JPH0332810Y2 - - Google Patents

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JPH0332810Y2
JPH0332810Y2 JP1986096607U JP9660786U JPH0332810Y2 JP H0332810 Y2 JPH0332810 Y2 JP H0332810Y2 JP 1986096607 U JP1986096607 U JP 1986096607U JP 9660786 U JP9660786 U JP 9660786U JP H0332810 Y2 JPH0332810 Y2 JP H0332810Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はパイプ材の連結部の構造に関し、特
には二つのパイプ材をその筒方向に接続するため
の連結部の構造に関する。
（従来の技術） 例えば各種の組立家具類またはシヨーケースも
しくはデイスプレーのためにパイプ材を結合した
種々のパイプ構造物が用いられている。一般にこ
の種の目的に使用されるパイプ材は規格化された
定尺のものが用いられており、組立の際にパイプ
材自体を所望の長さにつなぎ合せて用いることは
あまりなかつた。
これは、その接続部の構造がパイプに係る荷重
に対して十分な強度を持つことが極めてむずかし
い、ということが最大の理由であつた。また、半
永久的にパイプ自体をつなぐのではなく、必要に
応じて組立および分解ができる構造であつて、し
かも抜けない、折れない、ねじれない等といつた
組付上の要請を満たすことは容易ではなかつた。
（発明考案が解決しようとする問題点） この考案は、上のような状況に鑑みて提案され
たものであつて、その目的とするところは、結合
強度が大きい、つまり、抜けない、折れない、ね
じれない等といつた組付強度上の要請を満たすパ
イプ材の連結部の構造を提供することである。同
時に、この考案は、組立および分解がワンタツチ
で容易にできる構造を提供することを目的とする
ものである。さらに、この考案は、パイプを傷つ
けることのない構造、もちろんそれはねじ穴等に
よるパイプ外面側の傷のみならず、パイプ内面側
から生ずる歪み変形等についても回避することが
できる構造を提供することを目的とするものであ
る。
（問題点を解決するための手段） すなわち、この考案は、二つのパイプ材をその
筒方向に接続するための連結部の構造であつて、
前記パイプの端部内筒面に嵌入される嵌入部と前
記パイプの外筒面と面一の外周面を有する鍔部と
からなり、鍔部側端面より筒方向に凹所が形成さ
れかつ該凹所内底面より嵌入部側端面を貫通して
締付ねじが螺着され、さらに前記鍔部外周面から
前記凹所に挿通する固定ねじが螺着されてなるエ
ンドプツシユと、前記エンドプツシユの嵌入部側
端面と締付座板の間に配されて前記締付ねじの緊
締による締付座板の圧締に伴なう圧縮変形によつ
て前記パイプ内筒面に圧接する圧縮ストツパ部材
と、前記エンドプツシユに設けられた凹所に嵌入
され前記鍔部の固定ねじによつて固定される固定
部が両側に設けられた連結ロツドとからなること
を特徴とするパイプ材の連結部の構造に係る。
（実施例） 以下添付の図面に従つて実施例を説明すると、
図面第１図はパイプ材の連結部の正面図、第２図
は第１図のパイプをその長さ方向に切断した断面
図、第３図はエンドプツシユと圧縮ストツパ部材
の分解斜視図、第４図は圧縮ストツパ部材の圧縮
変形状態を示した要部の側面図、第５図は圧縮ス
トツパ部材の他の例を示す要部の側面図、第６図
は圧縮ストツパ部材のさらに他の例を示す要部側
面図、第７図は連結ロツドによる固定状態を示す
要部の断面図、第８図は固定ねじの取付状態を示
す断面図である。
第１図に図示したように、この考案は、例えば
ステンレスやアルミ等よりなる二つのパイプ材１
１，１２をその筒方向に接続するための連結部の
構造であつて、特に当該パイプ材に対してねじ穴
とかの何ら特別な加工を施すことなく、すなわち
パイプ自体を何ら傷つけることなく、連結しよう
とするものである。
この考案構造には、図中符号２０で示されるエ
ンドプツシユ、４０は示される圧縮ストツパ部
材、ならびに５０で示される連結ロツドの各主要
部材が用いられる。
第２図および第３図に従つて、まずエンドプツ
シユ２０の構成について説明する。エンドプツシ
ユ２０は、図のように、接続しようとする各パイ
プ材１１，１２の端部に装着されるものであつ
て、パイプ１１，１２の端部内筒面１５に嵌入さ
れる嵌入部２１と該パイプの外筒面１６と面一の
外周面２３を有する鍔部２２とから構成される。
そして、前記鍔部２２側の端面２４からは第２
図のように筒方向に凹所２５が形成されていると
ともに、該凹所内底面２６からは嵌入部２１側の
端面２７を貫通して後述する圧縮ストツパ部材４
０を締付けるための締付ねじ３０が螺着されてい
る。第３図の符号２９は貫通孔である。
さらに、前記鍔部２２の外周面２３からは前記
凹所２５に挿通する固定ねじ３５が螺着されてい
る。
なお、次述する圧縮ストツパ部材４０と当接す
る嵌入部側端面２７には、第３図に図示したよう
に切欠部２８による段差が適宜形成されていて、
締付時における圧縮ストツパ部材４０との強い合
着性を保つことができるように考慮されている。
次に、圧縮ストツパ部材４０は、主としてゴム
またはゴムを主体とする弾性体よりなり、パイプ
材１１および１２内部の前記エンドプツシユ２０
の嵌入部側端面２７に配される。より詳しく言え
ば、エンドプツシユ２０の嵌入部側端面２７と、
前記締付ねじ３０との螺着部４８を有する締付座
板４７との間に配される。そして、この圧縮スト
ツパ部材４０は、前記締付ねじ３０の緊締による
締付座板４７の圧締に伴なう圧縮変形によつて前
記パイプ内筒面１５に強く圧接されるように構成
される。
第４図には圧縮ストツパ部材４０の圧縮変形状
態が示される。図のように、圧縮ストツパ部材４
０はエンドプツシユ２０の嵌入部側端面２７と締
付座板４７との間の矢印Ｐ，Ｐのような圧締力に
よつてその円周面４１が外側へ膨出し、パイプ内
筒面に圧接するのである。
パイプ内筒面との強い圧接力を得るために、例
えば、第５図に図示した圧縮ストツパ部材４０Ａ
のように、ストツパ部材の締付座板側端面を凸面
４２にて形成し、締付時におけるその円周面４１
の膨出を大きくするようにしてもよい。また、第
６図の圧縮ストツパ部材４０Ｂのように円周面４
１上に環状のリブ４３，４３を突設してパイプ内
筒面との強い圧接力を得るようにしてもよい。
この圧縮ストツパ部材４０がパイプ内筒面１５
に強く圧接されることによつて、締付ねじ３０に
よつてこれと一体化されたエンドプツシユ２０が
パイプ１１端部にしつかりと固定されるわけであ
る。
連結ロツド５０は、上のように、二つのパイプ
１１および１２の接続端部にしつかりと固定され
た前記エンドプツシユ２０，２０同志を連結する
部材である。連結ロツド５０は、その長さ方向に
対称に構成されていて、その両側に前記エンドプ
ツシユ２０の凹所２５に嵌入されかつエンドプツ
シユ鍔部２２に螺着された固定ねじ３５によつて
固定される固定部５１，５２が設けられている。
連結ロツド５０の固定構造は、実施例では第７
図にその要部の拡大図が示されるように、固定部
５１，５２に締込まれた各固定ねじ３５，３５の
先端がテーパ面５３，５４に当接して、該ロツド
をそれぞれのパイプの内側方向、つまり図中矢印
ｔ，ｔ方向への圧力を付与することによつて該連
結ロツド５０の固定が図られる。
第３図の符号５５，５６連結ロツド両端部の嵌
入部、５７は前記嵌入部と同径の中央部である。
なお、固定部５１または５２に対する固定ねじ
３５は各エンドプツシユ２０において１個でもよ
いが、より強大な固定構造を必要とするときは第
８図のように直角ないしは適度な角度をもつて２
固の固定ねじが使用される。
（作用） 以上図示説明したこの考案の連結構造の取付に
ついて説明すると、まずその先端側に圧縮ストツ
パ部材４０を保持したエンドプツシユ２０を、連
結しようとする各パイプ１１，１２の端部内に嵌
入する。エンドプツシユ２０を所定の位置に装着
した後に、締付ねじ３０を締付けて圧縮ストツパ
部材４０を圧縮変形させてパイプ内筒面１５に強
く圧接せしめ、もつてこれと一体化されたエンド
プツシユ２０をパイプ１１端部にしつかりと固定
する。エンドプツシユ２０が固定されたパイプ１
１，１２を次いで連結ロツド５０によつて連結す
る。
連結に際しては、あらかじめ一方パイプ１１側
のエンドプツシユ２０の固定ねじ３５を締付けて
連結ロツドの一方の固定部５１を固定させてお
き、その後他方のエンドプツシユ付きパイプ２０
を連結ロツド５０の他端に差込み他の固定部５２
を固定ねじ３５で固定する。
分解に際しては、一方の固定ねじ３５を緩める
だけで二つのパイプ１１，１２部分に分解され、
再度の組立も極めて容易に行なわれる。なお、第
２図の状態はこれらの取付、分解の状態を理解す
るのに役立つであろう。
（効果） 以上述べたところから明らかなように、この考
案構造によれば、次のような効果がある。
まず、上の作用から理解されるように、組立お
よび分解がワンタツチで容易にできる。
また、連結のためにパイプを傷つけることがな
い。これは、もちろんねじ穴等のパイプ外面側の
傷だけではなく、パイプ内面側から生ずる歪み変
形等についてもこの考案は回避するように配慮さ
れている。つまり、この考案構造にあつては、パ
イプ内筒面に弾性体からなる圧縮ストツパ部材が
圧接されることによつてエンドプツシユがパイプ
端部に固定されるものであるから、パイプ端部お
よびその内面側が損傷したり変形したりする危険
性が他の剛性部材を用いた場合に比し大幅に減少
する。
さらに、圧縮ストツパ部材がパイプ内筒面に強
く圧接されて固定されているので、この考案構造
にあつては、パイプ方向の抜け、パイプ方向と直
角方向の折れ、パイプの円周方向のねじれのいず
れに対しても、極めて強い結合強度を有すること
ができる。
このように、この考案は、各種の組立家具類あ
るいはシヨーケースもしくはデイスプレー等のた
めのパイプ構造物のための連結構造として極めて
有利に用いられることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第１図はパイプ材の連結部の正面図、第２図は
第１図のパイプをその長さ方向に切断した断面
図、第３図はエンドプツシユと圧縮ストツパ部材
の分解斜視図、第４図は圧縮ストツパ部材の圧縮
変形状態を示した要部の側面図、第５図は圧縮ス
トツパ部材の他の例を示す要部の側面図、第６図
は圧縮ストツパ部材のさらに他の例を示す要部側
面図、第７図は連結ロツドによる固定状態を示す
要部の断面図、第８図は固定ねじの取付状態を示
す断面図である。 １１，１２……パイプ材、１５……パイプ端部
内筒面、１６……パイプ外筒面、２０……エンド
プツシユ、２１……嵌入部、２２……鍔部、２４
……鍔部側端面、２５……凹所、２６……凹所内
底面、２７……嵌入部側端面、３０……締付ね
じ、３５……固定ねじ、４０……圧縮ストツパ部
材、４７……締付座板、５０……連結ロツド、５
１，５２……固定部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 二つのパイプ材１１，１２をその筒方向に接続
    するための連結部の構造であつて、 前記パイプ材１１，１２の端部内筒面１５に嵌
    入される嵌入部２１と前記パイプの外筒面１６と
    面一の外周面２３を有する鍔部２２とからなり、
    鍔部側端面２４より筒方向に凹所２５が形成され
    かつ該凹所内底面２６より嵌入部側端面２７を貫
    通して締付ねじ３０が螺着され、さらに前記鍔部
    外周面２３から前記凹所２５に挿通する固定ねじ
    ３５が螺着されてなるエンドプツシユ２０と、 前記エンドプツシユの嵌入部側端面２７と締付
    座板４７の間に配されて前記締付ねじ３０の緊締
    による締付座板４７の圧締に伴なう圧縮変形によ
    つて前記パイプ内筒面１５に圧接する圧縮ストツ
    パ部材４０と、 前記エンドプツシユに設けられた凹所２５に嵌
    入され前記鍔部２２の固定ねじ３５によつて固定
    される固定部５１，５２が両側に設けられた連結
    ロツド５０と からなることを特徴とするパイプ材の連結部の
    構造。
JP1986096607U 1986-06-24 1986-06-24 Expired JPH0332810Y2 (ja)

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JPS633507U JPS633507U (ja) 1988-01-11
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ID=14169553

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