JPH0333973B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動調理可能な調理器において、ガス
の元弁および手動の安全弁が不一致の際安全弁に
閉指示をブザーにより報知し、調理器具の安全性
を向上させる調理器の安全装置に関する。

従来例の構成とその問題点 従来この種の調理器は、第１図に示すように、
点火スイツチ１により制御回路２に信号を送り元
弁３を開くとともに、連動された安全弁４が開
く。ガスはガス管を通りバーナ５に達し点火す
る。点火した後調理メニユースイツチ６の信号
と、センサ７の信号により制御弁８の開閉を行
い、自動調理を行う。制御回路２が、調理完了を
検知した後あるいは、熱電対９より失火を検知し
た時、元弁３に閉じる信号を送る。しかし、安全
弁４は、ユーザーが、消火を気付き消火スイツチ
１０を押さないかぎり閉じない。一般に安全弁４
は閉止の確実なコツク弁等を用いるがこの構成で
は、安全性向上のため元弁３と直列に手動の安全
弁４を設けたにもかかわらず、失火あるいは、調
理完了時、安全弁４が開き放しになつている場合
があるという問題点を有していた。

発明の目的 本発明は、従来の問題点を解消するために弁の
開閉状態をブザーにより使用者に報知し、調理器
の安全性を向上させることを目的とする。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を第２図を用いて説明す
る。なお、第１図と同一の部材には、同一の番号
を付している。点火スイツチ１により制御回路３
は、元弁３を開く。同時に手動の安全弁４が開
く。ガスはガス管を通りバーナ５に達し点火す
る。点火した後、調理メニユースイツチ６の信号
と、センサ７の信号により制御弁８の開閉を行い
自動調理を行う。制御回路２が、調理完了を検知
した後あるいは、熱電対９により失火を検知した
時、元弁３に閉信号を送り閉じる。失火等の異常
時、制御回路２により元弁３は閉じられるが手動
の安全弁４は消火スイツチ１０を押さない限り開
き放しになる。そこで、消火スイツチの状態を制
御回路２に入力し、元弁３が閉じているにもかか
わらず、安全弁４が開き放しになつている時、ブ
ザー回路１１に信号を送り、使用者に報知する。

第３図に安全弁開き放し時の処理を示す。調理
シーケンス中に、失火および、調理完了のチエツ
クを行い、どちらかがYesのとき元弁を閉じる信
号を出す。元弁を閉じた後、消火スイツチのオン
オフ状態をチエツクしまだオフのとき（安全弁が
開いている時）、ブザーで使用者に報知する。（報
知ブザーは連続音でも単発音でも、また一定時間
間隔で定期的に報知してもよい。）消火スイツチ
を操作した時（安全弁が閉じた時）ブザーを停止
し終了する。又、マイコン等で制御回路を組む
時、この消火スイツチによりマイコンおよび制御
回路の電源をオフすることもできる。この構成に
よれば、自動調理で調理し、ガス等の安全弁の絞
め忘れが使用者に報知できるという作用を有し、
安全性の向上という効果がある。実施例では安全
弁４を操作する点に、消火スイツチの動作と元弁
３の動作状態でチエツクする構成としたが、安全
弁４自体の開閉状態を入力信号としても良い。ま
た元弁３に制御弁８の動作も兼ねさせることや制
御弁を使用しないことも容易に考えられる。

発明の効果 以上のように本発明の調理器の安全装置によれ
ば、従来の自動調理器のガス弁の開閉は、安全の
ため手動の安全弁があるにもかかわらず、制御回
路の信号により元弁を開閉するだけであつた。こ
れは、元弁が閉じ、安全弁が開いているという異
常時にもかかわらず使用者に何等報知をせず、開
き放しになるためである。そこで、使用者に手動
の安全弁を閉じるようにブザーで報知するという
作用で調理器具の安全性を向上するという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動調理器の構成図、第２図は
本発明の一実施例の調理器の安全装置の構成図、
第３図は同処理概略フローチヤートである。 ２……制御回路、３……元弁、４……安全弁、
５……バーナ、８……制御弁、１０……消火スイ
ツチ、１１……ブザー回路（報知回路）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 調理物を加熱するバーナと、前記バーナに至
   るガス通路に設け、手動により開閉操作する安全
   弁と、制御回路により駆動される元弁と制御弁の
   少なくとも一方を有し、前記制御回路は調理完了
   時あるいは異常時に制御弁あるいは元弁を駆動す
   ると共に、前記安全弁と連動している消火スイツ
   チと、元弁との状態が不一致を検出し、報知する
   報知回路を有する調理器の安全装置。