JPH0327656B2 - - Google Patents

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JPH0327656B2
JPH0327656B2 JP14806387A JP14806387A JPH0327656B2 JP H0327656 B2 JPH0327656 B2 JP H0327656B2 JP 14806387 A JP14806387 A JP 14806387A JP 14806387 A JP14806387 A JP 14806387A JP H0327656 B2 JPH0327656 B2 JP H0327656B2
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JP14806387A
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Takao Shoda
Hideo Komori
Koji Ogasawara
Hiroaki Takami
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ICHIKAWA KEORI KK
NIIGATA TETSUKOSHO KK
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ICHIKAWA KEORI KK
NIIGATA TETSUKOSHO KK
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Publication date
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Priority to DE3851657T priority patent/DE3851657T2/de
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Priority to EP88109686A priority patent/EP0295700B1/en
Priority to EP94103817A priority patent/EP0624670A1/en
Priority to US07/207,484 priority patent/US4877061A/en
Priority to EP94103813A priority patent/EP0627515A3/xx
Priority to AU21069/88A priority patent/AU603694B2/en
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Priority to US07/366,958 priority patent/US4938512A/en
Priority to US07/367,289 priority patent/US4974641A/en
Priority to US07/367,174 priority patent/US5012843A/en
Priority to AU60053/90A priority patent/AU618681B2/en
Priority to AU60054/90A priority patent/AU618906B2/en
Priority to AU60059/90A priority patent/AU618682B2/en
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シヤトル(飛び杼)を有する織機に
付設され、緯糸が巻装されてシヤトル内に収めら
れたコツプを新しいコツプと交換するために用い
られるコツプ自動交換装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にシヤトルを用いるタイプの織機では、経
糸を上下の2群に繰返し分ける開口運動を行なわ
せながら、緯糸を内蔵するシヤトルを前記運動に
同期させて上下の経糸間に飛走させることによ
り、織物を製造している。例えば第2図a,bに
示すように、一般的なシヤトル1は外形を略舟形
に形成され、内部には緯糸4が巻装された略紡鍾
状のコツプ2を収納するための空洞1aが設けら
れている。空洞1a内の後部には、水平位置から
垂直位置まで約90゜回動自在となるようにトング
3が設けられている。コツプ2は下端面に設けら
れた孔2aにトング3を挿入させた状態で空洞1
a内に水平に倒置・収納されている。そして緯糸
4は、緯糸4にある程度の張力を与えるためにシ
ヤトル1の前方に設けられた孔1bを通して外部
に引き出されている。
このような構成で織機を運転すると、シヤトル
1の往復動作につれて、シヤトル1内の緯糸4は
減少していく。緯糸4がなくなつてしまえば機械
の運転を停止しなければならないので、従来は、
所定回数の織成動作が行なわれてシヤトル1内の
緯糸4の残量が残り少なくなつたところで、機械
の傍に待機している作業員が手作業でコツプ2の
交換を行なつていた。即ち、残量の少ない旧コツ
プの緯糸を切つて該旧コツプをシヤトル1から抜
き去ると共に、新コツプを該シヤトル1内に装填
して、その新しい緯糸と旧緯糸とを手作業で結び
つけていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
シヤトル1内のコツプ2は頻繁に交換する必要
があるので、機械の稼動中は各織機ごとに専任の
作業員を配置しなければならず、省力化の要請に
反し、人件費が高くつくという問題点がある。ま
た一般に、シヤトルを高速で飛走させるタイプの
織機は、稼動中にかなりの騒音を発するので、前
記作業員にとつての作業環境は必ずしも良好とは
言えず、作業中の疲労が少なくないという問題点
があつた。従つて、経費の節減といつた面からだ
けでなく、作業員の労働安全衛生の見地からも、
コツプ交換作業の自動化・省人化が望まれるとこ
ろであつたが、取扱うべきワークが糸を巻いたコ
ツプであり、機械にとつては糸の取扱いが難しい
ため、従来はコツプ交換作業の自動化を実現する
ことができなかつた。
〔発明の目的〕
シヤトルを用いる織機に付設され、シヤトル内
のコツプの交換を自動的に行なうことができるコ
ツプ自動交換装置を提供することを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のコツプ自動交換装置は、緯糸が巻かれ
ているコツプを収納したシヤトルを、上下の経糸
の間に飛走させて織物を織る織機に付設されたコ
ツプ自動交換装置にあつて、新コツプを取出して
搬送するコツプの取出し装置と、シヤトル内の旧
コツプを取出すと共に、前記取出し装置が搬送し
てきた新コツプを受取つてシヤトル内に設定する
コツプの設定装置と、新コツプ及び旧コツプの糸
を処理して両糸の端部を揃える糸の処理装置と、
前記両糸の両端部を結び付ける糸結び装置と、前
記両糸の結び目の位置を織成内において分散させ
るリール装置と、を具備することを特徴としてい
る。
〔作用〕
所定長さの緯糸が密に巻かれている新コツプを
取出し装置によつて収納位置から取出し、設定装
置に搬送する。設定装置は搬送されてきた新コツ
プを受取り、シヤトル内から旧コツプを取出すと
共に前記新コツプをシヤトル内に設定する。前記
設定装置の作動と共に糸の処理装置が作動し、旧
コツプの旧糸と新コツプの新糸を捌いて両糸の端
部を揃え、糸結び装置が新旧両糸の両端部を結び
つける。他方、リール装置は適宜長さの糸を巻取
るので、糸の結び目位置は調整され、織成内にお
ける結び目の位置が分散される。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面によつて説明する。ま
ず、本実施例に係るコツプ自動交換装置10(以
下、交換装置10と略称する。)の構成と、その
作用及び機能の概略について、第1図の全体斜視
図及び各部の図面を参照しながら各構成部分ごと
に説明していく。
本実施例の交換装置10が適用される織機は、
2種類の緯糸4を2つのシヤトル1,1内に収納
し、経糸の開口運動に同期させてシヤトルボツク
ス11を上下動させながら前記2つのシヤトル
1,1をシヤトルレース12上で交互に飛走させ
て、厚みのある特殊用途の布を織ることができる
ものである。
第1図に示すように、シヤトルレース12の手
前側には、フレーム台13が設置されている。こ
の図では、各種装置類の構成・位置関係を明確に
示すために、フレーム台13の位置を移動させて
示してある。実際には図中に矢印イで示すよう
に、フレーム台13の長手方向の前面側がシヤト
ルレース12と平行になり、かつ第5図にも示す
ように、フレーム台13の同前面側の中央部が、
シヤトルボツクス11の外側端部にほぼ相対する
位置にくるようになつている。
(A) コツプの取出し装置 フレーム台13上には、互いに直交する方向
に把持手段としてのハンドを動かし、所定位置
に収納されているコツプ2を取出して搬送する
コツプの取出し装置Aが設置されている。
第3図〜第5図に示すように、シヤトルレー
ス12から離れた位置にあるフレーム台13の
長辺に沿つて、フレーム台13の上面には枠体
14が固設されている。枠体14の柱材14
a,14a間には、2本のガイド軸15,15
が互いに平行に渡設・固定されている。両ガイ
ド軸15,15の中間にはガイド軸15と平行
に駆動用のねじ軸16が回動自在に渡設されて
おり、該ねじ軸16の一端は一方の柱材14a
の外側に固設されたモータM1に連動連結され
ている。そして前記ガイド軸15には、Xスラ
イダ17が摺動自在に設けられており、ねじ軸
16はXスライダ17の中央に固設されたナツ
ト部17aにかみ合つている。従つてモータM
1を駆動させることにより、ガイド軸15に沿
つてXスライダ17がX方向に自在に移動でき
る構成とされている。次に、前記枠体14の柱
材14a,14a間には、前記ガイド軸15よ
りも下方の位置において、梁材18が水平方向
に渡設・固定されている。この梁材18は溝部
を上に向けた溝形材より成り、その溝内にはX
スライダ17から導出されたケーブルを保護す
るためのケーブルベア17bが設けられてい
る。また同溝内には、第3図及び第4図に示す
ように、所定間隔をおいて複数個の位置決め部
材19が設けられている。また前記Xスライダ
17の下端面には、これら各位置決め部材19
と対向するように近接スイツチ20が設けられ
ている。そしてXスライダ17を移動させる場
合に、該近接スイツチ20が発生する各位置決
め部材19の検出信号を利用すれば、X方向に
向けて所定長さづつXスライダ17を移動させ
ていくことができる。また梁材18の両端には
それぞれリミツトスイツチLS1,LS2が設け
られており、Xスライダ17のX方向の移動範
囲が設定されている。
次に前記Xスライダ17には、前記両ガイド
軸15,15及びねじ軸16と直交する方向
に、2本のガイド軸21,21が互いに平行に
各々の一端部を固定されている。両ガイド軸2
1,21の他端部には縦長の支持板22が固定
されており、支持板22の下端に設けられたロ
ーラ22aは、枠体14と平行にフレーム台1
3の上に設けられたレール部材23に転動自在
に係合している。そして前記両ガイド軸21,
21の中間には、ガイド軸21と平行に駆動軸
24が設けられている。該駆動軸24の両端部
は前記Xスライダ17及び支持板22にそれぞ
れ設けられた軸受によつて支持されており、さ
らにXスライダ17側の一端部はXスライダ1
7の外部に突出している。この突出した駆動軸
の一端部にはプーリ25が固設されており、前
記Xスライダ17の上部に固設されたモータM
2の出力プーリ26にベルト27を介して連動
連結されている。そして前記ガイド軸21に
は、Yスライダ28が摺動自在に設けられてお
り、駆動軸24はYスライダ28の中央に固設
されたナツト部28aにかみ合つている。従つ
てモータM2を駆動して駆動軸24を回転させ
れば、Yスライダ28は両ガイド軸21,21
に沿つて前記Xスライダ17の移動方向Xとは
直交するY方向に移動することができる。次に
第4図に示すように、前記支持板22の下端部
とXスライダ17の下端との間には、連結板2
9が渡設・固定されている。連結板29の上に
は、所定間隔をおいて複数個の位置決め部材3
0が設けられている。また前記Yスライダ28
の下端面には、これら位置決め部材30と対向
するように近接スイツチ31が設けられてい
る。そしてYスライダ28を移動させる場合
に、該近接スイツチ31が発生する各位置決め
部材30の検出信号を利用すれば、Y方向に向
けて所定長さづつYスライダ28を移動させて
いくことができる。また連結板29の両端には
それぞれリミツトスイツチLS3,LS4が設け
られており、Yスライダ28のY方向の移動範
囲が設定されている。
次に、前記Yスライダ28には、コツプ2を
つかんで鉛直方向に昇降させるための把持手段
等が設けられている。第6図〜第8図に拡大し
て示すように、前記Yスライダ28には、取付
治具を介してシリンダCY1のバレルが鉛直下
向きに取付けられている。該シリンダCY1の
ロツドの先端(下端)には、下方へL字形に曲
折した取付板32が固設されている。取付板3
2の下片には駆動源33が設けられており、そ
の下端にはコツプ2の頭部を挟持するためのハ
ンドHA1が設けられている。このハンドHA
1には、対の棒材34,34を介して他のハン
ドHA2が設けられており、前記コツプ2の頭
部に被せられて糸の端部を固定しているゴムキ
ヤツプを挟持できるようになつている。
次に第3図〜第5図に示すように、フレーム
台13の上部で枠体14とレール部材23の間
の位置には、多数本のコツプ2を収納するコン
テナ35が設置できるようになつている。コツ
プ2の取出し装置に対する各コンテナ35の設
定位置は、フレーム台13上に設けられた位置
決め板13a等によつて定められている。また
各コンテナ35の内底面には、X方向及びY方
向のそれぞれに関して、前記位置決め部材1
9,30の各配設間隔と等間隔になるように、
多数本の短棒がマトリクス状に垂設されてい
て、各短棒35aはコツプ2の底部にある孔2
aに差込まれて各コツプ2を所定位置に保持し
ている。そして本実施例では、前記両位置決め
部材19,30及び近接スイツチ20,31に
よつて、前記Xスライダ17及びYスライダ2
8を、それぞれ所望の位置に設定した際、Yス
ライダ28に設けられたハンドHA1が、前記
所望の位置に対応した位置にあるコツプ2の真
上に設定されるようになつている。なお本実施
例では、2つのシヤトルにそれぞれ種類の異な
る緯糸を装填することがあり、2つのコンテナ
35,35にはそれぞれ種類の異なる糸を巻か
れたコツプ2が区別されて収納出来るようにな
つている。
以上のようなコツプの取出し装置Aによれ
ば、両近接スイツチ20,31からの信号を利
用しながら両モータM1,M2を駆動し、X,
Yスライダ17,28を動かしてハンドHA
1,HA2を任意の位置に移動させることがで
きる。さらにシリンダCY1及びハンドHA1
によつて、所望のコツプ2の頭部をつかんで持
上げ、次工程の装置へ搬送することができる。
(B) 受渡し装置 本装置は、前記取出し装置AとCで説明する
コツプの設定位置Cとの間のフレーム台13上
に設けられ、取出し装置Aによつて頭部をつか
まれて搬送されてきたコツプ2の底部をつかん
で受取り、これを次工程にあるコツプの設定位
置Cに渡すための装置である。
第9図に示すように、フレーム台13には取
付治具を介してシリンダCY2のバレルが斜め
上方にロツドの先端を向けて固設されている。
第10図〜第12図に示すように、シリンダ
CY2のロツドの先端には、基部材36が固設
されている。この基部材36の板片部36aに
は軸部材37を介して揺動部材38が設けられ
ており、その先端にはハンドHA3が設けられ
ている。揺動部材38の側部には、略三角形状
の板材38aが設けられており、その内側の突
起に一端を取付けられたばね39の他端は、前
記基部材36の板材38a側に設けられた取付
け片36bに取付けられている。また基部材3
6の板片部36aの先端上部には、ストツパ3
6cが揺動部材38側に向けて突設されてい
る。従つてシリンダCY2のロツドが伸びてい
る第11図のような状態では、揺動部材38は
ばね39の力で上向きに揺動してストツパ36
cに当接し、ハンドHA3はシリンダCY2の
ロツドと同方向を向くように構成されている。
またシリンダCY2をフレーム台13に取付け
ている上側の取付治具40には、アーム状の板
体40aが固設されており、その先端には前記
板材38aの縁辺に接触するカムフオロア40
bが回動自在に取付けられている。従つてシリ
ンダCY2のロツドが引込まれていくと、板材
38aはカムフオロア40bに接触してばね3
9を引き伸ばす方向に回動していく。そして板
材38aと共に、揺動部材38及びハンドHA
3は、軸部材37を中心として下方へ向けて回
動していき、ロツドが完全に引込まれたときに
は、第10図に示すようにハンドHA3が水平
になるように構成されている。なお図中41
は、ハンドがコツプをつかむ時に緯糸の糸端が
ばらけない様に押える装置である。
以上のような構成の受渡し装置Bによれば、
第9図に示すように、ロツドを引込んでハンド
HA3が水平となつた位置で前記取出し装置A
からコツプ2を受取り、想像線で示すように、
ロツドを伸展させた上方の位置で、後述する設
定位置Cにコツプ2を渡すことができる。
(C) コツプの設定装置 第5図に示すように、前記取出し装置Aの隣
のフレーム台13上には、コツプ2の設定装置
Cが設置されている。第13図及び第14図に
示すように、フレーム台13上に固設された架
台42には、前記X方向と平行になるように、
一対の軸受42a,42aを介して第1の駆動
軸43(以下、第1軸43と呼ぶ。)が回動自
在に設けられており、この第1軸43の一端は
一方の軸受42aを挿通して外部に突出してい
る。そして架台42の隣には、他の架台44を
介してフレーム台13上にモータM3が設けら
れており、前記第1軸43の一端は継手を介し
てこのモータM3の出力軸に連動連結されてい
る。次に、前記第1軸43にはブラケツト45
を介して矩形の台板46が固設されている。台
板46の下面前部及び下面後部には、ストツパ
部材46aがそれぞれ設けられている。また前
記架台42には、前記両ストツパ部材46a,
46aにそれぞれ当接するようにシヨツクアブ
ソーバ47,47がそれぞれ設けられている。
従つて台板46及び該台板46上に設けられる
装置群は、第1軸43を中心とし、所定角度範
囲内において揺動できるよう構成されている。
次に、前記台板46の上には、それぞれに軸
受けを有する一対の支持ブロツク48,48が
固設されている。そして前記第1軸43と直交
するように、この支持ブロツク48の軸受けに
は第2の駆動軸49(以下、第2軸49と呼
ぶ。)が回動自在に設けられている。第2軸4
9の後端部は、ブラケツト50aを介して台板
46上に固設されたロータリアクチユエータ5
0の出力軸に、継手を介して連動連結されてい
る。またロータリアクチユエータ50の後端部
には、第2軸49の回転角を検出する近接スイ
ツチや回動範囲を設定するストツパ等が設けら
れている。
次に、第9図に示すように、前記第2軸49
は、織機のシヤトルレース12上におけるコツ
プ2の交換位置に届く長さに設定されており、
その先端には略箱状のハウジング51が固設さ
れている。第16図に示すように、ハウジング
51の外壁には、第2軸49と軸線が直交する
ように円筒形の軸ケース52が固設されてい
る。軸ケース52の内部には、第3の駆動軸5
3(以下、第3軸53と呼ぶ。)が、一対の軸
受を介して回動自在となるように、かつ軸方向
には移動しないように設けられている。第3軸
53は円筒形で、上端の開口部にはスプライン
溝を内周面に有するボス53aが挿入・固定さ
れている。このボスには、第4の駆動軸として
のスプライン軸54(以下、第4軸54と呼
ぶ。)が軸方向に摺動自在として挿入されてい
る。第15図及び第16図に示すように、この
第4軸54の先端には、3枚のアーム55aを
有する風車形の回転アーム板55が取付けブシ
ユ56等を介して取付けられている。回転アー
ム板55は前記第3軸53及び第4軸54の軸
線に対して直角な平面内に配置されている。各
アーム55aの先端にはそれぞれハンドHA4
が設けられており、コツプ2を前記第3軸53
及び第4軸54と平行な姿勢でつかむことがで
きるように構成されている。そして、前記ハウ
ジング51には、軸ケース52と反対側の下面
にサーボモータM4が取付けられており、その
出力軸は継手を介して前記第3軸53に連結さ
れている。従つてサーボモータM4によつて、
第3軸53及び第3軸53にスプラインを介し
て挿入・連結された第4軸54を回転させれ
ば、回転アーム板55及びハンドHA4を任意
の回転角度だけ回動させることができる。また
軸ケース52の周壁には第3軸53及び第4軸
54と平行にシリンダCY3が固設されている。
シリンダCY3のロツドの先端には作業板57
が取付けられており、該作業板57の先端は、
第4軸54の先端に設けられた取付けブシユ5
6の外周溝56aに摺動自在に係合している。
従つてシリンダCY3を作動させてロツドを伸
縮させれば、第4軸54及びハンドHA4を有
する回転アーム55を軸線に沿つてスライドさ
せることができる。
また、本実施例の設定装置Cは、駆動部分の
各要所に近接スイツチやリミツトスイツチ等を
有しており、装置全体としての作動範囲や停止
位置等が正確に定められているため、コツプ2
の扱いを円滑に行なうことができる。
以上のような構成のコツプの設定装置Cによ
れば、第9図に想像線で示す上方の位置におい
て前記受渡し装置Bからコツプ2を受取り、同
図中実線で表わした下方の位置において新コツ
プ2をシヤトル1に設定し、あるいは旧コツプ
2をつかんで取り出す等の作業を行なうことが
できる。
なお第1図に示すように、前記設定位置Cの
隣には漏斗状のコツプシユート58が設けられ
ており、設定装置Cによつてシヤトル1内から
取出された旧コツプ2を投棄できるように構成
されている。
(D) シヤトル引出し装置 第1図、第17図及び第18図に示すよう
に、織機のシヤトルレース12の上方には梁材
59が設けられており、該梁材59にはコツプ
自動交換装置10を構成する各部装置を取付け
るために壁体60が取付けられている。第17
図において、壁体60の左方にはブラケツト材
61aを介して箱形の取付け枠61が設けられ
ている。この取付け枠61は、(J)において詳述
する糸結び装置Jを据付けるためのものである
が、その下側にはシヤトル引出し装置Dが設け
られている。本装置Dは、シヤトルレース12
上を飛走してシヤトルボツクス11内に入つた
シヤトル1を、コツプ交換のためシヤトルレー
ス12上に引き出すのに用いられる。取付け枠
61の下面には、ロツドの先端をシヤトルボツ
クス11に向け、シヤトルレース12と平行と
なるように、一対のブラケツト62,62を介
してシリンダCY4が固設されている。該ブラ
ケツト62の下端にそれぞれ設けられたリニア
ベアリングには、ガイド棒63がスライド自在
に支持されており、該ガイド棒63の先端は連
結板64を介して前記シリンダCY4のロツド
に連動連結されている。連結板64の下端部に
は、シヤトルボツクス11とは反対側の面にロ
ータリアクチユエータ65が固設されており、
連結板64を挿通してシヤトルボツクス11側
に突出したロータリアクチユエータ65の出力
軸には、揺動アーム66が固設されている。揺
動アーム66の先端にはシヤトルレース12と
平行に吸引管67が設けられており、さらに吸
引管67の先端にはシヤトルを吸引保持するバ
キユームパツト67aが取付けられている。そ
して吸引管67の後端には、該吸引管67及び
バキユームパツト67aに連通する吸引チユー
ブ67bが設けられていて、真空力でシヤトル
1をバキユームパツト67aに吸付けることが
できるようになつている。また前記ロータリア
クチユエータ65には、回動範囲を設定・検出
するための近接スイツチが設けられている。
以上のような構成において、織機が通常に稼
動している状態では、シリンダCY4はロツド
を引込み、ロータリアクチユエータ65は揺動
アーム66を上方に揺動させて、バキユームパ
ツト67a等を上方位置に退避させている。そ
してコツプ2の交換時には、バキユームパツト
67aを揺動させてシヤトルレース12の直上
位置に降ろし、シリンダCY4のロツドを伸展
させてシヤトルボツクス11内のシヤトル1を
バキユームパツト67aで保持し、さらにシリ
ンダCY4のロツドを縮退させてボツクス内の
シヤトル1をシヤトルレース12上に引き出す
作用をする。
(E) 糸引き出し装置等 第1図及び第5図に示すように、前記コツプ
設定装置Cの隣のフレーム台13上には、糸引
き出し装置Eが設けられている。糸引き出し装
置Eはシヤトルレース12の長手方向に対して
直交する方向に伸縮作動するシリンダCY5と、
該シリンダCY5のロツド先端に設けられたハ
ンドHA5とによつて構成されている。また第
19図に示すように、この糸引き出し装置Eの
作動軸線を中心として、シヤトルレース12前
端縁部の左右両位置には、糸押え装置E1と糸
ガイドE2が設けられている。糸押え装置E1
は、鉛直方向に伸縮作動するシリンダCY6と、
該シリンダCY6のロツドに連結された押え板
68とを有している。これらの装置等によれ
ば、コツプ交換時に、シヤトル1から導出して
シヤトルレース12上の経糸間に織込まれてい
る緯糸の織成69側一端は、糸押え装置E1の
押え板68によつてシヤトルレース12との間
に押圧固定される。そして糸引き出し装置E
は、前記緯糸70をハンドHA5でつかみ、シ
リンダCY5によつてこれを手前に引くように
構成されている。従つて第19図に示すよう
に、緯糸70は、押え板68で固定されると共
に糸ガイドE2によつて摺動自在に支持され
て、手前側へ略三角形状に引き出されるように
なつている。
以上の装置等は、次項(F)で説明するリール装
置Fに緯糸70を巻取らせて、新旧緯糸の結び
目Nの位置の調整をするために設けられたもの
である。
(F) リール装置 第1図及び第19図に示すように、前記糸引
き出し装置Eと糸ガイドE2との間には、糸引
き出し装置E等によつて手前側に三角形状に引
き出された緯糸70を所望回数巻取ることので
きるリール装置Fが設けられている。第20図
及び第21図に示すように、シヤトルレース1
2の手前にある織機の固定部には、取付治具を
介して中空のブロツク体71が固設されてい
る。ブロツク体71の後端面(フレーム台13
側面)には減速機72を介してモータM5が取
付けられている。またブロツク体71の前端部
(シヤトルレース12側面)には、外周部に糸
を巻取るための周溝部73aが形成された円盤
形のリール73が固設されている。前記モータ
M5によつて駆動される減速機72の出力軸7
2aは、ブロツク体71の内部で回転軸74の
一端に連結されており、回転軸74の他端はリ
ール73の軸心部に設けられた軸受73bに支
えられてリール73の前端面側に突出してい
る。この回転軸74の突出部の周面には軸方向
と直交する貫通孔74aが形成されており、該
貫通孔74aにはメタルを介して案内棒75が
スライド自在に挿入されている。案内棒75の
一端には、前記緯糸70を引掛けてリール73
に巻掛けるための引掛具76が固設されてお
り、この引掛具76はリール73の前端面に接
している。そして該リール73の前端面には略
渦巻状の案内溝77が約2周にわたつて形成さ
れている。この案内溝77は円形の外周溝77
aと内側の渦巻溝77bより成り、渦巻溝77
bは外周溝77aに連続していて、両者の合流
点には揺動自在にポイント板78が設けられて
いる。そしてこの案内溝77内には、前記引掛
具76に回動自在に取付けられたころ部材76
aが係合している。
次に、リール73の下部後端面には、回転す
る引掛具76によつて引き回される前記緯糸7
0を引掛けておくための係止具79が固設され
ている。またブロツク体71内の回転軸74に
は検出突起74bが設けられている。そしてブ
ロツク体71の周壁に貫設された近接スイツチ
80の先端部が該検出突起74bに相対するよ
うになつており、回転軸74の回転数即ち引掛
具76の回転数を検知できるように構成されて
いる。またブロツク体71の左右側壁からリー
ル73の前端面上半部沿いには、糸ガイド81
が設けられており、引掛具76によつて引き回
される緯糸70を案内してリール73の周溝部
73a内へ導くことができるように構成されて
いる。また、この糸ガイド81の近傍には触感
スイツチ82が設けられており、糸の巻取り回
数を直接検知できるようになつている。
以上の構成において、モータM5を駆動して
案内棒75及び引掛具76を回動させれば、案
内棒75は貫通孔74aに対して摺動できるの
で、引掛具76はころ部材76aを案内溝77
にガイドさせて外周方向へ移動していく。そし
て回転開始位置から1回転したところで、引掛
具76は先端の鉤部をリール73の外周から外
部に突出させ、係止具79に係つている引出さ
れた緯糸70を引掛けて、これをリール73の
周溝部73aに巻掛けていくことができる。
各コツプ2に巻かれている緯糸の長さはどれ
もほぼ一定なので、織成中に緯糸の結び目があ
らわれる袋織りをする場合、新糸70aと旧糸
70bを単に結んだだけで織成を続けると、第
19図中ロで示すように新旧両系の結び目Nが
織成中の所定位置に繰り返してあらわれ、経糸
方向に連なつた位置にきてしまうことがある。
これは、布の性質が特定の場所で変わることを
意味しており、好ましくない。そこで本項のリ
ール装置Fを用い、コツプ2を交換する動作の
度に回数を違えて緯糸70を巻取れば、緯糸の
結び目Nのくる位置を第19図中ハで示すよう
に適当にちらすことができる。また、結糸後糸
を巻き取ると、結ばれた新旧両糸付近における
緯糸のあそびが取去られ、この緯糸が機器類に
からみつく等の事故が防止される。また後述す
るように、糸の結び目Nをシヤトル1の前方に
設けた孔1bから外に引出すことができる。
(G) シヤトル押え装置等 第1図及び第17図に示すように、梁材59
に設けられた壁体60には、ブラケツト板83
を介してシヤトル押え装置Gとしてのシリンダ
CY7と、コツプ押え装置G1としてのシリン
ダCY8とが並べて設けられている。両シリン
ダCY7,CY8は、シヤトルレース12の真上
に位置し、ロツドを下方に向けている。前記シ
ヤトル引出し装置Dがシヤトルボツクス11か
らシヤトルレース12上にシヤトル1を引き出
すと、前記設定装置Cがシヤトル1内の旧コツ
プ2を第2図aに示すような垂直状態に起上ら
せるが、シリンダCY7はこの時に作動してシ
ヤトル1の先頭部を押て、シヤトル1がシヤト
ルレース12上から浮き上らないようにする。
また、コツプ2の交換が終了すると、前記設定
装置Cが新コツプ2をシヤトル1内に水平に倒
置させるが、シリンダCY8はこの時作動し、
新コツプ2の頭部を押えてシヤトル1内にしつ
かりと押込み、新コツプ2がまちがいなくシヤ
トル1内に収納されたことを確認すると同時に
コツプ2の有無自体を確認する。
次に、第17図に示すように、前記ブラケツ
ト板83には糸よせ装置G2が設けられてい
る。この装置G2は、ロツドの先端を後述する
糸結び装置Jの側に向けて水平に設置されたシ
リンダCY9と、ロツドの先端に設けられた糸
寄せ棒84とによつて構成されている。
(H) 糸の処理装置としての旧糸引込み装置等 第1図及び第17図に示すように、前記糸よ
せ装置G2と糸結び装置Jの間には、糸の処理
装置としての旧糸引込み装置Hが設けられてい
る。新旧のコツプ2を交換する際には、新旧コ
ツプの両緯糸を結ばなければならない。そのた
めには、旧緯糸を切つて前記設定装置Cが旧コ
ツプ2をシヤトル1から外す必要があるが、そ
の間、そして新旧緯糸の結び工程が終了するま
での間、シヤトルレース12のシヤトル1から
出ている旧緯糸の端部は本装置Hによつて保持
されることになる。
第22図及び第23図に拡大して示すよう
に、壁体60には取付ブラケツト85が固設さ
れており、この取付ブラケツト85の表側には
シリンダCY10が鉛直下向きに取付けられて
いる。該シリンダCY10のロツドの先端には
ロータリアクチユエータ86が固設されてい
る。ロータリアクチユエータ86には、そのケ
ース部に固定アーム87が固設されており、そ
の出力軸には揺動アーム88が取付けられてい
る。固定アーム87は水平面内で壁体60に垂
直に向けられている。揺動アーム88は中央部
分がやや下側に折れ曲がつて緯糸を引掛けやす
くした形状の棒体であり、水平面内でシヤトル
レース12に平行な位置から固定アーム87と
平行な位置まで、90゜揺動自在とされている。
次に、前記取付ブラケツト85の裏側には、シ
リンダCY10と平行に吸引管89が垂直に取
付けられている。吸引管89の開口した下端部
には、正面側及び背面側に一対に垂直な切欠き
溝89aが形成されており、前記シリンダCY
10を駆動してロツドを引上げた場合に、壁体
60に対して垂直方向を向けられた揺動アーム
88の中央部が、これら切欠き溝89aを挿通
して吸引管89内に入ることができるように構
成されている。そして該吸引管89の上端部に
はダクトホース90が接続され、吸引管89の
内部は上方へ向けて吸引されており、前記シリ
ンダCY10の揺動アーム88によつて吸引管
89内に引込まれた旧緯糸の端部を、エアで上
方に吸上げて保持しておくことができるように
構成されている。
次に、第1図に示すように、前記旧糸引込み
装置Hの下方にはコツプガイドH1が設けられ
ている。旧コツプ2はシヤトルレース12上に
シヤトル1と共に引き出され、前記設定装置C
によつて略垂直状態にされるが、本コツプガイ
ドH1は、揺動自在の一対の保持板91,91
でこれと保持することができるように構成され
ている。さらに一方の保持板91には略S字形
の棒状の糸ガイド92が設けられており、第2
図aに示すように前記旧糸引込み装置Hの揺動
アーム88が旧糸70bを三角形状に引上げた
後、保持板91を開作動させてこの糸ガイド9
2で旧糸70bを水平方向に引張れば、水平と
された旧糸70bはコツプガイドH1の近傍に
設けられたヒートカツタ93によつて切断され
るように構成されている。
(I) 糸の処理装置としての新糸引込み装置 第1図及び第17図に示すように、前記旧糸
引込み装置Hの隣、後述する糸結び装置Jとの
間には糸の処理装置としての新糸引込み装置I
が設けられている。
第24図及び第25図に示すように、壁体6
0にはスライドレール94が設けられており、
該スライドレール94にはスライドブロツク9
5が移動自在に係合している。スライドブロツ
ク95の側面には、2つのブラケツト板96
a,96bが固設されている。一方のブラケツ
ト板96aの先端には、前記壁体60に固設さ
れたシリンダCY11のロツドが連結されてお
り、スライドブロツク95をスライドレール9
4に沿つて自在に上下動させることができるう
に構成されている。また他方のブラケツト板9
6bの先端には、軸ボルト97aによつて中空
箱形の基体97が揺動自在に取付けられてい
る。この基体97の下面には、シヤトルレース
12上に立てられた新コツプ2を外挿する吸引
筒98が接続連通されている。詳細は図示しな
いが、吸引筒98の開口下端には高圧空気のノ
ズルが複数箇所に設けられており、新コツプ2
に巻かれた新糸の端部を風圧でばらけさせるこ
とができるようになつている。また基体97の
上面には、図示しない吸引手段につながる吸引
ダクト99が接続連通されており、前記吸引筒
98内に収納した新コツプ2を吸引して、新糸
の端部をダクト内に吸込むことができるように
構成されている。
また、第26図及び第27図に示すように、
基体97の内部には経路を遮断する揺動板10
0が設けられている。揺動板100が取付けら
れた揺動軸101は基体97の外部に突出して
おり、吸引ダクト99に対してバレルを揺動自
在に取付けられたシリンダCY12のロツドが、
この揺動軸101の端部に連結されている。ま
た、吸引ダクト99をはさんで前記スライドレ
ール94と反対側には、他のスライド板102
が設けられており、吸引ダクト99に設けられ
たアーム103の先端にあるローラ104が、
該スライド板102に転動自在に係合してい
る。
以上のように構成された本装置Iは、シヤト
ルレース12上に引き出されたシヤトル1に対
し、新コツプ2が第2図aに示すような垂直状
態に設定された時、作動するようになつてい
る。即ち第25図に示すように、吸引筒98で
新コツプ2を外挿して吸引することにより新糸
の端部を上方へ引き上げ、隣部で鉛直上方に引
き上げられている旧糸の端部と共に、次の糸結
び動作に備えて新糸を同状態に保持するもので
ある。
(R) 糸結び装置 本装置は、鉛直上方に引き上げられた状態で
並んでいる新糸70aの端部と旧糸70bの端
部を、一束結びにするための装置である。一束
結びとは、第32図に示すように、揃えた2本
の糸70a,70bを交差させて輪を作り、こ
の輪の中に端部以外の部分を通すことによつて
結び目をつくる結束方法である。この結び方で
は、両糸の端部を引張ることによつて簡単に結
び目を解くことができる。
本実施例では、製紙用のフイルタ材に用いら
れる布を製造することになつている。このよう
な用途の場合には、布中に多数の結び目Nが並
ぶことは都合が悪く、前述した通り前記リール
装置Fによつて織成69中における結び目Nの
位置をちらすようにしている。そしてさらに、
緯糸70の結び目Nを一束結びにしておけば、
織成完了後、織込まれている緯糸70の結び目
Nを手で解くことができるので、結び目Nによ
る繊維の凹凸等も解消することができる。
さて、第1図、第5図及び第17図に示すよ
うに、シヤトルレース12の上方には、前記旧
糸引込み装置H及び新糸引込み装置Iの隣に取
付け枠61が設けられている。この取付け枠6
1の内部には、水平横向き方向にスライド自在
となるように糸結び装置Jが設置されている。
また取付け枠61内にはシヤトルレース12と
平行にシリンダCY13が固設されている。そ
して、シリンダCY13のロツドは前記糸結び
装置Jに連結されており、該糸結び装置Jの全
体を図中右方の糸結び位置(上昇した新糸引込
み装置Iのほぼ直下位置)に進出させることが
できるようになつている。
第28図〜第31図に示すように、本糸結び
装置Jの水平な下面板110の先端縁には、三
角形状の糸の導入部110aが形成されてお
り、さらに該導入部110aの後方中央に導入
された糸70を位置決めするための案内溝11
0bが形成されている。下面板110には、略
中央に取付け板111が垂設・固定され、前方
両側部に支持柱112が立設されている。これ
ら取付け板111及び支持柱112には、前記
下面板110と同位置に同形の導入部113a
及び案内溝113bを有する上面板113が、
水平に固設されている。次に、前記取付け板1
11の中央付近には軸孔が形成されており、こ
の軸孔に連通する円筒形のガイド114が取付
け板111の裏面に垂直に固設されている。こ
のガイド114にはスライド管115が挿入さ
れており、スライド管115の前端は軸孔から
前方に突出し、後端にはガイド114の開口後
端から後方に突出している。またスライド管1
15の外周面には累旋状のガイド溝116が形
成されており、このガイド溝116にはガイド
114の内周面に突設されたガイドピン114
aが係合している。またガイド114の外周面
にはシリンダCY14が固設されており、後方
に突出した前記スライド管115の後端に回動
自在に設けられたブシユ117に、該シリンダ
CY14のロツドの先端が連結されている。
次に、前記スライド管115の管内には作動
軸118が前後摺動自在に挿通されており、作
動軸118の前後両端はスライド管115の前
後両端からそれぞれ突出している。前記ブシユ
117には取付板117aを介してシリンダ
CY15が固設されており、該シリンダCY15
のロツドは前記作動軸118の後端に連結され
ている。また前記スライド管115の前端には
コ字形の基枠119が固設されている基枠11
9の上・下フランジ119a,119a間には
2本の軸120,120が互いに平行に設けら
れており、両軸120,120の上下位置には
先端を内方に向けた計4枚の爪板121がそれ
ぞれ回動自在に設けられている。上方の一対の
爪板121,121と、下方の一対の爪板12
1,121とは、それぞれリンク機構によつて
連動連結されており、上下2組の把持爪12
2,122を構成している。そして両軸12
0,120を連結するリンク機構123に、前
記作動軸118の前端が回動自在に連結されて
いる。
以上説明したように、前記シリンダCY14
を作動させれば、スライド管115は回転しな
がらガイド114に沿つて前後に摺動し、また
前記シリンダCY15を作動させれば、作動軸
118はスライド管115に対して摺動し、軸
120,120及びリンク機構123を介して
2組の把持爪122,122を同時に開閉作動
させるように構成されている。即ち第33図〜
第35図に示すように、上下の案内溝110
b,113bを挿通している2本の糸(図中で
は1本に省略してある。)をとらえて180゜ひね
ることができるように構成されている。
次に、前記把持爪122の下方には押圧レバ
124が設けられている。押圧レバ124は取
付け板111に固設されたアクチユエータに連
動連結されており、上方へ向けて90゜回動でき
るように構成されている。即ち第36図に示す
ように、前記把持爪122,122によつて引
き回された糸70の交点を引掛けて一側方へよ
せることができるように構成されている。
次に、前記把持爪122の一側方には、鉤状
の小爪126と、先端に押圧バー127aを有
する大爪127とが、取付け板111に設けら
れたアクチユエータ128に同軸に連動連結さ
れている。即ち第37図に示すように、前記押
圧レバ124が一側方に寄せた糸70の交点を
小爪126によつて保持すると共に、同糸70
の一部を大爪127の押圧レバー127aによ
つて下方に押下げることができるように構成さ
れている。
次に、第29図〜第31図に示すように、前
記大爪127及び小爪126と前記把持爪12
2との間には、挟持爪129が設けられてい
る。取付け板111の軸孔に裏面側から接続連
通された案内筒130には、摺動管131が移
動自在に挿入されている。摺動管131内には
軸受けを介して作動棒132がスライド自在に
設けられており、作動棒132の後端は摺動管
131の後端に固設されたシリンダCY16の
ロツドに連結されている。また摺動管131の
前端に固設された枠材133には一対の爪材1
29a,129aより成る挟持爪129が揺動
自在に軸着されており、各爪材129aの後端
部と前記作動棒132の前端はリンク機構によ
つて連結されている。そして前記案内筒130
の外周にはシリンダCY17が設けられており、
該シリンダCY17のロツドは摺動管131の
後端には連結されている。シリンダCY17を
作動させれば挟持爪129は全体として前後に
移動することができ、シリンダCY16を作動
させれば挟持爪129を開閉作動させることが
できる。また第28図、第30図及び第33図
〜第41図に示すように、取付け板111には
糸締めシリンダ125が前後移動自在に設けら
れており、この糸締めシリンダ125には糸を
引掛けて引つ張るための糸締めアーム125a
が設けられている。即ち第38図〜第41図に
示すように、挟持爪129を前進させ、前記大
爪127によつて押下げられた糸70を該挟持
爪129によつてつかみ、さらに把持爪122
と小爪126を解除した後、前記糸締めシリン
ダ125を作動・前進させて糸締めすることに
よつて、糸70を一束結びにすることができる
ように構成されているものである。なお、第2
9図及び第30図に示すように、把持爪122
の上方には不要な糸70を切断するためのヒー
トカツタ134が設けられている。また第28
図及び第30図に示すように、上下の案内溝1
10b,113bの内側には、案内溝を挿通す
る糸70をはさみ、これらの糸に所定の張力を
与えるための装置が設けられている。
次に、以上(A)〜(J)の各項で説明した各装置より
成る交換装置10の動作について説明する。
まずコツプの取出し装置Aによつてコンテナ3
5からコツプ2を取出す。即ち両モータM1,M
2を駆動してX,Yスライダ17,28を各ガイ
ド軸15,21に沿つて移動させ、両近接スイツ
チ20,31が出力する両位置決め部材19,3
0の検出信号に基づいて、Xスライダ17及びY
スライダ28を所望の位置に停止させる。次にシ
リンダCY1を作動させてハンドHA1を下降さ
せ、該ハンドHA1によつて所望位置にあるコツ
プ2の頭部をつかむ。そして、シリンダCY1及
びモータM1,M2を駆動して該コツプ2を隣に
ある受渡し装置Bに運ぶ。
受渡し装置Bは、第9図中に実線であらわした
ような引込み位置で前記取出し装置Aからコツプ
2を受取る。第10図に示すような水平状態にあ
る受渡し装置BのハンドHA3が、搬送されてき
たコツプ2の底部を把持すると、まず、前記取出
し装置Aが上部のハンドHA2を用いてコツプ2
のゴムキヤツプを外す。そして次に受渡し装置B
のシリンダCY2が作動してロツドが伸展する。
ロツドの先端にある揺動部材38及びハンドHA
3は軸部材37を中心として上方へ回動し、ハン
ドHA3はコツプ2を移動方向(斜め上方向)に
直角な姿勢でつかんだまま上昇する。そして受渡
し装置Bは、第9図中に想像線であらわしたよう
な伸展位置で、上方位置にある設定装置Cの回転
アーム板55に設けられたハンドHA4にコツプ
2を渡す。本実施例では緯糸の種類が異なる2種
のコツプ2を交互に交換することになつており、
設定装置Cの3つのハンドHA4のうちの2つ
は、それぞれ他方の種類のコツプ2を把持するよ
うに決められており、残りの1つのハンドHA4
は旧コツプ2を扱うために用いられるようになつ
ている。
さて、シヤトル1内の緯糸70が残り少なくな
つた時、該シヤトル1がシヤトルレース12上を
飛走してシヤトルボツクス11内に入つたところ
で織機を自動停止させる。まず第17図に示すよ
うに、シヤトル引出し装置Dが作動してシヤトル
1をシヤトルボツクス11からシヤトルレース1
2上に引き出す。次に、第19図に示すように、
シリンダCY6が作動して押え板68が下降し、
織成69側の緯糸70を固定する。また該動作と
前後して糸引き出し装置Eが作動し、糸ガイドE
2と押え板68とによつて緯糸70を手前側に三
角形状に引き出し、前述の如く結び目Nをちらす
為に前記リール装置Fに緯糸70を受け渡し、緯
糸70の調整を行なう。
次に、コツプの設定装置Cが作動する。まずモ
ータM3が作動して第1軸43を下方に向けて倒
し、本装置Cは第9図に示すような状態となる。
次にロータリアクチユエータ50が作動し、第2
軸49を回動させる。即ち、第9図において回転
アーム板55が紙面の手前側に向けて90゜揺動す
るように、第2軸は回動され、動作後、回転アー
ム板55は水平面に対して直角な状態となる。ま
た図示はしないが、この状態において、回転アー
ム板55のあるハンドHA4は、引出されたシヤ
トル1内に倒置されている旧コツプ2の頭部を挟
む位置に来ている。そして該ハンドHA4を作動
させて旧コツプ2をつかみ、旧コツプ2をつかん
だままで前記ロータリアクチユエータ50を先刻
とは逆方向に90゜作動させれば、シヤトル1内の
旧コツプ2を第2図aに示すような垂直姿勢にす
ることができる。この場合、旧コツプ2はシヤト
ル1の後部内にあるトング3に取付けられている
ので、ハンドHA4を上方に揺動させることによ
つて旧コツプ2を起こそうとすると、シヤトル1
もシヤトルレース12上から浮き上がつてしま
う。そこで、第17図に示すように、この動作に
前後してシヤトル押え装置Gを作動させ、シヤト
ル1の先端近傍をシリンダCY71のロツドとシ
ヤトルレース12との間に押圧固定しておく。な
お、旧コツプ2がシヤトル1内で垂直姿勢にされ
た時には、第22図に示すように、旧糸70bは
旧コツプ2と図示しないシヤトル1との間で斜め
方向に張設された状態になつている。
次に、糸の処理装置である旧糸引込み装置Hが
作動する。まずシリンダCY10が作動して両ア
ーム87,88が下降する。次に揺動アーム88
が旋回して両アーム87,88が旧糸70bをは
さむ。そしてシリンダCY10が引込み作動し、
両アーム87,88は旧糸70bを引掛けた状態
で上昇していき、旧糸70bと共に切欠き溝89
aから吸引管89内に入る。ここで第1図に示し
たコツプガイドH1が、旧コツプ2を押えていた
保持板91,91を開作動させ、第2図aに示す
ように、糸ガイド92によつて旧糸70bを水平
方向に引張る。引張られた旧糸70bはヒートカ
ツタ93に接触し、熱によつて溶融・切断され
る。旧コツプ2から切離された旧糸70bの端部
は吸引管89内に吸込まれ、鉛直状態に吸引保持
される。
次に前記設定装置Cが再び作動する。前述した
通り、この時の本設定装置Cは、ほぼ第9図に実
線で示したような姿勢であり、かつシヤトル1に
取付けられている垂直状態の旧コツプ2の頭部を
つかんだ状態である。そこで、シリンダCY3を
作動させて第4軸54を上方へ向けて駆動し、回
転アーム板55及びハンドHA4を第13図に示
すように矢印ニの方向へ上昇させる。ハンドHA
4に把持されている旧コツプ2は上に持ち上げら
れるので、旧コツプ2はシヤトル1のトング3か
ら抜去される。次にサーボモータM4を作動させ
て第3軸53を回動させ、回転アーム板55を回
転させる。この時の回転方向は、ハンドHA4が
把持している新コツプ2のうち、どちらをシヤト
ル1内に設定するかによつて選択し、その回転角
度は約120゜である。即ち旧コツプ2はシヤトル1
のトング3上から外され、トング3の真上には新
コツプ2が設定される。そして前記シリンダ
CYCが引込み作動し、新コツプ2をシヤトル1
のトング3に差込む。そしてこの新コツプ2をつ
かんでいたハンドHA4が開き、サーボモータM
4がわずかに回動し、新コツプ2の頭部近傍から
ハンドHA4を退避させる。
次に糸の処理装置としての新糸引込み装置Iが
作動する。まずシリンダCY11が作動し、吸引
ダクト99及び吸引筒98等が下降する。第17
図及び第25図に示すように、吸引筒98は、シ
ヤトルレース12上にほぼ垂設された状態の前記
新コツプ2を外挿しながら、内部の空気を上方へ
吸上げていく。この時、吸引筒98の開口下端付
近に設けられた複数のノズルが高圧空気を吹出
し、新コツプ2の周囲に糸巻き方向と逆向きの空
気の流れをつくるので、新コツプ2に緊密に巻装
された新糸70aの端部は強制的にばらけさせら
れ、上方の基体97を経て吸引ダクト99へと吸
込まれていく。そして吸引筒98が下降端に達す
ると、シリンダCY12が作動して基体97内の
揺動板100を動かし、吸込まれた新糸70aの
端部を基体97の開口部との間で挟持する。次
に、前記シリンダCY11が引込み作動し、新糸
70aの端部をつかんだ吸引筒98等は上昇して
いく。この時、シヤトル1に設定された新コツプ
2の新糸は上方に引張られた状態となつており、
またシヤトル1の前部から引出されている旧糸7
0bの端部は該新糸70aと並んで上方に導かれ
た状態にある。吸引筒98が上昇端に達した時、
シリンダCY12を作動し、基体97内の揺動板
100を動かして挟持を解除し、新糸70aの端
部をエアの吸引にまかせる。新糸70aの端部が
適当長さだけ吸込まれたことが図示しないセンサ
によつて検知されると、設定装置Cのサーボモー
タM4を駆動して回転アーム板55を回転させ、
ハンドHA4によつて新コツプ2の頭部を押えて
吸引による糸の吸いすぎを防ぐ。同時に、糸よせ
装置G2のシリンダCY9が作動し、前記新旧両
糸70a,70bの端部を糸よせ棒84が糸結び
装置Jの方へ向けて押す。これと同時に、シリン
ダCY13が作動し、糸結び装置Jの全体が新糸
引込み装置Iの下方へスライドしてくる。そして
新旧両糸70a,70bの端部は、糸結び装置J
の上・下導入部110a,113aから上・下の
案内溝10b,113b内に入る。
次に本糸結び装置による新旧両糸の一束結び動
作を、第28図〜第41図を参照して説明する。
なお前述した通り、第33図〜第41図において
は、簡単のため新旧2本の糸70a,70bの各
組をまとめて1本の線であらわしてある。即ち以
下の説明では、緯糸70とは、新旧両糸70a,
70bの組をあらわしている。
(1) まずシリンダCY15を作動させて作動軸1
18を引き、2組の把持爪122,122と図
示しない上下の糸押え挟持爪とによつて緯糸7
0をつかむ。(第33図) (2) シリンダCY14を作動させてスライド管1
15を引くと、該スライド管115はガイド溝
116においてガイドピン114aで案内され
て回動する。即ち、前記把持爪122はつかん
だ緯糸70を引張りながら、これを180゜ひね
る。(第34図及び第35図) (3) アクチユエータを作動させて押圧レバ124
を上方へ90゜回動させ、前記把持爪122が引
き回した緯糸70の交差点を大爪127と小爪
126の側へ押す。(第36図) (4) アクチユエータ128を作動させ、小爪12
6が前記緯糸70の交差点を係止すると共に大
爪127の押圧バー127aが寄せられた緯糸
70(70a+70b)の1組を下方へ押下げ
る。この後、押圧レバ124は下方へ戻る。
(第37図) (5) シリンダCY17を作動させて挟持爪129
を前進させ、大爪127によつて押下げられた
緯糸70をシリンダCY16の作動によつて挟
持爪129で挟持する。(第38図及び第39
図)そして把持爪122,122、大爪127
及び小爪126による緯糸70の係止を解除す
る。
(6) 下案内溝110bの後方に待機しているシリ
ンダ125を作動させて、挟持爪129と図示
しない下案内溝110b上部の挟持爪によつて
つかんだ緯糸70を押し出し、結び目を締め
る。新旧の両糸は、第32図に示すような一束
結びに結ばれ、図示はしないが、同時に結び目
より上方の位置で不要部分がヒートカツタ13
4によつて切断される。(第40図及び第41
図)なお、切断された上部の糸の切れ端は、吸
引ダクト99及び吸引管89内に吸込まれ、所
定位置に運ばれる。
以上のようにして新旧の両糸が結ばれた後、再
び設定装置Cが作動する。次にロータリアクチユ
エータ50を駆動して、回転アーム板55を平面
に対して垂直になるよう約90゜回動させる。即ち、
新コツプ2をトング3と共に倒し、該新コツプ2
をシヤトル1内に設定する。
新コツプ2の先端からシヤトル1の前部の孔1
bに至る新旧の両糸70a,70bが結ばれた部
分は、糸結び動作後には不必要に長くなつてお
り、このあそびの部分は各装置類に引掛りやす
い。そこで、設定装置Cによる新コツプ2の倒置
動作と前後して、リール装置Fが作動して緯糸を
巻き取る。そして新コツプ2がシヤトル1内に設
定され、緯糸70のあそびがリール装置Fによつ
て巻取られたところで、コツプ押え装置G1とし
てのシリンダCY8が作動される。即ち第17図
に示すように、ロツドの先端で新コツプ2の頭部
を下方へ押え付けることによつて新コツプ2を確
実にシヤトル1内に押込み、同時に図示しないリ
ードセンサによつて新コツプ2の存在自体を確認
する。
次に、前記リール装置Fが再び作動される。リ
ール装置Fによつて緯糸70をリール73の周溝
部73aに巻取ると、第19図に示すように、緯
糸70の織成69側は押え板68によつて固定さ
れているので、糸の結び目Nはシヤトル1の孔1
bを通過してシヤトル1の後方に出る。織機の作
動時、糸の結び目Nには孔1bを通過する際、必
要以上の張力が加わることがあり、場合によつて
は切断してしまうことも考えられる。そこで本実
施例のように、リール装置Fによつて事前に結び
目Nをシヤトル1の後方に引き出しておくこと
は、作業を中断なく進める上できわめて有効であ
る。また(F)でも述べたように、コツプ2を交換す
る度に適当回数づつリール装置Fに緯糸70を巻
取らせるようにすれば、織成69中における結び
目Nの位置を第19図中のハに示すようにあちこ
ちにちらすことができ、織成69の性質(例えば
透水性等)の場所による不均一性を解消すること
ができる。次に、リール装置FのモータM5を1
回転逆転させ、回動自在の引掛具76の先端の鉤
部をリール73の外周より内部へ退避させると共
に、前記シヤトル引出し装置Dによつてシヤトル
1をシヤトルボツクス11内に押込む。そして、
該シヤトル引出し装置Dを、飛走するシヤトル1
の障害にならないように、上方へ揺動・退避させ
ると共に前記糸引き出し装置EのハンドHA5を
解放する。
以上のようにして旧コツプと新コツプを交換し
た後、再び織機を作動させることができる。
以上説明したように、本実施例においては、所
定の位置に貯蔵された所望の種類のコツプを取出
し装置Aによつて選択的に取出すことができ、4
方向に独立して作動する設定装置Cによつてこの
新コツプをシヤトル内に装填し、あるいは旧コツ
プをシヤトルから取出すことができる。そして新
旧糸引込み装置H,Iが細くて形状の定まりにく
い新旧両糸を扱いやすい形に処理し、シリンダ等
によつて作動される各種の爪装置を具備した糸結
び装置Jが、前記新旧両糸を結ぶことができるよ
うになつている。また、リール装置Fは適宜長さ
の糸を巻取るので、糸の結び目位置は調整され織
成内における結び目の位置が分散される。そして
本交換装置10は、機器・装置類の作動範囲を設
定したり、機器及びワークの作動量や位置を検出
するために、前述した通り多数のリミツトスイツ
チやセンサ類を備えている。さらに本交換装置は
説明中に明記したもの以外にも多くのリミツトス
イツチ・近接スイツチ・センサ等の検出手段を備
えている。そして本交換装置10は、これら検出
手段からの信号を利用し、図示しないコンピユー
タ等の制御手段によつて制御されるようになつて
いる。従つて、前述した多数の装置群の複合体で
あり、かつ糸のように細くて柔かいワークをあつ
かう本装置を、全体として円滑に作動させること
ができる。このように、本実施例によれば、従来
手作業でしか行なうことのできなかつたコツプの
交換作業を自動化することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係るコツプ自動交
換装置によれば、従来作業員の手作業でしか行う
ことのできなかつたコツプ交換及び糸結び作業を
自動化することができるので、同作業における作
業能率を向上させると共に、省人化・省力化を実
現して作業コストの低減を図ることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体的な構成を示
す斜視図であつて、設定装置等が設けられたフレ
ーム台を矢印に沿つて手前側に移動させた状態を
示す図、第2図はコツプが装着されたシヤトルの
断面図であつて、同図aは交換時におけるコツプ
の垂直姿勢を示す図、同図bはコツプがシヤトル
内に納置されている状態を示す図、第3図は本実
施例における取出し装置の正面図、第4図は同取
出し装置の断面図、第5図は、同取出し装置及び
設定装置を含むフレーム台に設けられた各種装置
群と、シヤトルボツクスと、糸結び装置との配置
関係を示す平面図、第6図〜第8図は前記取出し
装置のハンドを示す図、第9図は本装置の要部を
示す右側面図、第10図はコツプを受ける位置に
ある受渡し装置の要部を示す右側面図、第11図
は作動中の受渡し装置を示す右側面図、第12図
は同受渡し装置の正面図、第13図は一部を破断
した設定装置の右側面図、第14図は第13図の
a−a切断線における断面図、第15図は設定装
置の第2軸及び回転アーム板の平面図、第16図
は設定装置の先端部分である第3軸及び第4軸付
近の部分断面図、第17図はシヤトルレースの上
方に設けられた糸結び装置及び新旧糸引込み装置
等を示す正面図、第18図はシヤトルレースの上
方に設けられた糸結び装置及びシヤトル引出し装
置等を示す右側面から見た断面図、第19図はリ
ール装置等と糸の結び目の位置との関係を示した
模式的平面図、第20図はリール装置の断面図、
第21図はリール装置のリールをシヤトルレース
側から見た図、第22図は糸の処理装置としての
旧糸引込み装置の正面図、第23図は糸引込み装
置の右側面図、第24図は糸の処理装置としての
新糸引込み装置の正面図、第25図は新糸引込み
装置の右側面図、第26図は新糸引込み装置の基
体の断面図、第27図は第26図のb−b切断線
における断面図、第28図は糸結び装置の正面側
から見た断面図、第29図は糸結び装置の平面
図、第30図は糸結び装置の右側面図、第31図
は挟持爪の駆動機構を示す断面図、第32図aは
一束結びされた新旧両糸の結び目の平面図、同図
bは同背面図、第33図〜第41図は各々糸結び
装置の前端部を示す斜視図であつて、同装置によ
る糸の一束結び動作を順次示す動作説明図であ
る。 1……シヤトル、2……コツプ、10……コツ
プ自動交換装置(交換装置)、70……緯糸、7
0a……新糸、70b……旧糸、A……取り出し
装置、C……設定装置、F……リール装置、H…
…糸の処理装置としての旧糸引込み装置、I……
糸の処理装置としての新糸引込み装置、J……糸
結び装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 緯糸が巻かれているコツプを収納したシヤト
    ルを、上下の経糸の間に飛走させて織物を織る織
    機に付設されたコツプ自動交換装置において、新
    コツプを取出して搬送するコツプの取出し装置
    と、シヤトル内の旧コツプを取出すと共に、前記
    取出し装置が搬送してきた新コツプを受取つてシ
    ヤトル内に設定するコツプの設定装置と、新コツ
    プ及び旧コツプの糸を処理して両糸の端部を揃え
    る糸の処理装置と、前記両糸の両端部を結び付け
    る糸結び装置と、前記両糸の結び目の位置を織成
    内において分散させるリール装置と、を具備する
    ことを特徴とするコツプ自動交換装置。
JP62148063A 1987-06-16 1987-06-16 コップ自動交換装置 Granted JPS63315640A (ja)

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EP94103817A EP0624670A1 (en) 1987-06-16 1988-06-16 Adjusting device for a loom
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AU60054/90A AU618906B2 (en) 1987-06-16 1990-07-31 Automatic cop exchanging apparatus for shuttle loom
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FI912508A FI89385C (fi) 1987-06-16 1991-05-23 Regleringsanordning foer en vaevstol
FI912509A FI89386C (fi) 1987-06-16 1991-05-23 Traodbindningsanordning foer en vaevmaskin
FI912507A FI89813C (fi) 1987-06-16 1991-05-23 Automatisk utbytesanordning foer en vaeftspole vid vaevstol av skytteltyp
CA000616494A CA1333986C (en) 1987-06-16 1992-10-02 Automatic cop exchanging apparatus for shuttle loom
CA000616493A CA1331857C (en) 1987-06-16 1992-10-02 Thread tying apparatus for shuttle loom
CA000616495A CA1329110C (en) 1987-06-16 1992-10-02 Cop winding device with knot disalignment for shuttle loom
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