JPH0332063Y2 - - Google Patents

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JPH0332063Y2
JPH0332063Y2 JP1986172065U JP17206586U JPH0332063Y2 JP H0332063 Y2 JPH0332063 Y2 JP H0332063Y2 JP 1986172065 U JP1986172065 U JP 1986172065U JP 17206586 U JP17206586 U JP 17206586U JP H0332063 Y2 JPH0332063 Y2 JP H0332063Y2
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contact spring
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は相手側コンタクトを着脱自在に嵌合し
て、電気的接続をする為に用いられるソケツトコ
ンタクトに関する。
〔従来の技術〕
従来使用されているソケツトコンタクトのソケ
ツト部構造の一例を第4図に示す。ソケツト部2
を有するソケツトコンタクト1は、導電性の金属
板を打ち抜いた後に曲げ加工を施して製作された
ものである。ソケツト部2は保持部2aとこの保
持部2aの一側に設けた2枚の接触バネ片2bと
を有している。接触バネ片2bは相対向してお
り、夫々の接触バネ片2bの先端近傍には、互い
に近づく向きに円弧状に突出した接点部2cが形
成されている。その接点部2cの相互間隔は、ピ
ンコンタクトである相手側コンタクト3の外径寸
法より小さく設定されている。従つてソケツト部
2内に相手側コンタクト3を挿入して行くと接触
バネ片2bは次第に押し広げられ、相手側コンタ
クト3と接触バネ片2bの接点部2cとの接触箇
所には接触力(接触バネ片2bの弾性復元力)P
が生じる。更に挿入が進行するにつれて接触バネ
片2bは尚も押し広げられ接触力Pは増加する。
通常接触力Pが最大となる付近では、接点部2c
の接触点の接線の傾きθは減少し挿入力Fは殆ん
ど摩擦力のみとなる。次に第5図に示すのは相手
側コンタクト3の挿入距離に対する挿入力Fの特
性曲線である。図より明らかなように相手側コン
タクト3の挿入に伴つて挿入力Fはだんだん大き
くなり、相手側コンタクト3の肩部3aが接点部
2cの頂部2dに向かう途中でピーク値FMAX
示す。そして肩部3aが接点部2cの頂部2dに
達した時点で、もはや接触バネ片2bを押し拡げ
る力は不要となる。その為挿入力Fは接触バネ片
2bの弾性復元力による摩擦力に抗する力のみと
なることで急減し一定の挿入力F0を示すことに
なり、この挿入力F0は抜去力に一致する。
〔考案が解決しようとする問題点〕 この様にソケツトコンタクト1のソケツト部2
内に相手側コンタクト3を挿入すると、挿入進度
によつて挿入力Fが変化する。そして挿入には最
大挿入力FMAXが必要となり、このFnaxは一定の挿
入力F0の数倍に達することがある。従つてソケ
ツトコンタクト1を組み込み多芯化を計つたコネ
クタは益々大きな挿入力を要する為、挿入が困難
になるという欠点があつた。それ故に本考案の目
的は所要の接触力を保証しつつも相手側コンタク
トとの挿入力を小さくでき、且つ構造が簡単で安
価な低挿入力ソケツトコンタクトを提供すること
にある。
〔問題点を解決する為の手段〕
本考案によれば弾性導電材から一体成形された
ソケツトコンタクトにおいて、ハウジングに係止
される固定部と、固定部に連続し屈曲形成された
屈曲部と、該屈曲部に連続し前記固定部に対向延
伸する第1の接触バネ片と、第1の接触バネ片の
延伸方向と反対側へ前記屈曲部よりも突出延伸す
る第2の接触バネ片とを具備したものである。
以上の如く構成したことにより、挿入初期には
相手側コンタクトは第2の接触バネ片と接触しな
いか又は軽く接触する。次いで更に奥まで挿入す
ると相手側コンタクトは第1の接触バネ片に当接
し、この結果第1の接触バネ片は屈曲部をヒンジ
として押し上げられ、それに伴ない第2の接触バ
ネ片は梃子の原理により相手側コンタクトと大き
な接触力で押圧接触することになる。この様に本
考案は挿入力が小さく抑えられると共に一定の接
触力が保証されることで、コネクタの多芯化に適
した低挿入力ソケツトコンタクトが得られる。
〔実施例〕
以下本考案の実施例について図面を参照しつつ
説明する。第1図に示す低挿入力ソケツトコンタ
クト(以下ソケツトコンタクトという)4は、導
電性の金属板を打ち抜いた後に曲げ加工を施して
作られたソケツト部5を一端側に有している。ソ
ケツト部5は帯状のバネ材を二つに屈曲形成して
屈曲部5dを設け、該屈曲部5dより延び互いに
対向するアームの内、一方のアームは固定部5a
となり、他方のアームには第1の接触バネ片5b
が形成されその先端には接点部Bを有している。
第2の接触バネ片5cは屈曲部5dの中央部分
を固定部5a側から押し抜いて、第1の接触バネ
片5bの延長体の如く第1の接触バネ片5bとは
反対の方向へ一体に延出している。その第2の接
触バネ片5cの自由端側の先端に接点部Aが形成
されている。尚屈曲部5dの第2の接触バネ片5
cの押し抜き跡は、相手側コンタクト3が挿入さ
れる溝孔5eとなつている。又固定部5aの屈曲
部5dに連続する部分には、第1の接触バネ片5
bに近づく向きに突出する接点部Cが設けられて
いる。
以上の如く構成されたソケツトコンタクト4
は、第2図に示す様に電気絶縁材料によつて作ら
れたハウジング6のコンタクト収容孔6a内に収
納される。コンタクト収容孔6aの一側には、相
手側コンタクト3の挿入を案内するガイド孔6b
が設けられている。尚図に示す如くソケツトコン
タクト4の第2の接触バネ片5cの長さ寸法a
は、第1の接触バネ片5bの長さ寸法bに比べて
短く形成されている。
又第2の接触バネ片5cの接点部Aと固定部5
aの接点部Cとの間隔d2は、第1の接触バネ片5
bの接点部B(二点鎖線で示す)と固定部5aの
接点部Cとの間隔d1より大きく設計されている。
即ちd2は相手側コンタクト3の外径寸法とほぼ同
程度の寸法に設定される。かくしてハウジング6
のガイド孔6bより挿入された相手側コンタクト
3は、第2の接触バネ片5cの接点部Aに接触し
ないか或は軽く接触する。その為挿入開始時点で
は挿入力を殆ど要せず挿入し得る。更に溝孔5e
を経て奥まで挿入することで相手側コンタクト3
は固定部5aの接点部Cと軽く接触し、次いで第
1の接触バネ片5bに当接して第1の接触バネ片
5bを固定部5aから離れる方向に偏移させる。
その為に溝孔5eを有し柔軟性に富んだ屈曲部5
dはヒンジとしての挙動を示し、第1の接触バネ
片5bと連続する第2の接触バネ片5cを反時計
方向に回動させる。従つて第2の接触バネ片5c
の接点部Aは、梃子の作用で相手側コンタクト3
の平行部3bと大きな接触力で接触する。そして
相手側コンタクト3の肩部3aが第1の接触バネ
5bの接点部Bを通過し、接点部Bが相手側コン
タクト3の平行部3bに接触することで挿入が完
了する。
従つて第2図に示した様に、接点部A、接点部
B及び接点部Cと相手側コンタクト3との間に接
触力PA,PB及びPCが生じる。ここで第1の接触
バネ片5bの長さ寸法bを第2の接触バネ片の長
さ寸法aのN倍にすれば、第2の接触バネ片5c
の接点部Aに発生する接触力PAは梃子の原理に
よりNPB(=PA)となる。又固定部5aの接点部
Cに生じる接触力PCは、接触力PAと接触力PB
足した値PA+PB(=PC)である。
第3図は各接点部A,B及びCの挿入力FA
FB及びFCとソケツトコンタクト4としての挿入
力F′の特性曲線を示している。
図より接点部Bに発生する挿入力FBは、従来
例で示した挿入力特性曲線(第5図参照)とほぼ
同様の傾向を示している。一方接点部A及びCの
挿入力FA,FCは、前述の如く接点部A及びCが
既に相手側コンタクト3の平行部3bに接した状
態になつているので、夫々接触力PA,PCに摩擦
係数μを乗じたものである。その挿入力FA,FC
は、図示のように接点部Bに生じる接触力PB
比例して増加することになる。ソケツトコンタク
ト4の挿入力F′は接点部A,B及びCに生じる挿
入力FA,FB及びFCを合計したものであるが、そ
の結果挿入力F′の最大値F′MAXは、一定の挿入力
F′0に対してさ程大きな値を取らない。それは第
1の接触バネ片5bの接点部Bに生じる接触力
PBを小さく設定したことによつて、挿入力FB
ピーク値であるFBMAXも他の接点部A,Cで生じ
た挿入力FA,FCに比べて小さく抑えられる。そ
の為第3図に示した如く各挿入力FA,FB(FBMAX
及びFCを合計したF′のピーク値F′MAXも又一定の
挿入力F′0に比べて従来例で示したような大きな
値にはならない。
尚第1の接触バネ片5bの接点部Bに生じる接
触力PBを小さく設定しても、相手側コンタクト
3を挿入し、第1及び第2の接触バネ片5b,5
cをシーソー運動させることで、接点部Aには梃
子の原理により倍化された接触力PAが得られる。
その為相手側コンタクト3はソケツトコンタクト
4と嵌合した後も安定した接触状態を保つことが
出来る。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように本考案のソケツ
トコンタクトによれば、相手側コンタクトは第1
の接触バネ片と比較的弱い接触力で接触させるこ
とでも、第2接触バネ片は梃子の原理により相手
側コンタクトに倍加された接触力で接触する。そ
の為安定した接触力を保障できると共に、相手側
コンタクトとの挿入力を小さく抑えることが可能
となりコネクタの多芯化を計るのに適する。
又簡単な構造なので製造が容易である他、材料
費の無駄も極めて少なくて済み安価な低挿入力ソ
ケツトコンタクトを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例である低挿入力ソケ
ツトコンタクトの要部を示す斜視図、第2図は相
手側コンタクトとの接触状態を示すコネクタの側
断面図、第3図は本考案のソケツトコンタクトと
相手側コンタクトとの挿入力と挿入距離を示すグ
ラフ、第4図は従来のソケツトコンタクトと相手
側コンタクトとの挿入状態を示す説明図、第5図
は従来のソケツトコンタクトと相手側コンタクト
との挿入力と挿入距離を示すグラフである。 4……低挿入力ソケツトコンタクト、5a……
固定部、5b……第1の接触バネ片、5c……第
2の接触バネ片、5d……屈曲部、6……ハウジ
ング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弾性導電材から一体成形されたソケツトコンタ
    クトにおいて、該ソケツトコンタクトの一端側に
    形成されたソケツト部は、ハウジングに固定され
    た固定部と、固定部の一端側に連続して屈曲形成
    された屈曲部と、屈曲部に設けられ相手側コンタ
    クトが挿通される溝孔と、上記屈曲部に連続し上
    記固定部に対向延伸する第1の接触バネ片と、第
    1の接触バネ片よりも短く形成され、且つ上記第
    1の接触バネ片の延伸方向と反対側へ上記屈曲部
    よりも突出して延びる第2の接触バネ片とを備え
    たことを特徴とする低挿入力ソケツトコンタク
    ト。
JP1986172065U 1986-11-10 1986-11-10 Expired JPH0332063Y2 (ja)

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JP1986172065U JPH0332063Y2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10

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JP1986172065U JPH0332063Y2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10

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JPS6377277U JPS6377277U (ja) 1988-05-23
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Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750979B2 (ja) * 1973-08-09 1982-10-29

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