JPH03284487A - 自動２輪車の収納ボックス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、車体中央上部に配置された自動２輪車の収
納ボックス装置に関する。

（従来の技術） 自動２輪車では、ヘッドパイプから後方へ延びるメイン
チューブ下方にエンジンユニットが搭載され、メインチ
ューブ後端からさらに後方へ延びるシートレール上にシ
ートが載置された形か一般的であるが、ヘルメットのよ
うな大きい物を収納できる収納ボックスが必要な場合に
は、燃料タンクをシート下などの他の場所に移して、メ
インチューブ上に収納ボックスを配置するレイアウトが
採られる。

ところで、エンジンユニットやその周辺の補器に対する
メンテナンスには、こに収納ボックスが邪魔になりやす
く、その都度これを取り外す必要がある。特に、この種
の自動２輪車は比較的に大型で、エンジンユニットの前
方から両サイドにかけてカウリングが被着されるものが
多く、上記メンテナンスには、収納ボックスを取り外す
頻度が高くなる。従って収納ボックスが簡単に脱着でき
ることが望まれている。

しかし、収納ボックス内は、パーソナルな使用が主で、
大事なもの、高価なものが収納されていることもあるの
で、他人には簡単に取り外せないようにする工夫が必要
であると同時に、妄りにエンジンユニットなどに触れて
調整部分を狂わせるようなことを防ぐため、収納ボック
スを簡単には起こすことができないようにする措置が必
要である。

（発明が解決しようとする課題） この発明は、このような点を考慮してなされたもので、
車体中央上部に設置された収納ボックスの脱着の作業性
がよく、エンジンユニットなどのメンテナンスに好都合
であり、しかも通常時には取着が堅固に維持されて、盗
難や不用意な調整不良などを招かないようにした自動２
輪車の収納ボックス装置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記の目的に沿って、この発明の自動２輪車の収納ボッ
クス装置は、車体中央上部に収納ボックスが配置され、
その後方にシートが設置された自動２輪車において、収
納ボックスは、前下端または一側下縁がヒンジ機構によ
り上方へ揺動可能にフレームに軸合して支持され、かつ
後端部にシートロックを備えたシートの下面前端部が重
ねられた構成になる。

（作用） このようにしたので、シートロックを外してシートを取
り除くことによって、はじめて収納ボックスをヒンジ機
構により上方へ揺動させることができ、エンジンユニッ
ト上方が開放されて、メンテナンスの作業がしやすくな
る。

作業後は、収納ボックスを倒すだけでメインチューブ上
に正しく位置決めされ、−々調整する必要なく直ちに前
端を固定でき、取着けが容易である。

このように、収納ボックスを起すか倒すだけでよいので
、持ち上げて他の場所に移すなどの作業より、脱着の作
業性が大幅に改善される。

通常時の収納ボックスは、シートロックされたシートに
より抑えられ、上方へ起こすことができないので、ヒン
ジ機構を分解して収納ボックスを持ち去るなどの盗難や
、エンジンユニットなどの調整機構を不用意に動かした
場合などのトラブルを未然に防ぐ。

（実施例） 以下この発明の実施例を示す図に就いて説明する。

第１図はこの発明の収納ボックス装置を備えた自動２輪
車の縦断側面図、第２図は平面図、第３図は外観を示す
側面図である。

この自動２輪車のフレームは、ヘッドパイプ１から後下
方へ傾斜して延びる左右一対のメインチューブ２と、下
方へ垂下して後方へ延びる左右のダウンチューブ３と、
これらの後端を結合する左右センターピラー４によりほ
ぼ逆台形に形成され、かつメインチューブ２の後端部に
接続されて後上方へ傾斜して延びる左右のシートレール
５と、メインチューブ２後端に接続されてシートレール
５の後端を支えるボディチューブ６によって構築される
。

中央部の逆台形のフレーム内にはエンジンユニット７が
懸架される。ヘッドパイプ１にはハンドル８により操舵
される前輪９が軸支され、センターピラー４に軸支され
たスイングアーム１０の後端に後輪１１が支持される。

後輪１１は、エンジンユニット７の出力軸１２に固定さ
れたドライブスプロケットギア１３からチェーン１４を
介して駆動される。

上記メインチューブ２上からシートレール５の前部上に
かけて、収納ボックス１５が配置され、その後方のシー
トレール５上に、ピリオンシートを兼ねたタンデム状の
シート１６が載置される。

収納ボックス１５の存在により、燃料タンク１７は、シ
ート１６下のシートレール５とボディチューブ６に囲ま
れたスペース内に設置される。

エンジンユニット７の前方から収納ボックス１５下の両
サイドはカウリング１８で覆われ、これに連続してシー
ト１６下縁下方、燃料タンク１７の両サイドはボディカ
バー１９で被覆される。

前記メインチューブ２はヘッドパイプ１の下部に接続さ
れ、その中央前帯りに位置からヘッドパイブ１上部に、
補強用のアッパーメインチューブ２ａが掛は渡されてい
る。これら両チューブ２゜２ａは、ヘッドパイプ１から
一旦両側方へ拡がってから後方へ導かれ、メインチュー
ブ２中央部からはシートレール５先端部まで狭く収斂す
る。

シートレール５の４半前部、シート１６の前端部までは
、上記収斂が連続し、そこから中央部にかけて緩く拡大
し、後半部はほぼ平行に後方へのびている。

収納ボックス１５は、このアッパーメインチューブ２ａ
とシートレール６の形状に沿うように、上方から見て、
前端が丸く、後方が細まるほぼ卵形の輪郭を持ち、側面
視では、前半下縁がアッパーメインチューブ２ａに沿い
、後壁２０がこれと平行するように後下方へ傾斜して、
はぼ平行４辺形を呈する。

この収納ボックス１５は、有底（底板２１）で、フルフ
ェースのヘルメット２２が収納できる容積を持ち、その
出し入れが可能なように、前上方へ揺動可能なリッド２
５（第３図）が被着される。

このリッド２５は閉位置でロック機構機構により錠止め
される。

そして、収納ボックス１５は、次のようにして固定され
る。すなわち、アッパーメインチューブ２ａ後端の後方
の左右のメインチューブ２と、左右シートレール５の上
記のような最も狭い部位とに合板２６．２７が跨架され
、この合板２６．２７の右端（ライダから見て）にヒン
ジ２８．２９を介して収納ボックス１５の下面右端縁が
右上方へ揺動可能に軸支されると共に、下面左端部が収
納ボックス１５内から合板２６にねじ止めされる。

３０は台板２６に設けたねじ穴を示す。

一方、シートレール５の後部には、左右に跨がるシート
座板３１．３２が設けられ、シート１６が載置される。

この場合、シート前端部１６ａは底板が前上方へ傾斜し
て備えられ、収納ボックス１５の後壁２０の上に近接し
て重ねられるように設定されている。

シート１６は、シート座板３１に設置されたシートロッ
ク３３により固定され、シートロック３３はボディカバ
ー１９の下縁部に配置されたシリンダ錠３４をキー操作
することにより、遠隔操作で解除される。

シートロック３３を解いてシート１６を外し、前記左サ
イドのねじ止めを外すことで、収納ボックス１５は、ヒ
ンジ２８．２９により右上方へ揺動できる。

これにより、エンジンユニット７の上方が開放されて、
エンジン各部やその補器の保守、点検が容易になる。例
えばキャブレタ３５の調整、エアクリーナ３６のフィル
タ交換、さらには、この近くに配置されたバッテリ３７
のバッテリ液補充などメンテナンスの作業がし易くなる
。

第４図は、この発明の他の実施例を示す。

収納ボックス１５底面の前端が、ヒンジ機構３８により
アッパーメインチューブ２ａの前端部に軸支されて、前
上方へ揺動可能に備えられ、後端部の取着ブラケット３
９がシートレール６に跨架された台板４０にボルト４１
により固定される。

シート１６は、前端部１６ａが収納ボックス１５の後面
に重ねられ、上記ボルト４１もシート１６の下に隠蔽さ
れる。シート１６にはシートロック３３が設備される。

常態では、このシート１６の存在により、収納ボックス
１５は不動のロック状態になっている。

必要に応じて、シート１６を外すことで、ボルト４１を
露出させてこれを抜き、収納ボックス１５を前上方へ揺
動させて、エンジンユニット７の上方が開放される。４
２は、その揺動位置を支える支柱で、適宜のスペース内
に格納されている。

〔発明の効果〕

以上の通り、この発明に係わる自動２輪車の収納ボック
ス装置は、車体中央上部に収納ボックスが配置され、そ
の後方にシートが設置された自動２輪車において、収納
ボックスは、前下端または一側下縁がヒンジ機構により
上方へ揺動可能にフレームに軸合して支持され、かつ後
端部にシートロックを備えたシートの下面前端部が重ね
られたもので、車体中央上部に設置された収納ボックス
の脱着の作業性がよく、エンジンユニットなどのメンテ
ナンスに好都合であり、しかも専用のロック装置を用い
ることなく、シートロックの利用により、通常時にはそ
の取着状態が堅固に維持されて、盗難や不用意な調整不
良などを招かない効果がある。

３８・・・ヒンジ機構、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体中央上部に収納ボックスが配置され、その後方にシ
   ートが設置された自動２輪車において、収納ボックスは
   、前下端または一側下縁がヒンジ機構により上方へ揺動
   可能にフレームに軸合して支持され、かつ後端部にシー
   トロックを備えたシートの下面前端部が重ねられたこと
   を特徴とする自動２輪車の収納ボックス装置。