JP3264425B2 - トランスファスライドのフィンガ機構 - Google Patents

トランスファスライドのフィンガ機構

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JP3264425B2 JP32615596A JP32615596A JP3264425B2 JP 3264425 B2 JP3264425 B2 JP 3264425B2 JP 32615596 A JP32615596 A JP 32615596A JP 32615596 A JP32615596 A JP 32615596A JP 3264425 B2 JP3264425 B2 JP 3264425B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】側面片側に凹凸形状が形成さ
れた筒形状の成形品を把持してトランスファバーの往復
動により凹凸形状成形工程から次工程に成形品を移送す
るトランスファスライドのフィンガ機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスファスライドのフィンガ
機構は、等しいばね力の一対の圧縮ばねにより対向する
一対のフィンガが互いに接近する方向に付勢されてい
て、常に成形中心で成形品を把持しトランスファバーの
往復動で成形軸線上を当該工程から次工程へ移送するよ
うになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたト
ランスファスライドのフィンガ機構は、常に成形品を成
形中心と同心に把持して成形軸線上を移送するようにな
っているので、例えば側面の片側に凹凸形状をプレス成
形した成形品を当該工程位置でフィンガにより把持した
場合、凹凸形状プレス成形時に必要な凹凸面を有する成
形芯金を成形品から抜き取る際に、成形芯金の凹凸面に
より成形品の内側に条痕疵がつくという問題を有してい
た。本発明は従来の技術のこのような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは凹凸面のある
成形芯金を成形品から抜き取る際に条痕疵がつかないよ
うに、凹凸形状成形工程で成形品を把持して次工程へ移
送する間にその成形品を一時的に偏心させた後再び復帰
可能にしたトランスファスライドのフィンガ機構を提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のトランスファスライドのフィンガ機構は、ト
ランスファプレスの成形軸線を挟んで平行に設けられ成
形サイクルに応動して往復動可能な一対のトランスファ
バーと、対向する一対が互いに接近する方向にばねで付
勢され前記一対のトランスファバーの内側に進退可能に
挿入された複数対のフィンガとを備えるトランスファス
ライドにおいて、側面片側に凹凸形状が成形された成形
品を把持した後該成形を一時的に偏心させて当該工程
から次工程に移送する一対のフィンガ機構であって、前
記成形品の凹凸形状が成形された側面片側を把持する一
方のフィンガを後退方向に、かつ、前記成形品の反対側
を把持する他方のフィンガを前進方向に相対的に移動さ
せ成形芯金の凹凸形状部から前記成形品の凹凸形状部を
離隔する方向に前記成形品を成形軸線の位置から偏心移
動させるフィンガ移動手段と、前記成形品と前記成形芯
金とに形成された凹凸形状部の噛合が解除され得る前記
成形品の偏心移動位置を規制すべく前記一方のフィンガ
と他方のフィンガとの移動端を位置決めする移動端位置
決め手段と、前記一方のフィンガを前進方向に、かつ
他方のフィンガを後退方向に相対的に移動させ前記成形
品を偏心移動位置から成形軸線に復帰させるフィンガ復
帰手段と、前記成形品が成形軸線上で次工程に移送され
得る移送可能位置を規制すべく前記一方のフィンガと他
方のフィンガとの復帰位置を位置決めする復帰位置決め
手段とを備え、把持した成形品を一時的に偏心させ成形
芯金が成形品内から脱離された後、当該工程から次工程
に移送されるまでの間に成形品を原位置に復帰させて移
送する一対のフィンガに構成したものである。
【0005】また、前記フィンガ移動手段は、前記一方
のフィンガを付勢するばねを前記他方のフィンガを付勢
するばねよりも弱いばね押圧力にして、前記成形品を把
持したとき、前記他方のフィンガを付勢するばねの押圧
力によって一方のフィンガを付勢するばねの押圧力に抗
して前記他方のフィンガを前進させるとともに、前記成
形品を介して前記一方のフィンガを後退させて相対的に
移動させるようにしたものである。
【0006】また、前記フィンガ復帰手段は、前記一方
のフィンガが挿入される前記トランスファバーのフィン
ガ挿入穴を空気圧室に形設するとともに、該空気圧室に
圧力空気を供給可能な圧力空気導入孔を設けて、前記フ
ィンガ移動手段によって後退された前記一方のフィンガ
を前記空気圧室に供給された圧力空気で前記他方のフィ
ンガを付勢するばねの押圧力に抗して前進させるととも
に、前記成形品を介して前記他方のフィンガを後退させ
て相対的に移動させ、前記成形品を偏心移動位置から成
形軸線に復帰させるようにしたものである。
【0007】上述のトランスファスライドのフィンガ機
構によれば、フィンガ移動手段によって、一方のフイン
ガと他方のフィンガとを相対的に移動させて、成形芯金
の凹凸形状部から成形品の凹凸形状部を離隔する方向に
成形品を成形軸線の位置から偏心移動させ、移動端位置
決め手段によって、一方のフィンガと他方のフィンガと
の移動端を位置決めするようにしたので、この間に成形
芯金を成形品内から脱離させることによって、凹凸面の
ある成形芯金を成形品から抜き取る際にその成形品に条
痕疵がつかないようにすることができる。そして、フィ
ンガ復帰手段によって、一方のフィンガと他方のフィン
ガとを相対的に復帰させて、成形品を偏心移動位置から
成形軸線に復帰させ、復帰位置決め手段によって、一方
のフィンガと他方のフィンガとの復帰位置を位置決めす
るようにしたので、成形芯金が成形品内から脱離された
後、その成形品が当該工程から次工程に移送されるまで
の間にその成形品を原位置に復帰させて移送することが
できる。
【0008】また、上述したフィンガ移動手段は、他方
のフィンガを付勢するばねの押圧力を一方のフィンガを
付勢するばねの押圧力よりも強くして、成形品を把持し
たとき、他方のフィンガを付勢するばねの押圧力によっ
て一方のフィンガを付勢するばねの押圧力に抗して他方
のフインガを前進させるとともに、成形品を介して一方
のフィンガを後退させて相対的に移動させるようにした
ので、従来のフインガ機構のばね押圧力のみを替える簡
素な構成にできる。
【0009】また、上述したフィンガ復帰手段は、一方
のフィンガが挿入されるトランスファバーのフィンガ挿
入穴を空気圧室に形設し、この空気圧室に圧力空気を供
給可能な圧力空気導入孔を設けて、フィンガ移動手段に
よって後退された一方のフィンガを空気圧室に供給され
た圧力空気で他方のフィンガを付勢するばねの押圧力に
抗して前進させるとともに、成形品を介して他方のフィ
ンガを後退させて相対的に移動させ、成形品を偏心移動
位置から成形軸線に復帰させるようにしたので、従来の
トランスファバーのフィンガ挿入穴に圧力空気導入孔の
みを追加する簡素な構成にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を次の図面に
もどついて説明する。図1,図2はダイセット及びトラ
ンスファスライドの凹凸形状成形工程部分の成形軸線
(各工程における成形中心を通る水平軸線)と直交する
方向のたて断面図で、図1はラムが下死点位置にある時
の状態を示し、図2はラムが上昇途中にある時の状態を
示す。図3はトランスファスライドの凹凸形状成形工程
周辺部分の上面図、図4乃至図8は作用説明図である。
【0011】図1,図2において、トランスファプレス
のボルスタ1の上面1aにダイセットの下台3が固着さ
れ、下台3の凹凸形状成形工程位置上に前後クロスモー
ション装置用の案内台4が複数本のボルト29,29に
より締着されている。案内台4には断面角形の案内穴4
aが前後方向(図では左右方向)に貫通して削設され案
内穴4aの内周は摺動面に形成されている。
【0012】一方、トランスファプレスのラム2の下端
部にはダイセットの上台5が固着され、上台5は下台3
に立設されている図示しない複数本のガイドポストより
上下動可能に案内されている。上台5の前面下側には各
工程の成形中心対応位置に上下方向の溝5aが櫛刃状に
刻設されており、凹凸形状成形工程対応の溝5aに第1
芯金ホルダ6が上台5に螺設されるアジャストスクリュ
ー9により上下位置調整可能に挿入されホルダクランプ
10により上台5に締着されている。
【0013】第1芯金ホルダ6は下端部が後述のフィン
ガを開閉するスプレッダ6aに形成され、第1芯金ホル
ダ6の段付中心穴6b,6cに第2芯金ホルダ7が上下
動可能に嵌挿されている。第2芯金ホルダ7はキー8に
より回転が規制され上端とキャップ11の下面との間に
介装されるばね12により常時下方に付勢され、ラム2
が下死点位置近傍以外の位置では上端鍔部端面が段付中
心穴6b,6cの段差端面と当接している。更に第2芯
金ホルダ7は下端部後側(図では右側)が平取りされて
断面半円形に成形され、この平取り面7bに断面半円形
の成形芯金13が下側過半分がスプレッダ6aより突出
するように複数本のボルト14,14により締着されて
おり、成形芯金13の側面に成形品W側面に成形しよう
とする凹凸形状に対応する凹凸面13aが形成されてい
る。
【0014】下台3には第2芯金ホルダ7と同心に貫通
穴3aが垂直に穿設されていて、この貫通穴3aにノッ
クアウト軸15が上下動可能に嵌挿され、図示しないば
ねによって上方に付勢されている。案内台4にも貫通穴
3aと同心に案内穴4aを挟んで上下に段付穴4b,4
c及び4d,4eが貫通して穿設されている。そして下
側の段付穴4d,4eに上過半分が断面半円形状に形成
されている固定芯金16のホルダ部17が複数本のボル
ト20,20により締着されている。
【0015】固定芯金16のホルダ部17には中心対称
位置に小穴18,18が軸線と平行に貫通して穿設さ
れ、ノックアウトリング21の下面に垂直に植設されて
いる2本のノックアウトピン19,19が小穴18,1
8に上下動可能に嵌挿されている。そしてノックアウト
リング21は中心穴に断面半円形状の固定芯金16と成
形芯金13とが挿通可能で、案内台4上側の段付穴4
b,4c内に下から挿入されて止まり上限位置が規制さ
れるようになっている。
【0016】案内台4の前後方向の案内穴4aには成形
中心を挟んで後側(図で右側)に成形パンチ22が摺動
可能に嵌挿され、前側(図で左側)にバックアップ23
が摺動可能に嵌挿されている。成形パンチ22は先端が
成形品W側面の凹凸形状に対応する凹凸面22aに形成
され、後端部下面に係合ブロック24がボルト25,2
5により締着されていて、係合ブロック24の溝24a
に前後クロスモーション装置の後側駆動アーム26先端
部が係合され、後側駆動アーム26の揺動により成形パ
ンチ22が成形サイクルに対応して前後動されるように
なっている。更にバックアップ23は先端が成形品Wの
外周面に沿う凹形円弧面に形成され、前端部下面に係合
ブロック27がボルト28により締着され、図示しない
前側駆動アームの揺動により成形サイクルに対応して前
後動されるようになっている。
【0017】下台3は成形軸線方向両端部が図示しない
台部に一体成形され、台部上面にトランスファスライド
用の摺動案内が成形軸線と平行に削設されていて、この
摺動案内に2本のトランスファバー30,31が成形軸
線を挟んで等間隔かつ平行に往復動可能に設けられてい
る。トランスファバー30,31は両端部が図示しない
枠金により連結され、本機左側の図示しないバーチカル
シャフトに取着された駆動カムによりトランスファピッ
チすなわち各工程間距離だけ成形サイクルに対応して往
復動するようになっている。
【0018】図3に示すようにトランスファバー30,
31はそれぞれ内側にトランスファピッチと同一間隔に
盲穴のフィンガ挿入穴30a,31aが互いに向き合っ
てプレス成形工程数と同数穿設されている。このフィン
ガ挿入穴30a,31aは凹凸形状成形工程から次の工
程へ移送するための一対のフィンガ挿入穴のうち後側の
トランスファバー30に穿設されているフィンガ挿入穴
30aだけ特別であって、空気圧室40に形成されてい
て、これに挿入される後側のフィンガ32Bのシャンク
部32bはピストンとして作用するように気密的に往復
動可能に嵌挿されており、空気圧室40の奥に圧力空気
を供給するエア供給穴30cが設けられている。
【0019】その他の一般のフィンガ取付穴30a,3
1aはすべて従来と同様であって、後側のトランスファ
バー30のフィンガ挿入穴30aには後側のフィンガ3
2Aのシャンク部30aが往復動可能に嵌挿され、前側
のトランスファバー31のフィンガ挿入穴31aには前
側のフィンガ33Aのシャンク部33aが往復動可能に
嵌挿され、それぞれのフィンガ挿入穴30a,31aの
奥にエア抜き穴30b,31bが穿設されている。
【0020】トランスファバー30,31の上面には各
フィンガ挿入穴30a,31a及び空気圧室40と直交
するようにキー溝30d,31dが刻設され、各フィン
ガ挿入穴30a,31a及び空気圧室40はこのキー溝
により上部が開口していて、キー溝30d,31dにキ
ー35がボルト36,36により締着されている。後側
のフィンガ32A,32Bと前側のフィンガ33A,3
3Bとは一対ずつ互いに対向して成形軸線と直角な方向
に往復動可能とされ、先端対向面に成形品外周に対応す
る凹円弧形状のワーク把持面32c,33cが削設さ
れ、ワーク把持面32c,33cに続く上端部に前記ス
プレッダ6aと当接する突部32d,33dが形成さ
れ、突部32d,33dに続く上側部はスプレッダ6a
が入り込み易いよう傾斜面32e,33eに形成されて
いる。
【0021】各フィンガのホルダ部32a,32b,3
3a,33aには前記キー35の下面と摺動可能に当接
する切欠き面が削設されている。この切欠き面は凹凸形
状成形工程から次の工程へ移送するための一対のフィン
ガ32B,33Bの平取り面32g,33gのみ軸方向
長さが他の一般のフィンガ32A,33Aの切欠き面3
2h,33hと違っている。一般のフィンガ32A,3
3Bの切欠き面32h,33hは単にフィンガの回転と
成形品Wを把持可能な前進端位置を規制するだけのもの
で、軸方向の長さはフィンガ往復動距離プラス余裕分と
なっている。そして凹凸形状成形工程の後側のフィンガ
32Bの平取り面32gは後端面32iが成形品Wを偏
心点b位置から成形中心a位置に復帰させるときの復帰
位置決め用に成形され、前側のフィンガ33Bの平取り
面33gは後端面33iが成形品Wを距離δだけ後側に
離れた偏心点b上に偏心させるときの移動端位置決め用
に形成されている。
【0022】更に各フィンガ32A,32B,33A,
33Bにはそれぞれシャンク部32a,32b,33a
に後側から盲穴32j,33jが穿設されていて、この
盲穴32j,33jの穴底とフィンガ挿入穴32a,3
3b,33aの穴底との間にばね37A,37Bが介装
されている。そして対向する一対のフィンガのうち一般
のフィンガ32A,33Aにはばね37A,37Aが介
装され、フィンガ32B,33Bにはばね37A,37
Bが介装されていて、互いに接近する方向に付勢されて
いる。ばね37Aと37Bとはばね力が違っていて、一
般のフィンガ32A,33Aはばね力が等しいばね37
A,37Aにより把持する成形品Wを成形中心aに維持
するようになっている。
【0023】また、凹凸形状成形工程用の一対の特定の
フィンガ32B,33Bは、前側のフィンガ33Bにば
ね力の強いばね37Bが介装され、後側のフィンガ32
Bにはばね37Bより弱い本実施例では一般と同様のば
ね37Aが介装されていて、アンバランスなばね力によ
り成形品Wを把持すると成形品Wは弱いばね力の後側へ
偏心する。そこで前側のフィンガ33Bの平取り面33
gの後端面33iがキー35の側面に当接するまで偏心
させ、成形中心aから所定偏心量δだけ後側に離れた偏
心位置bに成形品Wを位置決めするようになっている。
この状態で空気圧室40に圧力空気を供給して後側のフ
ィンガ32Bを押圧する推力を前側のフィンガ33Bの
ばね力より強くし、平取り面32gの後端面32iがキ
ー35に当接するまで移動させると、成形品Wが所定の
偏心量δだけ戻り原位置である成形中心aに復帰して位
置決めされるようになっている。
【0024】続いて本発明の実施の形態の作用を図4乃
至図8の作用説明図にもとづいて説明する。図4におい
て、前工程から一組のフィンガ32A,33Aに把持さ
れて凹凸形状成形工程に移送された円筒形状の成形品W
が、ラム2の下降で第2芯金ホルダ7下端面7a及び成
形芯金13中央部の段差端面13bと、上昇端位置にあ
るノックアウトリング21の上面21aとの間に挟持さ
れ、スプレッダ6aによりフィンガ32A,32Bが押
し開かれて下降し、ラム2が下死点に達するとワークW
が所定の成形位置まで下降し、図示する状態となる。こ
の状態で成形品Wには固定芯金16とこれに隣接する成
形芯金13とが挿入されていて、成形品Wは下端が下降
端位置のノックアウトリング21a上面21aにばね1
2により押圧され、バックアップ23と成形パンチ22
はともに後退端位置に位置決めされている。
【0025】図5において、バックアップ23が前進し
先端の円弧面が成形品Wの前側面に当接し、僅かなタイ
ムラグを有して成形パンチ22が前進し、先端凹凸面2
2aが成形品Wの後側面に押圧されて凹凸形状部Waの
プレス成形が行われる。この間にトランスファバー3
0,31がトランスファピッチと等距離反移送方向に移
動して前工程に戻り本発明に係わるフィンガ32B,3
3Bが凹凸形状成形工程に位置決めされている。
【0026】図6において、凹凸形状の成形が終わると
成形パンチ22とバックアップ23が後退し、ラム2が
上昇し、ノックアウトリング21が図示しないばねによ
って上方に付勢されるノックアウト軸15,ノックアウ
トピン19,19を介してラム2の上昇とともに上昇
し、凹凸形状成形が終わった成形品Wが成形位置から押
し上げられ、スプレッダ6aがフィンガ32B,33B
から離れて把持面33c,33cで成形品Wを把持す
る。成形品Wが把持されると前側のフィンガ33Bのば
ね37Bのばね力が後側のフィンガ32Bのばね37A
より強いので、平取り面33gの端面33iがキー35
の側面に当接するまでワーク把持中心が後方(図示の
側)に移動する。そして成形中心aで把持された成形品
Wが凹凸量より多い移動量δだけ前進して偏心点b位置
となり、成形芯金13の凹凸面13aが成形品W内側の
凹凸面から離れ、成形芯金13が抜け易いようになる。
【0027】図7において、ラム2の上昇で成形芯金1
3が上昇して成形品Wから抜け始める。そして図8にお
いて、成形芯金13がワークWから完全に抜けると図示
しないエア源から圧力空気がエア供給穴30cに送られ
て、後側のフィンガ32Bの推力が前側のフィンガ33
Bのばね37Bの力より強くなり、平取り面32gの端
面32iがキー35の側面に当接するまでワーク把持中
心が移動し、偏心点b位置bの成形品Wが成形中心a位
置に戻る。
【0028】次いでトランスファバー30,31の成形
軸線方向次工程側への移動でフィンガ32B,33Bに
把持されたワークWが次工程に位置決めされ、同時に前
工程位置でフィンガ32A,33Aにより把持された次
のワークWが凹凸形状成形工程に位置決めされる。この
間にラム2が上死点まで上昇して、成形芯金13が上限
位置に、成形パンチ22とバックアップ23が後退端に
位置決めされている。尚、ワークWを偏心点b位置から
成形中心a位置への戻し(移動)動作は、凹凸形状成形
工程から次の工程への移送中に行っても支障はない。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。筒形状の成形品の側面
の片側に凹凸形状をプレス形成する工程から次の工程へ
成形品を移送する一対のフィンガを、ばね力の差により
把持する成形品を凹凸形状のある方向へ凹凸量より多く
偏心させ、偏心させた状態で凹凸形状プレス成形時に必
要な成形芯金を成形品から抜き取り、抜き取り後空気圧
室に圧力空気を送って成形品を原位置である成形軸線
上に戻すようにしたので、従来のフィンガ機構を改造す
る程度の簡単な構造で成形品の内側に条痕疵がつくこと
がなくなり、成形品の品質の向上と、成形芯金の寿命延
長とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイセット及びトランスファスライド
の凹凸形状成形工程部分のたて断面図で、ラムが下死点
位置にあるときの状態を示す図である。
【図2】同じくダイセット及びトランスファスライドの
凹凸形状成形工程部分のたて断面図で、ラムが上昇途中
にある時の状態を示す図である。
【図3】トランスファスライドの凹凸形状成形工程周辺
部の上面図である。
【図4】本発明の動作説明図で、前工程から移送された
成形品が凹凸形状成形工程の成形加工位置に位置決めさ
れた状態を示す図である。
【図5】同じく動作説明図で、凹凸形状がプレス成形さ
れた状態を示す図である。
【図6】同じく動作説明図で、凹凸形状がプレス成形さ
れた成形品をフィンガにより把持して偏心位置に移動し
た状態を示す図である。
【図7】同じく動作説明図で、ラムが上昇して成形芯金
が成形品から抜け始めた状態を示す図である。
【図8】同じく動作説明図で、ラムが更に上昇して成形
芯金が完全に成形品から抜けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ボルスタ 2 ラム 3 下台 5 上台 6 第1芯金ホルダ 6a スプレッダ 7 第2芯金ホルダ 12 ばね 13 成形芯金 15 ノックアウト軸 16 固定芯金 19 ノックアウトピン 21 ノックアウトリング 22 成形パンチ 23 バックアップ 30,31 トランスファバー 30a,31a フィンガ挿入穴 32A,32B 後側のフィンガ 32g,32h,33g,33h 平取り面 32i,33i 位置決め用端面 33A,33B 前側のフィンガ 35 キー 40 空気圧室

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファプレスの成形軸線を挟んで
    平行に設けられ成形サイクルに応動して往復動可能な一
    対のトランスファバーと、対向する一対が互いに接近す
    る方向にばねで付勢され前記一対のトランスファバーの
    内側に進退可能に挿入された複数対のフィンガとを備え
    るトランスファスライドにおいて、側面片側に凹凸形状
    が成形された成形品を把持した後該成形を一時的に偏
    心させて当該工程から次工程に移送する一対のフィンガ
    機構であって、前記成形品の凹凸形状が成形された側面
    片側を把持する一方のフィンガを後退方向に、かつ、前
    成形品の反対側を把持する他方のフィンガを前進方向
    に相対的に移動させ成形芯金の凹凸形状部から前記成形
    品の凹凸形状部を離隔する方向に前記成形品を成形軸線
    の位置から偏心移動させるフィンガ移動手段と、前記成
    形品と前記成形芯金とに形成された凹凸形状部の噛合が
    解除され得る前記成形品の偏心移動位置を規制すべく前
    記一方のフィンガと他方のフィンガとの移動端を位置決
    めする移動端位置決め手段と、前記一方のフィンガを前
    進方向に、かつ他方のフィンガを後退方向に相対的に
    移動させ前記成形品を偏心移動位置から成形軸線に復帰
    させるフィンガ復帰手段と、前記成形品が成形軸線上で
    次工程に移送され得る移送可能位置を規制すべく前記一
    方のフィンガと他方のフィンガとの復帰位置を位置決め
    する復帰位置決め手段とを備え、把持した成形品を一時
    的に偏心させ成形芯金が成形品内から脱離された後、当
    該工程から次工程に移送されるまでの間に成形品を原位
    置に復帰させて移送する一対のフィンガに構成したこと
    を特徴とするトランスファスライドのフィンガ機構。
  2. 【請求項2】 前記フィンガ移動手段は、前記一方のフ
    ィンガを付勢するばねを前記他方のフィンガを付勢する
    ばねよりも弱いばね押圧力にして、前記成形品を把持し
    たとき、前記他方のフィンガを付勢するばねの押圧力に
    よって一方のフィンガを付勢するばねの押圧力に抗して
    前記他方のフィンガを前進させるとともに、前記成形品
    を介して前記一方のフィンガを後退させて相対的に移動
    させるようにした請求項1に記載されたトランスファス
    ライドのフィンガ機構。
  3. 【請求項3】 前記フィンガ復帰手段は、前記一方のフ
    ィンガが挿入される前記トランスファバーのフィンガ挿
    入穴を空気圧室に形設するとともに、該空気圧室に圧力
    空気を供給可能な圧力空気導入孔を設けて、前記フィン
    ガ移動手段によって後退された前記一方のフィンガを前
    記空気圧室に供給された圧力空気で前記他方のフィンガ
    を付勢するばねの押圧力に抗して前進させるとともに、
    前記成形品を介して前記他方のフィンガを後退させて相
    対的に移動させ、前記成形品を偏心移動位置から成形軸
    線に復帰させるようにした請求項1または請求項2に記
    載されたトランスファスライドのフィンガ機構。
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