JPH03271118A - 球状希土類酸化物およびその製造法 - Google Patents

球状希土類酸化物およびその製造法

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JPH03271118A
JPH03271118A JP2070086A JP7008690A JPH03271118A JP H03271118 A JPH03271118 A JP H03271118A JP 2070086 A JP2070086 A JP 2070086A JP 7008690 A JP7008690 A JP 7008690A JP H03271118 A JPH03271118 A JP H03271118A
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JP
Japan
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rare earth
oxalate
spherical
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particle size
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JP2070086A
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English (en)
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Tsugio Kaneko
金古 次雄
Tsuneo Kimura
木村 恒夫
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は球状希土類酸化物に関するものである。詳しく
は、高純度で微細な非凝集性の球状結晶質希土類酸化物
およびその製造法に関するものである。
[従来の技術] 希土類酸化物は電子材料セラミック材料、あるいは希土
類の硫化物やハロゲン化物等の原料として多用されてい
るが、このような用途においては、 1、高純度であること。
2、嵩密度が大きく、容積当たりの充填量が多いこと。
3、流動性が良く、充填操作や反応操作が容易であるこ
と、等が要求されている。
従来、希土類酸化物は希土類イオンと蓚酸イオンとの反
応によって得た蓚酸着生を焼成する方法等によって製造
されているが、得られる希土類酸化物は形が不定で嵩密
度が小さく、粒径も不揃いで粒径分布も広いものであっ
た。このため粒度を揃えるには、分級するとか場合によ
っては粉砕後分級する等の操作が必要で、操作が煩雑で
ある上に装置からの不純物の混入という不都合があった
特公昭57−47133には、イツトリウムイオンと蓚
酸イオンとの反応によって生成した蓚酸イツトリウムを
、水の存在下90〜100°Cの温度で保持した後乾燥
、焼成する方法が示されているが、この方法によっても
得られる酸化イツトリウムは立方体に近い形状である。
しかも効果を確実にするだけの時間保持を行うと、粒度
分布は広いままで粒度が大きい法にシフトするので、微
細な酸化イ・ノトリウムを得るには粉砕、分級が必要と
なる。
[発明の目的] 本発明者らは、前記要求に応えるべく鋭意研究を重ねた
結果、希土類イオンと蓚酸イオンとの反応から生成蓚酸
着生の取得迄の操作を特定の条件で行うときは、非凝集
性の球状蓚酸着生を得ることができ、これを焼成すれば
その体積は縮小するが、非凝集性で球状の性質を保った
ままの結晶質希土類酸化物粒子を得ることができること
を知得して本発明を完成した。
すなわち本発明は、工業的価値の大きい球状希土類酸化
物を提供することを目的とするものであり、その要旨と
することころは、平均粒径が1100p以下の非凝集性
球状結晶質希土類酸化物、および希土類イオンと蓚酸イ
オンとを反応させて得た蓚酸希土粒子を焼成して希土類
酸化物を製造する方法において、上記反応から蓚酸希土
粒子の取得迄の間、温度を20°C以下に保って球状の
蓚酸希土粒子を得、これを焼成することを特徴とする球
状結晶質希土類酸化物の製造法である。
[発明の横取] 本発明において希土類とは、イツトリウム及び原子番号
が57〜71のランタノイドをいう。
非凝集とは、個々の粒子が独立して存在しており、実質
的に凝集部分がないことを意味する。
本発明における球状とは、真球および短径に対する長径
の比が1.5以下の略々球形の粒子を意味する。本発明
の希土類酸化物は全てのものが球状であることが望まし
いが、工業的な製造において厳密に球状粒子のみを製造
することは困難であり、全ての粒子が球状であるものの
みに限られるものではなく、流動性と嵩密度を損なわな
い範囲で異なる形状の希土類酸化物粒子が混在すること
は許される。
平均粒径は体積基準で表したもので(Dso )、10
0νm以下のものが容易に生成され得るが工業的用途に
は、通常0.5〜501m、特に5〜201m程度のも
のが好まれる。平均粒径があまりに小さいものは取り扱
いが困難となり、流動性も悪くなる。逆にあまりにも大
きいものは工業的な製造が困難となる。
本発明の球状希土類酸化物は、粒径とその形状によって
極めて流動性がよく、傾斜法による安息角50度以下で
従来品の50〜70度に比して小さい。
また、嵩密度も不定形の希土類酸化物に比して50%以
上大きい。
このような球状希土類酸化物を製造するには、例えば、
希土類イオンと蓚酸イオンとを、20°C以下の温度で
反応させ、引続き生成蓚酸希土粒子の取得迄の量温度を
206C以下に保って球状の蓚酸希土粒子を得、これを
焼成する方法があげられる。
希土類イオンとしては、通常、希土類元素の塩化物、硝
酸塩、硫酸塩等のような水には可溶性の希土類化合物の
水溶液があげられ、希土類元素の種類は1種であっても
2種以上であってもよい。希土類化合物の濃度は特に限
定的でないが、濃度があまり低いと処理液量が増加する
為工業的には不利となるので、通常、0.05mol 
/ e以上、好ましくは0.1〜0.5mol /ぞの
範囲から選ぶのがよい。
蓚酸イオンとしては、蓚酸、または蓚酸アンモニウム、
蓚酸ナトリウム、蓚酸カリウム等のような蓚酸塩の水溶
液があげられる。これら蓚酸イオンの使用量は、通常、
希土類総量に対してモル比で1.5〜3.0の範囲から
選ぶのがよい。但しモル比で1.0以下(場合によって
は0.5以下)の範囲から選ぶことにより特に小粒径(
サブ、程度)の粒子を得ることができる。
反応を行うには、先ず希土類化合物の水溶液を調製し、
液温を該水溶液の凝固点以上20°C以下に保った状態
で、これに蓚酸または蓚酸塩の水溶液を加えるのがよい
。この際の温度は特に重要であり、低温はど球形度の良
いものが得られる傾向があるので、好ましくは該水溶液
の凝固点以上で10°C以下の範囲とするのがよい。
蓚酸または蓚酸塩の水溶液を希土類化合物の水溶液に供
給する速度は、得られる蓚酸表土の粒径に影響を与える
ので、通常、全量の添加時間が1〜120分、好ましく
は2〜60分の範囲から選ぶのがよい。添加時間は長く
なる栓球状蓚酸着生の平均粒子径が大きくなる傾向があ
るが、120分をこえると球形の結晶が得られにくくな
る傾向がある。逆に添加時間が極端に短い場合には粒子
が微細となり球状粒子になりにくい。
反応の際の攪拌の強度については、生成する蓚酸表土の
平均粒径および粒度分布に関係があり、攪拌強度を犬に
する程平均粒径が小さく、粒度分布がシャープになる傾
向がある。
この希土類イオンと蓚酸イオンとの反応では、−回の操
作で得られる蓚酸表土の平均粒径は最大50μmが限度
であるが、これより大きい平均粒径の球状粒子を望む場
合には、既に得られた球状蓚酸着生を種晶として添加し
て同様の反応を繰り返せばよい。かくすることにより、
200μmをこえる球状蓚酸着生を得ることが可能であ
るが、粒径が大きくなるに従って攪拌翼との衝突等によ
る球状蓚酸着生の破損の割合が増加するので、球状蓚酸
着生の平均粒径は200pm以下、好ましくは1〜10
0いmとなるようにするのがよい。
生成した球状蓚酸着生は、母液から分離し洗浄、脱水す
る。分離は濾過、傾斜、遠心分離等が採用できる。洗浄
は通常蓚酸希土量の数倍の水を用いる分散洗浄で十分で
ある。脱水はメタノール、エタノール等のアルコール類
やアセトン等の脱水溶媒を用いて蓚酸表土の付着水を置
換除去する。
この球状蓚酸着生の分離、洗浄および脱水の操作も全操
作を通じて20°C以下、好ましくは液体の凝固点以上
で10°C以下で行うことが肝要である。
球状蓚酸着生は付着水のある状態では温度が高いと結晶
形が変わる等不安定である為、付着水を実質的に除去す
るまでは低い温度に保つ必要がある。
脱水をした球状蓚酸着生は高温下においても安定である
ので、任意に乾燥や焼成を行うことができる。
球状希土類酸化物を得る為の焼成は、球状蓚酸着生の分
解温度以上に加熱すればよいが、昇温速度が太き過ぎる
と球状粒子が割れることがあるので、昇温速度は300
°C/Hr以下であることが望ましい。焼成温度は希土
類元素の種類によって多少相違はあるが、通常、650
〜1200℃1好ましくは700〜1100°Cであり
、焼成時間は30分〜2時間で十分である。
この方法によるときは、高純度で嵩密度が大きく非凝集
性の球状希土類酸化物をうろことができ、球状希土類酸
化物の平均粒径および粒度分布を広い範囲で制御できる
。なお、平均粒径は原料蓚酸着生の約1/2となるが、
粒子形状および粒度分布は保存される。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はその要旨をこえない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例1゜ 濃度0.15mol / eの硝酸イツトリウム水溶液
(PH= 0.5.凝固点−2,5°C)1eを4枚の
邪魔板と冷却ジャケットを設けた容量1.5eのガラス
製セパラブルフラスコに仕込み、強撹拌下600r、p
、m (4板パドル翼)液温を5°Cに保持した。
濃度0.8mol / lの蓚酸水溶液0,4eを定量
性ポンプを用いて該水溶液中に8分かかって供給した。
蓚酸供給終了時より30分経過した時点で蓚酸イツトリ
ウムスラリーをヌッチェにより減圧濾過した。
引き続き、予め10°C以下に冷却したメタノール(試
薬特級品)1(により蓚酸イツトリウムケーキに付着し
た水分を除去後室温で風乾した。
次に、この蓚酸イツトリウム粉末をアルミするつぼに入
れ、200℃/ Hrの速度で昇温し、900℃でIH
r焼威焼成結果、平均粒径7.4pmの球形の非凝集性
酸化イツトリウム粉末を得た。(第1図参照)その粒度
分布は第4図に示す如く、3.5.〜工1.5μと極め
てシャープなものであった。
この酸化イツトリウム粉末の粉体物性として安息角と嵩
密度を測定した所、安息角(傾斜法)は38゜であり、
嵩密度は1.65g/ccであった。
実施例2゜ 濃度0.144mol / eの硝酸イツトリウムと硝
酸ユウロピウムの混合水溶液(pH:0.4.凝固点−
3°C2Eu / Y = 0.026原子比)を用い
ることと、液温を0°Cに保持する以外は実施例1と同
様にして行って球状の蓚酸着生粉末を得た。(平均粒径
13.2 pm)次に、この蓚酸イツトリウム粉末を1
000℃で2時間焼成した結果、平均粒径6.5μmの
球形酸化イツトリウム(ユウロピウム含有)粉末を得た
。(第2図参照) この粉末の傾斜法による安息角は44°であり、嵩密度
は2.05g / ccであった。
比較例1゜ 実施例1で蓚酸塩化反応を常温(25°C)で行なう以
外は実施例1通りに行なって酸化イツトリウム粉末を得
た。
得られた粉末の形状をSEMにより観察した結果を第3
図に示した。このものは明らかに岩石を破砕した様な不
定形で鋭角部分を有する1〜10μの粉末で、平均粒径
は3.4νであった。
尚、安息角(傾斜法)は、58度であり、嵩密度は0.
93g / ccであった。
[発明の効果] 本発明の球状希土類酸化物は、高純度で嵩密度が大きく
流動性がよいので、電子材料やセラミック用として好適
であり、また、希土類の硫化物やハロゲン化物等の原料
としてもすぐれているので、工業的価値は極めて大きい
【図面の簡単な説明】
第1.2.3図は、それぞれ実施例1,2及び比較例1
の方法で製造した酸化イツトリウムの粒子構造の走査型
電子顕微鏡写真(SEM)である。 第4図は、本発明実施例1及び比較例の方法で製造した
酸化イツトリウムの粒度分布の比較を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均粒径が100μm以下の非凝集性球状結晶質
    希土類酸化物。
  2. (2)希土類イオンと蓚酸イオンとを反応させて得た蓚
    酸希土粒子を焼成して希土類酸化物を製造する方法にお
    いて、上記反応開始から蓚酸希土粒子の取得迄の間、温
    度を20℃以下に保って球状の蓚酸希土粒子を得、これ
    を焼成することを特徴とする球状結晶質類希土類酸化物
    の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021054910A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 日亜化学工業株式会社 希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63502656A (ja) * 1986-01-22 1988-10-06 ロ−ヌ−プ−ラン シミ 希土類元素酸化物の新規な粒状物、その製造及び使用
JPS63291813A (ja) * 1987-05-26 1988-11-29 Mitsubishi Metal Corp 12面体の結晶形を有する酸化スカンジウムの製造方法

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