JPH0331463Y2 - - Google Patents
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- JPH0331463Y2 JPH0331463Y2 JP1985181342U JP18134285U JPH0331463Y2 JP H0331463 Y2 JPH0331463 Y2 JP H0331463Y2 JP 1985181342 U JP1985181342 U JP 1985181342U JP 18134285 U JP18134285 U JP 18134285U JP H0331463 Y2 JPH0331463 Y2 JP H0331463Y2
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- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 67
- 238000005242 forging Methods 0.000 claims description 47
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 11
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 9
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
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- Forging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、下型が割型で構成された鍛造装置に
関する。
関する。
[従来の技術]
従来、鍛造装置は、その構成を第4図の正面図
で示すように、プレスの下型ヘツド90に保持さ
れ固定ブロツク13を保持する基台10と、この
基台10に左方向20L、右方向20Rに摺動自
在に保持される第1下型部23と第2下型部25
とより成る下型20と、この第2下型部25を左
方向20L、右方向20Rに駆動する下型型締装
置33と、プレスの可動ボルスター95に基板4
3を介して保持され下型20と対になる上型40
と、ボルスター95に基板43を介して保持され
たスペーサ50とで主として構成されている。ス
ペーサ50はいわゆる「くさびの原理」を利用し
たものであり、垂直面50Lと斜面50Rとをも
つ。
で示すように、プレスの下型ヘツド90に保持さ
れ固定ブロツク13を保持する基台10と、この
基台10に左方向20L、右方向20Rに摺動自
在に保持される第1下型部23と第2下型部25
とより成る下型20と、この第2下型部25を左
方向20L、右方向20Rに駆動する下型型締装
置33と、プレスの可動ボルスター95に基板4
3を介して保持され下型20と対になる上型40
と、ボルスター95に基板43を介して保持され
たスペーサ50とで主として構成されている。ス
ペーサ50はいわゆる「くさびの原理」を利用し
たものであり、垂直面50Lと斜面50Rとをも
つ。
なお、下型型締装置33は、回転軸331で回
転自在に保持されたカム板333と、カム板33
3をシリンダで所定量時計方向、反時計方向に回
転させ、保持板337で基台10に保持された油
圧シリンダ335と、この油圧シリンダ335を
駆動する図略の油圧装置とで構成されている。こ
こで、油圧シリンダ335が作動すると、第2下
型部25の垂直面25Rとカム板333の周面と
が摺動し、第2下型部25を左方向20Lに駆動
し、型締めする。ここで、鍛造の際には可動ボル
スター95が下降する。このとき、上型40と下
型20とが加工材に作用する前に垂直面50Lが
固定ブロツク13の垂直の当接面13Rと摺動
し、斜面50Rが第1下型部23の摺動面23L
と摺動し、これによりいわゆる「くさびの原理」
により第1下型部23に右方向20Rの作用力を
働かせ、型締め度を高める。この従来装置では、
下型20が型締めされている時には、スペーサ5
0の斜面50Rは第1下型部23の摺動面23L
と接触している。
転自在に保持されたカム板333と、カム板33
3をシリンダで所定量時計方向、反時計方向に回
転させ、保持板337で基台10に保持された油
圧シリンダ335と、この油圧シリンダ335を
駆動する図略の油圧装置とで構成されている。こ
こで、油圧シリンダ335が作動すると、第2下
型部25の垂直面25Rとカム板333の周面と
が摺動し、第2下型部25を左方向20Lに駆動
し、型締めする。ここで、鍛造の際には可動ボル
スター95が下降する。このとき、上型40と下
型20とが加工材に作用する前に垂直面50Lが
固定ブロツク13の垂直の当接面13Rと摺動
し、斜面50Rが第1下型部23の摺動面23L
と摺動し、これによりいわゆる「くさびの原理」
により第1下型部23に右方向20Rの作用力を
働かせ、型締め度を高める。この従来装置では、
下型20が型締めされている時には、スペーサ5
0の斜面50Rは第1下型部23の摺動面23L
と接触している。
[考案の解決しようとする問題点]
前述したように、従来装置では、下型20の第
1下型部23はスペーサ50によりその型開きが
抑止され、第2下型部25はカム板333を介し
て油圧シリンダ335のピストンの押出力により
その型開きが抑止されている。
1下型部23はスペーサ50によりその型開きが
抑止され、第2下型部25はカム板333を介し
て油圧シリンダ335のピストンの押出力により
その型開きが抑止されている。
ところで従来装置では、スペーサ50の「くさ
びの原理」により第1下型部23に右方向20R
の作用力を働かせる方式である。よつて、下型2
0が型締めされている時には、スペーサ50の斜
面50Rが第1下型部の摺動面23Lと接触して
いる。そのため上型40と下型20とにより加工
材が鍛造される瞬間は、その衝撃により、第1下
型部23が左方向20Lの方向に変位すると、斜
面50Rが第1下型部23により左方向20Lの
方向に強圧され、この結果、スペーサ50は上方
に逃げようとし、これにより下型20が型緩みす
る。この場合、鍛造品の寸法精度が低下するの
で、精密鍛造に不適切である。
びの原理」により第1下型部23に右方向20R
の作用力を働かせる方式である。よつて、下型2
0が型締めされている時には、スペーサ50の斜
面50Rが第1下型部の摺動面23Lと接触して
いる。そのため上型40と下型20とにより加工
材が鍛造される瞬間は、その衝撃により、第1下
型部23が左方向20Lの方向に変位すると、斜
面50Rが第1下型部23により左方向20Lの
方向に強圧され、この結果、スペーサ50は上方
に逃げようとし、これにより下型20が型緩みす
る。この場合、鍛造品の寸法精度が低下するの
で、精密鍛造に不適切である。
本考案は上記した実情に鑑み成されたものであ
り、その目的は、前述したような下型の型緩みを
回避した鍛造装置を提供する事を目的とする。
り、その目的は、前述したような下型の型緩みを
回避した鍛造装置を提供する事を目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本考案の鍛造装置は、一定間隔をへだてて対向
する垂直な当接面を各々具備する第1固定ブロツ
クおよび第2固定ブロツクをもつ基台と、 第1固定ブロツクの当接面に当接した状態で第
1固定ブロツクに固定された第1下型部と、 基台上の第1下型部と第2固定ブロツクとの間
に摺動自在に保持され、第2固定ブロツクの当接
面に対向する下型垂直面をもち、成形キヤビテイ
をもつ下型を第1下型部とで構成する第2下型部
と、 基台に保持され、第2下型部の下型垂直面の両
側部分を保持して第2下型部を第1下型部に型締
めさせる下型型締装置と、 第1固定ブロツクと第2固定ブロツクとの間で
互いに平行にのびて基台に固定され、型締めの際
の第2下型部の摺動の偏りを規制しつつ第2下型
部を第1下型部に案内すると共に、第2下型部の
型締め時に第2下型部の両端面部を規制する一対
の下型ガイド部と、 型締めされた第2下型部の下型垂直面と接触し
つつ対面する第1垂直面と第2固定ブロツクの当
接面に接触しつつ対面する第2垂直面とをもち、
第2下型部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブ
ロツクの当接面との間に接触しつつ挿入されるス
ペーサと、 基台に保持され、スペーサを駆動して第2下型
部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブロツクの
当接面との間に挿入するスペーサ駆動装置と、 型締めされた下型の成形キヤビテイ内に保持さ
れた被鍛造物を下型とともに鍛造する上型と、 上型を上下方向に駆動する上型駆動装置と、 上型駆動装置に保持され、型締めされた第1下
型部および第2下型部の上端部外面に嵌合され第
1下型部および第2下型部の上端部を規制するガ
イド面をもつ上型ガイド部とから構成されている
ことを特徴とするものである。
する垂直な当接面を各々具備する第1固定ブロツ
クおよび第2固定ブロツクをもつ基台と、 第1固定ブロツクの当接面に当接した状態で第
1固定ブロツクに固定された第1下型部と、 基台上の第1下型部と第2固定ブロツクとの間
に摺動自在に保持され、第2固定ブロツクの当接
面に対向する下型垂直面をもち、成形キヤビテイ
をもつ下型を第1下型部とで構成する第2下型部
と、 基台に保持され、第2下型部の下型垂直面の両
側部分を保持して第2下型部を第1下型部に型締
めさせる下型型締装置と、 第1固定ブロツクと第2固定ブロツクとの間で
互いに平行にのびて基台に固定され、型締めの際
の第2下型部の摺動の偏りを規制しつつ第2下型
部を第1下型部に案内すると共に、第2下型部の
型締め時に第2下型部の両端面部を規制する一対
の下型ガイド部と、 型締めされた第2下型部の下型垂直面と接触し
つつ対面する第1垂直面と第2固定ブロツクの当
接面に接触しつつ対面する第2垂直面とをもち、
第2下型部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブ
ロツクの当接面との間に接触しつつ挿入されるス
ペーサと、 基台に保持され、スペーサを駆動して第2下型
部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブロツクの
当接面との間に挿入するスペーサ駆動装置と、 型締めされた下型の成形キヤビテイ内に保持さ
れた被鍛造物を下型とともに鍛造する上型と、 上型を上下方向に駆動する上型駆動装置と、 上型駆動装置に保持され、型締めされた第1下
型部および第2下型部の上端部外面に嵌合され第
1下型部および第2下型部の上端部を規制するガ
イド面をもつ上型ガイド部とから構成されている
ことを特徴とするものである。
即ち、本考案の鍛造装置は、基台と、第1下型
部と、第2下型部と、下型型締装置と、下型ガイ
ド部、スペーサと、スペーサ駆動装置と、上型
と、上型駆動装置、上型ガイド部とより構成され
る。
部と、第2下型部と、下型型締装置と、下型ガイ
ド部、スペーサと、スペーサ駆動装置と、上型
と、上型駆動装置、上型ガイド部とより構成され
る。
基台は、一定間隔をへだてて対向する第1固定
ブロツク、第2固定ブロツクを有する部材であ
る。この第1ブロツク、第2ブロツクはそれぞれ
の対向する垂直な当接面をもつ。これら各ブロツ
クは基台と一体的(例えば、鍛造による形成、削
り出しによる形成)に形成されるのが望ましい
が、各ブロツクが別体で形成され組付けされる場
合は、基台、各ブロツクの相対位置が変化しない
構造に設計する必要がある。
ブロツク、第2固定ブロツクを有する部材であ
る。この第1ブロツク、第2ブロツクはそれぞれ
の対向する垂直な当接面をもつ。これら各ブロツ
クは基台と一体的(例えば、鍛造による形成、削
り出しによる形成)に形成されるのが望ましい
が、各ブロツクが別体で形成され組付けされる場
合は、基台、各ブロツクの相対位置が変化しない
構造に設計する必要がある。
本考案では、下型を割型で構成する。つまり、
下型は、この第1固定ブロツクの当接面に当接し
た状態で固定された第1下型部と、この基台上に
摺動自在に保持され第1下型部とで下型を構成す
る第2下型部とで構成される。これら下型は後で
述べる上型と対になつて製品が鍛造できるように
その成形キヤビテイが形成されている。第2下型
部は、第2固定ブロツクの当接面と対向する垂直
な下型垂直面をもつ。
下型は、この第1固定ブロツクの当接面に当接し
た状態で固定された第1下型部と、この基台上に
摺動自在に保持され第1下型部とで下型を構成す
る第2下型部とで構成される。これら下型は後で
述べる上型と対になつて製品が鍛造できるように
その成形キヤビテイが形成されている。第2下型
部は、第2固定ブロツクの当接面と対向する垂直
な下型垂直面をもつ。
下型ガイド部は、第1固定ブロツクと第2固定
ブロツクとの間で互いにのびて基台に固定されて
いる。下型ガイド部は、型締めの際の第2下型部
の摺動の偏りを規制しつつ、第2下型部を第1下
型部に案内する一対のものである。
ブロツクとの間で互いにのびて基台に固定されて
いる。下型ガイド部は、型締めの際の第2下型部
の摺動の偏りを規制しつつ、第2下型部を第1下
型部に案内する一対のものである。
下型型締装置は、第2下型部の下型垂直面の両
側部分を保持しており、この第1下型部に型締め
させる装置である。つまり、この下型型締装置
は、第2下型部の下型垂直面の両側部分を押圧し
て、第2下型部を移動させて型締めしたり、型開
きさせる装置である。下型型締装置の駆動力とし
ては、例えば、公知のシリンダ機構の押引力、モ
ータ機構の回転力等が利用できる。
側部分を保持しており、この第1下型部に型締め
させる装置である。つまり、この下型型締装置
は、第2下型部の下型垂直面の両側部分を押圧し
て、第2下型部を移動させて型締めしたり、型開
きさせる装置である。下型型締装置の駆動力とし
ては、例えば、公知のシリンダ機構の押引力、モ
ータ機構の回転力等が利用できる。
スペーサは、型締めされた第2下型部の下型垂
直面の中央部分と第2固定ブロツクの当接面との
間に挿入され、鍛造時に第2下型部が型緩みしな
いようにするための部材である。スペーサは、第
2下型部の下型垂直面と対面する第1垂直面と、
第2固定ブロツクの当接面に対面する第2垂直面
とをもつ。スペーサは第2下型部の下型垂直面と
第2固定ブロツクの当接面との間に、横方向、上
方向等いずれの方向から挿入されてもよい。
直面の中央部分と第2固定ブロツクの当接面との
間に挿入され、鍛造時に第2下型部が型緩みしな
いようにするための部材である。スペーサは、第
2下型部の下型垂直面と対面する第1垂直面と、
第2固定ブロツクの当接面に対面する第2垂直面
とをもつ。スペーサは第2下型部の下型垂直面と
第2固定ブロツクの当接面との間に、横方向、上
方向等いずれの方向から挿入されてもよい。
スペーサ駆動装置は、基台に保持され、スペー
サを駆動る装置である。つまり、このスペーサ駆
動装置は、下型が型締めされた後にスペーサを第
2下型部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブロ
ツクの当接面との間に挿入し、鍛造が完了した時
点で下型が型開きできるようにこのスペーサをこ
の間から引抜くように、スペーサを駆動する装置
である。スペーサ駆動装置は、スペーサの移動方
向に応じて設計される必要があり、その駆動源は
シリンダ機構、モータ機構等が利用できる。例え
ば、スペーサ駆動装置は、このスペーサが上型を
取付けるボルスターに保持されている時は、後に
述べる実施例のように上型駆動装置と兼ねること
ができる。
サを駆動る装置である。つまり、このスペーサ駆
動装置は、下型が型締めされた後にスペーサを第
2下型部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブロ
ツクの当接面との間に挿入し、鍛造が完了した時
点で下型が型開きできるようにこのスペーサをこ
の間から引抜くように、スペーサを駆動する装置
である。スペーサ駆動装置は、スペーサの移動方
向に応じて設計される必要があり、その駆動源は
シリンダ機構、モータ機構等が利用できる。例え
ば、スペーサ駆動装置は、このスペーサが上型を
取付けるボルスターに保持されている時は、後に
述べる実施例のように上型駆動装置と兼ねること
ができる。
上型は、型締めされた下型の成形キヤビテイに
保持された被鍛造物をこの下型ともに鍛造する装
置である。
保持された被鍛造物をこの下型ともに鍛造する装
置である。
上型駆動装置は、この上型を上下方向に駆動
し、上型と下型により被加工材を鍛造させる下降
力を発生する装置である。
し、上型と下型により被加工材を鍛造させる下降
力を発生する装置である。
上型ガイド部は上型ととに下降できるように、
上型駆動装置に保持されている。上型ガイド部
は、型締めされた第1下型部および第2下型部の
上端部の外面に嵌合され、第1下型部の上端部お
よび第2下型部の上端部を規制するガイド面をも
つ。
上型駆動装置に保持されている。上型ガイド部
は、型締めされた第1下型部および第2下型部の
上端部の外面に嵌合され、第1下型部の上端部お
よび第2下型部の上端部を規制するガイド面をも
つ。
[作用]
本考案装置の作用についてその使用方法ととも
に説明する。まず、鍛造しようとする被鍛造物が
第1下型部の成形キヤビテイにセツトされる。そ
して下型型締装置により第2下型部の下型垂直面
の両側部分が押圧され、第2下型部が下型ガイド
部にそつて案内されて摺動し、第1下型部と第2
下型部とが型締めされる。このとき一対の下型ガ
イド部は第2下型部の両端面部を規制する。する
とスペーサ駆動装置は、スペーサをこの第2下型
部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブロツクの
垂直の当接面との間に挿入する。
に説明する。まず、鍛造しようとする被鍛造物が
第1下型部の成形キヤビテイにセツトされる。そ
して下型型締装置により第2下型部の下型垂直面
の両側部分が押圧され、第2下型部が下型ガイド
部にそつて案内されて摺動し、第1下型部と第2
下型部とが型締めされる。このとき一対の下型ガ
イド部は第2下型部の両端面部を規制する。する
とスペーサ駆動装置は、スペーサをこの第2下型
部の下型垂直面の中央部分と第2固定ブロツクの
垂直の当接面との間に挿入する。
次に、下型と対をなす上型が上型駆動装置によ
り駆動される。上型駆動装置の駆動により、上型
および上型ガイド部が下降する。上型ガイド部の
下降に伴い、上型ガイド部のガイド面は、型締め
された第1下型部および第2下型部の上端部の外
面に嵌合されるので、上型ガイド部のガイド面は
第1下型部の上端部および第2下型部の上端部の
変位を規制する。
り駆動される。上型駆動装置の駆動により、上型
および上型ガイド部が下降する。上型ガイド部の
下降に伴い、上型ガイド部のガイド面は、型締め
された第1下型部および第2下型部の上端部の外
面に嵌合されるので、上型ガイド部のガイド面は
第1下型部の上端部および第2下型部の上端部の
変位を規制する。
上型の下降により、上型と下型とで被鍛造物が
鍛造される。
鍛造される。
鍛造後、上型および上型ガイド部は、上型駆動
装置により初期位置に復帰される。またスペーサ
駆動装置は、スペーサをその初期位置に復帰させ
る。この後に、下型型締装置により第2下型部が
移動されて型開きされ、鍛造された鍛造物が下型
から取出される。
装置により初期位置に復帰される。またスペーサ
駆動装置は、スペーサをその初期位置に復帰させ
る。この後に、下型型締装置により第2下型部が
移動されて型開きされ、鍛造された鍛造物が下型
から取出される。
本考案装置では、スペーサが挿入されたときに
は、スペーサの第1垂直面が第2下型部の下型垂
直面の中央部分に接触しつつ対面し、スペーサの
第2垂直面が第2固定ブロツクの垂直の当接面に
接触しつつ対面する。つまりスペーサが挿入され
た状態では、垂直面同士が対面するので、斜面に
よる「くさびの原理」を利用した従来装置とは異
なり、鍛造時の衝撃が作用しても第2下型部は型
緩みする事がない。
は、スペーサの第1垂直面が第2下型部の下型垂
直面の中央部分に接触しつつ対面し、スペーサの
第2垂直面が第2固定ブロツクの垂直の当接面に
接触しつつ対面する。つまりスペーサが挿入され
た状態では、垂直面同士が対面するので、斜面に
よる「くさびの原理」を利用した従来装置とは異
なり、鍛造時の衝撃が作用しても第2下型部は型
緩みする事がない。
さらに本考案装置では、鍛造の際に、上型ガイ
ド部のガイド面は、型締めされた第1下型部およ
び第2下型部の上端部外面に嵌合され、第1下型
部の上端部および第2下型部の上端部の変位を規
制するので、鍛造時の衝撃が作用しても第1下型
部の上端部および第2下型部の上端部が互いに離
れることを防止できる。
ド部のガイド面は、型締めされた第1下型部およ
び第2下型部の上端部外面に嵌合され、第1下型
部の上端部および第2下型部の上端部の変位を規
制するので、鍛造時の衝撃が作用しても第1下型
部の上端部および第2下型部の上端部が互いに離
れることを防止できる。
[実施例]
以下、本考案の鍛造装置を具体的な実施例に基
づいて詳しく説明する。
づいて詳しく説明する。
(実施例の構成)
この鍛造装置は、その構成を第1図の要部断面
図で示すように、基台10と、第1下型部23と
第2下型部25とでなる下型20と、下型型締装
置30と、スペーサ40と、上型50と、スペー
サ駆動装置と上型駆動装置を兼ねる図略のプレス
のフライホイール駆動装置とで主として構成され
ている。
図で示すように、基台10と、第1下型部23と
第2下型部25とでなる下型20と、下型型締装
置30と、スペーサ40と、上型50と、スペー
サ駆動装置と上型駆動装置を兼ねる図略のプレス
のフライホイール駆動装置とで主として構成され
ている。
基台10は、側面が第3図で示すように中央部
が凸になつており、第1図で示すように第1固定
ブロツク11と第2固定ブロツク13とを保持し
ている。第1固定ブロツク11は垂直な当接面1
0Lをもち、断面がL字状の立上がり部10aに
ボルト11Nで固定されている。第2固定ブロツ
ク13は、当接面10Lと対向する垂直な当接面
13Fをもつ。第2固定ブロツク13は、基台1
0の平坦部10Hに形成された角溝10Mに嵌合
する突起13Tを有し、第2図の平面図で示すよ
うにボルト13Nで固定されている。なお基台1
0は、単動プレスのベツド90にボルト10N
(第2図参照)で固定されている。
が凸になつており、第1図で示すように第1固定
ブロツク11と第2固定ブロツク13とを保持し
ている。第1固定ブロツク11は垂直な当接面1
0Lをもち、断面がL字状の立上がり部10aに
ボルト11Nで固定されている。第2固定ブロツ
ク13は、当接面10Lと対向する垂直な当接面
13Fをもつ。第2固定ブロツク13は、基台1
0の平坦部10Hに形成された角溝10Mに嵌合
する突起13Tを有し、第2図の平面図で示すよ
うにボルト13Nで固定されている。なお基台1
0は、単動プレスのベツド90にボルト10N
(第2図参照)で固定されている。
第2図に示す様に一対の下型ガイド部25Gは
直状をなして互いに対向しており、基台10にボ
ルト25Nで固定されている。
直状をなして互いに対向しており、基台10にボ
ルト25Nで固定されている。
下型20は成形キヤビテイ20aをもつ。下型
20を構成する第1下型部23は、第2図で示す
ように第2下型部25と対称の型であり、この基
台10に設けられた角穴10MMに挿入されたバ
ツクアツププレート10Pの上に搭載されてい
る。第2図に示す様に第1下型部23の係合部は
固定装置15で固定されている。
20を構成する第1下型部23は、第2図で示す
ように第2下型部25と対称の型であり、この基
台10に設けられた角穴10MMに挿入されたバ
ツクアツププレート10Pの上に搭載されてい
る。第2図に示す様に第1下型部23の係合部は
固定装置15で固定されている。
なお、第2図に示す様に固定装置15は、基台
10にボルト15Nで固定されたブロツク15B
と、このブロツク15Bでボルト15NNで保持
される押え板15Pとで構成されている。
10にボルト15Nで固定されたブロツク15B
と、このブロツク15Bでボルト15NNで保持
される押え板15Pとで構成されている。
第2下型部25は、成形キヤビテイ20aを形
成するキヤビテイ型面をもつ第2下型部本体25
Tと、第2下型部本体25Tの背面側を保持する
垂直な保持面25tをもつ型プレート25Pとで
構成されている。型プレート25Pは平面がコの
字形状であり、背面に垂直な下型垂直面25PF
をもつ。型プレート25Pの直状の端面部25r
は下型ガイド部25Gに規制されており、かつ、
下型ガイド部25Gにそつて摺動自在とされてい
る。したがつて型プレート25Pの端面部25r
が下型ガイド部25Gにそつて摺動すると、型プ
レート25Pは偏ることなく精度よく摺動する。
そのため第2下型部本体25Tは偏ることなく移
動して型締めされる。型締め時には、第2図に示
す様に、型プレート25Pの端面部25rは下型
ガイド部25Gに規制されている。第2下型部本
体25Tが第1下型部23の割面23Fと当接し
た時に、第1図に示す様に、バツクアツププレー
ト10Pの上に第2下型部本体25Tが搭載され
る。従つて、この第2下型部25は基台10に摺
動自在に保持されていることになる。
成するキヤビテイ型面をもつ第2下型部本体25
Tと、第2下型部本体25Tの背面側を保持する
垂直な保持面25tをもつ型プレート25Pとで
構成されている。型プレート25Pは平面がコの
字形状であり、背面に垂直な下型垂直面25PF
をもつ。型プレート25Pの直状の端面部25r
は下型ガイド部25Gに規制されており、かつ、
下型ガイド部25Gにそつて摺動自在とされてい
る。したがつて型プレート25Pの端面部25r
が下型ガイド部25Gにそつて摺動すると、型プ
レート25Pは偏ることなく精度よく摺動する。
そのため第2下型部本体25Tは偏ることなく移
動して型締めされる。型締め時には、第2図に示
す様に、型プレート25Pの端面部25rは下型
ガイド部25Gに規制されている。第2下型部本
体25Tが第1下型部23の割面23Fと当接し
た時に、第1図に示す様に、バツクアツププレー
ト10Pの上に第2下型部本体25Tが搭載され
る。従つて、この第2下型部25は基台10に摺
動自在に保持されていることになる。
下型型締装置30は、その詳細を第2図の平面
図で示すように、基台10にボルト31Nで固定
されるシリンダ保持ブロツク31と、油圧シリン
ダ33A,33Bと、図示はしないが型締めと型
開きの制御信号に応じてこれらシリンダ33A,
33Bを同調させて駆動する油圧装置とで主とし
て構成されている。第2図に示す様に油圧シリン
ダ33A,33Bのロツド棒33Fの先端は型プ
レート25Pの下型垂直面25PFの両側部分2
5cをされており、下型垂直面25PFの両側部
分25cを保持している。
図で示すように、基台10にボルト31Nで固定
されるシリンダ保持ブロツク31と、油圧シリン
ダ33A,33Bと、図示はしないが型締めと型
開きの制御信号に応じてこれらシリンダ33A,
33Bを同調させて駆動する油圧装置とで主とし
て構成されている。第2図に示す様に油圧シリン
ダ33A,33Bのロツド棒33Fの先端は型プ
レート25Pの下型垂直面25PFの両側部分2
5cをされており、下型垂直面25PFの両側部
分25cを保持している。
スペーサ40は、硬質の金属製であり、単動プ
レスのボルスター93に保持されたポンチホルダ
ー94にボルトで固定されている。スペーサ40
は、第2下型部25の型プレート25Pの下型垂
直面25PFに接触しつつ対面する第1垂直面4
0eと、第2固定ブロツク13の当接面13Fに
接触しつつ対面する第2垂直面40fと、第1垂
直面40eおよび第2垂直面40fの先端部のガ
イド面40gとをもつ。そして、スペーサ40の
第1垂直面40eと第2垂直面40fとの間は寸
法40Wとされている。寸法40Wは、スペーサ
40の第1垂直面40eが型プレート25Pの下
型垂直面25PFと接触し、第2垂直面40fが
第2固定ブロツク13の当接面13Fと接触する
ような寸法とされている。ここで上型50が下死
点に達した時には、基台10表面との間に間隙4
0Cを有するようにそれぞれの寸法が設定されて
いる。
レスのボルスター93に保持されたポンチホルダ
ー94にボルトで固定されている。スペーサ40
は、第2下型部25の型プレート25Pの下型垂
直面25PFに接触しつつ対面する第1垂直面4
0eと、第2固定ブロツク13の当接面13Fに
接触しつつ対面する第2垂直面40fと、第1垂
直面40eおよび第2垂直面40fの先端部のガ
イド面40gとをもつ。そして、スペーサ40の
第1垂直面40eと第2垂直面40fとの間は寸
法40Wとされている。寸法40Wは、スペーサ
40の第1垂直面40eが型プレート25Pの下
型垂直面25PFと接触し、第2垂直面40fが
第2固定ブロツク13の当接面13Fと接触する
ような寸法とされている。ここで上型50が下死
点に達した時には、基台10表面との間に間隙4
0Cを有するようにそれぞれの寸法が設定されて
いる。
上型50は、ポンチホルダー94の円穴にボル
ト51Nで固定されるバツクアツププレート51
と、下型20とで鍛造するポンチ52とからな
る。更に、プレート51には、ポンチ52のツバ
部を押えこのバツクアツププレート51にボルト
53Nで固定された上型ガイド部53Gが保持さ
れている。上型ガイド部53Gはリング状のガイ
ド面53rをもつ。リング状のガイド面53r
は、下型20の第1下型部23のリング状の上端
部23hと第2下型部本体25Tのリング状の上
端部25hの周縁部20Sに嵌合して、第1下型
部23のリング状の上端部23hと第2下型部本
体25Tのリング状の上端部25hとを規制す
る。ガイド面53rは上型50のポンチ52を下
型20の成形キヤビテイ20aの所定の軸芯に導
くガイドとしても機能する。
ト51Nで固定されるバツクアツププレート51
と、下型20とで鍛造するポンチ52とからな
る。更に、プレート51には、ポンチ52のツバ
部を押えこのバツクアツププレート51にボルト
53Nで固定された上型ガイド部53Gが保持さ
れている。上型ガイド部53Gはリング状のガイ
ド面53rをもつ。リング状のガイド面53r
は、下型20の第1下型部23のリング状の上端
部23hと第2下型部本体25Tのリング状の上
端部25hの周縁部20Sに嵌合して、第1下型
部23のリング状の上端部23hと第2下型部本
体25Tのリング状の上端部25hとを規制す
る。ガイド面53rは上型50のポンチ52を下
型20の成形キヤビテイ20aの所定の軸芯に導
くガイドとしても機能する。
なお、上型50を下型20へ導くガイドポスト
95(第2図参照)が2個設けられている。
95(第2図参照)が2個設けられている。
そして、図示はしないが、フライホール駆動装
置は、電動機と、この電動機によりその回転数が
減速されて回転されるフライホールと、このフラ
イホールの回転力をクラツチ装置を介して往復運
動に変換し、ボルスター93を上下動させるクラ
ンク装置とで主として構成されている。
置は、電動機と、この電動機によりその回転数が
減速されて回転されるフライホールと、このフラ
イホールの回転力をクラツチ装置を介して往復運
動に変換し、ボルスター93を上下動させるクラ
ンク装置とで主として構成されている。
(実施例の作用)
このように構成した本実施例に於いて、被鍛造
物が鍛造される過程を説明する。
物が鍛造される過程を説明する。
初期状態に於いて上型50は上昇端にある。第
1下型部23の成形キヤビテイ20aに被鍛造物
がセツトされる。そしてシリンダ33A,33B
のロツド33Fは前進する。すると第1下型部2
3の型プレート25Pの端面部25rは下型ガイ
ド部25Gに案内され、型プレート25Pが移動
する。これにより第2下型部25が第1下型部2
3に当接して型締めされ、下型20が形成され
る。このときスペーサ40は挿入されておらず、
従つてスペーサ40は型プレート25Pの下型垂
直面25PF、第2固定ブロツク13の当接面1
3Fに当接していない。
1下型部23の成形キヤビテイ20aに被鍛造物
がセツトされる。そしてシリンダ33A,33B
のロツド33Fは前進する。すると第1下型部2
3の型プレート25Pの端面部25rは下型ガイ
ド部25Gに案内され、型プレート25Pが移動
する。これにより第2下型部25が第1下型部2
3に当接して型締めされ、下型20が形成され
る。このときスペーサ40は挿入されておらず、
従つてスペーサ40は型プレート25Pの下型垂
直面25PF、第2固定ブロツク13の当接面1
3Fに当接していない。
単動プレスの起動釦が押されると、フライホー
ル装置により上型50、上型ガイド部53G、ス
ペーサ40が下降をはじめる。そしてスペーサ4
0がガイド面40gから、下型垂直面25PFの
中央部分25gと当接面13Fとの間に挿入され
る。すると、スペーサ40の第1垂直面40eは
下型垂直面25PFの中央部分25gに接触しつ
つ対面し、スペーサ40の第2垂直面40fは当
接面13Fに接触しつつ対面する。これにより第
2下型部25は型緩みしない。
ル装置により上型50、上型ガイド部53G、ス
ペーサ40が下降をはじめる。そしてスペーサ4
0がガイド面40gから、下型垂直面25PFの
中央部分25gと当接面13Fとの間に挿入され
る。すると、スペーサ40の第1垂直面40eは
下型垂直面25PFの中央部分25gに接触しつ
つ対面し、スペーサ40の第2垂直面40fは当
接面13Fに接触しつつ対面する。これにより第
2下型部25は型緩みしない。
その後、上型50のポンチ52(スペーサ40
と共に)が更に下降し鍛造がなされる。このと
き、上型ガイド部53Gのリング状のガイド面5
3rは、型締めされた第1下型部23の上端部2
3hおよび第2下型部本体25Tのリング状の上
端部25hの外面に嵌合され、第1下型部23の
上端部23hおよび第2下型部本体25Tの上端
部25hの変位を規制するので、第1下型部23
の上端部23hおよび第2下型部本体25Tの上
端部25hの型緩みは防止される。
と共に)が更に下降し鍛造がなされる。このと
き、上型ガイド部53Gのリング状のガイド面5
3rは、型締めされた第1下型部23の上端部2
3hおよび第2下型部本体25Tのリング状の上
端部25hの外面に嵌合され、第1下型部23の
上端部23hおよび第2下型部本体25Tの上端
部25hの変位を規制するので、第1下型部23
の上端部23hおよび第2下型部本体25Tの上
端部25hの型緩みは防止される。
鍛造の際に、上型50は、下死点に到着後、上
昇しその初期装置に復帰し、フライホール駆動装
置によりその移動が停止される。従つて、スペー
サ40や上型ガイド部53Gのガイド面53rは
その初期位置に復帰する。その後、下型型締装置
30により、それぞれのロツド33Fが後退し、
つまり、下型20を型開きさせる方向に作動され
ると、型プレート25Pが下型ガイド部25Gに
案内されつつ後退し、第2下型部25は第1下型
部23から離れる。そして、鍛造された鍛造品が
この下型20から取出される。
昇しその初期装置に復帰し、フライホール駆動装
置によりその移動が停止される。従つて、スペー
サ40や上型ガイド部53Gのガイド面53rは
その初期位置に復帰する。その後、下型型締装置
30により、それぞれのロツド33Fが後退し、
つまり、下型20を型開きさせる方向に作動され
ると、型プレート25Pが下型ガイド部25Gに
案内されつつ後退し、第2下型部25は第1下型
部23から離れる。そして、鍛造された鍛造品が
この下型20から取出される。
(実施例の効果)
以上説明したように本実施例では、スペーサ4
0が下型垂直面25PFと当接面13Fとの間に
挿入された状態では、スペーサ40の第1垂直面
40eは下型垂直面25PFに接触しつつ対面し、
スペーサ40の第2垂直面40fは垂直な当接面
13Fに接触しつつ対面する。このように本実施
例では、スペーサ40が挿入された状態では、垂
直面同士が対面するので、斜面による「くさびの
原理」を利用した従来装置とは異なり、鍛造時の
強い衝撃が作用してもスペーサ40は上方へ逃げ
ず、従つて第2下型部25は型緩みする事がな
い。しかもスペーサ40は下型垂直面25PFの
中央部分25gに挿入される。よつて、第2図か
ら理解できるように、鍛造時の衝撃が最も作用す
る成形キヤビテイ20aをスペーサ40は確実に
押圧できる。従つて、目的とする鍛造品が精度よ
く製造でき精密鍛造に適する。
0が下型垂直面25PFと当接面13Fとの間に
挿入された状態では、スペーサ40の第1垂直面
40eは下型垂直面25PFに接触しつつ対面し、
スペーサ40の第2垂直面40fは垂直な当接面
13Fに接触しつつ対面する。このように本実施
例では、スペーサ40が挿入された状態では、垂
直面同士が対面するので、斜面による「くさびの
原理」を利用した従来装置とは異なり、鍛造時の
強い衝撃が作用してもスペーサ40は上方へ逃げ
ず、従つて第2下型部25は型緩みする事がな
い。しかもスペーサ40は下型垂直面25PFの
中央部分25gに挿入される。よつて、第2図か
ら理解できるように、鍛造時の衝撃が最も作用す
る成形キヤビテイ20aをスペーサ40は確実に
押圧できる。従つて、目的とする鍛造品が精度よ
く製造でき精密鍛造に適する。
さらに本実施例では、鍛造の際に、上型ガイド
部53Gのリング状のガイド面53rは、型締め
された第1下型部23のリング状の上端部23h
および第2下型部本体25Tのリング状の上端部
25hの外面に嵌合され、第1下型部23の上端
部23hおよび第2下型部本体25Tの上端部2
5hの変位を規制する。そのため、鍛造時の衝撃
が作用しても第1下型部23の上端部23hおよ
び第2下型部本体25Tの上端部25hが互いに
離れることを防止できる。したがつて鍛造時に大
きな衝撃が作用しても第1下型部23の上端部2
3hと第2下型部本体25Tの上端部25hとは
型緩みがしない。
部53Gのリング状のガイド面53rは、型締め
された第1下型部23のリング状の上端部23h
および第2下型部本体25Tのリング状の上端部
25hの外面に嵌合され、第1下型部23の上端
部23hおよび第2下型部本体25Tの上端部2
5hの変位を規制する。そのため、鍛造時の衝撃
が作用しても第1下型部23の上端部23hおよ
び第2下型部本体25Tの上端部25hが互いに
離れることを防止できる。したがつて鍛造時に大
きな衝撃が作用しても第1下型部23の上端部2
3hと第2下型部本体25Tの上端部25hとは
型緩みがしない。
さらに本実施例では、第2下型部25を型締め
する際には、一対の下型ガイド部25Gで第2下
型部25の摺動の偏りを規制しつつ第2下型部2
5を第1下型部23に向けて案内するので、第2
下型部25を所定の正規の位置に精度よく案内で
き、第2下型部25の型締めが正しく行なわれ、
かかる意味でも第1下型部3と第2下型部本体2
5Tとの緩みを防止できる。
する際には、一対の下型ガイド部25Gで第2下
型部25の摺動の偏りを規制しつつ第2下型部2
5を第1下型部23に向けて案内するので、第2
下型部25を所定の正規の位置に精度よく案内で
き、第2下型部25の型締めが正しく行なわれ、
かかる意味でも第1下型部3と第2下型部本体2
5Tとの緩みを防止できる。
ところでスペーサ40が第2下型部25の下型
垂直面25PFの中央部分25gに挿入された本
実施例では、鍛造の際には、型プレート25Pの
下型垂直面25PFの中央部分25gが型変形し
にくいので、型プレート25Pの端面部25rは
第2図の矢印P1方向に僅かなながら型変形しよ
うとする。その理由は、下型垂直面25PFの両
側部分25cにはスペーサ40が挿入されないか
らである。この点本実施例では、第2下型部25
を型締めして鍛造する際には、第2図に示す様
に、型プレート25Pの双方の端面部25rは、
基台10に固定された一対の下型ガイド部25G
に直接対面して下型ガイド部25Gで規制されて
いる。よつて鍛造時に大きな衝撃が作用しても、
型プレート25Pの端面部25rの反り変形は下
型ガイド部25Gで抑止され、かかる意味におい
ても型プレート25P、第2下型部25の緩みを
防止できる。
垂直面25PFの中央部分25gに挿入された本
実施例では、鍛造の際には、型プレート25Pの
下型垂直面25PFの中央部分25gが型変形し
にくいので、型プレート25Pの端面部25rは
第2図の矢印P1方向に僅かなながら型変形しよ
うとする。その理由は、下型垂直面25PFの両
側部分25cにはスペーサ40が挿入されないか
らである。この点本実施例では、第2下型部25
を型締めして鍛造する際には、第2図に示す様
に、型プレート25Pの双方の端面部25rは、
基台10に固定された一対の下型ガイド部25G
に直接対面して下型ガイド部25Gで規制されて
いる。よつて鍛造時に大きな衝撃が作用しても、
型プレート25Pの端面部25rの反り変形は下
型ガイド部25Gで抑止され、かかる意味におい
ても型プレート25P、第2下型部25の緩みを
防止できる。
又本実施例では、下型型締装置30のロツド3
3Fで第2下型部25を型開きするように移動さ
せる事で第1下型部23と第2下型部25の開き
程度が大きくでき、鍛造された鍛造品を従来より
容易に取出すことができる。
3Fで第2下型部25を型開きするように移動さ
せる事で第1下型部23と第2下型部25の開き
程度が大きくでき、鍛造された鍛造品を従来より
容易に取出すことができる。
[考案の効果]
本考案の鍛造装置によれば、スペーサが第2下
型部の下型垂直面と第2ブロツクの当接面との間
に挿入された状態では、スペーサの第1垂直面は
第2下型部の下型垂直面に接触しつつ対面し、ス
ペーサの第2垂直面は第2ブロツクの垂直な当接
面に接触しつつ対面する。しかもスペーサは第2
下型部の下型垂直面の中央部分に挿入されるの
で、鍛造時の衝撃が最も作用する成形キヤビテイ
をスペーサは確実に押圧できる。よつて鍛造時に
大きな衝撃が作用しても第1下型部と第2下型部
とは型緩みがしない。
型部の下型垂直面と第2ブロツクの当接面との間
に挿入された状態では、スペーサの第1垂直面は
第2下型部の下型垂直面に接触しつつ対面し、ス
ペーサの第2垂直面は第2ブロツクの垂直な当接
面に接触しつつ対面する。しかもスペーサは第2
下型部の下型垂直面の中央部分に挿入されるの
で、鍛造時の衝撃が最も作用する成形キヤビテイ
をスペーサは確実に押圧できる。よつて鍛造時に
大きな衝撃が作用しても第1下型部と第2下型部
とは型緩みがしない。
さらに本考案の鍛造装置によれば、鍛造の際
に、上型ガイド部のガイド面は、型締めされた第
1下型部の上端部および第2下型部の上端部の外
面に嵌合され、第1下型部の上端面および第2下
型部本体の上端部を規制するので、鍛造時の衝撃
が作用しても第1下型部と上端部および第2下型
部本体の上端部が互いに離れることを防止でき
る。したがつて鍛造時に大きな衝撃が作用しても
第1下型部の上端部と第2下型部本体の上端部と
は型緩みがしない。
に、上型ガイド部のガイド面は、型締めされた第
1下型部の上端部および第2下型部の上端部の外
面に嵌合され、第1下型部の上端面および第2下
型部本体の上端部を規制するので、鍛造時の衝撃
が作用しても第1下型部と上端部および第2下型
部本体の上端部が互いに離れることを防止でき
る。したがつて鍛造時に大きな衝撃が作用しても
第1下型部の上端部と第2下型部本体の上端部と
は型緩みがしない。
さらに本考案の鍛造装置によれば、第2下型部
を型締めする際には、一対の下型ガイド部で第2
下型部の摺動の偏りを規制しつつ第2下型部を第
1下型部に向けて案内するので、第2下型部を所
定の正規の位置に精度よく案内でき、第2下型部
の型締めが正しく行なわれ、かかる意味でも第1
下型部と第2下型部との緩みを防止できる。
を型締めする際には、一対の下型ガイド部で第2
下型部の摺動の偏りを規制しつつ第2下型部を第
1下型部に向けて案内するので、第2下型部を所
定の正規の位置に精度よく案内でき、第2下型部
の型締めが正しく行なわれ、かかる意味でも第1
下型部と第2下型部との緩みを防止できる。
さらに本考案の鍛造装置によれば、第2下型部
を型締めした際には、第2下型部の双方の端面部
は一対の下型ガイド部で規制されており、鍛造時
に大きな衝撃が作用しても、第2下型部の端面部
の反り変形は下型ガイド部で抑止される。したが
つて、かかる意味においても第2下型部の緩みを
防止できる。
を型締めした際には、第2下型部の双方の端面部
は一対の下型ガイド部で規制されており、鍛造時
に大きな衝撃が作用しても、第2下型部の端面部
の反り変形は下型ガイド部で抑止される。したが
つて、かかる意味においても第2下型部の緩みを
防止できる。
このように本考案の鍛造装置によれば、鍛造時
に大きな衝撃が作用しても第1下型部と第2下型
部とは型緩みがしないので、目的とする鍛造品が
精度よく製造でき精密鍛造に適する。
に大きな衝撃が作用しても第1下型部と第2下型
部とは型緩みがしないので、目的とする鍛造品が
精度よく製造でき精密鍛造に適する。
第1図は、本考案の一実施例に係る鍛造装置の
構成を示す要部断面図であり、第2図は本実施例
の鍛造装置の基台の上面の各構成要素の配設状態
を示す平面図、第3図は同基台の端部の側面図で
ある。第4図は従来装置を説明するために用いた
鍛造装置の正面図である。 10……基台、11……第1固定ブロツク、1
3……第2固定ブロツク、20……下型、23…
…第1下型部、25……第2下型部、30……下
型型締装置、40……スペーサ、50……上型。
構成を示す要部断面図であり、第2図は本実施例
の鍛造装置の基台の上面の各構成要素の配設状態
を示す平面図、第3図は同基台の端部の側面図で
ある。第4図は従来装置を説明するために用いた
鍛造装置の正面図である。 10……基台、11……第1固定ブロツク、1
3……第2固定ブロツク、20……下型、23…
…第1下型部、25……第2下型部、30……下
型型締装置、40……スペーサ、50……上型。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 一定間隔をへだてて対向する垂直な当接面を
各々具備する第1固定ブロツクおよび第2固定ブ
ロツクをもつ基台と、 該第1固定ブロツクの該当接面に当接した状態
で該第1固定ブロツクに固定された第1下型部
と、 該基台上の該第1下型部と該第2固定ブロツク
との間に摺動自在に保持され、該第2固定ブロツ
クの当接面に対向する下型垂直面をもち、成形キ
ヤビテイをもつ下型を該第1下型部とで構成する
第2下型部と、 該基台に保持され、該第2下型部の該下型垂直
面の両側部分を保持して該第2下型部を第1下型
部に型締めさせる下型型締装置と、 該第1固定ブロツクと該第2固定ブロツクとの
間で互いに平行にのびて該基台に固定され、型締
めの際の第2下型部の摺動の偏りを規制しつつ該
第2下型部を該第1下型部に案内すると共に、第
2下型部の型締め時に該第2下型部の両端面部を
規制する一対の下型ガイド部と、 型締めされた該第2下型部の下型垂直面と接触
しつつ対面する第1垂直面と該第2固定ブロツク
の当接面に接触しつつ対面する第2垂直面とをも
ち、該第2下型部の下型垂直面の中央部分と該第
2固定ブロツクの当接面との間に接触しつつ挿入
されるスペーサと、 該基台に保持され、該スペーサを駆動して第2
下型部の下型垂直面の中央部分と該第2固定ブロ
ツクの当接面との間に挿入するスペーサ駆動装置
と、 型締めされた該下型の成形キヤビテイ内に保持
された被鍛造物を該下型とともに鍛造する上型
と、 該上型を上下方向に駆動する上型駆動装置と、 該上型駆動装置に保持され、型締めされた該第
1下型部および該第2下型部の上端部外面に嵌合
され該第1下型部および該第2下型部の上端部を
規制するガイド面をもつ上型ガイド部とから構成
されていることを特徴とする鍛造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985181342U JPH0331463Y2 (ja) | 1985-11-25 | 1985-11-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985181342U JPH0331463Y2 (ja) | 1985-11-25 | 1985-11-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6292037U JPS6292037U (ja) | 1987-06-12 |
JPH0331463Y2 true JPH0331463Y2 (ja) | 1991-07-04 |
Family
ID=31126125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985181342U Expired JPH0331463Y2 (ja) | 1985-11-25 | 1985-11-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0331463Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416088U (ja) * | 1977-07-01 | 1979-02-01 | ||
JPS5874237A (ja) * | 1981-10-08 | 1983-05-04 | ジ−・ケ−・エヌ・フオ−ジングス・リミテツド | 鍛造プレス |
-
1985
- 1985-11-25 JP JP1985181342U patent/JPH0331463Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416088U (ja) * | 1977-07-01 | 1979-02-01 | ||
JPS5874237A (ja) * | 1981-10-08 | 1983-05-04 | ジ−・ケ−・エヌ・フオ−ジングス・リミテツド | 鍛造プレス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6292037U (ja) | 1987-06-12 |
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