JPH0334371B2 - - Google Patents
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- JPH0334371B2 JPH0334371B2 JP58169054A JP16905483A JPH0334371B2 JP H0334371 B2 JPH0334371 B2 JP H0334371B2 JP 58169054 A JP58169054 A JP 58169054A JP 16905483 A JP16905483 A JP 16905483A JP H0334371 B2 JPH0334371 B2 JP H0334371B2
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Description
〔発明の技術分野〕
本発明は、例えば、被調理物を加熱調理する加
熱調理装置におけるオーブン枠体の腐蝕防止に使
用される自己浄化被覆体に関する。 〔発明の技術的背景〕 既に提案されているこの種の加熱調理装置は、
第1図および第2図に示されるように、箱形をな
すケース本体1内にオーブン2および機械室3を
区分して形成するオーブン枠体4を設け、このオ
ーブン枠体4の天板4aに励振口5を穿設し、こ
の励振口5の直上に導波管6を添設し、この導波
管6の一端部にマグネトロン7を付設し、上記オ
ーブン2内に被調理物8を載置する棚板9を挿脱
自在に設けると共に、この棚板9の上・下に位置
する上記オーブン枠体4に一対のヒータ10a,
10bを水平に設けたものである。 特に、上記オーブン枠体4は、第2図に拡大し
て示されるように、自己浄化被覆体を構成してお
り、この自己浄化被覆体は、基板としてのアルミ
メツキ鋼板11の一側面(内壁面)にアルカリけ
い酸塩をバインダーとして使用した塗料を塗布し
て被覆層12を形成したものである。 従つて、上述した自己浄化被覆体は、アルミメ
ツキ鋼板11にアルカリけい酸塩による被覆層1
2を形成したものであり、これによりオーブンの
加熱調理時、被調理物8から発生する油滴や水蒸
気によるミストは、上記被覆層12に附着して
も、この被覆層12を形成するアルカリけい酸塩
とオーブン2の輻射熱との相互作用で分解されて
自動的に自己浄化するようになつている。 〔背景技術の問題点〕 しかしながら、上述した自己浄化被覆体は、ア
ルミメツキ鋼板11に被覆層12を形成するアル
カリけい酸塩を塗布したものである関係上、上記
オーブン2内に飛遊する油滴や水蒸気によるミス
トが、アルカリけい酸塩によつて分解するけれど
も、上記オーブン2と共に自己浄化被覆体も冷却
すると、湿度の多い雰囲気中のミストが、上記ア
ルカリけい酸塩に触れると露結してこれを吸湿
し、水分がアルカリけい酸塩によつてアルカリを
生成し、このアルカリが上記基板としてのアルミ
メツキ鋼板11に浸透してこれを腐蝕し、経時的
に自己浄化機能を失いオーブン枠体全体を腐蝕す
るおそれがある。 又一方、周期表第4周期の少くとも一種の遷移
金属の酸化物を高純度の活性アルミナ担体に担持
させた酸化触媒にバインダーとしてガラスフリツ
トやアルカリけい酸塩等を添加し、これを上記ア
ルミメツキ鋼板11に塗布して被覆層12を形成
したものもある。 しかし、これは、被覆層12を加熱焼成すると
き、ガラスフリツトをバインダーとして使用して
いる関係上、酸化触媒の比表面積が小さくなり、
露結したミスト中に含まれる油脂材の分解機能を
低下し、他方、アルカリけい酸塩をバインダーと
して使用すると、アルミメツキ鋼板に接着した被
覆層12の密着性が低下して長期に亘つて自己浄
化被覆体としての機能を維持することが困難であ
る。 〔発明の目的〕 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもの
であつて、アルミメツキ鋼板による基板に、水溶
性けい酸塩を基体とした第1被覆層と活性アルミ
ナに第4周期内の遷移金属を担持した酸化触媒と
シリカに上記遷移金属を担持して触媒とした第2
被覆層とを混合して塗布し、これらを加熱焼成し
て、上記被覆層のクラツクや密着低下を防止し、
併せてミストの露結浸透による腐蝕を防止し、長
期に亘つて耐蝕性を保持するようにしたことを目
的とする自己浄化被覆体を提供するものである。 〔発明の概要〕 本発明は、水溶性けい酸塩を基体とし、酸化亜
鉛、りん酸アルミニウムおよびりん酸亜鉛のいず
れか1つを硬化剤とするバインダーを生成し、こ
のバインダーにα−アルミナ若しくは酸化チタン
を混合して混合物とした塗料を、予め、加熱焼成
したアルミメツキ鋼板に塗布乾燥して第1被覆層
を形成し、他方、高純度の活性アルミナに周期表
第4周期内の少くなくとも一種の遷移金属の酸化
物を担持した酸化触媒およびシリカに上記遷移金
属の酸化物を担持した触媒を混合して加え、これ
らの触媒を上記第1被覆層に塗布して第2被覆層
を形成し、これらを加熱焼成して構成したもので
ある。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を加熱調理装置のオーブン枠体に
適用した図示の一実施例について説明する。 なお、本発明は、上述した具体例と同一構成部
材には同じ符号を付して説明する。 第3図において、符号1は、加熱調理装置にお
けるオーブン枠体であつて、このオーブン枠体
は、基板としてのアルミメツキ鋼板11に第1被
覆層13および第2被覆層14を順に塗布乾燥し
た後、これらを加熱焼成して構成したものであ
る。 上記基板を形成するアルミメツキ鋼板11は、
予め、約350〜450℃の温度で約30分程度の時間に
亘つて加熱焼成(空焼きともいう)されている。 このように前処理として加熱焼成したアルミメ
ツキ鋼板11は、基板としての耐蝕性の向上を図
るものである。 即ち、上記アルミメツキ鋼板11の加熱焼成に
よる空焼作業は、このアルミメツキ鋼板11の表
面に付着している有機物による不純物を焼成して
除去し、上記第1被覆層13の塗装密着性および
耐蝕性の向上を図り、しかも、上記第1被覆層1
3の均一な膜厚を生成し、露結した水分の浸透を
防止するものである。 次に、上記第1被覆層13は、水溶性けい酸塩
を基体とし、酸化亜鉛、りん酸アルミニウムおよ
びりん酸亜鉛のいずれか1つを硬化剤とするバイ
ンダーを生成し、このバインダーにアルミナ若し
くは酸化チタンを混合して混合物としての塗料で
構成されている。 なお、上記バインダー組成の一例を挙げると、 1 水溶性けい酸塩…約60〜80%(74%のときが
良好である) 2 酸化亜鉛…約20〜40%(26%のときが良好) りん酸アルミニウム…約20〜40%(26%のとき
が良好) りん酸亜鉛…約20〜40%(26%のときが良好) となる。 次に、予め、加熱焼成された上記アルミメツキ
鋼板11には、上記バインダーにα−アルミナ若
しくは酸化チタンを混合した混合物としての塗料
が約40〜60μm程度の厚さに例えば、スプレーガ
ンによつて塗布され、これを約100〜150℃程度の
温度で約5〜6分程度の時間に亘つて乾燥して第
1被覆層13を生成する。 次に、上記第2被覆層14は約99.6%以上の高
純度の活性アルミナに、周期表第4周期内の少く
なくとも一種の遷移金属(例えば、Cr、Mn、
Fe、Co、Ni、Cu、Zn)による酸化物を担持し
た酸化触媒に上記バインダーと同一のものを添加
した混合物と例えばα−シリカのようなシリカに
上記遷移金属の酸化物を担持した触媒とを混合し
て加え、これらの触媒を上記第1被覆層13に塗
布したものである。 なお、上記両触媒による組成の一例を挙げる
と、次の通りである。 活性アルミナ担持触媒の組成例、 1 MnO2…25%wt、活性アルミナ担体…75%
wt 2 CuO…25%wt、活性アルミナ担体…75%wt シリカ担持触媒の組成例、 MnO2…50%wt、α−シリカ担体…50%wt 又、上記活性アルミナ担持触媒とシリカ担持触
媒の組成例とに添加されるバインダーとしては、
例えば、水溶性けい酸塩に硬化剤として焼成して
得られた酸化亜鉛、りん酸亜鉛、りん酸アルミニ
ウムの少くなくとも一種を添加したものである。 即ち、上述した第1被覆層13と第2被覆層1
4とによる自己浄化被覆層の組成例は、下記の表
1に示される。
熱調理装置におけるオーブン枠体の腐蝕防止に使
用される自己浄化被覆体に関する。 〔発明の技術的背景〕 既に提案されているこの種の加熱調理装置は、
第1図および第2図に示されるように、箱形をな
すケース本体1内にオーブン2および機械室3を
区分して形成するオーブン枠体4を設け、このオ
ーブン枠体4の天板4aに励振口5を穿設し、こ
の励振口5の直上に導波管6を添設し、この導波
管6の一端部にマグネトロン7を付設し、上記オ
ーブン2内に被調理物8を載置する棚板9を挿脱
自在に設けると共に、この棚板9の上・下に位置
する上記オーブン枠体4に一対のヒータ10a,
10bを水平に設けたものである。 特に、上記オーブン枠体4は、第2図に拡大し
て示されるように、自己浄化被覆体を構成してお
り、この自己浄化被覆体は、基板としてのアルミ
メツキ鋼板11の一側面(内壁面)にアルカリけ
い酸塩をバインダーとして使用した塗料を塗布し
て被覆層12を形成したものである。 従つて、上述した自己浄化被覆体は、アルミメ
ツキ鋼板11にアルカリけい酸塩による被覆層1
2を形成したものであり、これによりオーブンの
加熱調理時、被調理物8から発生する油滴や水蒸
気によるミストは、上記被覆層12に附着して
も、この被覆層12を形成するアルカリけい酸塩
とオーブン2の輻射熱との相互作用で分解されて
自動的に自己浄化するようになつている。 〔背景技術の問題点〕 しかしながら、上述した自己浄化被覆体は、ア
ルミメツキ鋼板11に被覆層12を形成するアル
カリけい酸塩を塗布したものである関係上、上記
オーブン2内に飛遊する油滴や水蒸気によるミス
トが、アルカリけい酸塩によつて分解するけれど
も、上記オーブン2と共に自己浄化被覆体も冷却
すると、湿度の多い雰囲気中のミストが、上記ア
ルカリけい酸塩に触れると露結してこれを吸湿
し、水分がアルカリけい酸塩によつてアルカリを
生成し、このアルカリが上記基板としてのアルミ
メツキ鋼板11に浸透してこれを腐蝕し、経時的
に自己浄化機能を失いオーブン枠体全体を腐蝕す
るおそれがある。 又一方、周期表第4周期の少くとも一種の遷移
金属の酸化物を高純度の活性アルミナ担体に担持
させた酸化触媒にバインダーとしてガラスフリツ
トやアルカリけい酸塩等を添加し、これを上記ア
ルミメツキ鋼板11に塗布して被覆層12を形成
したものもある。 しかし、これは、被覆層12を加熱焼成すると
き、ガラスフリツトをバインダーとして使用して
いる関係上、酸化触媒の比表面積が小さくなり、
露結したミスト中に含まれる油脂材の分解機能を
低下し、他方、アルカリけい酸塩をバインダーと
して使用すると、アルミメツキ鋼板に接着した被
覆層12の密着性が低下して長期に亘つて自己浄
化被覆体としての機能を維持することが困難であ
る。 〔発明の目的〕 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもの
であつて、アルミメツキ鋼板による基板に、水溶
性けい酸塩を基体とした第1被覆層と活性アルミ
ナに第4周期内の遷移金属を担持した酸化触媒と
シリカに上記遷移金属を担持して触媒とした第2
被覆層とを混合して塗布し、これらを加熱焼成し
て、上記被覆層のクラツクや密着低下を防止し、
併せてミストの露結浸透による腐蝕を防止し、長
期に亘つて耐蝕性を保持するようにしたことを目
的とする自己浄化被覆体を提供するものである。 〔発明の概要〕 本発明は、水溶性けい酸塩を基体とし、酸化亜
鉛、りん酸アルミニウムおよびりん酸亜鉛のいず
れか1つを硬化剤とするバインダーを生成し、こ
のバインダーにα−アルミナ若しくは酸化チタン
を混合して混合物とした塗料を、予め、加熱焼成
したアルミメツキ鋼板に塗布乾燥して第1被覆層
を形成し、他方、高純度の活性アルミナに周期表
第4周期内の少くなくとも一種の遷移金属の酸化
物を担持した酸化触媒およびシリカに上記遷移金
属の酸化物を担持した触媒を混合して加え、これ
らの触媒を上記第1被覆層に塗布して第2被覆層
を形成し、これらを加熱焼成して構成したもので
ある。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を加熱調理装置のオーブン枠体に
適用した図示の一実施例について説明する。 なお、本発明は、上述した具体例と同一構成部
材には同じ符号を付して説明する。 第3図において、符号1は、加熱調理装置にお
けるオーブン枠体であつて、このオーブン枠体
は、基板としてのアルミメツキ鋼板11に第1被
覆層13および第2被覆層14を順に塗布乾燥し
た後、これらを加熱焼成して構成したものであ
る。 上記基板を形成するアルミメツキ鋼板11は、
予め、約350〜450℃の温度で約30分程度の時間に
亘つて加熱焼成(空焼きともいう)されている。 このように前処理として加熱焼成したアルミメ
ツキ鋼板11は、基板としての耐蝕性の向上を図
るものである。 即ち、上記アルミメツキ鋼板11の加熱焼成に
よる空焼作業は、このアルミメツキ鋼板11の表
面に付着している有機物による不純物を焼成して
除去し、上記第1被覆層13の塗装密着性および
耐蝕性の向上を図り、しかも、上記第1被覆層1
3の均一な膜厚を生成し、露結した水分の浸透を
防止するものである。 次に、上記第1被覆層13は、水溶性けい酸塩
を基体とし、酸化亜鉛、りん酸アルミニウムおよ
びりん酸亜鉛のいずれか1つを硬化剤とするバイ
ンダーを生成し、このバインダーにアルミナ若し
くは酸化チタンを混合して混合物としての塗料で
構成されている。 なお、上記バインダー組成の一例を挙げると、 1 水溶性けい酸塩…約60〜80%(74%のときが
良好である) 2 酸化亜鉛…約20〜40%(26%のときが良好) りん酸アルミニウム…約20〜40%(26%のとき
が良好) りん酸亜鉛…約20〜40%(26%のときが良好) となる。 次に、予め、加熱焼成された上記アルミメツキ
鋼板11には、上記バインダーにα−アルミナ若
しくは酸化チタンを混合した混合物としての塗料
が約40〜60μm程度の厚さに例えば、スプレーガ
ンによつて塗布され、これを約100〜150℃程度の
温度で約5〜6分程度の時間に亘つて乾燥して第
1被覆層13を生成する。 次に、上記第2被覆層14は約99.6%以上の高
純度の活性アルミナに、周期表第4周期内の少く
なくとも一種の遷移金属(例えば、Cr、Mn、
Fe、Co、Ni、Cu、Zn)による酸化物を担持し
た酸化触媒に上記バインダーと同一のものを添加
した混合物と例えばα−シリカのようなシリカに
上記遷移金属の酸化物を担持した触媒とを混合し
て加え、これらの触媒を上記第1被覆層13に塗
布したものである。 なお、上記両触媒による組成の一例を挙げる
と、次の通りである。 活性アルミナ担持触媒の組成例、 1 MnO2…25%wt、活性アルミナ担体…75%
wt 2 CuO…25%wt、活性アルミナ担体…75%wt シリカ担持触媒の組成例、 MnO2…50%wt、α−シリカ担体…50%wt 又、上記活性アルミナ担持触媒とシリカ担持触
媒の組成例とに添加されるバインダーとしては、
例えば、水溶性けい酸塩に硬化剤として焼成して
得られた酸化亜鉛、りん酸亜鉛、りん酸アルミニ
ウムの少くなくとも一種を添加したものである。 即ち、上述した第1被覆層13と第2被覆層1
4とによる自己浄化被覆層の組成例は、下記の表
1に示される。
【表】
しかして、上記アルミメツキ鋼板11に第1被
覆層13および第2被覆層14を順に積層して形
成した後、これらは、約350〜400℃程度の温度に
約10〜30分程度の時間に亘つて加熱焼成される。 従つて、本発明は、アルミメツキ鋼板11に第
1被覆層13を形成しているから、第2被覆層1
4の両触媒が、直接に上記アルミメツキ鋼板11
に接触しないから、酸化するおそれはなくなり、
しかも、上記第1被覆層13の細かいα−アルミ
ナによつて水分の浸透を抑制して耐蝕性を向上を
図つている。 特に、本発明による第2被覆層14を組成する
シリカ担持触媒は、内部応力による亀裂(クラツ
ク)を解消し、しかも硬化速度を低下させて、内
部応力の低減を図つている。 なお、上記表1からも明らかなように、シリカ
担持触媒の組成は、α−シリカ…50%wt、MnO2
…50%wtの場合、γ−アルミナ担持触媒と上記
シリカ担持触媒とは、1:1程度の比が望まし
い。又、この割合は、上記シリカ担持触媒の組成
により異なる。但し、γ−アルミナ担持触媒は上
記シリカ担持触媒よりも多きくなると、機能的に
低下する傾向になる。又、シリカ担持触媒の割合
が著しく多くなると被覆層の結合力が低下する傾
向にある。 因に、本発明において、衝撃試験の結果は、表
2に示されるようなる。
覆層13および第2被覆層14を順に積層して形
成した後、これらは、約350〜400℃程度の温度に
約10〜30分程度の時間に亘つて加熱焼成される。 従つて、本発明は、アルミメツキ鋼板11に第
1被覆層13を形成しているから、第2被覆層1
4の両触媒が、直接に上記アルミメツキ鋼板11
に接触しないから、酸化するおそれはなくなり、
しかも、上記第1被覆層13の細かいα−アルミ
ナによつて水分の浸透を抑制して耐蝕性を向上を
図つている。 特に、本発明による第2被覆層14を組成する
シリカ担持触媒は、内部応力による亀裂(クラツ
ク)を解消し、しかも硬化速度を低下させて、内
部応力の低減を図つている。 なお、上記表1からも明らかなように、シリカ
担持触媒の組成は、α−シリカ…50%wt、MnO2
…50%wtの場合、γ−アルミナ担持触媒と上記
シリカ担持触媒とは、1:1程度の比が望まし
い。又、この割合は、上記シリカ担持触媒の組成
により異なる。但し、γ−アルミナ担持触媒は上
記シリカ担持触媒よりも多きくなると、機能的に
低下する傾向になる。又、シリカ担持触媒の割合
が著しく多くなると被覆層の結合力が低下する傾
向にある。 因に、本発明において、衝撃試験の結果は、表
2に示されるようなる。
以上述べたように本発明によれば、水溶性けい
酸塩を基本とし、酸化亜鉛、りん酸アルミニウム
およびりん酸亜鉛のいずれか1つを硬化剤とする
バインダーを生成し、このバインダーにα−アル
ミナ若しくは酸化チタンを混合して混合物とした
塗料を、予め、加熱焼成したアルミメツキ鋼板に
塗布乾燥して第1被覆層を形成し、他方、高純度
の活性アルミナに周期表第4周期内の少くなくと
も一種の遷移金属の酸化物を担持した酸化触媒お
よびシリカに上記遷移金属の酸化物を担持した触
媒を混合して加え、これらの触媒を上記第1被覆
層に塗布して第2被覆層を形成し、これを加熱焼
成してあるので、被覆層のクラツクや密着低下を
防止できると共に、ミストの露結浸透による腐蝕
を防止し、優れた自己浄化機能を長期に亘つて発
揮できるし、さらに、長期間に亘つて耐蝕性を有
するから、腐蝕に対する信頼性を向上し、食品衛
生上の見地からも清潔を保持することができる。
酸塩を基本とし、酸化亜鉛、りん酸アルミニウム
およびりん酸亜鉛のいずれか1つを硬化剤とする
バインダーを生成し、このバインダーにα−アル
ミナ若しくは酸化チタンを混合して混合物とした
塗料を、予め、加熱焼成したアルミメツキ鋼板に
塗布乾燥して第1被覆層を形成し、他方、高純度
の活性アルミナに周期表第4周期内の少くなくと
も一種の遷移金属の酸化物を担持した酸化触媒お
よびシリカに上記遷移金属の酸化物を担持した触
媒を混合して加え、これらの触媒を上記第1被覆
層に塗布して第2被覆層を形成し、これを加熱焼
成してあるので、被覆層のクラツクや密着低下を
防止できると共に、ミストの露結浸透による腐蝕
を防止し、優れた自己浄化機能を長期に亘つて発
揮できるし、さらに、長期間に亘つて耐蝕性を有
するから、腐蝕に対する信頼性を向上し、食品衛
生上の見地からも清潔を保持することができる。
第1図は、既に提案されている自己浄化被覆体
を使用した加熱調理装置の断面図、第2図は、第
1図中の鎖円A部の拡大断面図、第3図は、本発
明による自己浄化被覆体の拡大断面図である。 11……アルミメツキ鋼板、13……第1被覆
層、14……第2被覆層。
を使用した加熱調理装置の断面図、第2図は、第
1図中の鎖円A部の拡大断面図、第3図は、本発
明による自己浄化被覆体の拡大断面図である。 11……アルミメツキ鋼板、13……第1被覆
層、14……第2被覆層。
Claims (1)
- 1 水溶性けい酸塩を基本とし、酸化亜鉛、りん
酸アルミニウムおよびりん酸亜鉛のいずれか1つ
を硬化剤とするバインダーを生成し、このバイン
ダーにα−アルミナ若しくは酸化チタンを混合し
て混合物とした塗料を、予め、加熱焼成したアル
ミメツキ鋼板に塗布乾燥して第1被覆層を形成
し、他方、高純度の活性アルミナに周期表第4周
期内の少くなくとも一種の遷移金属の酸化物を担
持した酸化触媒とシリカに上記遷移金属の酸化物
を担持した触媒とを混合して加え、これらの触媒
を上記第1被覆層に塗布して第2被覆層を形成
し、これらを加熱焼成したことを特徴とする自己
浄化被覆体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58169054A JPS6061037A (ja) | 1983-09-13 | 1983-09-13 | 自己浄化被覆体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58169054A JPS6061037A (ja) | 1983-09-13 | 1983-09-13 | 自己浄化被覆体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6061037A JPS6061037A (ja) | 1985-04-08 |
JPH0334371B2 true JPH0334371B2 (ja) | 1991-05-22 |
Family
ID=15879476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58169054A Granted JPS6061037A (ja) | 1983-09-13 | 1983-09-13 | 自己浄化被覆体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6061037A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4495576B2 (ja) * | 2004-05-07 | 2010-07-07 | 朝日化学工業株式会社 | 触媒体担持基材 |
JP5177783B2 (ja) * | 2005-08-05 | 2013-04-10 | 日産自動車株式会社 | 自動車用の排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 |
-
1983
- 1983-09-13 JP JP58169054A patent/JPS6061037A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6061037A (ja) | 1985-04-08 |
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