JPH0326979B2 - - Google Patents

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JPH0326979B2
JPH0326979B2 JP62024224A JP2422487A JPH0326979B2 JP H0326979 B2 JPH0326979 B2 JP H0326979B2 JP 62024224 A JP62024224 A JP 62024224A JP 2422487 A JP2422487 A JP 2422487A JP H0326979 B2 JPH0326979 B2 JP H0326979B2
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JP
Japan
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drum
drug
head
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volatilization
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JP62024224A
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Shinji Ekuma
Osamu Suo
Hideo Nishikawa
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Shiraimatsu Shinyaku KK
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Shiraimatsu Shinyaku KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、消臭剤、香料、防・殺虫剤などの薬
剤を連続的または間けつ的に、しかも長時間にわ
たつて揮散させるための回転ドラム型薬剤揮散装
置に関するものである。
従来の技術 蚊などの害虫を駆除する殺虫成分、悪臭を消去
する消臭成分、花・果実などの香りを発散する芳
香成分などをアルコールや水に溶解、希釈して容
器に充填し、使用にあたつてこれをスプレーする
方法は以前から知られている。
消臭成分や芳香成分をデンプン、カラギーナ
ン、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子お
よびゲル化剤によりゲル化し、これを適当な容器
に入れて放置し、消臭成分、芳香成分を自然に揮
散させる方法もよく知られている。
蚊などの害虫を駆除する殺虫成分については、
上記のようにスプレーする方法のほか、電気加温
板上に殺虫成分を含有させた小さなマツト(殺虫
マツト)を載置し、通電により電気加温板を加熱
して殺虫マツト中の殺虫剤成分を揮散させる電気
蚊取器も広く普及している。
米国特許第4346059号明細書には、シエル内に
香料含有多孔質パツドとランプを収容し、ランプ
の熱により香料を発散させるようにしたランプ構
造物が開示されている。
発明が解決しようとうる問題点 しかしながら、上記各方法のうちスプレー方式
は、スプレー直後は所期の効果を奏するものの、
その後は急速に効果が減ずるため、頻繁にスプレ
ー操作を行わなければならないという煩わさがあ
る。
有効成分をゲル化して放置する方法は、適用で
きる薬剤が芳香剤など揮散性の強いものに限定さ
れる上、スプレー方式に比してははるかに効果が
持続するものの、容器を開封した数日は芳香が強
すぎ、それ以後は芳香が不足するなど揮散速度が
一定しないという問題点がある。
電気蚊取器は、スプレー方式に比べれば効果は
持続するが、その持続性も数時間程度であるため
毎日当新しい殺虫マツトを取換えなければならな
いという煩わしさがある。加えて加熱開始当初は
殺虫成分の揮散が過大となる半面、しだいに揮散
量が少なくなつて殺虫成分の揮散不足を生じた
り、殺虫成分が複数であると、加熱により揮散物
質が変動したりするなどの不利がある。
シエル内に香料含浸多孔質パツドとランプを閉
じ込め、ランプの熱により香料を発散させるよう
にした構造物は、香料の揮散量の調節をランプの
点滅により行わなければならないため、揮散速度
が一定になりにくい上、操作性の点でも煩わしさ
が残る。
本発明は、このような従来の揮散方式の有する
欠点を根本的に解決することを目的になされたも
のである。
問題点を解決するための手段 本発明は、「常温または加熱下に揮散する薬剤
がその揮散を抑制された状態にて担持されている
表面材5を被覆したドラム1、該ドラム1上の表
面材5に担持されている薬剤の揮散抑制状態を熱
的、物理的または化学的手段により解除するため
のヘツド2、上記ドラム1を回転させるためのド
ラム回転機構3、および上記ヘツド2を上記ドラ
ム1の軸方向に誘導するためのヘツド誘導機構4
から構成されてなる回転ドラム型薬剤揮散装置。」
をその要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における薬剤としては常温または加熱下
に揮散するものであれば、種々のものが使用でき
る。
このような薬剤としては、たとえば、消臭剤、
香料、抗微生物剤、防・殺虫剤、清涼剤、誘引
剤、忌避剤、防錆剤、鮮度保持剤、経呼吸器・経
皮・経粘膜吸収性医薬、臨場効果臭などがあげら
れ、特に消臭剤、香料、防・殺虫剤が重要であ
る。
消臭剤としては、各種の植物精油、グリオキザ
ール、ラウリルメタアクリレートなどがあげら
れ、特にツバキ科植物、シソ科植物、クスノキ科
植物、フトモモ科植物、キキヨウ科植物、アオイ
科植物などの植物から分離物、なかんづく、茶、
山茶花、椿、サカキ、モツコクなどのツバキ科植
物からの抽出物または乾留物が重要である。
最適の消臭剤は茶葉の乾留物であり、この乾留
内は、たとえば茶葉を20mmHgの減圧下に乾留し、
180〜200℃で沸騰して留出する成分を集めること
により取得される。
香料には、()居室や車内などの空間をさわ
やかにし、またやすらぎを与え、快適な雰囲気を
与える芳香剤、()森林浴的に殺菌性を与える
フイトンチツド、()嗅覚刺激を治療手段とす
るアロマテラピー用香料、の3種があるが、本発
明においてはこれらのいずれのタイプの香料も使
用可能である。
抗微生物剤としては、抗菌剤、制菌剤、殺菌
剤、消毒剤に属するものがいずれも用いられる。
防・殺虫剤としては、シヨウノウ、ボルネオー
ル、ナフタリン、パラジクロルベンゼン、ピレト
リン、アレスレン、クロロピクリン、ジクロロプ
ロパン、ブロモエタンなどがあげられる。
誘引剤としては、メチルオイゲノール、アニシ
ルアセトン、4−p−アセトキシフエニルブタノ
ン−2、p−メチルアセトフエノン、p−オキシ
ベンジルアセトン、1,2−ヘキサデカンオール
などがあげられる。
忌避剤としては、シンナミツクアルコール、フ
エニルエチルアルコール、フタル酸エステル、安
息香酸ベンジル、アンスラニル酸プロピル、アニ
ス酸メチル、メントフラン、ヒドロキシシトロネ
ラールなどがあげられる。
清涼剤としては、リモネン、α−ピネン、β−
ピネンなどがあげられる。
防錆剤としては、安息香酸モノエタノールアン
モニウム等のアンモニウム塩、亜硝酸ジイソプロ
ピルアンモニウム、亜硝酸ジシクロヘキシルアン
モニウム等の亜硝酸塩、ベンゾトリアゾールおよ
びその誘導体などがあげられる。
鮮度保持剤としては、2−(4−チアゾリル)−
ベンゾイミダゾールなどがあげられる。
経呼吸器・経皮・経粘膜吸収性医薬としては、
呼吸器、皮膚、粘膜を通して人体に作用する多種
の医薬があげられる。対象は、人体に限らず動物
であつてもよい。
臨場効果臭としては、映画、テレビジヨン、ビ
デオ音楽などを観賞するとき、その進行に応じて
臨場感を増幅させる効果臭(花畑の場面であれば
花の香り、戦闘場面であれば硝煙臭、海辺であれ
ば潮のかおり)があげられる。
ドラム1としては、円筒状または円柱状あるい
はこれらに準する形状のものが用いられる。材質
は、金属、プラスチツクス、紙など任意である。
ドラム1上に被覆する表面材5としては、紙、
不織布、フエルト、織物、編物、人工皮革、フイ
ルム、シート、発泡体、セラミツクスシートなど
があげられ、厚みは厚手のものから薄手のものま
で種々に設定できる。
ドラム1と表面材5とを一体化し、ドラム1の
表面部分を表面材5として使用することも可能で
ある。
表面材5は単層構成であつても多孔構成であつ
てもよい。また、中間に遮蔽層を設けた構成とす
ることもできる。表面材5の厚みを大にしたり、
中間に遮蔽層を設けた場合は、裏返し使用が可能
である。表面材5をたとえば薬剤揮散防止性を有
する支持フイルムとの2層構造とし、この支持フ
イルム側を下側にしてドラム1に巻き付け、表面
前面の薬剤が消費された後はこの2層構造物のド
ラム1の軸方向に設けたミシン目から剥ぎ取つ
て、新しい面を出すようにすることもできる。同
様に、表面材5の多数枚を幾重にも重ね巻きする
こともできる。
表面材5に対する薬剤の担持手段としては、含
浸、噴霧、塗布、印刷、練り込みなどが採用され
る。
担持させる薬剤は、有効成分を単独でを担持さ
せる場合もあるが、有効成分を適当な希釈剤(無
機用材、有機溶媒、高年度液体、可塑剤等)、バ
インダー、フイラー、増量剤、安定剤、着色剤、
ゲル化剤、チクソトロピツク性付与剤等と併用し
た組成物の形態で用いることも多い。揮散抑制の
ためサイクロデキストリンの使用も有効である。
なお、有機成分あるいはそれを含む組成物を適
当な手段でマイクロカプセルなどのカプセルに包
含させる方法も採用できる。
表面材5には、常温または加熱下に揮散する薬
剤がその揮散を抑制された状態にて担持される。
ここで「抑制」とは、薬剤が常温では不揮散
性であるため、特別の揮散抑制手段を講じなくて
も揮散を起さない場合、薬剤が常温では揮散性
を有するが、その揮散を積極的に何らかの手段に
より抑制する場合、の双方を含む概念である。
薬剤が加熱下にはじめて揮散するものであると
きは、上述のような手段により薬剤を表面材5に
担持させるだけで薬剤の揮散は抑制される。
一方薬剤が常温で揮散するものであるときは、
該薬剤を表面材5に担持させただけでは保存中ま
たは流通過程において薬剤が揮散してしまうこと
が多い。そこで薬剤が常温揮散タイプのものであ
るときは、先に述べたようにカプセルに包含させ
たり、表面材5に担持後その上からさらに揮散抑
制のための保護コーテイングまたはラミネートを
施すことが望ましい。このような対策を講ずるこ
とにより、常温揮散タイプの薬剤にあつても揮散
抑制が図られる。
表面材5に対する薬剤の担持は、1種類の薬剤
または混合薬剤を表面材5全面にわたり担持させ
るようにしてもよく、2種類以上の薬剤を区画を
異にして担持させるようにしてもよい。
表面材5は、薬剤の補給を行うことなく使い捨
てタイプとしてもよく、またドラム1の回転中
に、ドラム1の内部からあるいは外部から、薬剤
の補給を行うようにしてもよい。
ヘツド2は、ドラム1上の表面材5から、上記
揮散抑制状態にある薬剤を熱的、物理的または化
学的手段により解除するためのものである。ヘツ
ド2は、ドラム1上の表面材5に接触するように
してもよく、近接するようにしてもよい。ヘツド
2は、複数個を設置することもできる。
薬剤が加熱下に揮散するタイプのものであると
きは、このヘツド2としては加熱機構が採用され
る。加熱機構としては、電熱方式、加熱気体噴射
方式、赤外線または遠赤外線線照射方式、電磁加
熱方式、超音波加熱方式、マイクロ波加熱方式、
酸化熱または水和熱による加熱方式、レーザー加
熱方式、半導体を利用した加熱方式などが採用で
きる。
薬剤が常温揮散タイプのものであるときは、こ
のヘツド2としては、揮散抑制のための保護コー
テイングまたはラミネート、あるいはカプセル壁
を破壊する機構が採用される。このような機構と
しては、圧縮破壊方式、引つかき破壊方式、針入
破壊方式、熱溶融破壊方式、溶解破壊方式、光反
応破壊方式などが採用できる。薬剤が反応剤と接
触することにより常温揮散可能となる場合は、反
応剤を接触させる方法が採用される。
上記ドラム1を回転させるためには、ドラム回
転機構3が必要である。
ドラム回転機構3としては、たとえば、ドラム
1の中心軸を直接またはベルト、チエーン、ギア
等を介してモーター3aにより回転させる機構、
ドラム1を1対の駆動ロール8,8上に載置し、
これらの駆動ロール8,8を同方向に回転させる
ことによりその上に載置されているドラム1を回
転させる機構、ドラム1の内側にモーター3aの
回転軸に設けた車輪を接当させ、該車輪の駆動に
よりドラム1を回転する機構などが採用される。
モーター3aは減速機を設けるのが通常である。
さらに本発明においては、上記ヘツド2を上記
ドラム1の軸方向に誘導するためのヘツド誘導機
構4を設けることが必要である。
ヘツド誘導機構4としては、たとえば下記のよ
うな機構が採用される。
ヘツド2を、ドラム1の回転に連動してまた
は独立に、ドラム1の軸方向の一端側から多端
側にスライド移動させる方式。この場合ヘツド
2の移動は、ドラム1の回転量に応じて連続的
に行つてもよく、カムを利用してドラム1が1
回転するごとに非連続的に1ピツチ動くように
してもよい。
表面剤5に誘導溝を設けると共に、ヘツド2
に針を設け、この針を誘導溝に当接させて、ド
ラム1の回転に応じヘツド2をドラム1の軸方
向の一端側から多端側にスライド移動させる方
式。
本発明の装置には、薬剤の揮散を促進しまたは
装置設置場所から離れた所にまで薬剤の到達を図
るために、適当な個所にフアンを設けることもで
きる。
作 用 ドラム回転機構3によりドラム1を回転させ、
かつ、ヘツド誘導機構4によりヘツド2をドラム
1の軸方向に誘導することにより、ドラム1上の
表面剤5に担持されている薬剤は、ヘツド2に接
触または近接した部位においてその揮散抑制状態
が解除され、揮散する。
ドラム1の回転により、ヘツド2接触部位また
は近接部位には次々に新しい薬剤が供給されるこ
とになるので、作動開始後の時間の経過にかかわ
らず、常に一定して薬剤が揮散される。
ドラム1上の表面材5に薬剤が補給されるタイ
プのものである場合には、上記操作を繰り返し行
うことができる。
非補給タイプのものである場合には、表面材5
に担持した薬剤が揮散しつくされた後は、薬剤を
担持した新しい表面材5に取り換える。表面材5
が裏返し使用可能な場合には、表面材5の片面に
担持した薬剤を消費した後は、裏返して同様の操
作を行い、両面とも薬剤が消費された後は、薬剤
を担持した新しい表面材5に取り換える。表面材
5をドラム1に連続状にあるいは非連続状に幾重
にも巻き付けたときは、最上層の薬剤が消費され
た後は表面の1層を剥ぎ取つて、新しい面を出す
ようにする。
実施例 次に実施例をあげて、本発明の回転ドラム型薬
剤揮散装置をさらに説明する。
実施例 1 第1図は本発明の装置の一例を示した断面図、
第2図はその要部の径方向摸式断面図である。
1はドラム、1aは該ドラム1の回転軸であ
る。
5は薬剤を担持させた表面材であり、前記ドラ
ム1上に巻き付けてある。
3はドラム回転機構であり、この例では減速機
付きのモーター3aからなる。
4はヘツド誘導機構であり、この例ではネジ山
付きのロツド4aと断面四角形のガイド4bから
なる。ネジ山付きのロツド4aは、モーター3a
の作動によるドラム1の回転に連動して回転する
ようにしてある。断面四角形のガイド4bは、固
定的に設けられている。
2はヘツドであり、たとえば電熱線を装備して
いて、前記ドラム1上の表面材5に近接して配置
されている。ヘツド2にはこの例では角孔と螺合
孔が設けられている。
ヘツド2は、その角孔が前記ヘツド誘導機構4
の断面四角形のガイド4bに、螺合孔が前記ヘツ
ド誘導機構4のネジ山付きのロツド4aにそれぞ
れゆるく外嵌するようにセツトされている。
6a,6bは、ドラム1の回転軸1aおよびヘ
ツド誘導機構4のネジ山付きのロツド4aの軸受
けである。7はケースであり、蓋は図示を省略し
てある。
薬剤を担持させた表面材5をドラム1上にセツ
トし、モーター3aを作動させると、ドラム1回
転軸1aが回転してドラム1および表面材5が回
転する。
トラム2が回転を開始すると、それに連動して
ヘツド誘導機構4のネジ山付きのロツド4aが回
転し、それに応じてヘツド2がガイド4bの沿つ
てドラム1の一端部から多端側へ移動する。ロツ
ド4aの回転時にヘツド2には回転力が加わる
が、ガイド4bが回転運動を拘束するため、ヘツ
ド2は直線運動するわけである。
ヘツド2がドラム1の一端側から他端側にまで
移動した後は、表面材5を取り変えてからモータ
ー3aを逆方向に回転させれば、今度はヘツド3
aは逆方向に移動する。
表面材5としてフエルト製のシートを用い、こ
の表面材5に、茶の乾燥葉を20mmHgの減圧下に
乾留したときの180〜200℃で沸騰し留出しする乾
留物をその10倍量のプロピレングリコール−水混
合溶剤に溶解した溶液を40g/m2の割合で含浸さ
せた後、熱風乾燥した。
この茶葉乾留物を担持させた表面材5をドラム
1上に1重に巻き付け、モーター3aの回転を開
始し、薬剤である茶葉乾留物の揮散実験を実施し
た。なお、ヘツド2の先端とドラム1上の表面材
5との間隙は3mmに設定し、ヘツド2の温度は、
表面材5の表面温度で150℃になるように設定し
た。
ヘツド2は8時間でドラム1の一端側から他端
側にまで移動し、この揮散実験中、茶葉乾留物の
揮散量は始終一定しており、部屋内の悪臭を効果
的に消去することができた。
実施例 2 第3図は本発明の装置の他の一例を示した要部
の径方向摸式断面図である。
1はドラム、5は該ドラム1上に被覆した薬剤
担持表面材である。
2はヘツドであり、ドラム1が1回転するごと
にドラム1の軸方向に1ピツチ移動するようにし
てある。
8,8は1対の駆動ロールであり、前記ドラム
1はこの駆動ロール8,8上に載置されている。
図示せざるドラム回転機構3によりこの駆動ロ
ール8,8を同方向に回転させると、その上に載
置してあるドラム1が反対方向に回転する。そし
て、図示せざるヘツド誘導機構により、ドラム1
が1回転するごとにヘツド2がドラム1の軸方向
に1ピツチ移動するようにしてある。
表面材5としてポリウレタンフオーム製のシー
トを用い、この表面材5に、アレスリン90重量%
およびピペニルブトキサイド10重量%よりなる殺
虫剤の水−エタノール混合溶剤溶液を含浸させた
後、熱風乾燥した。
この殺虫剤を担持させた表面剤5をドラム1上
に1重に巻き付け、駆動ロール8,8の回転を開
始し、薬剤である先中剤の揮散実験を実施した。
なお、ヘツド2の先端とドラム1上の表面剤5と
の間隙は3mmに設定し、ヘツド2の温度は、表面
剤5の表面温度で200℃になるように設定した。
連続10時間の揮散実験中、殺虫成分の揮散量は
始終一定していた。
実施例 3 第4図は本発明の装置のうちドラム1および表
面材5の部分の例を示した斜視図である。
カラギーナンの2重量%水溶液に、それぞれオ
レンジ、レモン、ラベンダーの精油1種類ずつを
サイクロデキストリンと共に混合し、この順に長
尺のプラスチツクフイルムの片面に長さ方向に向
けてフイルム巾方向に当間隔に塗布してa,b,
cの3種類の塗布ゾーンを形成させ、ついで自然
乾燥した。乾燥後、フイルムの巾方向にミシン目
を入れた。ミシン目とミシン目の間隔は、ほぼド
ラム1の円周の長さに設定した。
このようにして得られた表面材5を、支持体で
あるフイルムを下側にして、第4図に示したよう
にドラム1に巻き付け、実施例1と同様にして揮
散実験を行つた。
ヘツド2は6時間でドラム1の一端側から多端
側にまで移動し、その間芳香は2時間ごとにオレ
ンジ、レモン、ラベンダーの香りの順に変化して
いつた。
ヘツド2がドラム1の他端側に到達した後は、
ドラム1から表面材5の最上層をミシン目から破
れば、表面材5を使いつくすまで何回でも揮散を
行うことができる。
発明の効果 本発明においては、ドラム1の回転により、ヘ
ツド2接触部位または近接部位には次々に新しい
薬剤が供給されることになるので、作動開始後の
時間の経過にかかわらず、常に一定して薬剤が揮
散される。
薬剤が加熱揮散タイプのものの混合物であるよ
うな場合にも、ヘツド2近くの表面材5表面は常
に一定の温度分布にあるので、その温度分布に従
つた薬剤が揮散され、従来の電気蚊取器のような
加熱に基く揮散物質の変動がない。
また表面材5の面積や厚さ、表面材5への薬剤
の補給、ドラム1の回転速度、ヘツド2の移動速
度、ヘツド2と表面材5間の距離、表面材5のド
ラム1への巻き付け方などの条件を選択すること
により、あるいは適当な制御手段で経時的に回転
速度や揮散抑制解除手段の条件を変更することに
より、薬剤の揮散速度、揮散量は任意に変更する
ことができ、長時間にわたる薬剤の揮散を図るこ
ともできる。
表面材5が裏返し可能な場合は、片面の薬剤が
揮散しつくされた後、表面材5を反転してさらに
同様の操作を行うことができる。
表面材5がドラム1に多重に巻き付けてある場
合には、最上層の薬剤が揮散しつくされた後、表
面材5の最上層を除去し、さらに同様の操作を行
うことができる。
タイマーを設置すれば、連続または間けつ揮
散、設定時刻における自動的な揮散開始および終
了も可能になる。
表面材5に対する薬剤の担持は、1種類の薬剤
または混合薬剤を表面材5の全面にわたり担持さ
せる場合だけでなく、2種類以上の薬剤を区画を
異にして担持させることができる。
このようにすれば、時間の経過と共に機能の異な
る薬剤を揮散させることができる。後の薬剤が前
の薬剤に作用を及ぼすような連続的な使用(たと
えば、まずホルマリンで書庫内を殺菌し、ついで
アンモニアでホルマリンを捕捉し、最後に消臭剤
でアンモニアを捕捉するというような連鎖的な使
用)も可能である。
また、ドラム1の回転中にヘツド2を他の薬剤
を担持させた個所に移動させたり、ヘツド2を複
数個設ければ、2種類遺贈の薬剤を同時にあるい
は相前後して揮散させることにより調合すること
ができる。このような使い方は、特に薬剤として
高級香料あるいはアロマテラピー用香料を用いた
場合、雰囲気あるいは治療目的に合う調合香料と
することができる点で有利である。
本発明の装置は、上述のようなすぐれた作用効
果に加えて、顧客の注目を引く目新しさも備えて
おり、商品価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一例を示した断面図、
第2図はその要部の径方向摸式断面図である。第
3図は本発明の装置の他の一例を示した要部の径
方向摸式断面図である。第4図は本発明の装置の
うちドラム1および表面材5の部分の例を示した
斜視図である。 1……ドラム、1a……回転軸、2……ヘツ
ド、3……ドラム回転機構、3a……モーター、
4……ヘツド誘導機構、4a……ネジ山付きのロ
ツド、4b……断面四角形のガイド、5……表面
材、6a,6b……軸受け、7……ケース、8…
…駆動ロール、a,b,c……塗布ゾーン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 常温または加熱下に揮散する薬剤がその揮散
    を抑制された状態にて担持されている表面材5を
    被覆したドラム1、該ドラム1上の表面材5に担
    持されている薬剤の揮散抑制状態を熱的、物理的
    または化学的手段により解除するためのヘツド
    2、上記ドラム1を回転させるためのドラム回転
    機構3、および上記ヘツド2を上記ドラム1の軸
    方向に誘導するためのヘツド誘導機構4から構成
    されてなる回転ドラム型薬剤揮散装置。 2 薬剤が、消臭剤、香料、抗微生物剤、防・殺
    虫剤、清涼剤、誘引剤、忌避剤、防錆剤、鮮度保
    持剤、経呼吸器・経皮・経粘膜吸収性医薬および
    臨場効果臭よりなる群から選ばれた薬剤である特
    許請求の範囲第1項記載の装置。
JP62024224A 1987-02-04 1987-02-04 回転ドラム型薬剤揮散装置 Granted JPS63192445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62024224A JPS63192445A (ja) 1987-02-04 1987-02-04 回転ドラム型薬剤揮散装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62024224A JPS63192445A (ja) 1987-02-04 1987-02-04 回転ドラム型薬剤揮散装置

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Publication Number Publication Date
JPS63192445A JPS63192445A (ja) 1988-08-09
JPH0326979B2 true JPH0326979B2 (ja) 1991-04-12

Family

ID=12132301

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62024224A Granted JPS63192445A (ja) 1987-02-04 1987-02-04 回転ドラム型薬剤揮散装置

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