JPH03273080A - 高強度接着剤 - Google Patents

高強度接着剤

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JPH03273080A
JPH03273080A JP2072144A JP7214490A JPH03273080A JP H03273080 A JPH03273080 A JP H03273080A JP 2072144 A JP2072144 A JP 2072144A JP 7214490 A JP7214490 A JP 7214490A JP H03273080 A JPH03273080 A JP H03273080A
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細野 茂
Norio Murata
則夫 村田
Hiroshi Sato
博 佐藤
Susumu Mitani
進 三谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属、又はプラスチックあるいはそれらを塗
装(例えば、ポリエステル塗装など)した材料などから
なる各種形状の被着体の接続に用いると初期強度が大き
く、屋外の現場施工用としても十分使用できる接着剤に
関する。
〔従来の技術〕
屋外の現場施工用接着剤として、金属、プラスチックあ
るいはそれらを塗装(例えば、ポリエステル塗装など)
した材料など各種材料からなる被着体の接続に用いる接
着剤としては、初期強度が大きく、耐久性特に耐水接着
性が優れた市販の接着剤は見当らない。
最近、柔軟性タイプの耐久性接着剤が販売されたが、上
記のような各種被着材料すべてに対して、接着強度が大
きく、耐久性の良好な接着剤はない。また、接着強度や
耐久接着性を向上させる方法として、カップリング剤(
例えば、シランカップリング剤)などを添加することに
よって、接着界面結合力を向上させる方法がある。
〔発明が解決しようとする課題] しかし、プラスチック材料あるいは塗装した材料表面な
どへの接着界面結合力を向上させる効果は少ない。
本発明の目的は、上記問題点を解決した高強度接着剤を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明は高強度接着剤に関する発
明であって、エポキシ系、アクリル系あるいはポリエス
テル系接着剤あるいはそれらの混合物からなる接着剤1
00重量部に対して、最大粒径100μm以下、かつモ
ース硬度5以上の硬質性粒子粉末5〜150重量部が充
てんされていることを特徴とする。
本発明者らは、従来技術の問題点を解決するため、熱硬
化性2液型接着剤の配合組成を詳細に検討したところ、
アルミナ粉末などの硬質性粒子粉末を添加した接着剤組
成物を用いて、各種被着体を強く擦り合せ、ネジ回すこ
とで接合部の強度を大きくできることが見出した。これ
は、接着時に強く擦り合せ、ネジ回すことにより、接合
部の表面に傷を付は投錨効果を発現させたためである。
この結果、接着界面結合力が向上し、接合部の接着強度
が大幅に向上できる。
エポキシ系、アクリル系あるいはポリエステル系接着剤
としては、市販の熱硬化型接着剤を用いることができる
が、実施例で述べるような、ベースレジン、硬化剤など
を配合して最適化した接着剤配合物を用いれば、硬質性
粒子粉末添加による接着界面結合力向上効果を更に良く
することができる。
硬質性粒子の最大粒径が100μmを超えると、特に管
同士を接合する際に、大きな抵抗となり、接合作業がや
りにくくなる。また、硬質性粒子のモース硬度が5未満
であると、被着体の材質によっては、その表面を傷つけ
ることができなくなるので、投錨効果が発現されず、従
来の接着剤と同程度な性能しか期待できず、接着強度や
耐久接着性が不十分となる。硬質性粒子粉末の充てん量
が5重量部未満であると、表面を傷つけることが少なく
、投錨効果があまり発現できず、接着強度や耐久接着性
が不十分である。また、硬質性粒子粉末の充てん量が1
50重量部を超えると、被着体を接合する際に、大きな
抵抗となり、接合作業がやり難くなったり、被着体表面
への塗布作業が困難となる。
本発明で使用する硬質性粒子粉末は、硬くて鋭角をもつ
多角体、例えば金平糖の形状のものがよい。その例とし
ては、アルミナ粉末、炭化ケイ素粉末、酸化亜鉛ウィス
カ粉末及びダイヤモンド粉末が挙げられる。
〔作 用〕
屋外の現場において、金属、プラスチックあるいはそれ
らを塗装(例えば、ポリエステル塗装など)した材料な
ど各種材料からなる部材を接着する時に、エポキシ系、
アクリル系あるいはポリエステル系接着剤あるいはそれ
らの混合物からなる接着剤100重量部に対して、最大
粒径100μの以下、かつモース硬度5以上の硬質性粒
子粉末5〜150重量部からなる接合用高強度接着剤を
用い、被着体同士を強く擦り合せ、あるいはネジ回すこ
とにより、接合部の表面に傷を付は投錨効果を発現させ
て、接着界面結合力を向上させ、接合部の接着強度を向
上させることによって、機械的外力による接着部分のは
く離の危険を大幅に少なくすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、更に具体的に説明するが
本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例1 エポキシ系接着剤として、市販の2液タイプ・室温硬化
のエポキシ系接着剤100重量部に対して、最大粒径1
00μm以下のアルミナ粉末(LSI用アルミナ基板を
粉砕したもの)を15重量部添加した接着剤組成物を、
第2図に示すような金属製かん合部品のかん合部に塗布
した後、がん合した。がん金時には、3kgfの荷重を
かけながら数回ねじりこんだ。23℃で24時間後、イ
ンストロン引張試験機を用いてがん合部の引抜き強度(
接着強度)を測定したところ、218〜249kgf/
cm2であった。
なお第2図は金属製のかん合部試験片を示す模式図であ
る。材質は5S41の上に溶融亜鉛メツキコートしたも
のである。また、長さの単位はmo+である。
実施例2 上記エポキシ系接着剤にアルミナ粉末を7〜60重量部
添加した樹脂組成物を用いて2枚のポリエステル系塗装
鋼板(縦10cm、横2.5c山、厚さ0.3 c+n
)を貼り合せ(貼り合せ面積3.1 cm2)、23℃
24時間硬化させたのち、せん断接着強度を測定したと
ころ、217〜233 kgf/cm2であった。比較
的接着し難いといわれているポリエステル系塗装面に対
しても、十分な接着強度が発現した。
実施例3 本エポキシ系接着剤にアルミナ粉末を7〜60重量部添
加した樹脂組成物を用いて2枚の亜鉛メツキ鋼板(縦1
0 cm、横2.5 c+n、厚さ0.16cm)を貼
り合せ(貼り合せ面積3.1 cm’)、0℃及び23
℃で24時間硬化させたのち、せん断接着強度を測定し
た。その結果、アルミナ粉末添加量依存性は、アルミナ
粉末を15〜20重量部添加することにより、せん断接
着強度が最大ピーク値を持つことが明らかになった。ま
た、0℃(低温)時の接着力発現性はアルミナ粉末45
重量部以上あるいは7重量部以下に添加すると、24時
間後のせん断接着強度が10kgf/cm2(必要最低
せん断接着強度)以下になった。
第1図にせん断接着強度のアルミナ粉末添加量依存性の
実験結果をアルミナ粉末添加量(重量部、横軸)とせん
断接着強度(kgf/c1m2、縦軸)との関係のグラ
フとして示した。
これらの結果から考えて、本エポキシ系接着剤のアルミ
ナ粉末の最適添加量は、15〜20重量部である。
比較例1 エポキシ系接着剤として、市販の2液タイプ・室温硬化
のエポキシ系接着剤を、第2図に示すような金属製かん
合部品のかん合部に塗布した後、がん合した。がん金時
には、3kgfの荷重をかけながら数回ねじりこんだ。
室温で24時間後、インストロン引張試験機を用いてが
ん合部の引抜き強度(接着強度)を測定したところ、1
63 kgf/cm’であった。
〔発明の効果〕
本発明の高強度接着剤を用いて、金属、プラスチックあ
るいはそれらを塗ti<例えば、ポリエステル塗装など
)した材料など各種材料からなる各種形状の被着体を接
合すると、接合部の強度が大幅に向上し、機械的外力に
よるはく離や引抜けの危険性が少ない極めて強力な接合
部を形成できる。特に、接着面が塗装されて、接着し難
いあるいは塗装面がはがれ易い被着体同士の接着強度を
向上させる効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、せん断接着強度のアルミナ粉末添加量依存性
の実験結果を示したグラフ、第2図は、金属製のかん合
部試験片を示す模式図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エポキシ系、アクリル系あるいはポリエステル系接
    着剤あるいはそれらの混合物からなる接着剤100重量
    部に対して、最大粒径 100μm以下、かつモース硬度5以上の硬質性粒子粉
    末5〜150重量部が充てんされていることを特徴とす
    る高強度接着剤。
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