JPH0332056Y2 - - Google Patents

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JPH0332056Y2
JPH0332056Y2 JP1986064860U JP6486086U JPH0332056Y2 JP H0332056 Y2 JPH0332056 Y2 JP H0332056Y2 JP 1986064860 U JP1986064860 U JP 1986064860U JP 6486086 U JP6486086 U JP 6486086U JP H0332056 Y2 JPH0332056 Y2 JP H0332056Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、相手コンタクトを挿脱可能に嵌合し
て電気的な接続をするために用いられるソケツト
コンタクトに関する。
〔従来の技術〕
従来、ソケツトコンタクトとしては、第10図
に示すようなソケツト部1を有するソケツトコン
タクト2がある。このソケツトコンタクト2は、
導電性の金属板を打抜いた後に曲げ加工が施され
たものである。ソケツト部1は保持部3と、この
保持部3の一側に接続した2枚の接触ばね部5と
を有している。これらの接触ばね部5は、相対向
して形成されている。夫々の接触ばね部5は、そ
の先端近傍に、互いに近づく向きに円弧状に突出
して形成された接点部7を有している。接点部7
の相互間には、ピンコンタクトのような導電性の
相手コンタクト9が挿脱可能に嵌合されて電気的
な接触が得られる。
相手コンタクト9は、普通、複数を並列にして
インシユレータ(図示せず)に組込まれる。同様
にソケツトコンタクトも、複数を並列にしてイン
シユレータに組込まれるのが普通である。
接点部7の嵌合幅WSは、勿論、相手コンタク
ト9の直径WPよりも小さく設計されている。通
常、ソケツトコンタクト2に相手コンタクト9を
挿入する時、相手コンタクト9にソケツトコンタ
クト2を押し広げる為の抵抗力が加わるので、挿
入力Fは第5図の2点鎖線で示す如く、途中でピ
ーク値FMAXを持つ。
第5図において、挿入力Fが一定値Fpを示す部
分は、相手コンタクト9の肩部9aか接点部7の
頂部7aを通過して摩擦力だけが作用している状
態を表わしている。この状態における挿入力の値
Fpは、又抜去力と等しい。設計によつて多少の違
いはあるが、この挿入力Fのピーク値FMAXは、
抜去力Fpの2倍からそれ以上になる。
また、ソケツトコンタクト2の他の一例とし
て、第11図及び第12図に示すような、ソケツ
トコンタクト12がある。このソケツトコンタク
ト12では、ソケツト部13の2枚の接触ばね部
15の先端に、両側縁から互いに曲げられて合わ
された筒形の合わせ部16を形成している。合わ
せ部16は予荷重によつて予め突き合わされる。
(例えば、実開昭57−204679号公報参照) 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、第10図に示したソケツトコン
タクト2では、一つのインシユレータに多数が組
込まれる際には、挿入力のピーク値FMAXが大幅
に増大する。したがつて、多芯数のコネクタには
適さないという問題がある。
また、第11図に示したようなソケツトコンタ
クト12ではソケツトコンタクト12の板厚が薄
くなると、第13図に示すように、合わせ部16
が外れてしまうことがあるという問題がある。
それ故に、本考案の目的は、相手コンタクトの
挿入力が小さくてすみ、かつ、嵌合幅を安定した
寸法に保つようにしたソケツトコンタクトを提供
することにある。
さらに本考案は、上記目的を達成するソケツト
コンタクトの製造に際する材料取りをよくするこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案によれば、互いに近づく向きに突出した
接点部を一端近傍に有する相対向してのびた二つ
の接触ばね部と、該接触ばね部間を他端で固定し
た保持部とを具備するソケツトコンタクトにおい
て、上記二つの接触バネ部のうちの一方の接触ば
ね部は、側縁から他方の接触ばね部へ向けて延長
した腕と、上記保持部の間隔よりも上記二つの接
触ばね部の間隔が大きい状態に上記一端と上記他
端との間で曲げ形成された曲げ部とを有し、上記
他方の接触ばね部は上記腕の先端に押し当たつて
いる舌片を有していることを特徴とする自己予荷
重式低挿入力ソケツトコンタクトが得られる。
〔実施例〕
第1図乃至第3図は、本考案のソケツトコンタ
クトの一実施例を示している。
図示のソケツトコンタクト21は、導電性の金
属板を第4図に示す形状に打抜いた後に曲げ加工
を施して作られたソケツト部23を有している。
ソケツト部23は、U字形状の底面部25と、こ
の底面部25の両側の縁から相対向してのびた対
の保持部27とを含んでいる。対の保持部27
は、互いに狭い間隔にて対向し、かつ長手方向一
端側に接触ばね部28,30を夫々有している。
これらの接触ばね部28,30は相対向して形成
されている。一方の接触ばね部28は、保持部2
7の一端から直角の向きに曲げられた曲げ部31
を有している。対の接触ばね部28,30の間隔
は、曲げ部31によつて保持部27の間隔より大
きく作られている。接触ばね部28,30は、
夫々その先端近傍に、互いに近づく向きに円弧状
に突出して形成された接点部32,32を有して
いる。
さらに一方の接触ばね部28には、接点部32
の前方に腕34が形成されている。腕34は、一
方の接触ばね部28の一側縁から他方の接触ばね
部30へ向つて延長されている。
これに対し、他方の接触ばね部30には、接点
部32の前方に舌片35が形成されている。
この状態で、舌片35は接触ばね部28の一側
縁から腕34の延長端に対向する位置まで側方へ
延在している。しかも舌片35は腕34の先端に
押当つている。この結果腕34は、二つの接触ば
ね部28,30を離間方向に少し変位させて予荷
重をかけている。即ち、この実施例においては、
腕34と舌片35とが予荷重付与装置として作用
する。なお、一方の保持部27の接触ばね部30
とは反対側には細長い結線部36が一体に形成さ
れている。
上述のソケツトコンタクト21においては、腕
34が他方の接触ばね部30の舌片35と係合す
ることにより、接点部32間は所定の嵌合幅WS
(第2図参照)に維持されている。この嵌合幅
WSは、相手コンタクト9の直径(第2図参照)
よりもわずかに小さく設計されている。このた
め、相手コンタクト9はソケツトコンタクト21
の対の接触ばね部28,30間に挿入される際、
接点部32に摺接しつつ嵌合幅WSを広げる。
第1図乃至第4図に示すソケツトコンタクト
は、第4図の展開図からもわかるように、材料と
なる金属板の無駄がきわめて少なくてすむ。
ここで、従来のソケツトコンタクト2のよう
に、予荷重がなければ、挿入力Fは、第5図の2
点鎖線のようになる。すなわち、相手コンタクト
9の肩部9aがソケツトコンタクト2の接点部7
の頂部7aを通過する点Xから挿入力Fは、一定
値Fpを示し、その前にピーク値FMAXを生じる。
これに対し、本実施例のソケツトコンタクト21
では、嵌合幅WSが相手コンタクト9の径WPと
ほとんど等しいため、第5図の破線で示すよう
に、X点に非常に近い点で接触を開始するので、
挿入力のピーク値F1MAXは、従来のピーク値FMAX
よりも小さい。従つて、嵌合幅WSを相手コンタ
クトの径WPに近づければ、近づけるほど、接触
開始点は限りなくX点に近づき、ピーク値F1MAX
も一定値Fpに近づくことになる。
又、本実施例では、一方の接触ばね部28に設
けられた腕34の先端が他方の接触ばね部30に
設けた舌片35に係合する構造であるので、相手
コンタクト9を抜き去つても、ソケツトコンタク
ト21の形状が安定に保たれ、常に所定の嵌合幅
WSが得られる。
なお第1図〜第4図の実施例では、腕34の先
端を他方の接触ばね部30の側縁に設けた舌片3
5に押当てているが、第6図に示されるように、
他の実施例として、一方の接触ばね部28の側縁
にL字型の腕40を備え、この腕40を接点部3
2の前方に設けた舌片38に押当てるようにして
もよい。
即ち、第7図乃至第8図を参照して、ソケツト
コンタクト51のL字型の腕40は、一方の接触
ばね部28の一側縁から他方の接触ばね部30へ
向けて延長した第1の部分43と、この第1の部
分43の延長端から直角に曲つて、他方の接触ば
ね部30の先端の舌片38の内面に対向した第2
の部分45とを有している。
この状態で、他方の接触ばね部30の先端の舌
片38は、第2の部分45に押当つている。この
結果、L字形の腕40は、二つの接触ばね部2
8,30を離間方向に少し変位させて予荷重をか
けている。即ち、L字形の腕40と舌片38は、
予荷重付与装置として作用する。
この実施例のソケツトコンタクト51において
も、L字形の腕40が他方の接触ばね部30の舌
片38と係合することにより、接点部32の相互
間隔は所定の嵌合幅WS(第7図参照)に維持さ
れる。この嵌合幅WSも、相手コンタクト9の直
径(第8図参照)よりわずかに小さく設計されて
いる。このため、相手コンタクト9はソケツトコ
ンタクト51の対の接触ばね部28,30間に挿
入される際、接触部32間に接触しながら挿入さ
れ、嵌合幅WSを広げる。この結果、舌片38は
腕40の第2の部分45から離れる。このとき、
相手コンタクト9の外周面とL字形の腕40の第
2の部分45とが互いに接触しないように、L字
形の腕40の寸法A(第7図参照)が設定されて
いる。またこの実施例においても、材料の無駄が
きわめて少なくてすむことが、第9図から明白で
ある。
なお、相手コンタクト9の挿入力Fと移動距離
との関係は、前述の実施例でも説明した通りであ
る。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、夫々の接触ばね部の組合せにより一定の嵌合
幅が得られ、かつ、その嵌合幅を安定に保つこと
ができる。したがつて、相手コンタクトを挿入す
る際の挿入力が小さくてすむソケツトコンタクト
を提供できる。特に、ソケツトコンタクトの嵌合
幅WSを相手コンタクトの直径WPよりわずかに
小さくすることにより、ソケツトコンタクトを押
し広げるための抵抗力を小さくし、これにより挿
入力のピーク値を低く抑えることができる。その
上、材料取りがよいという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のソケツトコンタクトの一実
施例を示した斜視図、第2図は、第1図のソケツ
トコンタクトと相手コンタクトとの関係を示す側
面図、第3図は、第2図の−断面図、第4図
は、第1図のソケツトコンタクトの展開図、第5
図は、本考案と従来の相手コンタクトの挿入力を
比較したグラフ、第6図は、本考案によるソケツ
トコンタクトの他の実施例を示した斜視図、第7
図は、第6図のソケツトコンタクトの側面図、第
8図は、第6図のソケツトコンタクトに相手コン
タクトを挿入した状態を示した側面図、第9図
は、第6図のソケツトコンタクトの展開図、第1
0図は、従来のソケツトコンタクトと相手コンタ
クトとを示した側面図、第11図は、ソケツトコ
ンタクトの他の従来例を示した斜視図、第12図
は、第11図のソケツトコンタクトの合わせ部を
示した平面図、第13図は、第11図のソケツト
コンタクトの不適合状態を示した平面図である。 21……ソケツトコンタクト、23……ソケツ
ト部、27……保持部、28……接触ばね部、3
0……接触ばね部、32……接点部、34……
腕、35,38……舌片、40……腕、43……
第1の部分、45……第2の部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに近づく向きに突出した接点部を一端近傍
    に有する相対向してのびた二つの接触ばね部と、
    該接触ばね部間を他端で固定した保持部とを具備
    するソケツトコンタクトにおいて、上記二つの接
    触バネ部のうちの一方の接触ばね部は、側縁から
    他方の接触ばね部へ向けて延長した腕と、上記保
    持部の間隔よりも上記二つの接触ばね部の間隔が
    大きい状態に上記一端と上記他端との間で曲げ形
    成された曲げ部とを有し、上記他方の接触ばね部
    は上記腕の先端に押し当たつている舌片を有して
    いることを特徴とする自己予荷重式低挿入力ソケ
    ツトコンタクト。
JP1986064860U 1986-04-28 1986-04-28 Expired JPH0332056Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986064860U JPH0332056Y2 (ja) 1986-04-28 1986-04-28

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JP1986064860U JPH0332056Y2 (ja) 1986-04-28 1986-04-28

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JPS62175670U JPS62175670U (ja) 1987-11-07
JPH0332056Y2 true JPH0332056Y2 (ja) 1991-07-08

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144690A (ja) * 1984-08-10 1986-03-04 Res Dev Corp Of Japan 光による記録材料

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144690A (ja) * 1984-08-10 1986-03-04 Res Dev Corp Of Japan 光による記録材料

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JPS62175670U (ja) 1987-11-07

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