] 本発明のインクリボン用基布は、薄いにも拘らずグラフ
ィック斑が発生しにくく、しかもインク吸収性が低ドし
ないという特徴を有するインクリボンを提供することが
でき、かつ近年の高速印字型のプリンターに好適なイン
クリボンを提供することができる。
特に、本発明の基布を用いたインクリボンは、薄くてか
つ印字斑が少ないという特徴を有し得ることからカセッ
トタイプのインクリボンとして好適なものである。
【図面の簡単な説明】
4 第4図〜第6図は、本発明のインクリボン用基布の誘導
平織相識の各種の例を示した織組織図である。 第7図は従来の通常インクリボン用基布である通常の平
織織物の織組織図を示ず。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合成繊維フィラメント糸からなる織糸を複数本引
    揃えて、これを1単位として浮き沈みさせた誘導平織組
    織によって形成されている織物よりなることを特徴とす
    るインクリボン用基布。
  2. (2)複数本が、2〜3本である請求項(1)記載のイ
    ンクリボン用基布。
  3. (3)織糸が、ナイロンフィラメント糸である請求項(
    1)のインクリボン用基布。
  4. (4)合成繊維織物からなるインクリボン用基布であっ
    て、合成繊維フィラメント糸の2本ないし3本が1単位
    として経糸および/または緯糸に用いられた誘導平織組
    織よりなり、かつ厚さが130μ以下であることを特徴
    とするインクリボン用基布。
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