JPH03294257A - α―ブロモイソワレリル尿素の製造方法 - Google Patents

α―ブロモイソワレリル尿素の製造方法

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JPH03294257A
JPH03294257A JP9701590A JP9701590A JPH03294257A JP H03294257 A JPH03294257 A JP H03294257A JP 9701590 A JP9701590 A JP 9701590A JP 9701590 A JP9701590 A JP 9701590A JP H03294257 A JPH03294257 A JP H03294257A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は工業的に有利なα−ブロモイソワレリル尿素の
製造方法に関する。
〔従来の技術〕
α−ブロモイソワレリル尿素は、睡眠薬や鎮痛剤、感冒
薬等の添加剤として、また農薬、医薬の原料としても利
用される有用な化合物である。
α−ブロモイソワレリル尿素は、古くより知られている
公知の化合物であり、多くの合成法が知られている。た
とえば、2−ブロモ−3−メチルブチリルブロミド又は
2−ブロモ−3−メチルブチリルクロリドと尿素を反応
させる方法(特公昭36−299004号)また、反応
を収率よく進めるために反応前に尿素に含まれる水を溶
媒との共沸混合物を生成させ取り除いてやる方法、即ち
脱水工程を設ける方法(特公昭55−47635号、特
公昭56−10909号、特公昭63−12467号)
等が知られている。これらの方法において反応に用いる
具体的な溶媒トしては、ベンゼン、トルエン、キシレン
、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、モノクロロベン
ゼン、ジクロロベンゼン、0−クロロトルエン、クメン
、アシルベンゼン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン等の脂肪族炭化水素、
クロロホルム、四塩化炭素、EDC,塩化エチレン、臭
化エチレン、エチレンクロルプロミド、塩化エチリデン
、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、パークロロ
エチレン、テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、
ヘキサクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素など
が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの溶媒はいずれも非極性もしくは
極性の低い溶媒であり、α−ブロモイソワレリル尿素を
得るための反応溶媒として用いた場合には反応速度が必
ずしも速いとはいえない。
そのために、反応液中に2−ブロモ−3−メチルブチリ
ルブロミド又は2−ブロモ−3−メチルブチリルクロリ
ドが残存したり、ビス(α−ブロモイソワレリル)尿素
およびその脱ブロモ化したもの、着色成分であるタール
状物等の副生成物が生じてくるなどの問題点が指摘され
ていた。この着色成分を取り除くために工業的には再結
晶の工程が必要となってくるが、α−ブロモイソワレリ
ル尿素は水および前記有機溶媒に対する溶解度がきわめ
て低いため、メチルアルコール、エチルアルコールのよ
うな炭素原子数1〜4の低級アルコールまたは当該アル
コールと水との混合物に溶解させて溶液となし活性炭等
の適当な脱色剤を用いて脱色処理した後再結晶するのが
普通である。この場合に、未反応の2−ブロモ−3−メ
チルブチリルブロミドまたは2−ブロモ−3−メチルブ
チリルクロリドが加水分解したり、またはアルコールと
反応することによりα−ブロモイソ吉草酸、またはその
アルキルエステル等の副生成物となるたt、これらの生
成が極めて微量であっても異臭が発生し、製品とするに
は更に特別な乾燥精製工程が必要であった。また、従来
の非極性の反応溶媒においては、反応系に含まれる水、
特に尿素由来の水が存在する場合、原料の2−ブロモ−
3−メチルブチリルブロミドまたは2−ブロモ−3−メ
チルブチリルクロリドと尿素の反応が遅いため、水との
反応が起こり易く前述の理由により悪臭物質生成が避け
られなかった。そのため反応に先だち水と溶媒との共沸
混合物を生成させ除去する脱水工程を設ける必要があっ
た。
このようにα−ブロモイソワレリル尿素の製造のために
は数多くの溶媒が検討されたにもかかわらず、従来の溶
媒では反応前の脱水工程が必要となり工程が複雑化する
、反応が遅いので収率が低く未反応物の残存や着色成分
等の副生成物が生成する、再結晶の工程でも副生成物が
生じ悪臭が生じるので更に精製工程が必要になる等、現
行の工業的プロセスに応用するた約にはまだ難点が多く
、適当な溶媒が見いだされていないのが現状である。
本発明の目的は、α−ブロモイソワレリル尿素の製造に
おいて、反応速度が速く高収率でかつ着色、悪臭のない
製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、以上の問題点を解決するために、本反応
の反応速度を速め、かつ、α−ブロモイソワレリル尿素
を十分溶解する反応溶媒を広く探索したところ、意外に
も化学反応で一般的に常用されるエステル類を用いるこ
とにより目的が達成されるごとを見いだし本発明に到達
した。
すなわち、本発明は2−ブロモ−3−メチルブチリルブ
ロミドと尿素を、又は2−ブロモ−3−メチルブチリル
クロリドと尿素を反応させてクーブロモイソワレリル尿
素を製造する工程において、溶媒として酢酸エステル、
プロピオン酸エステル等のエステルを用いることを特徴
とするα−ブロモイソワレリル尿素の製造方法に関する
ものである。
本発明における反応には、−数的な公知の方法により合
成した2−ブロモ−3−メチルブチリルブロミド又は2
−ブロモ−3−メチルブチリルクロリドであれば問題な
く用いることが出来る。反応に用いる尿素の量は2−ブ
ロモ−3−メチルブチリルブロミド又は2−ブロモ−3
−メチルブチリルクロリドに対して通常2.0〜5.0
倍モル、好ましくは2.0〜3.0倍モル用いられるが
これに限定されるものではない。
溶媒として用いるエステル類としては、極性を有するエ
ステルであれば特に限定されるものではなく通常のエス
テル溶媒が本発明の目的のために利用可能である。その
例を挙げると、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル
、ギ酸ペンチル等のギ酸エステル類、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸ヘキシル等
の酢酸エステル類、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸ピロピル、プロピオン酸ブチル、
プロピオン酸ペンチル、プロピオン酸ヘキシル等のプロ
ピオン酸エステル類、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プ
ロピル、酪酸ブチル、酪酸ペンチル等の酪酸エステル類
が挙げられるが、なかでも酢酸エチル、酢酸プロピル等
の酢酸エステル又はプロピオン酸エチル、プロピオン酸
ブチル等のプロピオン酸エステルを用いるのが好ましい
反応温度としては、反応が円滑に進みさえすれば特に限
定されるものではなく、通常30〜100℃であり、好
ましくは40〜70℃である。
反応に使用する溶媒の量は特に限定されるものではない
が、使用する2−ブロモ−3−メチルブチリルブロミド
または2−ブロモ−3−メチルブチリルクロリド1モル
あたり、通常100〜1000g。
好ましくは130〜700gが望ましい。100gより
少ない量であると攪拌が困難となり、逆に1000 g
よりも多い量を用いても、収率に変わりはなく、それに
伴う効果は得られない。
本発明における反応操作は、通常反応器に尿素および溶
媒としてのエステルを仕込んだ後、反応液の温度を前記
の如<30〜100℃とする。次いで、2−ブロモ−3
−メチルブチリルブロミド又は2−ブロモ−3−メチル
ブチリルクロリドを滴下ロート等により滴下し又は−括
添加し、同温度で通常1〜2時間攪拌し反応を行なう。
反応終了後、過剰の尿素を除去するためこの反応液に水
を加え、その後、必要に応じてアンモニア水を加えて中
和した後、熱時分液により尿素および尿素、アンモニア
の塩酸塩を水層に移す。有機層(酢酸エチル層)には生
成したα−ブロモイソワレリル尿素が溶解しており、溶
液の温度を通常0〜20℃、好ましくは5〜10℃に下
げることにより溶解しでいたα−ブロモイソワレリル尿
素が析出する。このようにして得られたα−ブロモイソ
ワレリル尿素を乾燥することにより白色、無臭のα−ブ
ロモイソワレリル尿素が製品として得られる。
反応後に加える水およびアンモニア水は、反応液に滴下
しても良いし、−括で添加しても良い。
さらに、添加順序を逆にして先にアンモニア水を、次い
で水を添加してもよい。また、アンモニア水を加えなく
ても良く、得られるα−ブロモイソワレ11ル尿素の収
率、品質には何等悪影響を及ぼすことはない。熱時分液
の温度はα−ブロモイソワレリル尿素の結晶が析出して
こない温度の範囲であれば良く、通常40〜90℃、好
ましくは50〜60℃である。
このようにして得られたα−ブロモイソワレリル尿素は
、睡眠薬や鎮痛剤、感冒薬等の添加剤として、また農薬
、医薬の原料として公知の手段により利用される。
〔発明の効果〕
2−ブロモ−3−メチルブチリルブロミドまたは2−ブ
ロモ−3−メチルブチリルクロリドと尿素を縮合させて
α−ブロモイソワレリル尿素を得るに際し、反応溶媒に
エステルを用いると反応速度が極めて速いので、不純物
等の副生成物の生成も少なくなった。更に、未反応の2
−ブロモ−3メチルブチリルプロミドまたは2−ブロモ
−3−メチルブチリルクロリドがほとんど認められない
。この結果、(1)臭いの原因となる悪臭物質が実質的
に生成しないし、着色成分も生成しないので、悪臭のな
い白色のα−ブロモイソワレリル尿素を得ることができ
る。また、(2)反応速度が速いのでたとえ系内に水が
存在しても悪臭物質の生成することなく尿素と反応して
ただちに目的物となるので、従来法のような脱水工程が
不要である。更に、(3)本発明でのエステル類は、α
−ブロモイソワレリル尿素を合成するための反応溶媒お
よび再結晶溶媒をも兼ねることができるので、反応液を
水洗いした後冷却するのみで高純度のα−ブロモイソワ
レリル尿素を高収率で得る事が出来る。従って、反応工
程も短縮化され簡易かつ高収率でα−ブロモイソワレリ
ル尿素を得ることができる。
〔実施例〕
以下、実施例、比較例により更に詳しく本発明を説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 酢酸エチル400グラムおよび尿素89グラム(1゜4
8モル)を反応器に仕込み、60℃に加熱の後、2−ブ
ロモ−3−メチルブチリルクロリド120グラム(0,
60モル)を15分で滴下した。同温度で1時間攪拌し
た後、反応液中のα−ブロモイソワレリル尿素を液体ク
ロマトグラフにより定量分析したところ、133グラム
生成していた(生成率99.4%)。原料の2−ブロモ
−3−メチルブチリルクロリドは認められなかった。
この反応液に水230グラムおよび28%アンモニア水
43グラム(0,71モル)を加えた後熱時分液した。
分液後の油層を5℃まで冷却後、結晶として析出したα
−ブロモイソワレリル尿素を分取すると白色の悪臭のな
いα−ブロモイソワレリル尿素123グラムが得られた
(収率91.9%)。
得られた結晶の融点は152〜153℃であった。
実施例2 実施例1において反応に用いる原料である2−ブロモ−
3−メチルブチリルクロリドのかわりに2−ブロモ−3
−メチルブチリルブロミド146グラム(0,60モル
)を用い、反応液の処理時にアンモニア水を加えなかっ
た以外は実施例1と同様に行なった。白色の悪臭のない
α−ブロモイソワレリル尿素124グラムが得られた(
収率92.7%)。
得られた結晶の融点は152〜153℃であった。
実施例3 溶媒としてプロピオン酸エチルを用いた以外は実施例1
と同様に行なうと、白色の悪臭のないα−ブロモイソワ
レリル尿素124グラムが得られた(収率92.7%)
。得られた結晶の融点は152〜153℃であった。
実施例4 溶媒として酢酸ブチルを用いた以外は実施例1と同様に
行なうと、白色の悪臭のないα−ブロモイソワレリル尿
素120グラムが得られた(収率89゜7%)。得られ
た結晶の融点は152〜153℃であった。
比較例1 実施例1において反応溶媒として二塩化エチレン (E
DC)を用いた。E D C500グラムおよび尿素8
9グラム(1,48モル)を反応器に仕込み、80℃に
加熱してEDCの100グラムを留出させた。
この操作によって系内の水分は0.2%から20ppm
へと減少した。ついで反応液の温度を75℃に保ち2−
ブロモ−3−メチルブチリルクロリド120グラム(0
,60モル)を15分で滴下した。同温度で1時間攪拌
した後、反応液中のα−プロモイソヮレリル尿素を液体
クロマトグラフにより定量したところ、115グラム生
成していた(生成率85.9%)。原料の2−ブロモ−
3−メチルブチリルクロリドは13.7%残存していた
。そこでさらに、同温度で4時間反応を続けた。熟成後
1000グラムの水により反応液を水洗し、濾過乾燥し
た。
α−ブロモイソワレリル尿素が120グラム(0゜54
モル)得られ、その収率は89.7%であった。この結
晶は微褐色を呈し、 異臭もあった。
さらにこ の結晶を酢酸エチルに溶解すると不溶成分が認められた

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2−ブロモ−3−メチルブチリルブロミドと尿素
    を、又は2−ブロモ−3−メチルブチリルクロリドと尿
    素を反応させてα−ブロモイソワレリル尿素を製造する
    工程において、溶媒としてエステルを用いることを特徴
    とするα−ブロモイソワレリル尿素の製造方法。
  2. (2)請求項(1)記載のエステルが酢酸エステルであ
    る請求項(1)記載のα−ブロモイソワレリル尿素の製
    造方法。
  3. (3)請求項(1)記載のエステルがプロピオン酸エス
    テルである請求項(1)記載のα−ブロモイソワレリル
    尿素の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108395387A (zh) * 2018-04-28 2018-08-14 苏州莱克施德药业有限公司 一种溴米索伐的合成方法
CN110204460A (zh) * 2019-06-04 2019-09-06 华润双鹤利民药业(济南)有限公司 一种溴米索伐制作工艺流程

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