JPH0332292Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案はカーペツト及びジユウタン等の内装品
を床に張付せしめる際、カーペツトの裏面にカー
ペツト固定具を固定せしめるのみでカーペツトを
床に張付せしめると共に、カーペツト及びジユウ
タン等の内装品と壁を当接せしめるカーペツト固
定具に関るものである。

従来の技術 従来かかるカーペツト固定具は長板の表面に多
数の丸釘を側壁に向かつて傾斜状に裏面より表面
に突設せしめると共に、表面より裏面へ螺刻せし
めた釘を略垂直に突設せしめたものが知られてい
たが、かかる構造のものは人の足がカーペツトを
押圧せしめた際、丸釘がカーペツトを貫通し表面
に突出して足に刺さる等の危険を有したり、丸釘
が腐食してカーペツトの色を変色せしめたり、又
カーペツト固定具自体も製造に手間を要し、且つ
高価なる欠点を有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案はカーペツトを施工せしめる際、表面に
突出したり、釘が腐食したり、カーペツトを変色
せしめないカーペツト固定具を提供せんとするも
のである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、長板の側壁を鋭角に
傾斜させ、該側壁に対応して刺着部を有した内壁
を一体形成し、側壁内面及び内壁に下向きに多数
の刺着突子及び挾着突子を突設し、又刺着部の底
面に引き出し孔を穿設したもの、側壁内面及び内
壁にて形成した刺着部を下方狭小なるテーパーと
成したもの、及び長板の表面に側壁に向かつて傾
斜した多数の固定突子を突設したカーペツト固定
具を提供して上記欠点を解消せんとしたものであ
る。

作 用 本考案は、長板の側壁内面、内壁及び表面に多
数の突子を突設せしめることにより、カーペツト
と壁の間隙を無くしてカーペツトを壁に当接せし
め、又長板の裏面に両面テープを粘着せしめるこ
とにより、カーペツトを床に的確に張付せしめる
ものである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １はアルミ製より成る長板であり、該長板１は
側壁２を鋭角に傾斜せしめ、該側壁２に対応して
刺着部３を有せしめた内壁４を一体形成せしめて
いる。

側壁２の内面６に下方に向かつて刺着突子５，
５ａ…を突設せしめると共に、側壁２に対応した
内壁４の表面７に下方に向かつて挾着突子８，８
ａ…を突設せしめ、刺着突子５，５ａ…及び挾着
突子８，８ａ…は刺着部３に挿入せしめたカーペ
ツト９の端部９ａを刺設せしめている。

１０，１０ａ…は長板１の表面１１に突設せし
められた固定突子であり、該固定突子１０，１０
ａ…は刺着部３の開口部１２に向かつて傾斜せし
めている。

尚、１３は長板１の裏面１４に粘着せしめた両
面テープであり、又１５，１５ａ…は長穴状の引
き出し孔であり、該引き出し孔１５，１５ａ…は
刺着部３の底面１６の略中央に穿設せしめてい
る。

次に本考案にかかるカーペツト固定具の作用に
ついて説明すると、カーペツト９の端部９ａを刺
着部３の開口部１２より刺着部３の底面１６まで
押し込み、或いは引き出し孔１５，１５ａ…を用
いて引き込み、カーペツト９の端部９ａは刺着突
子５，５ａ…及び挾着突子８，８ａ…により刺設
せしめるのである。

更にカーペツト９の端部９ａの屈曲状を成した
接触部１７を壁１８に当接せしめ、且つ長板１の
裏面１４に粘着せしめた両面テープ１３を床１９
に粘着せしめて固定することにより、、壁１８と
床１９とのコーナー部においてカーペツト９を的
確に固定当接せしめるものである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、長板１の側壁２を鋭角に傾
斜させ、該側壁２に対応して刺着部３を有した内
壁４を一体形成し、側壁２の内面６及び内壁４に
下向きに多数の刺着突子５，５ａ…及び挾着突子
８，８ａ…を突設したので、刺着部３の両内面の
突子によりカーペツト９をカーペツト固定具に強
固に固定出来、従つてカーペツト９を壁１８と床
１９のコーナー部に的確に固定当接出来、又釘が
ないのでカーペツト９の変色を防止出来る為、カ
ーペツト９自体の永続性を図ることが出来、カー
ペツト９の表面に釘が突設せず安全で、又安価と
することが出来、又刺着部３の底面に引き出し孔
１５，１５ａ…を穿設したので、カーペツト９の
厚みにより刺着部３にカーペツト９を押し込むこ
とが困難な場合には、引き出し孔１５，１５ａ…
に適宜道具を挿入してカーペツト固定具の底面１
６より引き込み、刺着部３の底面までカーペツト
９を挿入出来るのである。

又、側壁２の内面６及び内壁４にて形成した刺
着部３を下方狭小なるテーパーと成せば、カーペ
ツト９を押し込み或いは引き込むだけでカーペツ
ト９の如何なる厚みＴにも対応出来るのである。

又、長板１の表面１１に側壁２に向かつて傾斜
した多数の固定突子１０，１０ａ…を突設すれ
ば、カーペツト９の裏面に固定突子１０，１０ａ
…が刺設せしめられる為、より的確にカーペツト
９を固定成さしめるので、カーペツト９の施工後
のズレを無くす等その実用的効果甚だ大なるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係るカーペツト固定具の平面図、第
２図はカーペツト固定具の施工状態図である。 １……長板、２……側壁、３……接着部、４…
…内壁、５，５ａ……刺着突子、６……内面、
８，８ａ……挾着突子、９……カーペツト、１
０，１０ａ……固定突子、１１……表面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 長板の側壁を鋭角に傾斜させ、該側壁に対応
   して刺着部を有した内壁を一体形成し、側壁内
   面及び内壁に下向きに多数の刺着突子及び挾着
   突子を突設し、又刺着部の底面に引き出し孔を
   穿設したことを特徴とするカーペツト固定具。 (2) 側壁内面及び内壁にて形成した刺着部を下方
   狭小なるテーパーと成したことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のカーペツト
   固定具。 (3) 長板の表面に側壁に向かつて傾斜した多数の
   固定突子を突設したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のカーペツト固定
   具。