JPH03297716A - 鶏卵の整列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、鶏卵処理装置が、多数の鶏卵を連続的かつ
高速で処理できるよう、一定のピッチで複数の鶏卵を連
続的に供給する給卵コンベヤへ接続されるもので、ラン
ダムに供給される鶏卵を整列させて、−度に複数の鶏卵
を給卵コンベヤの各卵座へ１個ずつ移し替える装置に関
するものである。

「従来の技術」 現在の鶏卵処理は、一連に接続された供給コンベヤ、整
列装置、給卵コンベヤ、処理装置により、連続的かつ高
速で行われるのが普通となっている。

この処理装置は、例えば一連に接続された洗卵装置、乾
燥装置、検卵装置、計量選別装置、容器詰め装置により
構成される。ただし、洗卵装置、乾燥装置が設けられな
い場合もある。

そして、前記処理装置で損傷しやすく不安定な多数の鶏
卵を、連続的に高速で処理するためには、給卵コンベヤ
から一定数の鶏卵を連続的にハイピッチで処理装置、前
記の場合では洗卵装置へ供給しなければならない。

この給卵コンベヤは、多段多列に卵座を有しており、各
卵座には１個ずつの鶏卵が収容されるようになっている
。一方、供給コンベヤへは、鶏舎に併設された集卵コン
ベヤから、或いはオートログから鶏卵がランダムに供給
される。従って、供給コンベヤの各卵座へ空白を生ずる
ことなく、複数の鶏卵を一度に各卵座へ鶏卵を移し替え
るために、整列装置が必要となる。卵座に空白を住する
と、手作業でその空白を埋めなければならないため、極
めて面倒であり、処理能率を損なうことになるからであ
る。

整列装置には、鶏卵を搬送するコンベヤと、１個ずつ分
散させて給卵コンベヤへ移し替えられるよう、区分する
区分手段が設けられている。このような整列装置の１例
として、実開平１−１２９１１６号公報記載の「鶏卵の
分散搬送装置」が開示されている。

［発明が解決しようとする問題点」 ところで、供給コンベヤからは鶏卵が前記のようにラン
ダムに供給されるので、−時的に多数の鶏卵が整列装置
へ供給されると、区分手段の入口で渋滞を生ずることが
多々ある。

コンベヤで強制的につぎつぎに搬送されてくる鶏卵には
、搬送方向への圧力がかかっているので、渋滞した鶏卵
に後続する鶏卵が乗り上げて互いに固く組み合ううえ、
この衝突時にひび割れや破卵を生ずる。そこで−旦鶏卵
が組み合うと、供給コンベヤ及び整列装置のコンベヤを
停止させて、人手で組み合った鶏卵をほぐすか、組み合
いが自然にほぐれるか待つかするしかない。又、損傷し
た鶏卵は取り除かねばならない。

しかしながら従来の整列装置では、コンベヤに角棒コン
ヘヤ或いはメソシュコンベヤを採用して、搬送方向と直
交する方向へ鶏卵を分散させるようにしているが、この
鶏卵の組み合いに対して何等の対応もなされていない。

前記公報記載の「鶏卵の分散搬送装置」も又同様である
。さらに、整列装置には鶏卵をブラシで押送するものも
あるが、ブラシにより搬送方向への圧力が鶏卵にかかる
ので同様である。

しかも鶏卵処理の高速化の要請に応じて、給卵コンベヤ
の卵座に空白を生じないよう移し替えるために、区分手
段の入口で鶏卵を滞留、集積させるようになってきた。

その結果、いっそう鶏卵の組み合いを生じやすくなって
いる。鶏卵の組み合いを防止する対策として、供給コン
ベヤを一時的に自動停止させるとか、整列装置のコンベ
ヤを短くすることなどが考えられるが、やはり十分では
ない。

鶏卵の処理は、ますます高速化が要請されており、既に
１時間当たり６万個ないし７万個にも達する処理装置が
実用化されている。従って供給コンベヤを一時的にせよ
停止させることは、処理能率を著しく低下させ、鶏卵の
高速処理の要請に反することになる。

この発明は、従来の整列装置の前記欠点を解消し、高速
処理に対応して、区分手段の入口で鶏卵の組み合いを生
じさせず、給卵コンベヤへ円滑に鶏卵を移し替えること
を目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」 前記目的を達成するためこの発明は、以下の構成をその
要旨とする。

即ち、整列装置の整列コンベヤを、搬送方向と直交する
回転自在な搬送バーを並設して構成する。

そして、−度に複数の鶏卵を１個ずつ給卵コンベヤの各
卵座へ移し替え可能に区分する区分手段の入口に、搬送
方向へ進行しつつ搬送バーへ摺接して、搬送バーを強制
的に回転させる強制摺接手段を設ける。

「作用」 搬送バーが強制摺接手段により強制的に回転させられる
ので、回転自在な搬送バーの上面は搬送方向と逆方向へ
回転する。従って、搬送バー上の鶏卵にかかる搬送方向
への圧力を減少させることができる。

搬送バーが鶏卵の搬送方向と直交して並設されているた
め、鶏卵は隣合う搬送バーと搬送バーとの間の隙間によ
り、搬送されながら搬送方向と直交する方向へ分散する
。

「実施例」 以下、図示する実施例に基づいてこの発明の詳細な説明
する。

第１図に於いて、■はこの発明に係る鶏卵の整列装置で
、上流には図外集卵コンベヤと接続する供給コンベヤ２
１が、又、下流には処理装置である例えば洗卵装置（図
示せず）へ接続する給卵コンベヤ３１が接続されている
。

ここで給卵コンベヤ３１の１例について説明すと、両側
に配設されたエンドレスチェンに、所定のピッチで搬送
方向と直交してローラが取付けられており、隣合うロー
ラ間には、例えば６個の卵座が設けられている。従って
、卵座は多段多列に形成されることになる。

整列装置１の搬送手段は、整列コンベヤ２とその上流、
即ち供給コンベヤ２１側に設置された分散コンベヤ１０
とから形成されている。

整列コンベヤ２について説明すると、３は搬送バーで、
可撓性を有する小径の円形パイプ、例えば塩化ビニルな
どを材質として、搬送する鶏卵Ｅに与える衝撃を可及的
に緩衝するようにしている。

この搬送バー３は、第４図に示すように、両側に配設さ
れたエンドレスチェン４から突設したピン４′に、図中
矢印で示す鶏卵Ｅの搬送方向Ａに直交するよう、両端を
遊嵌されて回転自在である。

又、搬送バー３のピッチは、搬送バー３間の間隙が極め
て小さくなるよう設定する。そうすれば搬送バー３を小
径にしたこととあわせて、鶏卵Ｅの上下動の幅を極力小
さくでき、後述する区分手段５の入口で、第３図のよう
に渋滞した鶏卵已に後続する鶏卵Ｅが乗り上げないよう
にできる。実施例では、搬送バー３の外径は約９ｍ、ピ
ッチは９ｍｍ強である。ただし、搬送バー３は丸棒、角
棒でもよく、材質も他のプラスチックや金属を用いるこ
ともできる。エンドレスチェン４は、図外モタによりチ
ェンホイールを介して回動する。

５は公知の区分手段で、第１図ないし第３図に示す如く
、前記整列コンベヤ２の給卵コンベヤ３１側の上方に、
搬送方向に沿って互いに平行して設置され、整列装置１
から前記給卵コンベヤ３１の各卵座へ、−度に複数の鶏
卵Ｅを１個ずつ移し替えられるようにするものである。

実施例ではこの区分手段５は、それぞれ底面が搬送バー
３へ近接する７枚の区分板６により等間隔に６区画され
ており、それぞれの区画７には大型の鶏卵Ｅが１個ずつ
通過できるようになっている。

なお図示しないが、両側を除く区分板６の上流には、搬
送方向Ａの前後へ揺動する区分バーと、搬送方向Ａと直
交して左右へ揺動する区分バーとを交互に配設して、例
えばカム装置で駆動させれば、鶏卵Ｅを渋滞を住じさせ
ることなく各区画７へ円滑に誘導できる。

又、同様に図示しないが、区分手段５の入口付近又はそ
の下流に、整列コンベヤ２を横断する板部材をコンベヤ
２上方に近接して設け、この板部材を搬送方向Ａの前後
、左右へ揺動するようにすれば、鶏卵Ｅの分散をよりよ
くすることが可能である。

さらに、区分手段５の入口両側にリミットスイッチを設
けて、鶏卵Ｅが組み合うような過度の渋滞時には、一方
のリミットスイッチの作動により供給コンベヤ２１を一
旦停止させ、数秒後に再駆動させるようにすると便利で
ある。

次ぎに、８はこの発明に係る強制摺接手段で、区分手段
５の入口、即ち鶏卵Ｅが渋滞を生ずる部分に於いて、整
列コンベヤ２の下方の設置されており、第５図及び第６
図に詳細に示すように、実施例ではエンジニアリングプ
ラスチックチェンが採用されている。この強制摺接手段
８は、図外モータによりチェンホイールを介して、図中
矢印Ｂで示す方向、即ち整列コンベヤ２の搬送方向Ａと
同方向へ回動するものである。そして強制摺接手段８は
、搬送バー３の下面に摺接するよう取付けられているの
で、搬送バー３は、図中矢印Ｃの方向へ強制的に回転さ
せられる。

従って、整列コンベヤ２でつぎつぎに搬送される後続す
る鶏卵Ｅは、区分手段５の入口で渋滞している鶏卵Ｅに
衝突しても、鶏卵Ｅを載置する搬送バー３の上面は、整
列コンベヤ２の搬送方向Ａと逆方向Ｃへ強制的に回転し
ているため、鶏卵Ｅの搬送圧力を減少させることができ
るので、鶏卵Ｅは乗り上げ組み合うことがなく、損傷を
することもない。

強制摺接手段８がこのような搬送圧力の減少効果を発揮
するためには、強制摺接手段８として成る程度摩擦係数
が大きく、かつ適度の弾性を有する材質のものを採用す
るのが好ましい。例えば、ナイロンその他のプラスチソ
クチェン、ゴムチェン等も採用でき、チェノに前記材質
のブロックを一部ピッチで取付けることもできる。又、
チェノにかえでヘルドをプーリを介して回動させてもよ
い。

実施例では、強制摺接手段８の回動速度を、整列コンベ
ヤ２の回動速度よりやや大としているが、鶏卵Ｅにかか
る搬送圧力を減少させる目的から、搬送バー３のピッチ
、外径、外周形状、材質等、及び強制摺接手段の材質等
を考慮して、その回動速度を適宜選択する。

第１図に示す如（この実施例では、整列コンベヤ２の上
流に分散コンベヤ１０を設置している。

分散コンベヤ１０は、鶏卵Ｅの搬送方向Ａと直交する方
向へ鶏卵Ｅを予め十分に分散させて、整列コンベヤ２へ
搬送するものである。

１１は両側に設置されたエンドレスチェンで、図外モー
タによりチェノホイールを介して、整列コンベヤ２と同
方向へ回動する。１２は分散バーであって、チェノ１１
に搬送バー３と同様な手段で取付けられている。この分
散バー１２は、搬送バー３と全く同じものを用いている
が、そのピッチは搬送バー３のそれよりも疎〈実施例で
は約１９璽鳳）として、鶏卵Ｅの分散を図る。１３は分
散コンベヤ１０の両側に設けられた摺接板で、分散バー
１２の下面に当接し搬送される鶏卵Ｅをより１ よく分散させるものである。なお、１４は両コンベヤ２
．１０を連結するブリッジである。

ここで、分散コンベヤ１０は必ずしも必要でなく、又、
公知の分散コンベヤを用いることも任意である。

「効果」 強制摺接手段により、鶏卵の搬送方向への圧力を減少さ
せられるので、区分手段の入口で鶏卵の組み合いが起こ
らず、給卵コンベヤへの鶏卵の移し替えを確実かつ円滑
に行える。又、先行する鶏卵に衝突してもひび割れ、破
卵等が生じない。

従って、一連の鶏卵処理がより高速、能率的に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は整列装置の側面略図、第２図は整列コンベヤの
断面略図、第３図は整列コンベヤの平面略図である。 第４図は搬送バーの取付状態を示す一部欠截平面図であ
る。 又、第５図は強制摺接手段の搬送バーへの摺接２ 状態を示す要部側面図、第６図はその要部断面図である
。 １・・・・整列装置 ２・・・・整列コンベヤ ３・・・・搬送バ ５・・・・区分手段 ８・・・・強制摺接手段 １０・・・分散コンベヤ ２１・・・供給コンベヤ ３１・・・給卵コンベヤ Ｅ・・・・鶏卵

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　鶏卵をランダムに供給される供給コンベヤと、多段
   多列の卵座を有して処理装置へ接続される給卵コンベヤ
   との間に設置されて、供給コンベヤで搬送される鶏卵を
   給卵コンベヤへ移し替える整列装置に於いて、 整列装置の整列コンベヤを、搬送方向と直 交する回転自在な搬送バーを並設して形成するとともに
   、 複数の鶏卵を一度に１個ずつ給卵コンベヤ の各卵座へ移し替え可能に区分する区分手段の入口に、
   搬送方向へ進行しつつ搬送バーに摺接して、搬送バーを
   強制的に回転させる強制摺接手段を設けたことを特徴と
   する鶏卵の整列装置。 ２　整列コンベヤは、搬送方向と直交する回転自在な分
   散バーを整列コンベヤより疎なピッチで並設してなる分
   散コンベヤを、搬送方向の上流に接続されている請求項
   １記載の鶏卵の整列装置。 ３　搬送バーは、可撓性を有する材質のパイプで形成さ
   れている請求項１又は２記載の鶏卵の整列装置。