JPH03294521A - ピッチ系炭素繊維の製造方法 - Google Patents

ピッチ系炭素繊維の製造方法

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JPH03294521A
JPH03294521A JP9269590A JP9269590A JPH03294521A JP H03294521 A JPH03294521 A JP H03294521A JP 9269590 A JP9269590 A JP 9269590A JP 9269590 A JP9269590 A JP 9269590A JP H03294521 A JPH03294521 A JP H03294521A
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JP
Japan
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temperature
fiber
pitch
oxygen gas
vol
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Pending
Application number
JP9269590A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Suzuki
哲雄 鈴木
Katsunori Shimazaki
嶋崎 勝乗
Yoshitaka Sato
嘉高 佐藤
Mariko Sawa
澤 真理子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はプラスチック、金属、コンクリート等をはじめ
とする様々な物質の強化材として有用なピッチ系炭素繊
維(黒鉛繊維を含む)の製造方法に関するものである。
[従来の技術] ピッチ系炭素繊維の製造工程は紡糸ピッチの調製、溶融
紡糸、不融化工程、炭素化(必要に応じて黒鉛化を含む
)工程から構成される。上記不融化工程はピッチが酸化
されることによって軟化点が上昇する現象を利用したも
のであって、通常は空気雰囲気等の酸化性雰囲気下で熱
処理を施すことによって行なわれている。
この工程で問題となるのは酸化反応が発熱反応である為
に、熱を効率よく取り除くことができない場合には、熱
が蓄積し温度が局所的に上昇しゃすいことである。局所
的に温度が上昇すると不融化反応か不均一に進み製品の
品質に悪い影響を与えるたけてなく、局部的な融着か起
こったり、場合によフては蓄熱−温度上昇−反応速度の
増加−蓄熱・・・という悪循環をくり返して繊維の燃焼
に至ることさえある。そこで従来はピッチ繊維の堆積密
度を小さくし、十分な通気を行ないながらゆっくり処理
することによって蓄熱を防いでいた。しかし生産性を考
慮すると反応時間は短い方がよく、オゾンや窒素酸化物
或は硝酸やハロゲン化合物を用いることで反応速度を高
めることが行われ、また雰囲気循環量を増加させて反応
熱を取り除くことも試みられているが、ピッチ繊維は非
常に脆弱であるためにしばしば風圧によるiiMの傷み
が生じる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は以上のような情況に鑑みてなされたものであっ
て、ピッチ繊維を傷めることなく、均一にしかも効率よ
く不融化処理できる方法を提供しようとするものである
[課題を解決するための手段] 本発明のピッチ系繊維の製造方法は酸化性ガス中の酸化
性成分として酸素ガスのみを使用しピッチ繊維束を昇温
させつつ酸化させる不融化工程において、少なくとも1
60℃を越えた段階から200〜230℃の任意の温度
に達するまでの区間は酸素ガス濃度を2〜10vol%
として繊維表面層の酸化ステップとし、引き続き不融化
終了温度までは酸素ガス濃度を10vol%を越える濃
度として繊維内部まで酸化することに要旨がある。
[作用] 本発明者らはピッチ繊維の酸素による酸化過程について
調べた結果、次のことがわかった。
a、ピッチの酸素による酸化反応は一般に温度が高くな
るにつれて反応速度が速くなり150℃以上特に180
℃以上で効率的に進むす、150℃以上におけるピッチ
繊維の不融化は次の2段階の反応に大きく分けることが
できる。
′1i41段階:雰囲気中の酸素分子と直接触れあう繊
維の表面層が酸化される。この段階で はピッチと酸素分子との反応が律速段 階となっている。
第2段階二表面層が酸化され酸化層が形成された後は、
酸素分子が酸化層を拡散して繊 維内部の未反応な領域に到達し、そこ で酸化反応が起こる。この段階では酸 素分子の拡散速度はピッチと酸素の反 応より十分遅いので、酸素分子の拡散 が律速段階となっている。
本発明は上記の事実に基づいてなされたものであって、
上記第1段階では酸素濃度を低くして酸化速度を制御す
ることによって蓄熱をおさえ、反応の偏りや暴走を防ぎ
つつ表面層を酸化し、第2段階に移行した後は暴走の恐
れがほとんどないので温度及び酸素濃度を上げて効率的
に繊維内部の不融化を行なおうとするものである。
具体的に説明する。先に述べたように昇温過程において
150℃以下ではほとんど酸化反応が進行しないので特
別の注意を払う必要はない。
150℃以上特に180℃以上では反応が活発に進み始
めるので、酸素濃度を10vol%以下におさえ、反応
を制御する必要があるが、2 vol%以下では表面層
の酸化も効率良く進まないので好ましくない。また23
0℃以上の温度では酸素ガス濃度が10vol%以下で
あっても蓄熱が起こり反応が進み過ぎることがあるので
好ましくない。
従って昇温過程において160℃を超えた段階から20
0〜230℃の任意の温度に達するまでの間、酸素ガス
濃度を2〜10vol%と低濃度に保つと、好ましい状
態で最も効率よく表面層を不敵化することができる。
上記低酸素濃度下で第1段階の表面層の酸化が終了した
後は、反応の効率を高めることを目的として温度を上げ
、酸素濃度を10vol%を越える濃度に好ましくは1
5vol%以上に高め、繊維内部の不融化を進める。こ
の場合の温度は不融化が実施されている通常の操業温度
まで上昇させればよく、必要以上に上昇させると反応が
活発に進みすぎ蓄熱が起こり最終製品の品質にに悪影響
をおよぼすことがある。
以上のようにして得られた不融化ピッチ繊維は均一な特
性を有しているので、常法により炭素繊維化することに
より均質な製品を得ることができる。
[実施例] 実施例1 石炭系メソフェーズピッチをホール数250個の紡糸装
置を用いて紡糸し、得られたピッチ繊維を内径300m
mの通気性を持つ円筒状容器に同心円状に収納しく収納
密度は0.08g/cm3) 、下記の条件で不融化を
行なった。尚、酸素濃度は空気に窒素を混合することで
調整した(以下同じ)。
昇温速度    酸素濃度 室温〜150℃  lO℃/min     5vol
%150〜230℃   It/win     5v
ol%230〜320℃  2℃/min    21
vol%得られた不融化繊維を窒素雰囲気中、昇温速度
5℃/winで600℃まで熱処理し、更に容器より繊
維束をくったしつつ連続的に1200℃で炭素化を行な
った。
異常昇温することなく不融化することができ、しかも6
00℃の熱処理を施した繊維は均一な特性を有し、なん
ら支障なく炭素化処理を行うことができた。
実施例2 石炭系メソフェーズピッチをホール数250の紡糸装置
を用いて紡糸し、得られたピッチ繊維を直径550mm
の円形のステンレス板上に同心円状に堆積させ(堆積密
度0.15g/cm3) 、下記の条件で不融化を行な
った。
昇温速度   酸素濃度 室温〜150℃   10℃/+sin   3vol
%150〜230℃  0.5℃/win   3vo
l%230〜290℃  0.5℃/win   12
 vol%290〜300℃   1℃/win   
21 vat%得られた不融化繊維を実施例1と同様に
して炭素化を行なった。
異常昇温することなく不融化することができ、しかも6
00℃の熱処理を施した繊維は均一な特性を有し、なん
ら支障なく炭素化処理を行うことができた。
比較例1 実施例2と同様にして堆積させたのち、下記の条件で不
融化処理を行なった。
昇温速度   酸素濃度 室温〜150℃    10℃/m1n21vol%1
50〜290℃   0.5℃/win   n290
〜300℃    1℃/min   n得られた不融
化繊維を実施例1と同様にして、炭素化しようとしたと
ころ、600℃の熱処理を施した繊維は、堆積層内部で
繊維同士が融着していた。
比較例2 石炭系メソフェーズピッチをホール数500個の紡糸装
置を用いて紡糸し、得られたピッチ繊維を内径300m
+nの通気性を持つ円筒状容器に同心円状に収納しく収
納密度は0.08g/cm3) 、下記の条件で不融化
しようとしたところ、昇温中190℃で収納容器内の温
度が異常に昇温し、反応が暴走したので処理を中止した
昇温速度   酸素濃度 室温〜300℃    1 t/win   21 v
ol%比較例3 比較例2と同様にして、下記の条件で不融化しようとし
たところ、昇温中200℃で収納容器内の温度が異常に
昇温し、反応が暴走したので処理を中止した。
昇温速度   酸素濃度 室温〜180℃  0.5℃/win    1vol
%180〜260 ℃     1 ℃/win   
  15vol  %比較例4 比較例1と同様にして、下記の条件で不融化を行なった
昇温速度   酸素濃度 室?7itr 〜280℃   2℃/min    
8vol%得られた不融化繊維を実施例1と同様にして
炭素化しようとしたところ、600℃の熱処理を行なっ
た段階で繊維が部分的に軟化し、変形していた。十分に
不融化されなかった為だと考えられる。
[発明の効果] 本発明により、ピッチ繊維の不融化工程における過度の
加熱がなくなり、しかも効率良く不融化できるようにな
った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  酸化性ガス中の酸化性成分として酸素ガスのみを使用
    しピッチ繊維束を昇温させつつ酸化させる不融化工程に
    おいて、少なくとも160℃を越えた段階から200〜
    230℃の任意の温度に達するまでの区間は酸素ガス濃
    度を2〜10vol%として繊維表面層の酸化ステップ
    とし、引き続き不融化終了温度までは酸素ガス濃度を1
    0vol%を越える濃度として繊維内部まで酸化するこ
    とを特徴とするピッチ系炭素繊維の製造方法。
JP9269590A 1990-04-06 1990-04-06 ピッチ系炭素繊維の製造方法 Pending JPH03294521A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01201523A (ja) * 1988-02-05 1989-08-14 Nippon Steel Corp メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01201523A (ja) * 1988-02-05 1989-08-14 Nippon Steel Corp メソフェースピッチ系炭素繊維の製造方法

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