JP2008069613A - 電波吸収木質ボード及びその製造方法 - Google Patents

電波吸収木質ボード及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008069613A
JP2008069613A JP2006251961A JP2006251961A JP2008069613A JP 2008069613 A JP2008069613 A JP 2008069613A JP 2006251961 A JP2006251961 A JP 2006251961A JP 2006251961 A JP2006251961 A JP 2006251961A JP 2008069613 A JP2008069613 A JP 2008069613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
board
radio wave
wave absorption
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006251961A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukemasa Nakamoto
祐昌 中本
Tomoyuki Matsumae
智之 松前
Takayuki Enomoto
孝之 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wood One Co Ltd
Original Assignee
Wood One Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wood One Co Ltd filed Critical Wood One Co Ltd
Priority to JP2006251961A priority Critical patent/JP2008069613A/ja
Publication of JP2008069613A publication Critical patent/JP2008069613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

【課題】強度および寸法安定性に優れた状態で電波吸収性能を発揮するとともに、内装下地材に限らず、内装建材や家具などの基材としても使用することのできる電波吸収木質ボード及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】木質エレメントで成形された木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を、含浸,塗布,あるいは噴霧などにより添加して電波吸収処理する。コロイド化した炭素系導電性材料の液体を、成形後の木質ボードに含浸,塗布,あるいは噴霧する。また、成形前の木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸,塗布,あるいは噴霧した後、その木質エレメントで木質ボードを成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波吸収性能を有し、オフィスや公共建築物や一般住宅などの床、壁、天井などに用いられる電波吸収木質ボード及びその製造方法に関する。
近年携帯電話や無線LANの急速な普及に見られるとおり電波の利用は飛躍的に増加しており、オフィスのみならず一般家庭においても通信障害の原因となる不要電波の対策や、盗聴の対象となる漏洩電波の対策が必要とされつつある。
屋内で用いられる電波吸収体としては、電波暗室に用いられるようなフェライト系の重厚な電波吸収体や発泡樹脂にカーボンなどを含浸させた長大な電波吸収体が古くから知られている。
また近年ではオフィスなどでの使用を意識した様々な電波吸収体が提案されてきており、例えば熱可塑性樹脂やゴム、ガラス繊維にフェライトやカーボン、金属酸化物などを混合成型してなる天井材が知られている。あるいは、石膏を主原料として各種処理を施したもの、木材ボード中にカーボン繊維または金属繊維、あるいはカーボン粉末を分散させたもの(例えば、特許文献1,2)、電波吸収性のシートを各種材料に積層したものなどが提案されている。
特公平6−85472号公報 特許第3131609号公報
しかしながら、電波暗室に用いられるようなフェライト系あるいは発泡樹脂系の電波吸収体は外観意匠、形状、大きさ、重量、価格などの面からオフィスや一般家庭で用いることはできなかった。
また近年提案されている電波吸収体はもっぱら下地材としての発明であって、電波が空気や吸収材の表面保護材など予め想定した材料中を伝播してくるものとして設計されており、電波の入射する面に異なる誘電率を持つ材料すなわち内装仕上げ材等が存在すると、特性インピーダンスが変化するために必ずしも設計どおりの電波吸収性能が発現されないという課題点があった。
また熱可塑性樹脂やゴム、ガラス繊維系材料や石膏系材料も物理的な強度に劣るため、力の加わる部位への適用は難しく、用途はごく限られたものであった。
さらに特許文献1や特許文献2に記載された発明は、いずれも木材チップにカーボン粉末またはカーボン繊維を混合して成形したものであるので、曲げ剛性を含め強度性能や水分による寸法安定性に劣るとともに、表面に露出したカーボン含有層が意匠性や表面接着性を損ない、しかも作業時に周囲を汚染する危険がある、という問題点もあった。
そこで、本発明の目的とするところは、強度および寸法安定性に優れた状態で電波吸収性能を発揮するとともに、内装下地材に限らず、内装建材や家具などの基材としても使用することのできる電波吸収木質ボード及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の電波吸収木質ボードは、木質ボードあるいはそれを構成する木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を添加して電波吸収処理されてなることを特徴とする。
また、本発明の電波吸収木質ボードは、木質エレメントで成形された木質ボードにおいて、前記成形前の木質エレメントまたは前記成形後の木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸して電波吸収処理されてなることを特徴とする。
さらに、本発明の電波吸収木質ボードは、木質エレメントで成形された木質ボードにおいて、前記成形前の木質エレメントまたは前記成形後の木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧して電波吸収処理されてなることを特徴とする。
また、本発明の電波吸収木質ボードは、電波吸収処理されてなる電波吸収木質ボードの表面または表裏面に、前記電波吸収処理が施されていない木質表面材層が形成されていることを特徴とする。
ここで、「電波吸収木質ボードの表面または表裏面」とは、例えば床面に対して水平におかれた電波吸収木質ボードに対して上面または上下面のことを示し、その面が露出しているものも、露出していないものも含まれることを意味する。
前記炭素系導電性材料としては、カーボンブラック,木炭粉末や竹炭粉末などの植物炭粉末のうちいずれか一つ以上のものからなることが好ましい。
を特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の電波吸収木質ボード。
本発明の電波吸収木質ボードの製造方法は、木質エレメントで成形された木質ボードに電波吸収処理を施して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
前記成形後の木質ボードを、容器に入れられたコロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬させた後、前記容器内を減圧または/および加圧することによって、前記液体を前記木質ボード内に含浸させることを特徴とする。
また、本発明の電波吸収木質ボードの製造方法は、電波吸収処理を施した木質エレメントを使用して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
前記成形前の木質エレメントを、容器に入れられたコロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬させた後、前記容器内を減圧または/および加圧することによって、前記液体を前記木質エレメント内に含浸させ、その後、前記液体が含浸された木質エレメントを使用して前記木質ボードを成形することを特徴とする。
ここで、「木質エレメントを使用して」とは、1種類の木質エレメントだけで木質ボードを成形するだけでなく、その1種類の木質エレメントに他の木質エレメントを積層して木質ボードを成形する場合も含まれることを意味する。また、前記液体が含浸された木質エレメントだけで水質ボードを成形するだけでなく、前記液体が含浸されていない木質エレメントを併用する場合も含まれることを意味する。
さらに、本発明の電波吸収木質ボードの製造方法は、木質エレメントで成形された木質ボードに電波吸収処理を施して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
前記成形後の木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧することを特徴とする。
また、本発明の電波吸収木質ボードの製造方法は、電波吸収処理を施した木質エレメントを使用して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
前記成形前の木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧し、その後、前記液体が塗布または噴霧された木質エレメントで前記木質ボードを成形することを特徴とする。
ここで、「木質エレメントを使用して」とは、1種類の木質エレメントだけで木質ボードを成形するだけでなく、その1種類の木質エレメントに他の木質エレメントを積層して木質ボードを成形する場合も含まれることを意味する。また、前記液体が含浸された木質エレメントだけで水質ボードを成形するだけでなく、前記液体が含浸されていない木質エレメントを併用する場合も含まれることを意味する。
以上のとおり、本発明によれば、木質ボードあるいはそれを構成する木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を添加して電波吸収処理されてなるので、従来例のようなカーボン粉末やカーボン繊維といった固体や、粘度の高いカーボンペストの場合と比較して、炭素系導電性材料を木質ボード全体に渡って均一に添加させることができる。
特に、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を添加させる方法としては、液体を含浸や注入したり、塗布したり、あるいは噴霧する方法があり、液体を含浸や注入する方法によれば、炭素系導電性材料を木質ボード全体に渡って一層均一に添加することが容易である。
これにより、電波性能にムラのない優れた電波吸収機能を発揮する電波吸収木質ボードを提供することができる。
また、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を使用することで、炭素系導電性材料の添加率を容易に変えることができ、これによれば、電波吸収特性を変化させることができるので、帯域幅の広い吸収効果が得られる。特に、電波吸収特性の異なる電波吸収木質ボードを複数積層することによる種々の態様で広帯域化が容易となり、用途も広がる。
また、本発明によれば、木質エレメントで成形された木質ボードに対して、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸,塗布あるいは噴霧して電波吸収木質ボードを製造するだけでなく、成形前の木質エレメントに対して、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸,塗布あるいは噴霧した後、その木質エレメントを成形して電波吸収木質ボードを製造することもできるので、例えば、集成材,単板積層材(合板,LVLが含まれる),パララム,スティックプライ,パーティクルボード(ウェファーボード,ストランドボード,フレークボードが含まれる),ファイバーボード(ハードボード,MDF,インシュレーションボードが含まれる)といった木質ボードの特性や、それら木質ボードに対する、集成材に対してはひき板(木材小片やラミナ),単板積層材に対しては単板,パララムやスティックプライに対してはスティック,パーティクルボードに対してはウェファーやストランドやフレークやチップ,ファイバーボードに対してはファイバー(木質繊維)といった木質エレメントの特性や、あるいは、製造工程、製造コストを考慮しつつ電波吸収処理を施す時期を選択することができる。
すなわち、成形前の各種木質エレメントに対して均一な電波吸収処理を施すことができるので、複数種類の処理木質エレメントと未処理木質エレメントを選択使用して、より高性能な電波吸収性能を有し、かつ様々な物理的性能などに優れた木質ボードを成形することもできる。
また、本発明のように、炭素系導電性材料としてカーボンブラックを使用したものは、製造された電波吸収木質ボードを廃棄する場合、燃焼時にカーボンブラックが完全に燃えるので廃棄が容易である。また、炭素系導電性材料として木炭粉末や竹炭粉末あるいはバガスやトウモロコシの茎から製造した粉末炭などの植物由来の粉末炭を使用したものは、天然材料であるので廃棄時には自然に分解される。
また、電波吸収処理が施される木質ボードとして、例えば、単板積層材を使用すると、木材チップにカーボン粉末を混合して成形したものと比較して、強度や寸法安定性に優れるので、内装下地材としてだけでなく、内装建材や家具等の基材として使用しても特に問題はない。
また、MDFを木質ボードとして使用すると表面の平滑化が図れ、意匠性や表面硬度、接着性、二次加工性、木ねじや釘の保持力などに優れる。
また、本発明によれば、電波吸収処理が施された木質ボードの表面または表裏面に木質表面材よる層が形成されているので、木質表面材が成形された側の面に対してカーボンなど炭素系導電性材料による汚染や意匠の低下を抑制することができる。
また、木質ボードの表裏面あるいは表面に、木質表面材層を一体化させることで、電波吸収木質ボード全体の強度を向上させることができ、特に、木質表面材層として、例えば、単板を積層した層など強度的に強く、しかも表面硬度の高いものを選択することによって、電波吸収木質ボード全体について一層強度を向上させることができる。また、使用する木質エレメントや木質ボード(木質材料)の選択により寸法の安定化を図ることも容易である。
さらに、木質表面材層を一体化することによって、表面を平滑化することができるので、表面に化粧材を積層したり、塗装するなどして意匠性や機能性を付加することが容易である。また、下側(裏側)の木質表面材層の表面に、金属箔,導電性塗膜,あるいは導電性不食布などの電波反射層を設けることで、電波吸収性能だけでなく電波シールド性能を付加することもできる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る電波吸収木質ボード10は、木質エレメントで成形された木質ボードに、電波吸収処理として、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸することによって添加されたものである。
木質エレメントで成形された木質ボードとしては、集成材,単板積層材(合板,LVLが含まれる),パララム,スティックプライ,パーティクルボード(ウェファーボード,ストランドボード,フレークボードが含まれる),ファイバーボード(ハードボード,MDF,インシュレーションボードが含まれる)等があげられる。
また、その木質エレメントとしては、集成材に対してはひき板(木材小片やラミナ),単板積層材に対しては単板,パララムやスティックプライに対してはスティック,パーティクルボードに対してはウェファーやストランドやフレークやチップ,ファイバーボードに対してはファイバー(木質繊維)等があげられる。
本発明の第1実施形態に係る電波吸収木質ボード10は、以下のような方法によって製造される。
(1)まず、例えば、ひき板や単板といった木質エレメント(上述した他の木質エレメントであってもよい)によって成形された集成材や単板積層材からなる木質ボード(上述した他の木質ボードであってもよい)を、容器に入れられたコロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬させる。
ここで、コロイド化した炭素系導電性材料の液体としては、重合アマニ油や水に、微粒子化したカーボンブラック(特に導電性カーボンブラックが望ましい)を分散させた懸濁液を使用した。
なお、カーボンブラックにかえて、木炭粉末や竹炭粉末あるいはバガスやトウモロコシの茎などから製造された粉末炭といった植物由来の粉末炭を使用することもできる。
(2)次に、容器内を密閉し、減圧または加圧(減圧をしてから加圧してもよい)することによって、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を木質ボード10内に含浸させる注入処理を行う。
そして、乾燥させることで、図1に示したような電波吸収木質ボード10が得られる。
ここでは、木質エレメントによって成形された木質ボードにコロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸させるようにしたが、成形前の木質エレメントを、容器に入れられたコロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬させ、または浸漬後に容器内を密閉し、減圧または加圧(減圧をしてから加圧してもよい)することによって、液体を木質エレメント内に含浸させた後、その木質エレメントによって板状の木質ボードを成形するようにしてもよい。
なお、塊状の木材フリッチを、コロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬した後、減圧または加圧(減圧をしてから加圧してもよい)することによって、液体を木材フリッチに含浸させ、その後、木材フリッチを小割りすることで、もしくは小割りやスライスにより得られた小片、単板を一体化することで、複数の電波吸収木質ボード10を製造することもできる。
以上のようにして製造された電波吸収木質ボード10には、従来例のようなカーボン粉末といった固体ではなく、コロイド化した炭素系導電性材料の液体が含浸されているので、炭素系導電性材料は木質ボード全体に渡って均一に浸透し、その結果、優れた電波吸収機能を発揮する。
特に、電波吸収木質ボード10として、単板積層材を木質ボードとして使用すると、木材チップにカーボン粉末を混合して成形したものと比較して、強度および寸法安定性に優れるので、内装下地材としてだけでなく、内装建材や家具等の基材として使用しても特に問題はない。
また、MDFを木質ボードとして使用すると表面の平滑化が図れ、意匠性や表面硬度、接着性、二次加工性、木ねじや釘の保持力などに優れたものとなる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る電波吸収木質ボード20は、図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る電波吸収木質ボード10のように電波吸収処理が施されたものの表裏面に、前記電波吸収処理が特に施されていない木質表面材21,22を貼着することにより成形してなるものである。
木質表面材21,22の貼着は、電波吸収木質ボード10の表裏面に接着剤を塗布した後、電波吸収木質ボード10を上下から挟むようにして木質表面材21,22を積層し、三つの層を一体化するように熱圧で接着するようにして行う。
図2では三層構造のものを示したが、図3に示す電波吸収木質ボード25のように、本発明の第1実施形態に係る電波吸収木質ボード10のように電波吸収処理が施されたものの表面(一方の面)だけに、前記電波吸収処理が特に施されていない木質表面材23を貼着した二層構造のものにしてもよい。
ここでは、別々に成形された木質ボード10と木質表面材21,22あるいは木質表面材23とを接着して電波吸収木質ボード20,25を製造する方法について示したが、第1実施形態で記載したように、成形前の木質エレメントにコロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸させた後、その木質エレメントによって板状の木質ボードを成形する場合には、予め成形された木質表面材22,あるいは木質表面材23上において、コロイド化した炭素系導電性材料の液体が含浸された木質エレメント、例えば、複数のストランドを敷き詰め、三層構造のものは、さらにその上に木質表面材21を載せ、全体をホットプレスや高周波プレスなどで熱圧成形し一体化するようにしてもよい。
さらには、木質表面材21,22,23として、予め成形された木質ボードを使用するのではなく、その木質表面材22あるいは木質表面材23を構成する木質エレメント、例えば、複数のファイバー(木質繊維)を敷き詰めた後、その上に、コロイド化した炭素系導電性材料の液体が含浸された木質エレメント、例えば、複数のストランドを敷き詰め、三層構造のものは、さらにその上に、木質表面材21を構成する木質エレメント、例えば、複数のファイバー(木質繊維)を敷き詰め、全体をホットプレスや高周波プレスなどで熱圧成形し一体化するようにしてもよい。
以上のようにして製造された電波吸収木質ボード20,25は、電波吸収木質ボード10の表裏面に木質表面材21,22が積層一体化されている、あるいは、電波吸収木質ボード10の表面(一方の面)に木質表面材23が積層一体化されているので、木質表面材が貼着された面に対してカーボンなど炭素系導電性材料による汚染や意匠の低下を抑制することができる。
また、木質ボード10の表裏面あるいは表面を、木質表面材21,22あるいは木質表面材23を表層に一体化することで、電波吸収木質ボード20,25全体の強度を向上させることができ、特に、木質表面材21,22,23として、例えば、単板積層板など強度的に強く、しかも表面硬度の硬いをものを選択することによって、電波吸収木質ボード20,25全体について一層強度を向上させることができる。また、寸法の安定化を図ることも容易である。
さらに、木質表面材21,22,23を表層に一体化することによって、表面を平滑化することができるので、表面に化粧材を積層したり、塗装するなどして意匠性や機能性を付加することが容易である。また、下側(裏側)の木質表面材22の表面に、金属箔,導電性塗膜,あるいは導電性不食布などの電波反射層を設けることもできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る電波吸収木質ボード30は、図4に示すように、木質エレメントで成形された木質ボードにおいて、成形前の木質エレメントに、電波吸収処理として、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧することによって添加し、その木質エレメントを接着剤を介して板状に成形し、成形した木質ボード31の表裏面に木質表面材21,22を貼着することにより成形してなるものである。
本発明の第3実施形態に係る電波吸収木質ボード30は、以下のような方法によって製造される。
(1)まず、例えば、ストランドといった木質エレメント(上述した他の木質エレメントであってもよい)によって成形されたストランドボードからなる木質ボード(上述した他の木質ボードであってもよい)に、上述したコロイド化した炭素系導電性材料の液体を接着剤とともに噴霧する。なお、噴霧させるかわりにストランドに対して液体と接着剤を塗布するようにしてもよいが、ムラを少なくするためには、塗布よりも噴霧させる方が好ましい。
(2)次に、コロイド化した炭素系導電性材料の液体と接着剤が噴霧された複数のストランドを敷き詰め、ホットプレスや高周波プレスなどにより熱圧成形して板状にし、木質ボード31を成形する。
(3)そして、木質ボード31の表裏面に木質表面材21,22を接着剤を介して貼着することで、図4に示したような電波吸収木質ボード30が得られる。
なお、木質表面材21,22を構成する木質エレメントを、木質ボード31を構成する木質エレメント、ここではストランドと同種のものとすることもできるし、異種のものとすることもできる。
ここでは、成形前の木質エレメントにコロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧し、その木質エレメントにより板状の木質ボード31を成形するようにしたが、予め板状に成形された木質ボード31にコロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧し、その木質ボード31の表裏面に木質表面材21,22を成形するようにしてもよい。
また、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧することによって電波吸収処理が施された木質ボード31の表裏面に木質表面材21,22を成形した三層構造としたが、木質ボード31の表面(一方の面)だけに木質表面材を成形した二層構造にしてもよい。
さらには、これら木質表面材21,22を特に成形することなく、成形前の木質エレメントにコロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧し、その木質エレメントにより板状の木質ボード31を成形しただけのもの、あるいは、成形後の木質ボードに同じくコロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧しただけのものであってもよい。
また、別々に成形された木質ボード31と木質表面材21,22とを接着して電波吸収木質ボード30を製造する方法について示したが、成形前の木質エレメントにコロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧した後、その木質エレメントによって板状の木質ボードを成形する場合には、予め成形された下側の木質表面材22上において木質ボード31を成形し、その後、上側の木質表面材21を載せ三層を一体化するようにしてもよい。
すなわち、下側の木質表面材22の上に接着剤を噴霧した後、コロイド化した炭素系導電性材料の液体と接着剤が噴霧された木質エレメント、例えば、複数のストランドを敷き詰め、さらにその上に木質表面材21を載せ、全体をホットプレスや高周波プレスなどで熱圧成形し一体化するようにしてもよい。
さらには、木質表面材21,22として、予め成形された木質ボードを使用するのではなく、その木質表面材22を構成する木質エレメント、例えば、複数のファイバー(木質繊維)を敷き詰めた後、その上に、コロイド化した炭素系導電性材料の液体が塗布または噴霧された木質エレメント、例えば、複数のストランドを敷き詰め、さらにその上に、木質表面材21を構成する木質エレメント、例えば、複数のファイバー(木質繊維)を敷き詰め、全体をホットプレスや高周波プレスなどで熱圧成形し一体化するようにしてもよい。
以上のようにして製造された電波吸収木質ボード30には、従来例のようなカーボン粉末といった固体ではなく、コロイド化した炭素系導電性材料の液体が噴霧または塗布されているので、固体のカーボン粉末と比較して、炭素系導電性材料は木質ボード全体に渡って均一に添加され、その結果、優れた電波吸収機能を発揮する。
また、この電波吸収木質ボード30は、炭素系導電性材料の液体が塗布または噴霧された木質ボード31の表裏面に木質表面材21,22を積層一体化した構成となっているので、カーボンなど炭素系導電性材料による汚染や意匠の低下を抑制することができる。
また、木質ボード31の表裏面に木質表面材21,22を積層一体化することで、電波吸収木質ボード30全体の強度を向上させることができ、特に、木質表面材21,22として、強度的に強く、しかも表面硬度の硬いをもの、例えば、単板積層材を選択することによって、電波吸収木質ボード30全体について曲げ強度を強くするなど一層強度を向上させることができる。また、寸法の安定化を図ることも容易である。
さらに、木質表面材21,22を使用することによって、表面を平滑化することができるので、表面に化粧材を積層したり、塗装するなどして意匠性や機能性を付加することが容易である。また、下側(裏側)の木質表面材22の表面に、金属箔,導電性塗膜,あるいは導電性不食布などの電波反射層を設けることもできる。
なお、本発明の第2,第3実施形態では、電波吸収木質ボード20,30を、炭素系導電性材料が添加された木質ボード10,31の表裏面に木質表面材21,22を積層一体化してなる三層の積層構造としたり、あるいは、表面だけに木質表面材を積層一体化した二層の積層構造としたが、図5乃至図7に示すように、上側の木質表面材21と下側の木質表面材22との間を複数の層にして強度を高めたり、電波吸収効果を変化させるようにすることもできる。
図5に示す電波吸収木質ボード40は、裏面の木質表面材22を形成する木質エレメントを敷き詰めた上に、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸させた木質エレメントの三層10c,10b,10aの三層を順次敷き詰め、さらにその上に表面の木質表面材21を形成する木質エレメントを敷き詰めた後に、熱圧により一体成形したものであり、前記液体が含浸される木質エレメントを異なる種類、例えば、単板とストランドとチップとし、木質表面材21,22を構成する前記液体の含浸されていない木質エレメントを、例えば、ファイバーとしたものである。なお、各木質エレメントには、敷き詰める前に予め接着剤を噴霧してある。
もちろん、同じ種類の木質ボードにコロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸させたものを三層積層しその表裏面に木質表面材21,22を成形したものとしてもよい。この場合、三層において、コロイド化した炭素系導電性材料の液体の濃度を変化させたり、含浸量を変化させたりすることもできる。また、表裏面に木質表面材21,22を成形しないようにしてもよく、あるいは、表面だけに木質表面材21を成形するようにしてもよい。
また、図6に示す電波吸収木質ボード50は、木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸させてなる電波吸収木質ボード10の三層の間に電波吸収処理を施していない木質エレメントの層24を設けて五層に積層したものの表裏面に木質表面材21,22を貼着して成形したものである。
さらに、図7に示す電波吸収木質ボード60は、例えば、ストランドやファイバーといった木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧し、接着剤を介して板状に成形した木質ボード31を内側にし、その上下外側に、例えば、単板積層材や集成材といった木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸させてなる木質ボード10を積層した三層構造としたのの表裏面に木質表面材21,22を貼着して成形したものである。
本発明の第1実施形態に係る電波吸収木質ボード10を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電波吸収木質ボード20を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る別の電波吸収木質ボード25を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電波吸収木質ボード30を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る他の電波吸収木質ボード40を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る他の電波吸収木質ボード50を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る他の電波吸収木質ボード60を示す断面図である。
符号の説明
10,20,25,30,40,50,60 電波吸収木質ボード
10a,10b,10c 層
21,22,23 木質表面材
24 層
31 木質ボード

Claims (9)

  1. 木質ボードあるいはそれを構成する木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を添加して電波吸収処理されてなることを特徴とする電波吸収木質ボード。
  2. 木質エレメントで成形された木質ボードにおいて、
    前記成形前の木質エレメントまたは前記成形後の木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を含浸して電波吸収処理されてなることを特徴とする電波吸収木質ボード。
  3. 木質エレメントで成形された木質ボードにおいて、
    前記成形前の木質エレメントまたは前記成形後の木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧して電波吸収処理されてなることを特徴とする電波吸収木質ボード。
  4. 前記請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の電波吸収木質ボードの表面または表裏面に、前記電波吸収処理が施されていない木質表面材層が形成されていることを特徴とする電波吸収木質ボード。
  5. 前記炭素系導電性材料は、カーボンブラック,木炭粉末や竹炭粉末などの植物炭粉末のうちいずれか一つ以上のものからなることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の電波吸収木質ボード。
  6. 木質エレメントで成形された木質ボードに電波吸収処理を施して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
    前記成形後の木質ボードを、容器に入れられたコロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬させた後、
    前記容器内を減圧または/および加圧することによって、前記液体を前記木質ボード内に含浸させることを特徴とする電波吸収木質ボードの製造方法。
  7. 電波吸収処理を施した木質エレメントを使用して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
    前記成形前の木質エレメントを、容器に入れられたコロイド化した炭素系導電性材料の液体に浸漬させた後、
    前記容器内を減圧または/および加圧することによって、前記液体を前記木質エレメント内に含浸させ、
    その後、前記液体が含浸された木質エレメントを使用して前記木質ボードを成形することを特徴とする電波吸収木質ボードの製造方法。
  8. 木質エレメントで成形された木質ボードに電波吸収処理を施して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
    前記成形後の木質ボードに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧することを特徴とする電波吸収木質ボードの製造方法。
  9. 電波吸収処理を施した木質エレメントを使用して電波吸収木質ボードを製造する方法であって、
    前記成形前の木質エレメントに、コロイド化した炭素系導電性材料の液体を塗布または噴霧し、
    その後、前記液体が塗布または噴霧された木質エレメントで前記木質ボードを成形することを特徴とする電波吸収木質ボードの製造方法。
JP2006251961A 2006-09-16 2006-09-16 電波吸収木質ボード及びその製造方法 Pending JP2008069613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251961A JP2008069613A (ja) 2006-09-16 2006-09-16 電波吸収木質ボード及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251961A JP2008069613A (ja) 2006-09-16 2006-09-16 電波吸収木質ボード及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008069613A true JP2008069613A (ja) 2008-03-27

Family

ID=39291437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006251961A Pending JP2008069613A (ja) 2006-09-16 2006-09-16 電波吸収木質ボード及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008069613A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2531817C1 (ru) * 2013-04-17 2014-10-27 Открытое акционерное общество "Инженерно-маркетинговый центр Концерна "Вега" ОАО "ИМЦ Концерна "Вега" Пресс-композиция для радиозащитных плитных материалов и способ ее изготовления
JP2016025118A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 大阪瓦斯株式会社 バガス炭含有電波吸収体
JP2016025117A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 大阪瓦斯株式会社 植物炭含有電波吸収体

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01191500A (ja) * 1988-01-27 1989-08-01 Kajima Corp 電波吸収体
JPH0393942A (ja) * 1989-09-06 1991-04-18 Lignyte Co Ltd 建築用材の製造方法
JPH03151698A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Kajima Corp 電波吸収材
JP2002094284A (ja) * 2000-09-12 2002-03-29 Hiroshima Pref Gov 電磁波吸収性樹脂組成物及び電磁波吸収性建材
JP2002094286A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Dainippon Printing Co Ltd 電波吸収体
JP2002180568A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 電波吸収体及びその施工方法
JP2004179354A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Takenaka Doro:Kk 電磁波吸収パネル
WO2005105398A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Japan Science And Technology Agency 室内用木質系磁性電波吸収ボード
JP2006156750A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Toray Ind Inc 電波吸収ボード

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01191500A (ja) * 1988-01-27 1989-08-01 Kajima Corp 電波吸収体
JPH0393942A (ja) * 1989-09-06 1991-04-18 Lignyte Co Ltd 建築用材の製造方法
JPH03151698A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Kajima Corp 電波吸収材
JP2002094284A (ja) * 2000-09-12 2002-03-29 Hiroshima Pref Gov 電磁波吸収性樹脂組成物及び電磁波吸収性建材
JP2002094286A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Dainippon Printing Co Ltd 電波吸収体
JP2002180568A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 電波吸収体及びその施工方法
JP2004179354A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Takenaka Doro:Kk 電磁波吸収パネル
WO2005105398A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Japan Science And Technology Agency 室内用木質系磁性電波吸収ボード
JP2006156750A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Toray Ind Inc 電波吸収ボード

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2531817C1 (ru) * 2013-04-17 2014-10-27 Открытое акционерное общество "Инженерно-маркетинговый центр Концерна "Вега" ОАО "ИМЦ Концерна "Вега" Пресс-композиция для радиозащитных плитных материалов и способ ее изготовления
JP2016025118A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 大阪瓦斯株式会社 バガス炭含有電波吸収体
JP2016025117A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 大阪瓦斯株式会社 植物炭含有電波吸収体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101672072B (zh) 一种隔音复合板及制造方法
CN103753659B (zh) 一种竹集成材及其制造方法
CN106948574A (zh) 一种多功能复合实木地板基材及其制造方法
JP5358402B2 (ja) 積層材の製造方法
FI129218B (fi) Pinnoitettu monikerroksinen puulevy ja menetelmä runkolevyn valmistamiseksi
JP2014083810A (ja) 木質系化粧台板複合基材
JP4371426B2 (ja) 室内用木質系磁性電波吸収ボード
JP2008069613A (ja) 電波吸収木質ボード及びその製造方法
CN103079813A (zh) Lpm装饰板、采用其的用于家具和建筑的lpm内饰材料及制备方法
JP2011187671A (ja) 積層型木質系電波吸収板材及びその作製方法
JP4176082B2 (ja) 電波吸収性能を有する木質系内装仕上げ材
CN205637391U (zh) 一种能有效吸附和降解甲醛的环保竹炭墙板
JP2009172929A (ja) 長繊維板の製造方法
CN106476333A (zh) 一种改进的复合板材
CN104441101A (zh) 一种复合刨花板
CN110315807A (zh) 一种具有电磁波吸收功能的胶合板及其制备方法
CN107310223A (zh) 一种木质复合磁性板材及其制备方法
JP2010017956A (ja) 積層材の製造方法
CN202108215U (zh) 一种两层复合地板
JP2008173809A (ja) 木質系複合建築板の製造方法および木質系複合建築板
JP5358501B2 (ja) 面材
US20220105656A1 (en) Method of manufacturing osb with acoustic dampening properties
JP2014019034A (ja) 積層合板
GB2486045A (en) Cellulose fibre and straw panel
JP2018149745A (ja) 木質複合板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110628

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120911