JPH0327937A - 積層物 - Google Patents

積層物

Info

Publication number
JPH0327937A
JPH0327937A JP16459889A JP16459889A JPH0327937A JP H0327937 A JPH0327937 A JP H0327937A JP 16459889 A JP16459889 A JP 16459889A JP 16459889 A JP16459889 A JP 16459889A JP H0327937 A JPH0327937 A JP H0327937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
layer
weight
resin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16459889A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Imaizumi
光博 今泉
Minoru Kuriyama
稔 栗山
Takashi Takeuchi
尚 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP16459889A priority Critical patent/JPH0327937A/ja
Publication of JPH0327937A publication Critical patent/JPH0327937A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品用として有用なプラスチック容器に適合す
る積層物に関する。さらにくわしくは、中間層として実
質的にエチレン−ビニルアルコール具重合体よりなるガ
スバリャ一層と該ガスバリャー層と内表面層および/ま
たは外表面層との間にはエチレン−ビニルアルコール共
重合体の層とが設けられているプラスチック容器に適合
する積層物に関する。
〔従来の技術〕
近年、内.外層としてオレフィン系重合体(たとえば、
ブロビレン系重合体)、ガスバリャー層としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体のけん化物を用いたプラスチック
成形容器は、ガスバリャー性が極めてすぐれているため
に食品の保存用に好適であるとしてその用途が現在拡大
している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来から開始されたこの種の戊形容器本体に内
容物(たとえば、スープ)を充填し、密封した後、レト
ルト加熱殺菌処理(たとえば、110℃の温度で20分
間)した場合、加熱殺菌処理中に中間層のエチレン−酢
酸ビニル共重合体のけん化物が吸湿し、ガスバリャー性
が著しく低下し、内容物の腐敗、劣化、変色を生じるな
どの問題があった。
以上のことから、本発明は、これらの欠点(問題点)が
なく、すなわち非レトルト時のガスバリャー性がすぐれ
ているのみならず、レトルト加熱殺菌処理後に長期間保
存したとしても、内容物の腐敗、劣化、変性がない熱可
塑性樹脂製容器に適合し得る積層物を得ることである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明にした
がえば、これらの課題は、エチレンの共重合割合が20
〜65モル%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体を少
なくとも90%けん化させることによって得られるエチ
レンビニルアルコール共重合体の層を中間層とし、該中
間層の両側に接着性樹脂の層を介して両表面層にプロピ
レン系重合体混合物の層が設けられてなる積層物であり
、該ブロビレン系重合体混合物はプロピレン系重合体1
00重量部に対して石油樹脂の混合割合は10〜I00
@ffi部であることを特徴とする積層物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)、プロピレン系重合体 本発明において内表面層および外表面層を構成するプロ
ピレン系重合体としては、プロピレン単独重合体または
プロピレンを少なくとも70玉量%含有するエチレンも
しくは他のα−オレフィンとのランダムまたはブロック
共重合体があげられ、さらに熱成形たとえば真空成形な
どで容器を臀る場合、1.0〜50重量%のエチレン系
重合体をプロピレン系重合体に混合すると、良好な製品
が得られる。これらのプロピレン系重合体のメルトイン
デックス(JIS K−7210に従い、条件が14で
測定、以下rM I (1)Jと云う〕は0.005〜
80g/10分であり、0,Ol〜Box/10分のも
のが望ましく、とりわけ0.Ol〜40g/10分のプ
ロピレン系重合体が好適である。M I (1)が0.
005i/10分未満のプロピレン系重合体を用いると
、容器を得る成形加工性が悪く、良好な容器が得られず
、また80g/10分を超えたプロピレン系重合体を使
用すると、容器の耐衝撃性が弱く、容器が実用に適しな
い。
本発明におけるプロピレン系重合体として、後記の無機
充填剤を添加することにより、積層物の剛性を向上する
ことができる。この場合、容器に成形して該容器に食品
を充填するさいには、食品衛生上の点から、内層の無機
充填剤含有プロピレン系重合体の内側にさらに無機充填
剤を含有しないプロピレン系重合体の層を設けることが
好ましい。
該無機充填剤は一般に合戊樹脂およびゴムの分野におい
て広く使われているものである。
これらの無機充填剤としては、酸素および水と反応しな
い無機化合物であり、混練時および成形時において分解
しないものが好んで用いられる。
該無機充填剤としてはアルミニウム、銅、鉄、鉛、ニッ
ケル、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジ
ルコニウム、モリブデン、ケイ素、アンチモン、チタン
などの金属の酸化物、その水和物(水酸化物)、硫酸塩
、炭酸塩、ケイ酸塩のごとき化合物、これらの複塩なら
びにこれらの混合物に大別される。該無機充填剤の代表
例は特願昭59 − 124481号明細書に記載され
ている。
これらの無機充填剤のうち、粉末状のものはその径が3
0一以下(好適には10μm以下)のものが好ましい。
また、繊維状のものでは径か1〜500um(好適には
1〜3007m)であり、長さが0.1〜8.0 mm
 (好適には0.1〜5mI1)のものが望ましい。
さらに、平板状のものは30郎以下(好適には10μm
以下)のものが好ましい。これらの無機充填剤のうち、
特に平板状(フレーク状)のものおよび粉末状のものが
好適である。
該無機充填剤含有ブロビレン系玉合体山に占める無機充
填剤の組成割合(含有割合)は多くとも70重量%であ
り、5〜65重量%が望ましく、とりわけ5〜80重量
%が好適である。
無機充填剤含右プロピレン系重合体中に占める無機充填
剤の組成割合が70重ユ%を超えると、得られる容器の
耐衝撃性が著しく低下し、実用に適しない積層物しか得
られない。
(113)石油樹脂 さらに、本発明において使用される石浦樹脂は通常石浦
類(たとえば、ナフサ)をスチームクラッキングするこ
とによってエチレン、プロピレンなどを製造するエチレ
ンプラントから副生ずる分解油留分に含まれるジオレフ
ィンやモノオレフィン類を分解、あるいは分離すること
なく重合することによって得られるものである。該分解
曲留分のうち、C5留分を主原料とした脂肪族系石油樹
脂、C9留分を主原料とした芳香族系石油樹脂、および
両者を原料とする05〜C9共重合石油樹脂、ナフサ分
解曲のC5留分中に含まれるシクロペンタジエンを二量
化することによって得られるジシクロペンタジエンを重
合することによって製逍されるシクロペンタジエン系石
浦浦樹脂および極性基を含まないテルベン樹脂などがあ
る。
これらの石浦樹脂は工業的にTA逍され、多方面にわた
って利用されているものであり、その製造方広および構
遣式についてはよく知られているものである。
これらの石浦樹脂を製造ずるさい、重合の段階において
、スチレン、C4〜C5共役ジエン、酢酸ビニル、アク
リル酸エステル、無水マレイン酸などの七ノマーを共重
合させたものでもよい。
本発明において、これらの石油樹脂をそのまま用いても
よいが、水素付加したものが好んで使用される。その水
添率が80%以上のものが望ましく、とりわけ90%以
上のものが好適である。
さらに、これらの石油樹脂のうち、50℃以上のガラス
転移点を有するものが好ましく、特に60℃以上のもの
が好適である。
また、極性基を含まないテルベン樹脂とは、水酸基、ア
ルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、ハロゲン基お
よびスルフォン基などの極性基ならびにこれらの変性基
などからなる極性基を有さないテルペン樹脂、すなわち
(C5H8)nの組成を有する炭化水素およびそれから
導かれる変性化合物である。代表的な化合物としては、
ピネン、カレン、シルマン、オシメン、リモネン、テル
ピノレン、テルピネン、サビネン、トリシフレンなどが
あり、本発明の場合、水添率が80%以上のものが望ま
しく、とりわけ90%以上のものが好適である。
(C)  混合割合および混合物の製造前記プロピレン
系重合体100重量部に対する石浦樹脂の混合割合はl
O〜100重量部であり、10〜80重量部が望ましく
、とりわけlO〜60重量部が好適である。プロピレン
系重合体100重工部に対する石浦樹脂の混合割合がI
O重エ部未満では、レトルト処理後のバリャー性が悪化
する。一方、100重量部を超えると、積層物の機械的
、熱的、化学的特性が劣る。
本発明のブロビレン系重合体混合物は以上のごとくプロ
ピレン系重合体および石浦樹脂からなるものでもよい。
また、これらの樹脂にさらに他の樹脂を混合してもよい
。この場合、プロピレン系重合体100重量部に対する
その割合は多くとも60重量部である。他の樹脂として
は、プロピレン系重合体以外のオレフィン系重合体(た
とえば、エチレン系重合体)および極性基を有する石浦
樹脂などが望ましい。
本発明のブロビレン系重合体混合物を製造するには、前
記プロピレン系重合体と石油樹脂あるいはこれらにさら
に他の樹脂を樹脂温度で270℃を超えない温度、好ま
しくは180〜240’Cで均一に混合した後、口金か
ら吐出させることによって製逍することができる。なお
、樹脂温度が2 4 0 ℃を超えて混合するならば、
本発明の目的とするすぐれた特性を有する積層物を得る
ことができない。
(D)  エチレン−ビニルアルコール共重合体また、
本発明において前記内表面層と外表面層との間に介在さ
れる中間層を構成するエチレンビニルアルコール共重合
体の出発物質であるエチレン−酢酸ビニル共重合体のエ
チレンの共重合割合は15〜60モル%であり、15〜
55モル%が好ましい。また特に、けん化度は80%以
上であり、85%以上が望ましく、とりわけ90%以上
が好適である。
さらに、メルトインデックス(JISκ−7210にし
たがい、温度が210℃および荷重が2.16kgで測
定、以下rM I (2)Jと云う〕は通常0.1 〜
50g/10分であり、0.1〜20g/10分のもの
が望ましく、とりわけ0.5〜20g/10分のものが
好適である。
M I (2)が0.1g/10分未満のエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体を使うと、後記の多層積層物を
製造するさいに成形性が良くない。一方、20g/10
分を超えたエチレン−ビニルアルコールJ(重合体を使
用すると、多層積層物を製造するときに押出性が悪く、
良好な積層物が杏られない。
(E)  接着性樹脂および接着剤 さらに、本発明においてこれらの層のt目互を接着させ
るために使われる接着性樹脂としては、オレフィン系重
合体に不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト重
合させることによって得られるものである。このグラフ
ト重合のさいに一般には後記のラジカル開始剤の存在下
で実施される。
該オレフィン系重合体としては、エチレンの単独重合体
、エチレンと炭素数が多くとも12個(好ましくは、3
〜8個)のα−オレフィン(α−オレフィンの共重合割
合は、通常20重量%以下、望ましくは15重量%以下
、好適には10重量%以下)との共重合体およびエチレ
ンを主成分(一般には65重量%以上、好ましくは70
重量%以上)とする極性基を有する単量体〔たとえば、
酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸またはそのアルキルエ
ステル〕との共重合体ならびに前記ブロビレン系重合体
かあげられる。
エチレンのlit独重合体およびエチレンとα−オレフ
ィンまたは極性基をHする単量体との共重合体〔以下、
「エチレン系重合体」と云う〕のメルトインデックス[
JIS K−7210にしたかい、条件が4で測定、以
下rM I (3>Jと云う〕およびプロピレン系重合
体のM I (1)は、いずれも一般には0.01−1
00g/to分であり、0.02〜50 g / 10
分のものが望ましく、とりわけ0.05〜50g/10
分のものが好適である。M I (1)またはM I 
(3)が下限未満のプロピレン系重合体またはエチレン
系重合体を用いると、グラフト反応を均一に行なうこと
が難しい。一方、上限の超えたものを使用すると、得ら
れた接着性樹脂の強度が乏しく、しかも接着強度がよく
ない。
これらのオレフィン系重合体のうち、低密度および高密
度のエチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、エチ
レンとブロビレンとの共重合体ならびにエチレンまたは
プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体が望まし
い。
このグラフト共重合体を製造するさいに使用される不飽
和カルボン酸としては大別して一塩基性不飽和カルボン
酸と二塩基性不飽和カルボン酸とに大別される。一塩基
性不飽和カルボン酸の炭素数は通常多くとも20個(好
ましくは、15個以下)であり、その代表例としてはア
クリル酸およびメタクリル酸があげられる。また、二塩
基性不飽和カルボン酸の炭素数は一般には多くとも40
個(望ましくは、30個以下)であり、その代表例とし
ては、マレイン酸、イタコン酸、ナディック酸およびフ
マル酸があげられる。さらに、誘導体としてはこれらの
一塩基性不飽和カルボン酸および二塩越性不飽和カルボ
ン酸のエステル、酸無水物、アミド、イミドならびに金
属塩があげられる。これらの誘導体のうち、アミドおよ
びイミドについては、アミド基およびイミド基の炭素数
は通常多くとも20個(好ましくは、15個以下)であ
る。また、エステ、ルの全炭素数は一般には多くとも4
0個であり、30個以下が望ましい。さらに、金属塩の
金属としては、一般にはアルカリ金属および周期律表第
二族の金属があげられる。これらの代表列は、特開昭6
2−10107号公報明細書第31′工下段G欄第15
行ないし第4頁上段右欄第12行に記載されている。
これらの不飽和カルボン酸およびその誘導体のなかでも
、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸およびその無
水物、5−ノルボルネン−2,3〜ジカルボン酸および
その無水物ならびにメタクリル酸グリシジルが好ましく
、特に無水マレイン酸および5−ノルボルネン酸無水物
が好適である。
また、このグラフト重合に使用されるラジカル開始剤の
1分半減期の分解温度は通常100℃以上であり、10
5℃以上のものが好ましく、特に120℃以上のものが
好適である。好適なラジカル開始剤の代表例としては、
ジクミルバーオキサイド、ペンゾイルバーオキサイド、
ジー第三級一ブチルパーオキサイド、2.5−ジメチル
−2.5−ジ(第三級一ブチルーバーオキシ)ヘキサン
、2.5−ジメチルー2,5−ジ(第三級一ブチルバー
オキシ)ヘキサン−3、ラウロイルパーオキサイド、第
三級一ブチルバーオキシベンゾエ−1・などの何機過酸
化物があげられる。
前記オレフィン系重合体100重量部に対する不飽和カ
ルボン酸およびその誘導体ならびにラジカル開始剤の使
用割合は通常下記の通りである。
不飽和カルボン酸およびその誘導体では、それらの合計
量として0.01〜5.Offiffi部であり、0.
05〜3.0重量部が好ましく、特に0.1〜2.0重
量部が好適である。不飽和カルボン酸およびその誘導体
の使用割合がそれらの合計量として0.01重量部未満
では、グラフト共重合体の接着性が不充分である。一方
、540重量部を超えると、グラフトJl;jfX合体
を製造するさいに分解または架橋反応が併発する恐れが
あるのみならず、むしろ接着性が低下する。
また、ラジカル開始剤では、o.oot〜1.0重ユ部
であり、0.01−1.0重量部が望ましく、とりわけ
0.Ot〜0.5重量部である。ラジカル開始剤の使用
割合が0.001重量部未満では、変性効果の発揮が乏
しく、変性を完全にするには長期間を要する。
一方、1.0重量部を超えるならば、過度の分解または
架橋反応を起こすために好ましくない。
本発明のグラフト共重合体を製造するにはこの種のグラ
フト共玉合体を製造する公知の手段によって行なわれる
代表的な製造方法としては、キシレン、1・ルエンなど
の芳香族炭化水素化合物、ヘキサン、ヘプタンなどの脂
肪族炭化水素化合物などの清媒中で前記オレフィン系重
合体、不飽和カルボン酸またはその誘導体およびラジカ
ル開始剤を加熱混合させて製造する方法ならびにこれら
のオレフィン系重合体、不飽和カルボン酸またはその2
1体およびラジカル開始剤をあらかじめ本質的に架橋し
ない条件で混合させ、得られるd合物をスクリュー式押
出機、バンバリーミキサー、ニーダーなどの一般に合成
樹脂の分野において使われてぃる混練機を使用して溶融
混合させることによる製造方法があげられるが、操作法
、経済性の点から後者の方法が好んで採用される。
後者の場合、変性の温度条件については、前記オレフィ
ン系重合体の劣化、不飽和カルボン酸またはその誘導体
の分解、有機過酸化物の分解温度などを考慮して適宜選
定されるが、一般には100〜350℃であり、150
〜350℃が望ましく、とりわけ150〜300℃が好
適である。
さらに、本発明においては、一般に市販されている接着
剤も好んで使用することができる。該接着剤の代表例と
しては、脂肪族系・芳香族系などのウレタン系接着剤が
あげられ、レトルト処理によってデラミなどがな<、1
25℃において30分間のレl・ルト処理をしたとして
も、接着強度が800g/15mtx以上のものが望ま
しい。
(P)  容器およびその製造方法 以下、図面によって、本発明の容器をさらにくわしく説
明する。
第1図は内容物8が充填され、蓋部16によって南封さ
れた本発明の代表的な容器本体の断面図である。また、
第2図は第1図に示される断面図の底壁部7の部分拡大
断面図である。なお、容器本体は第1図にみられるごと
くフランジ部6を有している。容器本体はプロピレン系
重合体よりなる内表面層1および外表面層2ならびにこ
れらのj頓に介在するエチレン−ビニルアルコール兵重
合体よりなるガスバリャー層3である。さらに、山表面
層1およびガスバリャー層3ならびに外表面層2とガス
バリャー層3との間にはそれぞれ接着性樹脂層または接
着剤4および5が存往する。
ガスバリャー層(エチレン−ビニルアルコール共重合体
層3)は通常の状態において実用的なガスバリャー性を
保持するため、一般には厚さは5〜200郎であり、特
に10〜180μmが好ましい。
また、内表面層1および外表面層2は0.1mrsない
し2.0mIIであり、とりわけ0.15mmないし1
.9mmが望ましい。
本発明のプラスチック容器の断面図を第1図に、また該
断面図の部分拡大断面図を第2園に示す。
第1図に示される容器において、フランジごI<6、胴
壁部9および底壁部7の厚さは自己保形性、レトルト処
理1r:;の変形を防止するために、一般には、0.3
〜2.O n++++である。
本発明の容器を製進するには、一般のオレフィン系重合
体の分野において実施されている成形方広(シートから
得る方法、射出成形から得る方法、中空成形から得る方
法など)を適用すればよい。この成形方法の代表例とし
ては、内表面層、ガスバリャー層および外表面層または
これらの層と接着性樹脂層の各肉薄物(フィルム、シー
ト)をこれらの分野においてあらかじめシート成形また
はフィルム威形法によって或形し、これらの各内浦物を
接着させることによって積層シートを製造する。ついで
、このシートを真空成形法、圧空成形法またはプレス成
形法によって容器を製造してもよい。また、内表面層、
ガスバリャ一層および外表面層あるいはこれらの層と接
着性樹脂層を構成する重合体(樹脂)を共押出シ一ト成
形によって前記シートを製造してもよい。
第1図に示されているごとく、このようにして製造され
た容器本体に内容物8を充填した後、蓋部10をフラン
ジ部6にヒートシールして密封を行なう。蓋部10は成
形容器本体を形成する積雇体、たとえば蓋部10の内表
面層が容器本体の内表面鳩1とヒートシール可能な樹脂
の外側に金属7i(たとえば、アルミニウム箔)を有す
る積層体よりなるものでもよい。
このようにして作製された密封容器はレトルト加熱殺菌
処理(蒸気または熱による殺菌処理)を内容物8の商業
的完全殺菌が確保されるのに必要な時間および温度の条
件下で行なわれる(たとえば、110℃の温度において
20分間)。
〔実施例および比較例〕
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、各サンプルの酸素
透過率は、酸素透過dpj定装置〔モダンコントロール
社(米国)製、型式 OX−RTAN10/ 50)を
測定温度が23℃、容器内相対況度が90%および容器
外相対湿度が60%の条件で測定した。
実施例および比較例において使ったプロピレン系重合体
、石浦樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体およ
び接着性樹脂の種類、製遣方法、物性などを下記に示す
〔(^)ブロビレン系重合体〕
プロピレン系重合体としてMl(1)が1.0g/10
分であるプロピレン単独重合体〔以下「P P (A)
Jと云う) 、!v’l + (1)が0.5g/10
分であり、かつエチレンのノ(重合割合かl8重量%て
あるエチレン−プロピレンブロック共重合体〔以ドrP
P(13)Jと云う〕85重量部およびM I (3)
か0.2g/10分てあり、密度か0.955g/c%
であるエチレン単独重合体〔以下r P E (1)J
と云う〕■5重量部をスクリュー径か85mmである押
出機を使って樹脂温度が220゜Cで混練しながら製造
した組成物〔ベレッ1・、以下「組或物(I)」と云う
〕、前記PP(B)60重ヱ部、PE(1)IO重員部
および平均拉径が5.0郎てあり、かつアスペク1・比
が約60てあるマイカ30重足部を同様にして混練しな
がら製進した組成物〔ベレット、以下「組戊物(■)」
と云う〕ならびにPP(B)70重量部および平均粒径
が5.OLtIrIであるタルク30重量部を同様に溶
融混練させて製進した組成物〔ペレッ1・、以下「組成
物(■)」と云う〕を使った。
〔〈B)エチレン−ビニルアルコール共重合体〕また、
エチレン−ビニルアルコール共重合体として、エチレン
の共重合割合が38モル%であるエチレン−酢酸ビニル
共重合体をけん化させることによって得られるけん化物
〔けん化度 99%、Ml(2)  4.O./10分
、以下rEVOHJと云う〕を用いた。
〔(C)接着性樹脂〕
さらに、接着性樹脂としてM I (1)か0.5g/
10分であるブロビレン単独重合体100重量部、0.
3重量部の無水マレイン酸および0,2重量部の過酸化
ベンゾイルをあらかじめ5分間ヘンシェルミキサーを使
ってドライブレンドを行った。得られた混合物を一輔押
出機(径 40+++n+)を用いて樹脂d度が220
℃の塩度によって溶融混練させることによって得られた
変性ポリプロピレン(MI(1)25 g / 1o分
〕を使用した。
C (1))石油樹脂〕 また、石油樹脂として、平均分子量がl,CODであり
、軟化点が90℃であり、かつヨウ素価(ウイス法)か
140であり、比重が0,97である主成分として2−
メチルブテンー1、ピベリレンおよびイソブチレンを主
成分とする脂肪族系石浦樹脂の水素化物〔水添化率 9
0%、以下「石浦樹脂(a)」と云う〕、インデン、ビ
ニルトルエンおよびαーメチルスチレンを主成分とし、
スチレンなどを共重合させることによって得られる芳香
族系石油樹脂(平均分子量 約1 , 400、臭素価
 20、軟化点140゜C、比重 1.07)の水素化
物〔水添率 92%、以下「石浦樹脂(b)」と云う〕
、水添率が96%であり、比重が1.05であり、軟化
点がLGO℃であり、かつ平均分子量か約1,200で
あるシクロペンタジエン系石油樹脂の水素化物〔以下「
石油樹脂(c)Jと云う〕および軟化点がl00℃であ
り、水添化率か94%であり、かつ平均分子量か約t,
oooであるテルペン系樹脂の水素化物〔以下「石油樹
脂(d)」と云う〕を使った。
実施例1〜11,比較例1〜3 第1表にそれぞれの種類が示されている前記合割合が示
されている石油樹脂をスクリューの径が65mmの押出
機を使ってノズル出口での樹脂温度が220℃において
混練しながらベレット(d合物)を製造した。その混合
物の略称を第1表に示す。
第2図に示されるごとく、内外表面層として種類および
厚さが第2表に示されるプロピレン系重合体組成物の層
、中間層として厚さが第2表に示されるエチレン−ビニ
ルアルコール共玉合体(EVOH)よりなるガスバリャ
一層CE VOH層)、内表面層とEVOH層および外
表面層とEVOH層との間に厚さが第2表に示されるよ
うに接着性樹脂層を設けるように三種五層多層シート製
造装置(東芝機械社製、フィードブロック方式、スクリ
ュー径が40m1の押出機3台)を使ってシートを或形
した(ただし、第2表の各層の厚さの数値は多層シート
の段階における厚さを示す)。
このような構成を有する各シートを真空戊形機(浅野研
究所社製、型式、FLY441)を用いて直径が81.
2mm、深さが40問および容量が160eeのd器を
製造した。このようにして得られた各容器に全内容量の
5%が空間部になるように水を充填させ、厚さが20μ
mのアルミニウム箔を介在して両面の厚さが60uyl
であるプロピレン系重合体で製造した蓋を温度か200
℃および江力が2.5kg/c−の条件で3秒間リング
ンールを行い、水が充填された容器を製造した。得られ
た各容器をレ1・ルト釜(大和製罐社製、空気圧式、レ
トルト処理装置)に入れ、1lO℃の温度において20
分間のレ1・ル1・処理を実施した。該レ1・ルト処理
容瓜およびレ1・ル1・未処理容器の酸素透過早を酸素
透過測定装置によって測定した。得られた結果を第2表
に示す。
本発明のプラスチック容器は第2表からレトルト7処伸
前後におけるバリャー性かはとんと変化していないこと
が明らかである。
第 1 表 (以下余白) なお、比較例2では、容器を製逍することができなかっ
た。
〔発明の効果〕
本発明のプラスチック容器は、下記のごとき効果を発揮
する。
すなわち、ガスバリャー性がすぐれているのみならず、
レトルト加熱殺菌処理後に長期間保7Iシたとしても、
内容物の腐敗、劣化、変性かない熱可塑性樹脂製容器で
ある。
本発明の方法によって得られる容器は上記のごとき効果
を発jl<するために多方面にわたって利用することが
できる。代表的な用途を下記に示す。
(1)各種加工調味食品容器 (2)各種液体食品容器 (3)各種食品容器 (4)各種工業薬品容器
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例および比較例において製進した容器の断
面図である。また、第2図は第1図の部分拡大断面図で
ある。 1・・内表面層 3・・・ガスバリャー層 6・・・フランジ 8・・・内容物(水) 10・・・蓋 2・・・外表面層 4.5・・・接着性樹脂層 7・・・底壁部 9・・・胴壁部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. エチレンの共重合割合が20〜65モル%であるエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体を少なくとも90%けん化させ
    ることによって得られるエチレン−ビニルアルコール共
    重合体の層を中間層とし、該中間層の両側に接着性樹脂
    の層を介して両表面層にプロピレン系重合体混合物の層
    が設けられてなる積層物であり、該プロピレン系重合体
    混合物はプロピレン系重合体100重量部に対して石油
    樹脂の混合割合は10〜100重量部であることを特徴
    とする積層物。
JP16459889A 1989-06-27 1989-06-27 積層物 Pending JPH0327937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16459889A JPH0327937A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 積層物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16459889A JPH0327937A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 積層物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0327937A true JPH0327937A (ja) 1991-02-06

Family

ID=15796223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16459889A Pending JPH0327937A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 積層物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0327937A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5591792A (en) Adhesive resin composition
JP2652507B2 (ja) 樹脂組成物と二軸延伸フィルム、その製法、および食品包装材
JPS6215349B2 (ja)
JPH0827332A (ja) 樹脂組成物および多層構造体
WO2023190127A1 (ja) 樹脂組成物、成形体、積層体および積層チューブ
JPH0327937A (ja) 積層物
US5296554A (en) Adhesive resin composition
JPH01315442A (ja) 樹脂組成物
JPH03169546A (ja) 積層物
JP2629114B2 (ja) 多層容器および包装体
JPS5835125B2 (ja) 樹脂積層物の製造方法
JPS6367497B2 (ja)
JPH02245042A (ja) 接着性ポリプロピレン組成物
JPH03178435A (ja) 積層物
JP4614659B2 (ja) 変性プロピレン重合体、その製造方法、該重合体と他のポリマーとの複合組成物および該重合体を用いた多層シート
JPH01313552A (ja) 食品包装用材料
JP3032311B2 (ja) プラスチック容器
JPH03262640A (ja) 積層物
JPS6034461B2 (ja) 多層ブロ−容器の製造法
JP2839648B2 (ja) プラスチック容器
JPS5962613A (ja) 変性ポリオレフインの製造方法
JPS5824271B2 (ja) セキソウブツノ セイゾウホウ
JPH02235632A (ja) 積層長尺物
JPH0376646A (ja) 積層物
JPH03262642A (ja) 積層物