JPH0328080B2 - - Google Patents

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JPH0328080B2
JPH0328080B2 JP63016231A JP1623188A JPH0328080B2 JP H0328080 B2 JPH0328080 B2 JP H0328080B2 JP 63016231 A JP63016231 A JP 63016231A JP 1623188 A JP1623188 A JP 1623188A JP H0328080 B2 JPH0328080 B2 JP H0328080B2
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JP
Japan
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wood
radio wave
wave absorber
carbon powder
mixed
Prior art date
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Application number
JP63016231A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01191500A (ja
Inventor
Eiji Matsushita
Tadahiro Shimazu
Tsuneo Sasanuma
Hisashi Sato
Yoshikazu Takei
Kiichiro Muta
Shuichi Kosaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
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Publication of JPH01191500A publication Critical patent/JPH01191500A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電波障害を防止する木質系の電波吸
収体に関する。
〔この発明が解決しようとする課題〕
従来より一般に使われている電波吸収体は発泡
スチロール樹脂、発泡ウレタン樹脂あるいはゴム
等の母材にカーボン粉末を付着せしめたり、ゴ
ム、プラスチツク等にフエライトを混入したもの
が使われていた。しかし、これら電波吸収体は母
材が可燃性であり、自体の剛性も低いので、電波
吸収体としての所望の形状にした場合、その形状
保持性が悪いという欠点があつた。
この発明は上記問題点に着目しなされたもので
ある。その目的は木材が本来具備している剛性、
強度を有し、同時に難燃性、防腐性等の性能を付
与できる木材を母材とする電波吸収体を提案する
にある。
〔課題を解決するための手段〕
この電波吸収体は、木材にカーボン粉末あるい
はフエライト粉末を4〜10%(木材重量に対し)
混入し、木材導管方向を複数方向に配向せしめて
なることを特徴とする。
木材の母材が電波吸収するために必要な伝導
率、誘電率、透磁率等を高めるために、カーボン
粉末あるいはフエライト粉末を混入する。この電
波吸収体は周波数30KHz〜1GHzを対象とし、こ
のために、カーボン粉末を木材重量比4%〜10%
の範囲混入が必要となる。
未加工木材にカーボン粉末を混入するには、微
細カーボン粉末の水あるいは溶媒の分散液を木材
に注入、あるいは圧入する。例えば、乾燥処理を
施した木材を導管方向に沿いプレボーリングし、
液圧下においてボーリング孔内に分散液を圧入す
る。あるいは母材となる木材に導管方向およびこ
れに交差する方向にプレボーリングし、排気減圧
後に、カーボン粉末分散液に浸漬し、これを加圧
してカーボン粉末を木材中に圧入する。
積層加工材の場合は、積層材を構成する薄板に
前記のごとき方法でカーボン粉末を混入し、これ
を積層してつくることができる。また、接着剤に
カーボン粉末を混入しておき、これを用い接着積
層してもよい。
破砕木片を成形して成形加工材をつくる場合は
例えば減圧状態とした破砕木片をカーボン分散液
に浸漬し、これを加圧してカーボン粉末を圧入
し、これに必要に応じ接着剤樹脂を噴霧するなど
して塗布し、所望形状に加圧成形する。また、成
形前の破砕木片にカーボン粉末を混入したり、接
着剤樹脂にカーボン粉末を混入したりして成形す
ることもできる。
この電波吸収体は木材の導管方向を複数方向に
配向せしめたものである。すなわち、前記のごと
く処理した混入木材の複数片を導管を複数方向に
分散配向せしめて電波吸収体を成形したり、ある
いは導管が複数方向に配向した合板を用いたり、
導管がランダムに配向した破砕木片を加圧成形し
た成形体を用いたりして電波吸収体を成形する。
この発明による電波吸収体は、カーボン粉末あ
るいはフエライト粉末の混入のほか、母材となる
木材に、難燃処理剤、防腐処理剤を含浸せしめ難
燃性あるいは防腐性を付与してもよい。これらの
薬剤処理はカーボン粉末の混入と同時、あるいは
別プロセスで行なうことができる。また、この電
波吸収体は含浸あるいは塗着した合成樹脂で処理
することもできる。
〔作用〕
この電波吸収体は以上の構成からなり、カーボ
ンあるいはフエライトを混入せしめてあるので電
波吸収の機能をもち、かつ木材としての剛性、強
度を備えている。
木材の繊維は一方向に配向し、その細胞が連な
り形成された導管に沿い、カーボンあるいはフエ
ライトの粉末は浸入し混入される。従つて、この
電波吸収体に入射した電波エネルギーは導管方向
に流れ吸収される傾向となる。この電波吸収体は
木材の導管が複数方向に分れ配向しているので、
少なくとも2方向、あるいは多方向に対する電波
吸収機能を発揮できる。
〔実施例〕
以下、この電波吸収体を図示するプラミツド形
吸収体により説明する。
第1図は一例を示したもので未加工木材にカー
ボン粉末を混入せしめた木材片1複数層を高さ方
向に接着積層しピラミツド形に成形した電波吸収
体である。木材片1の層は交互に導管方向を90゜
シフトし、側面には木口2と板目3が交互にあら
われ、基端部にフエライト粉末を混入せしめた板
状の電波吸収体4および金属板5を接着積層して
なつている。
このピラミツド形の電波吸収体は基端部の金属
板5面を建築物の外壁面に接し取付け、周囲から
入射する垂直並びに斜入射電波を導管方向に流し
吸収できる。
第2図は導管方向が直交するカーボン粉末を混
入した木材片2層を積層した合板6を複数層横方
向に接着積層しピラミツド形に成形した電波吸収
体であり、側面には木口2、板目3が交互にあら
われ、基端部には板状の電波吸収体4および金属
板5が接着積層してある。
第3図は破砕木片を加圧成形しカーボン粉末を
混入した成形加工材7を複数層高さ方向に接着積
層しピラミツド形に成形した電波吸収体であり、
破砕木片の導管はランダムに配向し、側面には木
口2、板目3が不規則にあらわれ、基端部には板
状の電波吸収体4および金属板5が接着積層して
ある。
第2,3図のピラミツド形の電波吸収体はいず
れも周囲から入射する電波を吸収することができ
る。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成からなる。この電波吸収
体は電波吸収機能と共に木材の剛性、強度を備え
ているので、建築物外壁等に取付け、長期の使用
に耐え機能を維持する。また、この電波吸収体は
複数方向の電波に対し吸収機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1,2,3図はそれぞれ木材片、積層合板お
よび成形加工材を用いた実施例のピラミツド形の
電波吸収体の斜視図である。 1……木材片、2……木口、3……板目、4…
…フエライトを混入した電波吸収体、5……金属
板、6……積層合板、7……成形加工材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 木材にカーボン粉末あるいはフエライト粉末
    を4〜10%(木材重量に対し)混入し、木材導管
    方向を複数方向に配向せしめてなることを特徴と
    する電波吸収体。
JP1623188A 1988-01-27 1988-01-27 電波吸収体 Granted JPH01191500A (ja)

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JP1623188A JPH01191500A (ja) 1988-01-27 1988-01-27 電波吸収体

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JP1623188A JPH01191500A (ja) 1988-01-27 1988-01-27 電波吸収体

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JPH01191500A JPH01191500A (ja) 1989-08-01
JPH0328080B2 true JPH0328080B2 (ja) 1991-04-17

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ID=11910777

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JPH01191500A (ja) 1989-08-01

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