JP3745842B2 - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートの下方周囲を車体カバーで覆い、該車体カバーの後面にテールライトを配設して成るスクータ型自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型自動二輪車においては、シートの下方周囲を覆う車体カバーの後面にテールライトが前記シートの後端から後方に離間するように配設されるが、従来はシートとテールライトとの間の空間は内部の構造物が見えないようにテールカバーによって覆われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のようにシートとテールライトとの間の空間をテールカバーによって覆う構成を採用すると、部品点数が増えるばかりか、カバー合わせが面倒でテールライト周りの外観性が損なわれる可能性がある他、テールライト自体の大型化にも限界があった。
【0004】
又、テールライトのバルブの交換に際してはテールカバーの脱着が必要であるため、バルブの交換作業が面倒であるという問題もあった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、部品点数の削減、カバー合わせの容易化と外観性向上、テールライトの大型化、バルブの交換作業の容易化等を図ることができるスクータ型自動二輪車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シートの下方周囲を車体カバーで覆い、該車体カバーの後面にテールライトを前記シートの後端から離間するように配設して成るスクータ型自動二輪車において、前記テールライトを、バルブを保持するボディと該ボディに取り付けられるレンズとで構成し、ボディとレンズの各上縁を共に車体前方に向かって折り返してシート後端部下方まで延在せしめ、前記上縁同士をシート後端部下方で互いに接合するとともに、その延在部により外観面を構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記テールライトのボディとレンズの各上縁の接合部付近であって、且つ、シートの後部で覆われる位置に、レンズをボディに対して着脱自在に締着するねじ止め部を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項記載の発明は、請求項又は記載の発明において、前記テールライトのボディとレンズの接合部の上縁を、液体タンクの上面を覆うカバー部材の周縁で覆ったことを特徴とする。
【0010】
従って、請求項1記載の発明によれば、従来必要であったテールカバー等が不要となるため、部品点数が削減されるとともに、カバー合わせが容易となってテールライト周りの外観性が高められ、テールライト自体の大型化が可能となる。又、レンズの脱着によってバルブの交換を行う構成を採用した場合には、レンズを外せばバルブの上方にはテールカバー等が存在しないためにバルブの上方が大きく開放され、バルブの交換作業が容易化する。
【0011】
更に、テールライトのボディとレンズの上縁の接合部がシートによって上方から覆われるため、ボディとレンズとの間に高いシール性が確保されるとともに、テールライト周りの外観性が高められる。
【0012】
請求項記載の発明によれば、シートを開ければテールライトのねじ止め部が露出するためにバルブの交換作業が容易化し、シートを閉じるとねじ止め部がシートで覆われるためにテールライト周辺の外観性が高められる。又、ねじ止め部がテールライトの照射面に位置しないため、レンズに大きな有効面積を確保することができる。
【0013】
請求項記載の発明によれば、テールライトのボディとレンズの接合部の上縁がカバー部材によって覆われるため、ボディとレンズのシール性とテールライト周りの外観性がより一層高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
先ず、本実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1の全体構成を図1乃至図3に基づいて説明する。尚、図1はスクータ型自動二輪車の側面図、図2は同自動二輪車後部のシートを外した状態の平面図、図3はオイルタンクの取付構造を示す自動二輪車後部の右側側面図である。
【0016】
図1において、2は車体の前方上部に位置するヘッドパイプであって、該ヘッドパイプ2内にはステアリング軸3が回動自在に挿通している。そして、このステアリング軸3の上端にはハンドル4が結着され、同ステアリング軸3の下端にはフロントフォーク5が結着されており、該フロントフォーク5の下端には前輪6が回転自在に軸支されている。
【0017】
又、前記ヘッドパイプ2からはダウンチューブ7が車体後方に向かって斜め下方に延出した後、折り曲げられて車体後方に向かって略水平に延出しており、該ダウンチューブ7の途中からは左右一対のシートレールフレーム8L,8Rが分岐している。
【0018】
上記シートレールフレーム8L,8Rは、車体後方に向かって略水平に延出した後、車体後方に向かって斜め上方に延出しており、左右一対のシートレールフレーム8L,8R間の前後にはクロスパイプ9,10が所定距離だけ離間して架設されている。尚、前側のクロスパイプ9はダウンチューブ7の後端に固着されている。
【0019】
ところで、車体前部の前記ヘッドパイプ2、ダウンチューブ7等は樹脂製のフロントカバー11によって覆われており、ハンドル4とシート12との間には低床な足載台13が設けられている。
【0020】
又、シート12の下方には動力ユニットとしてのユニットスイング式エンジン14が設けられている。このユニットスイング式エンジン14は、駆動源としてのエンジン15と不図示の自動変速機構及び動力伝達機構を内蔵して成る伝動ケース16とを一体化して構成され、伝動ケース16はエンジン15の一側(車体左側)から車体後方に延びて後端に後輪17を回転自在に支持している。尚、エンジン15の排気系から導出する排気管18は車体右側(図1の裏面側)を車体後方に向かって延び、その後端には後輪17の右側に配されたマフラー19が接続されている。
【0021】
而して、ユニットスイング式エンジン14は、左右のシートレールフレーム8L,8Rの中間部にそれぞれ固着されたエンジン懸架ブラケット20にリンクアーム21を介して上下に揺動自在に支持されており、同ユニットスイング式エンジン14の後端上部はリヤクッション22を介して左側のシートレールフレーム8Lに支持されている。
【0022】
ところで、車体のシート12よりも下方の部位は樹脂製の車体カバー23にて覆われており、該車体カバー23内には、上面が開口する収納ボックス24と燃料タンク25が前後方向に収納されており、図2及び図3に示すように、収納ボックス24と燃料タンク25の右側にはオイルタンク26が配されている。
【0023】
上記収納ボックス24は樹脂にて一体成形され、その上面開口部はシート12の内部に臨んでおり、この開口部はその前半部が最も低くなるよう構成され、シート12のボトムプレート12aは収納ボックス24の開口部形状に沿って成形され、その前側部分は深い凹部を構成している。そして、収納ボックス24の後端底部は後輪17の前方に落とし込まれて膨出部を構成しており、従って、該収納ボックス24には対角線方向に長いスペースが確保され、該収納ボックス24内にはヘルメット等の他、図1に鎖線にて示すように盗難防止用のUロック27を対角線方向に収納することができ、シート12をその前端ヒンジ部28を中心として上方へ回動させてこれを開くと、収納ボックス24の開口部が大きく開口するため、Uロック27を収納ボックス24に対して容易に出し入れすることができる。
【0024】
ところで、収納ボックス24の両外側面及び前方下部には取付ブラケット24a,24bが一体に形成されており、左右のシートレールフレーム8L,8R間にはステー29が架設され、各シートレールフレーム8L,8Rにはステー30がそれぞれ立設されている。
【0025】
而して、収納ボックス24は、取付ブラケット24aに挿通するボルト31によってその前方下部が前記ステー29に載せられて取り付けられ、左右の取付ブラケット24bに挿通するボルト32によってその左右両側部が前記ステー30に車体側方から取り付けられる。
【0026】
又、前記燃料タンク25は樹脂にて一体成形され、これは左右一対の前記シートレールフレーム8L,8R間に連結されたクロスパイプ33とシートレールフレーム8L,8Rから車体後方に延びる平面視U字状のサブフレーム34とで囲まれる空間にその下部が落とし込まれ、ダンパー35,36を介してクロスパイプ33とサブフレーム34に支持されている。そして、燃料タンク25は、左右のシートレールフレーム8L,8R間に架設された平面視U字状の連結板37の下面によってダンパー35,36に押圧されている。尚、連結板37は、左右のシートレールフレーム8L,8Rの後部にそれぞれ立設されたステー38にその両側部がボルト39によって取り付けられており、その上面によってシート荷重が受けられる。
【0027】
而して、上述のように構成することによって、樹脂製の燃料タンク25を連結板37によって保護することができ、又、この連結板37が燃料タンク押えとシート荷重受け及び左右のシートレールフレーム8L,8R間を連結するクロス部材を兼ねるため、部品点数が削減されるとともに、他部品の収納スペースを大きく取ることができる。
【0028】
又、前記オイルタンク26は、図2に示すように、車体右側において収納ボックス24の外側面と車体カバー23の内側面に沿った形状に成形されるとともに、収納ボックス24のシートレールフレーム8L,8Rへの取付部を避けて形成され、車体側方からビス40によって収納ボックス24の側面に取り付けられている。これにより、オイルタンク26の取付構造が単純化して部品点数が削減されるとともに、その組付性が高められ、更に、該オイルタンク26の容量が拡大される。
【0029】
ここで、シートロックについての説明を図2及び図4に基づいて行う。尚、図4は図2のA−A線拡大断面図である。
【0030】
一般にシートロックはロック機構とポップアップ機構とで構成され、従来、両者は一体化されていたが、本実施の形態では、図2に示すように、ロック機構41とポップアップ機構42を各々別体化し、ロック機構41の前方にポップアップ機構42を分散して配置している。
【0031】
而して、上記ロック機構41はロック本体とロックピンで構成されており、ロック本体のみが車体フレーム側に固定され、他のロックピン及びポップアップ機構42は全てシート12側に固定されている。即ち、図4において、43は前記燃料タンク25とオイルタンク26の上面を覆うフィラーカバーであるが、該フィラーカバー43の上方のボトムプレート12aにポップアップ機構42が固定されている。尚、図2に示すように、連結板37の車幅方向中央部には、ロック機構41の不図示のロックピンが挿通すべき円孔37aが形成されている。
【0032】
上述のように構成することにより、シート12を前端ヒンジ部28(図1参照)を中心として上方に回動させてこれを開けば、ロック機構41のロック本体以外はシート12下方の空間に残らないため、これらが邪魔にならず、収納ボックス24に対するヘルメット等の荷物の出し入れや燃料タンク25への燃料の供給及びオイルタンク26へのオイルの供給を容易に行うことができる。
【0033】
又、ロック機構41とポップアップ機構42を各々別体に構成してこれらを分散して配置したため、これらの配置スペースの制約が少なく、シート12の下方のスペースを有効に利用することができる。
【0034】
更に、ロック機構41とポップアップ機構42をそれぞれの機能に最適な位置(例えば、ロック機構41はシート12の確実なロックが可能な位置、ポップアップ機構42は小型のものでも大きなポップアップ量が確保できる位置)に配することができる。
【0035】
次に、当該スクータ型自動二輪車1の盗難防止構造を図5及び図6に基づいて説明する。尚、図5は自動二輪車後部の左側面図、図6は図5のB−B線拡大断面図である。
【0036】
本実施の形態では、図5に示すように、前記マフラー19が配される側とは反対側(左側)のシートレールフレーム8Lの前記エンジン懸架ブラケット20とリヤクッション22との間には、側面視U字状のロックバー44がシートレールフレーム8Lに沿って取り付けられている。即ち、ロックバー44の左右の上端はシートレールフレーム8Lに固着され、その下部は下方に延びて車体カバー23の下縁より下方に臨んでいる。
【0037】
而して、スクータ型自動二輪車1の駐車時には、当該自動二輪車1の盗難を防ぐ目的で、図示のようにロック45をロックバー44と後輪17に通してこれを施錠すれば、後輪17の回転がロックされて当該スクータ型自動二輪車1の盗難が防がれるが、ロックバー44は比較的高い位置に設けられているため、立ったままの楽な姿勢で該ロックバー44にロック45を作業性良く楽に通すことができ、しかも、ロックバー44がライダーの邪魔になったり、自動二輪車1の外観性を低下させたりすることがなく、ロックバー44は車体フレーム23よりも下方に延出しているためにロック45によって車体カバー23が損傷を受けることもない。
【0038】
又、駐車した場所の周囲に適当な支柱等がない場合であっても、上述のようにロックバー44と後輪17にロック45を通し、後輪17の回転をロックして自動二輪車1自身で盗難防止を図ることができるため、ロックバー44の使い勝手が高められる。
【0039】
更に、ロックバー44はマフラー19とは反対側(本実施の形態では、左側)のシートレールフレーム8Lのエンジン懸架ブラケット20とリヤクッション22との間に配置されるため、スペースの有効利用が図られる。そして、U字状のロックバー44の上端がシートレールフレーム8Lに固着されるため、シートレールフレーム8Lの剛性がロックバー44によって高められる。
【0040】
次に、フロントカバー及びヘッドライトの構造を図7及び図8に基づいて説明する。尚、図7は自動二輪車のフロントカバーの一部を破断して示す正面図、図8は図7のC−C線拡大断面図である。
【0041】
本実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1は可動フェンダー型のものであって、図7に示すように、フロントカバー11は車幅方向中央の中央カバー11aとその両側の側部カバー11bとで構成され、中央カバー11aは上下一点張りの構成が採用され、その内側にはヘッドライト46が取り付けられている。即ち、中央カバー11aの内側の左右にはブラケット11a−1が一体に突設されており、ヘッドライト46はその左右両端部が樹脂リベット47によってブラケット11a−1に回動可能に支持されている。尚、図7に示すように、各側部カバー11bにはフラッシャランプ48が設けられている。
【0042】
上記ヘッドライト46はバルブ1灯式であって、レンズ46aに左右2つの丸形膨張部46a−1が形成されており、2つの丸形膨出部46a−1は中央カバー11aに開口する2つの丸孔11a−2に臨んでいる。
【0043】
又、図8に示すように、ヘッドライト46のボディ46bの下部中央にはブラケット46b−1が一体に突設されており、該ブラケット46b−1には中央カバー11aの下端中央部に外側から挿通する調整ねじ49が進退自在に螺合しており、不図示のドライバ等の工具を用いて調整ねじ49を何れかの方向に回すことによってヘッドライト46全体を左右の樹脂リベット47を中心として上下に回動させてエーミング調整を行うことができる。
【0044】
而して、上述のようにフロントカバー11を中央カバー11aとその両側の側部カバー11bで構成したため、中央カバー11aが小型となり、しかも、この中央カバー11aに形成されるヘッドライト開口が左右に分割された2つの丸孔11a−2によって形成されるため、該中央カバー11aには高い剛性が確保される。
【0045】
又、ヘッドライト46の組み付けに際しては、該ヘッドライト46と中央カバーの丸孔11a−2との間の隙間のみを管理すれば良く、しかも、前述のように中央カバー11aには高い剛性が確保されているため、ヘッドライト46と中央カバー11aとの間の隙間管理を容易に行うことができる。
【0046】
次に、テールライトの構造を図9乃至図12に基づいて説明する。尚、図9は自動二輪車の部分後面図、図10は図9のD−D線拡大断面図、図11は図9のE−E線拡大断面図、図12は図9のF−F線拡大断面図である。
【0047】
図9及び図10に示すように、車体カバー23の後面中央上部にはテールライト50が設けられ、その両側左右にはフラッシャランプ51が配設されるが、テールライト50はその上縁が車体前方に向かって折り返されてシート12の後部下方まで延設されている。
【0048】
上記テールライト50は、バルブ52を保持するボディ50aと該ボディ50aにビス53によって取り付けられるレンズ50bとで構成され、ボディ50aとレンズ50bの各上端は共に車体前方に向かって折り返され、両者はシート12の後部で覆われる位置で接合されて左右2本のビス53によって締着されている。そして、図11に示すように、ボディ50aとレンズ50bとの接合部の上縁は燃料タンク25とオイルタンク26の各上面を覆う前記フィラーカバー43の周縁で覆われている。尚、図12に示すように、前記カバー23Aはビス54によってフラッシャランプ51に取り付けられており、テールライト50のボディ50aとレンズ50bの下部を締着するビス53はカバー23Aによって覆われている。
【0049】
而して、本実施の形態によれば、テールライト50の上縁を車体前方に向かって折り返してシート12の後部下方まで延設したため、従来必要であったテールカバー等が不要となり、部品点数が削減されるとともに、カバー合わせが容易となってテールライト50周りの外観性が高められ、テールライト50自体の大型化が可能となる。
【0050】
又、テールライト50のボディ50aとレンズ50bの上縁接合部(ねじ止め部)がシート12によって上方から覆われるため、ボディ50aとレンズ50bとの間に高いシール性が確保されるとともに、テールライト50周りの外観性が高められる。
【0051】
ところで、テールライト50においてバルブ52の交換が必要である場合には、シート12を開ければボディ50aとレンズ50bとの接合部(ねじ止め部)が外部に露出し、ビス54を外してカバー23Aを取り外した後、ビス53を外してレンズ50bを取り外せばバルブ52の上方にはテールカバー等が存在しないためにバルブ52の上方が大きく開放され、従って、バルブ52の交換作業を容易化に行うことができる。そして、シート12を閉じればボディ50aとレンズ50bの接合部(ねじ止め部)がシート12で覆われるためにテールライト50周辺の外観性が高められ、又、接合部(ねじ止め部)がテールライト50の照射面に位置しないため、レンズ50bに大きな有効面積を確保することができる。
【0052】
更に、テールライト50のボディ50aとレンズ50bの接合部(ねじ止め部)の上縁がフィラーカバー43によっても覆われるため、ボディ50aとレンズ50bのシール性とテールライト50周りの外観性がより一層高められる。
【0053】
次に、足載台の下部構造と車体カバー構造を図13及び図14に基づいて説明する。尚、図13は自動二輪車のバッテリ収納部周辺の側断面図、図14は同自動二輪車のバッテリ収納部周辺のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【0054】
図13に示すように、低床式の前記足載台13の後部であって、且つ、左右一対のシートレールフレーム8L,8Rと前記クロスパイプ9,10とで囲まれる空間には、下方へ凹む矩形ボックス状の収納室55が一体に形成されており、該収納室55にはバッテリ56が脱着可能に収納されている。そして、収納室55は左右のシートレールフレーム8L,8Rと前後のクロスパイプ9,10によってその周囲が支持されており、従って、この収納室55に高重量物であるバッテリ56を収納することができる。
【0055】
又、上記収納室55の上面開口部は、該収納室55の上方からシート12の前端下縁までを連続的に覆うカバー57によって塞がれており、該カバー57は車体カバー23に対して脱着可能に構成され、その前端部は平面視円弧状に成形されている。
【0056】
上記カバー57は樹脂にて一体成形され、これは足載台13に連なる水平部57aと該水平部57aから車体後方に向かって斜め上方に傾斜する斜面部57b及びシート12の前部下方を覆う円弧曲面状の立設部57cとで構成されており、その前端部には円孔58が穿設され、立設部57cの左右両側にはブラケット57dが一体に突設され、各ブラケット57dには円孔57eが穿設されている。
【0057】
他方、車体カバー23の両側部(カバー57側のブラケット57dに対応する部分)にはブラケット23a(図14には一方のみ図示)が一体に形成されており、各ブラケット23aには円孔23bが穿設され、その裏面には不図示のナットが結着されている。
【0058】
而して、カバー57は、車体カバー23に開口する大きな開口部Sを覆うようにこれを被せ、円孔58に挿通するビス59(図13参照)によってその前端部を足載台13に螺着するとともに、ブラケット57dの円孔57eに挿通するビス60(図1参照)によってその立設部57cの左右両側を車体カバー23に螺着することによって取り付けられ、逆にビス59,60を緩めてこれらを取り外すことによって容易に取り外すことができる。尚、シート12を閉じれば、図1に示すように、左右のビス60はシート12に隠れて外部に露出しないため、これらによって自動二輪車1の外観性が損なわれることがない。
【0059】
以上の構成を採用することにより、バッテリ等の収納空間の上部を覆うために従来要していた個別のリッド等が不要となるために部品点数が削減され、又、1つのカバー57を取り外すだけで車体カバー23の開口部Sが開口して収納室55からシート12の前端下縁までの部分が大きく開放されるため、収納室55に対するバッテリ56の出し入れを容易に行うことができるとともに、バッテリ56やエンジン15のメンテナンス(例えば、キャブレタの調整や点火プラグの交換等)を容易に行うことができる。
【0060】
又、カバー57の前端部を平面視円弧状に成形したため、カバー57が比較的大型であるにも拘らず、該カバー57をフロントカバー11のレッグシールド11cの車幅方向中央部の膨出部11c−1(図14参照)との干渉を避けて容易に脱着することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、従来必要であったテールカバー等が不要となるため、部品点数が削減されるとともに、カバー合わせが容易となってテールライト周りの外観性が高められ、テールライト自体の大型化が可能となる。又、レンズの脱着によってバルブの交換を行う構成を採用した場合には、レンズを外せばバルブの上方にはテールカバー等が存在しないためにバルブの上方が大きく開放され、バルブの交換作業の容易化が図られるという効果が得られる。
【0062】
更に、テールライトのボディとレンズの上縁の接合部がシートによって上方から覆われるため、ボディとレンズとの間に高いシール性が確保されるとともに、テールライト周りの外観性が高められるという効果が得られる。
【0063】
請求項記載の発明によれば、シートを開ければテールライトのねじ止め部が露出するためにバルブの交換作業が容易化し、シートを閉じるとねじ止め部がシートで覆われるためにテールライト周辺の外観性が高められる。又、ねじ止め部がテールライトの照射面に位置しないため、レンズに大きな有効面積を確保することができるという効果が得られる。
【0064】
請求項記載の発明によれば、テールライトのボディとレンズの接合部の上縁がカバー部材によって覆われるため、ボディとレンズのシール性とテールライト周りの外観性をより一層高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型自動二輪車の側面図である。
【図2】本発明に係るスクータ型自動二輪車後部のシートを外した状態の平面図である。
【図3】オイルタンクの取付構造を示す自動二輪車後部の右側側面図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】本発明に係るスクータ型自動二輪車後部の左側面図である。
【図6】図5のB−B線拡大断面図である。
【図7】本発明に係るスクータ型自動二輪車のフロントカバーの一部を破断して示す正面図である。
【図8】図7のC−C線拡大断面図である。
【図9】本発明に係るスクータ型自動二輪車の部分後面図である。
【図10】図9のD−D線拡大断面図である。
【図11】図9のE−E線拡大断面図である。
【図12】図9のF−F線拡大断面図である。
【図13】本発明に係るスクータ型自動二輪車のバッテリ収納部周辺の側断面図である。
【図14】本発明に係るスクータ型自動二輪車のバッテリ収納部周辺のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車
12 シート
23 車体カバー
25 燃料タンク(液体タンク)
26 オイルタンク(液体タンク)
43 フィラーカバー(カバー部材)
50 ヘッドライト
50a ボディ
50b レンズ
52 バルブ

Claims (3)

  1. シートの下方周囲を車体カバーで覆い、該車体カバーの後面にテールライトを前記シートの後端から離間するように配設して成るスクータ型自動二輪車において、
    前記テールライトを、バルブを保持するボディと該ボディに取り付けられるレンズとで構成し、ボディとレンズの各上縁を共に車体前方に向かって折り返してシート後端部下方まで延在せしめ、前記上縁同士をシート後端部下方で互いに接合するとともに、その延在部により外観面を構成したことを特徴とするスクータ型自動二輪車。
  2. 前記テールライトのボディとレンズの各上縁の接合部付近であって、且つ、シートの後部で覆われる位置に、レンズをボディに対して着脱自在に締着するねじ止め部を設けたことを特徴とする請求項記載のスクータ型自動二輪車。
  3. 前記テールライトのボディとレンズの接合部の上縁を、液体タンクの上面を覆うカバー部材の周縁で覆ったことを特徴とする請求項又は記載のスクータ型自動二輪車。
JP25915596A 1996-09-30 1996-09-30 スクータ型自動二輪車 Expired - Fee Related JP3745842B2 (ja)

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