JPH0333690B2 - - Google Patents

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JPH0333690B2
JPH0333690B2 JP58130071A JP13007183A JPH0333690B2 JP H0333690 B2 JPH0333690 B2 JP H0333690B2 JP 58130071 A JP58130071 A JP 58130071A JP 13007183 A JP13007183 A JP 13007183A JP H0333690 B2 JPH0333690 B2 JP H0333690B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sweet tea
vines
drying
vine
hot air
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58130071A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6023322A (ja
Inventor
Masaki Ishigaki
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Original Assignee
Individual
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 山野に自生する甘茶蔓は、単なる雑草として顧
みられなかつた物であつたが、こゝ数年来薬用人
蔘と酷似した成分を有することが発見され、俄か
に遮民的な薬としてブームを捲起している。
この甘茶蔓は、中国ではすでに薬草として、日
本でも饑饉の際に代食された植物である。
現在までに抽出された甘茶蔓のサポニン(薬用
人蔘にも含まれる有効成分ジペノサイド)は52種
類で、そのうち4種類は薬用人蔘と全く同じであ
ることがわかつている。
薬用人蔘の効能はすでに知られているとおり、
疲労回復や体力増強、貧血、胃弱に効き、また精
神安定作用があると認められている。さらに最近
は蛋白質の合成を促進させる作用、代謝を高める
ことが確かめられ、これが強壮作用につながると
推定されている。
従来の甘茶蔓の乾燥方法には天日乾燥および火
力乾燥の2通りがあるが、その何れもが生のもの
をそのまま乾し上げる方法であるため、天日で1
日以上また火力で6−7時間の長い時間を要する
のみならず、乾燥物および湯煎液は褐色を呈し、
この色の変化が示すように成分、薬効等の変質、
低下の避けられないものであつた。
本発明は、従来法の欠点に鑑み、仕上時間を約
2.5時間に短縮すると共に乾燥物は甘茶蔓の葉緑
素の天然の緑色をそのまま保有し、湯煎液も緑茶
と同じ緑色を呈して栄養分の変質、低下すること
なく、また保存中も変色することなく、上記のよ
うな薬用人蔘と同様の効能を有すると共に材料が
野草のため安価な製品となつたものである。
本発明の実施例を説明すれば次のとおりであ
る。
(1) 切断、蒸熱、冷却 葉の付いた生の甘茶蔓を乾燥し易くするため
10cm前後に切断し、蒸気温度90℃〜100℃、蒸
気量は甘茶蔓1Kgに対して0.3〜0.5Kgで25〜50
秒程度蒸熱する。
この蒸熱操作は、甘茶蔓内部に含まれる酸化
酵素を破壊することによつて、甘茶蔓乾燥物の
褐変、変質および青臭さを防ぐことと、後の工
程で水分の除去を容易にするため行なうもので
ある。
次に甘茶蔓の温度を速かに室温または外気温
まで送風機により送風冷却する。
これは高温に加熱された甘茶蔓をそのままに
して置くと、変色または鮮度低下を免れないの
を防止するためである。
(2) 粗揉み さらに、室温あるいは外気温まで一旦冷却し
た甘茶蔓を、熱風量が甘茶蔓1Kgに対し0.5〜
1.2m3、温度60℃〜130℃の熱風を熱風発生機に
よつて発生送風する中で、短時間に甘茶蔓の内
部から表面に水分を拡散させるため、重圧しな
がら揉み込む粗揉み操作を行ない、それにより
表面に拡散して来た水分を能率よく蒸発させる
ために甘茶蔓を散乱させ、この2操作を繰返し
て行なうことによつて、甘茶蔓の乾燥は進捗す
る。
この時重要なことは、甘茶蔓の温度を30℃〜
35℃に保つため、熱風温度、熱風量を調節する
ことである。
かくして甘茶蔓は水分を失うにつれて、わず
かに温度上昇を始める時点に到達する。
この温度上昇は恒率乾燥から減率乾燥に移行
し始めるために起り、時間にしてこの工程開始
からほぼ50〜70分、重量にして60〜70%減の時
点である。この時点で本粗揉み工程は終了す
る。
(3) 均し揉み 次に加熱しないで、粗揉み工程の終了した甘
茶蔓を重圧しながら旋転、揉み込みの均し揉み
を10〜15分行なう。
これは乾燥の進んだ甘茶蔓が硬化しているた
めそれを柔軟化するということと、上記粗揉み
工程終了時における甘茶蔓内部と表面および乾
燥の進み過ぎた甘茶蔓と乾燥の遅れた甘茶蔓の
水分分布の斑を均一にして、次の工程で再び乾
燥斑を生じさせないことを目的とする。
(4) 中揉み 上記均し揉み工程で水分の均一化がはかられ
た甘茶蔓は、再び本工程において粗揉み工程と
同様な中揉み操作を繰返し受ける。
ただし、本中揉み工程では甘茶蔓の水分は可
成り減少しており、甘茶蔓内部からの水分拡散
速度と表面からの水分蒸発速度との均衡を崩し
易いため、上記粗揉み工程で使用した熱風量の
ほぼ5分の1乃至6分の1、熱風温度を35〜45
℃とし、揉み込みの重圧を少し強めにして乾燥
操作を行なう。
本中揉み工程終了の時期は、乾燥が進むにつ
れて上記粗揉み工程同様に恒率乾燥から減率乾
燥への移行期を示す甘茶蔓の温度上昇が確認さ
れる時点すなわち時間にして25〜35分、重量減
にして中揉み開始時の60〜65%の時期である。
(5) 仕上げ揉み 中揉みの次に仕上げ揉み操作を行なうが、こ
れまでに90%以上水分を失つた甘茶蔓を粗揉
み、中揉み工程のように熱風を用いて乾燥しよ
うとすると、甘茶蔓内部からの水分拡散が表面
の水分蒸発に追い付けず、表面のみの乾燥であ
る上乾きの状態となり、後の工程において褐変
化、変質の原因となるため、本工程においては
もつぱら下方から50〜60℃に加熱される木製の
揉み板の上で甘茶蔓の温度を40〜50℃程度に保
ちつつ、甘茶蔓の蒸れに注意しながら旋転、重
圧揉みを行なつて、乾燥を進める。
本工程の終了時期は、乾燥してきた甘茶蔓が
全体に揉板上を良く辷るようになる時点、すな
わち時間にして30〜40分、重量減にして18〜20
%程度の時点である。
本工程は揉み込み最後の工程であると同時に
最終乾燥に入る前の予備工程としての意味も合
せ持つ。
(6) 最終乾燥 最終乾燥工程では通常の乾燥機を使用して前
記仕上揉みで水分含有量10〜11%程度まで予備
乾燥した甘茶蔓を60〜80℃の温度で25〜35分乾
燥して、最終的に水分2〜2.5%の乾燥物とす
る。
本発明は上記のように、従来の天日乾燥あるい
は加熱乾燥による甘茶蔓乾燥物が褐変化し、その
湯煎液も褐色であり、また乾燥に夫々長時間を要
したのと異なり、甘茶蔓を蒸熱して褐変化の原因
である酸化酵素を破壊し、この高熱状態のものを
一旦室温あるいは外気温まで冷却したことおよび
仕上揉み工程においても40〜50℃で下方から熱せ
られる揉み板の上で処理することによつて褐変
化、鮮度低下を防止したことと相俟つて、乾燥物
は緑茶と同じ緑色を呈し、その湯煎液も美くしい
緑色となつたものである。
また乾燥時間も天日乾燥および加熱乾燥と比較
し約2.5時間と大幅に縮減された。
さらに、乾燥物は緑色の外観に微し明らかなよ
うに、葉緑素分を保有し、処理上の温度も変質し
ないように配慮したので、薬用人蔘と同様のサポ
ニン等の栄養成分を保有し、一方上記数回の揉み
込み操作により材料に亀裂を生じ、単なる天日乾
燥および加熱乾燥の場合と異なり、湯煎の際の成
分滲出上非常に有利となつたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 約10cmに切断した生の甘茶蔓を蒸熱した後、
    一旦室温あるいは外気温まで送風冷却し、この冷
    却した甘茶蔓を熱風発生機より送られる熱風中で
    粗揉みを行ない、次いで均し揉み、熱風中での中
    揉み、仕上揉みの工程を経て、最後に乾燥機で乾
    燥し、緑茶と同様の緑色の甘茶蔓乾燥物を得るこ
    とを特徴とする、甘茶蔓乾燥物の製造法。
JP58130071A 1983-07-15 1983-07-15 甘茶蔓乾燥物の製造法 Granted JPS6023322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58130071A JPS6023322A (ja) 1983-07-15 1983-07-15 甘茶蔓乾燥物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

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JP58130071A JPS6023322A (ja) 1983-07-15 1983-07-15 甘茶蔓乾燥物の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6023322A JPS6023322A (ja) 1985-02-05
JPH0333690B2 true JPH0333690B2 (ja) 1991-05-20

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ID=15025298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58130071A Granted JPS6023322A (ja) 1983-07-15 1983-07-15 甘茶蔓乾燥物の製造法

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JP (1) JPS6023322A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6363621A (ja) * 1986-09-04 1988-03-22 Takeda Chem Ind Ltd 生薬の製造法

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Publication number Publication date
JPS6023322A (ja) 1985-02-05

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