JPH0330031Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、施工時において寸法調節が可能な
収納装置に関するものである。

〔背景技術〕

室内やベランダ等の壁面と天井面とで構成され
るコーナー部に取り付けられ、物品を収納するた
めに使用される収納装置があるが、従来のこの種
の収納装置は、長さが一定であつたために、設置
場所の条件にうまく適応させることが難しかつ
た。

〔考案の目的〕

この考案は、上記事情に鑑みなされたもので、
施工時に適当な長さに寸法を調節することがで
き、いかなる長さの設置場所にも取り付けること
ができる適応性に富んだ収納装置を提供すること
を目的としている。

〔考案の開示〕

この考案にかかる収納装置は、壁面と天井面と
のコーナー部に取り付けられる収納装置であつ
て、一定の長さをそなえた基本ユニツトと、施工
時に端部を切断することによつて長さを調節する
ことのできる寸法調節ユニツトの組合わせからな
り、これら基本ユニツトと寸法調節ユニツトとは
フレームによつて天井面に取り付けられるように
なつており、寸法調節ユニツトのフレームがユニ
ツト端部の切断シロの範囲を外れた内側部分に設
けられていることを特徴とする。

第１図はこの考案にかかる収納装置用ユニツト
を、また、第２図は組立状態における収納装置を
例示するもので、この収納装置１は基本ユニツト
２と寸法調節ユニツト３とからなり、これらユニ
ツト２，３を適宜組み合わせて設置場所に取り付
け、使用される。

基本ユニツト２は、裏板５、フレーム６、底板
７および扉８をそなえている。裏板５は上部に並
設されている取付孔９，９，…に木ねじ等の固着
具１０を挿通して壁面に取り付けられる。また、
フレーム６は、上端部に設けられている取付孔１
１に上記と同様の固着具１０を挿通して天井面に
取り付けられる。木ねじ等の固着具１０の代わり
に、あらかじめ壁面および天井面にアンカーボル
トを植え込んでおき、このアンカーボルトに裏板
５およびフレーム６を取り付けるようにしてもよ
い。底板７は、後端面を裏板５の下端部に固定
し、前端部をフレーム６の下端部に固定するので
あるが、その固定方法は、適当な強度の得られる
ものならどのようなものでもよい。扉８は、扉８
の裏面に設けたヒンジ（図示しない）等によつて
跳上げ式に開閉可能にフレーム６に取り付けられ
る。

他方、寸法調節ユニツト３は、基本ユニツト２
と同様の裏板５′，フレーム６′，底板７′と、基
本ユニツト２の扉８に相当する蓋材８′をそなえ、
同様にして壁面および天井面に取り付けられる。
しかしながら、基本ユニツト２が一定の長さに
定められているのに対し、寸法調節ユニツト３は
最初の長さが′である裏板５′，底板７′および
蓋材８′を望みの長さに切断して使用することが
できるようになつている。そのため、寸法調節ユ
ニツト３のフレーム６′は、裏板５′，底板７′，
蓋８′の端部の切断シロｄの範囲を外れた内側部
分に設けられている。この切断シロｄの範囲内
で、任意の位置で切断して全長を調節することが
できる。

なお、蓋材８′はフレーム６′，６′に固着させ
て設けられている。

今、第２図に示すような室内１３の壁面１４と
天井面１５とで構成される長さＬのコーナー部に
収納装置１を設置しようとすると、一方の端部か
ら長さの基本ユニツト２，２，…を順次つなぎ
合わせて取り付けてゆく。そして、最後に生じた
長さ″の空間に寸法調節ユニツト３を嵌め込ん
で取り付けることによつて、コーナー部を隙間な
く埋めつくすことができ、空間を有効に利用でき
るとともに、外観上も好ましいものとなる。寸法
調節ユニツト３の蓋材８′はフレーム６′に固定さ
れており、開閉することができないが、隣接する
基本ユニツト２の扉８を開ければ、収納物を十分
出し入れすることができる。また、この収納装置
１には境界壁がないので、長い物品も収納するこ
とができる。必要な場合には隣接する基本ユニツ
ト同志の間に仕切壁を設けておいてもよい。な
お、寸法調節ユニツト３は、コーナー部の両端部
に配置させて設けてもよい。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなように、この考案にか
かる収納装置は、定寸法の基本ユニツトのほかに
寸法調節ユニツトを備えているので、この寸法調
節ユニツトを適当な長さに切断することにより、
設置場所の長さにうまく適応させることができ
る。この場合に、寸法調節ユニツトの天井面取付
用フレームが切断シロの範囲内でユニツト端部よ
り内側に設けられているため、上記切断によりフ
レームも一緒に除かれてしまう恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる収納装置を構成する
各ユニツトの説明図であつて、同図ａは基本ユニ
ツトの、また同図ｂは寸法調節ユニツトのそれぞ
れ斜視図である。第２図はこの収納装置の組立状
態の説明図である。図はいずれも実施例をあらわ
す。 １……収納装置、２……基本ユニツト、３……
寸法調節ユニツト、５，５′……裏板、６，６′…
…フレーム、７，７′……底板、８……扉、８′…
…蓋材、１３……室内、１４……壁面、１５……
天井面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面と天井面とのコーナー部に取り付けられる
   収納装置であつて、一定の長さをそなえた基本ユ
   ニツトと、施工時に端部を切断することによつて
   長さを調節することのできる寸法調節ユニツトの
   組合わせからなり、これら基本ユニツトと寸法調
   節ユニツトとはフレームによつて天井面に取り付
   けられるようになつており、寸法調節ユニツトの
   フレームがユニツト端部の切断シロの範囲を外れ
   た内側部分に設けられていることを特徴とする収
   納装置。