JPH03278594A - 厚膜の磁界結合コイルを有する回路 - Google Patents

厚膜の磁界結合コイルを有する回路

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JPH03278594A
JPH03278594A JP2079463A JP7946390A JPH03278594A JP H03278594 A JPH03278594 A JP H03278594A JP 2079463 A JP2079463 A JP 2079463A JP 7946390 A JP7946390 A JP 7946390A JP H03278594 A JPH03278594 A JP H03278594A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、厚膜の磁界結合コイルを有する回路に関し、
更に詳しくいえば、増幅器、デイプレクサなど、複数の
コイルを含む回路に用いられ、特に、上記コイル部分を
、多層回路基板に厚膜の磁界結合コイルとして形成し、
部品実装の簡略化と小型化を図った厚膜の磁界結合コイ
ルを有する回路に関する。
〔従来の技術〕
第4図は、従来の回路例(1)、第5図は、従来例の中
間周波トランスを示した図、第6図は、従来の回路例(
2)である。
図中、lは中間周波トランス、2は金属キャップ、3は
微調整用ネジ、4はコイルボビン、TRはトランジスタ
、C1はコンデンサ、Llは1次側コイル、L2は2次
側コイル、Vccは電源、Rxは受信部、Txは送信部
、ANTはアンテナ、L3〜L9はコイル、C?〜C8
はコンデンサ、5.6はバンドバスフィルタラ示ス。
第4図の回路例(1)は、中間周波変換部分の回路を図
示したものである。この回路では、1次側コイルLXと
2次側コイルLxから成る中間周波トランス1を用いて
おり、その1次側コイルLxと並列にコンデンサCI(
共振用)を接続し、この並列回路(共振回路)をトラン
ジスタTRのコレクタに接続している。
従来、上記の回路をプリント回路基板に実装する際、中
間周波トランス1は、第5図に示したようなディスクリ
ート部品を用いていた。
第5図のA図は外観、B図は内部構造を示す。
中間周波トランス1は、その外側に金属キャップ2が設
けてあり、更に上部にはフェライト製の微調整用ネジ3
が設けである(A図参照)。また金属キャップ2の内部
には、1次側コイルL1と2次側コイルL2を同心円的
に巻装したコイルボビン4が入れである。
上記の中間周波トランス1は、自己インダクタンス及び
相互インダクタンスを調整する必要があり、その場合、
微調整用ネジ3を回動してコイルボビン4内で上下動さ
せることにより、調整していた。
第6図の回路例(2)は、1つのアンテナで送受信を行
う際に用いるデイプレクサの回路例である。
この回路は、送信部Tx側と受信部Rx側とにそれぞれ
、バンドパスフィルタ5.6を設けたものである。この
バンドパスフィルタ5.6は、それぞれ、コンデンサと
コイルとの並列回路を3回路備えている。
上記のデイプレクサを設計する場合、特に周波数が数十
MHzであると、使用するコイルのインダクタンス値は
、通常、数μH程度となる。したがって、この回路をプ
リント回路基板に実装する際は、ディスクリート部品の
コイル(フェライト磁芯入り)が使用されている。
又、上記のコイルを厚膜で形成する場合は、数百nH(
ナノヘンリー)程度がモジュール形状等から限界となる
。このため、厚膜のコイルを使って上記のデイプレクサ
を実現するためには、コンデンサの容量値で目的の時定
数が得られるように設計していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来のものにおいては次のような欠点があ
った。
(1)  コイル部分をディスクリート部品により実装
した場合には、小型化が困難であり、かつ実装作業に手
間がかかる。
(2)ディスクリート部品で構成したコイル部分、例え
ば中間周波トランス等においては、微調整ネジのような
可動部分を有するため、経時的に不安定である。
またプリント配線基板に実装(ディスクリート部品で実
装)シた場合、背の高いものとなる。
(3)上記従来例で示したような回路のコイル部分を、
単に厚膜で形成しても所定のインダクタンス値が得られ
にくく、本来の回路機能を発揮するのは困難であった。
本発明は、このような従来の欠点を解消し、複数のコイ
ルを多層回路基板に実装する際、厚膜の磁界結合コイル
として形成し、部品実装の簡略化と小型化を達成するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するため、次のように構成し
たものである。
(1)複数のコイルを備えた回路を多層回路基板に設け
ると共に、上記複数のコイルの内、互いに磁界結合した
コイルを、厚膜のコイルボビンとして形成した、厚膜の
磁界結合コイルを有する回路であって、 上記多層回路基板を構成する複数の回路基板上にそれぞ
れ、コイルのターンの所定割合の長さを有する第1のコ
イルパターンと、第2のコイルパターンとを厚膜の導体
パターンとして形成し、かつ上記第1及び第2のコイル
パターンを、それぞれ各回路基板間で接続することによ
り、上記磁界結合のコイルを形成する。
(2)上記(1)の発明において、各回路基板上に形成
した第1のコイルパターンと、第2のコイルパターンを
、互いに向かい合った位置からずらして配置することに
より、2つの重なり合ったヘリカルコイルを形成する。
〔作用〕
本発明は上記のように構成したので、次のような作用が
ある。
(1)上記第1の発明においては、磁界結合したコイル
を多層回路基板に形成する際、磁気結合の結合度を調整
して実装できる。
したがって、使用に際し、従来のようなインダクタンス
の調整をする必要がなく、無調整で使用できる。また上
記結合度の調整は、コイルパターンの形成時に簡単にで
き、しかも小型化も同時に達成できる。
(2)上記第2の発明については、コイルの重なり具合
の調整により、簡単に、しかも大幅に、磁気的結合度を
変化させることができる。
したがって、コイル間の相互インダクタンスを利用して
他のコイルの機能をさせることもでき、部品点数を削減
して小型で実装の容易な回路ができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の第1実施例を示した図であり、A図
は分解平面図、B図は断面図である。図中、5−1〜5
−4はフェライトシート、6−1〜6−4は1次側コイ
ルパターン、7−1〜74は2次側コイルパターン、8
はブラインドスルホールを示す。
この実施例は、第4図に示した中間周波トランスlを、
多層回路基板に厚膜のコイルパターンとして実装した例
である。多層回路基板としては、フェライトシート5−
1〜5−4を積層したものを用い、厚膜のコイルパター
ンは、導体パターンをバイファイラ巻きにしたものであ
る。
図示のように、フェライトシート5−1〜5−4上には
、それぞれ第1のコイルパターンとして、1次側コイル
パターン(導体の印刷パターン)6−1〜6−4と、第
2のコイルパターンとして、2次側コイルパターン(導
体の印刷パターン)71〜7−4を、バイファイラ巻き
にしてバターニングする。
即ち、各フェライトシート5−1〜5−4上では、1次
側コイルパターン6−1〜6−4と、2次側コイルパタ
ーン7−1〜7−4がそれぞれ、はぼコイルの半周のコ
イルパターンに形成され、かつこれらの半周のコイルパ
ターンが互いに向き合うようにしてバターニングされる
そして、各半周のコイルパターンの端部は、ブラインド
スルーホール(内部が導体で充満したスルホール)8に
より、他のフェライトシート上のパターンと接続するこ
とにより、1次側コイルL1と2次側コイルL2(第4
図参照)から成る中間周波トランス1を形成する。
上記のようにして、1次側コイルパターン61〜6〜4
と、2次側コイルパターン7−1〜7−4をフェライト
シート5−1〜5−4上にパタニングするが、その際、
パターン(導体バタン)の大きさ、ターン数(1次側と
2次側のコイルのターン数比率)、1次側コイルパター
ン61〜6−4と2次側コイルパターン7−1〜74と
の重なり具合等を調整することにより、中間周波トラン
スのインダクタンス値を最適な値に設定する。
このようにすれば、完成した中間周波トランスは、無調
整で使用することができる。また、多層回路基板への内
蔵が可能なので、実装高さを低くでき小型化が可能とな
る。
第2図及び第3図は、本発明の第2実施例を示した図で
あり、第2図は回路説明図、第3図は実装図である。図
中、第6図と同符号は同一のものを示し、Mは相互イン
ダクタンス、9−1〜94は回路基板(多層回路基板を
構成する各回路基板)、10−1〜10−4は第1のコ
イルバタン、11〜1〜11〜4は第2のコイルパター
ンを示す。
この実施例は、第6図に示したデイプレクサを多層回路
基板に実装した例である。
第2図において、A図は適用する回路例(回路の一部)
、B図はその等価回路、0図は実際のバンドパスフィル
タの接続図である。なお図では第6図のバンドパスフィ
ルタ5について示したが、バンドパスフィルタ6につい
ても同様にして実施できる。
先ず、A図のように、2つのコイルL3とL4を接近し
て配置すると(磁界結合回路)B図のように相互インダ
クタンスMが発生する。この相互インダクタンスMを、
バンドパスフィルタ5内のコイルL5と同じインダクタ
ンス値にできたとすれば、バンドパスフィルタ5は、0
図4こ示した接続図で済む(コイルL5が不要になる)
。これを実現するために、第3図のようにして実装を行
う。
第3図において、A図は分解平面図、B図は断面図であ
る。図示のように、多層回路基板を構成する各回路基板
9−1〜9−4上には、それぞれバイファイラ巻きにし
た第1のコイルパターン10−1〜10−4と、第2の
コイルパターン11〜1〜1ニー4が互いに対向位置(
第1図参照)からずれた位置にパターニングしである。
上記の各回路基板9−1〜9−4上のコイルパターンの
端部間は、ブラインドスルーホールを用で互いに接続し
、全体として、2つの重なり合ったヘリカルコイルを形
成させる。このようにすると、第1のコイルパターンl
0−1〜10−4と、第2のコイルパターン11〜1〜
11〜4で構成した2つのヘリカルコイル(第2図のコ
イルし3とL4に対応)は、磁界結合のコイルとなり、
相互インダクタンスM(第2図B参照〕が発生する。
この結合度は、約10%程度でコイルL3、L4のオー
ダーの約10倍のインダクタンスが得られるため、第2
図Cの接続により、第6図のバンドパスフィルタ5と等
価な回路が得られる。
したがって、第3図のB図に示したように、コンデンサ
C3、C4、C5をディスクリート部品として実装すれ
ば、バンドパスフィルタ5(第6図参照)が得られる。
また上記と同様にしてバンドパスフィルタ6も同一基板
に実装すれば、第6図に示したようなデイプレクサが得
られる。
なお、上記のコイルパターンを形成する際、第1のコイ
ルパターンto−1〜10−4と、第2のコイルパター
ン11〜1〜11〜4の重なり具合を調整すれば、結合
度を自由に変化させ、相互インダクタンスの値を任意に
設定することができる。
また、2個のコイルのバターニングにより、3個のコイ
ルを作ることができるので、第6図の例では、コイルL
5とL8の2個のコイルを使わなくて済み、その分部品
点数が少なくなる。
結局、第6図の回路のコイルを、単に厚膜で形成した場
合には、7個のコイルを作る必要があるが、上記第2実
施例のようにすれば5個のコイルを作るだけで済む。
そして、全コイルの内、4個のコイルがそれぞれ2個づ
つ重なり合っているので、パターンを単に4個形成した
場合よりも小さなパターンで済む(重なり合っている分
だけ小さなパターンとなる) このため、モジュールの小型化ができ、コスト的にも有
利となる。
以上実施例について説明したが、本発明は次のようにし
ても実施可能である。
(1)  第1実施例(第1図参照)の場合、比較的使
用周波数が低ければ、フェライトシートを用いるが、例
えば12GHzをIGHzに変換する場合のように、使
用する周波数帯が高ければ、フェライトシートの代わり
に、非磁性のセラミック基板を用いて構成すればよい。
■)第1実施例の場合、中間周波トランスを多層回路基
板に内蔵することが可能であるが、その際、多層回路基
板の内部層にのみバターニングして(基板の表面層を使
わない)内蔵させることも可能である。
(3)上記第1実施例の用途としては、例えば増幅器等
の直流カット部分の回路やインピーダンス変換部等にも
利用することができる。
なお、中間周波トランスの場合は、2次側コイルの巻数
を、1次側コイルの巻数より少なくして、ローインピー
ダンスに変換する構成が一般的である。
(4)第2実施例の場合、コンデンサはディスクリート
部品としたが、高誘電率の回路基板を用いれば、厚膜の
コンデンサを形成して多層回路基板に内蔵させることも
可能である。
(5)上記第2実施例において、回路基板をフェライト
で構成すれば、コイルのバターニング径、ターン数を減
らすことができ、更に小型化を達成できる。
(6)上記コイルパターンとしては、実施例のように、
はぼコイルの半周分の長さずつバターニングしてもよい
が、このような例に限らず、例えば2/3周、あるいは
3/4周等、任意の長さのコイルパターンにしても、上
記実施例と同様にして実施可能である。
特に、半周分よりも長くバターニングした場合には、ス
ルーホールの位置がずれるため、良好なコイルが製作可
能であり、また少ない層数でより多くのターン数が得ら
れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば次のような効果が
ある。
(1)ディスクリート部品で実装した場合にくらべて、
小型で実装が容易である。
(2)コイルパターンの形成時に、インダクタンス値の
調整が簡単にできるから、実装後の調整は不要(無調整
化)である。
(3)基板の材料を変えれば、使用する周波数が低くて
も、高くても使用できる。
(4)従来のような機械的な微調整機構がないので、構
造的に安定している。
(5)背の高いディスクリート部品によるコイルを使用
しないから、実装高さが低くできる。
(6)特に第2発明のようにすれば、部品点数の削減が
でき(相互インダクタンスで他のコイルの代わりができ
る)、モジュールの小型化とコストダウンが実現できる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の実装図、第2図は第2実
施例の回路説明図、 第3図は第2実施例の実装図、 第4図は従来の回路例(1)を示した図、第5図は従来
例の中間周波トランスを示した図、第6図は従来の回路
例(2)を示した図である。 5−1〜5−2− フェライトシート 6−1〜6−4−1次側コイルパターン7−1〜7−4
・−2次側コイルパターン8−ブラインドスルーホール 9−1〜9−4−回路基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数のコイルを備えた回路を多層回路基板に設け
    ると共に、 上記複数のコイルの内、互いに磁界結合したコイルを、
    厚膜のコイルパターンとして形成した、厚膜の磁界結合
    コイルを有する回路であって、上記多層回路基板を構成
    する複数の回路基板(5−1〜5−4、9−1〜9−4
    )上に、それぞれコイルのターンの所定割合の長さを有
    する第1のコイルパターン(5−1〜5−4、10−1
    〜10−4)と、第2のコイルパターン(7−1〜7−
    4、11−1〜11−4)とを厚膜の導体パターンとし
    て形成し、 かつ、上記第1及び第2のコイルパターンを、それぞれ
    各回路基板間で接続することにより、上記磁界結合のコ
    イルを形成したことを特徴とする厚膜の磁界結合コイル
    を有する回路。
  2. (2)請求項(1)記載の厚膜の磁界結合コイルを有す
    る回路において、 上記各回路基板上に形成した第1のコイルパターン(1
    0−1〜10−4)と、第2のコイルパターン(11−
    1〜11−4)を、互いに向かい合った位置からずらし
    て配置することにより、2つの重なり合ったヘリカルコ
    イルを形成したことを特徴とする磁界結合コイルを有す
    る回路。
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