JPH0328702B2 - - Google Patents

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JPH0328702B2
JPH0328702B2 JP56214546A JP21454681A JPH0328702B2 JP H0328702 B2 JPH0328702 B2 JP H0328702B2 JP 56214546 A JP56214546 A JP 56214546A JP 21454681 A JP21454681 A JP 21454681A JP H0328702 B2 JPH0328702 B2 JP H0328702B2
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JP
Japan
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photosensitive
printing plate
agglomerated
photosensitive printing
melt
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JP56214546A
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JPS58116539A (ja
Inventor
Katsuyuki Oota
Yutaka Matsumoto
Takashi Gamagahara
Yoshio Kitani
Toshimi Aoyama
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP21454681A priority Critical patent/JPS58116539A/ja
Publication of JPS58116539A publication Critical patent/JPS58116539A/ja
Publication of JPH0328702B2 publication Critical patent/JPH0328702B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/115Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers having supports or layers with means for obtaining a screen effect or for obtaining better contact in vacuum printing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は、改良された感光性印刷版に関するも
のである。さらに詳しくいえば本発明は、感光性
合成樹脂から成る印刷用版材にマスクパターンを
重ね合わせる際に、短時間内にマスクパターンと
密着する性質を有する感光性印刷版およびその製
造方法に関するものである。 (発明の技術的背景) 従来の感光性印刷版は、支持体上に感光性材料
を均一に塗膜し、所要のマスクパターンを介して
露光し、続いて現像成像化した印刷版を供してい
た。一般に所要のマスクパターンを介して露光す
るには、ガラス板とゴムシートからなる真空焼枠
の中に感光性印刷版とマスクパターンとを重ねて
入れ、真空焼枠を密閉真空にして露光する、いわ
ゆる真空密度露光方法が用いられている。ところ
が従来の感光性印刷版の感光性材料の表面が平滑
なために、感光性印刷版とマスクパターンとを真
空密着させる際に、感光性印刷版周辺部から密着
していくため、中心部が密着するまでには相当の
長い時間を必要としていた。仮に密着不十分のま
ま露光を行なつた場合には、感光性印刷版とマス
クパターンとの間に空間が残存する。従つて露光
されたときに光が斜め方向からも照射されること
になり、得られる成像が不忠実な像(焼ボケ像)
となり好ましくない。 (先行技術) このような状況下において密着に要する時間を
短縮するための方法がいくつか提案されている。
例えば印刷雑誌,第53巻第10号第21〜25頁(1970
年)には、タルクを感光性印刷版にパウダリング
して密着性を促進改善することが記載されてい
る。この方法は簡便な方法で、しかも密着時間を
短縮する効果も大きい。その反面、タルクが感光
性印刷版の表面に固着されずに点在しているため
感光性印刷版を取り扱つている間にタルク粉末に
よつてマスクパターンに傷をつけたり汚したりさ
らにまたタルク粉末を印刷版面から脱落して時間
短縮効果を減殺する破目に至り、引いては作業環
境を悪くするという欠点がある。 他の方法は、現像時に除去され得るマツト層を
感光性印刷版の最上層に設けることからなる方法
である。マツト層を設ける方法としては、例えば
(1)感光性印刷版の最上層を、現像時に除去され得
る樹脂にマツト剤を含有させてなる層となす方法
(特開昭50−125805号公報)、(2)感光性印刷版の表
面に、現像時に除去される樹脂層を設け、この層
を機械的にマツト化する方法(特開昭50−125805
号公報)、(3)凸部の形状が直径約0.05〜0.5mmの柱
状となるように凹凸を有するローラーで感光性印
刷版の最上層を塗布する方法(特開昭51−24307
号公報)、(4)現像時に除去される塗布層を形成す
る塗布液を、微小な凹凸パターンを有するゴム製
のコーテイングロールから支持体に転写塗布する
方法(特開昭51−96604号公報)、(5)高さを5〜
20μm,幅を50〜5000μmとした凸部を形成する
塗布液を感光性印刷版の表面に塗布する方法(特
開昭51−111102号公報)などが良く知られてい
る。しかしながらこれらの方法によれば、マツト
層が感光性印刷版表面に占める接触面積が大きい
ので、現像時に感光性材料への現像液の接触を妨
げ、現像性を悪化させるとともに、現像時間を長
くさせることとなる。またマツト層が占める体積
が大きいため現像液中への溶出が多く、現像液の
疲労を早めることとなる。さらにまたマツト層に
水溶性樹脂を用いた場合には、樹脂が空気中の水
分を吸収するから感光性材料を劣化させるという
欠点がある。 さらにまた別の方法として、熱融着性微粉末を
感光性樹脂上に付着させた後、高温雰囲気中で固
着させる方法(特開昭55−12974号公報)および
加熱ロールに接触せしめて固着させる方法(特開
昭55−101949号公報)があるが、いずれも一つ一
つの微粉末の容積を変えることなく固着せしめる
ことを特徴としている。そして両者とも140℃以
上という高い温度を必要としていたために、感光
性樹脂に熱による悪影響を及ぼし、引いては感光
性樹脂の感度低下,経時変化,現像性の低下など
の不都合を生ずる。さらに感光性樹脂ばかりでな
く、支持体にも熱的変形を起し、支持体の波打ち
現像が生ずる。また特開昭55−12974号公報に記
載された発明によれば、加熱装置が大きくなると
いう欠点も避けられない。特開昭55−101949号公
報に記載された発明によれば、加熱装置は改良さ
れたが、その点を除けば特開昭55−12974号公報
記載の発明と共通の欠点をもつている。 (発明の目的) 本発明者らは、上記した従来技術の欠点を克服
すべく鋭意研究を重ねた結果として本発明を完成
した。 すなわち本発明は、 (1) 現像液に疲労を与えることが少なく、 (2) 感光性樹脂に悪影響を及ぼすことなく、感光
性印刷版上に融成物を形成させるのが良好な、 (3) 粗暴な取り扱いに際しても品質劣化のない、 (4) 真空密着時間の短縮された感光性印刷版を提
供することを目的とする。 (発明の構成) 本発明は、感光性印刷版の表面のところどころ
に固体の凝集融成物が固着しており、その凝集融
成物は面をもつて感光性印刷版に固着しており、
しかも凝集融成物の形状はおおむね球の一部をな
していることを特徴とする感光性印刷版である。 また別の観点から観れば本発明は、150℃以下
の温度において融解および凝集する性質を有する
常温で固体の微粉末を感光性印刷版表面にパウダ
リングし、こうして得られた中間体を150℃以下
の温度に加熱することによつて上記の微粉末同志
の凝集融成物を感光性印刷版表面のところどころ
に形成させ、しかもその凝集融成物の底部は感光
性印刷版に対して面をもつて固着し、凝集融成物
自体の形状はおおむね球の一部となるようにさせ
る方法である。 上記した本発明の構成の細目については、以下
に詳細に説明する。 (微粉末) 本発明において用いられる微粉末の好ましい具
体例としては、ポリ酢酸ビニル,ポリビニリデン
クロリド,ポリエチレンオキシド,ポリエチレン
グリコール,ポリアクリル酸,ポリアクリルアミ
ド,ポリアクリル酸アルキルエステル,ポリエス
チレンおよびポリスチレン誘導体ならびにこれら
の重合体を形成する単量体を用いた共重合体,ポ
リビニルメチルエーテル,エポキシ樹脂,フエノ
ール樹脂,ポリアミド,ポリビニルブチラール等
を挙げることができる。ここに例示された重合体
の微粉末は感光性材料の現像液に可溶であること
が、本発明の目的を達成する上で好適であるか
ら、感光性材料の現像液により適宜選択するのが
望ましい。例えば現像液としてアルカリ性水溶液
を使用するときの重合体としては、ビドロキシエ
チルセルロース,ビドロキシプロピルセルロー
ス,カルボキシメチルセルロース,ポリビニルピ
ロリドン,ポリビニルアルコール,ポリアクリル
酸,ポリアクリル酸アルキルエステル,ポリスチ
レン誘導体(例えばヒドロキシスチレンの重合
体,クロロメチルスチレンの重合体等)およびフ
エノール樹脂等が好ましく適用される。他の現像
液として、アルコール類,グリコール類,ケトン
類等の有機溶媒を用いた場合には、セルロース誘
導体,ポリビニルピロリドン,ポリビニルアルコ
ール,ポリ酢酸ビニル,ポリビニリデンクロリ
ド,ポリアクリル酸,ポリアクリルアミド,ポリ
アクリル酸アルキルエステル,ポリスチレンおよ
びアクリル酸,アクリルアミド,アクリル酸アル
キルエステル,スチレンを単量体の一つとする共
重合体,エポキシ樹脂,フエノール樹脂等が好ま
しく適用される。 上記の高分子物質の微粉末の形状は、球形のも
のあるいは不定形のもの、その他特定形状のもの
のいづれでも良い。ただし本発明では上記の微粉
末を融解させて微粉末同志を凝集させる必要があ
るから、微粉末の表面を改質して凝集しにくくし
たものは好ましくない。 上記の微粉末の粒径は約0.5〜30μmの範囲、特
に約1〜10μmの範囲が好ましい。粒子径が上記
範囲未満のときには、目的とする凝集融成物の大
きさにまで成長することがなく、さらに加熱処理
に長時間が必要であり効率が悪い。また上記範囲
を超える場合には微粉末を融解させるのに高温を
かけなければならず、下層の感光性材料に対して
悪影響を及ぼすこととなる。また感光性材料に悪
影響を与えない範囲の温度で融解凝集して凝集融
成物を得ても、得られる凝集融成物の高さは60μ
m以上となり、感光性材料とマスクパターンとの
距離が開き、焼きボケを生ずることになり好まし
くない。 (パウダリングと加熱) 本発明において感光性印刷版表面に凝集融成物
を得るには、微粉末を粉体塗布法,流動浸漬法,
静電粉体吹付け法,静電流動浸漬法等の方法によ
り、予め支持体上に形成した感光性材料上に
0.005〜1g/m2の範囲さらに好ましくは0.01〜
0.1g/m2の範囲で均一にパウダリングを施し、
熱風または赤外線ヒーター等により50〜150℃に
加温された炉内に入れるか、加熱ロールを介して
該微粉末を融解させる。このとき微粉末の特性に
より微粉末同志の凝集も生じ、得られる凝集融成
物は、感光性材料上に分散して面をもつて固着
し、本発明の目的を達成することができる。 添付の第1図ないし第3図は、本発明の実施例
である3種の感光性印刷版の表面状態を理解しや
すくするために添付したものであつて、いずれも
顕微鏡写真の模写図である。第1図の原写真およ
び第2図の原写真は、いずれも倍率1000倍で撮影
したものであり、第3図の原写真は倍率6000倍で
撮影したものである。第1図ないし第3図におい
て、1は本発明による球状帽子形の凝集融成物で
あり、2は感光性樹脂である。第1図ないし第3
図に示されるように、本発明によつて得られる凝
集融成物は、それが感光性樹脂に固着している部
分が面となり、空気と接触する部分が球の一部分
のような形状をなし、その突起の粒径は約5〜
50μmの範囲、特に約10〜30μmの範囲が本発明
には好適である。粒径が5μm未満のときはマス
クパターンを真空密着させるために長時間を要
し、50μmを超過すると感光性材料上に再現され
る画像の解像力が低下するから、好ましくない。 (感光性印刷版) 本発明で使用することができる感光性印刷版
は、感光性の平版印刷版,凸版印刷版および凹版
印刷版を意味し、支持体上に感光性材料を被着し
たものである。 (支持体) 上記支持体としては、伸縮性のない寸法安定性
のある板状物またはシリンダー状物であつて、従
来印刷版用支持体として使用されているものをそ
のまま使用することができる。支持体の例として
は紙,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチ
レン等のプラスチツクシートをラミネートした
紙,アルミニウム,亜鉛,鉄,鋼などの金属板,
酢酸セルロース,プロピオン酸セルロース,硝酸
セルロース,ポリエチレンテレフタレート,ポリ
エチレン,ポリスチレン,ポリプロピレン,ポリ
カーボネート,ポリビニルアセタールなどのプラ
スチツクフイルムあるいはプラスチツクフイルム
または紙に上記の金属を蒸着またはラミネートし
たものなどが好適に使用される。 ここに列記した支持体は、その印刷版の種類に
より適当なものが選択使用される。例えば感光性
の平版印刷版が好適に使用されるが、特公昭48−
18327号公報に記載されているポリエチレンテレ
フタレートフイルム上にアルミニウムシートがラ
ミネートされた複合体シートなども使用され得
る。また感光性の凸板印刷版の場合には、ポリエ
チレンテレフタレートフイルム、アルミニウム
板、鉄板などが好ましく使用される。 支持体は印刷方式または感光性材料との密着性
を高めるためなど必要に応じて表面処理が施され
ても良い。例えば、平版印刷版の場合には、支持
体表面に砂目立て処理,ケイ酸ソーダ,フツ化ジ
ルコニウム酸カリウム,リン酸塩等の水溶液への
浸漬処理,陽極酸化処理あるいは親水化処理など
の表面処理方法があり、これらは単独もしくは併
合して処理されても良い。 (感光性材料) 本発明において支持体上に被着される感光性材
料としては、従来使用されているすべての感光性
材料が包含される。例えば特公昭38−1492号公報
に記載のポリビニルシンナメート,米国特許第
2725372号明細書に記載のその誘導体,英国特許
第843541号明細書および米国特許第3096311号明
細書に記載の部分ケン化ポリ酢酸ビニルのp−ア
ジドベンゾエート,ポリアジドスチレン,特開昭
50−30604号公報に記載のジアゾ樹脂とアクリル
系共重合体、特公昭50−24841号公報に記載のジ
アゾ樹脂とシエラツクの混合物ならびに米国特許
第3030208号明細書,および同第3622320号明細書
に記載のジエチル−p−フエニレンジアクリレー
トと1,4−ジ−β−ヒドロキシエチルシクロヘ
キサンとの縮合物等のネガ型感光性材料のほか
に、米国特許第3046120号明細書および特公昭49
−24361号公報に記載のo−ナフトキノンジアジ
ド化合物を用いたポジ型感光性材料が挙げられ
る。 支持体上に感光性材料を被着するには、通常感
光性材料を溶媒に溶解した塗布液を、ダイレクト
コーター,リバースコーターまたはフアウンテイ
ンコーター等を使用して均一に塗布し、自然乾燥
または加熱乾燥により溶媒を揮散せしめて被着す
ることができる。 感光性印刷版とマスクパターンとを真空密着さ
せる際にマスクパターンと感光性印刷版との間の
空気を速やかに排除することができるためには、
感光性材料上に固着分散した凝集融成物の径が約
5〜50μmの範囲が好ましい。そして本発明の感
光性印刷版によれば上述の形成をした凸起体を感
光性材料上に固着することができる。 (作用および効果) 本発明においては、凝集融成物が感光性印刷版
表面に占める面積および体積を従来技術よりも小
さくすることができるから、現像時に感光性材料
への現像液の接触面積が大きくなり、現像性に支
障を来すことがなく、現像液中への溶出も少なく
てすむ。すなわち現像液の汚染が少なく現像液の
疲労が少ない。 また粒径が約0.5〜30μmの範囲の微粉末を加熱
処理により融解させるから、より低温において融
解させることが可能で、それにより感光性印刷
版、特にその感光性材料に熱による悪影響を与え
ることがない。そして、加熱処理することによ
り、微粉末の特性により微粉末同志の凝集も生
じ、得られる凝集融成物は、感光性材料上に分散
して面をもつて固着する。したがつて粗暴な取り
扱いに際しても凝集融成物の脱落すなわち品質の
劣化がない。 また、本発明によれば、感光性印刷版面上に対
して面をもつて固着する凝集融成物自体の形状は
おおむね球の一部をなした凸起体であるから、真
空密着時間が大巾に短縮される等の利点が生ず
る。 (実施例) 以下に本発明による感光性印刷版の実施例を示
して詳述するが、本発明はこれらの実施例によつ
て何らの制限をも受けるものではない。 実施例 1 厚さ0.3mm,サイズ1000×800mmのアルミニウム
板を、80℃に保温した第三リン酸ナトリウムの10
重量%水溶液に3分間浸漬した後、水洗し、70重
量%硝酸に浸漬してデスマツト処理を施し水洗
後、80℃のフツ化ジルコニウム酸カリウムの2重
量%水溶液に3分間浸漬し、水洗して乾燥した。
このアルミニウム板に下記組成からなる感光液を
塗布し、乾燥して感光性樹脂層を設けた。乾燥時
の感光性樹脂層の塗布量は1g/m2であつた。 感光液 m−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラツク
樹脂 5g m−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラツク
樹脂の1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステル 1g メタノール 80g 一方フエノール−ホルムアルデヒドノボラツク
樹脂をジエツトミルで粉砕し、分級器で1〜7μ
m径にそろえた微粉末を上記感光性樹脂表面にス
プレーガンにて付着させ、90℃に保温した赤外線
炉内に15秒間放置して、微粉末を融解させること
により、微粉末同志が凝集し、10〜20μm径を有
する球状帽子形の凝集融成物を得た。この凝集融
成物の固着量は0.05g/m2であつた。 真空密着露光に際し、このようにして得られた
感光性印刷版とマスクパターンとを重ねて真空密
着に要する時間は18秒であつた。 他方、微粉末処理しない感光性印刷版の場合に
は、真空密着に要する時間は60秒以上であつた。 これにより本発明の効果が顕著であることがわ
かつた。 続いて両感光性印刷版に各々マスクパターンを
介して、1mの距離から、2KW超高圧水銀灯に
より紫外線を1分間照射後、第三リン酸ナトリウ
ムの5重量%水溶液で現像を行なつた。各印刷版
の感光度,現像ラチチユード,調子再現性には何
ら差異はなく、また多数枚現像処理したときの現
像液疲労においても差異はなかつた。さらに耐刷
性においても同等であつた。 すなわち従来の感光性印刷版上に、本発明によ
る凝集融成物を施すことによつて、製版適性およ
び印刷適性に全く全く悪影響を及ぼすことはなか
つた。 実施例 2 実施例1と同様にして得たアルミニウム板上の
感光性樹脂表面に、下記樹脂の微粉末をスプレー
ガンによりパウダリングした。そのときの微粉末
径と真空密着に要する時間を表1の()欄に、
そして実施例1と同じく90℃で15秒間加温して微
粉末の凝集融成物を形成した印刷版についての結
果を表1の()欄に記した。 微粉末の樹脂 (1) m−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラツ
ク樹脂 (2) スチレン:メタクリル酸メチルエステル:ア
クリル酸のモル比が2:2:1の共重合体 (3) ポリアクリル酸 (4) シエラツク
【表】 本発明による感光性印刷版は、製版時および印
刷時において全く問題がなかつた。 表1から、ただ単に微粉末をパウダリングした
ものよりも微粉末同志が凝集して得られる凝集融
成物の方が効果は大きく、また感光性樹脂層上に
付着または固着するものの径は大きい方が良いこ
とがわかる。 実施例 3 厚さ0.3mm,サイズ1000×800mmのアルミニウム
板7枚を80℃に保つた第三リン酸ナトリウムの10
重量%水溶液に1分間浸漬して脱脂し、水洗後、
パーミストンを水に懸濁した液を流しながらナイ
ロンブラシにより擦つてアルミニウム板表面を砂
目立てした。次に充分水洗した後、75℃に保つた
JIS3号ケイ酸ナトリウムの5重量%水溶液中に3
分間浸漬して水洗後乾燥した。続いて下記組成ら
なる感光液を乾燥時重量が1g/m2となるように
塗布,乾燥して感光性樹脂層を形成した。 感光液 メタクリル酸メチル:アクリロニトリル:メタ
クリル酸が重量比6:3:1の共重合体 1.5g p−ジアゾジフエニルアミンのホルマリン縮合
物の2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエ
ノン−5−スルホン酸塩 0.2g オイルブル−603(オリエント化学社製染料)
0.045g メタノール 50g フエノール−ホルムアルデヒドノボラツク樹脂
をジエツトミルで粉砕し、分級器により分級して
1〜10μm径のものを(A)グループ、20〜30μm径
のものを(B)グループとし、各グループの微粉末
を、上記処理を施したアルミニウム板の感光性樹
脂上に3枚づつスプレーガンにより付着量が0.05
g/m2となるようにパウダリングした。パウダリ
ングした板を(A)グループについては、2枚につき
100℃の加熱炉中に15秒間入れて、微粉末を融解,
凝集し、20〜30μm径で、球状帽子形の凝集融成
物を得た。また(B)グループについては、2枚につ
き160℃の加熱炉中に15秒間入れた。このとき凝
集現像がなく、そして微粉末表面のみの融解のた
めか得られたものは球形をしており、感光性印刷
版に対して点をもつて接していた。 続いて真空密着に要する時間をテストするため
に各グループの1枚の板については加熱炉から取
り出した状態(a),他の1枚は加熱炉から取り出し
冷えてから感光性樹脂表面を木綿製の手袋で拭つ
た状態(b),加熱処理を施していない各グループの
残り1枚について、感光性樹脂表面を木綿製の手
袋で拭つた状態(c)をそれぞれ用意した。その結果
を表2にまとめた。
【表】 参考のために残る1枚の板について微粉末をパ
ウダリングしないで、真空密着に要する時間を測
定したところ50秒であつた。 これらの結果から、本発明の感光性印刷版とマ
スクパターンとを重ねて、真空密着させるに要す
る時間は、従来品に比べ約1/4に短縮できること
がわかる。さらに感光性樹脂と凝集融成物との固
着も強固であるから、凝集融成物は簡単に離脱す
ることがない。 次に各感光性印刷版にマスクパターンを介して
1mの距離から2KW超高圧水銀灯により1分間
紫外線照射し、下記の現像液温度を10℃にして15
秒間現像した。 現像液 メタケイ酸ソーダ 1重量部 ラウリル硫酸ソーダ 4重量部 エチレングリコールモノフエニルエーテル
6重量部 水 94重量部 本発明による感光性印刷版はすみかに現像さ
れ、製版時および印刷時においても従来品と何ら
遜色はなかつたが、(B)グループの状態(a)および(b)
のものは加熱炉中の温度が高かつたために感光性
樹脂が熱カブリを生じ、現像不足となつて、印刷
したとき、すぐに汚れが発生した。また経時安定
性も悪かつた。 実施例 4 実施例3と同様に砂目立てをして後、リン酸を
電解浴として陽極酸化被膜層を設けたアルミニウ
ム板に下記組成からなる感光液を塗布,乾燥し感
光層を形成した。 感光液 ジエチルp−フエニレンジアクリレートと1,
4−ジ−β−ヒドロキシエトキシシクロヘキサ
ノンでエステル交換したポリエステル 10g 1−メチル−2−ベンゾイルメチレン−β−ナ
フトチアゾリン 1g フタロシアニンブル−S−10(大日精化社製顔
料) 2g ヒドロキノン 0.2g メチレンジクロリド 350g ジエツトミルで粉砕した1〜7μm径のエポキ
シ樹脂微粉末を、静電吹付け法により上記感光性
樹脂層を有する表面にパウダリングし、実施例1
と同じようにして微粉末を融解,凝集させて球状
帽子形の凝集融成物を得た。 このようにして得られた感光性印刷版を真空密
着法により、感光性印刷版とマスクパターンとを
重ね完全密着するに要する時間を測定したところ
16秒かかつた。他方、微粉末を施さなかつた感光
性印刷版の場合には60秒以上を要した。 次に本発明による感光性印刷版にマスクパター
ンを介して1mの距離から2KW超高圧水銀灯に
より紫外線を30秒間照射した。そして下記の組成
からなる現像液を感光性印刷版面に流し、脱脂綿
で軽く表面を拭つたところ、すみやかにマスクパ
ターンに忠実な画像が現出した。そして画像上に
固着しているはずの融成物も現像液により溶解除
去された。続いて版面をスキージングしてアラビ
アガム液を版全面に広げ、柔かな布でふきとり、
印刷機にかけ印刷したが、全く問題なく印刷する
ことができた。 現像液 γ−ブチロラクトン 87g グリセリン 5g リン酸 3g 水 5g 比較例 実施例3と同様にして感光性樹脂層を設けた感
光性印刷版表面に 水 100g ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒドロ
キシプロピル化度7〜12モル%,メトキシ化度
28−30モル%) 2g 平均粒子径2μmのシリカゲル 0.2g からなる溶液を塗布,乾燥して0.2g/m2のマ
ツト層を得た。 この感光性印刷版とマスクパターンとを真空密
着するに要する時間は15秒で、真空密着時間短縮
効果は大きかつた。しかし実施例3と同様マスク
パターンを介して露光後、同一条件で現像しても
版面全体をマツト層が覆つているためか、現像液
の感光性樹脂層への浸透作用が遅く、15秒間では
現像不足であつた。そしてこのマツト層による現
像液の疲労も伴ない、現像液1に対し感光性印
刷版5m2を現像することは困難であるが、本発明
の実施例3による感光性印刷版では、同現像液1
に対して感光性印刷版が5m2以上現像すること
ができた。 また感光性印刷版全面が水溶性樹脂で覆われて
いるため、空気中の水分を水溶性樹脂が吸収し、
それにより感光性樹脂の保存安定性を損い、実施
例3の本発明の感光性印刷版に比べ、半分以下と
保存安定性が低下していた。
【図面の簡単な説明】
添付の第1図ないし第3図は、本発明の実施例
による感光性印刷版の顕微鏡写真の模写図であ
る。各図において1は球状帽子形の凝集融性物、
2は感光性樹脂を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 感光性印刷版の表面のところどころに、0.5
    〜30μmの粉径を有する微粉末をパウダリングし
    たのち、該微粉末を融解および凝集することによ
    つて5〜50μmの粉径となつた凝集融成物が固着
    しており、その凝集融成物は面をもつて感光性印
    刷版に固着しており、しかも凝集融成物の形状は
    おおむね球の一部をなしていることを特徴とする
    感光性印刷版。 2 150℃以下の温度において融解および凝集す
    る性質を有する常温で固体の0.5〜30μmの粉径を
    有する微粉末を感光性印刷版表面にパウダリング
    し、こうして得られた中間体を150℃以下の温度
    に加熱することによつて上記の微粉末同志を融解
    および凝集することによつて5〜50μmの粉径と
    なつた凝集融成物を感光性印刷版表面のところど
    ころに形成させ、しかもその凝集融成物の底部は
    感光性印刷版に対して面をもつて固着し、凝集融
    成物自体の形状はおおむね球の一部となるように
    させることを特徴とする感光性印刷版の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5512974A (en) * 1978-07-15 1980-01-29 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Photosensitive printing plate

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