JPH03288027A - 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター - Google Patents

電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター

Info

Publication number
JPH03288027A
JPH03288027A JP2084976A JP8497690A JPH03288027A JP H03288027 A JPH03288027 A JP H03288027A JP 2084976 A JP2084976 A JP 2084976A JP 8497690 A JP8497690 A JP 8497690A JP H03288027 A JPH03288027 A JP H03288027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic brake
brake device
armature
electromagnet
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2084976A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Ito
正信 伊藤
Masakatsu Tanaka
田中 正勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2084976A priority Critical patent/JPH03288027A/ja
Publication of JPH03288027A publication Critical patent/JPH03288027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電磁ブレーキ装置に係り、特に、釈放動作を
高速に行うことのできる電磁ブレーキ装置及び該電磁ブ
レーキ装置を用いたエレベータ−に関する。
[従来の技術] 電磁ブレーキ装置に関する従来技術として、例えば、特
開昭61−233226号公報に記載された技術が知ら
れている。
この従来技術は、無励磁作動形電磁クラッチ・ブレーキ
に関するもので、作動制御用のコイル電流を制御するこ
とにより、ブレーキ力を調整し、出力トルクを調整可能
としたものである。
また、他の従来技術として、例えば、特開昭52−73
261号公報に記載された技術が知られている。
この従来技術は、接極子を1本体ディスクとの間に配設
した断発手最により対応するクラッチ摩擦面部とブレー
キ摩擦面部に押接することにより、クラッチ動作とブレ
ーキ動作の時間を短縮できるようにした電磁クラッチ・
ブレーキに関するものである。
さらに、電磁ブレーキの釈放動作を速めることを可能に
した従来技術として、特開昭60−49137号公報に
記載の技術が知られている。
この従来技術は、無励磁作動形のディスクブレーキであ
り、通常の作動用のスプリングの他に、その釈放動作を
速めるための補助スプリングを備えたものである。
一般に、エレベータ−は、前述のようなディスクブレー
キを備えて構成されている。
第11図はディスクブレーキを備えて構成されるICレ
ベーターの構成を示す図、第12図は巻上機を示す断面
図であり、以下、これについて説明する。第11図、第
12図において、1は乗りかご、2は釣り合い重り、3
はローブ、4はシーブ、5は減速機、6は電動機、7は
電磁ブレーキ装置、20はコイル、28は昇降路、29
は機械室、30は巻上機である。
一般に、エレベータ−装置は、第11図に示すように、
昇降路28の頂部に形成した機械室29内に巻上機30
を配置して構成されている。この巻上機30は、第12
図に示すように、ロープ3を巻き掛けて乗りかご1及び
釣り合い重り2をつるべ状に吊り下げるシーブ4と、こ
のシーブ4を駆動する電動機6と、この電動機6と前記
シーブ4との間に介在した平行軸歯車減速機5と、この
減速機5の入力軸を利用して装着した電磁ブレーキ装置
7とから構成されている。
エレベータ−の運転は、まず、電磁ブレーキ装置7の電
源スィッチSW1を投入(コイル20を励磁)して電磁
ブレーキ装置7を起動(ブレーキを開放する動作)し、
図示しない制御装置により制御される電動機6を駆動し
、減速機5を介しシーブ4、乗りかご1を駆動すること
により行われる。
そして、エレベータ−の停止は、電動機6により速度を
下げて乗りかご1の速度を零(停止)状態にし、その後
、電磁ブレーキ装置7の電源スィッチSWIを遮断(コ
イル20を消磁)して電磁ブレーキ装置7を釈放(ブレ
ーキを掛ける動作)し、この電磁ブレーキ装置7で発生
する摩擦力、つまりブレーキ力で乗りかご1を静止保持
することにより行われる。
前述したエレベータ−の停止動作は、通常時の場合であ
るが、非常停止の場合の停止動作は、乗りかご1が走行
している状態で電動機6の電源を遮断すると共に、電磁
ブレーキ装置7の電源スィッチSWIを遮断してブレー
キ力を与え、停止させることにより行われる。すなわち
、非常停止1ま、運転中のエレベータ−を電磁ブレーキ
装置7のブレーキ力で直接停止させることにより行われ
る。
ところで、エレベータ−の釣り合し)おもり2番よ、乗
りかご1に定格積載量の約50%が積載されたときに平
衡するように設定されてし)る。従って、エレベータ−
は、積載量の多少(すなわち負荷トルクの正負方向にな
る)と運転方向(上昇、下降)とにより、四つの組み合
わせの運転条件、すなわち、四象限運転により運転され
る。このため、エレベータ−の非常停止は、上記運転象
限【こよって停止しにくく、ブレーキ距離および時間が
長くなる場合、及び、逆に停止しやすくブレーキ距離お
よび時間が短くなる場合が生じる。
[発明が解決しようとする課題] 前述した従来技術の内、無励磁作動形電磁クラッチ・ブ
レーキは、出力トルクの調整に関するもので、ブレーキ
の釈放動作を速める点につ瞥)で配慮されていない。
また、もう1つの電磁クラッチ・ブレーキ番よ、可動部
材の移動距離を短くして、ブレーキの釈放動作を速める
ようにしたものである。
さらに、前述した従来技術の電磁ブレーキ装置の釈放動
作を速くする方法は、受動的手段すなわちこの電磁ブレ
ーキ装置の起動(ブレーキを開放する)時のアマチュア
の変位(σ)によるアマチュア釈放弾性体(はね定数k
)の復元力(kσ)によっている。
従って、前述の電磁ブレーキ装置は、ブレーキ装置を起
動する電磁石が、制動はねとアマチュア釈放弾性体に抗
してアマチュアを吸引する必要があるが、電磁石のコイ
ル励磁電圧が低下した場合、電磁吸引力が低下してアマ
チュアを完全に吸引できず、半吸引状態となるという問
題点を有してり\る。
また、このような電磁ブレーキ装置を用いたエレベータ
−は、前述したように、エレベータ−の非常停止におい
て、前記運転象限によって停止しにくく、ブレーキ距離
および時間が長くなる場合が生じると同時に、逆に、停
止しやすくブレーキ距離および時間が短くなる場合も生
じ、非常停止制御が不安定であるという問題点を有して
いる。
すなわち、このようなエレベータ−は、(1)積載量5
0%未満(乗りかご1側よりつり合いおもり2の方が重
い状態)での上昇運転時、及び積載量50%以上(乗り
かご1側の方がつり合いおもり2より重い状態)での下
降運転時は、比較的停止しにくく、ブレーキ距離および
時間が長くなり、 (2)積載量50%以上での上昇運転時、及び積載量5
0%未満での下降運転時は、比較的停止しやすく、ブレ
ーキ距離および時間が短くなる、という特性を有してい
る。
従って、前記エレベータ−は、前記(1)の場合に、乗
りかご1がオーバーランして上部あるいは下部の端部に
衝突する恐れがあるという問題点を有している。
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、
電磁ブレーキ装置の釈放動作を速くすることのできる電
磁ブレーキ装置を提供することにあり、また、電磁ブレ
ーキ装置の釈放動作を速くする手段が電磁ブレーキ装置
の電磁石の吸引動作に影響を与えることのない電磁ブレ
ーキ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記電磁ブレーキ装置を用
い、エレベータ−の非常停止時における乗りかごの停止
動作特性を向上させたエレベータ−を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば前記目的は、電磁ブレーキ装置の釈放動
作を行い得る独立した能動的な釈放手段を備えることに
より達成される。
また、前記他の目的は、エレベータ−の非常停止時、積
載量、運転方向などの運転条件によって前記能動的釈放
手段を動作させるようにエレベータ−を制御することに
より達成される。
[作 用] 本発明は、電磁ブレーキ装置の釈放動作を速くするため
に、独立した能動的手段を用いているので、電磁ブレー
キ装置の起動時に電磁石の吸引動作に影響を与えること
がない。
また、エレベータ−の非常停止時、停止しにくい運転条
件で電磁ブレーキ装置の釈放動作を速くすることができ
るので、ブレーキ力が速く加わり、ブレーキ距離及び時
間を短縮することができる。
[実施例コ 以下、本発明による電磁ブレーキ装置及び該ブレーキ装
置を用いたエレベータ−の実施例を図面により詳細に説
明する。
第1図は本発明の第1の実施例の電磁ブレーキ装置を示
す断面図、第2図は駆動回路を示す図である。第1図、
第2図において、5Bは減速機箱、8は入力軸、12は
制動体、12Gは環状コイル、12M、21は電磁石、
12H117Hは貫通孔、13はスプラインボス、14
は円板、15はライニング、16はガイドビン、17は
アマチュア、18はガイド孔、19は鉄心、22は制動
ばね、23はばね収納孔、28.41は電源であり、端
末の符号は第11図の場合と同一である。
第1図に示す本発明の第1の実施例は、減速機5の入力
軸8を制動するように取り付けられている電磁ブレーキ
の例である。
この本発明の第1の実施例において、電磁ブレーキ装置
7は、減速機5の入力軸8が貫通する減速機箱5Bの外
側に、中央に貫通孔12Hを有する磁性体の制動体12
が前記入力軸8と同心となるように固定されて取り付け
られている。この制動体12の外周側の内部には、環状
のコイル12Cが配置され、該制動体12と共に電磁石
12Mを形成している。この電磁石12Mは、後述する
ように独立した電源で駆動され、電磁ブレーキ装置5の
釈放動作時、電磁吸引力を発生する能動的手段である。
また、前記制動体12の前記貫通孔12H内に貫通する
前記入力軸8上には、外周にスプラインを形成したスプ
ラインボス13が固定されており、このスプラインボス
13には、軸方向にのみ移動できるように円板14がス
プライン結合されている。この円板14の外周部両面に
は、ライニング15が設けられ、このライニング15の
一方が前記制動体12の端面に対面している。
前記制動体12は、その外周部がら軸方向に沿って複数
本のガイドビン16を立設して備えており、このガイド
ビン16にアマチュア17がガイドされて軸方向に移動
可能であり、該アマチュア17は、前記ライニング15
の他方の面と対面するようになっている。
このアマチュア17は、円板状に形成され、その中央に
は前記入力軸8が貫通する貫通孔17Hを有し、外周側
付近には、前記ガイドビン16を貫通するガイド孔18
が穿設され、さらに、その外周部が前記電磁石12Mと
対向し、この電磁石12Mが励磁されると、制動体12
の方向すなわち前記円板14を挾持する方向に電磁的に
吸引される。
また、このアマチュア17の前記ライニング15と反対
側面には、前記入力軸8と同心となるように環状に形成
された鉄心19、及び、この鉄心19の内部に装着され
た環状のコイル2oによる電磁石21が配置されている
。この電磁石21は、コイル20が励磁されると、前記
アマチュア17を前記制動体12と逆方向に電磁吸引す
る能動的手段である。
制動はね22は、前記鉄心19の外径側に設けたばね収
納孔23に収納され、その一端がこのはね収納孔23の
底部に当接し、他端が前記アマチュア17の外径側に当
接して、このアマチュア17を前記ライニング15側に
押圧するように作用する。
前述したような構成の電磁ブレーキ装置7は、通常時釈
放状態にあり、前記コイル20を消磁し電磁石21の電
磁力を消滅させ、制動ばね22の押圧力によりアマチュ
ア17を制動体12側に移動させており、この状態で前
記制動体12とアマチュア17とにより、ライニング1
5を介して円板14を挟圧している。すなわち、前述の
電磁ブレーキ装!i7は、前記制動はね22の力により
、前記ライニング15と制動体12、アマチュア17と
の間の摩擦係数による摩擦力を生じせしめ、これにより
ブレーキ力を発生させている。このため、前記円板14
とスプライン結合している入力軸8は、その回転を止め
られることになる。
そして、前記電磁ブレーキ装置7は、前記コイルを20
を励磁すると電磁石21によりアマチュア17が吸着さ
れ、このアマチュア17とライニング15との間にrM
間が生じ、ブレーキ力を開放して円板14を回転可能に
する。これが電磁ブレーキ装置7の起動動作である。
また、電磁ブレーキ装置7の釈放動作は、前述したよう
に前記コイル2oを消磁させ、制動はね22の押圧力で
ブレーキ力を発生させることである。第1図に示す本発
明の第1の実施例は、この釈放動作時に、コイル12C
を励磁して電磁石12Mを作動させ、釈放動作速度の向
上を図るものである6 次に、釈放動作速度の向上を図るための前記電磁石21
のコイル20及び電磁石12Mのコイル12Cの励磁方
法を第2図に示す励磁回路を参照して説明する。
コイル20及び12Cは、それぞれ独立した電源28及
び41によって励磁される。R1及びR2はそれぞれ前
記コイル2o及び12Cの励磁動作を遮断したときめ放
電抵抗である。
電磁ブレーキ装置7の起動動作は、スイッチSW1を投
入(スイッチSW2.SW3は0FF)してコイル20
を励磁し、ブレーキ力を開放することにより行われる。
そして、前記電磁ブレーキ装置7の通常時の釈放動作は
、スイッチSWIを遮断しコイル2oを消磁すると共に
、スイッチSW2を投入しブレーキ力を作用させること
により行われる。
このとき、前記コイル2oと抵抗R1との放電回路に前
記コイル2oに蓄積されていたエネルギーによる電流が
流れ、この電流が前記放電回路の時定数に従って消滅し
、その後、電磁石21の電磁吸引力が消滅しブレーキ力
が加わることになるので、ブレーキ力の発生は、わずか
に遅れることになる。
前述の電磁ブレーキ装置7の釈放動作を速めたい場合、
その釈放動作は、前述の動作に加えて、スイッチSW3
を投入してコイル12Cを励磁することにより行われる
すなわち、スイッチSW3を投入してコイル12Cを励
磁することにより、電磁石12Mが作動状態となり、作
動状態となった電磁石12Mは、アマチュア17を制動
体12の方向に電磁吸引し、電磁ブレーキ装置7の釈放
動作を補助して、ブレーキ動作を速めることができる。
前述のような電磁ブレーキ装置7の釈放動作を速める方
法は、この電磁ブレーキ装置7の起動時に駆動される電
磁石21によるアマチュア17の吸引動作に影響を与え
ることがない。
なお、前述した第1図に示す本発明の第1の実施例は、
釈放動作を補助する電磁石12Mを磁性体の制動体12
と環状のコイル12cとにより構成したものであるが1
本発明は、アマチュア17を制動体12の方向に吸引で
きるものであれば、どのような形状の電磁石を用いても
よい。
第3図、4図は本発明の第2の実施例による制動体を示
す断面図である。第3図、第4図において、42は環状
の鉄心、43は環状のコイル、44は電磁石である。
第3図、第4図に示す本発明の実施例は、環状の鉄心4
2と環状のコイル43とにより構成した電磁石44を、
前記制動体12の外周部に前述した本発明の第1の実施
例と同じ動作をするように複数個設けて構成したもので
ある。
このような本発明の第2の実施例は、前記制動体12を
磁性体で構成する必要がないという特徴を有する。
また、本発明は、前述の本発明の第1の実施例とは逆の
配置、すなわち、前記アマチュア17を磁性体にし、そ
の外周部に前記コイル12Cを設ける構成としてもよく
、前記電磁石44をアマチュア17側に設ける構成とし
てもよい。そして、いずれの場合にも、前述した本発明
の第1の実施例と同様な動作を行うことができ、同様な
効果を得ることができる。
第5図は本発明の第3の実施例を示すシステム構成図で
あり、前述した本発明による電磁ブレーキ装置を用いた
エレベータ−の全体構成を示す図、第6図はエレベータ
−の非常停止動作を説明するフローチャートである。第
5図において、9は制御装置、9Mは非常停止指令、9
Tは停電検知指令、10は速度検出器、11は積載量検
出器、24はブレーキ釈放手段、25は通常釈放手段、
26は非常釈放手段であり、他の符号は第11図、第1
2図の場合と同一である。
第5図において、乗りかごlと釣り合い重り2は、ロー
プ3で連結され、シーブ4に対してつるべ状に吊られて
いる。シーブ4は、減速機5を介して駆動用電動機6に
結合されている。また、電磁ブレーキ装置7は、前記減
速機5の入力軸8に結合され、前記シーブ4、減速機5
、電動機6、電磁ブレーキ装置7で構成される巻上機3
0を制動し、前記乗りかご1および釣り合い重り2を制
動、保持する。
制御装置9は、パルスエンコーダによる速度検出器10
の出力及び乗りかご1の積載量検出器11の出力が帰還
入力され、これに基づいて前記電動機6を制御、駆動す
ると共に前記電磁ブレーキ装置7を制御する。
前記速度検出器10は、エレベータ−の速度のみならず
エレベータ−の運転方向(上昇、下降)をも検出し、前
記積載量検出器11は、乗りかご1内の積載量を検出す
る。また、前記制御装置9は、エレベータ−が停止する
際、そのときのエレベータ−の運転要件、すなわち、非
常停止指令9M、停電検知指令9丁、前記速度検出器1
0による運転方向及び積載量検出器11による積載量の
情報で前記電磁ブレーキ装置7を制御する。
前述のように構成されるエレベータ−において、乗りか
ご1を昇降させる際には、スイッチSWIを投入(スイ
ッチSW2及びSW3はOFF状態)し、コイル20を
励磁して、電磁ブレーキ装置7を開放状態とし、入力軸
8を回転可能とする。
また、乗りかご1を停止保持させる場合には、スイッチ
SWIを遮断し、コイル20を消磁して入力軸8を制動
、保持する。この場合、スイッチSWIの遮断と同時に
スイッチSW2あるいはスイッチSW2とスイッチSW
3が投入され、ブレーキ釈放手段24が接続される。
このブレーキ釈放手段24は、第2図に示したコイル2
0と抵抗R1とによる放電回路で構成される通常釈放手
段25と、電磁石12Mによる能動的手段で構成される
非常釈放手段26を備えて構成されている。
そして、ブレーキ釈放手段は、制御装置9からのエレベ
ータ−停止指令9Sにより、通常停止時及び非常停止時
に、前述した停止しやすい運転条件では通常釈放手段2
5を動作させ、非常停止時の停止しにくい運転条件では
、非常釈放手段26を通常釈放手段25と共に動作させ
るように制御する。
従って、非常釈放手段26が動作させられた場合、前述
のように電磁ブレーキ装f117のブレーキ力が速く作
用して、乗りかご1のブレーキ距離及び時間を短くする
ことができる。
前記電磁ブレーキ装置7のブレーキ釈放手段24の制御
は、制御装置9内のマイクロコンピュータを用いて行わ
れるものであり、その処理方法を第6図に示すフローに
より説明する。
第6図に示す全体的な処理のフローは、エレベータ−の
基準運転要件である非常停止、停電、運転方向、積載量
を判断あるいは検出し、それぞれの状態に対応して処理
を実行するようになっている。
(1)まず、エレベータ−が非常停止か否かを判断し、
非常停止でなければ、すなわち、判定結果がNoであれ
ば、通常停止であるので、通常釈放手段25を用いて、
通常のブレーキ釈放動作を行う(ステップ101,10
6)。
(2)ステップ101の判定が非常停止であれば、すな
わち、判定結果がYESであれば、エレベータ−の運転
方向を判断し、上昇運転(YES)であれば、さらに、
乗りかごの積載量が50%未満か否かを判断する(ステ
ップ102,103)。
(3)ステップ103の判定で、積載量が50%未満(
YES)の場合、通常釈放手段25と、非常釈放手段2
6の両方を用いてブレーキ釈放動作を行い、ブレーキ動
作を速くする(ステップ1゜5)。
(4)ステップ103の判定で、積載量が50%以上(
No)の場合、ステップ106に進み、前述と同様な、
通常のブレーキ釈放動作を行う(ステップ106)。
(5)ステップ102の判定で、下降運転(N O)の
場合、エレベータ−の積載量が50%未満であるか否か
の判断を行う(ステップ1o4)。
(6)ステップ104の判定で、積載量が50%未満(
YES)であれば、前述したステップ106の処理を行
い、積載量が50%以上(NO)であれば、前述したス
テップ105の処理を行う。
すなわち、前述の動作は、エレベータ−の積載量が50
%未満・上昇運転時及び積載量が50%以上・下降運転
時の非常停止を、ブレーキ釈放動作を速くして行い、積
載量50%以上・上昇運転時、積載量50%未満・下降
運転時の非常停止及び通常の停止を、通常のブレーキ釈
放動作により行うものである。
以上説明したように、本発明の第3の実施例によれば、
電磁ブレーキ装置の釈放動作を速くするために、独立し
た能動的なブレーキ釈放手段を設け、この釈放手段を通
常の釈放手段と共に動作させるようにしているので、前
述の電磁ブレーキ装置を用いたエレベータ−の非常停止
時において、停止しにくい運転条件で、ブレーキ釈放動
作を速くしてブレーキ距離、時間を短縮することができ
、乗りかごの停止動作特性を向上させることができると
いう効果を得ることができる。
また、この本発明の実施例によれば、前述した能動的な
ブレーキ釈放手段が、電磁ブレーキ装置の起動時の電磁
石の吸引動作に影響を与えることがない。
なお、前述したエレベータ−の非常停止時の、停止しや
すい運転条件で、ブレーキ釈放動作を速めず、通常のブ
レーキ釈放動作のみとしたのは、この場合にブレーキ釈
放動作を速めると、乗りかごに与えるショックが大きく
なるので、これを防止するためである。
次に、本発明の第4の実施例による電磁ブレーキ装置を
図面により説明する。
第7図は本発明の第4の実施例の構成を示す断面図、第
8図は圧電アクチュエータを示す斜視図、第9図、第1
0図は駆動回路を示す図である。第7図〜10図におい
て、45は圧電素子、46は圧電アクチュエータ、47
は電源であり、他の符号は第1図、第2図の場合と同一
である。
第7図に示す本発明の第4の実施例は、電磁ブレーキ装
置7の釈放動作を速くするために、電磁石21の鉄心1
9内に第8図に示すような圧電素子45を積層した圧電
アクチュエータ46を設けた点で、第1図により説明し
た本発明の第1の実施例と相違している。
この圧電アクチュエータ46は、第9図に示すように、
独立した電源47で駆動され、電圧をかけると伸びる特
性を有する能動的な手段である。
すなわち、第7図に示す本発明の第4の実施例は、第1
図の本発明の第1の実施例が能動的手段である電磁石1
2Mでアマチュア17をライニング15方向に引寄せる
ように作用させるのに対し、前記圧電アクチュエータ4
6でアマチュア17をライニング15方向に作用させる
ものである。
この本発明の第4の実施例の電磁ブレーキ装置7の起動
及び通常の釈放動作は、第9図に示すごとく本発明の第
1の実施例と同様に、電磁石21のコイル20の励磁及
び消励で行い、前記圧電アクチュエータ46の付勢は、
同様に第9図に示すごとく、電源47に対しスイッチS
W3を介して接続された圧電アクチュエータ46を、こ
のスイッチSW3のON、OFFで付勢、消勢すること
により行われる。
また、前記圧電アクチュエータの別な付勢、消勢方法を
行う回路が第10図に示されている。
すなわち、この回路は、前述した第9図におけるコイル
20の励磁回路の抵抗R1と直列に圧電アクチュエータ
46を接続し、この圧電アクチュエータ46と並列にス
イッチSW3を接続したものである。
この回路を用いる電磁ブレーキ装置7の起動動作は、ス
イッチSWIをON (スイッチSW2はOFF、スイ
ッチSW3はON)にしてコイル20を励磁することに
より行われる。そして、釈放動作は、通常の場合、スイ
ッチsw1をOFFにすると共にスイッチSW2及びS
W3をONにして行われ、釈放動作を速くする非常の場
合、スイッチSWIをOFFにすると共にスイッチSW
2をON、スイッチSW3をOFFにすることにより行
われる。
すなわち、第10図に示す回路は、ブレーキの釈放動作
を速くする場合、コイル2oの消磁時に発生する放電電
圧を電源として前記圧電アクチュエータ46を駆動する
ものである。
前述した本発明の第4の実施例は、本発明の第1の実施
例と同一の動作を行い、同一の効果を得ることができ、
また、第5図に示すようなエレベータ−に適用すること
ができ、同様な効果を得ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、電磁ブレーキ装置
の釈放動作を速くするのに、独立した能動的な釈放手段
を備え、この釈放手段を通常の釈放手段と共に動作させ
るようにしているので、電磁ブレーキ装置の起動時の電
磁石の吸引動作に影響を与えることなく、電磁ブレーキ
装置の釈放動作を速くすることができる。
また、前記電磁ブレーキ装置を用いたエレベータ−によ
れば、エレベータ−の非常停止時において、停止しにく
い運転条件で、ブレーキ釈放動作を速くしてブレーキ距
離、時間を短縮するようにでき、乗りかごの停止動作特
性を向上することができるという効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の電磁ブレーキ装置を示
す断面図、第2図は駆動回路を示す図、第3図、4図は
本発明の第2の実施例による制動体を示す断面図、第5
図は本発明の第3の実施例を示すシステム構成図であり
、本発明による電磁ブレーキ装置を用いたエレベータ−
の全体構成を示す図、第6図はエレベータ−の非常停止
動作を説明するフローチャート、第7図は本発明の第4
の実施例の構成を示す断面図、第8図は圧電アクチュエ
ータを示す斜視図、第9図、第10図は駆動回路を示す
図、第11図は従来技術によるディスクブレーキを備え
て構成されるエレベータ−の構成を示す図、第12図は
巻上機を示す断面図である。 1・・・・・・乗りかご、2・・・・・・釣り合い重り
、3・・・・・ローブ、4・・・・・・シーブ、5・・
・・・・減速機、5B・・・・・・減速機箱、6・・・
・・・電動機、7・・・・・・電磁ブレーキ装置、8・
・・・・・入力軸、9・・・・・・制御装置、9M・・
・・・・非常停止指令、9T・・・・・・停電検知指令
、10・・・・・・速度検出器、11・・・・・・積載
量検出器、12・・・・・・制動体、12G・・・・・
・環状コイル、12M、21・・・・・・電磁石、12
H% 17H・・・・・・貫通孔、13・・・・・・ス
プラインボス、14・・・・・・円板、15・・・・・
・ライニング、16・・・・・・ガイドビン、17・・
・・・・アマチュア、18・・・・・・ガイド孔、19
・・・・・・鉄心、20・・・・・・コイル、22・・
・・・・制動ばね、23・・・・・・ばね収納孔、24
・・・・・・ブレーキ釈放手段、25・・・・・・通常
釈放手段、26・・・・・・非常釈放手段、28・・・
・・・昇降路、28.41.47・・・・・・電源、2
9・・・・・・機械室、30・・・・・・巻上機、42
・・・・・・環状の鉄心、43・・・・・・環状のコイ
ル、44・・・・・・電磁石、45・・・・・・圧電素
子、46・・・・・・圧電アクチュエータ。 第1m! 第2図 14図 5B:戚り機箱 12:制vJ体 12C:環状コイル 12M:電極石 I3:又フ′ラインJζ又 /4 : Plネに 15ニライニング°゛ I6:η゛イ ドC:?y’+ユY 19:鉄、U− 20:コイル 21:’IIJjJ。 22:副Vバ牟 第5図 IN7図 46:L雀アク手ユニーク 第6111 第8図 G 第9図 110 vA

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、制動ばねでアマチュアを押圧してブレーキ力を発生
    させ、この制動ばねの押圧力に抗して前記アマチュアを
    電磁石で吸引してブレーキ力を開放する電磁ブレーキ装
    置において、前記ブレーキ力を発生させる釈放動作を行
    い得る能動的手段を備えたことを特徴とする電磁ブレー
    キ装置。 2、制動ばねでアマチュアを押圧してブレーキ力を発生
    させ、この制動ばねの押圧力に抗して前記アマチュアを
    電磁石で吸引してブレーキ力を開放する電磁ブレーキ装
    置において、前記アマチュアをブレーキ力を発生させる
    釈放動作方向に駆動し得る能動的手段を備えたことを特
    徴とする電磁ブレーキ装置。 3、制動ばねでアマチュアを押圧しブレーキ力を発生し
    、電磁石によつて前記アマチュアを駆動して、起動およ
    び釈放動作を行う電磁ブレーキ装置において、前記電磁
    ブレーキ装置の釈放動作を速くし得る能動的手段を備え
    たことを特徴とする電磁ブレーキ装置。 4、回転軸上にスプライン結合された円板と、この円板
    を挾持する位置に配置された制動体及びアマチュアと、
    このアマチュアを前記円板側に押圧する制動ばねと、前
    記アマチュアを前記円板と反対側に電磁吸引するように
    鉄心とコイルとにより形成されて配置されている電磁石
    とを備えた電磁ブレーキ装置において、前記電磁ブレー
    キ装置の釈放時に前記円板を挾持する方向に前記アマチ
    ュアを駆動する能動的手段を備えたことを特徴とする電
    磁ブレーキ装置。 5、前記能動的手段が、電磁石であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第4項記載の電磁ブレーキ
    装置。 6、前記電磁石が、制動体あるいは前記アマチュアに設
    けられ、該制動体あるいはアマチュアとコイルとで形成
    されることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の電
    磁ブレーキ装置。 7、前記電磁石が、磁性体により形成される制動体ある
    いは前記アマチュアと、該制動体あるいはアマチュアの
    外周部に設けた環状コイルとにより形成されることを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の電磁ブレーキ装置
    。 8、前記電磁石が、環状の鉄心とコイルとで形成され、
    前記制動体あるいはアマチュアの外周部に複数個備えら
    れることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の電磁
    ブレーキ装置。 9、前記能動的手段が、圧電素子で形成される圧電アク
    チュエータであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第4項記載の電磁ブレーキ装置。 10、前記圧電アクチュエータは、環状の鉄心あるいは
    前記アマチュアに設けた圧電素子により形成されること
    を特徴とする特許請求の範囲第9項記載の電磁ブレーキ
    装置。 11、前記能動的手段が、独立した電源により駆動され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第10
    項のうち1項記載の電磁ブレーキ装置。 12、前記能動的手段が、前記電磁ブレーキ装置を起動
    するコイルの放電回路の放電電圧を電源として駆動され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第9項または第10
    項記載の電磁ブレーキ装置。 13、巻上機で乗りかごを駆動するエレベーターにおい
    て、前記巻上機に特許請求の範囲第1項ないし第12項
    のうち1項記載の電磁ブレーキ装置を備え、該電磁ブレ
    ーキ装置によって前記巻上機を制動し、前記乗りかごを
    制動、保持するようにしたことを特徴とするエレベータ
    ー。 14、巻上機で乗りかごを駆動するエレベーターにおい
    て、前記巻上機に特許請求の範囲第1項ないし第12項
    のうち1項記載の電磁ブレーキ装置を備え、前記乗りか
    ごの運転要件を検知し、この検知した結果を予め設定し
    た基準運転要件と比較し、その結果により前記電磁ブレ
    ーキ装置の能動的手段でブレーキを釈放動作させること
    により前記巻上機を制動し、前記乗りかごを制動、保持
    するようにしたことを特徴とするエレベーター。 15、前記運転要件が、前記エレベーターの非常停止指
    令であることを特徴とする特許請求の範囲第14項記載
    のエレベーター。 16、前記運転要件が、前記乗りかごの運転方向と積載
    量であることを特徴とする特許請求の範囲第14項記載
    のエレベーター。
JP2084976A 1990-04-02 1990-04-02 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター Pending JPH03288027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2084976A JPH03288027A (ja) 1990-04-02 1990-04-02 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2084976A JPH03288027A (ja) 1990-04-02 1990-04-02 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03288027A true JPH03288027A (ja) 1991-12-18

Family

ID=13845650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2084976A Pending JPH03288027A (ja) 1990-04-02 1990-04-02 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03288027A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531434A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 オーチス エレベータ カンパニー ブレーキ調整用の形状変化材料を備えたエレベータブレーキアクチュエータ
JP2009137707A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用巻上機ブレーキの制動力試験装置および試験方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531434A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 オーチス エレベータ カンパニー ブレーキ調整用の形状変化材料を備えたエレベータブレーキアクチュエータ
JP2009137707A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用巻上機ブレーキの制動力試験装置および試験方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5244060A (en) Elevator apparatus
JP4607631B2 (ja) エレベーター用ブレーキ制御装置
JP5064239B2 (ja) ブレーキ調整用の形状変化材料を備えたエレベータブレーキアクチュエータ
JP5049672B2 (ja) ブレーキ装置
JPH0111659Y2 (ja)
JP4273677B2 (ja) エレベーター装置
JP2006306517A (ja) エレベータ装置
CN110465931B (zh) 驱动装置和机器人
JP3307002B2 (ja) エレベータの制動装置
JP4925105B2 (ja) エレベータのブレーキ装置
JPWO2008146383A1 (ja) エレベータ用巻上機のブレーキ装置
JP2001146366A (ja) エレベータの制動装置
JP4952296B2 (ja) エレベータ巻上機用ブレーキの解放装置及びそのブレーキの解放方法
JPH03288027A (ja) 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベーター
JP6704533B1 (ja) 電磁ブレーキ装置および巻上機
JPH072452A (ja) リニアモータ駆動エレベーターのブレーキ制御装置
JPH03249075A (ja) エレベーターの停止制御方法及び停止制御装置
JPH07242377A (ja) エレベーター装置
JPH08333058A (ja) エレベータ装置
JP2003221171A (ja) エレベータのブレーキ装置
JP2016156414A (ja) 電磁ブレーキ装置およびエレベータ
JPH0840662A (ja) エレベータ装置
JP2009143641A (ja) 液圧ブレーキ装置及びこれを備えたエレベーター装置
JPH02310280A (ja) リニアモータ駆動エレベータ
WO2017009918A1 (ja) エレベータ巻上機用制動装置