JPH0331740B2 - - Google Patents

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JPH0331740B2
JPH0331740B2 JP56142248A JP14224881A JPH0331740B2 JP H0331740 B2 JPH0331740 B2 JP H0331740B2 JP 56142248 A JP56142248 A JP 56142248A JP 14224881 A JP14224881 A JP 14224881A JP H0331740 B2 JPH0331740 B2 JP H0331740B2
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JP
Japan
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ethylene
water
copolymer
polyethylene
pipe
Prior art date
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JP56142248A
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JPS5845242A (ja
Inventor
Toshimasa Takada
Norio Kaneshige
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP56142248A priority Critical patent/JPS5845242A/ja
Publication of JPS5845242A publication Critical patent/JPS5845242A/ja
Publication of JPH0331740B2 publication Critical patent/JPH0331740B2/ja
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐剥離性に優れた給水用エチレン共重
合体製管に関する。 ポリエチレンは強度が大きく、クリープ特性、
耐ストレスクラツク性、可撓性に優れる為、上水
道等の給水管として広く使用されている。ところ
がポリエチレン給水管を例えば水道用や冷房機の
給水用に長期使用すると、内壁に水泡が生じて剥
離を起こし給水弁等を閉塞することがある。特
に、塩素を多く含んだ水と接した場合に上記内壁
剥離が起きり易く、近年都市部の水質悪化に伴な
い殺菌の為、多量の塩素を使用するのと相俟つ
て、耐剥離性に優れる給水用ポリエチレン管が要
望されている。 ポリエチレンそのものは塩素含有水に対する耐
剥離性は優れるが耐候性、特に紫外線に対する抵
抗力に劣り、例えば水道管の様に長期暴露される
用途には必ず耐候安定剤を必要とする。耐候安定
剤としては種々のものがあるが、水道管の様に常
時飲用するものと接する用途には、特に厳しく安
全性が吟味される。この安全性の面からはカーボ
ンブラツクが最も優れており、通常カーボンブラ
ツクが耐候性向上剤として2ないし3重量%配合
されている。ところがカーボンブラツクを配合し
たポリエチレン管は前記した如く、塩素を含んだ
水に長期間接すると接触面に水泡を生じ、甚だし
い場合は剥離を起こすことから、耐塩素水剥離性
に優れた給水用ポリエチレン管の開発が望まれて
おり、既にいくつかの方法が提安されている。塩
素水剥離の対策方法としては、ポリエチレンに水
酸化アルミニウムを添加する方法(特開昭55−
62942号)、ポリエチレンにプロピレン・エチレン
共重合体を添加する方法(特開昭55−75437号)
等の(A)ポリエチレンを改質する方法及び同じポリ
エチレンでも耐塩素水剥離性に優れる高密度ポリ
エチレンを内層に可撓性の良い低密度ポリエチレ
ンを外層とした二重管を提供する方法(特開昭54
−159723号)、カーボンブラツクを添加すること
が塩素水による剥離を引き起こすことから、内層
をカーボンブラツクを添加しないポリエチレン、
外層をカーボンブラツクを添加したポリエチレン
とした二重管を提供する方法(特開昭56−80458
号)の(B)二重管方式が提案されている。しかしな
がら(A)のポリエチレンを改質する方法も耐塩素水
剥離性に多少の効果はあるが充分とはいえず、ま
た耐塩素水剥離効果を増すために添加剤を増量す
ると、ポリエチレン本来の特徴である耐寒性を損
う恐れがある。一方(B)の二重管方式は給水管を製
造するため、押出機が二台必要であり、製造工程
が煩雑であるといつた欠点を有している。本発明
者らは先の高密度ポリエチレンと高圧法低密度ポ
リエチレンの耐塩素水剥離性の相違に着目して検
討した結果、特定のエチレン共重合体を用いれば
単層で可撓性に優れ、しかも耐塩素水剥離性に優
れた給水用エチレン共重合体製管が得られること
が分かり本発明に到達した。 すなわち本発明は、カーボンブラツクと、密度
0.931ないし0.950g/cm3のエチレンと炭素数6の
α−オレフインとの共重合体からなり、前記カー
ボンブラツクの前記エチレン・α−オレフイン共
重合体に対する配合量は0.2ないし5重量%であ
る組成物を、放射線処理することなく、直接成形
して得られる給水用エチレン共重合体製管を提供
するものである。 本発明は給水用エチレン共重合体製管に用いる
エチレン・α−オレフイン共重合体()とは密
度が0.931ないし0.950g/cm3、好ましくは0.935な
いし0.945g/cm3及びα−オレフインが炭素数6の
α−オレフインであるエチレン・α−オレフイン
共重合体である。密度が0.931g/cm3未満のもの
は、たとえα−オレフインとして炭素数6のもの
を用いても初期の耐塩素水剥離性はともかく、長
時間塩素水に接すると水泡が全面に発生し、耐塩
素水剥離性に劣る。密度が0.950g/cm3を越えるも
のは耐塩素水剥離性は良好であるが、可撓性に欠
け、耐ストレスクラツク性も劣るので好ましくな
い。又、密度が0.931ないし0.950g/cm3の範囲内
でもα−オレフインとして、プロピレンあるいは
1−ブテンを用いたものは長期間塩素水に接する
と水泡が発生する。 エチレン・α−オレフイン共重合体()でエ
チレンと共重合させる炭素数6のα−オレフイン
としては具体的には、例えば1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテンなど、あるいはこれらの混
合物があげられ、とくに4−メチル−1−ペンテ
ンが好ましい。 本発明に用いるエチレン・α−オレフイン共重
合体()の密度はASTM D 1505により測定
した値である。 本発明に用いるエチレン・α−オレフイン共重
合体()のメルトフローレート(ASTM D
1238:E)は通常0.01ないし10g/10min、好ま
しくは0.05ないし5g/10minである。メルトフロ
ーレートが10g/10minを越えるものは、成形性
に劣り且つ機械的強度が低く、メルトフローレー
トが0.01g/10min未満のものは粘度が高いので
成形性に劣る。 カーボンブラツクのエチレン・α−オレフイン
共重合体()に対する配合量は0.2ないし5重
量%である。配合量が0.2重量%未満であると紫
外線遮蔽効果がなく、また5重量%を越えると硬
くなり機械的強度が低下するので好ましくない。
またカーボンブラツクの種類として35mμ以上の
粒径のものを使用すると、更に耐剥離性が改善さ
れる。 本発明に用いるエチレン・α−オレフイン共重
合体()には、耐熱安定性、滑剤、防錆剤、耐
候安定剤、顔料、染料、充填材、補強材等通常ポ
リオレフインに使用するものを添加してもよい。 本発明に用いる前記性状のエチレン・α−オレ
フイン共重合体()は、遷移金属触媒を用いる
所謂中・低圧法によつてエチレンとα−オレフイ
ンとを所要密度となるような割合で重合させるこ
とによつて得られる。その際、所望のメルトフロ
ーレートのものを得るには、水素の如き分子量調
節剤を用いればよい。重合はスラリー重合、気相
重合、高温溶解重合などの種々の方法によつて行
いうる。 本発明の給水用エチレン共重合体製管は、前記
各成分からなる樹脂組成物を、放射線処理するこ
となく、直接成形することにより製造される。こ
のような製造方法としては、例えば押出機により
カーボンブラツクおよび必要に応じて各種安定剤
を配合したエチレン・α−オレフイン共重合体
()を150ないし250℃の温度で溶融し、ダイを
通して押出し、サイジングを行つた後、水温10な
いし25℃の冷却水槽で冷却し、引取機を通して切
断あるいは巻取る方法が例示できる。押出機とし
ては一般には単軸型のメタリングタイプのスクリ
ユーが使用できる。ダイはストレートヘツドタイ
プ、クロスヘツドタイプあるいはオフセツトタイ
プが例示できる。又サイジング方法としてはサイ
ジングプレート法、アウトサイドマンドレル法、
サイジングボツクス法あるいはインサイドマンド
レル法がとりうる。 本発明のエチレン・α−オレフイン共重合体
()を用いた給水管は従来の給水用ポリエチレ
ン管に比べ耐塩素水剥離性に優れるので、長期使
用が可能であり、又高密度ポリエチレン製管に比
べ可撓性、耐ストレスクラツク性に優れるので、
施工性が良く、耐久性にも優れている。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれら
の実施例に制約されるものではない。 実施例 1 メルトフローレート:1.2g/10min及び:密
度:0・940g/cm3のエチレン・4−メチル−1
−ペンテン共重合体(以下EMC−と略す)100
重量にカーボンブラツクとしてLFF(三菱化成工
業(株)製、商品名MA−100)2.4重量%、n−オク
タデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−第
三ブチルフエニル)プロピオネート:0.1重量%
及びステアリン酸カルシウム:0.05重量%とを添
加し、ヘンシエルミキサーで5分間混合後、単軸
押出機を使用し、樹脂温度200℃で造粒しペレツ
トとした。次いで該ペレツトを用い、65mmφ押出
機(設定温度:160℃)で溶融した後、オフセツ
ト・ダイ(設定温度:150℃)に供給し、パイプ
状に押出し、サイジングした後、冷却水槽で固化
してパイプを得た。得られたパイプを円周方向へ
8分割して、長さ200mmの試験片を得た。次いで
該試験片を塩素濃度1000ppm、PH6〜7、温度60
℃の塩素水中に浸漬し、一定時間毎に試験片を観
察し、水泡の発生程度により、全く水泡がない状
態を0、表面全体に水泡が発生した状態を5と
し、その間を5段階に分けて評価した(塩素劣化
促進試験)。 結果を第1表に示す。 比較例 1〜4 実施例1で用いたEMC−の代わりに、高圧
法低密度ポリエチレン(商品名:NUCポリエチ
レンNUC8300、和本ユニカー(株)製、以下HPPE
と略す)、メルトフローレート:1.1g/10min及
び密度:0.924のエチレン.1−ブテン共重合体
(以下EBC−と略す)、メルトフローレート:
1.3g/10min及び密度:0.939のエチレン・1−ブ
テン共重合体(以下EBC−と略す)及び、メ
ルトフローレート:1.4g/10min及び密度:
0.925g/cm3のエチレン・4−メチル−1−ペンテ
ン共重合体(以下EMC−と略す)とを各々単
独に用いる以外は実施例1と同様に行つた。結果
を第1表に示す。 比較例 5 実施例1で用いたEMC−の代わりにメルト
フローレート:0.1g/10min及び密度:0.953g/
cm3のエチレン・1−ブテン共重合体(以下EBC
−と略す)を用いる以外は実施例1と同様に行
つた。結果を第1表に示す。 又、更に可撓性を調べるために実施例1で得ら
れたEMC−製パイプとEBC−製パイプとの
曲げ剛性試験(ASTM D747)を行つた結果、
EMC−製パイプは78000(1b/in2)、EBC−
製パイプは117000(1b/in2)であつた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カーボンブラツクと、密度0.931ないし
    0.950g/cm3のエチレンと炭素数6のα−オレフイ
    ンとの共重合体からなり、前記カーボンブラツク
    の前記エチレン・α−オレフイン共重合体に対す
    る配合量は0.2ないし5重量%である組成物を、
    放射線処理することなく、直接成形して得られる
    給水用エチレン共重合体製管。
JP56142248A 1981-09-11 1981-09-11 給水用エチレン共重合体製管 Granted JPS5845242A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5845242A (ja) * 1981-09-11 1983-03-16 Mitsui Petrochem Ind Ltd 給水用エチレン共重合体製管
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