JPH0332137B2 - - Google Patents

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JPH0332137B2
JPH0332137B2 JP58140121A JP14012183A JPH0332137B2 JP H0332137 B2 JPH0332137 B2 JP H0332137B2 JP 58140121 A JP58140121 A JP 58140121A JP 14012183 A JP14012183 A JP 14012183A JP H0332137 B2 JPH0332137 B2 JP H0332137B2
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JP
Japan
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curing agent
magnetic
mixing section
magnetic paint
mixture
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JP58140121A
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Seiichi Tobisawa
Yoshitaka Yasufuku
Makoto Katayama
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/842Coating a support with a liquid magnetic dispersion

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
1 産業上の利用分野 本発明は磁気記録媒体(例えば、磁気テープ)
の製造方法及びその装置に関するものである。 2 従来技術 磁気テープ等の磁気記録媒体の製造に際して
は、一般に、磁性粉、バインダー、分散剤等の添
加剤及び溶媒からなる磁性塗料組成物を調整し、
これに硬化剤を添加してから支持体上に塗布、乾
燥せしめている。 磁気記録が近年高密度化するに従つて、磁気記
録媒体に耐久性が必要とされ、この要求を充たす
上でバインダー組成として硬化性のあるものが提
案されてきている。これまでの技術によれば、磁
性塗料を作成する最終段階で硬化剤を添加するこ
とによつて、磁性塗料の作成段階で硬化反応が生
じるのを防止しているが、このような添加方式だ
と硬化剤添加後の磁性塗料は可能な限り迅速に支
持体上に塗布する必要がある。これでは、バイン
ダーの硬化反応を塗布以前に充分に防ぐことが困
難であつて、得られた磁気記録媒体の角型比、耐
久性の特性が低下し易くなる。特に、イソシアネ
ート化合物等の活性な硬化剤や、磁性粉として合
金粉末を使用する場合に非常に問題となる。 そこで、1つの方法として、特公昭58−10773
号公報明細書にみられるように、硬化剤を磁性塗
料に連続的に添加しつつ支持体上に塗布すること
が考えられる。この公知の方法によれば、上記の
連続添加によつて磁性塗料の安定化、得られた磁
気記録媒体の角型比の向上等が図れるとしてい
る。 しかしながら、本発明者が検討を加えた結果、
上記方法は次の如き欠陥を有することを見出し
た。すなわち、連続的に添加する際には、例えば
添加量のミスをなくしたり、粘度等を調節するた
めには、単に磁性塗料と硬化剤を連続添加してい
るだけでは、これらの問題点は解決できない。つ
まり、単なる添加量を、連続的にコントロールす
るだけでは不可能である。前記公報には、以下の
ように、バツフアタンクを設けることが図示され
ている。しかし、それでも前記公報の方法には以
下のような欠陥がある。 (1) 上記方法は実際には、硬化剤を磁性塗料に添
加した直後にその混合液を一旦バツフアタンク
に入れ、ここで撹拌した後に塗布液として吐出
せしめているが、バツフアタンク内では一定の
滞留時間があり、この滞留中に混合液中の成分
の凝集が生じ、例えば粘度が変化してしまい、
塗布時に必要とされる物性を維持することがで
きない。 (2) しかも、バツフアタンクでの滞留中に硬化剤
による硬化反応が進行し易く、このために活性
な硬化剤や磁性粉を使用することが実際上困難
である。 (3) 硬化剤と磁性塗料とを所定量ずつ添加し合い
ながら上記バツフアタンクに入れるようにして
いるので、上記添加量はそれ程上げることがで
きず、従つて塗布に供し得る塗料の流量が低
く、量産性が悪くなる。 こうした実情から、塗料の物性を維持し、硬化
剤による硬化反応を抑制しながら、量産性良く塗
布を可能にすることが強く要求されていた。しか
しながら、公知の方法では、磁性塗料と硬化剤と
の混合液の状態(例えば粘度)を調節することに
は考慮が払われていないか或いは考慮しても制御
困難である。これは、上記の如き連続添加方式に
よるからであると分つた。 3 発明の目的 本発明の目的は、上記の要求を充二分に満たす
ことのできる磁気記録媒体の製造方法及びその装
置を提供することにある。 4 発明の構成 即ち、本発明は、磁性塗料を支持体上に塗布す
る際に、少なくとも硬化剤及び/又は硬化剤プレ
カーサーと前記磁性塗料とを所定量ずつ混合部に
導いて互いに混合せしめるようにした磁気記録媒
体の製造方法において、前記磁性塗料と、少なく
とも前記硬化剤及び/又は硬化像プレカーサーと
の少なくとも一方を前記混合部へ所定時間だけ導
入しないようにするとともに、前記所定時間中
は、前記混合部の下流側から前記磁性塗料と前記
硬化剤及び/又は硬化剤プレカーサーとの混合物
を還流用導管によつて前記混合部へ戻すようにし
たことを特徴とする方法に係るものである。 また、本発明は、上記方法を効果的に実施する
装置として、少なくとも硬化剤及び/又は硬化剤
プレカーサーと磁性塗料とを所定量ずつ導く各導
入路と;これらの導かれた各材料を互いに混合せ
しめる混合部と;得られた混合物を支持体上に塗
布する塗布部と;前記混合部若しくはその後の段
階で前記各材料の混合物の状態を検知する検知部
と;この検知部からの信号に基いて、前記磁性塗
料と、少なくとも前記硬化剤及び/又は硬化剤プ
レカーサーとの少なくとも一方を前記混合部へ所
定時間だけ導入しないように制御する制御部と;
前記所定時間中は前記混合部の下流側から前記混
合物を前記混合部へ戻す還流用導管と;を有する
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造装置も提供
するものである。 5 実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明す
る。第1図は、本発明の第1の実施例を示すもの
である。 磁性塗料は公知の方法によつて分散機11で分
散させた後、濾過し、導管12を経てタンク13
に入れる。ここでは、磁性塗料を磁性粉の凝集が
生じないように撹拌器14で撹拌する。硬化剤及
び/又は硬化剤プレカーサー(以下、単に硬化性
成分と称する。)はタンク15に入れるが、撹拌
器16で撹拌することができる。 上記磁性塗料及び硬化性成分はポンプ17,1
8によつて所定量ずつタンク13,15から導出
し、流量計19,20で各流量を制御しながら導
管21,22中を導き、混合機23に導入する。
混合機23では、磁性塗料及び硬化性成分を所定
量ずつ混合する。更にこの混合物を定量ポンプ2
6、分散機27、濾過機28を経て塗布部29に
供給し、塗布ローラー34によつて可撓性支持体
30上に塗布する。図中の31,32は流量測定
計であつて、これらはポンプ17,18及び26
に関し各液の流量が調節されるような信号をマイ
クロコンピユータ33に入力せしめるものであ
る。 本実施例の方法及び装置において注目されるべ
き構成は、上記混合機23の下流側の混合物流路
に、上記磁性塗料と硬化性成分との混合物の一部
を還流用導管35によつて混合機23へ戻すよう
にしていること、この還流中は調節弁36を閉じ
て液の調整を行なつていることである。この還流
中でも理想的な場合、混合機23から塗布部29
への混合物流を常に流動(即ち絶えず所定量供
給)させ、混合物の流速を高めることができ、混
合に供する各液の時間当りの処理量を増大させる
ことができる。 しかし公知の方法においては、混合機23から
出る混合物の状態、例えば粘度は常に変動するも
のであるから、公知の如くに両液を絶えず混合機
23に添加しかつ上記の如くに混合液を絶えず塗
布部29へ供給すれば、所定の粘度の値からずれ
た粘度の混合液が塗布されることになり、その塗
布性、ひいては磁性層の表面状態、電磁変化特性
が変動してしまう。 これに対し、本発明に基き、上記流量測定計3
1に粘度測定機能も具備せしめ、混合機23から
出た混合液の例えば粘度が所定値からずれている
(例えば粘度が高めである)と、調節弁36を閉
じると同時に、測定計31からの信号をコンピユ
ータ33に入力せしめ、これに伴なつてコンピユ
ータ33から上記両液の少なくともいずれか一方
(例えば比較的高粘度の磁性塗料)が混合機23
へ添加されないようにする指令信号がコンピユー
タ33から例えばポンプ17へ伝達されるように
設定する。ポンプ17はこれを受けて所定時間
(例えば3〜4秒間)は作動せず、他方のポンプ
18から硬化性成分のみを混合機23へ添加す
る。混合液の粘度が低いときは、上記と逆に、磁
性塗料のみが添加されるようにすればよい。 この結果、混合機23において所望の組成比で
磁性塗料と硬化性成分とが導管35中を還流しな
がら混合されるから、所定の粘度になつたことを
見図らつて弁36を解放させる信号をコンピユー
タ33から弁36へ伝達させると、常に所定粘度
等の所望の物性の塗布液を塗布部へ供給すること
ができる。また、粘度調節操作の間は、上記還流
路を経て混合液が絶えず流動しているから、硬化
反応を抑えることができる。しかも、液の還流に
よつてその流速を上げることができる。 こうして、混合液の液状態又は物性をコントロ
ールするために、絶えず磁性塗料(及び/又は硬
化性成分)の添加を所定時間中断せしめるように
操作することによつて、常に所望の物性値の塗布
液を塗布部へ供給でき、塗布性、磁気記録媒体の
特性を向上させることが可能となる。 また、混合液の粘度調整は、上記に付加して、
第1図中に仮想線で示す希釈用の溶媒(バインダ
ー等を含んでいてもよい)37をコンピユータ3
3の指令に基いて供給することによつて行なえ
ば、更に制御性良く粘度調整を行なうことができ
る。 本例による他の利点としては、既述した公知の
方法にみられた如き滞留による凝集現象が全く生
じず、混合物の粘度が変化することもない。加え
て、滞留がないために、硬化剤による硬化を充分
に抑えることもでき、硬化剤や磁性粉の種類を幅
広く選択することが可能となる。 また、第1図の例においては勿論、磁性塗料及
び硬化性成分を所定量ずつ制御された量で添加、
混合せしめているので、一旦タンク内で混合、貯
蔵したのちに供給する場合に比べて、硬化反応の
進行を大幅に制御することができる。 第2図は、他の実施例を示すものであつて、混
合手段として、スタテイツクミキサー24とその
上流側の上記の混合機23との組合せを採用して
いる。 この例では、スタテイツクミキサー24による
本来の混合操作の予備混合を混合機23によつて
行なうことができること以外は、第1図で述べた
と同様の顕著な作用効果が得られる。 第3図は、更に他の実施例を示すものであつ
て、混合手段はスタテイツクミキサー24のみを
採用し、第2図と同様に流量測定兼粘度測定計3
1の直後から導管を分岐させて上記の還流用導管
35を設けている。そして、その分岐点には調節
弁36を設け、コンピユータ33からの信号によ
つてオン・オフできるようにしている。 上記の各実施例において使用可能な磁性塗料は
次の成分からなつていてよい。 まず、磁性粉としては、γ−Fe2O3、Co含有γ
−Fe2O3、Co被着γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有
Fe3O4等の酸化鉄磁性粉;Fe、Ni、Co、Fe−Ni
−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合
金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−Co−Ni−P合
金、Co−Ni合金等Fe、Ni、Co等を主成分とす
るメタル磁性粉等各種の磁性粉が挙げられる。 また、バインダーとしては、熱過塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂
との混合物が使用されてもよい。熱可塑性樹脂と
しては、軟化温度が150℃以下、平均分子量が
10000〜200000、重合度が約200〜2000程度のもの
で、例えばアクリル酸エステル−アクリロニトリ
ル共重合体、ウレタンエラストマー、アクリル酸
エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸
エステル−スチレン共重合体、メタクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸
エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル
酸エステル−スチレン共重合体、ポリ弗化ビニ
ル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ニ
トロセルロースやセルロースジアセテート等の繊
維素系樹脂、ポリビニルブチラール、スチレン−
ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロ
ビニルエーテル−アクリル酸エステル共重合体、
ポリアミド樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹
脂及びこれらの混合物等が使用される。熱硬化樹
脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態では
200000以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮
合、付加等の反応により分子量は無限大のものと
なる。また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解
するまでの間に軟化または溶融しないものが好ま
しい。具体的には、例えばフエノール樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、アルキツド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系
反応樹脂、メタクリル酸塩共重合体とジイソシア
ネートプレポリマーの混合物、ポリオールとイソ
シアネート系化合物との混合物、尿素ホルムアル
デヒド樹脂、ポリアミン樹脂、及びこれらの混合
物等である。電子線照射硬化型樹脂としては、不
飽和プレポリマー、例えば無水マレイン酸タイ
プ、ウレタンアクリルタイプ、ポリエステルアク
リルタイプ、ポリエーテルアクリルタイプ、ポリ
ウレタンアクリルタイプ、ポリアミドアクリルタ
イプ等、または多官能モノマーとして、エーテル
アクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン
酸エステルアクリルタイプ、アリールタイプ、ハ
イドロカーボンタイプ等が挙げられる。磁性粉と
バインダーとの混合割合は、該磁性粉100重量部
に対してバインダー5〜400重量部、好ましくは
10〜200重量部の範囲で使用される。バインダー
が多すぎると磁気記録媒体としたときの記録密度
が低下し、少なすぎると磁性層の強度が劣り、耐
久性の減少、粉落ち等の好ましくない事態が生じ
る。 上記磁性塗料には必要に応じて分散剤、潤滑
剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させて
もよい。 使用される分散剤としては、レシチン、リン酸
エステル、アミン化合物、アルキルサルフエー
ト、脂肪酸アミド、高級アルコール、ポリエチレ
ンオキサイド、スルホコハク酸、スルホコハク酸
エステル、公知の界面活性剤等及びこれらの塩が
あり、又、陰性有機基(例えば−COOH、−
PO3H)を有する重合体分散剤の塩を使用するこ
とも出来る。これら分散剤は1種類のみで用いて
も、あるいは2種類以上を併用してもよい。ま
た、潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラフ
アイト、カーボンブラツクグラフトポリマー、二
硫化モルブデン、二硫化タングステン、ラウリル
酸、ミリスチン酸、炭素原子数12〜16の一塩基性
脂肪酸と該脂肪酸の炭素原子数と合計して炭素原
子数が21〜23個の一価のアルコールから成る脂肪
酸エステル等も使用できる。これらの潤滑剤は磁
性粉100重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添
加される。使用してもよる研摩材としては、一般
に使用される材料で溶融アルミナ、炭化ケイ素、
酸化クロム、コランダム、人造コランダム、ダイ
ヤモンド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリ
ー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用され
る。これらの研摩材は平均粒子径0.05〜5μの大き
さのものが使用され、特に好ましくは、0.1〜2μ
である。これらの研摩材は磁性粉100重量部に対
して1〜20重量部の範囲で添加される。使用して
もよい帯電防止剤としては、カーボンブラツクを
はじめ、グラフアイト、酸化スズ−酸化アンチモ
ン系化合物、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチ
モン系化合物などの導電性粉末;サポニンなどの
天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリ
セリン系、グリシドール系などのノニオン界面活
性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウ
ム塩類、ピリジン、その他の複素環類、ホスホニ
ウムまたはスルホニウム類などのカチオン界面活
性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エス
テル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオ
ン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸
類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル
類等の両性活性剤などがあげられる。 磁性塗料の溶媒としては、アセトン、メタルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等の
エステル類:エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。 一方、使用可能な硬化剤としては、例えばイソ
シアネート、エポキシ化合物、及びこれらと活性
水素化合物の付加体等が挙げられる。 イソシアネート系化合物を示すと下記表−1に
示すような化合物が例示できる。
【表】
【表】
【表】
【表】 エポキシ系化合物としては、下記の表−2に示
す化合物が例示できる。
【表】
【表】 他にもタケネートD−103(武田薬品工業社製)、
デスモジユールL−75(住友バイエル社製)があ
る。まな、使用可能な硬化剤プレカーサーは硬化
剤の働きを助長する(例えばPH調節、濃度調節)
のために添加されるが、これには、例えば、イソ
シアネート系化合物の−NCO基を−NHCOO−
X(Xは解離し易い基、例えばハロゲン化置換さ
れたアルキル基又はアリール基)として保護して
おいて、適当な条件、例えば温度をかけて解離さ
せイソシアネート系化合物(−NCOをもつ)と
するものがある。又、別のタイプとしては、ニト
リルオキサイド(−CN←Oなる基を有する化合
物)を用いることができ、前記ニトリルオキサイ
ドは容易にイソシアネート系化合物に変換するこ
とができる。なお、硬化性成分としては、上記の
硬化剤、硬化プレカーサーの他、硬化反応触媒
(例えばトリエチルアミン等のアミン類、ジブチ
ル錫ジラウレート、鉄アセチルアセレネートや2
−メチル−ヘキシル酸スズ、ナフチン酸スズ、オ
クチル酸スズ、ラウリン酸スズ、ステアリン酸ス
ズなど、(RCOO)2SnでRがC6〜C18(分岐を含ん
でもよい)のものが挙げられ、例えば東栄化工社
製「ヘキソエートすず」等の有機金属化合物や金
属塩)も添加してよい。 また、上述した支持体30の素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロ
ピレン等のポリオレフイン類、セルローストリア
セテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリカーボネートなどのプラスチツ
ク、Al、Znなどの金属、ガラス、窒化珪素、炭
化珪素、磁器、陶器等のセラミツクなどが使用さ
れる。これらの支持体の厚みはフイルム、シート
状の場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜
50μmであり、デイスク、カード状の場合は、
30μm〜10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒
状とし、使用するレコーダーに応じてその型は決
められる。支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性
層を形成するための塗布方法としては、エアード
クターコート、ブレードコート、エアーナイフコ
ート、スクイズコート、含浸コート、リバースロ
ールコート、トランスフアーロールコート、グラ
ビアコート、キスコート、キヤストコート、スプ
レイコート等が利用でき、その他の方法も可能で
ある。このような方法により支持体上に塗布され
た磁性層は必要により層中の磁性粉を配向させる
処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。
また必要により表面平滑化加工を施したり所望の
形状に裁断したりして、磁気記録媒体を製造す
る。 次に、本発明の優位性を具体的な例によつて説
明する。 まず、比較のために、次の組成物を調製した
(但、「部」は重量部を示す。)これを用い、既述
した従来法(バツフアタンク使用)による連続添
加方式で以下の如くに操作した。 Co含有γ−Fe2O3 300部 部分加水分解した塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体(ユニオンカーバイド社製「VAGH」) 40部 ポリウレタン(日本ポリウレタン社製「ニツポラ
ンN−3022」) 40部 シリコーン油 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 800部 上記組成物をボールミルに入れ、48時間分散後
平均孔径3μのフイルターで濾過し磁性塗料とし
(硬化剤等を含まない磁性塗料を磁性塗料A液と
いう)、タンク(第1図中13)に一旦貯蔵する、
この磁性塗料に、 イソシアネート系化合物(日本ポリウレタン社製
「コロネートL」) 25部 末端NCOウレタンプレポリマー 10部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 105部 の組成の硬化性成分を連続的に添加しつつ、ポリ
エチレンテレフタレートフイルム上に乾燥厚5μ
になるように塗布し、配向、乾燥して磁気記録媒
体を得た。得られた磁気記録体にスーパーカレン
ダーロール処理を行ない1/2インチ巾にスリツト
し、ビデオテープを得た。 以上の方法による塗布を磁性塗料A液を濾過し
て貯蔵タンク(第1図中13)に入れてから、所定
時間後(例えば1時間後)に行なつた。得られた
媒体のビデオ感度(5MHzビデオ感度:VHS型ビ
デオデツキで測定)は第4図の曲線aの如くにな
つた。 これに対し、本発明に基き、第1図の35で示
すように混合物を例えば3〜8/minで還流さ
せながら上述した如くにして粘度調節をした後に
磁性塗料を塗布に供した場合、得られたビデオ感
度は第4図の曲線bの如くであり、上記の比較例
よりも向上することが分つた。 連続的に添加しつつ塗布する前記比較例で得た
媒体の角型比(SQ)は下記表−3にで示すよ
うに経時時に変化が認められた。一方、本発明に
基く粘度調整下に前記組成のものを第3図の35
で示すように(例えば3〜8/min)で還流さ
せながら、スタテイツクミキサー24中を絶えず
流動させながら磁性塗料を塗布して、媒体を得た
ところ、SQは下記表−3ののようになつた。
【表】 さらに、鉄アセチルアセトネート0.8部を硬化
性成分のタンク15に加えたものを使用して、同
様にビデオテープを作成したところ、SQは表−
4のようになつた(本発明のもの′、比較のも
の′)。 なお、磁性塗料A液と硬化剤を1つの槽に撹拌
して一旦貯えた後、塗布した場合は、当初(0.5
時間後)角型比が0.83あつたものが、20時間後に
は0.71まで低下していた。
【表】 また、前記磁性塗料A液の組成を下記のように
変更した以外は、同様にしてビデオテープを作成
し、連続的に硬化剤を添加しつつ塗布したビデオ
テープのSQを表−5のに、本発明の第3図の
装置を用いて作成したビデオテープのSQを表−
5のに示した。 Fe系メタル磁性粉(Fe92%、Ni7%) 300部 ポリカーボネートポリウレタン 30部 エポキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製
「PKHH」) 30部 シリコン油 3部 パルミチン酸 4部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 800部
【表】 上記の事実は明らかに、本発明による方法及び
装置で磁性塗料を作成した場合には塗料の物性を
維持できる等の効果が反映しているものと考えら
れる。 以上、本発明を例示したが、上述の例は本発明
の技術的思想に基いて更に変形が可能である。 例えば、上述の還流路(図中の35)を設ける
位置は任意に選ぶことができ、分散機27の直後
の地点から還流させることができる。また、混合
手段も上述のものに限定されることはない。ま
た、第2図、第3図の例でも、第1図の溶媒等3
7の添加方式を採用してもよい。 6 発明の効果 本発明は、上述した如く、磁性塗料と硬化性成
分との少なくとも一方を所定時間だけ混合部へ導
入しないようにしているので、混合物(液)を常
に所定の物性値にコントロールしながら塗布に供
することができる。即ち、本発明に基けば、磁性
塗料と硬化性成分とを絶えず連続的に添加しなが
ら塗布するのではなく、必要な場合に両者の少な
くとも一方の添加を中断し(この間でも塗布部で
は残存塗布液による塗布は可能)、次に調整終了
後は両液を同時に添加しながら塗布が可能であ
る。要するに、塗布操作中に両液の少なくとも一
方の添加を所定時間だけ中断することである。 そして、前記所定時間中は、混合部の下流側か
ら、磁性塗料と硬化性成分との混合物を還流用導
管によつて前記混合部へ戻すようにしているの
で、混合物の状態(例えば粘度)が変動したとき
に、上記したように磁性塗料又は硬化性成分を混
合部に導入しないようにして所定の成分のみの添
加等によつて上記の変動を是正する際、還流用導
管を経て混合物が絶えず流動しているから、硬化
反応を抑えることができ、しかも、滞留による凝
集現象が生じず、混合物の粘度等が変化すること
もない。 さらに、混合物の状態に異常がないときも塗料
が還流されるようにできるので、塗料が長時間安
定な状態に保たれる(例えば、粘度上昇もおこり
にくい。)。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
1図、第2図、第3図は磁気記録媒体製造装置の
三例の各概略図、第4図は得られた磁気テープの
特性を示すグラフである。 なお、図面に示した符号において、11,27
……分散機、13……磁性塗料用タンク、15…
…硬化性成分用タンク、23……混合機、24…
…スタテイツクミキサー、31,32……流量測
定計、33……マイクロコンピユータ、34……
塗布ローラー、35……還流用導管、36……調
節弁、37……溶媒である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁性塗料を支持体上に塗布する際に、少なく
    とも硬化剤及び/又は硬化剤プレカーサーと前記
    磁性塗料とを所定量ずつ混合部に導いて互いに混
    合せしめるようにした磁気記録媒体の製造方法に
    おいて、前記磁性塗料と、少なくとも前記硬化剤
    及び/又は硬化剤プレカーサーとの少なくとも一
    方を前記混合部へ所定時間だけ導入しないように
    するとともに、前記所定時間中は、前記混合部の
    下流側から、前記磁性塗料と前記硬化剤及び/又
    は硬化剤プレカーサーとの混合物を還流用導管に
    よつて前記混合部へ戻すようにしたことを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。 2 少なくとも硬化剤及び/又は硬化剤プレカー
    サーと磁性塗料とを所定量ずつ導く各導入路と;
    これらの導かれた各材料を互いに混合せしめる混
    合部と;得られた混合物を支持体上に塗布する塗
    布部と;前記混合部若しくはその後の段階で前記
    各材料の混合物の状態を検知する検知部と;この
    検知部からの信号に基いて、前記磁性塗料と、少
    なくとも前記硬化剤及び/又は硬化剤プレカーサ
    ーとの少くとも一方を前記混合部へ所定時間だけ
    導入しないように制御する制御部と;前記所定時
    間中は、前記混合部の下流側から前記混合物を前
    記混合部へ戻す還流用導管と;を有することを特
    徴とする磁気記録媒体の製造装置。
JP14012183A 1983-07-30 1983-07-30 磁気記録媒体の製造方法及びその装置 Granted JPS6032129A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5810773A (ja) * 1981-07-13 1983-01-21 Hayato Nishimura 感光式複写機用罫紙の製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5810773A (ja) * 1981-07-13 1983-01-21 Hayato Nishimura 感光式複写機用罫紙の製法

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