JPH03285659A - 冷凍即席味噌汁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、最近の急速冷凍及び電子レンジ用の凍結、加
熱に耐える容器技術の進歩を利用し、生味噌特有の優れ
た香味を保持した簡便な即席味噌汁及び／又はその製造
方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、即席味噌汁としては、味噌自体を熱風又は真空凍
結乾燥法等により乾燥粉末化し、同様にして具材を乾燥
し、これらを−緒に、又は別個に包装してカップ容器に
納める方法、又は、味噌に調味料等を練り合わせ、アル
コール分、ｐＨ等を調整して保存性を高めた上包袋した
練り味噌を用いたかなり風味の良い即席味噌汁も知られ
ているが、この場合には、味噌と具材とは別個の包装を
用いる。

しかしながら、乾燥又は練り合わせ、滅菌などの工程を
経た味噌は新鮮な生味噌特有の香味が失なわれ、特に白
味噌の系統は褐変反応が工程及び保存中に進み、色調香
味が変化するので用いることができない。

しかも、乾燥具材はそれぞれ、吸湿性、平衡水分を異に
するため、別々に包装する必要が有り、開封手間がかか
り、即席性に欠け、上記具材の多くは乾燥工程又は加圧
加熱の殺菌工程を経るため、具材特有の色調・香味が失
われている。

〔発明が解決しようとする課題〕

最近、食生活の簡便性が広（要求されると共に、本物指
向が強まり、通常の即席味噌汁製造の殺菌及び乾燥工程
で失われる風味を保持した即席味噌汁が強く要望されて
いる。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記問題点を改善するために、味噌液及び具材
を耐冷凍耐熱容器中で急速冷凍して、冷凍保存後の使用
時に水又は場を味噌重量の７〜１５倍量加えて電子レン
ジ又はオーブンを用いて短時間に解凍、再加熱して優れ
た生風味の味噌汁を提供することにある。

即ち、本発明は危、連冷凍した味噌汁用具材及び調味液
含有生味噌を収容した耐冷凍耐熱性の容器からなる即席
用味噌汁、更には、上記味噌汁を製造する方法に関する
ものである。

以下、本発明について詳細に説明する。

本発明でいう即席味噌汁とは水又は湯を加えて電子レン
ジ又はオーブンにて加熱するのみにて直ちに飲食に供す
ることが出来る味噌汁のベース又は椀又は付属のプラス
チック容器に調味味噌及び具材を入れて、熱湯を加えて
混合して飲食に供する味噌汁ベースをいう。

本発明に用いる具材とは、−ｉに味噌汁に用いられる具
材の全てのものが使用でき、例えば、小松菜、ホウレン
草、ミツバ、ネギ、シソ等の葉菜類、ジャガイモ、里芋
、大根、人参、ゴボウ、カブ、ショウガ等の根菜類、ア
スパラガス、タケノコ、ミョウガ、ウド等の茎菜類、エ
ノキダゲ、シイタケ、マツタケ、ナメコ等の茸類、カポ
チャ、キュウリ、ナス、トウガラシ、豆類等の果菜類、
豆腐、油揚、ハンペン等加工食品、シジミ、アサリ等の
貝類、牛肉、豚肉、羊肉等の獣肉類、鶏肉、鴨肉等の鳥
肉類、魚肉類、ワカメ、コンブ等の海草類その他全て使
用可能である。

必要に応して、米、麦、トウモロコシ１．ラドン、団子
、ソバ、メン等を入れることも可能である。

上記の具材を適切な大きさに切断し、半調理加工して容
器に収納する。

本発明でいう半調理加工とは、解凍再加熱時に加わる加
熱処理相当分だけ、加熱を減じて調理加工することをい
う。

この際、使用する水の量は煮物を作るのに必要な最小限
度の量を用い、具材の種類によって煮汁の風味を必要と
しないものは調理後、煮汁を除いて使用する。又、豆腐
、油揚げなどの加工食品はそのまま細断して使用し、ミ
ツバ、ミョウガ、シソ等の香辛料として少量加えるもの
は、生のまません切りにしたものを用いる。

これとは別に、特定量の水を加えた調味液、例えば、か
つお節、煮干し、昆布の煮だし汁、シイタケ、貝類の濃
縮エキス等の天然調味料、グルタミン酸ソーダ、核酸系
等の化学調味料、食用油脂等を加えて調味し、均一混合
し、流動性のある味噌液を製造しておく。

本発明に利用する味噌は白みそ、赤みそ、又は豆みそ、
麦みそ、米みそなど味噌汁に用いられる味噌類の全てを
用いることができる。

生味噌は大豆を主原料とする発酵食品であり、夏季には
酵母による発酵のための湧きの現象で品質の低下が起こ
り、生のままでは保存が困難であるので即席味噌汁が製
造される様になった。

耐冷凍耐熱性の容器に、半調理加工した上記具材を入れ
、その具材を十分に満たす程度の液量にした味噌液を加
える。好ましくは加工した上記具材の０．５〜３．０倍
量の味噌液を用いる。

上記味噌液を加えた具材を収納した耐冷凍耐熱性容器を
、常法により包装し、急速冷凍して保存する。又は、急
速冷凍した後包装してもよい。

本発明の耐冷凍耐熱性容器としては、アルミボイル、陶
磁器、金属、発泡メチ１コール、プラスチック等の材料
で製造され、急速冷凍に耐える容器が使用できる。その
大きさも１入用〜数人用まで必要な大きさにすることが
できる。例えば、２５０ｍ！容量の保温性容器に１人前
を充たし、これに水又は湯を味噌重量の７〜１５倍量加
えて電子レンジ又はオーブンを用いて解凍、加熱するだ
けで容器付きの即席味噌汁として利用することができる
。

包装については常法を用い、容器ごとにそのまま密封包
装してもよいし、具材及び粉末味噌液を容器から取り外
して袋に入れた簡易包装の形にすることもできる。

本発明の急速冷凍法としては、通常の急速冷凍法が用い
られる。

本発明においては、冷凍乾燥に先立って、０．０５〜０
．２％の酸性クエン酸ソーダ（クエン酸ソーダ、炭酸ソ
ーダ又は重炭酸ソー　ダ等にクエン酸を添加し酸性とし
たもの）及び ０．００５〜０．１％の卵黄レシチンを加えて安定化す
ることもできる。

〔実施例〕

実施例１ 貝殻付しじみを十分に砂、泥をはかせておき、これを蒸
して開口させたものの６０〜７０ｇをとり、容積２５０
ｃｃの耐冷凍耐熱性容器に入れた。上記しじみのドリッ
プを濃縮したものか、しじみ貝エキス２ｇとかつお節の
だしより製造した濃厚調味料２８ｇとを配合して調味液
をつくった。上記調味液３０ｇを三用味噌（豆みそ）１
８ｇと常温で均一に混合して調味した味噌液４８ｇを得
た。該味噌液を予め耐冷凍耐熱性容器に入れたししみ貝
（開口したもの）の間に流し込み、密封包装し、急速冷
凍して冷凍保存した。３力月間冷凍保存した、本発明の
冷凍即席味噌汁を開封して、水１２０ｃｃを加え、電子
レンジで５分間解凍・再加熱して一人前の生味噌風味の
美味しい味噌汁ができた。

実施例２ 油揚げ１８ｇを細切りにし、ミツハ４ｇをみじん切りに
して容積２５０ｃｃの耐冷凍耐熱性容器に入れた。昆布
エキス１ｇ、かつおエキス１ｇ、煮干しエキス１ｇ、水
２７ｇ、白味噌（米みそ）１８ｇを常温で配合均一にし
て調味した味噌液を４８ｇ作った。

該味噌液を上記容器中の具材に加え、密封して角、速冷
凍して冷凍保存した。

３力月間冷凍保存した本発明の冷凍味噌汁を１力月後に
開封して湯を１．４２　ｃｃ加え、オーブン）−スター
にいれて８分間解凍・再加熱して一人前の生味噌風味の
美味しい味噌汁ができた。

〔発明の効果〕

本発明の冷凍即席味噌汁に水又は湯を味噌重量の７〜１
５倍量加えて電子レンジ又はオーブンを用いて解凍・再
加熱するだけで、具材及び生味噌の優れた香味を保持す
る味噌汁を簡便に賞味することができる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）急速冷凍した味噌汁用具材及び調味液含有生味噌
   を収容した耐冷凍耐熱性容器からなる即席用味噌汁。
2. （２）半調理加工処理した味噌汁用具材を上記容器に収
   容し、該具材に調味液を添加した生味噌を満たし、上記
   具材及び生味噌を上記容器と共に急速冷凍することを特
   徴とする請求項（１）の即席用味噌汁の製造方法。