JPH10133384A - 感光性印刷版 - Google Patents

感光性印刷版

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JPH10133384A
JPH10133384A JP28671396A JP28671396A JPH10133384A JP H10133384 A JPH10133384 A JP H10133384A JP 28671396 A JP28671396 A JP 28671396A JP 28671396 A JP28671396 A JP 28671396A JP H10133384 A JPH10133384 A JP H10133384A
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JP
Japan
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resin
photosensitive layer
photosensitive
printing plate
particles
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JP28671396A
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Shinya Watanabe
真也 渡辺
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム原画のエッヂ部が感光層表面に当た
るなどによりマット剤がつぶされ、網点画像の再現性が
不均一になることが防止された感光性印刷版を提供す
る。 【解決手段】 感光層表面に樹脂を固着させるか又は
感光層中に樹脂の粒子を含有させることにより、感光層
表面がマット加工された感光性印刷版において、該樹脂
の押し込み硬度が1.5GPa以上である感光性印刷
版。上記において、上記樹脂のガラス転移温度(T
g)が60℃以上である。感光層表面に樹脂を固着さ
せることにより感光層表面がマット加工された感光性印
刷版において、感光層表面に上記又はの樹脂を溶解
又は分散させた液を噴霧し、乾燥して該樹脂を感光層表
面に固着させて製造された感光性印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空密着法による
焼付において良い密着を短時間に得るために感光性印刷
版の感光層表面に設ける微小な凹凸のパターンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性印刷版にフィルム原画を密
着焼き付けするには、一般に真空焼枠を用い焼枠のガラ
ス板とゴムシートの間にフィルム原画と感光性印刷版と
を重ねて置き、ガラス版とゴムシートとの間を真空にし
てフィルム原画と感光性印刷版とを密着させる方法(真
空密着法という)が用いられている。この真空密着法に
おいて、密着すべき面全面にわたって十分な密着状態を
短時間に得るために、感光性印刷版の感光層表面をマッ
ト加工することが行われている。マット加工の方法とし
ては、特開昭55−12974号公報や特開昭62−1
1856号公報に示されるように、固体粉末を感光層表
面にパウダリングした後、熱等によって固着する方法が
ある。
【0003】また、印刷の効率を良くするために、感光
性印刷版にフィルム原画を密着焼き付けする際に、一枚
の感光性印刷版に同じフィルム原画を位置を変えながら
複数回焼き付けること(多面付けという)が行われる。こ
の場合、感光性印刷版のサイズよりもフィルム原画のサ
イズの方が小さいので、フィルム原画のエッヂ部が感光
層表面に接触することになる。この際、上記の方法によ
りマット加工された感光性印刷版では、マット加工の凸
部がフィルム原画のエッジ部によって押しつぶされるこ
とにより、その部分の網点再現性が変化し、画像にムラ
を生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フィ
ルム原画のエッヂ部が感光層表面に当たるなどの原因で
感光性印刷版の感光層表面のマット剤がつぶされ、網点
画像の再現性が不均一になることが防止された感光性印
刷版を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は下記(1)ないし(4)である。
【0006】(1)感光層表面に樹脂を固着させるか又
は感光層中に樹脂の粒子を含有させることにより感光層
表面がマット加工された感光性印刷版において、該樹脂
の押し込み硬度が1.5GPa以上であることを特徴と
する感光性印刷版。
【0007】(2)上記樹脂のガラス転移温度(Tg)
が60℃以上であることを特徴とする上記(1)に記載
の感光性印刷版。
【0008】(3)感光層表面に樹脂を固着させること
により感光層表面がマット加工された感光性印刷版にお
いて、該樹脂の押し込み硬度が1.5GPa以上であ
り、かつ該樹脂を溶解又は分散させた液を感光層表面に
噴霧し、乾燥して該樹脂を該感光層表面に固着させたも
のであることを特徴とする感光性印刷版。
【0009】(4)感光層表面に樹脂を固着させること
により感光層表面がマット加工された感光性印刷版にお
いて、該樹脂の押し込み硬度が1.5GPa以上、ガラ
ス転移温度(Tg)が60℃以上であり、かつ該樹脂を
溶解又は分散させた液を感光層表面に噴霧し、乾燥して
該樹脂を感光層表面に固着させたものであることを特徴
とする感光性印刷版。
【0010】以下、本発明について詳述する。
【0011】本発明の感光性印刷版は、基本的には支持
体上に感光層が設けられているものであり、印刷版の作
成に使用されるものである。上記支持体には、印刷版の
版材として使用される寸法安定性がよい板状物が包含さ
れる。
【0012】平版用感光性印刷版の支持体には粗面化し
たアルミニウム支持体が含まれる。粗面化方法として
は、機械的に表面を粗面化する方法、電気化学的に粗面
化する方法、アルカリ又は酸或いはそれらの混合物から
なるエッチング剤で表面を粗面化する化学的粗面化方
法、及びこれらを組み合わせた方法を用いることができ
る。粗面化処理されたアルミニウム支持体は必要により
陽極酸化処理及び封孔処理が施される。アルミニウム支
持体には親水性層を設けることができる。更に、感光性
平版印刷版を重ねたときの感光層への擦れ傷を防ぐた
め、及び現像時、現像液中へのアルミニウム成分の溶出
を防ぐために、支持体裏面に保護層を設けることができ
る。支持体の詳細は英国特許公開第2030309A号
明細書等を参照することができる。
【0013】感光層としては、o−キノンジアジド化合
物を感光成分とするポジ型感光層、感光性ジアゾニウム
塩や感光性アジド化合物を感光成分とするネガ型感光
層、付加重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する
化合物を主成分とする光重合性組成物、桂皮酸やジメチ
ルマレイミド基を含む光架橋性化合物などを感光成分と
するネガ型のものが包含される。感光層の詳細は英国特
許公開第2030309A号明細書等を参照することが
できる。
【0014】本発明において、感光層の表面に固着させ
る樹脂及び感光層中に含有させる樹脂の粒子を形成する
樹脂で、押し込み硬度が1.5GPa以上である樹脂と
しては、下記(a)、(b)及び(c)に記載した各単
量体から形成される単量体単位を含む共重合体を用いる
ことができる。
【0015】(a)そのアルキル残基の炭素原子数が1
〜10であるアルキルアクリレート類及びそのアルキル
残基の炭素原子数が4〜10であるアルキルメタクリレ
ート類からなる群から選ばれる少なくとも1つの単量
体。
【0016】具体的には、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチル
アクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルア
クリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−
デシルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソ
ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタク
リレート、n−デシルメタクリレート等が挙げられる。
【0017】(b)スチレン類、アクリロニトリル類、
アクリルアミド類、メチルメタクリレート及びエチルメ
タクリレートからなる群から選ばれた少なくとも1つの
単量体。
【0018】具体的には、スチレン、o−/m−/p−
メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−
ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5
−ジメチルスチレン、2,4,5−トリメチルスチレ
ン、2,4,6−トリメチルスチレン、o−エチルスチ
レン、3,5−ジエチルスチレン、2,4,5−トリエ
チルスチレン、p−n−ブチルスチレン、o−sec−
ブチルスチレン、o−tert−ブチルスチレン、p−
ヘキシルスチレン、p−n−ヘプチルスチレン、p−2
−エチルヘキシルスチレン、p−フルオロスチレン、o
−/m−/p−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチ
レン、2,5−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロス
チレン、3,4−ジクロロスチレン、2,5−ジフルオ
ロスチレン、p−ブロモスチレン、p−シアノスチレ
ン、p−ヒドロキシスチレン、m−/p−ニトロスチレ
ン、o−ジメチルアミノスチレン、アクリロニトリル、
α−クロロアクリルニトリル、α−ブロモアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、アクリルアミド、N−sec−ブ
チルアクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルア
ミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、N−tert
−ブチルメタクリルアミド等が挙げられる。
【0019】(c)アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、これらのアルカリ金属塩及びアンモ
ニウム塩からなる群から選ばれた少なくとも1つの単量
体。
【0020】具体的には、アクリル酸、アクリル酸ナト
リウム、アクリル酸カリウム、アクリル酸アンモニウ
ム、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、メタクリ
ル酸カリウム、メタクリル酸アンモニウム、マレイン
酸、マレイン酸ナトリウム、マレイン酸カリウム、マレ
イン酸アンモニウム、イタコン酸、イタコン酸ナトリウ
ム、イタコン酸カリウム、イタコン酸アンモニウム等が
挙げられる。
【0021】本発明において、感光層の表面に固着させ
る樹脂及び感光層中に含有させる樹脂の粒子を形成する
樹脂の押し込み硬度を1.5GPa以上とするには、上
記共重合体における共重合比を、(a)10〜70重量
%、(b)40〜80重量%、(c)6〜50重量%と
することが好ましい。
【0022】本発明において、感光層の表面に固着させ
る樹脂及び感光層中に含有させる樹脂の粒子を形成する
樹脂は、該樹脂の押し込み硬度が1.5GPa以上であ
り、かつガラス転移温度(Tg)が60℃以上であるこ
とが好ましい。
【0023】そのためには、上記共重合体における共重
合比を、(a)10〜50重量%、(b)60〜80重
量%、(c)10〜30重量%とすることが好ましい。
また、重量平均分子量を15000以上とすることが好
ましく、20000以上とすることがより好ましい。
【0024】樹脂の押し込み硬度が1.5GPa未満の
場合、多面付けの際にマット加工の凸部がつぶされ前述
のような問題が生じることがある。また、露光装置によ
っては光源の熱により感光性印刷版が加熱される場合が
あり、Tgが60℃未満の樹脂を用いると、マット加工
の凸部がつぶされることがある。
【0025】本発明において、押し込み硬度は次のよう
に定義される。即ち、下記の圧子を用い、下記の条件で
圧電アクチュエーターにより、ダイヤモンド三角錐針を
押し込む。
【0026】圧子形状:対稜角80°三角圧子 荷重:最大50mg 押し込み速度:21nm/sec 測定環境:25℃、80%RH 押し込み深さ:表面から5μm以内 この時、荷重Wで押し込んだ時の押し込み深さをXとす
ると、深さεでの硬さH(ε)として次式が成り立つ。
【0027】
【数1】
【0028】従って、押し込み深さXの2乗に対する荷
重W(X)のグラフは直線となり、該直線の傾きより、
H(超微小押し込み硬度)を求めることができる。
【0029】本発明における押し込み硬度は、表面から
0.5μmまでの深さについて求めた値である。
【0030】本発明において、感光層表面に固着する樹
脂は該樹脂によって被覆された部分(被覆部)と被覆さ
れない部分(非被覆部)とを形成し、その結果感光層表
面がマット化される。該被覆部の大きさ(被覆部が円の
ときはその直径、円以外のときは円に換算した直径)は
1〜200μmが好ましい。また、感光層に含有させる
粒子の大きさ(球のときはその直径、球以外のときは球
に換算したときの直径)は、感光層の膜厚より大きく、
該膜厚の2倍を越えないことが好ましい。
【0031】本発明において、マット加工された感光層
の表面の形状は、好ましくは、高さが1〜20μm、凸
部の個数は1〜1000個/mm2(より好ましくは5
〜500個/mm2)である。
【0032】感光層表面に樹脂を固着させるマット加工
の手段として、樹脂を溶解又は分散させた溶液をスプレ
ーして設ける方法、固体粉末を散布し付着させ(パウダ
リング)て表面に固着させる方法等を挙げることができ
る。これらの方法のうち、樹脂を溶解又は分散させた液
を感光層の表面に噴霧し、乾燥して該樹脂を感光層表面
に固着させる方法が好ましい。
【0033】本発明において、感光層表面に固着した樹
脂の層及び感光層中に含有させる樹脂の粒子には、充填
剤を含有させることができる。充填剤としては、例えば
二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、ガラス粒子、アルミナ、重合体粒子(例えばポリメ
チルメタクリレート、ポリスチレン、フェノール樹脂等
の粒子)等が挙げられ、これらは2種以上含有させるこ
とができる。
【0034】樹脂を溶解又は分散させる液即ち溶媒又は
分散媒としては、水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等の脂肪族アルコール類、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の炭
化水素類、ジアセトンアルコール、3−メトキシ−1−
ブタノール、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、エチレングリコールモノアセテ
ート、エチレングリコールアルキルエーテル類及びその
アセテート(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート)、ジエチレングリコールモノアルキルエーテ
ル類及びそのアセテート(ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート)、ジエチレングリコールジアルキルエー
テル類(ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエ
チルエーテル)、トリエチレングリコールアルキルエー
テル類(モノメチルエーテル、モノエチルエーテル、ジ
メチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエー
テル)、プロピレングリコールアルキルエーテル類及び
そのアセテート(モノメチルエーテル、モノエチルエー
テル、n−プロピルエーテル、モノブチルエーテル、ジ
メチルエーテル、ジエチルエーテル、モノメチルエーテ
ルアセテート、モノエチルエーテルアセテート)、ジプ
ロピレングリコールアルキルエーテル類(モノメチルエ
ーテル、モノエチルエーテル、n−プロピルエーテル、
モノブチルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエー
テル)、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸
アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸
ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪
酸メチル、酪酸エチル等のカルボン酸エステル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、乳酸メチル、乳酸エチル、安
息香酸メチル、安息香酸エチル等が挙げられる。これら
の溶剤は、単独或いは2種以上混合して使用できる。
【0035】樹脂の溶液又は分散液を感光層の表面へ噴
霧するには、エアースプレー法、エアーレススプレー
法、静電エアースプレー法、回転霧化静電塗装法等の公
知の方法を採用することができる。
【0036】感光層の表面へ噴霧された樹脂を含有する
溶液又は分散液は次いで乾燥される。乾燥は通常の方
法、例えば温風を吹き付ける方法等により行うことがで
きる。
【0037】樹脂の粒子を感光層の表面に固着させるに
は、該粒子を感光層の表面にパウダリングし、パウダリ
ングされて感光層の表面に付着した粒子を熱、溶媒等に
より該表面に固着させればよく、例えば特開昭55−1
2974号公報を参照することができる。
【0038】樹脂の粒子としては、前記した共重合体の
粒子を用いることができる。その他に、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル
エステル、ポリスチレン誘導体及びアクリル酸又はフェ
ノール性若しくはアルコール性水酸基を有するポリアク
リルエステル、ポリアクリルアミド、ポリスチレンを含
む共重合体ポリマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等
で形成され、かつ本発明の押し込み硬度の条件を満足す
る粒子、好ましくは更に本発明のガラス転移温度の条件
を満足する粒子を用いることができる。
【0039】また、二酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム、ガラス粒子、アルミナ、澱粉、
重合体粒子(例えばポリメチルメタクリレート、ポリス
チレン、フェノール樹脂などの粒子)等の表面を前記樹
脂で包み込んで用いてもよい。
【0040】感光層表面に固着させる樹脂の粒子及び感
光層中に含有させる樹脂の粒子の形状については特に限
定されないが、球状のもの、固体粉末材料をボールミ
ル、ジェットミル等で粉砕した不定形のもの等を用いる
ことができる。
【0041】パウダリングは公知の方法、例えば、J.
J.Sokol and R.C.Hendricks
on Plastic Eng.Handbook(1
976)に記載されているフルイダイズドベッド静電ス
プレー、静電フルイダイズベッド等の他に、エアスプレ
ー、ブラシ、パフ等による方法を用いることができる。
【0042】パウダリングされた樹脂の粒子を感光層の
表面に固着させる手段として下記の方法を用いることが
できる。
【0043】(1)パウダリングされた面に加熱した空
気を吹き付けるか、又はパウダリングされた感光性印刷
版を加熱した空気室又は加熱したロールの間を通して固
体粉末の表面を融解させて感光層の表面に固着させる。
【0044】(2)感光層を支持体に塗布した後の乾燥
工程の中途で溶剤が十分に残存しているときに、樹脂の
粒子をパウダリングし、残存溶媒により固体粉末の局部
を溶解して感光層に固着させる。
【0045】これらの方法は通常単独で用いることがで
きるが、2つ以上の方法を組み合わせて用いてもよく、
ロール等によって樹脂の粒子に圧力を加える手段を併用
してもよい。また、樹脂の粒子を固着させる方法は上記
に限定されないが、要するに樹脂の粒子及び感光層が極
度に変形されない限度で固着させる方法であればよい。
【0046】感光層中に樹脂の粒子(マット剤)を含有
させてマット化する方法としては、特開昭54−129
05号公報に記載されている方法、すなわち、マット剤
として、前記樹脂で形成された粒子を感光層を形成する
感光液中に混合して支持体上に塗布し乾燥することによ
って感光層の表面をマット化することができる。
【0047】
【実施例】
実施例1〜8、比較例1〜3 厚さ0.24mmのアルミニウム板を5%水酸化ナトリ
ウム水溶液中で脱脂処理を行った後、0.5モル塩酸水
溶液中において温度:25℃、電流密度:60A/dm
2、処理時間:30秒間の条件の電解エッチング処理を
行った。次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液でデスマ
ット処理を施した後、硫酸水溶液中で陽極酸化処理を行
った。陽極酸化皮膜量は20mg/dm2であった。次
に、90℃の熱水に浸漬し、封孔処理を行った。
【0048】続いて、上記アルミニウム支持体に下記組
成の感光液を塗布、乾燥し、感光層を設けた。
【0049】 感光液の組成 ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が 10/54/36、重量平均分子量4000) 7.5重量部 ピロガロールアセトン樹脂(重量平均分子量3000)と o−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロライドの縮合物 (エステル化率30%) 2.5重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製) 0.08重量部 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s −トリアジン 0.10重量部 メチルエチルケトン/プロピレングリコールモノメチルエーテル (40/60容量%) 100重量部 この感光層の表面に表1に示す組成のポリマー溶液を回
転霧化型静電塗装機で噴霧し、乾燥して固着させてマッ
ト層とした。得られたマット層は液滴が各々独立して付
着し、乾燥された状態になっており、その径は20〜5
0μmであった。
【0050】こうして得られた感光性印刷版を50版用
意し、連続して平網原稿を用いて多面付けを行い、画像
にムラを生じないかを1版目と50版目について確認し
た。結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1中、化合物の欄の記号の意味は下記で
ある。
【0053】MMA:メチルメタクリレート EA:エチルアクリレート AA:アクリル酸 AA(Na):アクリル酸ナトリウム塩 AA(K):アクリル酸カリウム塩 HyPMA:ヒドロキシフェニルメタクリルアミド AN:アクリルニトリル MAA:メタクリル酸 St:スチレン BA:n−ブチルアクリレート DMDG:ジエチレングリコールジメチルエーテル (*1)フェノール/m−クレゾール/p−クレゾール
のモル比が5/57/38、重量平均分子量4000 画像ムラの欄の記号の意味は下記である。
【0054】○:画像ムラが認められない △:画像再現性に若干変化が認められるが、実用上問題
ないレベル ×:画像ムラが発生。
【0055】実施例9〜13、比較例4、5 実施例1で用いたものと同様の感光液に、表2に示す微
粒子状物質を上記感光液の固形分100重量部に対して
1.5重量部の割合で分散させた後、前記アルミニウム
支持体上に塗布し、乾燥して感光性印刷版とした。な
お、微粒子状物質は平均粒径が4μmのものを用い、塗
布膜厚は微粒子状物質のない部分で平均2μmとした。
【0056】こうして得られた感光性印刷版を平網原稿
を用いて多面付けを行い、画像にムラを生じないか確認
した。結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】表2中、画像ムラの欄の記号の意味は表1
におけると同じである。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、フィルム原画のエッヂ
部が感光層表面に当たるなどによって感光層表面のマッ
ト剤がつぶされ、網点画像の再現性が不均一になること
が防止された感光性印刷版が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層表面に樹脂を固着させるか又は感
    光層中に樹脂の粒子を含有させることにより感光層表面
    がマット加工された感光性印刷版において、該樹脂の押
    し込み硬度が1.5GPa以上であることを特徴とする
    感光性印刷版。
  2. 【請求項2】 上記樹脂のガラス転移温度(Tg)が6
    0℃以上であることを特徴とする請求項1記載の感光性
    印刷版。
  3. 【請求項3】 感光層表面に樹脂を固着させることによ
    り感光層表面がマット加工された感光性印刷版におい
    て、該樹脂の押し込み硬度が1.5GPa以上であり、
    かつ該樹脂を溶解又は分散させた液を感光層表面に噴霧
    し、乾燥して該樹脂を該感光層表面に固着させたもので
    あることを特徴とする感光性印刷版。
  4. 【請求項4】 感光層表面に樹脂を固着させることによ
    り感光層表面がマット加工された感光性印刷版におい
    て、該樹脂の押し込み硬度が1.5GPa以上、ガラス
    転移温度(Tg)が60℃以上であり、かつ該樹脂を溶
    解又は分散させた液を感光層表面に噴霧し、乾燥して該
    樹脂を感光層表面に固着させたものであることを特徴と
    する感光性印刷版。
JP28671396A 1996-10-29 1996-10-29 感光性印刷版 Pending JPH10133384A (ja)

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