JPH0330189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はランプの取付構造、特にランプ取付
部材に片持ち式に取付けられるランプに最適な取
付け構造に関するものである。

従来の技術 ランプハウジングとレンズ、ランプハウジング
に保持されるバルブとで構成されるランプは、安
定よく取付けるために、通常ランプ取付部材へ少
なくとも上下２個所若しくは左右２個所をビス止
め等の適宜の手段で取付けて固定している。しか
し条件によつてはランプ取付部材のランプ取付座
面をランプに対して十分に広くとることができ
ず、ランプを片持ち式に取付けることもある。

例えば、第３図に示す様に、自動車のフロント
に設けられるヘツドランプ１に補助ランプ２を組
み込んだ場合では、先ずヘツドランプユニツト３
をリテーニングリング４とマウンテイングリング
５とで保持し、前記マウンテイングリング５をラ
ンプハウジング６へセルフロツキングナツト７及
びアジヤステイングスクリユー８にて取付けるこ
とによりヘツドランプユニツト３を取付ける。そ
して、前記ランプハウジング６の端部にランプの
取付座面９を延長形成し、当該取付座面９にハウ
ジング１０及びレンズ１１、バルブ（図示せず）
とで構成した補助ランプ２を装着し、レンズ１１
及びハウジング１０を貫通させたビス１２を取付
座面９に装着したセルフロツキングナツト１３に
締付けて取付けている。

ところで、前記補助ランプ２はハウジング１０
とレンズ１１とが完全に密封されておらないた
め、内部へ水が侵入することがあり、侵入した水
を排水したり、レンズ１１の曇りを防止するため
に内外を連通するバルブ１４をハウジング１０に
一体形成してある。

考案が解決しようとする問題点 上記の如く補助ランプ２にはパイプ１４を形成
してあるため、前記パイプ１４とランプハウジン
グ６の取付座面９との干渉を避けるためと、ヘツ
ドランプ６の占有スペースが非常に狭いため、取
付座面９を広く形成することができない。従つて
補助ランプ２と取付座面９との接触面積が小さ
く、補助ランプ２をビス１２にて片持ち式に支持
することになり。補助ランプ２の支持剛性が低
く、補助ランプ２の端部を押すと、補助ランプ２
がぐらつくといつた問題があつた。

問題点を解決するための手段 この考案はランプをランプ取付部材の取付座面
に片持ち式に取付け、前記ランプのハウジングに
内外を連通するパイプを突設し、当該パイプの端
部をランプ取付部材に当該支持させ、前記取付座
面と対向するパイプの側面に切欠きを形成して開
口させたものである。

作 用 この考案はランプの遊端部をパイプを介してラ
ンプ取付部材に支持させることによりランプのが
たつきを防止するようにしたものである。

実施例 第１図は本考案の一実施例を示す図面で、自動
車のヘツドランプに組み込まれる補助ランプに適
用した場合を示している。同図において、２０は
ランプ取付部材、例えばヘツドランプのヘツドハ
ウジングで、ランプ収納部２１を有し、端部に前
方へ突出するランプ取付座面２２を延長形成して
あり、車体へ適宜の手段で取付けられる。

２２はヘツドランプユニツトで、マウンテイン
グリング２４とリテーニングリング２５とで保持
され、ランプハウジング２０のランプ収納部２１
へ収納されマウンテイングリング２４を利用して
アジヤステイングスクリユー２６及びセルフロツ
キングナツト２７にランプハウジング２０へ取付
けられる。

２８は片持ち支持されるランプ、例えばヘツド
ランプの補助ランプで、ハウジング２９及びレン
ズ３０、バルブ（図示せず）とで構成され、ハウ
ジング２９には端部に内部に侵入した水等を排出
させるバルブ３１を一体形成してある。前記補助
ランプ２８はハウジング２９をランプハウジング
２０のランプ取付座面２２に装着し、レンズ３０
及びハウジング２９を貫通させた取付ビス３２を
ランプ取付座面２２に装着したセルフロツキング
ナツト３３に締付けて片持ち的に取付けてある。
そして本考案は補助ランプ２８のハウジング２９
に形成したパイプ３１を長く延長させてその端部
３１ａをランプハウジング２０に当接させ、且つ
第２図に示す様に、パイプ３１の周面一部にラン
プハウジング２０のテーパ面２０ａと対向させて
切欠き３４を形成し、当該切欠き３４から補助ラ
ンプ２８内の水等を排出させると共に、ヘツドラ
ンプユニツト２３の周囲からランプハウジング２
０内へ入る水等がパイプ３１内へ入らないように
してある。

上記取付構造であれば、補助ランプ２８はラン
プハウジング２０のランプ取付座面２２へ片持ち
式に取付けられるが、補助ランプ２８の遊端はパ
イプ３１がランプハウジング２０に当たつて突張
つており、補助ランプ２８を押してもがたつくこ
とはない。

尚、上記実施例では、補助ランプ２８をヘツド
ランプのランプハウジング２０に取付けるように
したが、車体側へ取付けるようにしてもよい。ま
たヘツドランプ以外の各種ランプにも適用でき
る。

考案の効果 この考案はランプ取付部材に片持ち式に取付け
られるランプを簡単にがたつきなく取付けること
ができ、しかも他の部品を追加することがなく、
取付けも容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るランプ取付構造を示す要
部断面図、第２図はパイプの拡大断面図、第３図
は従来の取付構造を示す断面図である。 ２０…ランプ取付部材（ランプハウジング）、
２８…ランプ（補助ランプ）、２９…ハウジング、
３０…レンズ、３１…パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプ取付部材の取付座面にランプを片持ち式
   に取付け、前記ランプのハウジングに内外を連通
   するパイプを一体に形成し、当該パイプの端部を
   ランプ取付部材に当接支持させたことを特徴とす
   るランプの取付構造。