JP2912250B2 - 鍛造成形方法およびその装置 - Google Patents

鍛造成形方法およびその装置

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JP2912250B2 JP22004196A JP22004196A JP2912250B2 JP 2912250 B2 JP2912250 B2 JP 2912250B2 JP 22004196 A JP22004196 A JP 22004196A JP 22004196 A JP22004196 A JP 22004196A JP 2912250 B2 JP2912250 B2 JP 2912250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍛造成形方法およ
びその装置に関し、一層詳細には、両端部に所定の形状
を有する長尺なワークを鍛造成形するに際して、互いに
接近する方向に変位する分割型により棒状のワークに軸
心と直交する方向から加圧すると共に、前記ワークの両
端部を一方の型と他方の型との共働作用下に膨出成形さ
せて当該ワークに対してバランスのとれた肉流動を起こ
させ、これにより、加工精度の高い成形品を得ると共
に、鍛造成形装置の構成を簡素化することが可能な鍛造
成形方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関において、ピストンと
クランクシャフトとを連結するコンロッドのような長尺
な機械部品を製造する方法として、ハンマーまたはプレ
ス装置を用いた鍛造成形が行われている。この場合、前
記コンロッドの大端部、小端部、連杆部の如き各部分毎
にそれぞれ粗打ち工程と仕上げ工程および前記仕上げ工
程で生じたバリを除去するトリミング工程を経るのが通
例である。しかしながら、このような方法では工程数が
多く生産性が上がらないばかりか、バリが発生するた
め、歩留率が悪く、しかも、このバリを打ち抜くための
トリミング工程において粗打ち加工したワークに打ち残
りの痕が生じ、高い加工精度を保つことができないとい
う問題があった。
【0003】このような問題を解決するために、実公昭
60−42426号公報(以下、引用例1という)に
は、ワークの連杆部を成形する複数の分割型を備え、夫
々の分割型をシリンダによって互いに接近する方向に変
位させて鍛造成形を行う鍛造型構造が開示されている。
【0004】また、実開昭63−106543号公報
(以下、引用例2という)に開示されている搬送機構付
竪型プレスでは、ワークを挟持する半割型の外部にテー
パ面を形成し、上型の下降作用下に該上型に設けられた
ウェッジのテーパ面が前記半割型のテーパ面に係合して
該半割型を互いに接近する方向に付勢して鍛造成形を施
す構造のものが採用されている。
【0005】さらに、実開昭63−116134号公報
(以下、引用例3という)には、複数に分割されたイン
ナダイをヘッディングスライダに設けられたウェッジで
互いに接近させて鍛造加工を施し、成形品を得る構成が
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の鍛造成形方法およびその装置、例えば、引用例1
では、成形の際に型内圧が上昇し、夫々の分割型が開い
てバリが発生することを防止するために、大きな型締め
力を必要とし、シリンダが大型化して鍛造成形装置自体
のコストが高騰するという欠点がある。
【0007】また、引用例2では、ワークを位置決めす
るための構造が必要であるために、装置が複雑となり該
装置のコストが高騰するという問題がある。
【0008】さらに、引用例3では、ヘッディングスラ
イダが変位することによって複数のインナダイが互いに
接近するため、ワークをインナダイで挟持する際、該ワ
ークの一端側はアウタダイによって支持されるが、他端
部を支持することができず、当該ワークの位置ずれが発
生し、成形品の一部にバリや欠肉部が発生する懸念があ
る。
【0009】本発明は前記の種々の不都合を克服するた
めになされたものであり、大きな型締め力が不要でかつ
装置の構造が簡素化され、ワークの位置ずれの懸念がな
く、加工精度の高い成形品が得られる鍛造成形方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、一方向に変位自在な複数の分割型を互
いに接近させてワークを挟持する工程と、第1の型と第
2の型を前記一方向と直交する方向に互いに接近させ、
前記分割型に形成された斜面部を前記第1の型に形成さ
れたテーパ部に係合させて前記分割型を互いに接近する
方向に付勢し、前記ワークを前記第1の型と第2の型に
形成された成形面にすえ込むとともに、前記ワークを所
定の断面形状に鍛造成形する工程と、を有することを特
徴とする。
【0011】本発明によれば、先ず、ワークは複数の分
割型によってその中心に位置決めされて挟持される。次
に、第1の型と第2の型が互いに接近することにより、
前記分割型の斜面部が前記第1の型のテーパ部に当接摺
動し、前記分割型は前記ワークをその軸線方向と直交す
る方向に押圧し、さらに、前記ワークの両端部は前記第
1の型と第2の型の成形面にすえ込まれ、ワークに鍛造
成形が施される。
【0012】この場合、前記第1の型と第2の型を互い
に接近させて前記ワークに鍛造成形を施す際、前記第1
の型側が油圧クッション機構によって支持されることに
より、該第1の型は緩衝されながら前記第2の型と一体
的に変位するため、前記第1の型、第2の型および分割
型に過大な衝撃が加わることを阻止することができ、好
適である。
【0013】また、この場合、前記第1の型と第2の型
を互いに接近させて前記ワークに鍛造成形を施す工程
中、前記第1の型、第2の型、複数の分割型の夫々の成
形面で形成されるキャビティにポンチを進入させてワー
クを押圧することにより、該ワークを塑性変形させて鍛
造成形を施すことができ、好適である。
【0014】また、本発明は、ワークの成形面に向かっ
て傾斜したテーパ部を有する第1の型と、前記第1の型
に対して接近離間自在に設けられた支持部材と、前記支
持部材に内装され、互いに対向する面に成形面が形成さ
れるとともに、前記第1の型のテーパ部に係合する斜面
部が形成された複数の分割型と、前記支持部材に設けら
れ、前記分割型を互いに接近する方向に付勢する駆動手
段と、前記第1の型に対して相対的に接近離間自在な第
2の型と、を備え、前記第1の型と第2の型を互いに接
近する方向に変位させると、前記支持部材は前記第2の
型に押圧されて前記第1の型に接近する方向に変位し、
前記分割型の斜面部が前記第1の型のテーパ部に係合し
て夫々の分割型が互いに接近する方向に付勢されること
を特徴とする。
【0015】この構造に係る発明によれば、ワークが複
数の分割型の間隙に挿入され、駆動手段が付勢されて該
ワークは前記分割型に挟持される。前記第1の型と第2
の型を互いに接近する方向に変位させると、支持部材は
第2の型に押圧されて第1の型に接近し、分割型の斜面
部が第1の型のテーパ部に係合して夫々の分割型が互い
に接近する方向に付勢される。第1の型と第2の型の更
なる変位作用下にワークは該第1の型、第2の型および
分割型の成形面にすえ込まれ、鍛造成形が施される。
【0016】この場合、前記支持部材と前記第1の型の
間には弾性部材が設けられ、前記支持部材は該弾性部材
によって該第1の型から離間する方向に付勢されると、
前記支持部材を前記第1の型に接近させて前記分割型の
斜面部と前記第1の型のテーパ部を係合させる際、該支
持部材は前記第2の型に押圧されることにより前記支持
部材を変位させることができ、好適である。
【0017】また、この場合、前記鍛造成形装置は油圧
クッション機構を備え、前記第1の型が該油圧クッショ
ン機構によって支持されると、前記第1の型、第2の型
および分割型に過大な衝撃が加わることを阻止すること
ができ、好ましい。
【0018】さらに、この場合、前記第1の型、第2の
型、複数の分割型の夫々の成形面で形成されるキャビテ
ィに進入するポンチを備えると、該ポンチを前記キャビ
ティに進入させてワークを押圧することにより、前記ワ
ークを塑性変形させて鍛造成形を施すことができ、一層
好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る鍛造成形方法および
その装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図
面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係る鍛造成形装置を示す。この鍛造成形装置10
は、下型取付部材12と、該下型取付部材12に対して
相対的に接近離間自在な上型取付部材14とを備える。
前記下型取付部材12の中央には孔部16が画成され、
該孔部16にはノックアウトピン18が摺動自在に設け
られる。該ノックアウトピン18の上端部には着座部材
20が当接自在に載置され、該着座部材20には下ポン
チ22の下端部が固着される。該下ポンチ22の上端部
には成形面23が形成されている。
【0021】前記下型取付部材12の上部には台座24
が固着され、該台座24の中央には孔部26が画成さ
れ、該孔部26には油圧シリンダ28が挿入されてい
る。該油圧シリンダ28は筒状部材30を備え、該筒状
部材30の内部には前記下型取付部材12の上部に当接
してリング部材32が設けられる。該リング部材32の
外周および内周には溝部34a、34bが画成されると
ともに、該溝部34a、34bにはOリング36a、3
6bが設けられる。前記リング部材32の内部には前記
ノックアウトピン18が摺動自在な筒状部材38が立設
され、該筒状部材38の孔部40は段部42を介して上
方に拡径した孔部44に連通する。従って、前記着座部
材20は前記孔部44を摺動自在に構成され、該着座部
材20の下部は前記段部42に当接して下方への変位が
規制される。
【0022】前記筒状部材30の内部には前記リング部
材32に接近離間自在かつ摺動自在にピストン46が設
けられ、該ピストン46の外周と内周には溝部48a、
48bが画成され、これらに弾性材料で形成されたシー
ルリング50a、50bが挿入される。前記リング部材
32とピストン46との間は室52として形成され、該
室52は前記筒状部材30、台座24に画成された孔部
54、56を介して図示しない加圧室に連通する。該加
圧室には圧油が導入されており、前記室52には前記加
圧室から該圧油が供給される。前記ピストン46の上部
には、後述するように、複数のピン部材62が立設さ
れ、該ピン部材62の上部には下型64が固着される。
該下型64の上部には凹部66が画成され、該凹部66
の壁部には中央に向かって下方に傾斜したテーパ部68
が形成される。前記凹部66の底部には所定形状の成形
面70が形成され、該成形面70の中央には前記下ポン
チ22が挿通自在な孔部72が画成される。
【0023】前記台座24の上部には押え部材74が固
着され、該押え部材74の下部は前記孔部26に嵌入す
る。前記押え部材74の中央には凹部76が画成され、
該凹部76には前記下型64が進退自在である。前記凹
部76の底部下面には下方に膨出形成されて前記ピスト
ン46の上部に当接自在な当接部78が形成される。従
って、前記ピストン46が上昇すると、前記当接部78
に当接して該ピストン46の変位範囲を規制する。前記
当接部78には孔部79が画成され、該孔部79には前
記ピン部材62が摺動自在に構成される。一方、前記凹
部76の底部中央には孔部80が画成される。該孔部8
0の直径は前記着座部材20の直径よりも大であり、従
って、該着座部材20は孔部80をその進退動作に伴っ
て通過する。
【0024】前記押え部材74の上部には複数のガイド
ロッド82が立設され、該ガイドロッド82の上部には
円盤状の板部材83がねじ85によって固着される(図
3参照)。前記ガイドロッド82は、図1に示すよう
に、前記下型64を囲繞するプレート84に穿設された
孔部86に摺動自在に挿入される。前記プレート84の
中央には周回する溝部88が画成されることにより、該
プレート84には半径方向内方に突出するフランジ部9
0a、90bが上下に形成される。前記溝部88には前
記下型64の外周に形成された突部92が係合し、前記
下型64は前記プレート84に固着される。前記プレー
ト84にはその軸線方向に沿って複数のねじ孔94が画
成され、該ねじ孔94は拡径した着座部96に至る。前
記ねじ孔94にはスプリングポスト98が螺入し、前記
着座部96には前記スプリングポスト98を囲繞してス
プリング100の一端部が着座する。
【0025】前記プレート84の上方には円盤状の支持
部材102が前記スプリング100の他端部に支承さ
れ、該支持部材102には前記スプリングポスト98が
摺動自在な孔部103が画成されている。すなわち、前
記支持部材102の下部には凹部104が画成され、該
凹部104には前記スプリング100の他端部が弾性力
をもって当接する。従って、前記支持部材102は前記
プレート84から離間する方向に付勢されている。前記
支持部材102には下方へと膨出するように段部106
が形成され、該段部106には水平方向に進退自在に複
数のエアシリンダ108が配設される。夫々のエアシリ
ンダ108のピストンロッド110の先端部には、図3
に示すように、取付部材112を介して複数に分割され
た分割型114が固着され、従って、前記エアシリンダ
108が付勢されると、夫々の分割型114は互いに接
近または離間する方向に変位する。夫々の分割型114
の互いに対向する面には成形面116が形成され(図1
参照)、該成形面116の上部には斜面部117が、一
方、当該成形面116の下部には湾曲部119が形成さ
れる。また、該分割型114の下部には前記下型64の
テーパ部68に係合自在な斜面部118が形成されてい
る。
【0026】図1に示すように、前記支持部材102の
上部にはプレート120が設けられ、該プレート120
には前記スプリングポスト98が摺動自在な孔部122
が画成されている。前記プレート120には上方へと膨
出する段部124が形成され、該段部124には前記段
部106に配設された前記エアシリンダ108の一部が
嵌入する。前記プレート120には、図3に破線で示す
ように、前記ガイドロッド82が挿通する孔部125が
画成され、該孔部125の上方は段部127を介して拡
径した孔部129に連通する。前記段部127には前記
板部材83が当接自在に構成されており、このため、前
記プレート120の上方への変位が規制される。前記プ
レート120の中央には孔部126が画成され、該孔部
126を形成する壁部には半径方向内方に突出するフラ
ンジ部128が形成される。前記孔部126にはリング
状に形成された中間型130が嵌合する。すなわち、該
中間型130の外周には前記フランジ部128に係合す
る段部132が形成され、一方、前記中間型130の略
中央部に形成された孔部は成形面134として機能す
る。
【0027】前記上型取付部材14の下部には取付部材
140が固着される。該取付部材140の中央には孔部
142が画成され、該孔部142を形成する壁部には段
部144が形成されている。前記孔部142には台座1
46が挿入される。ここで、該台座146の外周にはフ
ランジ部148が形成され、該フランジ部148が前記
段部144と係合することにより、前記台座146は孔
部142から脱落することがない。前記取付部材140
の下部には前記台座146を囲繞して押え部材150が
固着され、該押え部材150の孔部152には段部15
4が形成される。前記孔部152にはリング状の支持部
材156が挿入され、該支持部材156の外周には前記
段部154に係合するフランジ部158が形成される。
前記支持部材156の孔部160には上型162が挿入
され、該上型162の上部外周に形成されたフランジ部
164は前記支持部材156の孔部160を形成する壁
部に形成された段部166に係合する。前記上型162
の中央には孔部168が画成され、該孔部168を形成
する壁部には段部170が形成されるとともに、前記孔
部168を形成する壁部の下方には成形面172が形成
されている。前記孔部168には上ポンチ174が挿入
され、該上ポンチ174の外周には前記段部170に係
合するフランジ部176が形成されている。前記上ポン
チ174の下部には成形面178が形成されている。
【0028】図3から容易に諒解されるとおり、下ポン
チ22、下型64、分割型114、中間型130、上型
162、上ポンチ174の成形面23、70、116、
134、172、178によって、長尺状のキャビティ
182が形成される。
【0029】本実施の形態に係る鍛造成形装置10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の動作について、本実施の形態に係る鍛造成形方法との
関連で説明する。
【0030】先ず、図1に示すように、上型取付部材1
4は下型取付部材12に対して離間する方向に変位して
おり、エアシリンダ108のピストンロッド110は縮
退して夫々の分割型114は互いに離間する方向に変位
している。なお、ここで使用されるワーク190は棒状
に形成され、その上方が斜面部192を介して若干拡径
して形成されているものとする。
【0031】以上のような準備段階を経て、ワーク19
0の下部が下型64の孔部72に挿入され、該ワーク1
90の下端部が下ポンチ22の成形面23に当接して位
置決めされる。次に、複数のエアシリンダ108が付勢
されると、図2に示すように、分割型114が互いに接
近する方向に変位し、ワーク190は分割型114の成
形面116により挟持される。このとき、ワーク190
の斜面部192は分割型114の成形面116に形成さ
れた斜面部117に当接し、該ワーク190はキャビテ
ィ182の中央に位置決めされる。
【0032】次いで、上型取付部材14が下型取付部材
12に接近する方向に変位すると、上型162の下部が
中間型130の上部を押圧し、該中間型130、支持部
材102はスプリング100の弾発力に抗して下方に変
位する。このため、分割型114の斜面部118は下型
64のテーパ部68に係合し、夫々の分割型114は互
いに接近する方向に付勢される。
【0033】さらに上型取付部材14が変位すると、図
3に示すように、油圧シリンダ28の室52内に充填さ
れている圧油が孔部54、56を介して加圧室(図示せ
ず)に導出されてピストン46が下降し、ピン部材62
を介して下型64が下降する。そして、下ポンチ22が
相対的に変位してその成形面23がキャビティ182の
内部に進入し、ワーク190を押圧して成形面23、7
0、116、134、172、178にすえ込み、該ワ
ーク190に鍛造成形が施される。このとき、分割型1
14は前記のように互いに接近する方向に付勢されてい
るため、キャビティ182の内圧が上昇しても互いに離
間する懸念がない。
【0034】ワーク190に鍛造成形が施された後、上
型取付部材14が上昇すると、油圧シリンダ28の室5
2に加圧室から圧油が導入されてピストン46が変位
し、下型64が上昇する。また、支持部材102はスプ
リング100の弾発力によってプレート84から離間す
る方向に変位し、分割型114の斜面部118と下型6
4のテーパ部68との係合が解除される。次いで、エア
シリンダ108が付勢されて夫々の分割型114が互い
に離間する方向に変位する。そして、ノックアウトピン
18が上昇すると、鍛造成形が施されたワーク190は
下ポンチ22の上昇作用下にキャビティ182から取り
出され、図示しない搬送装置等によって次の工程に搬送
される。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る鍛造成形方法およびその装
置によれば、以下のような効果ならびに利点が得られ
る。
【0036】分割型はその下部に形成された斜面部が下
型のテーパ部に係合して互いに接近する方向に付勢され
るため、該分割型を互いに接近する方向に付勢するため
の大きな型締め力が不要となり、鍛造成形装置の構造が
簡素化され、装置のコストを低廉化することができる。
また、ワークは、分割型によって挟持された後に鍛造成
形が施されるため、ワークの位置ずれの懸念がなく、加
工精度の高い成形品を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鍛造成形装置を示す
縦断面図である。
【図2】図1の鍛造成形装置の使用方法を示し、分割型
でワークを挟持した状態の縦断面図である。
【図3】図1の鍛造成形装置の使用方法を示し、ワーク
に鍛造成形を施した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
10…鍛造成形装置 22…下ポンチ 23、70、116、134、172、178…成形面 28…油圧シリンダ 64…下型 68…テーパ部 100…スプリング 102…支持部材 108…エアシリン
ダ 114…分割型 117、118、1
92…斜面部 130…中間型 162…上型 174…上ポンチ 182…キャビティ 190…ワーク
フロントページの続き (72)発明者 山根 秀一 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 箕輪 明彦 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21K 1/14 B21J 5/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に変位自在な複数の分割型を互いに
    接近させてワークを挟持する工程と、 第1の型と第2の型を前記一方向と直交する方向に互い
    に接近させ、前記分割型に形成された斜面部を前記第1
    の型に形成されたテーパ部に係合させて前記分割型を互
    いに接近する方向に付勢し、前記ワークを前記第1の型
    と第2の型に形成された成形面にすえ込むとともに、前
    記ワークを所定の断面形状に鍛造成形する工程と、 を有することを特徴とする鍛造成形方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の鍛造成形方法において、 前記第1の型と第2の型を互いに接近させて前記ワーク
    に鍛造成形を施す際、前記第1の型側が油圧クッション
    機構によって支持されることにより、該第1の型は緩衝
    されながら前記第2の型と一体的に変位することを特徴
    とする鍛造成形方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の鍛造成形方法にお
    いて、 前記第1の型と第2の型を互いに接近させて前記ワーク
    に鍛造成形を施す工程中、前記第1の型、第2の型、複
    数の分割型の夫々の成形面で形成されるキャビティにポ
    ンチを進入させてワークを押圧することにより、該ワー
    クを塑性変形させて鍛造成形を施すことを特徴とする鍛
    造成形方法。
  4. 【請求項4】ワークの成形面に向かって傾斜したテーパ
    部を有する第1の型と、 前記第1の型に対して接近離間自在に設けられた支持部
    材と、 前記支持部材に内装され、互いに対向する面に成形面が
    形成されるとともに、前記第1の型のテーパ部に係合す
    る斜面部が形成された複数の分割型と、 前記支持部材に設けられ、前記分割型を互いに接近する
    方向に付勢する駆動手段と、 前記第1の型に対して相対的に接近離間自在な第2の型
    と、 を備え、前記第1の型と第2の型を互いに接近する方向
    に変位させると、前記支持部材は前記第2の型に押圧さ
    れて前記第1の型に接近する方向に変位し、前記分割型
    の斜面部が前記第1の型のテーパ部に係合して夫々の分
    割型が互いに接近する方向に付勢されることを特徴とす
    る鍛造成形装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の鍛造成形装置において、 前記支持部材と前記第1の型の間には弾性部材が設けら
    れ、前記支持部材は該弾性部材によって該第1の型から
    離間する方向に付勢されることを特徴とする鍛造成形装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の鍛造成形装置にお
    いて、 前記鍛造成形装置は油圧クッション機構を備え、前記第
    1の型は該油圧クッション機構によって支持されること
    を特徴とする鍛造成形装置。
  7. 【請求項7】請求項4乃至6のいずれか1項に記載の鍛
    造成形装置において、 前記第1の型、第2の型、複数の分割型の夫々の成形面
    で形成されるキャビティに進入するポンチを備え、該ポ
    ンチを前記キャビティに進入させてワークを押圧するこ
    とにより、前記ワークを塑性変形させて鍛造成形を施す
    ことを特徴とする鍛造成形装置。
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