JPH03290560A - フロアパネルユニット、これを用いたフロアならびに線管類の敷設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フロアパネルユニット、およびこれを用いた
フロアならびにフロアにおける線管類の敷設方法に関す
る。

〔従来の技術〕

コンピューターやＯＡ機器などの情報機器を多く設備す
るインテリジェントビルまたはオフィスでは、配線類が
フロア表面に露出して体裁を悪くする、あるいは歩行の
邪魔になることを防止するなどの目的をもって、床を二
重にし、その空間内に配線を収納するフリーアクセスフ
ロア構造が多く採用されるようになってきた。

この種のフリーアクセスフロアは、当初は配線類の収納
の目的とともに空調の目的をももって大型コンピュータ
ー室に対して適用されていた。この場合のフロアパネル
としては、金属板や窯業系板を専ら用い、このフロアパ
ネルを各種の金具を支持脚として高さ調節している。

しかし、ＯＡ化の進展に伴って、オフィスルーム内にお
いてもフリーアクセスフロアを採用する要請が大きく、
このために簡易置敷き方式のものが開発されている。こ
のフロアパネルは、各種合成樹脂を材質としてパネル本
体と脚部とを一体成形したもので、施工に際しては、各
フロアパネルを対象床面に順次置敷きするものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

この種のフリーアクセスフロアにおいては、配線の容易
性が生命である。一方、ＯＡ機器の急速な進歩により、
機器の増設や更新頻度が極めて多くなると、これに伴っ
てフリーアクセスフロア内の配線替えの頻度も多くなっ
ている。

しかし、配線替えの場合、従来のフロアパネルでは、そ
の都度フロアパネル全体を取り外し、全体の配線が終了
した時点で、各フロアパネルを位置決めしなから再置敷
きすることを必要とし、施工にきわめて手間のかかるも
のであった。

したがって本発明の主たる課題は、配線や配管の際に施
工が容易にすることにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、複数のパネルが隣接配置され、その隣接部
においてパネル相互が連結材により起伏自在に連結され
ていることで解決できる。

連結材が可撓性材料からなることが好適である。

パネル本体の床面側に支持脚を設け、かつパネル本体の
裏面側に線管類の支持具を固定しておくことができる。

複数のパネルユニットを隣接配置してフロアを構成でき
る。

パネルユニットと壁面との間はスペーサーを配設して仕
上げることができる。

パネルユニットと床面との間に線管類を敷設することに
よりフロアを構成できる。

〔作用〕

本発明では、複数のパネルが隣接配置され、その隣接部
においてパネル相互が連結材により起伏自在に連結され
ているので、線管類の敷設の際には、特に増設または更
新の際には、一方のパネルを起立させ、そのパネルのあ
った部分の床面を露出させた上で、パネルと床面との間
に線管類を敷設し、この敷設が終了したならば、そのパ
ネルを倒して元通りにすることができる。したがって、
従来の各パネルが分離している場合と異なり、元の位置
に当該パネルを紛失することなくかつ元の定められた位
置に再設置できるなどの点で、施工性が大幅に高まる。

また、パネル群をユニット化しているので、移動性が良
好となる。

この場合、連結材が可撓性であると、連結材が屈曲もし
くはねじれることにより床面時に不陸のあるコンクリー
ト床面に対して良好に追従させることができる。

また、パネルとしては、パネル本体の床面側に支持脚を
有し、パネル本体の裏面側に線管類の支持具が固定され
ていると、当該パネルを他方のパネル上方に既設配線ま
たは配管とともに起立または転倒すれば、配線または配
管の更新が極めて容易となる。

さらに、パネル群と壁面との間に余分なスペースが生じ
たときは、そのスペースにスペーサーを配設して仕上げ
ると、収まりが良好となる。

〔実施例〕

以下本発明を図面を参照しながら実施例によりさらに詳
説する。

第１図および第２図はパネルユニットＵの基本例を示し
たもので、方形のパネル本体１Ａのコンクリート床２面
側に四角錐形状あるいは円錐形状などの支持脚ＩＢが一
体的に形成され、かかるパネルｌがたとえば４個を単位
として隣接配置され、その各隣接部においてパネルｌ、
１相互が連結材３により起伏自在に（第２図の矢印）枢
着状態で連結され、パネル本体の裏面側、実施例では支
持脚ＩＢに線管類４の支持具５が固定されている。

なお、支持脚ｌＢの下端には緩衝材６が嵌め込まれてい
る。

パネル本体ＩＡと支持脚ＩＢとは、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ＡＢＳ樹脂、塩化ビニル樹脂などのプラス
チックにより、一体成形するのが好ましい。

かかる可撓性連結材３を用いると、第９図のように、コ
ンクリート床面２に不陸を有していても、これに良好に
追従させることができる。

さらに、第３図のように、裏面にＵ字状溝３ａを形成さ
せて、その残余の部分を中心として一方のペネル１を起
伏させることもできる。

この種の熱可塑性樹脂などの可撓性材料による連結方法
としては、予め成形した一側に凹段部を有するパネル本
体ＩＡ、ＩＡをインサート型にそれぞれ並置した状態で
、連結材の相当部分に射出成形するインサート成形法（
第２図例）のほか、パネル本体と連結材とを一体成形し
、プラスチックヒンジとする方法、またはパネル本体１
Ａと連結材とを別々に成形し、後にネジ類や接着剤もし
くは熱融着により一体化する方法などにより、パネル本
体ＩＡＳ　ＩＡを連結できる。

また、実施例での支持具５は、第４図のように、バンド
部５Ａの両端にほぼＵ字状の保合部５Ｂ。

５Ｂが一体化されたもので、さらに係合部５Ｂの対向片
の一部にはリブ部５ａが形成されている。

この支持具５はその保合部５Ｂ、５Ｂが第２図の状態の
ように係合され、このとき支持脚ＩＢにはリブ部　５ａ
に対応する凹溝１ａにリブ部５ａが嵌合するとともに、
保合部５Ｂの対向片が復元力により圧着され、抜は止め
が図られる。

本発明において、パネルユニットＵを構成するパネル１
の組合せ数は任意であるが、４つが取扱性の点で良好で
ある。また、各パネル１の形状としても適宜の形状のも
のを用いることができ、たとえば第５図のように、９０
度角を有する二等辺三角形のもの１０でもよい。支持脚
ｌＢに対して、第５図のように、柔軟性を持つ緩衝材６
Ａをインサート底形で取り付けることもできる。

支持具としては、第７図および第８図のように、支持脚
ＩＢＳ　ＩＢに対して跨がって設けたものでもよい。か
かる支持具５０は、係合部５０Ｂが異なる支持脚ＩＢ、
ＩＢに対して固定される。

他方、本発明における、連結材３としては、第１図およ
び第２図に示す熱可塑性樹脂などの可撓性材料からなる
もののほか、第９図のように、金属製蝶番３０を用いて
連結することもできる。

一方、第１１図のように、パネル１００としては、単一
材料からなることなく、複合板からなるものでもよい。

図示例では、中間層１００Ａを合成樹脂発泡体とし、前
記のパネル本体ＩＡとの両者を成形時において一体成形
化または後に接着剤もしくは粘着剤などにより一体化さ
せである。表面層１００Ｂはカーペットや絨穂などの表
面仕上げ材を設置する。この場合、表面仕上げ材が連結
材の役目を果す。コンクリート床面の不陸に対しては、
中間層１００Ａが変形することにより良好に追従させる
こともできる。

さらに、本発明におけるフロアパネルにおいて、第１１
図のように中間層１００Ａに収納溝１００Ｃを形成し、
この収納溝１００Ｃ内に温水管などを敷設できる。必要
ならばパネル本体ＩＡと支持脚ＩＢで構成される空間部
に、給水・給湯管や排水管、ガス管などの管類４０を配
設することもできる。

また、表面仕上げ材に代えて合成樹脂フィルムなど粘着
剤を用いて中間層１００Ａに張り付け、連結材をしての
機能を持たせてもよい。

ところで、近年開発・研究が盛んである合戒樹脂製置敷
式床パネルは、パネル本体と支持脚を一体成形でき、軽
量であり敷設工事費が安い等の利点を有するものの、素
材自体の強度上の問題から支持脚を設ける間隔に短くせ
ねばならない制限がある。かかる事情の下で、パネル１
個の形状を大きくすると支持脚の本数が増えるためにコ
ンクリート床面の不陸によりがたつきを生じることとな
る。したがって、パネル１個の大きさとして、小さくす
る必要があるが、パネル１個の大きさを小さくすると敷
設のための手間がかかり過ぎるという問題が生じる。

本発明においては、パネル１自体の大きさは小さいとし
ても、あるいはある程度は大きく支持脚の間隔は狭いと
しても、たとえば４個のパネル１１１・・・が連結材３
群により連結されてパネルユニットＵとされるので、敷
設の際にはこのパネルユニットＵの状態で搬送および床
面に対する設置、ならびに位置決めを行うことができる
ので、施工性が良好となる。

また、ＯＡ機器類を配置する場合は、一般にパネルは既
に置敷された状態であり、後からＯＡ機器類の配置を決
めることがほとんどである。従来のパネルでは、配線の
際には、必要な部分のパネルを取除き、さらに支持脚部
の位置を想定して配線材を置き、その後に取除いたパネ
ルを元に戻す７方法を採る。この方法によれば、配線す
る面積が広ければ広いほど取除くパネルの枚数が増え、
取除いたパネルの置場所も必要であり、特に既に使用中
のオフィスの配置替えの際には非常に手間がかかること
になる。パネルを元に戻す際においても、パネルの支持
脚の間隔を大きくすることに限りがある関係から、無雑
作に置かれた配線材が置敷作業中にずれて、コンクリー
ト床面と支持脚に挟まれ、がたつきを生じ最悪の場合、
配線材を損傷することになり、再度パネルを取除き調整
をする必要を生じる。

本発明においては、配線に際して必要最小限の部分の表
面仕上げ材を取除きさえすれば、配線ルートに添った部
分のパネルｌを連結材を起点として起立転倒させ、配線
を行うことができるので、パネルを取除く必要がなく、
しかも起立転倒させたパネルを元に戻す過程において支
持脚がコンクリート床面に接する位置を確認しながら配
線することが可能であり、配線材がコンクリート床面と
支持脚の間に挟まれる虞がない。

次に配線の具体例について説明する。

まず、必要数のパネルユニットＵを室内に持込み、所定
位置に置敷する。その後、ＯＡ機器類の配置位置を決め
、配線ルートを決定する。次いで、第１２図のように、
配線ルートに沿った、各パネル１．１・・・を連結材３
を起点として起立転倒させる。この状態で、第１３図の
ように、たとえば支持具５０を取り付けながら配線４を
固定する。この配線が終了したならば、起立転倒させた
当該パネルｌ、１・・・群を元に戻す。

さらに具体的には、第１４図および第１５図のように、
順次直交ルートに従って配線することができる。また、
第１６図および第１７図のように、直線状ルートが交差
する場合には、−旦一方のルートの配線を行った後、他
方のルートについて配線することができる。さらに可撓
性の配線も同様に行うことができる。

フリーアクセスフロアにおいては、弱電関係の配線と強
電関係の配線が混在し、しかも接することがあるが、強
電の配線材から発生する電磁波が、接した弱電機器類に
影響し障害を起こすことが知られている。この電磁波障
害を防止する方法として、一般的には電磁波を反射・吸
収する金属類にて強電関係と弱電関係の配線類が交差す
る部分を隔離する方法が採られている。

これに対し、本発明例に従って、例えば弱電関係の配線
を支持具によりパネルに固定し、強電関係の配線を固定
せずにコンクリート床面に置敷する方法にて相互の配線
類が接することを防止し、さらに必要があれば交差部分
の弱電の固定具を電磁波を防止できる程度の大きさの金
属とするなどの方法を用いることで、電磁波の影響を遮
断できる。

前記のように敷設および配線したならば、パネル群の表
面に塩化ビニルタイルやカーペット等の表面仕上げ材を
設置することができる。この場合、本発明のフロアパネ
ル構造の性能を充分発揮するためには、パネルユニット
Ｕと同じ大きさの仕上げ材を同じ配置で設置することが
望ましい。

ＯＡ機器類のためのフリーアクセスフロアおいては配線
材のフロア表面への引出し部や電話用端子盤、床用コン
セントなどの様々な配線ユニットが必要となる。本発明
にかかわる床パネルにおいて、連結材として合成樹脂製
の可撓製連結材を使用する場合には、この連結材は特殊
な切断機を使用せず、カッターナイフなどで容易に切断
できる薄板状体である。従ってパネル１と同形状の配線
ユニットを事前に用意することにより、配線方法と同様
にＯＡ機器類の配置をパネル敷設後自由に決定し、配線
作業等を行いながら、必要部分のパネル１を取除き、代
わりに配線ユニットを組込むことができる。

また配線類の引出し部においては、多量の配線類を引出
すこともあり支持脚の間隔に制限のある合成樹脂製のパ
ネルでは対応が困難な場合もある。

その場合には同様の方法にて必要部分のパネル１を取除
き、その部分に強度的制約がなく、収納間隔の多い金属
製のパネルを使用することにより多量な配線類の引出し
に対応する方法を採ってもよい。この作業は、ＯＡ機器
類の内容や配置決定後に必要となり、また増設や配置変
更により適宜必要となるため現場作業となることが多い
。本パネルは切断に伴う切り粉が発生しないため、オフ
ィスの環境悪化を未然に防止でき、敷設後の清掃作業の
負担も軽減できるという利点も有する。

一方、部屋には柱などがあるため、各パネルユニットＵ
、Ｕ群を配置した場合、第１８図のように、壁Ｗとの間
に小さなデッドスペースが生じることがある。かかると
きには、第１９図のように、パネルｌの高さと同じ、好
ましくは一体成形の表層部６０Ａを有し、多くの支持脚
６０Ｂが形成されたプラスチックスペーサ−６０を用意
し、前記デッドスペース部分に相当する大きさに、支持
脚６０Ｂ、６０Ｂとの境界部分でカッターなどにより切
断し、これをデッドスペース部分に設置することができ
る。

なお、本発明において、第１図に示すパネル１の、たと
えば（ａｌと（ｄｉ、および（ｂ）と（Ｃ１とが起伏自
在に連結材３または３０により連結されるが、（ａ）と
（ｂ）、および（Ｃ）と（ｄ）とは起伏不能に剛性の連
結材にて連結されていてもよい。さらに、第１３図に示
すように、隣接する２枚のパネルと、他の隣接する２枚
のパネルとが、共通の連結材３１により連結することも
できる。したがって、本発明はかかる各態様をも含む。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明によれば、パネルの設置お
よび取り外しが容易になるとともに、配線や配管の施工
性にきわめて優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るパネルユニットの斜視図、第２図
はその要部拡大断面図、第３図は態様を異にする連結材
による連結例の要部拡大断面図、第４図は支持具例の斜
視図、第５図は他のパネルユニットの斜視図、第６図は
他の緩衝材の例の断面図、第７図は他の支持具例の取付
状態図、第８図はその支持具の斜視図、第９図は他の連
結材による連結例の断面図、第１０図は可撓性連結材に
よる不陸床面に対する追従例の斜視図、第１１図は複合
板からなるパネルの断面図、第１２図および第１３図は
パネル群の敷設例の斜視図、第１４図〜第１７図　は配
線例の平面図、第１８図はデッドスペースの仕上げ例の
平面図、第１９図はスペーサー例の斜視図である。 １．１０・・・パネル、１Ａ・・・パネル本体、ＩＢ・
・・支持脚、２・・・コンクリート床面、３，３０，３
１・・・連結材、４・・・配線、５，５０・・・支持具
、６・−・緩衝材、６０・・・スペーサー、Ｕ・・・パ
ネルユニット、Ｗ・・・壁。 第１図 第２図 第 ３ 図 第 図 第 図 第 図 第 図 らｎ 第 ０ 図 ！ 第 １ 図 第 図 第 図 第 ６ 図 第 ７ 図 第 １８ 図 第 ９ 図 ｕｂ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のパネルが隣接配置され、その隣接部におい
   てパネル相互が連結材により起伏自在に連結されている
   ことを特徴とするフロアパネルユニット。
2. （２）連結材が可撓性材料からなる請求項１記載のフロ
   アパネルユニット。
3. （３）請求項１または２において、パネル本体の床面側
   に支持脚を有し、かつパネル本体の裏面側に線管類の支
   持具が固定されているパネルユニット。
4. （４）複数のパネルユニットが隣接配置されている請求
   項１、２または３記載のフロア。
5. （５）パネルユニットと壁面との間にスペーサーを配設
   して仕上げた請求項４記載のフロア。
6. （６）請求項１〜４において、パネルユニットと床面と
   の間に線管類を敷設するフロアにおける線管類の敷設方
   法。