JPH03285658A - 無臭海苔及び生理活性物質の製造方法 - Google Patents

無臭海苔及び生理活性物質の製造方法

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JPH03285658A
JPH03285658A JP2084424A JP8442490A JPH03285658A JP H03285658 A JPH03285658 A JP H03285658A JP 2084424 A JP2084424 A JP 2084424A JP 8442490 A JP8442490 A JP 8442490A JP H03285658 A JPH03285658 A JP H03285658A
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JP
Japan
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seaweed
laver
odorless
physiologically active
raw material
Prior art date
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Pending
Application number
JP2084424A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Osumi
幸寛 大住
Reiko Yoshida
玲子 吉田
Hitoshi Imamura
等 今村
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Japan Oxygen Co Ltd
Shirako Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Shirako Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無臭であるが海苔の味を保持した無臭海苔及
び該無臭海苔から生理活性物質を製造する方法に関する
〔従来の技術〕
海苔はその味と香りにより、多くの人に好まれ、板海苔
状で、または、細かく刻んで種々の食品に添加されて食
されている。
しかし、海苔の有する強い香りは日本人等の東洋人には
芳しく感じられるが、欧米人には生臭く不快に感じられ
る傾向が強いため、欧米人向けには、例えば、細かく刻
んだ海苔をポテトチップス。
サラダ等に添加する場合、レモンの香りがするマスキン
グ剤も添加して海苔の香りを消しているのが実情である
一方、海苔は健康食品としても知られているか、これは
海苔の中にタウリン等の人間の健康に良好な生理活性成
分が含まれているからである。しかし、海苔はそれ自体
で食品価値が高いので海苔から生理活性物質を製造する
ことは従来行なわれておらず、例えばタウリン等は、通
常は、イカ等の海産物を原料として常法により製造され
ている。
即ち、例えばイカ等の原料を粉砕して水に浸漬し、原料
中の生理活性成分を水中に溶解・移動せしめた後、沈殿
物を除去した溶解液の水を蒸発させて生理活性物質を製
造している。この場合、前記溶解液中には生理活性成分
と共に原料中のタンパク質も含まれているので、タンパ
ク質の熱変成による異臭の発生を防止するため60℃以
下の温度で水を蒸発させる。しかし、このようにして得
られた生理活性物質には、原料に含まれている香気成分
が残留して生臭く、そのまま使用することは適当てない
ので吸着剤を通過させて時間をかけて脱臭していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記のように、欧米人向けには海苔と共にマスキング剤
を添加しているが、マスキング剤は新たに強制的に別の
香りを付加するものなのでマスキング剤が、ポテトチッ
プス、サラダ等の食品自体の香りを消してしまったり、
または、添加する食品によってはマスキング剤が食品の
成分と反応して不具合な臭気を発する不都合もあり、こ
のため、欧米人には東洋人程には海苔が普及していない
のが実情である。
また、一方、近時は食品の味だけでなく、食品に含まれ
る生理活性成分の有無あるいは量が注目されるようにな
ってきており、今後の需要増加に伴い海苔から生理活性
成分が抽出される可能性が高い。この場合、海苔から直
ちに前記常法により生理活性成分を抽出すると、得られ
た生理活性物質には海苔の香気成分が残留し、そのまま
使用できないので、更に前記同様に吸着剤で脱臭処理す
る必要があるため、生産性の低下とコスi・高をもたら
ず欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は前記不都合に鑑み種々考究した結果、原料
海苔を液体状または超臨界状の二酸化炭素で洗浄すると
、味と色か原料海苔と同等の無臭海苔が得られることを
知見した。また、」1記無臭海苔を用いて無臭の生理活
性物質が得られることを知見した。
本発明は前記知見に基づいてなされたもので、本発明に
係る無臭海苔は、原料海苔を液体状または超臨界状の二
酸化炭素で洗浄して前記原料海苔中の香気成分を除去し
てなることを特徴とし、原料海苔として、海水から採取
直後の海苔葉体を海水の塩分濃度以上の濃度の塩水で洗
浄して得たものを用いることを特徴とする。
また、本発明に係る生理活性物質の製造方法は、前記無
臭海苔から常法により生理活性成分を抽出することを特
徴とする。
原料海苔としては、海水から採取した海苔葉体を水洗し
た生海苔、生海苔を乾燥した乾海苔、乾海苔を焙焼した
焼海苔等を用いることができる。
また種類としては、スサビノリ、アザフサノリ等海苔と
して食用可能な任意の海藻を用いることができる。
〔作 用〕
原料海苔を液体状または超臨界状の二酸化炭素で洗浄す
ると、原料海苔中の香気成分が前記二酸化炭素に抽出さ
れ、一方、アミノ酸(味の主要成分)、糖類、タンパク
質、クロロフィル等の色素成分は残留するので、海苔の
味1色等が原料海苔と同等で、かつ殆ど香りを有さない
無臭海苔が得られる。
原料海苔としては、通常、海苔葉体を水道水井戸水等の
真水で洗浄したものを用いるが、このため洗浄時に生理
活性成分の一部が水に溶解して消失する。そこで、海苔
葉体を海水の塩分濃度以上の濃度の塩水で洗浄すると海
苔葉体に含まれている生理活性成分が非常に流出され難
い状態で洗浄されるので、より多量の生理活性成分を含
む無臭海苔、またはより多量の生理活性物質を得ること
かできる。これは、実施して得た知見であり、塩水の塩
分濃度は高いはと効果的である。
また、前記無臭海苔から常法により生理活性成分を抽出
すると無臭の生理活性物質が得られる。
〔実施例〕 以」二のように、本発明の無臭海苔は原料海苔とほぼ同
等の味と色を有し、しかも、殆ど無臭なので食品に添加
しても食品自体の香りが変わらず、マスキング剤を用い
ずに欧米人にも抵抗なく食することができる。また、前
記無臭海苔から得た生理活性物質も無臭なのでそのまま
使用することができる。
以下図面に基ついて本発明を詳述する。
図は本発明の実施に好適な無臭海苔製造装置の一例で、
図中1は原料海苔を充填する抽出槽であり、耐圧容器で
形成されている。抽出槽]の頂部は送液ポンプ2を介し
て容器3に連設され、該容器3内の液化二酸化炭素は送
液ポンプ2て所定の圧力に加圧されて高圧の液体状でま
たは超臨界状態で抽出槽]内に圧入され、該抽出槽1内
の原料海苔と接触して該原料海苔の香気成分を溶解する
香気成分を溶解した液状または超臨界状の二酸化炭素は
引続き導入される二酸化炭素によって抽出槽1の底部か
ら導出し、圧力調節弁4て減圧されて排出される。抽出
槽]内への二酸化炭素の導入を停止上すると共に、抽出
槽]内の二酸化炭素を蒸発させると「1的とする無臭海
苔が製造される。
抽出槽]内での抽出条件としては、圧力は、約50〜約
500kg/c+ffとするが、約100kg/cJ以
」二とすると抽出効率か高まり望ましい。また温度は無
臭海苔中に含まれるタンパク質の熱変成を避けるため6
0℃以下とするが、抽出効率を高めるには30°C以」
二にすると良い。
次に、前記のようにして得られた無臭海苔を水等の溶媒
を入れた容器内に投入し、必要に応じ攪拌して無臭海苔
中の生理活性成分を溶媒中に溶解移動させて沈澱物を除
去した溶解液を得た後、該溶解液の溶媒、即ち水を當法
により蒸発させることによって固型の生理活性物質を得
ることができる。なお、溶媒としては、水、エタノール
水溶液が好ましく、各種の有機溶媒も用いることができ
る。
以下、実験例を説明する。
実験例1 市場での流通量の多いスサビノリを原料海苔として、そ
の乾海苔約180gを約5 mm角に裁断して前記図に
示した製造装置の抽出槽(内径45mm内容積250m
1)に投入し、該抽出槽内に超臨界状態(200kg/
cJ、  35℃)の二酸化炭素を流量4.5ノ/分(
0℃、大気圧での換算値)の割合で導入して60分間処
理して抽出槽内でほぼ同量の無臭海苔を得た。
この無臭海苔は原料海苔とほぼ同様の色を有し、かつ殆
と無臭たった。なお、残留するわずかな臭いの原因は未
知である。
次に、この無臭海苔を海苔の品質管理を業務とする20
人の検査員に試験させた結果、全員が原料海苔とほぼ同
等の味がすると回答した。更に、この無臭海苔を分析し
た結果、海苔に含まれる香気成分は殆と検出されず、一
方、アミノ酸、糖類。
クロロフィル等の他の成分は原料海苔と同様に含まれて
いた。
実験例2 前記実験例1と同様にしてアザクザノリ、カナダ酸アマ
ノリを原料として無臭海苔を製造した結果、前記実験例
]と同様の結果が得られた。
実験例3 前記実験例1て得た無臭海苔をレタス、玉ねぎ。
キャベツ等の野菜にあえてサラダを調理したところ、海
苔の香りはせず、海苔の味がするサラダが得られた。一
方、原料海苔をそのまま裁断して前記サラダに添加した
ところ、サラダに原料海苔の香りが付加された。
」1記2種類のサラダを、海苔の味は好きたが海苔の香
りを好まないと言う在日外国人(大部分はアメリカ人)
20人に提供して比較してもらったところ、全員が無臭
海苔を添加したサラダの方が好ましいと回答した。
実験例4 スサビノリの乾海苔および該乾海苔から実験例1と同様
にして得た無臭海苔を原料として、各原料を容器内の水
に溶解し10分間攪拌して溶解液を得た後、沈澱物を除
いた溶解液を別の容器に移して真空チャンバー内で20
℃で水を蒸発させて各々固型の生理活性物質を製造した
両者を比較したところ、スサビノリの乾海苔から得た生
理活性物質には海苔の香りか残留していたのに対し、ス
サビノリの無臭海苔から得た生理活性物質は殆ど無臭で
あった。
実験例5 スサビノリの原料海苔各50gを、一方は塩分濃度5%
の塩水で洗浄し、他方は真水で洗浄して]O ともに乾燥させた後、実験例1と同様にして無臭海苔を
製造し、この後、実験例4と同様にして生理活性物質を
得た。
両者を比較したところ、塩水で洗浄した場合には700
 mgの生理活性物質を得たが、真水で洗浄した場合に
は300 mgとなり、塩水洗浄の方か多量の生理活性
物質が得られた。また、得られた生理活性物質を分析し
たところ、タウリン、γ−アミノ酪酸等の生理活性成分
が含まれていた。
〔発明の効果〕
以」二のように、本発明の無臭海苔は原料海苔と同等の
味と色を有し、かつ無臭なので海苔の香りを敬遠する欧
米人等でもマスキング剤を用いずに食することかできる
。また、本発明の無臭海苔は食品に添加しても食品自体
の香りが変わらないので食品の香りを生かしたまま海苔
の味を味わうことができ、従って従来にない新しい食品
の創造にも有効に利用することができる。
また、本発明の生理活性物質の製造方法によれば、最初
から無臭の生理活性物質を製造でき、脱臭処理か不要な
ので生産性の向」二と製造コストの低減を図ることがで
きる。
また、本発明は食品に無害な二酸化炭素を用いるので食
品衛生上安全性が高く、かつ、効率よく無臭海苔を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施に好適な無臭海苔製造装置の一例を示
す系統図である。 1・・抽出槽  2・・送液ポンプ  3・・容器4・
・圧力調整弁 特  許  出  願  人  株 式 会 社  白
   部同       []本酸素株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原料海苔を液体状または超臨界状の二酸化炭素で洗
    浄して前記原料海苔中の香気成分を除去してなることを
    特徴とする無臭海苔。 2、原料海苔として、海水から採取直後の海苔葉体を海
    水の塩分濃度以上の濃度の塩水で洗浄して得たものを用
    いることを特徴とする請求項1記載の無臭海苔。 3、請求項1または2に記載の無臭海苔から常法により
    生理活性成分を抽出することを特徴とする生理活性物質
    の製造方法。
JP2084424A 1990-03-30 1990-03-30 無臭海苔及び生理活性物質の製造方法 Pending JPH03285658A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296000A (ja) * 2004-03-15 2005-10-27 Shirako:Kk 海藻を含む新規健康飲食品
JP2006508307A (ja) * 2002-11-26 2006-03-09 ウーデ・ハイ・プレッシャー・テクノロジーズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング クリーンルーム内の容器を閉じる高圧装置

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JP2006508307A (ja) * 2002-11-26 2006-03-09 ウーデ・ハイ・プレッシャー・テクノロジーズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング クリーンルーム内の容器を閉じる高圧装置
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