JP2535866Y2 - コネクタ用コンタクト - Google Patents

コネクタ用コンタクト

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JP2535866Y2
JP2535866Y2 JP7566191U JP7566191U JP2535866Y2 JP 2535866 Y2 JP2535866 Y2 JP 2535866Y2 JP 7566191 U JP7566191 U JP 7566191U JP 7566191 U JP7566191 U JP 7566191U JP 2535866 Y2 JP2535866 Y2 JP 2535866Y2
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floating
beams
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JP7566191U
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JPH0517950U (ja
Inventor
充春 原田
Original Assignee
株式会社日本エフ・シー・アイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はコネクタのハウジング内
に挿入係止されて、ピンを挿入・抜去自在としたコネク
タ用コンタクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コネクタ用コンタクトには従来から各種
のものがあり、その主なものとして図3(a),
(b),(c)に示すようなものがある。これらはいず
れも挿抜口DからピンAを挿入、抜去することができる
ものであり、挿入されたピンAが接触ビームBで挟着さ
れるようにしてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図3(a)の
接触ビームBは、その変位方向(Y方向)に幅の広い連
結板Fにより係止部Eに連結されており、同図(b)の
接触ビームBは角型U字状に箱曲げされている係止部E
に連結されており、同図(c)の接触ビームBは筒状の
連結部Hにより係止部Eに連結されているため、いずれ
も接触ビームBの図3(a)のY方向への変位許容範囲
が0.1mm程度と小さい。このため、例えばピンA又
はそれを挿入するコンタクトGが図3(a)のY方向に
大幅に位置ずれすると、位置ずれした方向の接触ビーム
Bが変位許容範囲を越えて位置ずれ方向に押されて同方
向に変形してしまう。このためピンAが反対側の接触ビ
ームBの接触部Cに接触不充分となって接触不良になり
易い。しかも、変形した方の接触ビームBにバネ性がな
くなってしまうので、ピンAを抜いても同接触ビームB
が元の位置に戻らず、次回のピンA挿入に接触不良が起
こる。また、ピンA又はコンタクトGの位置ずれが、一
方の接触ビームBが変形してしまう程大きくはないが、
位置ずれした状態で繰返し挿入・抜去すると接触ビ−ム
Bが過度の応力集中によりへたってバネ特性が劣化した
り、疲労破断したりして、同接触ビ−ムBが挿入したピ
ンへ安定して接触しにくくなる、という問題が起きる。
【0004】
【考案の目的】本考案の目的は、ピンとそれを挿入する
コンタクトが相対的に位置ずれしても接触ビ−ムがへた
ったり、変形したり、破損したりしにくく、長期間にわ
たって安定した接圧が得られるコネクタ用コンタクトを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のコネクタ用コン
タクトは図1に示すように、コネクタのハウジング1の
コンタクト挿入口2内に挿入係止される係止部3と、ピ
ン4を挿入、抜去自在とした挿抜口5から挿入されたピ
ン4に圧接する2枚の接触ビーム6と、前記係止部3と
接触ビーム6とを上下に連結する2枚のフローティング
ビーム7とを有するコネクタ用コンタクトにおいて、前
記係止部3、接触ビーム6、フローティングビーム7は
図2に示すように型抜きした金属板8の幅方向両側を互
いに対向するように折曲げて形成され、2枚の接触ビー
ム6はその間に形成された開口部9により互いに分離さ
れると共に挿抜口5側がア−チ10により連結され、2
枚のフローティングビーム7はその側面11が接触ビー
ム6の側面12と同一面となり且つ背面13が前記ア−
チ10より外側に突出するように、同接触ビーム6の背
面14に前記ア−チ10の直下で連結され、且つ接触ビ
ーム6の背面14側に設けた分離溝22により接触ビー
ム6から分離され、前記係止部3は夫々のフローティン
グビーム7の下端部15に連結され、同係止部3の開口
端面16に前記コンタクト挿入口2内に係止するための
係止突起17が、側面18に前記コンタクト挿入口2の
内周面とそれに挿入された接触ビーム6との間に同ビー
ム6が変移できる隙間19を設ける隙間保持突起20が
形成されてなるものである。
【0006】
【作用】本考案のコネクタ用コンタクトは図2(b)に
明示されているように、係止部3、接触ビーム6、フロ
ーティングビーム7が図2に示すように型抜きした金属
板8の幅方向両側を互いに対向するように折曲げて形成
され、しかも接触ビーム6がフローティングビーム7で
連結され、更に、接触ビーム6とフローティングビーム
7が分離溝22により分離されているので、接触ビーム
6が図2(a)の矢印X−X方向(フローティングビー
ム7の肉厚方向)に容易に変移できる。その上、隙間保
持突起20によりコンタクト挿入口2の内周面とそれに
挿入された接触ビーム6との間に同ビーム6が変移でき
る隙間19が形成されるので、ピン4とそれを挿入する
本考案のコンタクトとが相対的に図2(a)のX方向に
位置ずれしても、ピン4をそのままコンタクトに挿入す
れば、その位置ずれ分だけフローティングビーム7が同
方向に曲がり、接触ビ−ム6も同方向に変移してその位
置ずれを吸収できる。従って、前記接触ビーム6はその
位置ずれに影響されることなくピン4に安定して接触す
る。また、図2(b)に明示するように、前記フローテ
ィングビーム7の背面13が前記ア−チ10より外側に
突出しているので、その分だけフローティングビーム7
の幅を最小限に保ったまま接触ビーム6の幅30をその
背面14側に広げることができる。このためピン4が図
2(b)のY方向へ位置ずれしても、接触ビーム6が挿
入されるピン4に確実に接触する。
【0007】
【実施例】本考案のコネクタ用コンタクトの一実施例を
図1に示す。これは型抜きした電気電導性のある薄い金
属板8を折曲げ部25より折曲げて、コネクタのハウジ
ング1のコンタクト挿入口2内に挿入係止される係止部
3と、ピン4を挿入、抜去自在とした挿抜口5から挿入
されたピン4に圧接する2枚の接触ビーム6と、前記係
止部3と接触ビーム6とを上下に連結する2枚のフロー
ティングビーム7とを形成してある。
【0008】前記挿抜口5は角型のU字形に形成され、
それに連接する前記2枚の接触ビーム6は板状に形成さ
れている。接触ビーム6のうちピン4へ圧接する挟着部
26は内側に湾曲され、また他の部分よりも幅広に形成
されている。この2枚の接触ビーム6はその間に開口部
28を形成することにより互いに分離されており、ま
た、その挿抜口5側が帯状のア−チ10により連結され
ている。
【0009】前記接触ビーム6の背面14で且つ前記ア
ーチ10の直下には2枚のフローティングビーム7が連
結されている。このフローティングビーム7は接触ビー
ム6の背面14側に設けた分離溝22により接触ビーム
6から分離され、その側面11が接触ビーム6の側面1
2と同一面となるように形成され、その背面13を前記
アーチ10より外側に突出させて、図2(b)に示すよ
うに、その分だけ接触ビーム6の幅をその背面14側に
広げてもフローティングビーム7の幅が狭くなり過ぎな
いようにしてある。
【0010】2枚のフローティングビーム7の下端部1
5には係止部3が連結されている。この係止部3も角型
のU字形に形成されており、係止部3の夫々の開口端面
16には、図1に示すようにハウジングのコンタクト挿
入口2内に挿入したときに、同挿入口2の内壁面に食い
込んで係止する係止突起17が上下に2個づつ形成され
ている。この係止突起17は下方に向けて先鋭に突出す
る三角形に形成されている。係止部3の側面18には隙
間保持突起20が形成されている。この隙間保持突起2
0は図1に示すようにハウジング1のコンタクト挿入口
2の内周面とそれに挿入された接触ビーム6との間に、
同ビーム6が図2(a)の矢印X−X方向に変移できる
隙間19を設けるためのものである。
【0011】
【考案の効果】本考案のコネクタ用コンタクトは次のよ
うな効果がある。 1.ピン4とコンタクトが相対的に位置ずれしても、常
に安定した接触力が得られる。 2.ピン4とコンタクトが相対的に位置ずれした状態で
コンタクトにピン4を挿入しても、接触ビーム6に無理
な応力が加わらず、接触ビ−ム6がへたったり、変形し
たりしにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は本考案のコネクタ用コンタクトを
ハウジングに挿入固定した状態の縦断側面図、同図
(b)はその横断正面図、同図(c)はその平面図。
【図2】同図(a)は本考案のコネクタ用コンタクトの
一実施例を示す上面図、同図(b)はその側面図、同図
(c)はその下面図、同図(d)はその正面図。
【図3】同図(a)は従来のコネクタ用コンタクトの第
1例を示す斜視図、同図(b)は従来のコネクタ用コン
タクトの第2例を示す斜視図、同図(c)は従来のコネ
クタ用コンタクトの第3例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 挿入口 3 係止部 4 ピン 5 挿抜口 6 接触ビーム 7 フローティングビーム 8 金属板 9 開口部 10 アーチ 11 側面 12 側面 13 背面 14 背面 15 下端部 16 開口端面 17 係止突起 18 側面 19 隙間 20 隙間保持突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタのハウジング1のコンタクト挿
    入口2内に挿入係止される係止部3と、ピン4を挿入、
    抜去自在とした挿抜口5から挿入されたピン4に圧接す
    る2枚の接触ビーム6と、前記係止部3と接触ビーム6
    とを上下に連結する2枚のフローティングビーム7とを
    有するコネクタ用コンタクトにおいて、前記係止部3、
    接触ビーム6、フローティングビーム7は型抜きした金
    属板8の幅方向両側を互いに対向するように折曲げて形
    成され、2枚の接触ビーム6はその間に形成された開口
    部9により互いに分離されると共に挿抜口5側がア−チ
    10により連結され、2枚のフローティングビーム7は
    その側面11が接触ビーム6の側面12と同一面となり
    且つ背面13が前記ア−チ10より外側に突出するよう
    に、同接触ビーム6の背面14に前記ア−チ10の直下
    で連結され、且つ接触ビーム6の背面14側に設けた分
    離溝22により接触ビーム6から分離され、前記係止部
    3は夫々のフローティングビーム7の下端部15に連結
    され、同係止部3の開口端面16に前記コンタクト挿入
    口2内に係止するための係止突起17が、側面18に前
    記コンタクト挿入口2の内周面とそれに挿入された接触
    ビーム6との間に同ビーム6が変移できる隙間19を設
    ける隙間保持突起20が形成されてなることを特徴とす
    るコネクタ用コンタクト。
JP7566191U 1991-08-26 1991-08-26 コネクタ用コンタクト Expired - Lifetime JP2535866Y2 (ja)

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JPH0517950U JPH0517950U (ja) 1993-03-05
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JP6110691B2 (ja) * 2013-03-04 2017-04-05 矢崎総業株式会社 雌端子

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