JPH03295130A - 電子放出素子 - Google Patents
電子放出素子Info
- Publication number
- JPH03295130A JPH03295130A JP2095803A JP9580390A JPH03295130A JP H03295130 A JPH03295130 A JP H03295130A JP 2095803 A JP2095803 A JP 2095803A JP 9580390 A JP9580390 A JP 9580390A JP H03295130 A JPH03295130 A JP H03295130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron
- layer
- conductor layer
- emitting device
- electron emission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims abstract description 73
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 36
- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims abstract description 21
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims abstract description 8
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 abstract description 23
- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract description 10
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 abstract description 10
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 abstract description 5
- 229910052715 tantalum Inorganic materials 0.000 abstract description 5
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 4
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 4
- 229910052593 corundum Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 229910001845 yogo sapphire Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 abstract description 3
- 239000011521 glass Substances 0.000 abstract description 3
- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910052681 coesite Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910052906 cristobalite Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 abstract description 2
- 235000012239 silicon dioxide Nutrition 0.000 abstract description 2
- 229910052682 stishovite Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910052905 tridymite Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910025794 LaB6 Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910034327 TiC Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910026551 ZrC Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 abstract 1
- 229910003465 moissanite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910010271 silicon carbide Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 25
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 14
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 13
- 239000010406 cathode material Substances 0.000 description 10
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 5
- 239000010408 film Substances 0.000 description 5
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N Nitric acid Chemical compound O[N+]([O-])=O GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005566 electron beam evaporation Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910017604 nitric acid Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000000206 photolithography Methods 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 2
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 2
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 1
- 238000003491 array Methods 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 238000003486 chemical etching Methods 0.000 description 1
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 1
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000010931 gold Substances 0.000 description 1
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000011259 mixed solution Substances 0.000 description 1
- 239000000615 nonconductor Substances 0.000 description 1
- 238000001259 photo etching Methods 0.000 description 1
- 238000007650 screen-printing Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、電子顕微鏡、電子ビーム露光装置、CRT等
、各種電子ビーム応用装置の電子発生源として利用する
ことができる電子放出素子に関するものである。
、各種電子ビーム応用装置の電子発生源として利用する
ことができる電子放出素子に関するものである。
従来の技術
従来、電子顕微鏡、電子ビーム露光装置、(、RT等に
おける電子発生源として、熱電子を放出する熱陰極が用
いられている。しかし、熱陰極は陰極自体を加熱する加
熱手段を必要とし、また、加熱に伴うエネルギー損失が
生じるなどの問題がある。そこで、近年、加熱を必要と
しない電子放出素子、いわゆる冷陰極に関する研究が行
われ、いくつかのタイプの電子放出素子が提案されてい
る。
おける電子発生源として、熱電子を放出する熱陰極が用
いられている。しかし、熱陰極は陰極自体を加熱する加
熱手段を必要とし、また、加熱に伴うエネルギー損失が
生じるなどの問題がある。そこで、近年、加熱を必要と
しない電子放出素子、いわゆる冷陰極に関する研究が行
われ、いくつかのタイプの電子放出素子が提案されてい
る。
例えば、PN接合に逆バイアス電圧を印加し、電子なだ
れ降伏現象を起こさせて素子外へ電子を放出させるよう
にした電子放出素子、または、金属層−絶縁体層−金属
層の3層構造で、上記両金異層に電圧を印加することに
より、トンネル効果で絶縁体層を透過してきた電子を金
属層表面から表子外へ放出させるMIM型の電子放出素
子、または、電界集中の生じやすい形状に形成した金属
に対し、電圧を印加して局所的に高密度な電界を発生さ
せ、金属から素子外へ電子を放出させる電界放出型の電
子放出素子などがある。
れ降伏現象を起こさせて素子外へ電子を放出させるよう
にした電子放出素子、または、金属層−絶縁体層−金属
層の3層構造で、上記両金異層に電圧を印加することに
より、トンネル効果で絶縁体層を透過してきた電子を金
属層表面から表子外へ放出させるMIM型の電子放出素
子、または、電界集中の生じやすい形状に形成した金属
に対し、電圧を印加して局所的に高密度な電界を発生さ
せ、金属から素子外へ電子を放出させる電界放出型の電
子放出素子などがある。
これらの電子放出素子のうち、電界放出型の場合、電子
放出のため、陰極エミッタ先端に106V/cm程度の
強電界が集中するように、その先端の曲率が数百nm以
下となるように針状加工されている。この電界放出型の
電子放出素子は、一般に次のような長所を有する。
放出のため、陰極エミッタ先端に106V/cm程度の
強電界が集中するように、その先端の曲率が数百nm以
下となるように針状加工されている。この電界放出型の
電子放出素子は、一般に次のような長所を有する。
(1)電流密度が高い。
(2)陰極を加熱する必要がないので、電力消費が非常
に少ない。
に少ない。
(3)点(ポイント)および線(ライン)電子線源とし
て使用することができる。
て使用することができる。
上記電界放出型の電子放出素子として、例えば、ジャー
ナル・オプ・アプライド・フィジックス、39巻、7号
、36o4頁、1968年(Journal ofAp
plied Physics s Vol 39、
No 7、 P 3504.1968)に記載されてい
るような構成が知られている。第9図(a)は上記従来
の電子放出素子の製造途中の状態を示す断面図、第9図
(b)は従来の電子放出素子の製造完成状態を示す断面
図である。
ナル・オプ・アプライド・フィジックス、39巻、7号
、36o4頁、1968年(Journal ofAp
plied Physics s Vol 39、
No 7、 P 3504.1968)に記載されてい
るような構成が知られている。第9図(a)は上記従来
の電子放出素子の製造途中の状態を示す断面図、第9図
(b)は従来の電子放出素子の製造完成状態を示す断面
図である。
第9図(a)に示すように、まず、電気絶縁性基板10
1の上に導電性膜102、絶縁層103および導電性膜
104を適当なマスクを用いて順次蒸着し、空洞106
が複数のアレイ状配列となるように作製する。次いで、
この空洞105の開口部を適当な物質106の回転斜蒸
着により漸次閉じさせつつ、この開口部真上より陰極材
料107を正蒸着することにより、空洞106内におい
て導電性膜102上に先端側が次第に細くなる陰極エミ
ッタ突起108を形成する。最後に、物質106を除去
することにより、第9図(b)に示すように電子放出素
子を作製することができる。
1の上に導電性膜102、絶縁層103および導電性膜
104を適当なマスクを用いて順次蒸着し、空洞106
が複数のアレイ状配列となるように作製する。次いで、
この空洞105の開口部を適当な物質106の回転斜蒸
着により漸次閉じさせつつ、この開口部真上より陰極材
料107を正蒸着することにより、空洞106内におい
て導電性膜102上に先端側が次第に細くなる陰極エミ
ッタ突起108を形成する。最後に、物質106を除去
することにより、第9図(b)に示すように電子放出素
子を作製することができる。
そして、導電性膜104が正、導電性膜102が負とな
るように電源109を接続し、陰極エミッタ突起108
の陰極材料107で定まる所定の電圧以上の電圧を印加
することにより、電界が集中する陰極エミνり突起10
Bより電子を放出させることができる。
るように電源109を接続し、陰極エミッタ突起108
の陰極材料107で定まる所定の電圧以上の電圧を印加
することにより、電界が集中する陰極エミνり突起10
Bより電子を放出させることができる。
また、上記電子放出素子をアレー化し、平面デイスプレ
ィに応用した試みもある(ジャパン・デイスプレィ 8
6、P512)。
ィに応用した試みもある(ジャパン・デイスプレィ 8
6、P512)。
従来、電子放出素子の他の例として、特公昭54−17
551号公報に記載されている構成が知られている。第
10図(a)〜(f)は上記従来の電子放出素子の製造
工程を示す説明図である。
551号公報に記載されている構成が知られている。第
10図(a)〜(f)は上記従来の電子放出素子の製造
工程を示す説明図である。
第10図(a)に示すように、まず、電気絶縁性の矩形
の基板121を複数個用意し、その−表面上に陰極材料
薄膜122を被着し、陰極薄膜付着基板123を複数個
重ね合わせて一体化した後、この重ね合わせ基板124
の各表面を機械研磨する。
の基板121を複数個用意し、その−表面上に陰極材料
薄膜122を被着し、陰極薄膜付着基板123を複数個
重ね合わせて一体化した後、この重ね合わせ基板124
の各表面を機械研磨する。
次いで、第10図(blに示すように、その広い一表面
に金属125を蒸着し、第10図(c)に示すように、
金属126に陰極材料薄膜122の直上に位置して陰、
極材料薄膜122と同程度の幅の狭い電子引出し用の窓
126をフォトエツチング法を利用して開けろ。次いで
、陰極薄膜付着基板123を分離し、第10図(d)に
示すように、それぞれの基板123上の陰極材料薄膜1
22を先端が鋭い山型となるパターン状にエツチング法
により加工する。
に金属125を蒸着し、第10図(c)に示すように、
金属126に陰極材料薄膜122の直上に位置して陰、
極材料薄膜122と同程度の幅の狭い電子引出し用の窓
126をフォトエツチング法を利用して開けろ。次いで
、陰極薄膜付着基板123を分離し、第10図(d)に
示すように、それぞれの基板123上の陰極材料薄膜1
22を先端が鋭い山型となるパターン状にエツチング法
により加工する。
このようにして得たすべての基板123の陰極エミッタ
127の先端近辺が第10図(e)に示すように、基板
121かも離隔し、かつ電子引出し用惣126側の金属
126が基板121がら棚状にせり出す程度まで適当な
化学腐食により基板121を部分的に除去して空洞12
8を形成する。次いで、第10図(f)に示すように、
分離する前の重ね合わせ基板124と同じになるように
基板123を再び重ね合わせて固定することにより薄膜
冷陰極アレイを作製することができる。
127の先端近辺が第10図(e)に示すように、基板
121かも離隔し、かつ電子引出し用惣126側の金属
126が基板121がら棚状にせり出す程度まで適当な
化学腐食により基板121を部分的に除去して空洞12
8を形成する。次いで、第10図(f)に示すように、
分離する前の重ね合わせ基板124と同じになるように
基板123を再び重ね合わせて固定することにより薄膜
冷陰極アレイを作製することができる。
従来の電子放出素子の更に他の例として、本発明者等に
より先に出願した特願平1−330740号に記載され
た構成が知られている。第11図は上記従来の電子放出
素子を示す斜視図である。
より先に出願した特願平1−330740号に記載され
た構成が知られている。第11図は上記従来の電子放出
素子を示す斜視図である。
第11図に示すように、電気絶縁性基板131の上に陰
極材料層132と、この陰極材料層132を挾む絶縁体
層133とが形成され、絶縁体層133の上に制御電極
134が形成されている。
極材料層132と、この陰極材料層132を挾む絶縁体
層133とが形成され、絶縁体層133の上に制御電極
134が形成されている。
そして、制御電極134が正、陰極材料層132が負と
なるように電源(図示省略)を接続し、両者の間に所定
の電圧以上の電圧を印加することにより、制御電極13
3に対向する陰極材料層132のエツジ部136に電界
を集中させ、このエツジ部136より電子を放出させる
ことができる。
なるように電源(図示省略)を接続し、両者の間に所定
の電圧以上の電圧を印加することにより、制御電極13
3に対向する陰極材料層132のエツジ部136に電界
を集中させ、このエツジ部136より電子を放出させる
ことができる。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来例のうち、第1番目の従来例で
は、空洞106内に陰極エミッタ突起108を作製する
際、回転斜蒸着と真上から行う正蒸着を同時に行ってい
るが、この同時蒸着の制御を正確に行うことは非常に困
難である。
は、空洞106内に陰極エミッタ突起108を作製する
際、回転斜蒸着と真上から行う正蒸着を同時に行ってい
るが、この同時蒸着の制御を正確に行うことは非常に困
難である。
また、第2番目の従来例では、電子引出し用の窓126
と陰極エミッタ127との位置合わせ精度を高めようと
すると、電気絶縁性基板121の板厚および陰極材料薄
膜122の膜厚の高い精度が要求される。また、重ね合
わせ基板124の分離前後での一体化固定精度が同一で
なければならないが、精度よく固定することは非常に困
難である。
と陰極エミッタ127との位置合わせ精度を高めようと
すると、電気絶縁性基板121の板厚および陰極材料薄
膜122の膜厚の高い精度が要求される。また、重ね合
わせ基板124の分離前後での一体化固定精度が同一で
なければならないが、精度よく固定することは非常に困
難である。
また、第3番目の従来例では、第1、第2番目の従来例
に比べ、製造が容易で、歩留まりよく製造することがで
きる利点を有するが、第1、第2番目の従来例も含め、
陰極132(108,127)に対し、所定の大きさの
正電位を与える制御電極134(104,126)が陰
極132(10B、127)の両列側で、しかも、陰極
132(108,127)より高い位置に配置されてい
るため、陰極132(108,127)より引出された
電子ビームが外側に広がる傾向になり、電子ビームの質
が低下するという問題があった。
に比べ、製造が容易で、歩留まりよく製造することがで
きる利点を有するが、第1、第2番目の従来例も含め、
陰極132(108,127)に対し、所定の大きさの
正電位を与える制御電極134(104,126)が陰
極132(10B、127)の両列側で、しかも、陰極
132(108,127)より高い位置に配置されてい
るため、陰極132(108,127)より引出された
電子ビームが外側に広がる傾向になり、電子ビームの質
が低下するという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題を解決するもの
であり、質が高く、高精細な電子ビームを得ることがで
き、また、歩留まりよく製造することができ、信頼性を
向上させることができるようにした電子放出素子を提供
し、また、動作電圧を低くすることができるようにした
電子放出素子を提供することを目的とするものである。
であり、質が高く、高精細な電子ビームを得ることがで
き、また、歩留まりよく製造することができ、信頼性を
向上させることができるようにした電子放出素子を提供
し、また、動作電圧を低くすることができるようにした
電子放出素子を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段
上記目的を達成するための本発明の技術的解決手段は、
第1に、絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成された
電子放出層と、この電子放出層の内方で所定の間隔を存
して上記絶縁性基板上に形成された絶縁体層と、この絶
縁体層上に形成された電子引出し用の導電体層とを備え
たものである。
第1に、絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成された
電子放出層と、この電子放出層の内方で所定の間隔を存
して上記絶縁性基板上に形成された絶縁体層と、この絶
縁体層上に形成された電子引出し用の導電体層とを備え
たものである。
第2に、上記第1の技術的解決手段において、上記絶縁
体層を貫通し、この絶縁体層上に形成された電子引出し
用の導電体層と電気的に接続された導電体層を有するも
のである。
体層を貫通し、この絶縁体層上に形成された電子引出し
用の導電体層と電気的に接続された導電体層を有するも
のである。
第3に、上記第1、第2の技術的解決手段において、上
記電子引出し用の導電体層の底面の位置が、上記電子放
出層の上面の位置と同等か、それ以上の高さを有するも
のである。
記電子引出し用の導電体層の底面の位置が、上記電子放
出層の上面の位置と同等か、それ以上の高さを有するも
のである。
第4に、上記第1ないし第3の技術的解決手段において
、上記電子放出層が少なくとも上記電気引出し用の導電
体層に対面するエツジ部を有するものである。
、上記電子放出層が少なくとも上記電気引出し用の導電
体層に対面するエツジ部を有するものである。
作用
したがって、本発明によれば、電子放出層と電子引出し
用の導電体層との間に電圧を印加すると、電子放出層か
ら電子を放出するが、電子引出し用の導電体層を電子放
出層の内方に配置し、放出された電子ビームの飛び出し
方向に、上記導電体層の上方、すなわち、中心方向に向
かう速度成分を持たせることができるので、放出電子ビ
ームを絞ることができる。また、構成が簡単であるので
、容易に製造することができる。
用の導電体層との間に電圧を印加すると、電子放出層か
ら電子を放出するが、電子引出し用の導電体層を電子放
出層の内方に配置し、放出された電子ビームの飛び出し
方向に、上記導電体層の上方、すなわち、中心方向に向
かう速度成分を持たせることができるので、放出電子ビ
ームを絞ることができる。また、構成が簡単であるので
、容易に製造することができる。
また、電子放出層のエツジ部を電子引出し用の導電体層
に対面させているので、エツジ部に電界集中を起こさせ
ることができる。
に対面させているので、エツジ部に電界集中を起こさせ
ることができる。
実施例
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
する。
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
第1図および第2図は本発明の第1の実施例における電
子放出素子を示し、第1図は断面図、第2図は斜視図で
ある。第1図および第2図に示すヨウに、ガラス、セラ
ミックス等からなる電気的な絶縁性基板11の両側部の
上にMo、 Ta、 W。
子放出素子を示し、第1図は断面図、第2図は斜視図で
ある。第1図および第2図に示すヨウに、ガラス、セラ
ミックス等からなる電気的な絶縁性基板11の両側部の
上にMo、 Ta、 W。
ZrC,TiC,Sin、La86等からなる電子放出
層12が形成されている。絶縁性基板11の中央部の上
には電子放出層12の内方で、所定の間隔をおいて電子
放出層12により挾まれ、若しくは囲まれて5i02、
Si3N4、Al2O3等からなる電気的な絶縁体層1
3が形成され、絶縁体層13の上にMo、Ta、W等の
金属、若しくはその他の導電性材料からなる電子引出し
用の導電体層14が形成されている。そして、導電体層
14の底面16の位置妙z、電子放出層12の上面16
の位置と同じ高さ、若しくはそれ以上の高さになるよう
に設定されている。また、電子放出層12は上部両側に
エツジ部17a、17bを有し、一方のエツジ部17a
が導電体層14と対面するように形成され、線状−次元
電子放出素子が構成されている。
層12が形成されている。絶縁性基板11の中央部の上
には電子放出層12の内方で、所定の間隔をおいて電子
放出層12により挾まれ、若しくは囲まれて5i02、
Si3N4、Al2O3等からなる電気的な絶縁体層1
3が形成され、絶縁体層13の上にMo、Ta、W等の
金属、若しくはその他の導電性材料からなる電子引出し
用の導電体層14が形成されている。そして、導電体層
14の底面16の位置妙z、電子放出層12の上面16
の位置と同じ高さ、若しくはそれ以上の高さになるよう
に設定されている。また、電子放出層12は上部両側に
エツジ部17a、17bを有し、一方のエツジ部17a
が導電体層14と対面するように形成され、線状−次元
電子放出素子が構成されている。
以上の構成において、以下、その動作について説明する
。
。
導電体層14が正、電子放出層12が負となるように電
源(図示省略)により両者の間に電子放出層12によっ
て定まる所定の電圧以上の電圧を印加することにより、
電子放出層12より電子を放出させる。電子放出層12
より放出された電子は、導電体層14と電子放出層12
との間にある電界によりその進行方向が決定され、その
一部は導電体層14に入り、他の一部は導電体層14に
入らず、導電体層14の上方へ飛んで行くが、電子放出
層12で導電体層14を挾み、若しくは囲むように配置
しているので、電子放出層12より放出された電子は、
その大半が導電体層14の上方へ向かうことになる。す
なわち、電子放出素子の中心部上方に電子が集才ること
になり、放出電子ビームが絞られることになる。このと
き、上記のように導電体層14の底面16の位置が、電
子放出層12の上面16の位置と同じ高さ、若しくはそ
れ以上の高さになるように設定することにより、電子放
出層12より放出された電子の上方向の速度成分が大き
くなり、導電体層14に入らず、導電体層14の上方へ
飛んで行く電子の数、すなわち、放出電子ビームの量を
増加させる効果を生む。また、電子放出層12のエツジ
部17aを絶縁体層13の上に形成した導電体層14に
対面して形成することにより、導電体層14と電子放出
層12との間に生じる電界をエツジ部17aに集中させ
、実効的電界強度を高め、電子放出が起こりやすくする
ことができ、その結果、電子放出のために印加する動作
電圧を低下させることができろ。
源(図示省略)により両者の間に電子放出層12によっ
て定まる所定の電圧以上の電圧を印加することにより、
電子放出層12より電子を放出させる。電子放出層12
より放出された電子は、導電体層14と電子放出層12
との間にある電界によりその進行方向が決定され、その
一部は導電体層14に入り、他の一部は導電体層14に
入らず、導電体層14の上方へ飛んで行くが、電子放出
層12で導電体層14を挾み、若しくは囲むように配置
しているので、電子放出層12より放出された電子は、
その大半が導電体層14の上方へ向かうことになる。す
なわち、電子放出素子の中心部上方に電子が集才ること
になり、放出電子ビームが絞られることになる。このと
き、上記のように導電体層14の底面16の位置が、電
子放出層12の上面16の位置と同じ高さ、若しくはそ
れ以上の高さになるように設定することにより、電子放
出層12より放出された電子の上方向の速度成分が大き
くなり、導電体層14に入らず、導電体層14の上方へ
飛んで行く電子の数、すなわち、放出電子ビームの量を
増加させる効果を生む。また、電子放出層12のエツジ
部17aを絶縁体層13の上に形成した導電体層14に
対面して形成することにより、導電体層14と電子放出
層12との間に生じる電界をエツジ部17aに集中させ
、実効的電界強度を高め、電子放出が起こりやすくする
ことができ、その結果、電子放出のために印加する動作
電圧を低下させることができろ。
次に、上記第1の実施例の電子放出素子の具体例につい
て第3図(a)〜(e)に示す製造工程説明用断面図を
参照しながら製造工程と共に説明する。第3図(,1に
示すように、まず、ガラス、セラミックス等からなる絶
縁性基9.11の上にMOlTa、W、ZrC,TiC
1SiC,La86等からなる薄膜18を薄膜形成法、
例えば、電子ビーム蒸着法、スパッター外、イオンビー
ム蒸着法、スクリーン印刷法等により厚さ300〜50
0nmに形成し、続いて薄膜18の両側部の上にフォト
リングラフイー技術を用いて間隔Wlが6〜60μm、
長さカ10μm〜1朋のレジスト19のパターンを形成
した。
て第3図(a)〜(e)に示す製造工程説明用断面図を
参照しながら製造工程と共に説明する。第3図(,1に
示すように、まず、ガラス、セラミックス等からなる絶
縁性基9.11の上にMOlTa、W、ZrC,TiC
1SiC,La86等からなる薄膜18を薄膜形成法、
例えば、電子ビーム蒸着法、スパッター外、イオンビー
ム蒸着法、スクリーン印刷法等により厚さ300〜50
0nmに形成し、続いて薄膜18の両側部の上にフォト
リングラフイー技術を用いて間隔Wlが6〜60μm、
長さカ10μm〜1朋のレジスト19のパターンを形成
した。
次いで、第3図(b)に示すように、薄膜18において
レジスト19で覆われていない中央部をエツチング液(
例えば、Moのエツチング液としてH3P Oa、CH
3CO0H,HNO3、H2Oの混合液、Taのエツチ
ング液として、HNO3、HFの混酸等)によりエツチ
ング除去した後、レジスト19を取り除き、絶縁性基板
11の両側部の上に電子放出層12を形成した。次いで
、第3図(clに示すように、電子放出層12を被覆す
るようにフォトリソグラフィー技術を用い、間隔W2が
3〜50μm1長さが10μm〜1 mmのレジスト2
0のパターンを形成した。次いで、第3図(d)に示す
ように、レジスト20およびその間の絶縁性基板11の
上方からS i O2、Al2O3,513N4等から
なる薄膜21とMo。
レジスト19で覆われていない中央部をエツチング液(
例えば、Moのエツチング液としてH3P Oa、CH
3CO0H,HNO3、H2Oの混合液、Taのエツチ
ング液として、HNO3、HFの混酸等)によりエツチ
ング除去した後、レジスト19を取り除き、絶縁性基板
11の両側部の上に電子放出層12を形成した。次いで
、第3図(clに示すように、電子放出層12を被覆す
るようにフォトリソグラフィー技術を用い、間隔W2が
3〜50μm1長さが10μm〜1 mmのレジスト2
0のパターンを形成した。次いで、第3図(d)に示す
ように、レジスト20およびその間の絶縁性基板11の
上方からS i O2、Al2O3,513N4等から
なる薄膜21とMo。
Cr、Ta、W等からなる薄膜22をECRプラズマC
VD法、電子ビーム蒸着法、スパッター法、イオンビー
ム蒸着法等によりそれぞれ厚さが500nm〜1μmと
200〜300nmとなるように順次形成した。その後
、第3図(e)に示すように、レジスト2oをリフトオ
フし、中央部の薄膜21.22を残して絶縁体層13、
導電体層14を形成することにより、第1図、第2図で
説明した上記線状−次元電子放出素子を作製した。
VD法、電子ビーム蒸着法、スパッター法、イオンビー
ム蒸着法等によりそれぞれ厚さが500nm〜1μmと
200〜300nmとなるように順次形成した。その後
、第3図(e)に示すように、レジスト2oをリフトオ
フし、中央部の薄膜21.22を残して絶縁体層13、
導電体層14を形成することにより、第1図、第2図で
説明した上記線状−次元電子放出素子を作製した。
そして、上記のようにして作製した電子放出素子の導電
体層14を正、電子放出層12を負として両者の間に電
圧を印加したところ、60〜80Vの電圧印加により電
子放出が始まり、100Vの電圧印加により60〜10
0μAのエミッション電流が得られた。また、上記電子
放出素子から放出された電子ビームを集束電極を用いて
螢光面上に結像したところ、ビーム幅が6〜60μm、
長さが10μm〜1111にの良好な線状電子ビームの
発光を見た。
体層14を正、電子放出層12を負として両者の間に電
圧を印加したところ、60〜80Vの電圧印加により電
子放出が始まり、100Vの電圧印加により60〜10
0μAのエミッション電流が得られた。また、上記電子
放出素子から放出された電子ビームを集束電極を用いて
螢光面上に結像したところ、ビーム幅が6〜60μm、
長さが10μm〜1111にの良好な線状電子ビームの
発光を見た。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第4図
は本発明の第2の実施例における電子放出素子を示す断
面図である。
は本発明の第2の実施例における電子放出素子を示す断
面図である。
本実施例においては、上記第1の実施例と同一部分につ
いては同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成
について説明する。
いては同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成
について説明する。
本実施例の特徴とするところは、第4図から明らかなよ
うに、絶縁体層13を貫通して電子引出し用の導電体層
14と電気的に接続された導電体層23と、この導電体
層23と電気的に接続された導電体層24とが形成され
、そして、導電体層24が絶縁性基板11の中央部の上
で紙面に垂直方向に長く形成されて導電体層14と電子
放出層12との間に電圧印加を行う際の導電体層14へ
のリード線となるように構成された点にある。
うに、絶縁体層13を貫通して電子引出し用の導電体層
14と電気的に接続された導電体層23と、この導電体
層23と電気的に接続された導電体層24とが形成され
、そして、導電体層24が絶縁性基板11の中央部の上
で紙面に垂直方向に長く形成されて導電体層14と電子
放出層12との間に電圧印加を行う際の導電体層14へ
のリード線となるように構成された点にある。
以上の構成において、以下、その動作について説明する
。
。
導電体層14が導電体層23.24を介して正、電子放
出層12が負となるように両者の間に電子放出層12に
よって定まる所定の電圧以上の電圧を印加することによ
り、電子放出層12より電子を放出させる。電子放出層
12より放出された電子は、上記第1の実施例の場合と
同様に、導電体層14と電子放出層12との間にある電
界によりその進行方向が決定され、その一部は導電体層
14に入り、他の一部は導電体層14に入らず、導電体
層14の上方へ飛んで行くが、電子放出層12で導電体
層14を挾み、若しくは囲むように配置しているので、
電子放出層12より放出された電子は、その大半が導電
体層14の上方へ向かうことになる。すなわち、電子放
出素子の中心部に電子が集まることになり、放出電子ビ
ームが絞られることになる。このとき、上記第1の実施
例と同様に、導電体層14の底面16の位置が、電子放
出層12の上面16の位置と同じ高さ、若しくはそれ以
上の高さになるように設定することにより、電子放出層
12より放出された電子の上方向の速度成分を大きくし
、導電体層14に入らず、導電体層14の上方へ飛んで
行く電子の数、すなわち、放出電子ビームの量を増加さ
せることができる。また、電子放出層12のエツジ部1
7aが絶縁体層13の上に形成した導電体層14と対面
するように形成することにより、導電体層14と電子放
出層12との間に生ずる電界をエツジ部17aに集中さ
せ、実効的電界強度を高め、電子放出が起こりやすくす
ることができ、その結果、電子放出のために印加する動
作電圧を低減させることができる。
出層12が負となるように両者の間に電子放出層12に
よって定まる所定の電圧以上の電圧を印加することによ
り、電子放出層12より電子を放出させる。電子放出層
12より放出された電子は、上記第1の実施例の場合と
同様に、導電体層14と電子放出層12との間にある電
界によりその進行方向が決定され、その一部は導電体層
14に入り、他の一部は導電体層14に入らず、導電体
層14の上方へ飛んで行くが、電子放出層12で導電体
層14を挾み、若しくは囲むように配置しているので、
電子放出層12より放出された電子は、その大半が導電
体層14の上方へ向かうことになる。すなわち、電子放
出素子の中心部に電子が集まることになり、放出電子ビ
ームが絞られることになる。このとき、上記第1の実施
例と同様に、導電体層14の底面16の位置が、電子放
出層12の上面16の位置と同じ高さ、若しくはそれ以
上の高さになるように設定することにより、電子放出層
12より放出された電子の上方向の速度成分を大きくし
、導電体層14に入らず、導電体層14の上方へ飛んで
行く電子の数、すなわち、放出電子ビームの量を増加さ
せることができる。また、電子放出層12のエツジ部1
7aが絶縁体層13の上に形成した導電体層14と対面
するように形成することにより、導電体層14と電子放
出層12との間に生ずる電界をエツジ部17aに集中さ
せ、実効的電界強度を高め、電子放出が起こりやすくす
ることができ、その結果、電子放出のために印加する動
作電圧を低減させることができる。
次に、上記第2の実施例の電子放出素子の具体例につい
て第6図(a)〜(e)に示す製造工程説明用断面図を
参照しながら製造工程と共に説明する。第6図(a)に
示すように、まず、ガラス、セラミックス等からなる絶
縁性基板11の上にMOlW、ZrC1LaB6等から
なる薄膜26を薄膜形成法により厚さ300〜600n
mに形成し、続いて薄膜26の両側部と中央部にフォト
リソグラフィー技術を用いてレジスト26と27を形成
した。このとき、レジスト27の幅Llが3〜60μm
、レジスト26と27の間隔L2が6〜10μmで、長
さが10μm〜1酊のパターンに形成した。次いで、第
6図(b)に示すように、薄膜26においてレジスト2
6.27で覆われていない部分をエツチング除去した後
、レジスト26.27を取り除き、絶縁性基板11の両
側に電子放出層12を形成すると共に、中央部に導電体
層24を形成した。次いで、第6図(c)に示すように
、電子放出層12、導電体層24およびその間の絶縁性
基板11の上方からAI。
て第6図(a)〜(e)に示す製造工程説明用断面図を
参照しながら製造工程と共に説明する。第6図(a)に
示すように、まず、ガラス、セラミックス等からなる絶
縁性基板11の上にMOlW、ZrC1LaB6等から
なる薄膜26を薄膜形成法により厚さ300〜600n
mに形成し、続いて薄膜26の両側部と中央部にフォト
リソグラフィー技術を用いてレジスト26と27を形成
した。このとき、レジスト27の幅Llが3〜60μm
、レジスト26と27の間隔L2が6〜10μmで、長
さが10μm〜1酊のパターンに形成した。次いで、第
6図(b)に示すように、薄膜26においてレジスト2
6.27で覆われていない部分をエツチング除去した後
、レジスト26.27を取り除き、絶縁性基板11の両
側に電子放出層12を形成すると共に、中央部に導電体
層24を形成した。次いで、第6図(c)に示すように
、電子放出層12、導電体層24およびその間の絶縁性
基板11の上方からAI。
Ta等からなる薄膜28とMo、C!r、W等からなる
薄膜29を蒸着法等によりそれぞれ厚さが500nm〜
1μmと200〜300nmとなるように順次形成し、
更に、薄膜29の中央部の上に幅が6〜60μm、長さ
10μm〜11111のレジスト3oのパターンを蒸着
法等により形成した。次いで、第6図(d)に示すよう
に、レジスト30を利用し、レジス)30で覆われてい
ない部分の薄膜29とその下の薄[128をそれぞれエ
ツチング除去して所定のパターンの電子引出し用の導電
体層14と薄膜28を形成した。次いで、第6図(e)
に示すように、導電体層24を陽極として接続した後、
薄膜28の外側部分を陽極酸化し、絶縁体層13を形成
した。薄膜28がAIからなる場合には、A1の導電体
層23とAl2O3の絶縁体層13を形成し、また、薄
膜28がTaからなる場合には、Taの導電体層23と
T a 205の絶縁体層13を形成することができる
。その後、レジスト30を除去することにより、第4図
で説明した線状−次元電子放出素子を作製した。
薄膜29を蒸着法等によりそれぞれ厚さが500nm〜
1μmと200〜300nmとなるように順次形成し、
更に、薄膜29の中央部の上に幅が6〜60μm、長さ
10μm〜11111のレジスト3oのパターンを蒸着
法等により形成した。次いで、第6図(d)に示すよう
に、レジスト30を利用し、レジス)30で覆われてい
ない部分の薄膜29とその下の薄[128をそれぞれエ
ツチング除去して所定のパターンの電子引出し用の導電
体層14と薄膜28を形成した。次いで、第6図(e)
に示すように、導電体層24を陽極として接続した後、
薄膜28の外側部分を陽極酸化し、絶縁体層13を形成
した。薄膜28がAIからなる場合には、A1の導電体
層23とAl2O3の絶縁体層13を形成し、また、薄
膜28がTaからなる場合には、Taの導電体層23と
T a 205の絶縁体層13を形成することができる
。その後、レジスト30を除去することにより、第4図
で説明した線状−次元電子放出素子を作製した。
そして、上記のようにして作製した電子放出素子につい
て上記第1の実施例と同様にしてそのエミッション特性
を測定した結果、100Vの印加電圧により60〜1o
oμAのエミッション電流が得られた。また、上記電子
放出素子から放出された電子ビームを集束電極を用いて
螢光面上に結像したところ、ビーム幅5〜50μmの良
好な線状電子ビームの発光が得られた。
て上記第1の実施例と同様にしてそのエミッション特性
を測定した結果、100Vの印加電圧により60〜1o
oμAのエミッション電流が得られた。また、上記電子
放出素子から放出された電子ビームを集束電極を用いて
螢光面上に結像したところ、ビーム幅5〜50μmの良
好な線状電子ビームの発光が得られた。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第6図
は本発明の第3の実施例における電子放出素子を示す断
面図である。
は本発明の第3の実施例における電子放出素子を示す断
面図である。
上記第2の実施例によれば、導電体層24を絶縁性基板
11の上で突出するように形成しているが、本実施例に
おいては、第6図に示すように、導電体層24が絶縁性
基板11に埋設され、その上に導電体層23、絶縁体層
13および電子引出し用の導電体層14が形成され、こ
れを挾む、あるいは囲むように絶縁性基板11の上に電
子放出層12が形成されたものである。本実施例の構成
においても、上記第1、第2の実施例と同様の作用効果
を得ることができろことは明らかである。
11の上で突出するように形成しているが、本実施例に
おいては、第6図に示すように、導電体層24が絶縁性
基板11に埋設され、その上に導電体層23、絶縁体層
13および電子引出し用の導電体層14が形成され、こ
れを挾む、あるいは囲むように絶縁性基板11の上に電
子放出層12が形成されたものである。本実施例の構成
においても、上記第1、第2の実施例と同様の作用効果
を得ることができろことは明らかである。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第7図
は本発明の第4の実施例における電子放出素子を示す断
面図である。
は本発明の第4の実施例における電子放出素子を示す断
面図である。
本実施例においては、第7図に示すように、絶縁性基板
11の上に絶縁体層31が形成され、この絶縁体層31
に導電体層24が埋設され、その上に導電体層23、絶
縁体層13および電子引出し用の導電体層14が形成さ
れ、これを挾む、あるいは囲むように絶縁体層31の上
に電子放出層12が形成されたものである。本実施例の
構成においても上記第1、第2の実施例と同様の作用効
果を得ることができることは明らかである。
11の上に絶縁体層31が形成され、この絶縁体層31
に導電体層24が埋設され、その上に導電体層23、絶
縁体層13および電子引出し用の導電体層14が形成さ
れ、これを挾む、あるいは囲むように絶縁体層31の上
に電子放出層12が形成されたものである。本実施例の
構成においても上記第1、第2の実施例と同様の作用効
果を得ることができることは明らかである。
次に、本発明の第6ないし第7の実施例について説明す
る。第8図(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第6ない
し第7の実施例における電子放出素子を示す平面図であ
る。
る。第8図(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第6ない
し第7の実施例における電子放出素子を示す平面図であ
る。
上記第1ないし第4の各実施例においては、電子放出素
子を線状で一次元に構成した場合について説明したが、
その形状は線状に限るものではなく、第5〜第7の各実
施例においては、第8図(a)〜(c)に示すように、
中心部に電子引出し用の導電体層14が配置され、これ
を囲むように電子放出層12が配置されたものである。
子を線状で一次元に構成した場合について説明したが、
その形状は線状に限るものではなく、第5〜第7の各実
施例においては、第8図(a)〜(c)に示すように、
中心部に電子引出し用の導電体層14が配置され、これ
を囲むように電子放出層12が配置されたものである。
すなわち、第8図(a)においては、導電体層14が平
面円形に形成され、これケ囲む電子放出層12が平面リ
ング状に形成され、第8図(b)においては、導電体層
14が平面三角形に形成され、これを囲む電子放出層1
2が平面矩形に形成され、第8図(C)においては、導
電体層14が平面星形に形成され、これを囲む電子放出
層12が平面三角形に形成されている。
面円形に形成され、これケ囲む電子放出層12が平面リ
ング状に形成され、第8図(b)においては、導電体層
14が平面三角形に形成され、これを囲む電子放出層1
2が平面矩形に形成され、第8図(C)においては、導
電体層14が平面星形に形成され、これを囲む電子放出
層12が平面三角形に形成されている。
本実施例の構成においても上記第1、第2の実施例と同
様の作用効果を得ることができることは明らかである。
様の作用効果を得ることができることは明らかである。
なお、導電体層14と電子放出層12の形状は上記各実
施例に限定されるものではない。
施例に限定されるものではない。
発明の効果
以上述べたように本発明によれば、電子放出層と電子引
出し用の導電体層との間に電圧を印加すると、電子放出
層から電子を放出するが、1子引出し用の導電体層を電
子放出層の内方に配置し、放出された電子ビームの飛び
出し方向に、上記導電体層の上方、すなわち、中心方向
に向かう速度成分を持たせることができるので、放出電
子ビームを絞ることができる。したがって、質が高く、
高精細な電子ビームを得ることができる。また、構成が
簡単であるので、容易に製造することができ、したがっ
て、歩留まりを向上させることができると共に、信頼性
を向上させることができる。
出し用の導電体層との間に電圧を印加すると、電子放出
層から電子を放出するが、1子引出し用の導電体層を電
子放出層の内方に配置し、放出された電子ビームの飛び
出し方向に、上記導電体層の上方、すなわち、中心方向
に向かう速度成分を持たせることができるので、放出電
子ビームを絞ることができる。したがって、質が高く、
高精細な電子ビームを得ることができる。また、構成が
簡単であるので、容易に製造することができ、したがっ
て、歩留まりを向上させることができると共に、信頼性
を向上させることができる。
また、電子放出層のエツジ部を電子引出し用の導電体層
に対面させているので、エツジ部に電界集中を起こさせ
ることができ、したがって、動作電圧を低くすることが
できる。
に対面させているので、エツジ部に電界集中を起こさせ
ることができ、したがって、動作電圧を低くすることが
できる。
第1図および第2図は本発明の第1の実施例における電
子放出素子を示し、第1図は断面図、第2図は斜視図、
第3図(a)〜(e)は上記第1の実施例における電子
放出素子の製造工程説明用断面図、第4図は本発明の第
2の実施例における電子放出素子を示す断面図、第6図
(a)〜(e)は上記第2の実施例における電子放出素
子の製造工程説明用断面図、第6図は本発明の第3の実
施例における電子放出素子を示す断面図、第7図は本発
明の第4の実施例における電子放出素子を示す断面図、
第8図(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第6〜第7の
実施例における電子放出素子を示す平面図、第9図(a
)は従来の電子放出素子の製造途中の状態を示す断面図
、第9図(b)はその製造完成状態を示す断面図、第1
0図(a)〜(f)は従来の他の例における電子放出素
子の製造工程を示す説明図、第11図は従来の更に他の
例における電子放出素子を示す斜視図である0 11・・・絶縁性基板、12・・・電子放出層、13・
・・絶縁体層、14.23.24・・・導電体層、17
a、17b・・・エツジ部。
子放出素子を示し、第1図は断面図、第2図は斜視図、
第3図(a)〜(e)は上記第1の実施例における電子
放出素子の製造工程説明用断面図、第4図は本発明の第
2の実施例における電子放出素子を示す断面図、第6図
(a)〜(e)は上記第2の実施例における電子放出素
子の製造工程説明用断面図、第6図は本発明の第3の実
施例における電子放出素子を示す断面図、第7図は本発
明の第4の実施例における電子放出素子を示す断面図、
第8図(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第6〜第7の
実施例における電子放出素子を示す平面図、第9図(a
)は従来の電子放出素子の製造途中の状態を示す断面図
、第9図(b)はその製造完成状態を示す断面図、第1
0図(a)〜(f)は従来の他の例における電子放出素
子の製造工程を示す説明図、第11図は従来の更に他の
例における電子放出素子を示す斜視図である0 11・・・絶縁性基板、12・・・電子放出層、13・
・・絶縁体層、14.23.24・・・導電体層、17
a、17b・・・エツジ部。
Claims (4)
- (1)絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成された電
子放出層と、この電子放出層の内方で所定の間隔をおい
て上記絶縁性基板上に形成された絶縁体層と、この絶縁
体層上に形成された電子引出し用の導電体層とを備えた
電子放出素子。 - (2)絶縁体層を貫通し、この絶縁体層上に形成された
電子引出し用の導電体層と電気的に接続された導電体層
を有する請求項1記載の電子放出素子。 - (3)電子引出し用の導電体層の底面の位置が、電子放
出層の上面の位置と同等か、それ以上の高さを有する請
求項1または2記載の電子放出素子。 - (4)電子放出層が少なくとも電子引出し用の導電体層
に対面するエッジ部を有する請求項1ないし3のいずれ
かに記載の電子放出素子。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2095803A JPH03295130A (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 電子放出素子 |
EP90124623A EP0434001B1 (en) | 1989-12-19 | 1990-12-18 | Electron emission device and method of manufacturing the same |
DE69026353T DE69026353T2 (de) | 1989-12-19 | 1990-12-18 | Feldemissionsvorrichtung und Verfahren zur Herstellung derselben |
US07/629,954 US5243252A (en) | 1989-12-19 | 1990-12-19 | Electron field emission device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2095803A JPH03295130A (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 電子放出素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03295130A true JPH03295130A (ja) | 1991-12-26 |
Family
ID=14147592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2095803A Pending JPH03295130A (ja) | 1989-12-19 | 1990-04-11 | 電子放出素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03295130A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0474834U (ja) * | 1990-11-08 | 1992-06-30 | ||
JP2003086076A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-20 | Noritake Itron Corp | 電界放出型電子源の電極構造 |
JP2007035633A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Samsung Sdi Co Ltd | 電子放出型バックライトユニット及びそれを備えた平板ディスプレイ装置 |
JP2008098649A (ja) * | 1997-02-26 | 2008-04-24 | Samsung Electronics Co Ltd | 配線用組成物、この組成物を用いた金属配線およびその製造方法、この配線を用いた表示装置およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-04-11 JP JP2095803A patent/JPH03295130A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0474834U (ja) * | 1990-11-08 | 1992-06-30 | ||
JP2008098649A (ja) * | 1997-02-26 | 2008-04-24 | Samsung Electronics Co Ltd | 配線用組成物、この組成物を用いた金属配線およびその製造方法、この配線を用いた表示装置およびその製造方法 |
JP2003086076A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-20 | Noritake Itron Corp | 電界放出型電子源の電極構造 |
JP2007035633A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Samsung Sdi Co Ltd | 電子放出型バックライトユニット及びそれを備えた平板ディスプレイ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5243252A (en) | Electron field emission device | |
US5192240A (en) | Method of manufacturing a microelectronic vacuum device | |
JPH04137327A (ja) | 電界放出素子及びその製造方法 | |
JPH0982213A (ja) | 電界放出型冷陰極装置およびその製造方法 | |
US5502314A (en) | Field-emission element having a cathode with a small radius | |
KR100243990B1 (ko) | 전계방출 캐소드와 그 제조방법 | |
JP3195547B2 (ja) | 真空封止電界放出型電子源装置及びその製造方法 | |
JPH03295130A (ja) | 電子放出素子 | |
JPH0887956A (ja) | 電子放出素子、電子放出素子の製造方法、crt、及び平面ディスプレイ | |
JPH04206123A (ja) | 電子放出素子およびその製造方法 | |
JPH03295131A (ja) | 電界放出素子およびその製造方法 | |
JP2001351512A (ja) | 電界放出陰極の製造方法 | |
JPH0574327A (ja) | 電子放出素子 | |
US6319082B1 (en) | Method of making an electron emission device by anode oxidation | |
JP2002260524A (ja) | 冷陰極電子源とそれを用いて構成した撮像装置、表示装置 | |
JPH03261040A (ja) | マイクロ真空管およびその製造方法 | |
JPH04118829A (ja) | 電子放出素子 | |
JPH04206124A (ja) | 電子放出素子の製造方法 | |
JPH0787074B2 (ja) | 電子放出素子およびその製造方法 | |
JPH06139918A (ja) | 電子放出素子 | |
KR100278502B1 (ko) | 더블 게이트를 갖는 화산형 금속 fea 제조방법 | |
JP3539305B2 (ja) | 電界放射型電子源およびその製造方法 | |
JPH0487135A (ja) | 電子放出素子およびその製造方法 | |
JPH03190034A (ja) | 電子放出素子とその製造方法 | |
KR100278781B1 (ko) | 전계방출이미터제조방법 |