JPH03272325A - クラッチディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車の動力伝達装置等に用いられろクラッ
チディスクに関する。

従来の技術 一般に、クラッチディスクは、人力部材であろドライブ
プレー１・と、出力部材であるクラソヂハッと、を備え
、これらドライブブレー１・とクラッヂハブか所定角度
間の相対回動が可能な状態に組付けられると共に、その
間に、該ドライブブレートとクラッヂハブとの相対回動
復帰力を付与するばね部材（ばね剛性の高いもの）か介
装され、動力伝達系に好ましくない捩り振動等をこのば
ね部材のばね作用によって吸収出来るようになっている
。

近年では、このようなりラッチディスクに、エンジンの
アイドリング運転時の振動のような低トルク域の捩り振
動に対する吸収性能の向」二が求められ、例えば特開昭
５９−１５９４３０号公報に示されるようなものか開発
されている。

このクラッチディスクは、クラッヂハブが、外部の被駆
動軸に直接結合されるインナーハブと、外周部に前記ば
ね部材（ばね定数の大きいもの）を介してドライブプレ
ートか組付けられろアウターハブと、に分割形成され、
これらハブ相互か所定角度間の相対回動が可能な状態に
組付けられろと共に、両ハブ間に、ハブ相互の相対回動
復帰ツノを付与する低ばわ剛性のばね部材か介装され、
アイドリング運転時の振動のような低トルク域の捩り振
動をこの低ばね剛性のばね部材によって効果的に吸収出
来るようになっている。尚、クラッチ接続時の振動のよ
うな高）・ルク域の捩り振動は、一般のクラッチディス
クと同様にアウターハブとドライブプレートの間に介装
した高ばね剛性のばね部材によって吸収する。

発明が解決しようとする課題 しかし、この従来のクラッチディスクにおいては、高ト
ルク域の捩り振動を吸収するばね部材と低トルク域の捩
り振動を吸収するばね部材とでばね剛性（ばね定数）に
大きな差かあるため、低温状態でアイドリング運転を行
う場合のように、低トルク域の捩り振動の振幅が、イン
ナーハブとアウターハブが相対回動可能な範囲を越える
ほどに太きいときに、この捩り振動を有効に吸収出来な
い。叩ｔし、低トルタ域の捩り振動によ−）でインナー
ハブとアウターハブが相対回動子可能な点まで回動した
際ｌこ、高トルク域を担うばね部材が、低［・ルク域を
担うばね部材に連続して撓み変形しにく　く　なる。

そこで本発明は、低トルク域の捩り振動、特に振幅が太
きいしのに対ずろ吸振特性に優れたクラッチディスクを
提供Ｕんとするものてある。

課題を解決ずろための手段 本発明は上述した課題を解決するための手段として、イ
ンナーハブと、該インナーハブの外周部に所定角度間の
相対回動が可能な状態に組付けられたアウターハブと、
前記ハブ相互の相対回動復帰力を付与ケろ低ばね剛性の
第１のばね部材と、前記アウターハブに所定９１度間の
相対回動が可能な状態に組付けられろ！・ライブプレー
トと、前記アウターハブとドライブプレートの相対回動
復帰力を付１．＋する高ばね剛性の第２のばね印材とを
備えたクラッチディスクにおいて、＋Ｆｊ記インナーハ
ブとアウターハブの間に、該ハブ相互か相対回動＋ｉＪ
能な範囲内で所定ｆＩＪ度以１−回動したときに、前記
第１のばね部材と４１ｉ列にばね作用を生ずる低ばね剛
性の第３のばね印材を介装した。

作１１１ 振幅の小さい低ｌ・ルク域の捩り振動が伝達された場合
には、捩り振動は第１のばね部材のばね作用だけを受け
て吸収される。また、振幅の人）い低ｉ・ルク域の捩り
振動か伝達されると、ハブ相Ｊｊ。

が相対回動可能な範囲内で所定角度以上回動した時点で
、第１のばね部材のばね作用に加え−て第２のばね部材
のばね作用が働き、捩り振動はこれらを合わせたばね作
用を受けて吸収される。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１〜５図に基づいて説明す
る。

このクラッチディスクは、図示しない外部の被駆動軸に
スプライン嵌合されるクラッチハブ１と、該クラッチハ
ブ１に所定角度間の相対回動が可能な状態で組付けられ
る一対ドライブプレート２３と、該ドライブプレート２
，３の外周部にクツショニングプレート４を介して結合
されるクラッチフェーシング５とを備える概略構成であ
って、クラッチフェーシング５に入力されたトルクが、
クツショニングプレート４．ドライブプレート２゜３、
クラッチハブ１を順次経て外部の被駆動軸（図示せず）
に伝達されるようになっている。

このうち、クラッチハブ１は、内周側において被駆動軸
（図示しない）に直接スプライン嵌合されるインナーハ
ブ６と、その外周側に組付けられるアウターハブ７とに
分割形成されており、インナーハブ６の外周部には外方
突起８が、アウターハブ７の内周部には内方突起９が夫
々形成され、インナーハブ６の外方突起８がアウターハ
ブ７の隣合う内方突起９．９間に嵌入されている。隣合
う内方突起９．９間の長さは、外方突起８の円周方向長
さよりも長く形成されており、このために、インナーハ
ブ６とアウターハブ７は互いに組付けられた状態におい
て所定角度間の相対回動均（可能となっている。インナ
ーハブ６とアウターハブ７は夫々Ｃ型の捩りばね１０の
端部に結合されている。この捩りばね１０は、インナー
ハブ６とアウターハブ７の相対回動復帰力を付与する第
１のばね手段であって、外方突起８と内方突起９にょっ
て制限される角度間、即ち、正方向にＯａ（任意）、逆
方向にθｂ（任意）の角度間において、インサーハブ６
とアウターハブ７の弾性的な相対回動を可能にしている
。尚、捩りばねｌＯは、ばね剛性の低い（ばね定数の小
さい）らのが用いられる。

また、第３図に示ずようにアウターハブ７の内周縁部の
両側面には、サブプレートｌｌ、＋２がアウターハブ７
と一体に回転するように取付けられており、一方のサブ
ブレー）ＩＩ（同図中左側）の内周部とインナーハブ６
の外周部との間には、インナーハブ６とアウターハブ７
との相対回動を円滑化されるためのｌ＼アリンク１３か
介装されている。さらに、アウターハブ７と他方のサブ
ブレー１・１２の間には、第３のばね部材としてのスプ
リングブレー！・１４か支持固定されている。スプリン
グプレート１４けその内周側に内径方向に湾１１１１４
−ろ延出片１５か形成され、この延出片１５の焉曲部が
インナーハシ６の外方突起８に当接ｉｉＪ能となってい
る。延出片！５は、アウターハブ７がインナーハブ６に
対して正方向にＯａ−θａ′の角度たけ回動したところ
でインナーハブ６の外方突起８に当接し、アウターハブ
７かこれ以後Ｏａ゛の範囲で回動′４゛ると、撓み変形
して捩りばね１０と並列にばね作用を生ずる。尚、スプ
リングブレー）＋４は、捩りばね１０と同様にばね剛性
の低い（ばね定数の小さい）ものが用いられる。また、
１６．１７は、インナーハブ６とアウターハブ７の相対
回動時に摩擦力を発生し、この摩擦力によって入力振動
を減衰するフリクンヨンワッンヤである。

一方、アウターハブ７の外周には半径方向に延びる３本
のハブアーム１８が円周方向等間隔に形成され、これら
ハブアームＩ８の外周には環状に形成されたイコライザ
ー１９が回動自在に嵌合されている。このイコライザー
１９の内周部には、アウターハブ７の隣合うハブアーム
１８．１８間に延びるアーム２０が形成されている。そ
して、隣合ウハブアーム１８．１８間には、イコライザ
ー１９のアーム２０を間に挟んで第２のばね部材である
一対コイルスプリング２１．２１が収容されている。こ
のコイルスプリング２１はばね剛性の高い（ばね定数の
大きい）ものが用いられ、動力接続時に生ずる高トルク
域の捩り振動等を吸収ずろ。また、アウターハブ７の両
側に配置されるドライブプレート２．３には、アウター
ハブ７の隣合うハブアーム１８．１８間の円周方向長さ
と同−円周方向長さを有する窓部２２，２３か形成され
ており、これら窓部２２，２３の円周方向端面にはハブ
アーム１８．１８間に収容ずろコイルスプリング２１，
２］が係合する。したがって、アウターハブ７とドライ
ブプレート２，３か相対回動すると、対を成すコイルス
プリング２１．２１かハブアーム１８と窓部２２，２３
によって圧縮されると共に、イコライザー１９がこのコ
イルスプリング２Ｉに押されて回動し、この結果対を成
すコイルスプリング２１．２１のばね作用が直列に働く
。

また、第３図中２４は、ドライブプレー１・２に一体的
に回転するように係止されたスペーサであり、２５はこ
のスペーサ２４をサブプレート１１方向に付勢ずろ皿ば
ねである。スペーサ２４とザブプレート１１、ザブプレ
ー１・１２とドライブプレート３の各間にはフリクノヨ
ンワッノヤ２６２７か介装されている。このフリクノヨ
ンワッンヤ２６．２７は、アウターハブ７とドライブプ
レー１−２．３の相対回動時に摩擦力を発生し、この摩
擦力によって人力振動を減衰する。

次に、以上のように構成された実施例の作用について説
明する。

このクラッチディスクがクラッヂ装置に組込まれてクラ
ッチフェーシング５，５か図示しないエンジンのフライ
ホイールに圧接されると、エンジンの駆動トルクがドラ
イブプレート２．３からコイルスブリック２１．２１を
介してクラッチハブ１に伝達され、クラッチハブ１から
図示しなＬ）被駆動軸に伝達されろ。

ここで、アイドリング運転時のようにドライブプレー１
−２．３に伝達されろ！・ルクか小さい場合（低トルク
時）には、ばね剛性の低い捩りばね１０を撓み変形さ１
つつ、アウターハブ７からインナーハブ６にトルクか伝
達される。

そして、この際に伝達される捩り振動は次のようにして
吸振減衰される。

通常のアイドリング運転時のように、伝達されろ捩り振
動の振幅か小さくアウターハブ７とインナーハブ６の正
方向の回動角度がθａ−θａ′に達しない場合には、捩
り振動は、捩りばね１０のばね作用を受けると共に、フ
リクションワッシャ１６１７による減衰作用を受ける。

また、低温状態でアイドリング運転を行う場合のように
、伝達される捩り振動の振幅が大きくアウターハブ７と
インナーハブ６の正方向の回動角度がθａ−θａ゛以上
になると、インナーハブ６の外方突起８がスプリングプ
レート！４の延出片１５に当接してこの延出片１５を撓
み変形させる。

この際、捩りばね１０に加えてスプリングプレート１４
が並列作用するため、捩り振動は、捩りばね１０とスプ
リングプレート１４のばね作用を受けると共に、フリク
ションワッシャ１６．１７による減衰作用を受ける。

一方、通常の動力伝達時のようにドライブプレート２，
３に伝達されるトルクが大きい場合（高トルク時）には
、まず、上述のように捩りばね１０とスプリングプレー
ト１４を撓み変形させフつアウターハブ７とインナーハ
ブ６か正方向に所定角度θａ回動し、この状態のままコ
イルスプリング２１を撓み変形さ１つつドライブプレー
ト２３からアウターハブ７にトルクか伝達される。そし
て、この際伝達される捩り振動はコイルスプリング２１
のばね作用を受けると共に、フリクノヨンワッンヤ２６
．２７の減衰作用を受けろ。

本発明にかかるこのクラッチディスクの捩りトルク−相
対回動角特性は第５図に示すようになる。

同図に示４−ように、相対回動角度がθａ−θａに達す
るまでの捩りトルクの勾配と、相対回動角度か０８以上
となった場合の捩りトルクの勾配が、Ｏａ−θａ°〜θ
ａの範囲においてそのほぼ中間的な捩りトルクの勾配に
よって結ばれることとなる。

このことは、インナーハブ６とドライブプレー１．２３
の相対回動角度の増加に対して捩りトルクが滑らかに増
加し、低トルク域の捩り振動、特に、振幅の大きい捩り
振動を有効に吸収出来ることを意味する。

尚、以上で説明した実施例では、アウターハブフ７とイ
ンナーハブ６か正方向に所定角度Ｏａθａ°以上相対回
動じたときばね作用を生ずるようにスプリングプレート
１４の延出片Ｉ５を形成したが、さらにスプリングプレ
ート１４に、アウターハブ７とインナーハブ６が逆方向
に所定角度以上相対回動したときにばね作用を生ずる延
出片を形成することし可能である。

発明の効果 以−Ｌのように本発明によれば、インナーハブとアウタ
ーハブの間に、該ハブ相互か相対回動ＩＩＩ能な範囲内
で所定ｆ１＋度以−１−回動したときに、第１のばね部
材と並列にばね作用を生ずる低ばね剛性の第３のばね部
材を介装したので、振幅の大きい低トルク域の捩り振動
が伝達されてし、第１のばね部ｌのばね剛性よりし大き
く、第２のばね部材のばね剛性よりも小さい中間的なば
わ剛性でもってこの振動を効果的に吸収４−ることか可
能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の要部を示す正面図、第２図
は同実施例の一部を破断した正面図、第３図は第２図の
ＩＩＩ　−ＩＩＩ線に沿う断面図、第４図は同実施例の
斜視図、第５図は同実施例の場合の相対回動角度−捩り
トルク特性を示すグラフである。 ２３・・・ドライブプレート、６・・・インナーハブ、
７・・・アウターハブ、１０・・捩りばね（第１のばね
部材）、１４・・スプリングノー１−　（第３のばね部
材）、２Ｉ・・・コイルスプリング（第２のばね部材）
。 （８２の１づ１．１′２ξμｓ私） 第３ 図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）インナーハブと、該インナーハブの外周部に所定
   角度間の相対回動が可能な状態に組付けられたアウター
   ハブと、前記ハブ相互の相対回動復帰力を付与する低ば
   ね剛性の第１のばね部材と、前記アウターハブに所定角
   度間の相対回動が可能な状態に組付けられるドライブプ
   レートと、前記アウターハブとドライブプレートの相対
   回動復帰力を付与する高ばね剛性の第２のばね部材とを
   備えたクラッチディスクにおいて、前記インナーハブと
   アウターハブの間に、該ハブ相互が相対回動可能な範囲
   内で所定角度以上回動したときに、前記第１のばね部材
   と並列にばね作用を生ずる低ばね剛性の第３のばね部材
   を介装したことを特徴とするクラッチディスク。