JPH0331858Y2 - - Google Patents
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- JPH0331858Y2 JPH0331858Y2 JP18623986U JP18623986U JPH0331858Y2 JP H0331858 Y2 JPH0331858 Y2 JP H0331858Y2 JP 18623986 U JP18623986 U JP 18623986U JP 18623986 U JP18623986 U JP 18623986U JP H0331858 Y2 JPH0331858 Y2 JP H0331858Y2
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- JP
- Japan
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- transmission shaft
- cylindrical body
- power transmission
- phase adjustment
- universal joint
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 30
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- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は、2つのユニバーサルジヨイントと、
その間の伸縮継手と、前記2つのユニバーサルジ
ヨイントの位相調節機構とを有する位相調節式の
動力伝達装置に関するものである。
その間の伸縮継手と、前記2つのユニバーサルジ
ヨイントの位相調節機構とを有する位相調節式の
動力伝達装置に関するものである。
〈従来の技術〉
一般に、圧延機において、上下一対の圧延ロー
ルは、モータの回転を、減速機より連動装置(ピ
ニオンスタンド)および動力伝達装置を介して受
けるように構成されている。
ルは、モータの回転を、減速機より連動装置(ピ
ニオンスタンド)および動力伝達装置を介して受
けるように構成されている。
この圧延機においては、連動装置と圧延ロール
スタンドとの間に相当な距離があつて両者間を連
結する動力伝達装置が長大化しているために、連
動装置と圧延ロールとの間に相対的な捩じれが生
じるおそれがある。
スタンドとの間に相当な距離があつて両者間を連
結する動力伝達装置が長大化しているために、連
動装置と圧延ロールとの間に相対的な捩じれが生
じるおそれがある。
ところで、前記上下一対の圧延ロールには、被
加工物に模様を形成するためのパターンがそれぞ
れ形成されており、被加工物の表裏両面でそのパ
ターンの位相を一致させる必要がある場合には、
上下一対の圧延ロールの位相を一致させなければ
ならない。
加工物に模様を形成するためのパターンがそれぞ
れ形成されており、被加工物の表裏両面でそのパ
ターンの位相を一致させる必要がある場合には、
上下一対の圧延ロールの位相を一致させなければ
ならない。
しかし、前述のような両軸間の相対的な捩じれ
が生じると、被加工物両面の模様の位相がずれる
ので、前記一対の圧延ロールの位相を相対的に調
節するために、従来では、位相調節装置を備えた
動力伝達装置を用いている。
が生じると、被加工物両面の模様の位相がずれる
ので、前記一対の圧延ロールの位相を相対的に調
節するために、従来では、位相調節装置を備えた
動力伝達装置を用いている。
この動力伝達装置として第2図に示すようなも
のが知られている。
のが知られている。
図例の動力伝達装置は、伸縮継手を構成する第
1軸A、第2軸Bを備えており、第1軸Aの一端
にはユニバーサルジヨイントCが、また第2軸B
の一端には、前記とは別のユニバーサルジヨイン
トDがそれぞれ取り付けられている。一方のユニ
バーサルジヨイントCにはカツプリングEが取り
付けられており、他方のユニバーサルジヨイント
Dには位相調節装置Fが取り付けられている。な
お、位相調節装置Fの径寸法は、第2軸Bと同程
度になつている(第3図参照)。
1軸A、第2軸Bを備えており、第1軸Aの一端
にはユニバーサルジヨイントCが、また第2軸B
の一端には、前記とは別のユニバーサルジヨイン
トDがそれぞれ取り付けられている。一方のユニ
バーサルジヨイントCにはカツプリングEが取り
付けられており、他方のユニバーサルジヨイント
Dには位相調節装置Fが取り付けられている。な
お、位相調節装置Fの径寸法は、第2軸Bと同程
度になつている(第3図参照)。
一方のユニバーサルジヨイントC側に図示しな
いが前記の圧延ロールが連結されるとともに、他
方のユニバーサルジヨイントD側に前記のモータ
が連結される。
いが前記の圧延ロールが連結されるとともに、他
方のユニバーサルジヨイントD側に前記のモータ
が連結される。
そして、稼動中において、モータと一直線上に
位置する圧延ロールが軸方向と直角する方向に変
位したときには、動力伝達装置が傾いて伸縮継手
を構成する第1軸Aと第2軸Bとが軸方向に伸び
るようになるから、圧延ロールとモータとの間の
距離は一定に保たれる。
位置する圧延ロールが軸方向と直角する方向に変
位したときには、動力伝達装置が傾いて伸縮継手
を構成する第1軸Aと第2軸Bとが軸方向に伸び
るようになるから、圧延ロールとモータとの間の
距離は一定に保たれる。
第3図に位相調節装置Fを示している。
図例の位相調節装置Fは、有底の筒状体1と、
接続体2と、雌ねじ体4と、切換機構6とを備え
ている。
接続体2と、雌ねじ体4と、切換機構6とを備え
ている。
筒状体1の内周面にはヘリカルスプライン1a
が形成されているとともに、接続体2の先端側の
外周面にはヘリカルスプライン2aが形成されて
おり、ヘリカルスプライン1aとヘリカルスプラ
イン2aとが結合されている。
が形成されているとともに、接続体2の先端側の
外周面にはヘリカルスプライン2aが形成されて
おり、ヘリカルスプライン1aとヘリカルスプラ
イン2aとが結合されている。
筒状体1の開口端には、その半径方向外方に張
り出すように環状部材3が固定されている。環状
部材3において張り出た部分の筒状体1側の面に
は、第4図aに示すように、周方向の複数箇所
(例えば120度間隔の3箇所)に凸部3aが2個ず
つ形成されている。
り出すように環状部材3が固定されている。環状
部材3において張り出た部分の筒状体1側の面に
は、第4図aに示すように、周方向の複数箇所
(例えば120度間隔の3箇所)に凸部3aが2個ず
つ形成されている。
接続体2の基端側外周面には、雄ねじ部2bが
形成されており、この雄ねじ部2bに位相調節操
作用の雌ねじ体4が螺合する状態に接続体2の基
端側に嵌合されている。
形成されており、この雄ねじ部2bに位相調節操
作用の雌ねじ体4が螺合する状態に接続体2の基
端側に嵌合されている。
雌ねじ体4は、内周面の一端側に雌ねじ部4a
を有する円筒部4bと、この円筒部4bの他端側
に半径方向外方に延出する外向きフランジ4cと
を備えており、外向きフランジ4cが環状部材3
の開口端面に当接している。円筒部4bのほぼ半
分は接続体2の外向きフランジ2cに固定されて
いるカバー5で覆われている。
を有する円筒部4bと、この円筒部4bの他端側
に半径方向外方に延出する外向きフランジ4cと
を備えており、外向きフランジ4cが環状部材3
の開口端面に当接している。円筒部4bのほぼ半
分は接続体2の外向きフランジ2cに固定されて
いるカバー5で覆われている。
切換機構6は雌ねじ体4を筒状体1に対して、
回転を許容する状態と固定する状態とに切り換え
るためのものである。
回転を許容する状態と固定する状態とに切り換え
るためのものである。
この切換機構6は、一端面が雌ねじ体4の外向
きフランジ4cに固定されかつ環状部材3の外周
に嵌合された第1環状部材6aと、環状部材3の
凸部3aと合致する凹部6bを有する第2環状部
材6cと、凸部3aに凹部6bを係脱不能な状態
と係脱可能な状態とに操作する操作用ボルト6d
とを備えている。
きフランジ4cに固定されかつ環状部材3の外周
に嵌合された第1環状部材6aと、環状部材3の
凸部3aと合致する凹部6bを有する第2環状部
材6cと、凸部3aに凹部6bを係脱不能な状態
と係脱可能な状態とに操作する操作用ボルト6d
とを備えている。
第2環状部材6cの凹部6bは、第4図aおよ
びbに示すように、周方向に等間隔に複数個形成
されている。また、この凹部6bのある位置に対
応して、筒状体1の外周面には位相調節読み取り
用の目盛1bが刻まれている。
びbに示すように、周方向に等間隔に複数個形成
されている。また、この凹部6bのある位置に対
応して、筒状体1の外周面には位相調節読み取り
用の目盛1bが刻まれている。
操作用ボルト6dは、キヤツプ6eおよびばね
6fを備えていて、操作用ボルト6dを緩めたと
き、第2環状部材6cが第1環状部材6aから離
れようとするが、ばね6fの弾性付勢力が第2環
状部材6cに与えられているから、第2環状部材
6cは第1環状部材6aに押し付けられるように
なる。この状態において、凸部3aから凹部6b
が係脱自在になる。
6fを備えていて、操作用ボルト6dを緩めたと
き、第2環状部材6cが第1環状部材6aから離
れようとするが、ばね6fの弾性付勢力が第2環
状部材6cに与えられているから、第2環状部材
6cは第1環状部材6aに押し付けられるように
なる。この状態において、凸部3aから凹部6b
が係脱自在になる。
なお、符号7は筒状体1と接続体2とが軸方向
に相対変位するときに筒状体1に対する接続体2
の軸方向変位量を規制するボルトである。
に相対変位するときに筒状体1に対する接続体2
の軸方向変位量を規制するボルトである。
上記の位相調節装置Fの動作を説明する。
切換機構6の操作用ボルト6dを緩めて、環状
部材3の凸部3aから第2環状部材6cの凹部6
bを係脱自在な状態にする。
部材3の凸部3aから第2環状部材6cの凹部6
bを係脱自在な状態にする。
この状態で雌ねじ体4を回転させると、各ねじ
部2b,4aにより、雌ねじ体4に対して接続体
2が軸方向に相対変位する。雌ねじ体4は筒状体
1に対して軸方向には変位しないから、接続体2
は筒状体1に対して軸方向に変位し、同時にヘリ
カルスプライン1a,2aによつて筒状体1に対
して接続体2がひねりを受けて、筒状体1と接続
体2との間の位相が相対的に変わる。この後、操
作用ボルト6dを締め付ける。
部2b,4aにより、雌ねじ体4に対して接続体
2が軸方向に相対変位する。雌ねじ体4は筒状体
1に対して軸方向には変位しないから、接続体2
は筒状体1に対して軸方向に変位し、同時にヘリ
カルスプライン1a,2aによつて筒状体1に対
して接続体2がひねりを受けて、筒状体1と接続
体2との間の位相が相対的に変わる。この後、操
作用ボルト6dを締め付ける。
なお、筒状体1がモータ(不図示)側に、接続
体2が動力伝達装置を介して圧延ロール(不図
示)側に連結されているから、筒状体1に対して
接続体2の位相が変わるのであるが、これとは逆
に接続体2をモータ側に、筒状体1を圧延ロール
側に連結した場合には接続体2に対して筒状体1
の位相が変わるようになる。
体2が動力伝達装置を介して圧延ロール(不図
示)側に連結されているから、筒状体1に対して
接続体2の位相が変わるのであるが、これとは逆
に接続体2をモータ側に、筒状体1を圧延ロール
側に連結した場合には接続体2に対して筒状体1
の位相が変わるようになる。
〈考案が解決しようとする問題点〉
しかしながら、第3図を用いて詳細に説明した
位相調節装置Fは軸方向寸法が比較的長いため、
このタイプの位相調節装置Fを備えた動力伝達装
置(第2図参照)は、軸方向寸法に制約がある場
所に設置することができない。
位相調節装置Fは軸方向寸法が比較的長いため、
このタイプの位相調節装置Fを備えた動力伝達装
置(第2図参照)は、軸方向寸法に制約がある場
所に設置することができない。
このような軸方向寸法に制約がある場所では、
動力伝達装置自体に備えられている軸方向寸法の
短いカツプリングE(第2図参照)に前述とは別
のタイプの位相調節装置を設けることが考えられ
る。
動力伝達装置自体に備えられている軸方向寸法の
短いカツプリングE(第2図参照)に前述とは別
のタイプの位相調節装置を設けることが考えられ
る。
しかし、カツプリングEの軸方向寸法が短いこ
とから、このカツプリングEに位相調節装置を設
けるには、カツプリングEの径方向寸法を大きく
しなければならない。したがつて、カツプリング
に位相調節装置を設けた動力伝達装置の場合、径
方向寸法に制約がある場所に設置することができ
ない。
とから、このカツプリングEに位相調節装置を設
けるには、カツプリングEの径方向寸法を大きく
しなければならない。したがつて、カツプリング
に位相調節装置を設けた動力伝達装置の場合、径
方向寸法に制約がある場所に設置することができ
ない。
このように、軸方向および径方向のいずれにも
寸法的な制約を受ける場所においては、位相調節
装置を備えた動力伝達装置を設置することができ
ない。
寸法的な制約を受ける場所においては、位相調節
装置を備えた動力伝達装置を設置することができ
ない。
本考案はこのような事情に鑑みて創案されたも
ので、軸方向および径方向のいずれにも寸法的な
制約を受ける場所に設置することができる位相調
節式の動力伝達装置を提供することを目的として
いる。
ので、軸方向および径方向のいずれにも寸法的な
制約を受ける場所に設置することができる位相調
節式の動力伝達装置を提供することを目的として
いる。
〈問題点を解決するための手段〉
本考案はこのような目的を達成するために、次
のような構成をとる。
のような構成をとる。
即ち、本考案にかかる位相調節式の動力伝達装
置は、 一端にユニバーサルジヨイントを備えた第1伝
動軸と、 この第1伝動軸の外周にスプライン嵌合されて
第1伝動軸とともに伸縮継手を構成する筒状の第
2伝動軸と、 前記とは別のユニバーサルジヨイントと一体的
に形成され、前記第2伝動軸の軸方向変位に伴つ
て周方向の相対ひねりを受ける状態でこの第2伝
動軸の外周一側に外嵌結合された筒状体と、 この筒状体の開口端に当接する状態に前記第2
伝動軸の外周に形成のねじ部に螺合された雌ねじ
体と、 この雌ねじ体を前記第2伝動軸に対して回転を
許容する状態と固定する状態とに切り換える切換
機構 とを備えている。
置は、 一端にユニバーサルジヨイントを備えた第1伝
動軸と、 この第1伝動軸の外周にスプライン嵌合されて
第1伝動軸とともに伸縮継手を構成する筒状の第
2伝動軸と、 前記とは別のユニバーサルジヨイントと一体的
に形成され、前記第2伝動軸の軸方向変位に伴つ
て周方向の相対ひねりを受ける状態でこの第2伝
動軸の外周一側に外嵌結合された筒状体と、 この筒状体の開口端に当接する状態に前記第2
伝動軸の外周に形成のねじ部に螺合された雌ねじ
体と、 この雌ねじ体を前記第2伝動軸に対して回転を
許容する状態と固定する状態とに切り換える切換
機構 とを備えている。
〈作用〉
本考案の構成による作用は次のとおりである。
本考案では、第2伝動軸と、筒状体と、雌ねじ
体と、切換機構とで位相調節機構が構成される。
体と、切換機構とで位相調節機構が構成される。
伸縮継手を構成する第1伝動軸と第2伝動軸に
前記の位相調節機構を軸方向に継ぎ足すのではな
く、伸縮継手の一部分を構成する第2伝動軸の部
位で、両ユニバーサルジヨイントの間の箇所に前
記の位相調節機構を配するので、両ユニバーサル
ジヨイント間の距離を特に長くする必要はない。
したがつて、両ユニバーサルジヨイントの外側に
位相調節装置を継ぎ足している従来の動力伝達装
置に比べて本考案での動力伝達装置全体の軸方向
寸法が短かくなる。
前記の位相調節機構を軸方向に継ぎ足すのではな
く、伸縮継手の一部分を構成する第2伝動軸の部
位で、両ユニバーサルジヨイントの間の箇所に前
記の位相調節機構を配するので、両ユニバーサル
ジヨイント間の距離を特に長くする必要はない。
したがつて、両ユニバーサルジヨイントの外側に
位相調節装置を継ぎ足している従来の動力伝達装
置に比べて本考案での動力伝達装置全体の軸方向
寸法が短かくなる。
しかも、第2伝動軸の部位に位相調節機構を設
けるに当たり、伸縮継手を構成する第1伝動軸と
第2伝動軸との全体はその軸方向長さがカツプリ
ングに比べて十分に長いものであるから、位相調
節機構を径方向に不要に大きくする必要がなくな
る。さらに、例えば従来のような伸縮継手を構成
する第1軸と第2軸のうちの第2軸に位相調節装
置の筒状接続体をスプライン外嵌し、一方のユニ
バーサルジヨイントと一体の筒状体に筒状接続体
を相対ひねり自在に外嵌させると想定した場合に
は、カツプリングに位相調節装置を設けるのと同
様に径方向寸法の大幅な増加を免れ難いが、本考
案の場合はそのようにするのではなく、第2伝動
軸自体を前記の筒状接続体と兼用し、この第2伝
動軸にユニバーサルジヨイントと一体の筒状体を
外嵌結合させているから、径方向寸法の増加を抑
制できる。
けるに当たり、伸縮継手を構成する第1伝動軸と
第2伝動軸との全体はその軸方向長さがカツプリ
ングに比べて十分に長いものであるから、位相調
節機構を径方向に不要に大きくする必要がなくな
る。さらに、例えば従来のような伸縮継手を構成
する第1軸と第2軸のうちの第2軸に位相調節装
置の筒状接続体をスプライン外嵌し、一方のユニ
バーサルジヨイントと一体の筒状体に筒状接続体
を相対ひねり自在に外嵌させると想定した場合に
は、カツプリングに位相調節装置を設けるのと同
様に径方向寸法の大幅な増加を免れ難いが、本考
案の場合はそのようにするのではなく、第2伝動
軸自体を前記の筒状接続体と兼用し、この第2伝
動軸にユニバーサルジヨイントと一体の筒状体を
外嵌結合させているから、径方向寸法の増加を抑
制できる。
なお、本考案での位相調節機構の動作は、切換
機構により、雌ねじ体を第2伝動軸に対して回転
を許容する状態にして雌ねじ体を回転させると、
ねじ部が筒状体に対して軸方向に変位しないか
ら、筒状体に対して第2伝動軸が軸方向に変位す
るとともに、第2伝動軸と筒状体との結合部分に
より第2伝動軸および第1伝動軸が筒状体に対し
て相対ひねりを受け、両ユニバーサルジヨイント
の位相が調節される。
機構により、雌ねじ体を第2伝動軸に対して回転
を許容する状態にして雌ねじ体を回転させると、
ねじ部が筒状体に対して軸方向に変位しないか
ら、筒状体に対して第2伝動軸が軸方向に変位す
るとともに、第2伝動軸と筒状体との結合部分に
より第2伝動軸および第1伝動軸が筒状体に対し
て相対ひねりを受け、両ユニバーサルジヨイント
の位相が調節される。
〈実施例〉
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
第1図は本考案の一実施例を示している。
同図において、符号10は外周面にストレート
スプライン11が形成されている第1伝動軸で、
第1伝動軸10の一端にはユニバーサルジヨイン
ト20が連結されている。このユニバーサルジヨ
イント20にはカツプリング30が連結されてい
る。
スプライン11が形成されている第1伝動軸で、
第1伝動軸10の一端にはユニバーサルジヨイン
ト20が連結されている。このユニバーサルジヨ
イント20にはカツプリング30が連結されてい
る。
符号40は内周面の全長にわたつてストレート
スプライン41が形成されている円筒状の第2伝
動軸である。この第2伝動軸40は第1伝動軸1
0にスプライン嵌合している。そして、第2伝動
軸40の外周面1側にはヘリカルスプライン42
が形成されているとともに、外周面の中間部分に
はねじ部43が刻設されている。
スプライン41が形成されている円筒状の第2伝
動軸である。この第2伝動軸40は第1伝動軸1
0にスプライン嵌合している。そして、第2伝動
軸40の外周面1側にはヘリカルスプライン42
が形成されているとともに、外周面の中間部分に
はねじ部43が刻設されている。
符号50は内周面にヘリカルスプライン51が
形成されている筒状体である。筒状体50には、
前記とは別のユニバーサルジヨイント21が一体
的に形成されている。この筒状体50のヘリカル
スプライン51は、第2伝動軸40のヘリカルス
プライン42に結合されており、その開口端には
半径方向外方に延出する外向きフランジ52が固
定されている。この外向きフランジ52には、周
方向の複数箇所(例えば120度間隔の3箇所)に
凸部52aが2個ずつ形成されている〔第4図a
参照〕。
形成されている筒状体である。筒状体50には、
前記とは別のユニバーサルジヨイント21が一体
的に形成されている。この筒状体50のヘリカル
スプライン51は、第2伝動軸40のヘリカルス
プライン42に結合されており、その開口端には
半径方向外方に延出する外向きフランジ52が固
定されている。この外向きフランジ52には、周
方向の複数箇所(例えば120度間隔の3箇所)に
凸部52aが2個ずつ形成されている〔第4図a
参照〕。
符号60は一方開口端に外向きフランジ61を
有するとともに他方開口端側の内周面にねじ部6
2を有する雌ねじ体である。雌ねじ体60のねじ
部62は第2伝動軸40のねじ部43に螺合して
いて、外向きフランジ61は筒状体50の外向き
フランジ52に当接している。
有するとともに他方開口端側の内周面にねじ部6
2を有する雌ねじ体である。雌ねじ体60のねじ
部62は第2伝動軸40のねじ部43に螺合して
いて、外向きフランジ61は筒状体50の外向き
フランジ52に当接している。
符号70は雌ねじ体60を第2伝動軸40に対
して回転を許容する状態と固定する状態とに切り
換える切換機構である。
して回転を許容する状態と固定する状態とに切り
換える切換機構である。
この切換機構70は、一端面が雌ねじ体60の
外向きフランジ61に固定されかつ筒状体50の
外向きフランジ52の外周に嵌合された第1環状
部材71と、外向きフランジ52の凸部52aと
合致する凹部72を有する第2環状部材73と、
凸部52aに凹部72を係脱不能な状態と係脱可
能な状態とに操作する操作用ボルト74とを備え
ている。
外向きフランジ61に固定されかつ筒状体50の
外向きフランジ52の外周に嵌合された第1環状
部材71と、外向きフランジ52の凸部52aと
合致する凹部72を有する第2環状部材73と、
凸部52aに凹部72を係脱不能な状態と係脱可
能な状態とに操作する操作用ボルト74とを備え
ている。
第2環状部材73の凹部72は、周方向に等間
隔に複数個形成されている(第4図aおよびb参
照〕。また、この凹部72のある位置に対応して、
筒状体50の外周面には位相調節読み取り用の目
盛53が刻まれている。
隔に複数個形成されている(第4図aおよびb参
照〕。また、この凹部72のある位置に対応して、
筒状体50の外周面には位相調節読み取り用の目
盛53が刻まれている。
操作用ボルト74は、キヤツプ75およびばね
76を備えていて、操作用ボルト74を緩めたと
き、第2環状部材73が第1環状部材71から離
れようとするが、ばね76の弾性付勢力が第2環
状部材73に与えられているから、第2環状部材
73は第1環状部材71に押し付けられるように
なる。この状態において、凸部52aから凹部7
2が係脱自在になる。
76を備えていて、操作用ボルト74を緩めたと
き、第2環状部材73が第1環状部材71から離
れようとするが、ばね76の弾性付勢力が第2環
状部材73に与えられているから、第2環状部材
73は第1環状部材71に押し付けられるように
なる。この状態において、凸部52aから凹部7
2が係脱自在になる。
なお、符号80は第2伝動軸40のねじ部43
近傍に固定されたカバーであつて、雌ねじ体60
の外周一部を覆つている。
近傍に固定されたカバーであつて、雌ねじ体60
の外周一部を覆つている。
前記のユニバーサルジヨイント21は、その内
部に第1伝動軸10の先端部分が入り込むような
構造になつているものである。
部に第1伝動軸10の先端部分が入り込むような
構造になつているものである。
以上説明した動力伝達装置においては、第2伝
動軸40と、筒状体50と雌ねじ体60と、切換
機構70とで位相調節機構を構成している。
動軸40と、筒状体50と雌ねじ体60と、切換
機構70とで位相調節機構を構成している。
次に位相調節機構の動作を説明する。
切換機構70の操作用ボルト74を緩めて、凸
部52aから凹部72を係脱自在な状態にする。
部52aから凹部72を係脱自在な状態にする。
この状態で雌ねじ体60を回転させると、各ね
じ部43,62により、雌ねじ体60に対して第
2伝動軸40が軸方向に相対変位する。雌ねじ体
60は筒状体50に対して軸方向には変位しない
から、第2伝動軸40は筒状体50に対して軸方
向に変位し、同時にヘリカルスプライン41,4
2によつて筒状体50に対して第2伝動軸40が
ひねりを受け、筒状体50と第2伝動軸40およ
び第1伝動軸10との間の位相が相対的に変わ
る。この後、操作用ボルト74を締め付ける。
じ部43,62により、雌ねじ体60に対して第
2伝動軸40が軸方向に相対変位する。雌ねじ体
60は筒状体50に対して軸方向には変位しない
から、第2伝動軸40は筒状体50に対して軸方
向に変位し、同時にヘリカルスプライン41,4
2によつて筒状体50に対して第2伝動軸40が
ひねりを受け、筒状体50と第2伝動軸40およ
び第1伝動軸10との間の位相が相対的に変わ
る。この後、操作用ボルト74を締め付ける。
このとき、モータ(不図示)側にユニバーサル
ジヨイント21を、圧延ロール(不図示)側にユ
ニバーサルジヨイント20を連結した場合には筒
状体50に対して第2伝動軸40および第1伝動
軸10の位相が変わるが、これとは逆にモータ側
にユニバーサルジヨイント20を、圧延ロール側
にユニバーサルジヨイント21を連結した場合に
は第1伝動軸10および第2伝動軸40に対して
筒状体50の位相が変わるようになる。
ジヨイント21を、圧延ロール(不図示)側にユ
ニバーサルジヨイント20を連結した場合には筒
状体50に対して第2伝動軸40および第1伝動
軸10の位相が変わるが、これとは逆にモータ側
にユニバーサルジヨイント20を、圧延ロール側
にユニバーサルジヨイント21を連結した場合に
は第1伝動軸10および第2伝動軸40に対して
筒状体50の位相が変わるようになる。
なお、本実施例の場合には、位相を調節する
と、両ユニバーサルジヨイント20,21間の位
相が相対的に変わることとなるため、不等速回転
になるのであるが、位相を調節する度合はあまり
大幅でなく数度程度の微量であるし、実使用上に
おけるユニバーサルジヨイント20,21間の位
相ずれはほとんどないので、動力伝達装置として
問題なく使用できる。
と、両ユニバーサルジヨイント20,21間の位
相が相対的に変わることとなるため、不等速回転
になるのであるが、位相を調節する度合はあまり
大幅でなく数度程度の微量であるし、実使用上に
おけるユニバーサルジヨイント20,21間の位
相ずれはほとんどないので、動力伝達装置として
問題なく使用できる。
〈考案の効果〉
本考案によれば、次の効果が発揮される。
第2伝動軸と、筒状体と、雌ねじ体と、切換機
構とで構成される本考案の位相調節機構を、両ユ
ニバーサルジヨイント間において、第1伝動軸と
ともに伸縮継手を構成する第2伝動軸の部位に位
置させているから、従来のような軸方向に位相調
節装置を継ぎ足している動力伝達装置よりも軸方
向寸法を大幅に短くすることができる。
構とで構成される本考案の位相調節機構を、両ユ
ニバーサルジヨイント間において、第1伝動軸と
ともに伸縮継手を構成する第2伝動軸の部位に位
置させているから、従来のような軸方向に位相調
節装置を継ぎ足している動力伝達装置よりも軸方
向寸法を大幅に短くすることができる。
しかも、本考案の位相調節機構をカツプリング
よりも軸方向寸法が十分に長い第2伝動軸の部位
に設けるので、位相調節機構の径方向寸法を不要
に大きくする必要がないとともに、〈作用〉の項
で想定したものの第2軸を、本考案の位相調節機
構の第2伝動軸および筒状体が兼用していること
からも、位相調節機構を設けることに伴う動力伝
達装置の径方向寸法の増加を十分に抑制できる。
よりも軸方向寸法が十分に長い第2伝動軸の部位
に設けるので、位相調節機構の径方向寸法を不要
に大きくする必要がないとともに、〈作用〉の項
で想定したものの第2軸を、本考案の位相調節機
構の第2伝動軸および筒状体が兼用していること
からも、位相調節機構を設けることに伴う動力伝
達装置の径方向寸法の増加を十分に抑制できる。
したがつて、本考案によれば、軸方向および径
方向のいずれもが寸法的に制約を受ける場所に対
して設置可能な位相調節式の動力伝達装置を提供
することができる。
方向のいずれもが寸法的に制約を受ける場所に対
して設置可能な位相調節式の動力伝達装置を提供
することができる。
第1図は本考案の一実施例にかかる位相調節式
の動力伝達装置を示す上半部縦断側面図である。
また、第2図ないし第4図は従来例にかかり、第
2図は位相調節装置を備えた動力伝達装置を示す
側面図、第3図は第2図の位相調節装置を示す上
半部縦断側面図、第4図aは凸部および凹部を示
す上面図、第4図bは切換機構の凹部を示す部分
側面図である。 10…第1伝動軸、20,21…ユニバーサル
ジヨイント、40…第2伝動軸、43…ねじ部、
50…筒状体、60…雌ねじ体、70…切換機
構。
の動力伝達装置を示す上半部縦断側面図である。
また、第2図ないし第4図は従来例にかかり、第
2図は位相調節装置を備えた動力伝達装置を示す
側面図、第3図は第2図の位相調節装置を示す上
半部縦断側面図、第4図aは凸部および凹部を示
す上面図、第4図bは切換機構の凹部を示す部分
側面図である。 10…第1伝動軸、20,21…ユニバーサル
ジヨイント、40…第2伝動軸、43…ねじ部、
50…筒状体、60…雌ねじ体、70…切換機
構。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 一端にユニバーサルジヨイントを備えた第1伝
動軸と、 この第1伝動軸の外周にスプライン嵌合されて
第1伝動軸とともに伸縮継手を構成する筒状の第
2伝動軸と、 前記とは別のユニバーサルジヨイントと一体的
に形成され、前記第2伝動軸の軸方向変位に伴つ
て周方向の相対ひねりを受ける状態でこの第2伝
動軸の外周一側に外嵌結合された筒状体と、 この筒状体の開口端に当接する状態に前記第2
伝動軸の外周に形成のねじ部に螺合された雌ねじ
体と、 この雌ねじ体を前記第2伝動軸に対して回転を
許容する状態と固定する状態とに切り換える切換
機構 とを備えていることを特徴とする位相調節式の動
力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18623986U JPH0331858Y2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18623986U JPH0331858Y2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6391729U JPS6391729U (ja) | 1988-06-14 |
JPH0331858Y2 true JPH0331858Y2 (ja) | 1991-07-05 |
Family
ID=31135613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18623986U Expired JPH0331858Y2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0331858Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5386952B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2014-01-15 | 株式会社ジェイテクト | 駆動軸の位相調整機構 |
DE102009031324A1 (de) * | 2009-06-30 | 2011-01-05 | Voith Patent Gmbh | Walzenantrieb und Walzgerüst mit einem solchen |
JP5790491B2 (ja) * | 2011-12-28 | 2015-10-07 | 日本精工株式会社 | 中間シャフト |
-
1986
- 1986-12-03 JP JP18623986U patent/JPH0331858Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6391729U (ja) | 1988-06-14 |
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