JPH03274146A - 定着用ローラの製造方法 - Google Patents
定着用ローラの製造方法Info
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
の画像形成装置の定着器に用いられる定着用ローラの製
造方法に関する。
によって加熱されていて、バックアップローラとで間に
用紙を圧迫挟持しながら搬送し、用紙の定着用ローラ側
の面に付着されているトナーを用紙に加熱圧着して定着
させるものである。
熱圧着させた後にトナーから離れる際の離型性を向上さ
せるために、芯金の外周面にフッ素樹脂層を形成してい
る。すなわち、芯金の外周面にフッ素樹脂粉末を静電塗
装によりコーティングしたり、フッ素樹脂ディスバージ
ョンをスプレーで塗布したり、当該ディスバージョン中
に芯金を浸漬したりしてコーティングし、その後加熱炉
中で前記フッ素樹脂粉末またはディスバージョンを焼成
することによりフッ素樹脂層を形成していた。
定着用ローラにおいては、フッ素樹脂層のすぐ下層が芯
金であるためローラの表面は剛体に近いものとなり、ト
ナー像を用紙へ加圧して熱を伝達する際に、用紙および
トナー像の微小な凹凸に対するなじみ性に劣り、フッ素
樹脂層の外周面とトナー像との間に微小間隙が介在する
等して、トナー像への熱伝達量が少なくなってしまう。
都合があった。
面に、フッ素ゴムまたはシリコーンゴム等からなるゴム
層を被着形成し、このゴム層の外周面にフッ素樹脂層を
形成して、ゴム層の弾性を利用して用紙やトナー像との
なじみ性を向上させるようにしている。
の弾性を利用することによりトナーの用紙への定着性を
向上させることはできたが、次のような問題点があった
。
めに、従来は、フッ素樹脂粉末をゴム層の外周面に塗布
してコーティングしたり、フッ素樹脂アイスバージョン
をゴム層の外周面にスプレーで塗布したり、当該ディス
バージョン中に定着用ローラを浸漬することによりコー
ティングし、その後にフッ素樹脂を焼成してフッ素樹脂
層を形成していた。この焼成を行なうことにより、フッ
素樹脂層の下層であるシリコーンゴムまたはフッ素ゴム
からなるゴム層が熱的劣化を起したり、特にシリコーン
ゴムの場合には解重合を起したりする可能性が高いため
、従来は焼成をできるかぎり低温で、かつ、短時間で行
なう必要があった。そのためフッ素樹脂の焼成に必要な
熱量の供給不足が起り、フッ素樹脂層の外周面にクラッ
クやピンホールが発生してしまい、実際の定着動作中に
おいて、前記クラックやピンホールにトナーが入り込ん
で離型性の低下をひき起したり、前記クラックやピンホ
ールに離型剤として使用されているシリコーンオイルが
入り込んでフッ素樹脂層自身の剥離を誘発させてしまう
ものであった。
のゴム層の弾性を良好に保持しながら、クラックやピン
ホールの皆無なフッ素樹脂層を形成して、定着性、離型
性等に優れた定着用ローラを効率よく製することのでき
る定着用ローラの製造方法を提供することを目的とする
。
れば、定着用ローラの芯金の外周面にシリコーンゴムお
よびフッ素ゴムのいずれか一方からなるゴム層を被着形
成し、このゴム層の外周面にフッ素樹脂系プライマを塗
布し、このフッ素樹脂系プライマの外側に熱収縮性を有
するフッ素樹脂チューブを被覆し、その後前記フッ素樹
脂チューブをその熱収縮温度以上の温度の下で前記フッ
素樹脂系プライマと完全に密着するように収縮させ、そ
の後前記定着用ローラを前記フッ素樹脂チューブの融点
以上の温度の液体中に所定時間浸漬して、前記ゴム層、
フッ素樹脂系プライマおよびフッ素樹脂チューブを互い
に融着させることを特徴とする。
〜1.5am+とじ、フッ素樹脂系プライマの塗布厚さ
を10μm〜40μmとし、かつ、フッ素樹脂チューブ
の厚さを15μTrL〜40μ次とすることを特徴とす
る。
外側に熱収縮性を有するフッ素樹脂チューブを熱収縮さ
せて前記プライマと完全に密着させるようにして被覆し
、全体を液体中に所定時間浸漬することによりそのフッ
素樹脂チューブの融点以上に加熱して、前記フッ素樹脂
系プライマとフッ素樹脂チューブとを融着させてフッ素
樹脂層を形成する。従って、ゴム層を熱劣化させたり解
重合させることなくフッ素樹脂層が形成され、しかもそ
のフッ素樹脂層にはクラックやピンホールが皆無のもの
となり、定着性、離型性等の優れた定着用ローラが得ら
れる。
1°5厘に保持すると最外層のフッ素樹脂層のなじみ性
を良好に維持し、かつ、定着用の熱量の伝熱を良好に行
なうことができる。また、フッ素樹脂系プライマの厚さ
を10μm〜40μmとすることにより、ゴム層の熱劣
化や解重合を伴わないで最外層のフッ素樹脂層との融着
を良好に行なうことができ、更に最外層のフッ素樹脂層
の厚さを15μm〜40μmに保持することにより、ク
ラックやピンホールが皆無で、しかも適度の弾性を有し
て定着性、離型性の優れたフッ素樹脂層が形成される。
明する。
略示している。
装するために中空とされている芯金2の外周にシリコー
ンゴムおよびフッ素ゴムのいずれか一方からなるゴム層
3が形成されており、このゴム層3の外側にフッ素樹脂
系プライマ4を介してフッ素樹脂層5が形成されている
。
から第5図について説明する。
ムR3を被着する。−芯金2はアルミニウムまたはステ
ンレスによって製せられている。ゴム層3としては、定
着動作時にヒータによって加熱されるので耐熱性を有し
、また適当な熱転S牲を有する必要があり、シリコーン
ゴムまたはフッ素ゴムはこれらの条件を満足している。
り形成される。このゴム層3の厚さは0.2順〜1.5
厘とするとよい。なぜなら、ゴム層3の厚さが0.2a
m未満であると、ゴムとしての弾性が低下し、用紙やト
ナーの凹凸へのなじみ性が悪くなるからであり、一方ゴ
ム層3が1.51mmを越えると、ゴムとしての弾性は
十分であるが、定@動作時にヒータからの熱をトナーへ
伝達する熱応答性が悪くなり、トナーの定着不良を発生
させるおそれがあるからである。なお、ゴム層3の熱伝
導率を向上させるためには、Al2O3等の金属酸化物
、石英系フィラー等の熱伝導率の高い物質をゴム中に添
加するようにしてもよい。また、必要に応じて、ゴムH
3の外周面の研削を行なうとよい。
布する。このフッ素樹脂系プライマ4はフッ素樹脂Ii
5を形成することとなるフッ素樹脂チューブ6をゴム層
3に融着させるものであり、ゴム層3との親和性に優れ
ており、かつ、フッ素樹脂を含むことが条件とされ、例
えば、三井フロロケミカル株式会社製の商品名MP90
2をフッ素樹脂系プライマ4として用いるとよい。その
他、ダイキン工業株式会社製の商品名GLS213から
なるフッ素ゴムやフッ素樹脂分散液もフッ素樹脂系プラ
イマ4として用いてもよい。このフッ素樹脂系プライマ
4のゴム@3への塗布厚さは10μTrL〜40μ汎と
するとよい。なぜなら、フッ素樹脂系プライマ4の塗布
厚さが10μm未満であると、後述するようにフッ素樹
脂チューブ6をフッ素樹脂系プライマ4と融着させるた
めにフッ素樹脂チューブ6の融点以上まで加熱した際に
、フッ素樹脂系プライマ4を通じてゴム層3へ伝達され
る熱量が過大となって、ゴム層3の熱劣化や解重合を引
き起こすおそれがあり、一方フッ素樹脂系プライマ4の
塗布厚さが40μ扉を越えると、フッ素樹脂系プライマ
4がゴム層3の弾性を抑えてフッ素樹脂層5の用紙やト
ナーへのなじみ性を低下させてしまうからである。
となる熱収縮性を有するフッ素樹脂チューブ6を被覆す
る。この場合フッ素樹脂チューブ6の自由状態における
内径はゴム層3の外径より若干大きく形成しておき、第
3図に示すように、フッ素樹脂チューブ6内にフッ素樹
脂系プライマ4が塗布されているゴム13を芯金2と一
緒に挿入し、その後、第4図に示すように、例えば加熱
炉12内においてフッ素樹脂チューブ6を熱収縮温度よ
り高い温度のもとで収縮させて、フッ素樹脂チューブ6
の内面をフッ素樹脂系プライマ4を介してゴム層3に密
着させる。このフッ素樹脂チューブ6としては耐久性の
あるフッ素樹脂層5を形成できるものであればよく、例
えばテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA) 、ポリテトラフルオ
ロエチレン<PTFE)、テトラフルオロエチレンへキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)を用いるとよ
い。また、フッ素樹脂チューブ6の厚さは15μm〜4
0μ肌とするとよい。なぜなら、フッ素樹脂チューブ6
の厚さが15μm未満であると、定着時の用紙の通紙に
対する耐久性が劣って摩損し易く、一方40μ班を越え
ると、フッ素樹脂層5がゴム層3の弾性を抑えて用紙や
トナーへのなじみ性を低下させてしまうからである。
たフッ素樹脂チューブ6の両端部を密封した状態で、第
5図に示すように、浸漬容器7に貯留されフッ素樹脂チ
ューブ6の融点以上の温度に保持されている加熱用液体
8内に定着用ローラ1を所定時間浸漬させる。浸漬容器
7は有孔仕切板9によって、底部にヒータ10を備えた
浸漬部と、撹拌機11を備えた撹拌部とに仕切られてお
り、ヒータ10によって加熱用液体8の温度を所定温度
に保持し、撹拌機11によって浸漬容器7内の加熱用液
体8を均一温度とするようにされている。この加熱用液
体8内に定着用ローラ1を浸漬すると、加熱用液体8が
フッ素樹脂チューブ6を圧迫するので、フッ素樹脂チュ
ーブ6はフッ素樹脂系プライマ4と完全に密着し、同時
に加熱用液体8からフッ素樹脂チューブ6の全体に均一
に大熱量が供給され、フッ素樹脂チューブ6は短時間に
自己の融点温度まで加熱され、フッ素樹脂系プライマ4
と短時間に融着される。このフッ素樹脂系プライマ4と
フッ素樹脂チューブ6との融着が完了した後に定着用ロ
ーラ1を加熱用液体8から引上げると、フッ素樹脂チュ
ーブ6は固化して極めて良質なフッ素樹脂層5となる。
マ4を介してゴム層3の外周に融着させるものであるか
ら、フッ素樹脂層5にはクラックやピンホールは皆無と
なる。定着用ローラ1の加熱用液体8内への浸漬時間は
短いので、内側のゴム層3が熱劣化したり、解重合する
ことはない。
の弾力によってフッ素樹脂層5の用紙やトナーに対する
なじみ性が良く、定着性に優れており、しかも、フッ素
樹脂層5にクラックやピンホールが皆無のためフッ素樹
脂1i5と用紙やトナーとの離型性も優れたものとなり
、常に良好な定着を行なうことができる。
従来例との定着性および耐久性を比較して説明する。
、芯金2をアルミニウムによって製し、この芯金2の外
周面にシリコーンゴムからなるゴム層3を接着加硫し、
その後ゴム層3の外周面を粗さがRz10μmJJ、下
であり、がっ、ゴム層3の厚さが0.5amとなるよう
に研削した。その後、ゴム層3の外周面にフッ素樹脂系
プライマ4として前記MP902を約20umの厚さに
公知の方法によりスプレーによって均一に塗布し、その
後フッ素樹脂チューブ6として前記PFAからなる厚さ
が約30μmのチューブ内に、第3図に示すように、フ
ッ素樹脂系プライマ4が塗布されているゴムH3を芯金
2と一緒に挿入し、その後、第4図に示すように雰囲気
温度が150℃の加熱炉12中に10分間定着用ローラ
1を投入させ、前記フッ素樹脂チューブ6を熱収縮させ
て、フッ素樹脂チューブ6の内面をフッ素樹脂系プライ
マ4と完全に密着させる。その後、フッ素樹脂チューブ
6を被覆されたローラを、PFAの融点である302℃
〜310℃より高い320℃に加熱された加熱用液体8
中に5分間浸漬させて、フッ素樹脂系プライマ4とフッ
素樹脂チューブ6とを完全に融着させてフッ素樹脂層5
を形成して定着用ローラ1を製した。
一方の従来例1は本発明品と同様に芯金2の外周面にゴ
ム層3を形成し、そのゴムIi3の外周面にフッ素樹脂
粉末として前記PFA粉末を厚さ20〜25μ扉となる
ように静電塗装によりコーティングし、その後320℃
で30分間焼成したものであり、他方の従来例2は本発
明品と同様の芯金2の外周面に直接PFA粉末を厚さ2
0〜25μmとなるように静電塗装によりコーティング
し、350℃で30分間焼成したものである。
ローラ1を実際に複写機の定着器に装着し、定着用ロー
ラ1の温度を変化させて定着率の変化を求めると第6図
のようになった。
されている従来例1と同等の良好な定着性を有する。
例2の各定着用ローラ1を用いて連続コピーによる耐久
性試験を行なったところ、本発明品は30万枚以上コピ
ーしても全く異常は認められなかったけれども、従来例
1においては15万枚のコピーでフッ素樹脂層に剥離が
発生し、従来例2においては20万枚で定着用ローラ1
および用紙のコピー面に汚れが発生した。
1は従来例に比べて極めて優れた性能を有するものであ
る。
必要に応じて変更することができる。
ート用の加熱圧着用のローラ等積々のローラの製造にも
適用することができる。
作用するものであるから、内層のゴム層の弾性を良好に
保持しながら、クラックやピンホールの皆無なフッ素樹
脂層を形成して、定着性、離型性等に優れた定着用ロー
ラを効率よく製することができ、製造も容易で製造コス
トも低廉となる等の効果を奏する。
6・・・フッ素樹脂チューブ、8・・・液体。
られる定着ローラを示す概略断面図、第2図は本発明の
工程図、第3図はフッ素樹脂チューブをゴム層の外側に
被覆する工程の説明図、第4図はフッ素@脂チューブを
熱収縮させる工程の説明図、第5図はフッ素樹脂チュー
ブを加熱融着させる装置を示す概略断面図、第6図は本
発明品と従来例1.2との定着率と定着用ローラの温度
との関係を示す特性図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)定着用ローラの芯金の外周面にシリコーンゴムおよ
びフッ素ゴムのいずれか一方からなるゴム層を被着形成
し、このゴム層の外周面にフッ素樹脂系プライマを塗布
し、このフッ素樹脂系プライマの外側に熱収縮性を有す
るフッ素樹脂チューブを被覆し、その後前記フッ素樹脂
チューブをその熱収縮温度以上の温度の下で前記フッ素
樹脂系プライマと完全に密着するように収縮させ、その
後前記定着用ローラを前記フッ素樹脂チューブの融点以
上の温度の液体中に所定時間浸漬して、前記ゴム層、フ
ッ素樹脂系プライマおよびフッ素樹脂チューブを互いに
融着させることを特徴とする定着用ローラの製造方法。 2)ゴム層の厚さを0.2mm〜1.5mmとし、フッ
素樹脂系プライマの塗布厚さを10μm〜40μmとし
、かつ、フッ素樹脂チューブの厚さを15μm〜40μ
mとすることを特徴とする請求項第1項記載の定着用ロ
ーラの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2073853A JPH07350B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 定着用ローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2073853A JPH07350B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 定着用ローラの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03274146A true JPH03274146A (ja) | 1991-12-05 |
JPH07350B2 JPH07350B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=13530131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2073853A Expired - Fee Related JPH07350B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 定着用ローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07350B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158020A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Ringstone Co Ltd | グラビア印刷フィルムによる織り布地のラミネート方法と装置及びその織り布地を使用した袋物 |
-
1990
- 1990-03-23 JP JP2073853A patent/JPH07350B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158020A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Ringstone Co Ltd | グラビア印刷フィルムによる織り布地のラミネート方法と装置及びその織り布地を使用した袋物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07350B2 (ja) | 1995-01-11 |
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