JPS629377A - 定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は定着装置詳しくは例えばｒｐｃ複写機、ファク
シミリ、ラインプリンター等に用いる定着装置に関する
ものである。

（従来技術） コピー紙（１）に転写されたトナー（２）を加熱定着ロ
ーラ（３）（通常１６０℃〜２００℃）と加圧弾性ロー
ラ（４）の間を通すことによってコピー紙に焼き付ける
方式の定着装置（第２図）に於いて、加圧弾性ローラと
しては通常金属又はプラスチックローラにシリコーンゴ
ムをかぶせた所謂ゴムローラが使われる。

この場合ゴムの離型性を上げるために次のような方法が
とられている。

■　予メシリコンゴムをシリコンオイルにつケ膨潤させ
ておく。

■　シリコンゴムに弗素樹脂をコーティングする。

■　シリコンゴムに弗素樹脂の収縮チューブをかぶせる
。

なお加熱定着ローラとしては、従来金属の表面に弗素樹
脂をコーティングしてトナーとの離型性を上げたものや
、シリコンゴムをかぶせて弾性をもたせ更にシリコンオ
イル等の離型油を塗布してトナーとの離型性をもたせた
ものが使われている。

なお又定着装置にはコピー紙をはがすための分離爪（５
）や、定着ローラ表面に付着したトナーのクリーナとし
て弗素ゴム等からなるブレード（６）がつく。

なお（７）はヒータ、（８）は離型剤塗布装置である。

（発明が解決しようとする問題点） しかし乍ら上記の定着装置の加圧弾性ローラには未だ下
記の様な問題点がある。

上記■（シリコンオイルにつけるもの）については、 シリコンオイルを含浸していても、数万枚でなくなり、
定着ロールに付着したトナーが加圧ロールに回って加圧
ロールの表面にこびりつき寿命となる。

■（弗素樹脂をコーティングするもの）については、 弗素樹脂のコーティングが数万枚で剥離してしまう。

■（弗素樹脂の収縮チューブをかぶせるもの）について
は、 コムノ硬度が硬くなる。シリコンゴムの硬度が４０度で
もかぶせたものでは７ｏ〜８０度になる。加圧ローラの
表面が硬いと加熱ローラとのニップ幅が狭くなりトナー
のコピー紙への定着性が悪くなる。

上記に鑑み本発明はこのような問題点を解消するため開
発されたものである。

（問題点を解決するための手段） 即ち本発明に於いては、加圧ローラとして、第１図の様
に金属、プラスチックのローラ芯（１０）　上にゴム層
（１１）を設けてなるゴムローラの外周面にポリテトラ
フルオロエチレン樹脂（ＰＴＦＥ）の多孔質層（１２）
を設けたものを用いることを特徴とするものである。

」二記ＰＴＦＥ多孔質層は、ＰＴＦＥ多孔質膜をローラ
の回転方向と逆方向に何層か巻き付ける（接着剤を使用
する等する）か、あるいは薄肉のＰＴＦＥ多孔質チュー
ブをかぶせる（熱収縮により接着するか、更に接着力が
小さい場合は接着剤を使用する等する）ことにより形成
する。

ＰＴＦＥ多孔質多孔質性は孔径が０．１μｍ〜１゜μｍ
、多孔度が６０％〜８５％のものを用い、多孔質層の厚
みは１ｍ＋ｎ以下とする。またＰＴＦＥ多孔質膜は出来
るだけ薄い方が良く１００μｍ以下の厚みのシートが最
適である。

（作用） 上記に於いては、最外層を多孔質のＰＴＦＥとしている
ことにより、トナーは数μｍであり、上記の孔の中には
入り込まない。従ってトナーの離型性を長期にわたって
良く維持出来る。又ゴムの表面硬度がかぶせる前後でほ
とんど変わらない。

従ってトナーのコピー紙への定着性を良くすることが出
来る。

なお本発明の適用に当っては、第２図に於いて定着ロー
ラ（３）に例えば芯金に弗素樹脂を数１０μｍコーティ
ングしたものを、加圧ローラ（４）に前記第１図に示す
ＰＴＦＥの多孔質層を外周面にもつゴムローラを用いる
、この際更に離型性を上げるためにＰＴＦＥの多孔部に
予めシリコンオイル等の離型剤を含浸させておいてもよ
い。なお第１図のゴム層（１０）は発泡体でもよい。

（実施例） 上記本発明の理解を助けるために以下にその実施例を述
べる。

実施例１ 第１図の様に、アルミ芯金（１０）に０．５聴厚さのシ
リコンゴム層（１１）を設けたローラに厚さが６０μ扉
、孔径が０．５μｍ１多孔度が６０％の特公昭４２−１
３５６０号（液状潤滑剤を含む未焼結のＰＴＦＥ樹脂混
和物を押出、圧延にて成形した後、未焼結状態にて少く
とも一方向に延伸した状態で約６２７℃以上に加熱する
）にて作成したＰＴＦＥ多孔質膜（１２）　（住友電工
製：商品名７ボアフロン“）をシリコン系の接着剤を用
いてローラの回転方向と逆方向にしかも膜の延伸方向と
巻き付は方向を一致させて一層だけ巻いてシリコンゴム
とはり合わせて巻付端末を研摩仕上げして加圧ローラを
作成した。これを用いて第１図のような定着装置を組ん
だ。

トナー（２）の転写されたコピー紙（１）を２つのロー
ラ（６）、（４）間に通して定着したところトナーの加
圧ローラへの付着はなく、画質の良いコピー紙が得られ
た。また１０万枚通紙後もローラへの紙の巻き付きやロ
ーラ表面の摩耗もなくまだ充分に使用可能な状態であっ
た。

実施例２ 特公昭４２−１３５６０号又は特願昭５ｏ−ｉｓｓ２２
６号の製造法にてＰＴＦＥ多孔質チューブを製作した。

このチューブの特性は内径＄２５ｖ＋ｍ。

肉厚０．３団で気孔率が８０％、孔径が２μｍであった
。

一方弾性ローラとしては第３図の寸法のものを製作した
。第６図中り、＝３７０調、Ｌ２＝　３３０胴、Ｌ３＝
２０ｍｍ、Ｄ　、＝１２６ｍｍ、　Ｄ２＝１１５ｍｍ、
Ｄ３＝＄８藺である。

この場合芯金はアルミニウム製で弾性体層は発泡シリコ
ンゴムで、アスカ−硬度は２０度であった。

このローラに上記のＰＴＦＥ多孔質チューブをかぶせ加
圧ローラとした。これを実施例１と同じように定着装置
にセットし評価テストを行なったところ同様の効果が得
られた。

（発明の効果） 以上本発明を説明したがそれは下記のような利点を有し
ている。

■　外層がＰ丁ＦＥであるためトナーや紙粉の付着がな
い。従って寿命が長い。

■　ゴムローラの長所である弾性を保っておりトナーの
コピー紙への定着性が良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の定着装置の加圧ローラの正面図（図（
ａ））と断面図（図（ｂ））、第２図は定着装置を説明
する図、第３図は本発明の詳細な説明するための加圧弾
性ローラの正面図を夫々例示している。 （１）・・・コピー紙、（２）・・・トナー、（３）・
・・加熱定着ローラ、 （４）・・・加圧弾性ローラ、（８）・・・離型剤塗布
装置、（１０）・・・金属或いはプラスチックから成る
ローラ芯、（１１）−：ｌ’　ム層、（１２）　、、、
　Ｐ　Ｔ　Ｆ　Ｅ多孔質層第１図 （ａ）　　　　　　　　（ｂ） 第２図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）定着ローラと加圧ローラの間を通してコピー紙に
   転写されたトナーを加熱定着する定着装置に於いて、加
   圧ローラとして、金属、プラスチックのローラ芯上にゴ
   ム層を設けてなるゴムローラの外周面にポリテトラフル
   オロエチレン樹脂の多孔質層を設けたものを用いること
   を特徴とする定着装置。
2. （２）ゴムローラの外周面にポリテトラフルオロエチレ
   ン樹脂の多孔質層を、シート厚が０．０３ｍｍ〜０．５
   ｍｍ、多孔度が６０％〜８５％、孔径が５μｍ以下の該
   樹脂の多孔質シートをシリコン系の接着剤にてシートの
   延伸方向とローラの円周方向が一致するようにしかもロ
   ーラの回転方向と逆方向に巻いてゴムと接着し、巻き端
   末を研摩仕上げして設けた特許請求の範囲第（１）項記
   載の定着装置。
3. （３）ゴムローラの外周面にポリテトラフルオロエチレ
   ン樹脂の多孔質層を、肉厚が０．０３ｍｍ〜１ｍｍ、多
   孔度が６０％〜８５％、孔径が５μｍ以下の該樹脂の多
   孔質チューブをかぶせて設けた特許請求の範囲第（１）
   項記載の定着装置。
4. （４）ポリテトラフルオロエチレン樹脂の多孔質層に予
   め離型剤を含浸させた特許請求の範囲第（１）項記載の
   定着装置。