JPH03271682A - 生鮮植物類の輸送用コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜・花丹・果実等の生鮮植物類を新鮮な状
態で輸送する生鮮植物類の輸送用コンテナに関するもの
である。

従来の技術 野菜・花丹・果実等の生鮮植物類を新鮮な状態で輸送す
る方法として、近年、特開昭６４−７０３８６号公報の
ように、真空冷却装置と、ガス選択性透過膜を有するコ
ンテナを用いた生鮮植物類の輸送方法が提案されている
。

以下図面を参照しながら、上述した従来提案されている
生鮮植物類の輸送用コンテナ及びそのコンテナを用いた
輸送方法の一例について説明する。

第３図は、従来提案されている生鮮植物類の輸送方法を
示す模式図である。１は生鮮植物類の収穫地に分散配置
された複数個の真空容器、２は真空冷却装置３を搭載し
て各真空容器１を巡回する自動車を示す。該真空容器１
は、第４図に示したように、排気パルプ４を設けた排気
口５と開閉扉６及び生鮮植物類の呼吸抑制用ガスのガス
導入ロアを備え、該排気口５には自動車２へ搭載した真
空冷却装置３の接続口８が接続され、前記開閉扉６を開
閉して輸送用コンテナ９が出し入れされる。

ｔた、ガス導入ロアにはパルプ１０ａ、１０ｂ。

１０ｃを介して炭酸ガスボンベ１１と窒素カスホンベ１
２とが接続され、パルプ１０　ａを開くと共にパルプ１
　ｏｂ　、　１０ｃの開度を調整することにより炭酸ガ
スと窒素ガスの任意の混合比の混合ガスが真空容器１内
に導入されるようになっている。

前記真空冷却装置３は接続口８に接続したコールドトラ
ップ１３と該トラップ１３にパルプ１４を介して接続し
た真空ポンプ１６を備え、バッテリー等の動力源１６に
よりコールドトラップ１３の熱交換器１７へ冷媒を循環
させる冷凍機１８と真空ポンプ１６とを駆動するように
なっている。また、１９はコールドトラップ１３のドレ
ン弁である。前記輸送用コンテナ９は、ポリエチレン等
のガス選択性透過膜２０を障った通気口２１と開閉扉２
２を有している。次に動作を説明する。

複数個の真空容器１と輸送用コンテナ９を生鮮植物類の
収穫地に必要な個数だけ配置して訃き、野菜・果実等が
収穫されると箱詰めして輸送用コンテナ内に収める。真
空冷却装置３を搭載した自動車２が真空容器１に巡回し
て来ると、真空冷却装置３を真空容器１の排気口６へ接
続すると共に生鮮植物類を収めた輸送用コンテナ９を真
空容器１に収容し、真空ポンプ１５とコールドトラップ
１３を順次作動させる。これにより真空容器１及びコン
テナ９の内部が真空化され、生鮮植物類を老化・熟成さ
せるエチレンガスが排除されると共に生鮮植物類から水
分が蒸発して低温化し、真空冷却される。この真空冷却
後、真空容器１内へ前記アス導入ロアから炭酸ガスと窒
素ガスの任意の混合比の混合ガスを導入して大気圧とし
、前記コンテナ９を常温或いは低温で輸送する。この輸
送中は、コンテナ９の通気口２１に設けられたガス選択
性透過膜２０の作用により、前記コンテナ９内部の炭酸
ガスを排出すると共に外部の酸素を導入し、該コンテナ
９内の炭酸ガス濃度を一定に保つので、輸送中に生鮮植
物類に炭酸ガス障害を起こすことなく鮮度を保持したｉ
ｔ市場へ輸送出来る、というものであった。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成及び方法では、輸送用コ
ンテナ９に冷却装置がない為、低温輸送をするのに別に
低温輸送車が必要となる。寸た、前記輸送用コンテナ９
は密閉系であシ、通気口２１に設けたガス選択性透過膜
２０はコンテナ９内に導入した炭酸ガスと窒素ガスの任
意の混合比の混合ガスを一定に保ッてＣＡ　（ｃｏｎｔ
ｒｏｌ　ｌｅｄａｔｍｏｓｐｈｅｒｅ　）貯蔵状態とす
るものであるから、水蒸気透過性が悪く、野菜類を収納
した時は前記コンテナ９内は過湿状態となシ、収納した
段ボール箱が水濡れにより軟弱になったシ、アスパラガ
スやシュンギクなど水濡れに弱い葉茎菜類はムレが生じ
て品質が低下する。また、前記輸送用コンテナ９は耐圧
容器の為に非常に重く取り扱いがめんどうである。従来
提案されている生鮮植物類の輸送用コンテナ及び輸送方
法には上記の課題があった。

本発明は上記課題に鑑み、輸送用コンテナに冷却機能を
もたせ、低温輸送をするのに特別な低温輸送車を必要と
せず、筐た、野菜類から蒸散してくる水蒸気を適度に逃
がしてコンテナ内を野菜に適した湿度に保ち、且つオゾ
ンにより雑菌の繁殖防止と生鮮植物類から排出されるエ
チレンガスを分解することにより野菜・果実等の生鮮植
物類を品質低下させることなく輸送することを目的とす
るものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の生鮮植物類の輸送用
コンテナは、二重構造をした断熱箱内の内箱と断熱箱で
形成される空間の上部空間に蓄冷材を配設し、内箱の天
面に透湿膜を有する通気口を配設し、更に内箱と断熱箱
で形成される背面空間内にオゾン発生器を設けたもので
ある。

作　　用 本発明は上記した構成により、コンテナ内に野菜等の生
鮮植物類が収納された時、蓄冷剤によシ内箱内部を周囲
から間接的に冷却するとともに、内箱の内部と外部空間
の水蒸気分圧差を利用して、内箱に設けた透湿膜を有す
る通気口から野菜等から蒸散してくる余分な水蒸気を徐
々に透過することによシ、内箱内部を適度な湿度に保持
し、更にオゾン発生器により発生した低濃度のオゾンに
よシコンテナ内での雑菌の繁殖防止と生鮮植物類から排
出されるエチレンガスを分解することにより、野菜・果
実・切花等の軟弱な生鮮植を物類を簡便に鮮度を保持し
た１壕輸送することが出来るようにするものである。

実施例 以下本発明の一実施例の生鮮植物類の輸送用コンテナに
ついて、図面を参照しながら説明する。

第１図は、本発明の生鮮植物類の輸送用コンテナ２３の
断面図を示すもので、２４は断熱箱、２５は内箱、２６
は断熱箱の天面に配置された蓄冷材、２７は透湿膜モジ
ュールである。前記断熱箱２４はステンレス製のパネル
２４ａとこのパネル２４　ａの中空部に硬質ウレタンを
注入発泡された断熱材２４ｂからなシ、前記内箱２６の
天面ば平板状の膜モジュール２７を有する。該膜モジュ
ール２７はポリジメチルシロキサン等の薄膜からなる透
湿膜２７ａとこれを支持する開孔を有するプラスチック
製の平板２７ｂからなる。また、２８は冷気を内箱２５
の周囲に循環させるためのファン、２９はドレン穴、２
９ａはドレン穴をふさいでいるドレンキャップ、３０は
ステンレス製のパネル３０　ａとウレタン発泡断熱材３
０ｂよりなるドア、３１はハンドルで、３２はフォーク
リフトのフォーク挿入孔３２ａを有する台枠である。更
に、前記断熱箱２４と内箱２６の背面空間に電池駆動式
オゾン発生器３３を配設し、内箱２５の背面に設けた通
気口３４よシ内箱内にオゾンを流入させるようにしてい
る。第２図は、前記オゾン発生器３３の拡大断面図を示
すもので、３５はステンレス等のケーシング、３６ａは
冷気吸込口、３５ｂは吐出口、３６は電極、３７は電極
を固定する支持枠、３８は電極３６に高電圧を印加する
高電圧発生装置、３９は発生したオゾン化空気を前記内
箱２６内に送入する為の送風ファン、４０はファン駆動
用モータ、４１は送風をスムーズにする目的で設けられ
たケーシング３５内の隔壁、４２は電池・蓄電池等の電
源である。尚、前記蓄冷材２６は着脱自在で、該輸送用
コンテナ２３を使用する前に冷凍庫（図示しない）であ
らかじめ凍結させてコンテナ２３内に装着するものであ
る。

、以上の様な構成であるから、前記輸送用コンテナ２３
内に収穫された生鮮植物類Ａが収納されると、生鮮植物
類Ａの呼吸作用や蒸散作用によう蒸散してくろ水分によ
シ前記内箱２５内部は高湿度に保たれる。そして飽和湿
度以上の水分は、前記内箱２５の天面に設けられた膜モ
ジュール２７から徐々に冷却源となる凍結された蓄冷材
２６側へ透湿してゆき、前記内箱２６内は野菜等の生鮮
植物類Ａに適した高湿度（８０〜９５％ＲＨ）に保つこ
とができる。捷た、前記内箱２５は密閉構造であるが上
述のように飽和湿度以上の水分は内箱２６内外の水蒸気
分圧差により膜モジュール２７から抜けていくので、内
箱２５天面に結露水が付着することがなく、単純に密閉
容器とした場合に生じる結露水の滴下によるホウレン草
やアスパラガス等の軟弱生鮮植物類のムレによる損傷を
防ぐことができる。更に、前記輸送用コンテナ２３は二
重構造で、冷気が内箱２５内に直接進入することなく間
接的に生鮮植物類Ａを冷却することができるので、乾燥
させることなく新鮮な状態で輸送することができる。

また、前記電池駆動式オゾン発生器３３を輸送時にスイ
ッチ（図示しない）を入れで駆動させると、オゾン化さ
れた冷気が前記内箱２５背面の通気口３４よジ内箱２５
内に進入し、コンテナ２３内に収納した生鮮植物類Ａ（
野菜、果実、花卉類）から排出されるエチレンガスを下
式の如く０３−［０］＋０２　　　　　・・・・・・・
・・・・（１）オゾン　　活性酸素　　酸素 Ｃ２Ｈ４＋６［０］−２ＣＯ２＋２Ｈ２０・・・・・・
（２）エチレン　活性酸素　二酸化炭素　水 オゾンにより二酸化炭素と水に分解する。従って、生鮮
植物類Ａを老化・熟成させる作用のあるエチレンガスが
軽減されることになるので、前記生鮮植物類Ａの鮮度を
保持することが出来る。甘た、オゾンの作用によシ前記
コンテナ２３内の雑菌の繁殖抑制と脱臭を行ない、コン
テナ２３内の衛生を向上することが出来る。従って、前
記輸送用コンテナ２３は、従来提案されている輸送用コ
ンテナ９による輸送方法のような低温輸送用の特別なト
ラックは不用で、普通のトラックで簡単に輸送でき、従
来方法のように真空容器１や真空冷却装置３が不用なの
で低コストで生鮮植物類を鮮度よく輸送することが出来
る。現在、予冷の必要な生鮮植物類（アスパラガスやレ
タス、ホウレン草すど）の産地では産地に真空予冷装置
や差圧予冷装置を設置しているところが多く、予冷後の
生鮮植物類を前記輸送用コンテナ２３で輸送すればよシ
鮮度よく輸送することができる。尚、前記透湿膜２７ａ
は水蒸気をよく通すのに対して、従来例のガス選択性透
過膜２ｏはＣＡ貯蔵雰囲気とするための膜材料を使用（
ポリエチレン等）するために水蒸気透過性は一般に前記
透湿膜２７ａよシもかなう悪いものである。よって従来
例では高湿度になりすぎてムレが生ずるが、前記輸送用
コンテナ２３は従来よシムレがなく生鮮植物類の鮮度が
保てる。捷た、産地から市場捷での生鮮植物類のトラッ
クによる輸送はほとんど２４時間以内であシ、この程度
の輸送期間内なら、ＣＡ貯蔵雰囲気の効果よう適温適湿
に保つことの方が寄与率が高いので、従来例のように高
価な装置で真空冷却してから炭酸ガスや窒素ガヌを導入
してＣＡ雰囲気としなくでも、前記輸送用コンテナ２３
で安価に輸送することができる。

尚、前記透湿膜２７ａは、ポリアルキルメチルシロキサ
ンやポリアミノ酸ウレタンの薄膜でもよい。

発明の効果 以上のように本発明の生鮮植物類の輸送用コンテナは、
開閉扉を有する断熱箱で構成され、断熱箱内を二重構造
とする扉側前面が開放された内箱を有し、前記断熱箱と
内箱で形成される上部空間に蓄冷材を配設し、前記内箱
天面にポリジメチルシロキサン等の薄膜からなる透湿膜
を有する膜モジュールを配設し、更に前記断熱箱と内箱
で形成される背面空間内にオゾン発生器を設けたもので
あるから、コンテナ内を低温で適度な高湿度に保つと共
に、オゾンによるエチレンガスの分解と雑菌の繁殖を抑
制することが出来るので、生鮮植物類特にアスパラガス
やイチゴ等の軟弱な生鮮植物類を新鮮且つ衛生的な状態
で輸送することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の生鮮橙物類の輸送用コンテナを示す断
面図、第２図はオゾン発生器を示す拡大断面図、第３図
は従来の生鮮植物類の輸送方法を示す概略図、第、４図
は従来の実施例の作動状態を示す断面図である。 ２３・・・・・・輸送用コンテナ、２４・・・・・・断
熱箱、２５・・・・・・内箱、２６・・・・・・蓄冷材
、２７・・・・・・膜モジュール、２７ａ・・・・・・
透湿膜、３３・・・・・・オゾン発生器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 開閉扉を有する断熱箱で構成され、断熱箱内を二重構造
   とする扉側前面が開放された内箱を有し、前記断熱箱と
   内箱で形成される上部空間に蓄冷材を配設し、前記内箱
   の天面にポリジメチルシロキサン等の薄膜からなる透湿
   膜を有する膜モジュールを配設し、更に前記断熱箱と内
   箱で形成される背面空間内にオゾン発生器を設けた生鮮
   植物類の輸送用コンテナ。